JPH05171242A - ステンレス溶鋼の製造法 - Google Patents
ステンレス溶鋼の製造法Info
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- JPH05171242A JPH05171242A JP33675091A JP33675091A JPH05171242A JP H05171242 A JPH05171242 A JP H05171242A JP 33675091 A JP33675091 A JP 33675091A JP 33675091 A JP33675091 A JP 33675091A JP H05171242 A JPH05171242 A JP H05171242A
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Abstract
(57)【要約】
ステンレス溶鋼の製造法
【目的】 含Cr溶銑を精錬してステンレス鋼を製造す
る方法は、1)溶銑の予備脱P,S 2)転炉における
粗脱炭、3)VOD等による仕上げ脱炭の3工程からな
るが、本発明は各精錬機能を転炉に集約する方法であ
る。 【構成】 高炉溶銑を転炉に装入し、Fe−Crを連続
投入溶解し、炉を横転して炉腹に設けた複数個の羽口の
ガス吹込みにてスラグを排滓する。正立後、上底吹き脱
P処理を行ない再度炉を横転排滓する。正立後、粗脱炭
を行い末期は上底吹きO2 をAr希釈して仕上げ脱炭し
成品[C],[Cr]溶鋼を製造・出鋼する。生成スラ
グは炉内へ残し、次チャージの溶銑を装入後撹拌して還
元し、Fe−Cr溶解に移行して以後同一操作を繰返
す。以上の操作により、[Cr]ロスを伴うことなく、
連続的にステンレス溶鋼を製造できる。
る方法は、1)溶銑の予備脱P,S 2)転炉における
粗脱炭、3)VOD等による仕上げ脱炭の3工程からな
るが、本発明は各精錬機能を転炉に集約する方法であ
る。 【構成】 高炉溶銑を転炉に装入し、Fe−Crを連続
投入溶解し、炉を横転して炉腹に設けた複数個の羽口の
ガス吹込みにてスラグを排滓する。正立後、上底吹き脱
P処理を行ない再度炉を横転排滓する。正立後、粗脱炭
を行い末期は上底吹きO2 をAr希釈して仕上げ脱炭し
成品[C],[Cr]溶鋼を製造・出鋼する。生成スラ
グは炉内へ残し、次チャージの溶銑を装入後撹拌して還
元し、Fe−Cr溶解に移行して以後同一操作を繰返
す。以上の操作により、[Cr]ロスを伴うことなく、
連続的にステンレス溶鋼を製造できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高炉溶銑とFe−Crを
主原料として含Cr溶鋼を製造する方法に関するもので
ある。
主原料として含Cr溶鋼を製造する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ステンレス溶鋼を製造する場合、従来の
方法では、 トピードカー又は溶銑鍋内で高炉溶銑に石灰系フラッ
クスを添加して脱P・脱S処理を施した後、これを転炉
に装入し、 転炉では、吹錬しながらFe−Crを連続投入してこ
れを溶解し、粗脱炭を行なって10〜20%[Cr],
0.3〜0.8%[C]の含Cr溶鉄を製造し、 該含Cr溶鉄を出湯した後、真空脱炭装置(例えばV
OD炉)又は希釈酸素による脱炭装置(例えばAOD
炉)において成品[C]まで仕上げ脱炭する。
方法では、 トピードカー又は溶銑鍋内で高炉溶銑に石灰系フラッ
クスを添加して脱P・脱S処理を施した後、これを転炉
に装入し、 転炉では、吹錬しながらFe−Crを連続投入してこ
れを溶解し、粗脱炭を行なって10〜20%[Cr],
0.3〜0.8%[C]の含Cr溶鉄を製造し、 該含Cr溶鉄を出湯した後、真空脱炭装置(例えばV
OD炉)又は希釈酸素による脱炭装置(例えばAOD
炉)において成品[C]まで仕上げ脱炭する。
【0003】この方法によると、脱P・脱S処理、Fe
−Cr溶解及び粗脱炭、仕上げ脱炭のそれぞれに精錬容
器の異なる3つの工程を必要とし、生産性並びに製造コ
ストにおいて著しく不利であった。
−Cr溶解及び粗脱炭、仕上げ脱炭のそれぞれに精錬容
器の異なる3つの工程を必要とし、生産性並びに製造コ
