JPH0517075A - バンチ巻き糸端溶断方法 - Google Patents

バンチ巻き糸端溶断方法

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JPH0517075A
JPH0517075A JP8411491A JP8411491A JPH0517075A JP H0517075 A JPH0517075 A JP H0517075A JP 8411491 A JP8411491 A JP 8411491A JP 8411491 A JP8411491 A JP 8411491A JP H0517075 A JPH0517075 A JP H0517075A
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泰典 畠山
Kenichi Ueda
健一 上田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バンチ巻き糸をニップ点から所定長さ残して
解除するにおいて、糸品質を損なうことなく処理できる
と共に残す糸を容易にカットできることを可能とする。 【構成】 紙管の端部に形成したスリットに糸の始端を
掛止めた後、バンチ巻きをし、さらにニップ点を介して
本巻を行って形成したパッケージのバンチ巻き処理方法
において、バンチ糸ガイド先端でニップ点から所定長さ
のバンチ巻き糸を押え、その押え点から始端までの残り
のバンチ巻き糸を解除すると共にその解除した糸を径方
向外方に持ち上げて押え点から立ち上がる糸をバンチ糸
ガイドのヒートカッターに接触させて溶断することを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パッケージの紙管端に
バンチ巻きされた糸を所定長さ残して処理するためのバ
ンチ巻き処理方法に係り、特にその所定長さの糸を残す
べくカットするためのバンチ巻き糸端溶断方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】紡績糸巻取機において、連続的に紡出さ
れる糸を巻き取り、満巻になったパッケージは、所望の
工程に送られるか或いは製品として出荷される。
【0003】このパッケージは紙管の端部にスリットが
形成され、そのスリットに糸端が掛け止められた後、バ
ンチ巻きがなされ、さらにニップ点を介して本巻がなさ
れて満巻パッケージとされる。
【0004】この巻取パッケージの巻終り端と他の巻取
パッケージの巻取始端と順次結んで連続して使用する場
合、そのパッケージの巻終りと巻始め端を処理する必要
がある。
【0005】ところで、本出願人は、実開平2−371
69号等にて、巻き始め端のバンチ巻糸をニップ点から
所定長さ残し、他の糸は解除する装置を提案した。
【0006】このバンチ巻糸の処理は、ローラーをバン
チ巻の糸層に接触させて回転させ、バンチ糸をゆるめる
ことにより解除して引き出した後、ニップ点から所定長
さの糸を残して、残りのバンチ巻き糸を解除し、その残
した糸を再び紙管に巻き付けるようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方法は、ローラーによって一旦ニップ点まで糸を引き
出した後、再び紙管に巻き付けるため、特に衣料用糸や
細デニールの糸などでは、延伸してしまうなど、糸品質
が悪くなる問題がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、バンチ巻き糸をニップ点から所定長さ残して解除す
るにおいて、糸品質を損なうことなく処理できると共に
残す糸を容易にカットできるバンチ巻き糸端溶断方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、紙管の端部に形成したスリットに糸の始端
を掛止めた後、バンチ巻きをし、さらにニップ点を介し
て本巻を行って形成したパッケージのバンチ巻き処理方
法において、バンチ糸ガイド先端でニップ点から所定長
さのバンチ巻き糸を押え、その押え点から始端までの残
りのバンチ巻き糸を解除すると共にその解除した糸を径
方向外方に持ち上げて押え点から立ち上がる糸をバンチ
糸ガイドのヒートカッターに接触させて溶断するように
したものである。
【0010】
【作用】上記構成によれば、バンチ巻きを解除する際
に、予めニップ点から所定長さのバンチ巻き糸を、バン
チ糸ガイドで押えておき、残りのバンチ巻き糸を解除し
た後、その糸を径方向外方に持ち上げることで、スリッ
トから立ち上がった糸をそのままにしておきながら押え
