JPH051709Y2 - - Google Patents

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JPH051709Y2
JPH051709Y2 JP10443488U JP10443488U JPH051709Y2 JP H051709 Y2 JPH051709 Y2 JP H051709Y2 JP 10443488 U JP10443488 U JP 10443488U JP 10443488 U JP10443488 U JP 10443488U JP H051709 Y2 JPH051709 Y2 JP H051709Y2
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piston
piston body
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piston ring
small
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、自動車の懸架装置等に用いられる緩
衝用ピストンの構造、特に樹脂製のピストンリン
グをピストンボデイの外周面に装着するための構
造の改良に関する。
《従来の技術》 従来、緩衝器に用いられるピストンにおいて
は、密封性、耐摩耗性および摺動性を高めるため
に、第4図に示すように合成樹脂、例えば四フツ
化エチレン樹脂(商品名:テフロン)からなるピ
ストンリング1を使用している。
この場合、ピストンボデイ2にはその外周面3
に係合部としての環状溝4が多数並列状に形成さ
れている。この環状溝4にはピストンリング1の
内周面側の環状突部5が嵌合し、これにより摺動
時のピストンボデイ2とピストンリング1との相
対変位を防止している。
ところで、この種の緩衝器揺ピストンリング及
びその製造法が特開昭61−82072号後方に開示さ
れている。ここでは第5図及び第6図に示すよう
な製造工程を経て緩衝用ピストンが製造される。
即ち、ターンテーブル6上にはピストンボデイ
2を保持可能な載置台7が形成され、これが順
次、各製造工程時の処理位置にピストンボデイ2
を移動させ、所定の処理が実施される。
まず、第5図に示すように、載置台7上にピス
トンボデイ2が供給され、そこでテーパ治具8が
取り付けられる。次に、テーパ治具8にはテフロ
ン製のピストンリング素材9が取り付けられ、こ
の円板状のピストンリング素材9が図示しないシ
ート圧着手段により押圧、降下移動される。これ
によりピストンボデイ2の一端側と対向する一段
目の環状突部10を乗り越えたピストンリング素
材9がピストンボデイ2の外周面に取り付けられ
る。
この後、テーパ状のローラ11が一段目の環状
溝12にピストンリング素材9の内周端部を押し
込んで加締め処理がなされ、これによりピストン
ボデイ2に対するピストンリング素材9の相対的
な変位を防止するようになつている。
この後、第6図に示すように、テーパ治具8を
外されたピストンボデイ2は所定温度に保持され
た筒状の加熱成形治具13に供給される。
ここでは、加熱成形治具13の下端のテーパ開
口14よりピストンボデイ2が圧入され、ピスト
ンリング素材9は同治具内で加熱され、軟化し、
各環状溝4に圧入されて環状突部5が成形され
る。このようにして成形されたピストンリング1
は、加熱成形治具13に連続する冷却手段(図示
せず)により冷却された後、取り出され、第4図
に示すような緩衝器用ピストンが製造される。
《考案が解決しようとする課題》 このように、従来の緩衝器用ピストンの場合、
ピストンボデイ2の一段目の環状突部10を乗り
越えるべく、ピストンリング素材9の比較的小径
の内周端部がテーパ治具8により押し拡げられ
る。しかしながら、この環状突部10の外径D0
に対してピストンリング素材9の内径D1が比較
的小さい、即ちD1/D0が比較的小さいと、ピ
ストンリング素材9が切れ易いという問題点があ
る。
更に、一段目の環状溝12にピストンリング1
を食い込ませるためにローラ11による加締め工
程を必要とするため、製造装置の複雑化を招き、
製造に時間がかかり、製造コストの増加を招くと
いう問題点がある。
そこで、本考案の目的は、ピストンリングを容
易にピストンボデイの係合部に係合させることが
でき、かつ製造の容易な緩衝器用ピストン構造を
提供することにある。