ストにおいて著しく不利であった。
【0004】又、近年、溶融還元法によりCr鉱石を還
元して含Cr溶銑を製造し、出銑後、溶銑鍋内でこれに
脱P処理を行ない、転炉で粗脱炭、VOD炉又はAOD
炉で仕上げ脱炭を行なう方法もとられるようになった。
この場合も、ステンレス溶鋼の製造には、精錬容器の異
なる3工程を要し、生産性、製造コスト両面において必
ずしも最適な方法ではない。
元して含Cr溶銑を製造し、出銑後、溶銑鍋内でこれに
脱P処理を行ない、転炉で粗脱炭、VOD炉又はAOD
炉で仕上げ脱炭を行なう方法もとられるようになった。
この場合も、ステンレス溶鋼の製造には、精錬容器の異
なる3工程を要し、生産性、製造コスト両面において必
ずしも最適な方法ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来法におけるステン
レス溶鋼の製造法には、 工程が精錬容器の異なる3工程にわたるため、移送時
間も含めて全生産所要時間が長く、又容器移し替え時の
温度低下等によるプロセス全体のエネルギーロスが大き
い。
レス溶鋼の製造法には、 工程が精錬容器の異なる3工程にわたるため、移送時
間も含めて全生産所要時間が長く、又容器移し替え時の
温度低下等によるプロセス全体のエネルギーロスが大き
い。
【0006】精錬に3つの精錬容器が必要とされるた
め、設備費、労務費等の固定費が高くつくとともに、耐
火物のコスト負担も大きい。
め、設備費、労務費等の固定費が高くつくとともに、耐
火物のコスト負担も大きい。
【0007】粗脱炭工程及び仕上げ脱炭工程におい
て、[Cr]の酸化ロスにより生ずる(Cr2 O3 )を
Fe−Siで還元するため、還元コストが高くつく。
て、[Cr]の酸化ロスにより生ずる(Cr2 O3 )を
Fe−Siで還元するため、還元コストが高くつく。
【0008】等の問題点があり、本発明は、これらの問
題点を解決するための新たな精錬方法を提供する。
題点を解決するための新たな精錬方法を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明が特徴とするステ
ンレス溶鋼の製造法は以下の通りである。
ンレス溶鋼の製造法は以下の通りである。
【0010】すなわち、第一に、含Cr溶銑を精錬して
ステンレス溶鋼を製造する際に、第1操作として、上底
吹き転炉に予備脱S処理を施した溶銑、あるいは予備脱
P・脱S処理を施した溶銑を装入し、底吹き撹拌を行な
って前チャージ残スラグ中の(Cr2 O3 )を還元した
後、吹酸を行なって発熱させながらFe−Crを連続装
入し、これを溶解して高炭含Cr溶銑を製造し、第2操
作として、炉を横転し、生成スラグを炉口から自然排滓
するとともに、炉腹に設けた複数個の羽口からガスを吹
込み、生成スラグを炉口へ押し出して排滓し、炉を正立
させた後、第3操作として、石灰系フラックスを炉内に
投入し、吹酸及び撹拌を行なって脱P処理を施し、第4
操作として、第2操作と同様にして生成スラグを排滓
し、炉を正立させた後、第5操作として、0.3〜0.
8%[C]となるまで吹酸脱炭し、第6操作として、上
吹きO2 及び底吹きO2 をArにて希釈し、O2 /Ar
=5/1〜0の範囲で段階的に減少させつつ成品[C]
となるまで脱炭し、第7操作として、含(Cr2 O3 )
スラグを炉内に残したまま、転炉での精錬を終了した含
Cr溶鋼を出鋼し、次チャージの前記第1操作に移行
し、以下前記第7操作までを繰返し実施する。
ステンレス溶鋼を製造する際に、第1操作として、上底
吹き転炉に予備脱S処理を施した溶銑、あるいは予備脱
P・脱S処理を施した溶銑を装入し、底吹き撹拌を行な
って前チャージ残スラグ中の(Cr2 O3 )を還元した
後、吹酸を行なって発熱させながらFe−Crを連続装
入し、これを溶解して高炭含Cr溶銑を製造し、第2操
作として、炉を横転し、生成スラグを炉口から自然排滓
するとともに、炉腹に設けた複数個の羽口からガスを吹
込み、生成スラグを炉口へ押し出して排滓し、炉を正立
させた後、第3操作として、石灰系フラックスを炉内に
投入し、吹酸及び撹拌を行なって脱P処理を施し、第4
操作として、第2操作と同様にして生成スラグを排滓
し、炉を正立させた後、第5操作として、0.3〜0.