点から立ち上がった糸のみカットすることで、ニップ点
から所定長さのバンチ巻き糸は品質を損なわずに残すと
共に糸を容易にカットすることが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0012】先ず図4により糸処理装置の全体構成を説
明する。
【0013】図4において、床面F上に基台1が設けら
れ、その基台1に、パッケージPを支持して搬送するト
レイTの搬送台2が設けられる。搬送台2には、トレイ
Tを搬送する搬送ローラ3が設けられ、またトレイTを
停止するストッパー4が設けられる。トレイTは、略L
字状の支持台5からなり、その支持台5に斜め上方に延
び支持台5に対して回転自在なペグ6が設けられ、その
ペグ6にパッケージPの紙管Bが装着されてパッケージ
Pが回転自在に支持される。
【0014】基台1上には、トレイTのペグ6と平行に
斜め上方に延びた支持フレーム7が設けられ、この支持
フレーム7に、バンチ巻き処理装置Aが設けられる。
【0015】図5に示すように、パッケージPは、その
巻き始め端がスリットSに掛け止められた後、バンチ巻
き8が施され、ニップ点Nから本巻がなされて形成され
るが、図示の状態では、巻き終り端は、糸結び9がなさ
れた状態にある。
【0016】さて図5,図6において、支持フレーム7
には、バンチ巻き8の反対側の紙管B端を押えて回転を
阻止する紙管押え具10,バンチ巻き解除後に所定長さ
糸の端部を紙管Bに止めるバンチシール貼り具11,所
定長のバンチ巻き糸を残して押える本発明のバンチ糸ガ
イド12及びヒートカッタ13が設けられると共にバン
チ巻きを解除するためバンチ巻き解除装置14が設けら
れる。
【0017】このバンチ巻き解除装置14は、紙管Bに
嵌まり込むコーン体15と、バンチ巻き糸を引っ掛けて
解舒するフック装置16と、フック装置16で解舒され
たバンチ巻き糸を掴むと共に紙管Bから取り外す糸除去
装置17と、取り外したバンチ巻き糸を除去するサクシ
ョンパイプ18と、サクションパイプ18で吸引された
糸を把持するチャック装置19と、フック装置16で解
舒されたバンチ巻き糸を押し上げて紙管Bから取り外す
サブリング装置20とを備えている。
【0018】先ず紙管押え具10は、図7に示すように
支持フレーム7の固定台21にリニアベアリング22に
て昇降自在に押え板23が設けられ、その押え板23が
昇降用シリンダー24にて昇降される。押え板23は、
紙管Bの曲率に合致した円弧状の凹部23aを有する。
図7(a)に示すよう押え板23は、その待機位置から
昇降用シリンダー24にて降下されることで図7
(b),(c)に示すようにパッケージPの紙管Bと嵌
合してその回転を阻止するようになっている。
【0019】バンチ巻き解除装置14は、図5,図6に
示すように支持フレーム7に設けたレール35に対して
ベース36が移動自在に設けられ、かつそのベース36
が送りねじ37にてパッケージPの紙管Bに対して近付
き離れるようにされる。
【0020】図8,図9に示すようにコーン体15は、
紙管Bに嵌まり込むコーン部38を有し、そのコーン部
38に支持軸39が連結されると共に支持軸39がベー
ス36に軸方向移動自在に設けられると共にスプリング
40にて常時は、図8に示すように支持軸39の後端の
ストッパ41がベース36当る位置に付勢され、図9に
示すようにベース36が紙管Bに近付き、コーン部38
が紙管Bと嵌合した際にベース36に対して後退しスプ
リング40の力にて嵌合した状態にされる。またベース
36には、ガイドバー42が設けられ、そのガイドバー
42がコーン部38に嵌合してコーン部38の回転を阻
止している。
【0021】フック装置16は、先端にバンチ巻き糸を
掻取るフック部45を有するL字状のフックレバー46
からなり、そのフックレバー46が固定軸47にてベー
ス36に回動自在に連結され、フックレバー46の作用
点側の揺動ピン48がコーン体15の支持軸39と連動
するように連結される。この揺動ピン48には復帰用リ
ンク49が連結され、そのリンク49に復帰用スプリン
グ50が連結される。このフック装置16は、コーン部
38が86に示すように紙管Bと離れた位置にある時は
復帰用スプリング50により復帰用リンク49を介して
フックレバー46を図示の位置に保持し、コーン部38
が図9に示すように紙管Bに嵌合した際、コーン部38
に固定された押し具38aによりリンク49を介してフ
ックレバー46を逆時計方向に回動してフック部45の
先端を紙管Bの表面に押し当て、この状態でバンチ巻き
糸を掻き取れる状態にされる。
