JPH05170502A - 水中モルタル - Google Patents

水中モルタル

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JPH05170502A
JPH05170502A JP34486791A JP34486791A JPH05170502A JP H05170502 A JPH05170502 A JP H05170502A JP 34486791 A JP34486791 A JP 34486791A JP 34486791 A JP34486791 A JP 34486791A JP H05170502 A JPH05170502 A JP H05170502A
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達夫 喜多
Koichi Taniguchi
公一 谷口
Akira Shono
昭 庄野
Kazuya Miyano
一也 宮野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 材料の水中における不分離性や流動性を保持
しつつ、打設後に所定の強度を発現するまでの時間を短
縮することのできる水中モルタルを提供する。 【構成】 セメント成分として早強セメントを使用した
水中モルタルに、膨張性混和材を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水中モルタルに関し、特
に、水中構造物を構築すべく使用する水中モルタルに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、基礎杭やフーチング
等の海中構造物を構築する際に、水中モルタルを打設す
る。そして、かかる水中モルタルには、打設に際し水中
において混合した各材量が分離しないように水中不分離
性混和剤が添加されるとともに、その流動性を確保すべ
く高性能減水剤が添加される。したがって、かかる混和
剤の作用により水中モルタルの強度の発現が遅延し、早
強セメントや早強性混和剤等を使用した場合でも、例え
ば材令1日で30kgf/cm2、材令2日で200kgf/cm2
程度の強度しか得ることができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の水中モルタルでは、打設後速やかに強度発現するこ
とが望まれる水中構造物、例えば杭基礎を構築すべくこ
れらを用いる場合は、打設した水中モルタルが所定の強
度に達するまでクレーン船等を用いて杭を固定しておか
なければならない。したがって、長時間杭を固定してお
く必要を生じ、クレーン船等の使用料が嵩んで施工コス
トが高くなるとともに施工期間が長期化するという問題
があった。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に着目してな
されたもので、モルタルの水中における不分離性や流動
性を保持しつつ、打設後短時間で所定の強度を発現する
ことのできる水中モルタルを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的に鑑
みてなされたもので、その要旨は、早強セメントを使用
した水中モルタルにおいて、該水中モルタルが膨張性混
和材を含有することを特徴とする水中モルタルにある。
【0006】ここで、早強セメントを使用した水中モル
タルとは、セメント成分として早強セメントを用いたモ
ルタルであって、水中において材料分離を生じない水中
不分離性を備えたモルタルをいう。
【0007】以下本発明をさらに詳細に説明する。
【0008】本発明の水中モルタルは、早強セメント
と、水と、細骨材とを含む水中モルタルにおいて、該水
中モルタルに膨張性混和材を配合するものである。
【0009】そして、本発明の水中モルタルは、例え
ば、早強セメントと、水と、細骨材と、膨張性混和材
と、促進形AE減水剤と、水中不分離性混和剤と、水中
不分離性混和剤助剤とによって構成することが好まし
い。
【0010】ここで、本発明の水中モルタルに用いる早
強セメントとしては、例えばJISR 5210に示さ
れる早強ポルトランドセメント等を使用する。
【0011】また、前記水及び細骨材は、コンクリート
の材料として通常用いられるものを使用する。そして、
水中モルタルに加える水の配合量は、これらに用いる早
強セメント100重量部に対し、36〜45重量部とす
ることが好ましい。水の配合量が36重量部より少ない
とフローが小さくなって打設しにくくなるため、45重
量部を超えると強度発現が遅くなるとともに強度が低下
するためいずれも好ましくない。また、細骨材の配合量
は早強セメント100重量部に対し、100〜160重
量部とすることが好ましい。細骨材の配合量が100重
量部より少ないとフローが小さくなるとともに粘性が高
くなって打設しにくくなるため、160重量部を超える
と強度の低下をもたらすためいずれも好ましくない。
【0012】そして、前記膨張性混和材とは、例えばJ
IS A 6602「コンクリート用膨張材」に示され
る、モルタルを適度に膨張させてこれの収縮を低減し、
かつモルタルの強度発現を促進する作用を有する混和材
をいい、好ましくは石灰系膨張材、さらに好ましくは製
品名「エクスパン」((株)小野田製)等を使用する。
そして、前記膨張性混和材の配合量は、早強セメント1
00重量部に対して3〜8重量部とすることが好まし
い。3重量部より少ないと練り混ぜ後にモルタルが収縮
するため、8重量部を超えると膨張量が大きくなりすぎ
るとともに、強度低下をもたらし、さらに材料コストも
高くなるためいずれも好ましくない。
【0013】前記促進形AE減水剤とは、モルタルの凝
結を促進して初期強度を増大する作用を有する混和剤を
いい、例えばリグニンスルホン酸系混和剤、好ましくは
製品名「ポゾリスNo.75」(ポゾリス物産製)等を使用
する。そして、前記促進形AE減水剤を配合する際の配
合量は、早強セメント100重量部に対して1.0〜
2.0重量部とすることが好ましい。1.0重量部より
少ないと混合する水の量を減少することができず、水中
モルタルの強度を増加することができないため、2.0