8%[C]となるまで吹酸脱炭し、第6操作として、上
吹きO2 及び底吹きO2 をArにて希釈し、O2 /Ar
=5/1〜0の範囲で段階的に減少させつつ成品[C]
となるまで脱炭し、第7操作として、含(Cr2 O3 )
スラグを炉内に残したまま、転炉での精錬を終了した含
Cr溶鋼を出鋼し、次チャージの前記第1操作に移行
し、以下前記第7操作までを繰返し実施する。
【0011】この場合、第5操作のあと第7操作を行な
い、出鋼した含Cr溶鋼を仕上げ脱炭炉に移して、第6
操作をこの仕上げ脱炭炉で行ない、転炉では第1〜第5
操作及び第7操作を繰返し行なうこともできる。
い、出鋼した含Cr溶鋼を仕上げ脱炭炉に移して、第6
操作をこの仕上げ脱炭炉で行ない、転炉では第1〜第5
操作及び第7操作を繰返し行なうこともできる。
【0012】また、溶融還元法によって製造し、かつ予
備脱S処理を施した含Cr溶銑を用いる場合には、第1
操作として、この含Cr溶銑を上底吹き転炉に装入し、
底吹き撹拌を行なって前チャージ残スラグ中の(Cr2
O3 )を還元した後、第3〜第7操作をそのまま転炉で
行ない、あるいは第3〜第5操作に続けて第7操作を転
炉で行なったのち、出鋼した含Cr溶鋼を仕上げ脱炭炉
に移して、第6操作をこの仕上げ脱炭炉で行ない、転炉
では、前記第1操作、第3〜第5操作、並びに第7操作
を繰返し行なうことも可能である。
備脱S処理を施した含Cr溶銑を用いる場合には、第1
操作として、この含Cr溶銑を上底吹き転炉に装入し、
底吹き撹拌を行なって前チャージ残スラグ中の(Cr2
O3 )を還元した後、第3〜第7操作をそのまま転炉で
行ない、あるいは第3〜第5操作に続けて第7操作を転
炉で行なったのち、出鋼した含Cr溶鋼を仕上げ脱炭炉
に移して、第6操作をこの仕上げ脱炭炉で行ない、転炉
では、前記第1操作、第3〜第5操作、並びに第7操作
を繰返し行なうことも可能である。
【0013】第二には、含Cr溶銑を精錬してステンレ
ス溶鋼を製造する際に、第1操作として、上底吹き転炉
に予備脱P・脱S処理を施した溶銑を装入して、底吹き
撹拌を行ない、前チャージ残スラグ中の(Cr2 O3 )
を還元した後、吹酸を行なって発熱させながらFe−C
rを連続装入し、これを溶解して高炭含Cr溶銑を製造
し、第2操作として、炉を横転し、生成スラグを炉口か
ら自然排滓するとともに、炉腹に設けた複数個の羽口か
らガスを吹込み、生成スラグを炉口へ押し出して排滓
し、炉を正立させた後、第3操作として、0.3〜0.
8%[C]となるまで吹酸脱炭し、第4操作として、上
吹きO2 及び底吹きO2 をArにて希釈し、O2 /Ar
=5/1〜0の範囲で段階的に減少させつつ成品[C]
となるまで脱炭し、第5操作として、含(Cr2 O3 )
スラグを炉内に残したまま、転炉での精錬を終了した含
Cr溶鋼を出鋼し、次チャージの前記第1操作に移行
し、以下前記第5操作までを繰返し実施する。
ス溶鋼を製造する際に、第1操作として、上底吹き転炉
に予備脱P・脱S処理を施した溶銑を装入して、底吹き
撹拌を行ない、前チャージ残スラグ中の(Cr2 O3 )
を還元した後、吹酸を行なって発熱させながらFe−C
rを連続装入し、これを溶解して高炭含Cr溶銑を製造
し、第2操作として、炉を横転し、生成スラグを炉口か
ら自然排滓するとともに、炉腹に設けた複数個の羽口か
らガスを吹込み、生成スラグを炉口へ押し出して排滓
し、炉を正立させた後、第3操作として、0.3〜0.
