JPH0517122A - 合成シリカ粉の製造方法 - Google Patents

合成シリカ粉の製造方法

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JPH0517122A
JPH0517122A JP19847491A JP19847491A JPH0517122A JP H0517122 A JPH0517122 A JP H0517122A JP 19847491 A JP19847491 A JP 19847491A JP 19847491 A JP19847491 A JP 19847491A JP H0517122 A JPH0517122 A JP H0517122A
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JP
Japan
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silica powder
silica
quartz glass
synthetic silica
synthetic
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JP19847491A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Watabe
弘行 渡部
Masatoshi Takita
政俊 滝田
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明はカサ比重が高く、泡不良のない合
成石英ガラスを製造するための合成シリカ粉の製造方法
の提供を目的とするものである。 【構成】 本発明による合成シリカ粉の製造方法はメ
チルシリケ−トをアンモニア水で加水分解、重縮合して
コロイダルシリカとしたのち、500 μm 以下に篩別し、
酸化雰囲気下に1,000 〜1,100 ℃で加熱処理し、ついで
同温度領域においてヘリウムガスを導入して緻密化する
ことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成シリカ粉の製造方
法、特にはカサ比重が高く、泡不良のない合成石英ガラ
スを製造するための合成シリカ原料粉の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】合成石英ガラスが合成シリカ粉の溶融ガ
ラス化により得られることはよく知られているところが
あるが、この合成石英ガラスの製造方法についてはベル
ヌイ法、ス−ト法、ゾル−ゲル法、クリストバライト−
真空溶融法などが知られている。
【0003】このベルヌイ法は四塩化けい素を酸水素加
水分解溶融するものであるが、これにはOH基含有量が1,
000ppm程度となるために高温粘度が低いという不利があ
り、ス−ト法は四塩化けい素を比較的低温の酸水素火炎
中で加水分解して多孔質ガラス母材を作り、ヘリウムガ
ス雰囲気下、ヘリウム−塩素ガス雰囲気下あるいは真空
雰囲気下で加熱溶融し透明ガラス化するものであるが、
これもOH基量あるいはCl含有量が300 ppm 程度となるの
で高温粘度が低く、高温で変形するという問題点があ
る。
【0004】また、このゾル−ゲル法はシリケ−トを加
水分解してシリカゾルを作り、これをゲル化して得たゲ
ル化乾燥体を1,200 ℃程度で加熱溶融して透明ガラス化
するものであるが、これにはOH基が残り易く、高温粘性
の高いものが得られ難く、製造に長時間を要し、さらに
は製造中にクラックの発生が起きる可能性があるために
薄板しかできないという不利があり、このクリストバラ
イト−真空溶融法はフュ−ムドシリカをアルカリ水溶液
でゾル化し、凍結乾燥後に焼成してクリストバライト化
し、1,700 ℃以上で真空溶融するものであるが、これに
は得られる石英ガラスが純度のわるいものであり、これ
が微細な泡をもつものになるという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そのため、本発明者ら
はこのゾル−ゲル法で高温粘性の高い合成石英ガラスを
製造する方法について検討を行ない、これについてはシ
リケ−トとして特にメチルシリケ−トを使用し、これを
アンモニア水で加水分解、重縮合し、得られたシリカを
加熱して未反応の有機物を酸化除去したのち1,500 ℃以
上に加熱して真空中で焼結させ、ついで1,700 ℃以上で
加熱溶融すれば高温粘性の高い合成石英ガラスを容易
に、かつ安価に得ることができることを見出した(特開
平2-1870723号公報参照)が、これにはここに使用され
る合成シリカ粉がカサ密度の低いもので、無孔性が不充
分であると得られる合成石英ガラスが純度が悪く、かつ