重量部より多くしても強度改善効果は変化せず材料コス
トが高くなるためいずれも好ましくない。
【0014】前記水中不分離性混和剤とは、フレッシュ
モルタルを水中に打設しても、水の洗いによる材料分離
を生じさせない作用を有する混和剤をいい、例えばセル
ロース系混和剤、好ましくは製品名「ニッショウオーシ
ャンSP-12」(日商岩井ケミカル製)等を使用する。そ
して、前記不分離性混和剤を配合する際の配合量は、早
強セメント100重量部に対して0.1〜0.4重量部
とすることが好ましい。0.1重量部より少ないと水中
で水中モルタルが分離するため、0.4重量部を超える
と水中モルタルの凝結時間が長くなって強度発現までの
時間が長くなるとともに材料コストも高くなるためいず
れも好ましくない。
【0015】さらに、前記水中不分離性混和剤助剤と
は、モルタルの流動性を高めこれが潤滑機能を有するよ
う作用する混和剤をいい、例えばメラニンスルホン酸塩
系の流動化剤、好ましくは製品名「UC-150」(ポゾリ
ス物産製)等を使用する。そして、前記水中不分離性混
和剤助剤を配合する際の配合量は、早強セメント100
重量部に対して2.0〜5.0重量部をとすることが好
ましい。2.0重量部より添加量が少ないとモルタルの
流動性が小さくなるため、5.0重量部をより多くして
も、流動効果が変化せず、材料コストが高くなるためい
ずれも好ましくない。
【0016】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例によりさらに
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0017】
【実施例1〜4】早強セメント、水、細骨材、膨張性混
和材、促進形AE減水剤、水中不分離性混和剤、水中不
分離性混和剤助剤を表1に示す割合で混合した実施例1
〜4に示す水中モルタルについて、土木学会による「水
中不分離性コンクリート設計施工指針(案)」に従って
行なった実験により求められた材料特性を表2の実施例
1〜4に示す。なお、膨張性混和材として「エクスパ
ン」((株)小野田製)を、促進形AE減水剤として
「ポゾリスNo.75」(ポゾリス物産製)を、水中不分離
性混和剤として「ニッショウオーシャンSP-12」(日商
岩井ケミカル製)を、水中不分離性混和剤助剤として
「UC-150」(ポゾリス物産製)を各々使用した。ま
た、これらの水中モルタルに要求される材料特性は、材
令24時間で圧縮強度150kgf/cm2以上、可使時間6
0分以上で、ポンプによる打設が可能な流動性を有する
ものとする。
【0018】
【比較例1】早強セメント、水、細骨材、促進形AE減
水剤、水中不分離性混和剤、水中不分離性混和剤助剤を
表1に示す配合割合で混合した膨張性混和材を使用しな
い比較例1に示す水中モルタルについて、土木学会によ
る「水中不分離性コンクリート設計施工指針(案)」に
従って行なった実験により求められた材料特性を表2の
の比較例1に示す。促進形AE減水剤、水中不分離性混
和剤、水中不分離性混和剤助剤は実施例1〜4と同様の
ものを使用した。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】また、比較例1、及び実施例1〜4の配合
による水中モルタルについて行なったJIS A 110
8「コンクリートの圧縮強度試験方法」による圧縮強度
試験の試験結果を図1に示す。
【0022】かかる実験結果から、本発明による実施例
1〜4の水中モルタルが、早期に強度を発現すべくその
特性を改善し、材令24時間後には予定される圧縮強度
150kgf/cm2に達することが判明する。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明の水中モルタル
は、早強セメントを使用した水中モルタルに膨張性混和
材を配合して構成されるので、水中モルタルの水中にお
ける不分離性や流動性を保持しつつ、これらの強度発現
までの時間を大幅に短縮することができる。したがっ
て、かかる水中モルタルを使用することにより、これら
が打設後速やかに強度を発現することを求められる水中
構造物において、他の建設機械等を長期間使用すること
なく経済的な水中構造物の構築を可能にするとともに、
工期の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例1、及び実施例1〜4の配合による水中
モルタルについて行なった圧縮強度試験の試験結果を示
すチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:00) 2102−4G (72)発明者 宮野 一也 東京都港区北青山2−5−8 株式会社間 組内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント成分として早強セメントを使用
    した水中モルタルにおいて、該水中モルタルが膨張性混
    和材を含有することを特徴とする水中モルタル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009149457A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 水中不分離性セメント系充填組成物及び水中不分離性セメントモルタル
JP2013249214A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Mitsubishi Materials Corp 水中不分離型無収縮グラウト
JP2016121039A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 太平洋マテリアル株式会社 水中不分離性モルタル組成物

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JPH02271947A (ja) * 1989-04-11 1990-11-06 Denki Kagaku Kogyo Kk 水中コンクリート組成物

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