8%[C]となるまで吹酸脱炭し、第4操作として、上
吹きO2 及び底吹きO2 をArにて希釈し、O2 /Ar
=5/1〜0の範囲で段階的に減少させつつ成品[C]
となるまで脱炭し、第5操作として、含(Cr2 O3 )
スラグを炉内に残したまま、転炉での精錬を終了した含
Cr溶鋼を出鋼し、次チャージの前記第1操作に移行
し、以下前記第5操作までを繰返し実施する。
【0014】この場合、第3操作のあと第5操作を行な
い、出鋼した含Cr溶鋼を仕上げ脱炭炉に移して、第4
操作をこの仕上げ脱炭炉で行ない、転炉では第1〜第3
操作及び第5操作を繰返し行なうこともできる。
い、出鋼した含Cr溶鋼を仕上げ脱炭炉に移して、第4
操作をこの仕上げ脱炭炉で行ない、転炉では第1〜第3
操作及び第5操作を繰返し行なうこともできる。
【0015】また、溶融還元法によって製造し、かつ予
備脱P・脱S処理を施した含Cr溶銑を用いる場合に
は、第1操作として、この含Cr溶銑を上底吹き転炉に
装入し、底吹き撹拌を行なって前チャージ残スラグ中の
(Cr2 O3 )を還元した後、第3〜第5操作をそのま
ま転炉で行ない、あるいは第3操作に続けて第5操作を
転炉で行なったのち、出鋼した含Cr溶鋼を仕上げ脱炭
炉に移して、第4操作をこの仕上げ脱炭炉で行ない、転
炉では、前記第1操作、第3操作、並びに第5操作を繰
返し行なうことも可能である。
備脱P・脱S処理を施した含Cr溶銑を用いる場合に
は、第1操作として、この含Cr溶銑を上底吹き転炉に
装入し、底吹き撹拌を行なって前チャージ残スラグ中の
(Cr2 O3 )を還元した後、第3〜第5操作をそのま
ま転炉で行ない、あるいは第3操作に続けて第5操作を
転炉で行なったのち、出鋼した含Cr溶鋼を仕上げ脱炭
炉に移して、第4操作をこの仕上げ脱炭炉で行ない、転
炉では、前記第1操作、第3操作、並びに第5操作を繰
返し行なうことも可能である。
【0016】
【作用】以下、本発明を作用とともに詳細に説明する。
【0017】前記した従来法の問題点,は、工程が
脱P・脱S処理、粗脱炭、仕上脱炭の3工程からなり、
各々を異なる精錬容器で実施していることに起因する。
脱P・脱S処理、粗脱炭、仕上脱炭の3工程からなり、
各々を異なる精錬容器で実施していることに起因する。
【0018】その中で、脱P・脱S処理と粗脱炭とを別
容器で分離して行なうのは、脱Pスラグを分離・除去す
る必要があるからであり、また粗脱炭と仕上げ脱炭とを
別容器で分離して行なうのは、[Cr]の酸化ロスを極
力少なくし、低炭域での脱炭を効率よく行なうためであ
る。
容器で分離して行なうのは、脱Pスラグを分離・除去す
る必要があるからであり、また粗脱炭と仕上げ脱炭とを
別容器で分離して行なうのは、[Cr]の酸化ロスを極
力少なくし、低炭域での脱炭を効率よく行なうためであ
る。
【0019】従って本発明では、 脱Pスラグの分離・除去を転炉内で効率よく行なう方
法、及び 仕上げ脱炭を転炉内で行なっても[Cr]の酸化ロス
を有効に回収可能な方法、を転炉機能に組込むことによ
り、上記3工程を転炉1容器内で行なえるよう改善し
た。
法、及び 仕上げ脱炭を転炉内で行なっても[Cr]の酸化ロス
を有効に回収可能な方法、を転炉機能に組込むことによ
り、上記3工程を転炉1容器内で行なえるよう改善し
た。
【0020】即ち、含Cr溶銑の脱P処理を転炉内で行
なった後、直ちに炉を出滓側に横転し、溶銑の流出を防
ぎつつスラグを炉口より溢出させる。このとき、作業床
へのスラグ流出を防ぐため、防熱・防滓板に溢出してく
る脱Pスラグを衝突させて流下させるとよい。残スラグ
は、炉腹に設けた複数個の羽口からガスを吹込み、溶銑
をボイリングすることにより残スラグを炉口方向へ押し