《課題を解決するための手段》 本考案による緩衝用ピストン構造は、樹脂製の
ピストンリングを係合するためにピストンボデイ
の外周面に形成された係合部と、ピストンボデイ
の軸方向の一方の端面に形成された小径突縁部
と、ピストンボデイの軸方向の他方の端面に形成
されて他のピストンボデイの小径突縁部に外側か
ら嵌合可能な大径突縁部とを備え、ピストンボデ
イの小径突縁部の外周に圧入されたピストンリン
グの内周端部を一方のピストンボデイの大径突縁
部の端面と他方のピストンボデイの係合部の端面
との間で挟持可能なつている。
《作用》 ピストンボデイの小径突縁部の外周に圧入され
たピストンリングの内周端部を一方のピストンボ
デイの大径突縁部の端面と他方のピストンボデイ
の係合部の端面との間で挟持できるので、ピスト
ンリングをピストンボデイの係合部に加熱加圧成
形するときに、従来のような加締め工程を前もつ
て必要とすることなく、ピストンリングのピスト
ンボデイへの係合および装着が可能になる。
《実施例》 第1図には、本考案による緩衝器用ピストンの
一実施例が示されている。この緩衝器用ピストン
は、ピストン軸方向に通孔20が設けられた略円
筒状のピストンボデイ21と、その外周面22に
取り付けられた熱可塑性樹脂であるテフロン製の
ピストンリング23とから成つている。
ピストンボデイ21はピストン軸方向の一端に
比較的小径φAが小径突縁部24が、他端に比較
的大径φBの大径突縁部25がそれぞれ形成され、
しかもφBの外周面22のほぼ全域に係合部とし
ての複数の環状溝26及び環状突部27が順次ピ
ストン軸方向に並設されている。小径突縁部24
の長さは、後述するピストンリングの内周端部を
挿着しても、なお所定の残余部分があるように定
められている。
ピストンリング23は円筒形状をなし、その一
端の内周端部231が弾性的に拡径された状態で
小径突縁部24に密に嵌合されている。更に、ピ
ストンリング23の内周面は多数の環状突起23
2を備え、各々は対向するピストンボデイ21の
環状溝26に係合されている。また、ピストンリ
ング23の他端はリツプ部233を備えており、
このリツプ部233は外周面22より離れる方
向、即ち半径方向外側に向つて拡開するように形
成され、これによりピストンリング摺動面234
と緩衝器のシリンダ内周面(図示せず)との間を
シールする働きをする。
ピストンボデイ21には、その大径突縁部25
の内側面に他のピストンボデイの小径突縁部24
が内側から嵌合可能なように環状凹部28が形成
されている。この小径突縁部24と大径突縁部2
5とが嵌合すると、第2図に示すように、小径突
縁部24の外周に圧入されたピストンリング23
の内周端部231が、一方のピストンボデイの大
径突縁部25の端面25aと他方のピストンボデ
イの一段目の係合部である環状突部27の端面2
7aとの間で挟持されることになる。このよう
に、ピストンリング23の内周端部231を2つ
のピストンボデイにより挟持できる構造は、後述
するこのピストンを製造する上で重要なポイント
になる。
なお上記説明では、ピストンボデイ21の外周
面22に係合部として環状溝26および環状突部
27の組み合わせを開示したが、これに代えて多
数の突起を形成した構成を採つてもよい。
次に、第1図に示す緩衝器用ピストンの製造方
法について第1図乃至第3図を参照して説明す
る。なお、この方法は第5図及び第6図で説明し
たものと同一部分が多いため、重複する説明は省
略する。
まず所定位置のピストンボデイ21にテーパ治
具29が取り付けられ、このテーパ治具29に円
板状のピストンリング素材(テフロン製)23′
が嵌着される。
テーパ治具29はその最大外径がピストンボデ
イ21の小径突縁部24の外径φAとほぼお等し
く設定される。ピストンリング素材23′は、そ
の上から押圧手段により押圧されてテーパ治具2
9により拡径され、その内周端部231′は必要
以上に引き伸ばされることなく、ピストンボデイ
21の小径突縁部24の外周に圧入される。即
ち、ピストンボデイ側の一段目の環状突縁部27
を内周端部231′が乗り越えることができない
ので、従来の拡径比D1/D0と比較して、内周
端部231′の拡径比、即くφC/φAが比較的大
きくなり、ピストンリング素材23′の切れや伸
びのばらつきを紡糸することができる。しかも、
小径突縁部24の外周に弾性的に拡径されて嵌合
する内周端部231′は、一段目の環状突縁部2
