JPH05167633A - ディジタル伝送方式 - Google Patents

ディジタル伝送方式

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JPH05167633A
JPH05167633A JP3328928A JP32892891A JPH05167633A JP H05167633 A JPH05167633 A JP H05167633A JP 3328928 A JP3328928 A JP 3328928A JP 32892891 A JP32892891 A JP 32892891A JP H05167633 A JPH05167633 A JP H05167633A
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JP
Japan
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data
carrier
transmission
digital
bit
Prior art date
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Pending
Application number
JP3328928A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Saito
正典 斉藤
Toru Kuroda
徹 黒田
Shigeki Moriyama
繁樹 森山
Tomohiro Saito
知弘 斉藤
Masayuki Takada
政幸 高田
Tsukasa Yamada
宰 山田
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 混信などの影響によるビット誤り率特性の劣
化を最小限に抑えながら、OFDMの伝送容量を増加さ
せ、現行のテレビジョン放送1チャンネルの帯域幅の中
で、ディジタルTV放送ができるようにする。 【構成】 互いに直交する多数の搬送波を用いてディジ
タル信号を伝送する直交周波数分割多重ディジタル伝送
方式に関するものであり、各搬送波の振幅と位相を伝送
シンボルごとに変化させてディジタルデータを伝送する
際の信号点の種類を8個以上とし、1つの搬送波の1つ
の伝送シンボルで3ビット以上のデータを伝送できるよ
うにし、さらに、混信などの妨害を受けやすい搬送波に
ついては、1つの伝送シンボルで伝送可能なデータビッ
トのうち、信頼度の高い一部のビットをデータ伝送に使
用し、残りのビットはデータの伝送に用いないようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動体向けディジタ
ル放送の伝送方式に関し、特に互いに直交する多数の搬
送波を用いてディジタル信号を伝送する直交周波数分割
多重(Orthogonal Frequency Division Mutiplexing:O
FDM)ディジタル伝送方式に関する。
【0002】[発明の概要]この発明は、移動体向けP
CM音声放送などに適した伝送方式で、互いに直交する
多数の搬送波を用いてディジタル信号を伝送する直交周
波数分割多重ディジタル伝送方式に関するものであり、
各搬送波の振幅と位相を伝送シンボルごとに変化させて
ディジタルデータを伝送する際の信号点の種類を8個以
上とし、かつ、1つの搬送波の1つの伝送シンボルで3
ビット以上のデータを伝送できるようにし、さらに、混
信などの妨害を受けやすい搬送波については、1つの伝
送シンボルで伝送可能なデータビットのうち、信頼度の
高い一部のビットをデータ伝送に使用し、残りのビット
はデータの伝送に用いないことにより、ある与えられた
伝送周波数帯域幅の中で、ビット誤り率特性の劣化を最
小限に抑えながら、伝送容量を増加させることを可能と
するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、移動体向けディジタル音声放送の
伝送方式としては、例えば、(Le Floch et al, "Digit
al Sound Broadcasting to Mobile Receivers", IEEE T
ransaction on Consumer Electronics, Vol.35, Number
3, August 1989, pp.493-503)に示されているよう
に、各搬送波はQPSK(Quadrature Phase Shift Key
ing )変調され、1つの搬送波の1つの伝送シンボルで
2ビットのデータを送る方式しか存在しなかった。ま
た、妨害の影響を受けやすい搬送波において、送信する
データのビット数を減少させ、データ伝送の信頼性を確