【0022】サクションパイプ18は、図10(a),
(c)に示すように、パイプ部51がベース36に軸5
1bで回動可能に設けられ、そのパイプ部51にシリン
ダー52が連結される。パイプ部51の先端は、図10
(a)に示すように通常時フック装置16の待機位置に
位置するように設けられ、シリンダー52の作動で図1
0(c)に示すようにコーン部38の後方に設けたチャ
ック装置19の近くに位置するように回動される。また
パイプ部51の先端の吸引端部51aは、図10(b)
に示すようにフック装置16のフック部45に面したパ
イプ部51の側部に開口して形成され、またそのパイプ
部51内やその近傍に、パイプ部51内に糸を吸引した
かどうかを検出するファイバーセンサ(図示せず)が設
けられている。
【0023】図11〜13に示すようにチャック装置1
9は、コーン部38の背面の円盤52に設けられた逆U
字状のフレーム53の一方にチャック用シリンダー54
が設けられ、そのシリンダー54のロッド54aの先端
に可動チャック部55が設けられると共にフレーム53
の他方に可動チャック部55と対向して固定チャック部
56が設けられ、シリンダー54の作動で可動チャック
部55が固定チャック部56に接触し、その間で糸をチ
ャックするようになっている。
【0024】またコーン部38の背面の円盤57には、
図12に示すようにフック部45で掻き取った糸をチャ
ック装置19の固定チャック部56と可動チャック55
間を通るように切欠部58が設けられている。
【0025】次に図14,図15にて糸除去装置17を
説明する。
【0026】ベース36には、駆動モータ60が設けら
れ、その駆動モータ60に駆動側スプロケット61が設
けられ、その駆動側スプロケット61よりチェーン62
を介して回転される従動側スプロケット63がベース3
6に回転自在に設けられる。この従動側スプロケット6
3には、カム64と回動アーム65がスプロケット64
と一体に回転するように設けられる。ベース36には、
リンクプレート66が固定軸67にて回転自在に設けら
れ、そのリンクプレート66の一端にカムローラ68が
設けられ、リンクプレート66に連結したスプリング6
9にて常時カムローラ68がカム64と接触するように
される。リンクプレート66の他端はピン70を介して
揺動アーム71が連結され、この揺動アーム71と回動
アーム65の他端が糸取アーム72の支持プレート73
にピン74,75にて連結される。
【0027】支持プレート73には、糸取用シリンダー
76の駆動で開閉される一対の糸取アーム72が設けら
れる。
【0028】図14において、糸取アーム72の支持プ
レート73は図14(a)の待機位置にあり、駆動モー
タ60により従動スプロケット63が回転されると図1
4(b)に示すよう支持プレート73が略垂直になるま
で図示の反時計方向に回動される。この図14(b)の
状態で、リンクプレート66のカムローラ68はカム6
4のカム溝64aに入り、スプロケット63及び回動ア
ーム65がさらに回転するとカムローラ68がカム溝6
4aにより、そのリンクプレート66が固定軸67を中
心に時計方向に回動し、リンクプレート66のピン70
を介して揺動アーム70を若干下方に引き込む。この結
果、図14(b)から図14(c)に示すように支持プ
レート73は略垂直に上昇し、その下端が紙管Bに当る
ことなく紙管Bの端面に沿って上昇できることとなる。
【0029】次に糸取アームの詳細を図15(a),図
15(b)により説明する。
【0030】支持プレート73には支持軸80が突設さ
れ、その支持軸80に一対の糸取アーム72が回動自在
に設けられる。糸取アーム72は、支持軸80に軸着さ
れるアーム部81と、そのアーム部81の先端に設けら
れたく字状の糸取部82からなり、その糸取部82の屈
曲部に糸落し溝83が形成されると共に、支持軸80が
紙管Bの軸心に位置された状態で糸取アーム72が回動
する際、この糸落し溝83が紙管Bの外周面に沿いなが
ら移動するようになっている。
【0031】この糸取アーム72のアーム部81にはロ
ーラ84が設けられ、他方糸取用シリンダー76のロッ
ド76aには糸取アーム72のローラ84,84を嵌合
する断面コ字状のガイド体85が設けられる。
【0032】図15(a)に示すよう糸取用シリンダー
76のロッド76aが後退した位置にある時、ガイド体
85は図示の実線の位置にあり、その状態で両糸取アー
ム72はその背面が近付いた角度にある。この状態から
ロッド76aが支持軸80近くまで伸長するとガイド体
85に係合したローラ84により両糸取アーム72は7
2Aで示した直線状態まで回動し、さらにロッド76a