出して流出排滓させる。吹込みガスは炉底側から炉口側
へ順次流量を増していき、スラグ押し出し効果を高める
ことが望ましい。
なった後、直ちに炉を出滓側に横転し、溶銑の流出を防
ぎつつスラグを炉口より溢出させる。このとき、作業床
へのスラグ流出を防ぐため、防熱・防滓板に溢出してく
る脱Pスラグを衝突させて流下させるとよい。残スラグ
は、炉腹に設けた複数個の羽口からガスを吹込み、溶銑
をボイリングすることにより残スラグを炉口方向へ押し
出して流出排滓させる。吹込みガスは炉底側から炉口側
へ順次流量を増していき、スラグ押し出し効果を高める
ことが望ましい。
【0021】スラグを排滓した後、直ちに炉を正立さ
せ、0.3〜0.8%[C]となるまで吹酸して粗脱炭
処理を行なう。引続き仕上げ脱炭に移行するが、その際
には上吹きO2 、底吹きO2 ともArにて希釈し、O2
/Ar比を5/1〜0の範囲で順次段階的に低下させて
いき、成品[C](通常0.04〜0.06%[C])
となるまで脱炭する。なお、この操作はAOD操業法等
で既に知られている。この操作における[Cr]の酸化
ロスは、従来のAOD法、あるいはVOD法に比べて大
きく、脱炭効率は悪い。しかし、このロスにより生じた
スラグ中の(Cr2 O3 )は、次チャージの溶銑[C]
にて還元回収するため、実質的な[Cr]のロスの増大
とはならないばかりか、従来法のようなFe−Siによ
る還元を行なわないため、コスト的にはより優位な方法
と言える。
せ、0.3〜0.8%[C]となるまで吹酸して粗脱炭
処理を行なう。引続き仕上げ脱炭に移行するが、その際
には上吹きO2 、底吹きO2 ともArにて希釈し、O2
/Ar比を5/1〜0の範囲で順次段階的に低下させて
いき、成品[C](通常0.04〜0.06%[C])
となるまで脱炭する。なお、この操作はAOD操業法等
で既に知られている。この操作における[Cr]の酸化
ロスは、従来のAOD法、あるいはVOD法に比べて大
きく、脱炭効率は悪い。しかし、このロスにより生じた
スラグ中の(Cr2 O3 )は、次チャージの溶銑[C]
にて還元回収するため、実質的な[Cr]のロスの増大
とはならないばかりか、従来法のようなFe−Siによ
る還元を行なわないため、コスト的にはより優位な方法
と言える。
【0022】但し、連続的に精錬した最終チャージにお
いては、残スラグ中の(Cr2 O3)をFe−Siの投
入及び撹拌によって還元し、そのチャージの溶鋼中にC
rを回収させる必要がある。
いては、残スラグ中の(Cr2 O3)をFe−Siの投
入及び撹拌によって還元し、そのチャージの溶鋼中にC
rを回収させる必要がある。
【0023】以上述べてきた改善ポイントを含めて、図
1を参照しながら、本発明によるステンレス溶鋼の製造
法を一連操作として記述すると以下のようになる。すな
わち、 第1操作として、図1(a)のように、予備脱S処理
を施した溶銑、あるいは予備脱P・脱S処理を施した溶
銑を上底吹き転炉に装入し、底吹き撹拌を行なって前チ
ャージ残スラグ中の(Cr2 O3 )を溶銑中[Si]
[C]で還元した後、図1(b)のように、吹酸発熱さ
せながらFe−Crを連続装入し、これを溶解して高炭
含Cr溶銑を製造し、 第2操作として、図1(c)のように、炉を横転し、
生成スラグを炉口から自然排滓するとともに、炉腹に設
けた複数個の羽口からガスを吹込み、生成スラグを炉口
側に押し出して排滓し、炉を正立させた後、 第3操作として、図1(d)のように、石灰系脱Pフ
ラックスを炉内に投入し、吹酸及び撹拌を行なって脱P
処理を施し、 第4操作として、図1(e)のように、第2操作と同
様にして生成スラグを排滓し、炉を正立させた後、 第5操作として、図1(f)のように、0.3〜0.