微泡を含むものになるという不利のあることが判った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不利
を解決した合成石英ガラス製造用の合成シリカ粉の製造
方法に関するものであり、これはメチルシリケ−トをア
ンモニア水で加水分解重縮合してコロイダルシリカとし
たのち、500μm 以下に篩別し、酸化性雰囲気下に1,000
〜1,100℃で加熱処理し、ついで同温度領域においてヘ
リウムガスを導入して緻密化することを特徴とするもの
である。
【0007】すなわち、本発明者らはカサ比重が高く、
緻密化された合成シリカ粉の製造方法について種々検討
した結果、メチルシリケ−トをアンモニア水で加水分解
し、重縮合させてコロイダルシリカを500 μm 以下に湿
式で篩別し、脱水、洗浄後酸化性雰囲気下に1,000 〜1,
100 ℃で加熱処理したのち、同温度領域にヘリウムガス
を導入すると、このシリカ粉がカサ比重が高くて、緻密
化されたものになるということを見出し、このようにし
て得たシリカ粉を加熱溶融して合成石英ガラスとすれば
純度が高く、泡や異物のない合成石英ガラスを容易に得
ることができることを確認して本発明を完成させた。以
下にこれをさらに詳述する。
【0008】
【作用】本発明は超高純度で完全無泡の合成石英ガラス
を製造するための合成シリカ粉の製造方法に関するもの
であり、これはメチルシリケ−トとアンモニア水との加
水分解、重縮合で得られたコロイダルシリカを500 μm
以下に湿式で篩別し、脱水、洗浄後酸化性雰囲気で焼成
し、脱水、脱ガスしたのち、1,000 〜1,100 ℃でヘリウ
ムガスを導入して緻密化してなることを要旨とするもの
である。
【0009】本発明による合成シリカ粉の製造はゾル−
ゲル法で行なわれるが、ここに使用されるシリケ−トは
メチルシリケ−トとされるし、このメチルシリケ−トの
加水分解はアンモニアの存在で行なわれる。このメチル
シリケ−トをアンモニア水で加水分解し、重縮合させる
と、この加水分解で生成されるシリカは粒度が 500〜1,
000nm であるシリカの一次粒子となり、この一次粒子は
球状で内部には殆んどOH基が含まれず、OH基は表面のみ
に存在するようになるし、この粒子は開孔気孔径が大き
く、温度をかけても閉孔化せず、表面のOH基および内部
のC は加熱によって容易に除去することができ、さらに
はこの三次元重縮合が規則正しく行なわれて構造が密な
コロイダルシリカとなる。
【0010】このようにして作られたコロイダルシリカ
は反応フラスコの壁や撹拌羽根に付着し、それが剥離し
て固いゲル状シリカとなるが、このゲル状シリカは閉孔
化が速く、したがって完全に脱水や脱ガスをすることが
難しいので、これは篩別により除く必要があるが、その
ために本発明では湿式篩別によりこれは500 μm 以下の
ものとされる。
【0011】このように篩別されたシリカは酸化性雰囲
気での加熱によりここに含有される有機物が除去される
(脱炭される)のであるが、このものはその処理に先立
って常法によって固液分離することがよくこれは例えば
遠心脱水機によって行なえばよい。この遠心脱水ではア
ンモニアが残存していると、つぎの酸化加熱によってC
を充分除去できなくなるので、超純水によってアンモニ
アやメタノ−ルをよく除去することが必要である。この
ような固液分離で得られたコロイダルシリカはついで酸
化性雰囲気での加熱により脱炭するのであるが、この加
熱処理はそれが1,000 ℃末満では脱炭が不充分となる
し、1,100 ℃より高い温度とすると、凝集粒子の粒子同
志の空隙が閉じられて泡となる可能性があるので、これ
は1,00〜1,100 ℃で行なう必要があるが、これによれば
脱炭と共に脱水も行なわれる。
【0012】本発明はこのようにして脱炭されたシリカ
粉をこの処理温度において不活性ガスと接触させるので
あるが、この不活性ガスはヘリウムガスとすればよく、
これによればシリカ粉の凝集粒子が緻密化されて、ガラ
スとほぼ同じ密度のものとなり、合成石英ガラス製造時
における充填密度を向上させること、また仕込み量を従
来より多くすることができるので、品質のすぐれた合成
石英ガラスを生産性よく製造することができるし、得ら
れる合成石英ガラスを泡、異物のないものとすることが
できるという有利性が与えられる。この理由はヘリウム
ガスを導入すると熱拡散が均一に行なわれ、凝集粒子1
ケ1ケの緻密化が凝集粒子同志の焼結より優先して起る
ためであるが、このような効果はヘリウム以外のガスで
は期待できない。
【0013】
【実施例】つぎに本発明の実施例および比較例をあげ
る。 実施例、比較例 5リットルの連続フラスコにメチルシリケ−ト26.5/時
と20.5%のアンモニア水・ELグレ−ド[大盛化工
(株)製造商品名]26.5リットル/時とを25.8リットル