が伸長し、ガイド体85が図示の二点鎖線位置まで回動
すると両糸取アーム72は72Bで示した位置まで回動
しその糸取部82間で紙管Bの周面にある糸を捕捉する
と共に挟み込むようになっている。
【0033】次に図16,図17にてサブリング装置2
0を説明する。
【0034】支持フレーム7の固定枠90には、軸91
にてスイングアーム92が回動自在に設けられ、そのス
イングアーム92の下端に紙管Bの径より十分大きな径
のリングプレート93が取り付けられ、またスイングア
ーム92の上端にシリンダー94が連結される。このシ
リンダー94は伸長位置の時、サブリング装置20は待
機位置20Aにあり、後退位置の時作動位置20Bにあ
り、かつリングプレート93は紙管Bの軸心と一致する
位置に回動される。
【0035】さて図3は、本発明のバンチ巻き糸端溶断
方法を実施する溶断装置を示したものである。
【0036】この溶断装置は基本的には、所定長のバン
チ巻き糸を残して押えるバンチ糸ガイド12とヒートカ
ッタ13とから構成される。
【0037】バンチ糸ガイド12は、支持フレーム7の
固定フレーム25にガイド体26が軸27を支点に回動
自在に支持され、固定フレーム25にそのガイド体26
を回動する押え用シリンダー28が設けられて構成され
る。ガイド体26は、その先端部が断面四角形に形成さ
れ、その先端に鉤状の押え爪29を有し、またそのガイ
ド体26内から押え爪29に向かって突出するヒータ3
0が設けられてヒートカッタ13が構成される。ガイド
体26は、図3(a)の待機位置から図3(b)の回動
位置まで回動されると図3(c)に示した押え爪29の
先端が、図3(c)に示すように紙管Bの所定位置に当
る。この状態でニップ点側の所定長さの箇所の糸YP
押えられ、始端側のバンチ巻き糸Yが押えられ、また後
述するバンチ巻き解舒操作終了後ヒートカッタ13によ
り押えた点の糸YP の近傍が溶断されるようになってい
る。
【0038】尚バンチシール貼り具11は、図5,図6
に示すよう紙管Bの上方の支持フレーム7に昇降自在に
設けられ、上述したヒートカッタ13でカットしたニッ
プ側糸端を紙管Bにラベリングテープを介して貼り付け
るようになっている。
【0039】以上糸処理装置14の各部の詳細を説明し
たが、次にこの糸処理装置でバンチ巻き処理方法を図1
8〜図29により説明する。尚図18〜29において
(a)は処理装置14の正面図を示し、(b)は処理装
置14側から見たパッケージPの正面図を示す。
【0040】先ず図18(a)に示すようにパッケージ
Pは、その紙管BのスリットSに糸の始端が掛け止めら
れた後、バンチ巻き8が施されニップ点Nから本巻がな
されてパッケージPとされるが、この処理装置に搬送さ
れるパッケージPの巻き終わり端はパッケージPの外周
に糸結び9された状態でとなっているが以下の図面では
省略して示した。
【0041】図19においてベース36が紙管Bへ移動
し、図19(a)に示すように嵌合すると、フック装置
16のフック部45が紙管Bの下面に突き当たった状態
となる。また紙管Bの他端では紙管押え具10にて紙管
Bが固定される。
【0042】次にバンチ糸ガイド12が回動し、その先
端がバンチ巻き糸8の所定の糸YP を押える。このバン
チ糸ガイド12の押えた糸YP の点からニップ点Nまで
の糸は後工程に必要な長さであり、また糸YPの点から
スリットS側の糸始端間での糸が解舒される糸Yとな
る。
【0043】図19の状態からベース36がパッケージ
Pから離れるように移動すると、フック装置16のフッ
ク部45は、バンチ巻き8の糸Yを掻き取る。この場合
バンチ糸ガイド12は、押えた糸YP の点からニップ点
Nまでの糸Y0 がフック部45の後退で解舒されないよ
うに保持している。
【0044】次に図20に示すようベース36が完全に
後退した時、フック装置16は下方に回動しそのフック
部45で引っ掛けたバンチ巻き糸Yをサクションマウス
18の位置に案内し、その糸Yがサンションマウス18
に吸引される。サクションマウス18はセンサーなどで
糸の吸引を検知した後、図20の状態から図21に示す
ようその先端の吸引端51aをコーン体15のコーン部
38近くまで回動する。
【0045】次にこのサクションマウス18で糸Yを吸
引した状態でバンチシール貼り具11が図22に示すよ
うに降下し、バンチ糸ガイド12で押えた糸YP よりニ
ップN側の糸Y0 へ降下し、図23に示すようなバンチ
シール120を貼り付けるこれにより糸Y0 は紙管Bに
止められた状態にされる。
【0046】次にバンチ巻きの糸Yを解舒するが、この