8%[C]となるまで吹酸を行なって粗脱炭し、 第6操作として、図1(g)のように、上吹きO2 及
び底吹きO2 にArを混合希釈してO2 /Ar=5/1
〜0の範囲で段階的に減少させつつ成品[C]となるま
で仕上げ脱炭し、 第7操作として、図1(h)のように、含(Cr2 O
3 )スラグを炉内に残したまま、転炉での精錬を終了し
た含Cr溶鋼を出鋼し、 次チャージの前記第1操作に移行して、以下第7操作
までを繰返す。
1を参照しながら、本発明によるステンレス溶鋼の製造
法を一連操作として記述すると以下のようになる。すな
わち、 第1操作として、図1(a)のように、予備脱S処理
を施した溶銑、あるいは予備脱P・脱S処理を施した溶
銑を上底吹き転炉に装入し、底吹き撹拌を行なって前チ
ャージ残スラグ中の(Cr2 O3 )を溶銑中[Si]
[C]で還元した後、図1(b)のように、吹酸発熱さ
せながらFe−Crを連続装入し、これを溶解して高炭
含Cr溶銑を製造し、 第2操作として、図1(c)のように、炉を横転し、
生成スラグを炉口から自然排滓するとともに、炉腹に設
けた複数個の羽口からガスを吹込み、生成スラグを炉口
側に押し出して排滓し、炉を正立させた後、 第3操作として、図1(d)のように、石灰系脱Pフ
ラックスを炉内に投入し、吹酸及び撹拌を行なって脱P
処理を施し、 第4操作として、図1(e)のように、第2操作と同
様にして生成スラグを排滓し、炉を正立させた後、 第5操作として、図1(f)のように、0.3〜0.
8%[C]となるまで吹酸を行なって粗脱炭し、 第6操作として、図1(g)のように、上吹きO2 及
び底吹きO2 にArを混合希釈してO2 /Ar=5/1
〜0の範囲で段階的に減少させつつ成品[C]となるま
で仕上げ脱炭し、 第7操作として、図1(h)のように、含(Cr2 O
3 )スラグを炉内に残したまま、転炉での精錬を終了し
た含Cr溶鋼を出鋼し、 次チャージの前記第1操作に移行して、以下第7操作
までを繰返す。
【0024】以上により、連続的に複数チャージのスラ
グ溶鋼を製造することができる。但し、前述の通り最終
チャージの(Cr2 O3 )還元は、Fe−Siの投入及
び撹拌により行なう。
グ溶鋼を製造することができる。但し、前述の通り最終
チャージの(Cr2 O3 )還元は、Fe−Siの投入及
び撹拌により行なう。
【0025】なお、従来の工程を一部生かしたまま本発
明を採用するとすれば、次のようになる。
明を採用するとすれば、次のようになる。
【0026】溶銑予備脱P・脱S工程を組み込む場
合;溶銑予備脱P・脱S処理を施した高炉溶銑を上底吹
き転炉に装入し、上記第1〜第2操作及び、第5〜第7
操作を繰返すことが可能である。但し、本法ではFe−
CrからインプットされるPに対する脱P工程がなく、
成品[P]は上記基本操作の場合よりも高くなる。
合;溶銑予備脱P・脱S処理を施した高炉溶銑を上底吹
き転炉に装入し、上記第1〜第2操作及び、第5〜第7
操作を繰返すことが可能である。但し、本法ではFe−
CrからインプットされるPに対する脱P工程がなく、
成品[P]は上記基本操作の場合よりも高くなる。
【0027】仕上げ脱炭炉(VOD炉、AOD炉等)
を組み込む場合;上記基本操作の第6操作を仕上げ脱炭
炉(VOD炉、AOD炉等)で行ない、転炉では第1〜
第5操作及び第7操作を繰返し行なう。
を組み込む場合;上記基本操作の第6操作を仕上げ脱炭
炉(VOD炉、AOD炉等)で行ない、転炉では第1〜
第5操作及び第7操作を繰返し行なう。
【0028】また、溶融還元法にて製造した含Cr溶銑
を使用する場合には、Fe−Cr溶解工程が不要となる
ため、上記基本操作の第1操作及び第3〜第7操作を転
炉で行ない、あるいは第1操作及び第3〜第5操作に続
けて第7操作を転炉で行なったのち、第6操作を仕上げ
脱炭炉で行なうことによりステンレス溶鋼を製造するこ
とができる。
を使用する場合には、Fe−Cr溶解工程が不要となる
ため、上記基本操作の第1操作及び第3〜第7操作を転
炉で行ない、あるいは第1操作及び第3〜第5操作に続
けて第7操作を転炉で行なったのち、第6操作を仕上げ
脱炭炉で行なうことによりステンレス溶鋼を製造するこ
とができる。
【0029】
【実施例】表1は、140Ton上底吹き転炉による連
続12チャージの18%Cr(規格16〜18%Cr)
溶鋼の製造実施例である。この表には、1チャージ目の
諸元と2チャージ目以降のバラツキ上下限の諸元を示し
た。
続12チャージの18%Cr(規格16〜18%Cr)
溶鋼の製造実施例である。この表には、1チャージ目の
