JPH05169964A - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JPH05169964A
JPH05169964A JP35450591A JP35450591A JPH05169964A JP H05169964 A JPH05169964 A JP H05169964A JP 35450591 A JP35450591 A JP 35450591A JP 35450591 A JP35450591 A JP 35450591A JP H05169964 A JPH05169964 A JP H05169964A
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JP
Japan
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air
temperature
seat
blown
adjusting means
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Application number
JP35450591A
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English (en)
Inventor
Junichi Noda
淳一 野田
Yasuo Kanehata
庸雄 鹿子幡
Tadashi Suzuki
正 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各乗員毎の温感に合わせて各空調空間での空
調状態を個々に調整できると共に、より人間の感覚に合
った制御が可能で、常に快適な空調状態が確実に得られ
るようにした自動車用空調装置を提供すること。 【構成】 助手席ベント吹出口16と運転席ベント吹出
口17から吹出す空気の風量を制御する上体側吹出風量
調整手段と、助手席フロワ吹出口22と運転席フロワ吹
出口23からの空気の温度を制御する足元側吹出温度調
整手段を設け、各空調空間毎の上体側では風量を主とし
て制御し、足元側では空気温度を主として制御するよう
にしたもの。 【効果】 乗員により設定される希望温度によって、上
体の温感に影響の大きい吹き出し空気の風量が制御さ
れ、他方、足元は吹き出し風の温度が制御されるので、
快適性を損なわないようにして乗員毎の温感を個々に調
整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内の空間を座席別
に設定して独立に空調制御する方式の自動車用空調装置
に係り、特にセダンやクーペと呼ばれる座席配置を有す
る乗用車に好適な自動車用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のセダン形やクーペ形の乗用車で
は、運転席に並んで助手席が左右に配置されているが、
このとき、例えば自動車の側方から直射日光を受けたと
きなど、左と右の座席で、乗員の体感温度(温感)が異な
る場合を生じる。
【0003】そこで、例えば実開昭63−42416号
公報では、左右の座席に対応して空調空間を設定した上
で、これら左右の空調空間毎に独立した温度設定が行な
えるようにし、この設定温度に基づいて、各空調空間内
での温調用空気の吹き出し温度を独立に制御し、各空調
空間別に自動温度調整が行なえるようにした自動車用空
調装置について開示している。
【0004】なお、この種の装置として関連するものと
しては、特開昭61−238505号、特開平 2−3
06818号、それに特開平 3−10922号の各公
報の開示を挙げることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、乗員
の温感が、直接日射を受ける上体側では、温調用空気の
温度よりも風量に依存し、他方、日射を直接受けず肌の
露出の少ない足元側は、風量よりも温度に依存する点
や、上体側への吹き出し空気は直接乗員に当たるため、
安定状態で不快感を伴うこと無く許容できる吹き出し空
気の温度範囲が、およそ15℃から35℃と狭い範囲に
限定しなければならない点について配慮がされておら
ず、低風量時、乗員がより低い温感を欲した場合には、
吹き出し空気の温度がかなり低下されることになり、こ
の結果、局部的な温度低下を招き、乗員の快適性が損な
われてしまうという問題があった。
【0006】本発明の目的は、各乗員毎の温感に合わせ
て各空調空間での空調状態を個々に調整できると共に、
より人間の感覚に合った制御が可能で、常に快適な空調