保する技術は、これまで存在しなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】OFDM伝送方式はマ
ルチパスに強いことから、これまで主に移動体向けPC
M音声放送の伝送方式として検討されてきたが、周波数
利用効率が高い、スペクトルが白色ガウス雑音に近く、
同一チャンネル混信を起こしにくいなどの特徴があり、
ディジタルテレビジョン放送の伝送方式としても有力視
されている。
【0005】このOFDM方式において、各搬送波をQ
PSKなどのスペクトル利用効率2bit/sec/Hzのディジ
タル変調方式で変調した場合には、高速フーリェ変換
(FFT)ウィンドウに余裕を持たせると共に、ゴース
ト妨害を吸収するために設けるガードインタバルの長さ
が有効シンボル期間の20%とすると、例えば、6MHz
の帯域で、9.6Mbit/secのディジタル信号を伝送する
ことが可能であり、PCM音声放送用としては十分な伝
送容量が得られる。
【0006】しかしながら、ディジタルテレビジョン放
送においては、解像度の多少の劣化を容認したとして
も、1チャンネル当たり少なくとも10Mbit/sec程度の
伝送容量が必要となると予想されており、誤り訂正用の
検査ビットも考慮に入れると、現行のテレビジョン1チ
ャンネル(6MHz )の中でディジタルテレビジョン放送
を行なう場合には、スペクトル利用効率が3bit/sec/Hz
以上のディジタル変調方式を用いる必要がある。
【0007】また、移動体向けPCM音声放送には、衛
星用として新たな周波数帯を割り当てることが検討され
ているが、ディジタルテレビジョン放送に関しては、現
行のアナログテレビジョン放送と同じ周波数帯の中でチ
ャンネルを割り当て、アナログからディジタルへと徐々
に移行させていくことが必要であり、この場合には、ア
ナログテレビジョン放送からディジタルテレビジョン放
送への同一チャンネル混信、イメージチャンネル混信な
どが問題となる。
【0008】ディジタルテレビジョン放送の伝送方式に
OFDM方式を用いた場合、混信の影響は主に同一チャ
ンネルやイメージチャンネルの映像・音声搬送波周波数
付近に集中し、その周波数近傍のOFDM搬送波のビッ
ト誤り率特性を劣化させる。そこで、妨害を受ける搬送
波をいっさい使用しないという方式も考えられるが、こ
の方式では伝送容量が著しく低下してしまう問題があ
る。
【0009】この発明は、このような考察に基づいて発
明されたもので、混信などの影響によるビット誤り率特
性の劣化を最小限に抑えながら、OFDMの伝送容量を
増加させ、現行のテレビジョン放送1チャンネルの帯域
幅の中でOFDMによるディジタルテレビジョン放送を
行なうことができるディジタル伝送方式を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、直交周波数
分割多重ディジタル伝送方式において、各搬送波の振幅
と位相を伝送シンボルごとに変化させてディジタルデー
タを伝送する際の信号点の種類を8個以上とし、1つの
搬送波の1つの伝送シンボルで3ビット以上のデータを
伝送するものである。
【0011】また、この発明のディジタル伝送方式は、
混信などの妨害を受けやすい搬送波について、1つの伝
送シンボルで伝送可能なデータビットのうち、信頼度の
高い一部のビットをデータ伝送に使用し、残りのビット
はデータの伝送に用いないものとすることができる。
【0012】
【作用】この発明のディジタル伝送方式では、各搬送波
の振幅と位相を伝送シンボルごとに変化させてディジタ
ルデータを伝送する際の信号点の種類を8個以上とし、
1つの搬送波の1つの伝送シンボルで3ビット以上のデ
ータを伝送できるようにすることにより、ある与えられ
た伝送周波数帯域幅の中で伝送容量を増加させる。
【0013】さらに、この発明のディジタル伝送方式で
は、混信などの妨害を受けやすい搬送波については、1
つの伝送シンボルで伝送可能なデータビットのうち、信
頼度の高い一部のビットをデータ伝送に使用し、残りの
ビットはデータの伝送に用いないことにより、ある与え
られた伝送周波数帯域幅の中で、ビット誤り率特性の劣
化を最小限に抑えながら、伝送容量を増加させる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。
【0015】図1はこの発明の一実施例の回路構成を示
すブロック図であり、直交周波数分割多重(OFDM)
ディジタル伝送方式における送信側回路1と受信側回路
2とから構成されている。
【0016】送信側回路1は、後述する各種の信号処理
を行なう誤り訂正符号化回路11、インタリーブマトリ
クス12、各搬送波ごとの送信データ割当回路13、周
波数軸上データ生成回路14、IFFT(高速フーリェ