バンチ巻き糸Yは、押え点YP からサクションパイプ1
8にかけて一本になって解舒されていることはなく、図
20〜22に示したようにスリットSに一部食い込んだ
りして紙管Bの周方向からサクションパイプ18に向け
て数条の糸となっている。そこで図24に示すように糸
除去装置17が作動し、その支持プレート73が紙管B
の端面に平行になるように位置される。この際糸取アー
ム72は図24(b)に示すように開いた状態にあり、
またその支持軸80は紙管Bの軸心と一致した状態にあ
る。
【0047】次にこの状態で図25(b)に示すように
チャック装置19のシリンダ54が作動して可動チャッ
ク55を固定チャック56に移動し、その間でサクショ
ンパイプ18側の糸Yをチャックする。
【0048】このようにサクションパイプ18側の糸Y
をチャック装置19でチャックした後、図26に示すよ
うに糸取アーム72を閉じるように回動する。この糸取
アーム72はその糸取部82が紙管Bの周面に沿って移
動し、周面の糸を掻き集めるて束ねる。この際サクショ
ンパイプ18側の糸はチャック装置19にて固定されて
いるため、スリットSに食い込んだ糸は大部分が外れる
こととなる。
【0049】次に図27に示すようチャック装置19で
のチャックを解除すると糸取アーム72から糸Yはサク
ションパイプ18に吸引された状態にあり、この状態で
バンチ糸ガイド12のヒートカッタ13を加熱状態にし
ておく、この状態より支持プレート73をさらに上げる
と、スリットSに食い込んだ糸は完全に除去され、さら
に図28に示すように上げると押え点YP から糸取アー
ム72間の糸は糸取アーム72で持ち上げられることに
よりヒートカッター13と接触し溶断されることとな
る。
【0050】このヒートカッタ13による糸の溶断を図
1,図2により詳しく説明する。
【0051】先ず図1は、図25で説明した状態、すな
わち、ニップ点から所定の長さの糸Y0 はシール120
で止められた状態で、バンチ糸ガイド12の先端の押え
爪29が紙管Bに当たりその押え点YP から始端側の糸
Y及びスリットSに食い込んだ糸Ysが共にチャック装
置でチャックされた状態にある。この状態で糸取アーム
が作動するとスリットSに食い込んだ糸Ysと押え点Y
P から始端側の糸Yとが束ねられ、チャック装置が解除
されてサクションマウスに吸引された状態でアームが上
昇する。この場合、図2に示すよう束ねた点をOとする
と押え点YP から始端側の糸YとスリットSに食い込ん
だ糸Ysとは所定の角度θ離れて段差が生じ、ヒートカ
ッタ13には押え点YP から始端側の糸Yのみが接触し
て溶断されることとなり、またスリットSに食い込んだ
糸YsはスリットSから外れる。
【0052】この後図29(b)に示すよう糸取アーム
72が開かれると糸は完全にサクションマウス18に吸
引除去され、バンチ糸ガイド12で押えた糸YP の点か
らニップNまでの糸YO が残った状態とされ、糸除去装
置17が待機位置まで戻されると共に紙管押え具10が
上昇され、さらにバンチ糸ガイド12が上方に回動され
て糸処理が完了し、次に搬送されるパッケージPの糸処
理を行うこととなる。
【0053】図30〜図32はサブリング装置20を用
いてバンチ解舒を行う例を示したものである。
【0054】先ず上述した図18〜29の例において、
図18〜22までは同じであり、所定長さの糸YO がバ
ンチシール120が貼り付けられた状態にされる。
【0055】図22の状態でバンチシール貼り具11が
上げられた後、図30に示すようにサブリング装置20
のリングプレート93が紙管Bの軸心と同じ位置まで回
動されるとスリットSに食い込んだ糸はスリットSから
リングプレート93の外周で広げられた後サクションパ
イプ18に吸引された状態となる。この際バンイ糸ガイ
ド12のヒートカッタ13は加熱状態にあり、押え糸Y
P の点からリングプレート93側の糸は溶断される。こ
のようにリングプレート93でも図2における角度θを
生じさせることができ、糸の溶断が容易に行える。
【0056】次に図31に示すようチャック装置19に
よりサクションパイプ18側の糸Yがチャックされ、こ
の状態で糸除去装置17の支持プレート73が回動して
リングプレート93とコーン体15の間に位置されると
共に図32に示すよう糸取アーム72が作動されてリン
グプレート93からチャック装置19間の糸Yが束ねら
れる。この状態よりベース36を後退させると、スリッ
トSに食い込んだ糸はリングプレート93により径方向
外方に引っ張られるため容易に外すことができる。この
後糸取アーム73を開き、またチャック装置19のチャ