状態が確実に得られるようにした自動車用空調装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、空調空間内
での乗員の上体側に吹出される空気の流量を制御する上
体側吹出風量調整手段と、上記空調空間内での乗員の足
元側に吹出される空気の温度を制御する足元側吹出温度
調整手段を設け、空調目標温度設定値と車室内温度の検
出値との偏差に応じて上記上体側吹出風量調整手段と上
記足元側吹出温度調整手段とを独立して制御することに
より達成される。
【0008】
【作用】空調目標温度設定値と車室内温度の検出値との
偏差が大になるにつれ、一方では、上体側吹出風量調整
手段が乗員の上体への風量を多く調整し、他方では、足
元側吹出温度調整手段が該乗員の足元への風温を、より
低く(又は、より高く)調整する。
【0009】従って乗員に不快な温感を与えることな
く、設定に応じた温感を与えることができ、しかも、上
体側への吹き出し風温が乗員の体温程度に高いほど、風
量の調整量は少なくなるので、風量による温感が得られ
にくい体温程度の温度で不要に風量が増加することがな
い。
【0010】
【実施例】以下、本発明による自動車用空調装置につい
て、図示の実施例により詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施例で、この実施例に係る自動車用空調装置
は、大きく分けて、温調装置部1と制御回路部2とで構
成されている。まず、温調装置部1の構成と機能につい
て説明すると、温調装置部1内に取り込むべき空気は、
インテークドア3により選択され、内気口4或いは外気
口5から吸込まれる。このインテークドア3は電動アク
チュエータ6により駆動され、選択動作を行なう。
【0011】取り込まれた空気はインテークブロワ7で
送られるが、その送風量は、ブロワ制御回路8からブロ
ワモータ9に印加される電圧Vm(風量目標値)を変化さ
せることにより制御される。インテークブロワ7で送ら
れた空気はエバポレータ10を通過して冷却されたあ
と、電動アクチュエータ11で駆動されるエアミックス
ドア12により、エンジンの冷却水を熱源とするヒータ
13aを通過する空気と、これをバイパスする空気に分
けられる。
【0012】まず、ヒータ13aを通過して加熱された
空気は、ヒータガイド13bによりメインチャンバ14
とヒータチャンバ15の2方向へ細分化される。このと
き、ヒータチャンバ15へ流入する空気は、ヒータガイ
ド13bによりエアミックスドア12の開度と関係無
く、所定量が確保される。
【0013】他方、ヒータ13aをバイパスされた空気
は、ヒータ13aを通ってメインチャンバ14へ流入す
る加熱空気と混合され、温度が調整された後、助手席ベ
ント吹出口16、運転席ベント吹出口17、デフ吹出口
18、それにフロワダクト19のいずれかへ送られる
が、このとき、フロワダクト19へ送られた空気は、助
手席フロワエアミックスドア20、及び運転席フロワエ
アミックスドア21により、ヒータチャンバ15から供
給されてくる加熱空気と混合割合が再調整され、助手席
フロワ吹出口22及び運転席フロワ吹出口23から吹き
出す。
【0014】ここで、助手席フロワエアミックスドア2
0及び運転席フロワエアミックスドア21の開閉位置
は、それぞれ電動アクチュエータ24、25により制御
され、他方、各吹出口から吹き出される風量の配分は、
電動アクチュエータ26からリンク27を介して開閉駆
動されるアッパードア28とロアドア29により制御さ
れる。
【0015】さらに、助手席ベント吹出口16から吹き
出される風量は、電動アクチュエータ30により開閉駆
動される助手席ベントドア31により調整され、運転席
ベント吹出口17から吹き出される風量は、電動アクチ
ュエータ32により駆動される運転席ベントドア33に
より調整される。
【0016】次に、制御回路部2について説明する。こ
の制御回路部2は、制御処理、判断、演算を行うマイク
ロコンピュータ34を内蔵し、このマイクロコンピュー
タ34は、中央処理装置(CPU)、プログラム及び定数
を記憶するリードオンリメモリ(ROM)、データを記憶
するランダムアクセスメモリ(RAM)、入出力端子(I
/O)、アナログデジタル変換機能(A/D)、任意幅パ
ルス周期出力端子(PWM)、及び一定時間間隔割込機能
(TIMER)を内蔵している。
【0017】ここで、TIMERは、プログラムにより
割込の許可、不許可を設定するものであり、さらに、マ
イクロコンピュータ34の発振端子には、水晶発振子3
5が接続され、これにより一定振動数の発振器を構成
し、正確な実行時間が与えられるようになつている。
【0018】また、制御回路部2には、図示してないバ
ッテリから常時供給される+B電源と、図示していない