逆変換)変調器15、D/A変換器16、ローパスフィ
ルタ17、周波数変換器18、バンドパスフィルタ19
から構成されている。
【0017】受信側回路2も、後述する各種の信号処理
を行なうバンドパスフィルタ21、周波数変換器22、
ローパスフィルタ23、A/D変換器24、FFT(高
速フーリェ変換)復調器25、信号点座標判定回路2
6、各搬送波ごとの受信データ結合回路27、デインタ
リーブマトリクス28、誤り訂正復号回路29から構成
されている。
【0018】次に、上記の構成のディジタル伝送方式の
動作について説明する。
【0019】送信側回路1においては、まず誤り訂正回
路11によりデータに検査ビットを付加し、バースト誤
りの影響を軽減するためにインタリーブマトリクス12
でインタリーブを施す。
【0020】次に、各搬送波ごとの送信データ割当回路
13により、インタリーブ後の1伝送シンボル分のディ
ジタル信号を複数の搬送波に割り当てる。この搬送波の
数は、通常、400〜500程度の値が用いられる。そ
して、信頼度の低下するビットをデータ伝送に用いない
場合には、後述するようにして妨害を受ける搬送波に割
り当てるビット数を減らす。
【0021】各搬送波に割り当てられたディジタルデー
タは、周波数軸上データ生成回路14によりビットパタ
ーンに応じて複素数に変換される。このとき、必要に応
じて各搬送波ごとに差動符号化が行なわれる。
【0022】複素数に変換されたデータは、IFFT変
調器15を用いて逆フーリェ変換し、時間軸上送信波形
の量子化された標本値を得る。
【0023】量子化された標本値は、D/A変換器16
及びローパスフィルタ17によってベースバンドのアナ
ログ送信波形となる。
【0024】周波数変換器18、バンドパスフィルタ1
9は、ベースバンド送信波形を無線周波数の送信信号に
変換して出力する。
【0025】一方、受信側回路2では、送信側回路1か
ら送り出されてくる送信信号を受信信号として受信し、
バンドパスフィルタ21、周波数変換器22及びローパ
スフィルタ23によりベースバンドに周波数変換し、こ
の後、A/D変換器24で標本化、量子化を行ない、さ
らにFFT復調器25により時間軸データをフーリェ変
換して各搬送波ごとの周波数軸上データを得る。
【0026】次に、信号点座標判定回路26によって各
搬送波ごとの複素平面上での受信信号の振幅と位相を判
定し、複素受信データを得る。このとき、必要に応じて
各搬送波ごとに差動復号を行なう。
【0027】各搬送波ごとの受信データ結合回路27
は、複素受信データをディジタルデータに変換すると共
に、各搬送波で送信されたビット数に応じて受信データ
を結合し、受信ビットストリームを生成する。
【0028】この受信ビットストリームに、デインタリ
ーブマトリクス28及び誤り訂正復号回路29によりデ
インタリーブと誤り訂正が行なわれ、受信データが得ら
れる。
【0029】次に、この発明の特徴とする信号処理動作
について説明する。
【0030】図2は信号点配置を示しており、複素平面
上の信号点の絶対値と偏角は、各搬送波がとりうる振幅
と位相に対応している。周波数軸上データ生成回路14
において各搬送波は8相PSK変調され、1個の信号点
当たり3ビットのデータが送られる。
【0031】差動符号化を行なう場合には、送信データ
のビットパターンと搬送波位相の変化量とを、例えば、
図3に示すように対応させる。
【0032】また、混信などの影響でビット誤り率が増
加する搬送波に割り当てる伝送ビット数を、例えば、1
伝送シンボル当たり3ビットから2ビットに減らす方式
においては、割当ビット数が2ビットの搬送波の位相変
化則は、例えば、図4に示すように定める。すなわち、
割当ビット数2ビットの搬送波は差動QPSK変調され
る。
【0033】上記の信号処理をなす送信側回路1の周波
数軸上データ生成回路14と受信側回路2の信号点座標
判定回路26は共に、DSP(ディジタルシグナルプロ
セッサ)を用いて構成することができ、搬送波によって
信号点配置や位相判定則が異なってもDSPのソフトウ
ェアの変更により容易に対応することができる。
【0034】次に、この発明の請求項2の係る信号処理
動作の実施例について説明する。
【0035】図5は請求項2の実施例における信号点配
置を示しており、各搬送波は16QAM変調(Quadratu
re Amplitude Modulation )され、1個の信号点当たり
4ビットのデータが送られる。この16QAM信号の発
生は、図5の実線ベクトルと点線ベクトルで表わされる
2つのQPSK信号を合成することにより行なう。各信
号点に対応する4ビットのデータは、2ビットずつ2組
に分けられ、それぞれ実線ベクトルと点線ベクトルの位
相を決定する。
【0036】ここで、実線ベクトルを第1パス、点線ベ