諸元と2チャージ目以降のバラツキ上下限の諸元を示し
た。
【0030】各チャージのタップからタップまでの時間
は70〜74分で、各工程を集約直結した結果、連続鋳
時間に合致するだけの生産性が得られている。
は70〜74分で、各工程を集約直結した結果、連続鋳
時間に合致するだけの生産性が得られている。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明による転炉一炉で行なうステンレ
ス溶鋼の製造法によれば、以下のような効果が得られ
る。
ス溶鋼の製造法によれば、以下のような効果が得られ
る。
【0033】溶銑予備脱P処理設備及び仕上げ脱炭設
備が不要となり、両工程による固定費・変動費(特に耐
火物)の大幅削減が図れる。
備が不要となり、両工程による固定費・変動費(特に耐
火物)の大幅削減が図れる。
【0034】従来法では、溶銑脱P処理から仕上げ脱
炭終了までの全工程に所要時間約190分([脱P]3
0分+[移送]30分+[Fe−Cr溶解・粗脱炭]3
0分+[移送]30分+[仕上げ脱炭]70分)を要し
たのに対して、本発明によれば、70〜74分で全処理
が可能であり、この間のエネルギーロス回収分をCr鉱
石還元に充当することによって約1.5%の歩留向上が
図れる。
炭終了までの全工程に所要時間約190分([脱P]3
0分+[移送]30分+[Fe−Cr溶解・粗脱炭]3
0分+[移送]30分+[仕上げ脱炭]70分)を要し
たのに対して、本発明によれば、70〜74分で全処理
が可能であり、この間のエネルギーロス回収分をCr鉱
石還元に充当することによって約1.5%の歩留向上が
図れる。
【0035】従来法では、転炉における粗脱炭時、及
び仕上脱炭時(ここではVOD法の場合)に生成する
(Cr2 O3 )の還元にFe−Siを各々約25kg/
T,5kg/Tを必要としたが、本発明により、連続ヒ
ートの最終チャージを除いて還元用のFe−Siが不要
となった。
び仕上脱炭時(ここではVOD法の場合)に生成する
(Cr2 O3 )の還元にFe−Siを各々約25kg/
T,5kg/Tを必要としたが、本発明により、連続ヒ
ートの最終チャージを除いて還元用のFe−Siが不要
となった。
【0036】なお、一部従来の工程を組み込む場合に
は、上記効果の一部が除外される。しかし、従来法に比
較すれば、大きなコストメリットを享受することができ
る。
は、上記効果の一部が除外される。しかし、従来法に比
較すれば、大きなコストメリットを享受することができ
る。
【図1】上底吹き転炉を用いた本発明によるステンレス
溶鋼の製造法の基本的操作手順を示す図。
溶鋼の製造法の基本的操作手順を示す図。
Claims (6)
- 【請求項1】 含Cr溶銑を精錬してステンレス溶鋼を
製造する際に、 第1操作として、上底吹き転炉に予備脱S処理を施した
溶銑、あるいは予備脱P・脱S処理を施した溶銑を装入
し、底吹き撹拌を行なって前チャージ残スラグ中の(C
r2 O3 )を還元した後、吹酸を行なって発熱させなが
らFe−Crを連続装入し、これを溶解して高炭含Cr
溶銑を製造し、 第2操作として、炉を横転し、生成スラグを炉口から自
然排滓するとともに、炉腹に設けた複数個の羽口からガ
スを吹込み、生成スラグを炉口へ押し出して排滓し、炉
を正立させた後、 第3操作として、石灰系フラックスを炉内に投入し、吹
酸及び撹拌を行なって脱P処理を施し、 第4操作として、第2操作と同様にして生成スラグを排
滓し、炉を正立させた後、 第5操作として、0.3〜0.8%[C]となるまで吹
酸脱炭し、 第6操作として、上吹きO2 及び底吹きO2 をArにて
希釈し、O2 /Ar=5/1〜0の範囲で段階的に減少
させつつ成品[C]となるまで脱炭し、 第7操作として、含(Cr2 O3 )スラグを炉内に残し
たまま、転炉での精錬を終了した含Cr溶鋼を出鋼し、 次チャージの前記第1操作に移行し、以下前記第7操作
までを繰返し実施することを特徴とするステンレス溶鋼
の製造法。 - 【請求項2】 含Cr溶銑を精錬してステンレス溶鋼を
製造する際に、 第1操作として、上底吹き転炉に予備脱P・脱S処理を
施した溶銑を装入して、底吹き撹拌を行ない、前チャー
ジ残スラグ中の(Cr2 O3 )を還元した後、吹酸を行
なって発熱させながらFe−Crを連続装入し、これを
溶解して高炭含Cr溶銑を製造し、 第2操作として、炉を横転し、生成スラグを炉口から自
然排滓するとともに、炉腹に設けた複数個の羽口からガ
スを吹込み、生成スラグを炉口へ押し出して排滓し、炉
を正立させた後、 第3操作として、0.3〜0.8%[C]となるまで吹