キースイッチが「Acc」位置と「ON」位置に操作され
たときに供給される+Acc 電源とが与えられるように
なっており、さらに、これらの電源が与えられると、制
御回路2に内蔵されている定電圧素子により定電圧化さ
れた+5v電源が得られるようになっている。
【0019】そして、マイクロコンピュータ34は、+
Acc 電源が供給されていないときにはスタンバイ状態
となってプログラムの実行は停止され、+Acc 電源が
供給されたとき、プログラムがリセットされ、その先頭
から処理の実行が開始されるようになっている。
【0020】また、この実施例では、日射センサ36
と、6個の温度センサ39〜44、それに温度設定ボリ
ューム(可変抵抗器)37、及び助手席側の温度選択手段
である助手席温感設定ボリューム38が設けられてお
り、これらから与えられる電圧信号はそれぞれ独立に、
マイクロコンピュータ34のA/D端子に接続され、デ
ジタル2進データに変換後、演算に使われる。
【0021】次に、この実施例の動作について、マイク
ロコンピュータ34のROMに記憶させてある図2から
図4の処理手順のフロー、及び図5から図10の特性図
を使って説明する。なお、各フローの図中の番号はステ
ップ番号を示す。
【0022】マイクロコンピュータ34のプログラム
は、図2に示す背景処理(BGJ)と、図4に示すタイマ
処理とに大別されるが、このうち、背景処理(BGJ)は
約20ミリ秒周期で繰り返し実行され、他方、タイマ処
理は、マイクロコンピュータ34のTIMERを使い、
所定時間間隔(本実施例では5ミリ秒)で実行される。な
お、このタイマ処理が終了するとBGJの実行に戻り、
休止された次の処理から実行を再開する。
【0023】まず、図2に示すBGJについて説明す
る。このBGJにおけるステップ100は、+Acc 電
源の供給が開始されたときに1度だけ実行され、ここで
マイクロコンピュータ34のI/Oの出力端子の状態
を、外部機器が停止するようにセットし、RAMに記憶
してある各種のフラグ(Fm、Fhu、Fhld、Fhla)、及
び数値を記憶するカウンタ(Cm、Chu、Chld、Chla)
をすべて0にし、その後、前記TIMERの割込を許可
する。つまり制御を開始する前に、前記マイクロコンピ
ュータ34を初期状態にするのである。
【0024】ステップ200では、外気温度センサ3
9、内気温度センサ40、デフダクト温度センサ41、
ベントダクト温度センサ42、助手席フロワダクト温度
センサ43、運転席フロワダクト温度センサ44、日射
センサ36、温度設定ボリューム37、及び助手席温感
設定ボリューム38の各信号電圧をデジタル量に変換し
て入力する。
【0025】また、これと並行して、マイクロコンピュ
ータ34にあらかじめ記憶させてある信号電圧と温度、
それに日射量の変換特性とを使い、制御に用いる外気温
度Ta、内気温度Tr、デフダクト温度Tdd、ベントダク
ト温度Tdu、助手席フロワダクト温度Tdla、運転席フ
ロワダクト温度Tdld、日射量Zm、設定温度Ts 、及び
助手席側の希望温度を、設定温度Ts からの偏差として
表わした助手席温感調整量Ha を得る。ここで、この助
手席温感調整量Ha は、その値が0のとき温感が設定温
度Ts と同じで、正で暖か目の設定、負で冷た目の設定
となり、その値が大きいほど、より温感差が大となる。
【0026】ステップ300では、以下の計算を行う。
まず、内気温度Tr の設定温度からのずれ(室温偏差)Δ
Tr を、次式により算出する。 ΔTr =Ts −Tr ……(1) 次に、各吹出口毎の目標吹出温度Tdod(デフ吹出口)、
Tdou(ベント吹出口)、Tdold(運転席フロワ吹出口)、
総称して目標吹出温度Tdox(x=d、u、la、ld)とした
ものを、それぞれ次式により算出する。 Tdox =Kbx・Tdbx−Kzx・Zm+Kdx・ΔTr ……(2) ここで、Kbx、Kzx、Kdxは定数であり、基準吹出温度
Tdbx は図5に示す定常状態における快適吹出温度特性
である。
【0027】また、目標吹出温度Tdola(助手席フロワ
吹出口)は、次式で算出する。 Tdola =Tdold+Kla・Ha ……(3) ここで、Kla は正の定数である。従って、助手席温感
調整量Ha が正のときは、この目標吹出温度Tdola(助
手席フロワ吹出口)は目標吹出温度Tdold(運転席フロワ
吹出口)より高くなり、負のときは低くなるので、助手
席乗員に対する温感差が与えられる。
【0028】次に、4種の目標吹出温度Tdox(x=d、
u、la、ld)と、4種の検出吹出温度Tdx(x=d、u、l
a、ld)との4種の温度差ΔTdx(x=d、u、la、ld)