クトルを第2パスと呼ぶことにすれば、受信側回路2で
は、送信側搬送波位相を0°として、0°,90°,1
80°,270°のうちどれかに一致した位相角を持つ
基準搬送波を再生した後、受信信号点がどの象限に存在
するかにより第1パスの復調を行ない、各象限内のどの
信号点に最も近いかを判定することにより第2パスの復
調を行なう。受信側基準搬送波には、位相不確定性が存
在するので、第1パス、第2パスの各々について、図6
に示すような差動符号化を行なう。
【0037】請求項2の実施例では、伝送路上で発生す
る誤りを考えると、例えば、送信側回路1で第1象限内
の信号を送った場合、図7に矢印で示すように隣の信号
点への誤りが支配的となる。
【0038】この図7の誤り発生経路は、どの場合にも
第2パスの受信データに誤りを生ずるが、一方、図7で
A点の信号が送られた場合には、他の象限への誤りが発
生する確率はきわめて小さいので、第1パスのデータに
は誤りがほとんど発生しない。そこで、混信などの影響
で信頼度が低下する搬送波においては、第2パスの位相
を常に第1パスと一致させ、図7のA〜D点の信号だけ
を使用し、第1パスのみを用いてデータを送れば、混信
などによる誤りの増加を最小限に抑えることができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
従来の直交周波数分割多重ディジタル伝送方式と比べ
て、同じ周波数帯域幅当たり、1.5倍以上の情報量を
伝送することができる。
【0040】また請求項2の発明によれば、例えば同じ
周波数帯を使用しているアナログテレビジョン放送から
混信妨害が発生して、OFDM信号のある特定の搬送波
が大きな妨害を受けるような場合においても、ビット誤
り率特性の劣化を最小限に抑えながら伝送容量を増加さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を実行する信号処理系統を
示すブロック図。
【図2】この発明の一実施例における信号点配置を示す
説明図。
【図3】上記実施例で差動符号化を行なった場合の送信
データと位相変化量の対応を示す説明図。
【図4】上記実施例で妨害の影響を受ける搬送波におい
て、1伝送シンボル当たり2ビットのデータを送る場合
の送信データと位相変化量との対応を示す説明図。
【図5】この発明の他の実施例における信号点配置を示
す説明図。
【図6】上記実施例の第1パス、第2パスそれぞれにつ
いて差動符号化を行なう場合の送信データと位相変化量
の対応を示す説明図。
【図7】上記実施例における誤りの発生経路を示す説明
図。
【符号の説明】
1 送信側回路 2 受信側回路 11 誤り訂正符号化回路 12 インタリーブマトリクス 13 各搬送波ごとの送信データ割当回路 14 周波数軸上データ生成回路 15 IFFT変調器 16 D/A変換器 17 ローパスフィルタ 18 周波数変換器 19 バンドパスフィルタ 21 バンドパスフィルタ 22 周波数変換器 23 ローパスフィルタ 24 A/D変換器 25 FFT復調器 26 信号点座標判定回路 27 各搬送波ごとの受信データ結合回路 28 デインタリーブマトリクス 29 誤り訂正復号回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 知弘 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 高田 政幸 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 山田 宰 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交周波数分割多重ディジタル伝送方式
    において、 各搬送波の振幅と位相を伝送シンボルごとに変化させて
    ディジタルデータを伝送する際の信号点の種類を8個以
    上とし、1つの搬送波の1つの伝送シンボルで3ビット
    以上のデータを伝送することを特徴とするディジタル伝
    送方式。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディジタル伝送方式に
    おいて、 混信などの妨害を受けやすい搬送波について、1つの伝
    送シンボルで伝送可能なデータビットのうち、信頼度の
    高い一部のビットをデータ伝送に使用し、残りのビット
    はデータの伝送に用いないことを特徴とするディジタル
    伝送方式。
JP3328928A 1991-12-12 1991-12-12 ディジタル伝送方式 Pending JPH05167633A (ja)

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