/時の滴下速度で同時滴下したところ、10kg/時で凝集
コロイダルシリカが得られたのでこれを500 μm の網で
篩別した。ついで、このものを一旦放置してからポリプ
ロピレン製1,000#のろ布を設けた遠心脱水機で固液分離
をし、超純水で5回洗浄し、得られた凝集コロイダルシ
リカを石英ガラス炉芯管に詰め、酸素ガス雰囲気下で室
温から1,000 ℃まで10時間かけて昇温し、2時間保持し
て脱炭した。
【0014】つぎにこの温度を保持したままでこの雰囲
気をヘリウムガス雰囲気に切りかえて3時間保持したと
ころ、緻密化したシリカ粉が得られたが、この粉体を15
0 〜200 メッシュとすると共に、これを比較のためにこ
のヘリウムガス雰囲気下での閉孔化処理を行なわなかっ
たものと比較したところ、タッピング法のカサ比重比較
において本発明のものが0.98であるのに対し、比較例の
ものは0.80であり、このものを2日間放置後に真空加熱
してその脱ガス量をしらべたところ、図1に示したよう
に本発明のものがA曲線であるのに対し比較例のものは
B曲線の通りであり、本発明品はかなり吸着しにくいも
のであることが確認された。
【0015】
【発明の効果】本発明は合成シリカ粉の製造方法に関す
るものであり、これは前記したようにメチルシリケ−ト
をアンモニア水で加水分解、重縮合してコロイダルシリ
カとしたのち、500 μm 以下に篩別し、酸化性雰囲気に
1,000 〜1,100 ℃で加熱処理し、ついで同温度領域にお
いてヘリウムガスを導入して緻密化することを特徴とす
るものであるが、これによればゾル−ゲル法で得られた
シリカ粉がカサ比重が高くて無孔化されたものとなるの
で、これは合成石英ガラス原料とするときに充填密度を
向上させること、また仕込み量も多くすることができる
ので、品質もすぐれた合成石英ガラスを生産性よく製造
すいることができるし、得られる合成石英ガラスをを泡
不良のないものとすることができるとう有利性を与え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例および比較例で得られた合成シリカ粉の
経過時間と脱ガス量との関係グラフを示したものであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】メチルシリケ−トをアンモニア水で加水分
    解、重縮合してコロイダルシリカとしたのち、500 μm
    以下に篩別し、酸化雰囲気下に1,000 〜1,100 ℃で加熱
    処理し、ついで同温度領域においてヘリウムガスを導入
    して緻密化することを特徴とする合成シリカ粉の製造方
    法。
JP19847491A 1991-07-12 1991-07-12 合成シリカ粉の製造方法 Pending JPH0517122A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0630863A1 (en) * 1993-06-15 1994-12-28 Kimmon Manufacturing Co., Ltd. Process for producing synthetic quartz glass powder
US5599520A (en) * 1994-11-03 1997-02-04 Garces; Juan M. Synthesis of crystalline porous solids in ammonia
WO2003008332A1 (fr) * 2001-07-19 2003-01-30 Mitsubishi Chemical Corporation Poudre de quartz de grande purete, procede de fabrication et article obtenu a partir de cette poudre

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7063826B2 (en) 2001-07-19 2006-06-20 Mitsubishi Chemical Corporation High-purity quartz powder, process for producing the same, and glass molding
US7427387B2 (en) 2001-07-19 2008-09-23 Mitsubishi Chemical Corporation High-purity quartz powder, process for producing the same, and glass molding

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