7の端面27aに当接し、これによりその軸方向
下方へのずれが防止される。
このような状態でピストンリング素材23′を
嵌着したピストンボデイ21は次に加熱成形治具
30に供給される。ここにおいては、各ピストン
ボデイ21はその小径突縁部24側より、テーパ
開口31内に圧入される。このため、先に加熱成
形治具30内に圧入されているピストンボデイ2
1の大径突縁部25の内側に次のピストンボデイ
21の小径突縁部24が嵌合することになり、こ
の嵌合により、ピストンリング素材23′の内周
端部231′が、先行ピストンボデイの大径突縁
部端面25aと後行ピストンボデイの一段目の環
状突縁部端面27aとにより挟持され、ピストン
リング素材23′が加熱成形治具30内をピスト
ンボデイ21に対するずれを生じることなく移動
することができるようになる。
加熱成形治具30内では、ピストンリング素材
23′は縮径方向に押圧され、かつ加熱により軟
化する。したがつて、ピストンリング素材23′
の内周面はピストンボデイの各環状溝26内に押
し込まれ、それぞれ環状突起232が成形され
る。このように成形されたピストンリング23
は、次いで加熱成形治具30に連続する冷却装置
で冷却された後、取り出され、第1図に示す緩衝
器用ピストンが製造される。このとき、大径突縁
部25側の環状溝26のみは比較的その幅が大き
く形成されているので、そこの溝26に対向する
ピストンリング素材23′の端縁は、その溝26
によつて成形されることなく、加熱成形治具30
から取り出されるとスプリングバツクにより戻つ
てリツプ部233が形成されることになる。
なお、上記実施例においては、ピストンリング
素材23′の自由状態時における内径をφCとし、
外径をφDとすると、φC<φA<φB<φDの関係
が成立している。
《考案の効果》 以上のように、本考案による緩衝器用ピストン
構造は、樹脂製のピストンリングの内周端部が、
過度に引き伸ばされることなく小径突縁部に密に
嵌合すると共に、一方のピストンボデイの大径突
縁部端面と他方のピストンボデイの係合部端面と
の間に挟持されるので、ピストンリング装着時の
内周端部の切れや伸びのばらつきを防止でき、し
かも、従来の行われていたようなピストンリング
の内周端部をローラ加締めによりピストンボデイ
の係合部に係合させる必要もなく、その分、作業
時間の短縮や品質の向上および製造コストの低減
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す緩衝用ピスト
ンの断面図、第2図は第1図に示すピストンの要
部拡大断面図、第3図は第1図に示すピストンの
加熱成形工程時における要部断面図、第4図は従
来の緩衝用ピストンの一例を示す断面図、第5図
は第4図に示すピストンのローラ加締め工程にお
ける部分断面図、第6図は第4図に示すピストン
の加熱成形工程時における要部断面図である。 21……ピストンボデイ、23……ピストンリ
ング、24……小径突縁部、25……大径突縁
部、26……環状溝、27……環状突部、231
……内周端部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 樹脂製のピストンリングを係合するためにピス
    トンボデイの外周面に形成された係合部と、前記
    ピストンボデイの軸方向の一方の端面に形成され
    た小径突縁部と、前記ピストンボデイの軸方向の
    他方の端面に形成されて他のピストンボデイの前
    記小径突縁部に外側から嵌合可能な大径突縁部と
    を備え、前記ピストンボデイの小径突縁部の外周
    に圧入されたピストンリングの内周端部を一方の
    ピストンボデイの大径突縁部の端縁と他方のピス
    トンボデイの前記係合部の端面との間で挟持可能
    な緩衝器用ピストン機構。
JP10443488U 1988-08-06 1988-08-06 Expired - Lifetime JPH051709Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275216A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Hitachi Ltd 油圧緩衝器のピストン構造

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