を、次式により算出する。 ΔTdx =Tdox−Tdx ……(4) また、吹出口制御信号αは、次式で算出する。 α =Kam・Ta+Kzm・Zm−Ksm・Ts+Kom ……(5) ここで、Kam、Kzm、Ksm、Kom は定数である。
【0029】ステップ400では、ステップ300の
(4)式で求めた温度差ΔTdu により吸込口を決定し、ア
クチュエータ6に信号を出力する。ステップ500で
は、ステップ300の(1)式で求めたずれ(室温偏差)Δ
Trによりブロワ電圧Vm を決定し、ブロワ制御回路8に
信号を出力する。
【0030】ステップ600での吹出口制御は、上体側
吹出風量調整手段となるもので、まず、ステップ300
の(5)式で求めた吹出口制御信号αに基づき、図6に示
す風量分配率が得られるように、アクチュエータ26に
信号を与える。ここでの風量分配率は、リンク27の構
成により任意に変えることが可能であるが、この実施例
では、図6に示すように、吹出口制御信号αが小さいほ
どベント(上体側)の風量が減り、足元の風量が増えるよ
うに構成してある。
【0031】次に、運転席及び助手席ベントの開度を、
図7から図9に示す特性に従って制御する。すなわち、
まず、風量分配率のベント吹出率に応じて図7のごとく
運転席側の吹出風量比率に対応する運転席ベント吹出口
開度Xd を決定し、次いで、図8に示したブロワ電圧に
対する開度制限値と比較し、運転席ベント吹出口開度X
d を、この開度制限値以下に補正する。
【0032】そして、助手席側の吹出風量比率に対応す
る助手席ベント吹出口開度Xa を、助手席温感調整量H
a による調整を考慮して、下記の式により演算し、アク
チュエータ30、32に信号を与える。 Xa =Xd−Kvx・Ha・fg(Tdou) ……(6) ここで、Kvx は正の定数で、助手席温感調整量Ha が
正のとき、この助手席ベント吹出口開度Xa は小さくな
るので風量は減少し、負のときには大きくなるので風量
は増加することになり、この結果、助手席乗員の温感差
が得られる。
【0033】また、fg(Tdou)は、図9に示すように、
ベント目標吹出温度によるゲインであり、ベントの吹き
出し温度が体温程度に高くなるほど、助手席温感調整量
Haによる調整量が小さくなるようになっている。
【0034】そして、このようにベント目標吹出温度が
高くなる状況では、(2)式で示されるように、吹出口制
御信号αも小さい場合であり、このため、すでに述べた
ようにして足元の風量が増えるので、運転席フロワ吹出
口の目標吹出温度Tdoldと助手席フロワ吹出口の目標吹
出温度Tdolaとの差により、助手席乗員の温感差が損な
われることがない。
【0035】ステップ700では、温度調節の実行許可
を示すフラグFm がセットされているか判定し、真のと
きは、このフラグFm をクリア後、ステップ800に進
み、偽のときはステップ200に戻る。
【0036】図3は、ステップ800でのエアミックス
ドア制御の詳細を示したもので、まず、ステップ801
では、ベント吹出口の温度差ΔTdu と、デフ吹出口の
温度差ΔTdd に対して、重み値Rud による重み付けを
した値の絶対値が、所定値Eu より小さいか判断する。
なお、重み値Rudは、図10に示す特性により、吹出
口制御信号αにより与えられる。
【0037】そして、判断結果が偽のときは、上体への
吹出温度が目標に達していないとして、ステップ802
に進み、ここで、アクチュエータ11への電圧印加時間
Chu(ここで、Kau は定数)を求め、次のステップ80
3で電圧印加許可を示すフラグFhu をセットする。一
方、判断結果が真のときは、上体への吹出温度は目標値
に制御されているとして、ステップ804で電圧印加時
間Chu を0にする。
【0038】ステップ805では、運転席フロワ吹出口
の温度差ΔTdld の絶対値が所定値Eld より小さいか
判断する。そして、偽のときは、運転席足元への吹出温
度が目標値に達していないとして、ステップ806で、
運転席フロワアクチュエータ25への電圧印加時間Chl
d (ここで、Kald は定数)を求め、次のステップ807
で電圧印加許可を示すフラグFhld をセットし、他方、
真のときは、運転席足元への吹出温度は目標値に制御さ
れているものとし、ステップ808で電圧印加時間Chl
d を0にする。
【0039】ステップ809では、助手席フロワ吹出口
の温度差ΔTdla の絶対値が所定値Ela より小さいか
判断する。そして偽のときは、助手席足元への吹出温度
が目標値に達していないとして、ステップ810で、前
記助手席フロワアクチュエータ24への電圧印加時間C
hla (Kala は定数)を求め、次のステップ811で電圧
印加許可を示すフラグFhla をセットする。しかして真