ックを解除すると糸Yはサクションマウス18に吸引除
去され、さらにその後、除去装置17とサブリング装置
20を待機位置まで回動すると共にバンチ糸ガイド12
を上方に回動させて糸処理を完了することとなる。
【0057】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、バンチ巻
き糸を処理するにおいて、バンチ糸ガイドでニップ点か
ら所定長さの糸を押え、その押え点から巻き始め端側の
糸を解除すると共にヒートカッタでその押え点近傍の糸
を溶断することで、紙管に残しておく糸を損傷すること
なく解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明において糸を溶断する際の説明図であ
る。
【図3】本発明のバンチ糸ガイド及びヒートカッタの詳
細を示す図である。図1の処理装置の詳細図である。
【図4】本発明における糸処理装置の全体図である。
【図5】図4の糸処理装置の詳細を示す図である。
【図6】図5の左側面図である。
【図7】図5の紙管押え具の詳細を示す図である。
【図8】図5のコーン体とフック装置の詳細を示す図で
ある。
【図9】図8のコーン体を紙管に嵌合した状態を示す図
である。
【図10】図5のコーン体とサクションパイプの詳細を
示す図である。
【図11】図5においてコーン体を紙管に嵌合した状態
の詳細を示す図である。
【図12】図11の左側面図である。
【図13】図12のチャック装置の詳細図である。
【図14】図5の糸除去装置の詳細を示す図である。
【図15】図14の糸取りアームの詳細を示す図であ
る。
【図16】図5のサブリング装置の詳細を示す図であ
る。
【図17】図16の左側面図である。
【図18】本発明におけるバンチ巻き処理の開始状態を
示す概略説明図である。
【図19】本発明におけるバンチ巻き処理においてコー
ン体を嵌合すると共にバンチ糸ガイドを作動した状態の
概略説明図である。
【図20】本発明におけるバンチ巻き処理においてフッ
ク装置でバンチ巻き糸を解舒した状態の概略説明図であ
る。
【図21】本発明におけるバンチ巻き処理において解舒
したバンチ巻き糸をサクションパイプで吸引した状態の
概略説明図である。
【図22】本発明におけるバンチ巻き処理においてバン
チシール貼り具の作動状態を示す概略説明図である。
【図23】本発明におけるバンチ巻き処理においてバン
チシールを施した際のパッケージの斜視図である。
【図24】本発明におけるバンチ巻き処理において糸除
去装置の作動開始状態を示す概略説明図である。
【図25】本発明におけるバンチ巻き処理においてチャ
ック装置を作動する状態を示す概略説明図である。
【図26】本発明におけるバンチ巻き処理において糸除
去装置の糸取アームの作動状態を示す概略説明図であ
る。
【図27】本発明におけるバンチ巻き処理においてチャ
ック装置を解除した状態を示す概略説明図である。
【図28】本発明におけるバンチ巻き処理において糸除
去装置にてスリットに食い込んだ糸を除去すると共にヒ
ートカッタにて糸をカットする状態を示す概略説明図で
ある。
【図29】本発明におけるバンチ巻き処理において糸除
去装置の糸取アームを解除した状態を示す概略説明図で
ある。
【図30】本発明におけるバンチ巻き処理における他の
実施例を示し、図22の状態からサブリング装置を作動
させた状態を示す概略説明図である。
【図31】本発明の他のバンチ巻き処理において糸除去
装置とチャック装置を作動させる状態を示す概略説明図
である。
【図32】本発明の他のバンチ巻き処理においてコーン
体を後退させてスリットに食い込んだ糸を除去する状態
を示す概略説明図である。
【符号の説明】
12 バンチ糸ガイド 13 ヒートカッタ 14 バンチ巻き解除装置 B 紙管 P パッケージ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 紙管の端部に形成したスリットに糸の始
    端を掛止めた後、バンチ巻きをし、さらにニップ点を介
    して本巻を行って形成したパッケージのバンチ巻き処理
    方法において、バンチ糸ガイド先端でニップ点から所定
    長さのバンチ巻き糸を押え、その押え点から始端までの
    残りのバンチ巻き糸を解除すると共にその解除した糸を
    径方向外方に持ち上げて押え点から立ち上がる糸をバン
    チ糸ガイドのヒートカッターに接触させて溶断すること
    を特徴とするバンチ巻き糸端溶断方法。
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