酸脱炭し、 第4操作として、上吹きO2 及び底吹きO2 をArにて
希釈し、O2 /Ar=5/1〜0の範囲で段階的に減少
させつつ成品[C]となるまで脱炭し、 第5操作として、含(Cr2 O3 )スラグを炉内に残し
たまま、転炉での精錬を終了した含Cr溶鋼を出鋼し、 次チャージの前記第1操作に移行し、以下前記第5操作
までを繰返し実施することを特徴とするステンレス溶鋼
の製造法。 - 【請求項3】 請求項1において、 第5操作のあと第7操作を行ない、出鋼した含Cr溶鋼
を仕上げ脱炭炉に移して、第6操作をこの仕上げ脱炭炉
で行ない、転炉では第1〜第5操作及び第7操作を繰返
し行なうことを特徴とするステンレス溶鋼の製造法。 - 【請求項4】 請求項2において、 第3操作のあと第5操作を行ない、出鋼した含Cr溶鋼
を仕上げ脱炭炉に移して、第4操作をこの仕上げ脱炭炉
で行ない、転炉では第1〜第3操作及び第5操作を繰返
し行なうことを特徴とするステンレス溶鋼の製造法。 - 【請求項5】 請求項1において、 第1操作として、溶融還元法によって製造し、かつ予備
脱S処理を施した含Cr溶銑、あるいは予備脱P・脱S
処理を施した含Cr溶銑を上底吹き転炉に装入し、底吹
き撹拌を行なって前チャージ残スラグ中の(Cr2 O
3 )を還元した後、 第3〜第7操作をそのまま転炉で行ない、あるいは第3
〜第5操作に続けて第7操作を転炉で行なったのち、出
鋼した含Cr溶鋼を仕上げ脱炭炉に移して、第6操作を
この仕上げ脱炭炉で行ない、 転炉では、前記第1操作、第3〜第5操作、並びに第7
操作を繰返し行なうことを特徴とするステンレス溶鋼の
製造法。 - 【請求項6】 請求項2において、 第1操作として、溶融還元法によって製造し、かつ予備
脱P・脱S処理を施した含Cr溶銑を上底吹き転炉に装
入し、底吹き撹拌を行なって前チャージ残スラグ中の
(Cr2 O3 )を還元した後、 第3〜第5操作をそのまま転炉で行ない、あるいは第3
操作に続けて第5操作を転炉で行なったのち、出鋼した
含Cr溶鋼を仕上げ脱炭炉に移して、第4操作をこの仕
上げ脱炭炉で行ない、 転炉では、前記第1操作、第3操作、並びに第5操作を
繰返し行なうことを特徴とするステンレス溶鋼の製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33675091A JPH05171242A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | ステンレス溶鋼の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33675091A JPH05171242A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | ステンレス溶鋼の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05171242A true JPH05171242A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18302373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33675091A Withdrawn JPH05171242A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | ステンレス溶鋼の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05171242A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100749023B1 (ko) * | 2006-05-26 | 2007-08-14 | 주식회사 포스코 | 극저린강의 전로 정련 방법 |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP33675091A patent/JPH05171242A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100749023B1 (ko) * | 2006-05-26 | 2007-08-14 | 주식회사 포스코 | 극저린강의 전로 정련 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990311 |