のときには助手席足元への吹出温度は目標値に制御され
ているものとし、ステップ812で電圧印加時間Chla
を0にする。
【0040】従って、以上のステップ805から812
が、運転席及び助手席の足元側吹出温度調整手段を構成
していることになる。図2に戻り、ステップ800終了
後、ステップ200へ戻り、以下、これを繰り返す。次
に、以上の処理を繰り返し実行する間に、所定時間毎に
実行されるTIMERの処理内容を図4により説明す
る。
【0041】この図4におけるステップ901から91
0は、エアミックスドア12の動作制御に関する処理部
で、まず、ステップ901では、フラグFhu がセット
され、エアミックスドア12への電圧印加が許可されて
いるか判断し、偽のときには何もせずにステップ911
へ進む。しかして真のときは、ステップ902でカウン
タChu が負か判断し、真ならばステップ903へ進
み、偽ならばステップ904へ進む。
【0042】まずステップ903では、カウンタChu
をカウントアップし、次ぎのステップ905でカウンタ
Chu が0になったか判断する。その結果、真ならばス
テップ906で電圧印加許可フラグをクリアし、アクチ
ュエータ11に停止信号を与える。しかして、偽ならば
ステップ905でアクチュエータ11にホット側(図1
で下側)への回転指示信号を与える。
【0043】ステップ904ではカウンタChu をカウ
ントダウンし、続くステップ908で、このカウンタC
hu が0になったか判断する。その結果、真ならばステ
ップ909で電圧印加許可フラグをクリアし、アクチュ
エータ11に停止信号を与えるが、偽ならステップ91
0で、アクチュエータ11にクール側(図1で上側)への
回転指示信号を与える。
【0044】ステップ911から920は、運転席フロ
ワエアミックスドア21の動作制御に関する処理部であ
り、また、ステップ921から930は、助手席フロワ
エアミックスドア20の動作制御に関する処理部であ
る。しかして、これらの処理フローは、ステップ901
から910におけるエアミックスドア12の処理フロー
と同じなので、ここでは説明を省略する。
【0045】ステップ931では、温度調節の実行周期
を作るカウンタCm をカウントダウンし、続くステップ
932で、このカウンタCm が0以下になり、実行すべ
き時になったか判断する。そして真のときは、ステップ
933でフラグFm をセットし、カウンタCm に所定の
実行周期Cmo (本実施例では10秒相当)を与えるので
ある。
【0046】上記実施例によれば、運転席乗員は、設定
温度Ts により快適な空調空間が得られると共に、助手
席乗員によって設定される助手席温感調整量Ha により
助手席乗員への足元吹き出し温度が調整され、かつベン
トからの吹き出し風量が調整されるので、乗員の欲する
温感が快適性を損なうことなく、確実に得られる。
【0047】また、ベント目標吹出温度Tdou が体温
程度(35℃)に高くなるに従ってベント吹出風量が減少
してゆくので、風量による温感が得られ難い温度のとき
には不要な風量増加が抑えられ、省エネ化が図れ、さら
に、このときには、足元の風量がベントに比較して増加
しているので、助手席乗員の温感が損なわれることはな
い。
【0048】さらに、この実施例によれば、上体側への
供給通風ダクトの開度に対する制限値が、必要冷房力の
高低、すなわち、目標風量値の高低に応じて、目標風量
値が低いほど閉じる方向に設定されて行くので、冷房力
に余裕がある場合には、運転席乗員以外の乗員の温感補
正を充分に確保することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、乗員により設定される
希望温度によって、上体の温感に影響の大きい吹き出し
空気の風量が制御され、他方、足元は吹き出し風の温度
が制御されるので、快適性を損なわないようにして乗員
毎の温感を個々に調整できると共に、より人間の感覚に
合った制御を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車用空調装置の一実施例を示
す構成図である。
【図2】本発明の一実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図3】本発明の一実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図4】本発明の一実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図5】本発明の一実施例の動作に必要な特性図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の動作に必要な特性図であ
る。
【図7】本発明の一実施例の動作に必要な特性図であ
る。
【図8】本発明の一実施例の動作に必要な特性図であ
る。
【図9】本発明の一実施例の動作に必要な特性図であ
る。
【図10】本発明の一実施例の動作に必要な特性図であ
る。
【符号の説明】
1 温調装置部 2 制御回路部 3 インテークドア 4 内気口 5 外気口 6、11、24、25、26、30、32 電動アクチ
ュエータ 7 インテークブロワ 8 ブロワ制御回路 9 ブロワモータ 10 エバポレータ 12 エアミックスドア 13a ヒータ 13b ヒータガイド 14 メインチャンバ 15 ヒータチャンバ 16 助手席ベント吹出口 17 運転席ベント吹出口 18 デフ吹出口 19 フロワダクト 20 助手席フロワエアミックスドア 21 運転席フロワエアミックスドア 22 助手席フロワ吹出口 23 運転席フロワ吹出口 27 リンク 28 アッパードア 29 ロアドア 31 助手席ベントドア 33 運転席ベントドア 34 マイクロコンピュータ 35 水晶発振子 36 日射センサ 37 温度設定ボリューム 38 助手席温感設定ボリューム(温度選択手段) 39 外気温センサ 40 内気温センサ 41 デフダクト温度センサ 42 ベントダクト温度センサ 43 助手席フロワダクト温度センサ 44 運転席フロワダクト温度センサ 600 吹出口制御(上体側吹出風量調整手段) 805〜812 エアミックスドア制御(足元側吹出温
度調整手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿子幡 庸雄 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 鈴木 正 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車室内に、運転席と他の少なく
    とも1の乗客席のそれぞれに対応して複数の空調空間を
    設定し、これら複数の空調空間のそれぞれ毎に独立して
    空調制御が行なえるようにした自動車用空調装置におい
    て、上記空調空間内での乗員の上体側に吹出される空気
    の流量を制御する上体側吹出風量調整手段と、上記空調
    空間内での乗員の足元側に吹出される空気の温度を制御
    する足元側吹出温度調整手段を設け、空調目標温度設定
    値と車室内温度の検出値との偏差に応じて上記上体側吹
    出風量調整手段と上記足元側吹出温度調整手段とを独立
    して制御するように構成したことを特徴とする自動車用
    空調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、上記乗客席に
    対応する空調空間での空調目標温度設定値が、上記運転
    席に対応する空調空間での空調目標温度設定値を基準と
    して、これからの偏差値として設定されるように構成し
    たことを特徴とする自動車用空調装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の発明において、上記上体側吹
    出風量調整手段の冷房時での動作を、上記偏差値が正方
    向に増加するに従って空気流量が減少し、上記偏差値が
    負方向に増加するに従って空気流量が増加するように制
    御するための手段と、上記足元側吹出温度調整手段の冷
    房時での動作を、上記偏差値が正方向に増加するに従っ
    て空気の温度が上昇し、上記偏差値が負方向に増加する
    に従って空気の温度が低下するように制御するための手
    段とが設けられていることを特徴とする自動車用空調装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1の発明において、上記上体側吹
    出風量調整手段は、その吹出空気の温度が上昇するに伴
    って吹出空気流量が減少するように構成されていること
    を特徴とする自動車用空調装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012071814A (ja) * 2010-08-30 2012-04-12 Denso Corp 車両用空調装置

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JP2012071814A (ja) * 2010-08-30 2012-04-12 Denso Corp 車両用空調装置

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