JPH05166893A - プローブカード検査装置 - Google Patents

プローブカード検査装置

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JPH05166893A
JPH05166893A JP3333051A JP33305191A JPH05166893A JP H05166893 A JPH05166893 A JP H05166893A JP 3333051 A JP3333051 A JP 3333051A JP 33305191 A JP33305191 A JP 33305191A JP H05166893 A JPH05166893 A JP H05166893A
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probe card
needle
flat plate
measuring needle
inspection
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Mamoru Kato
守 加藤
Osamu Takeuchi
修 竹内
Masayuki Fujii
昌幸 藤井
Atsuhiro Kakimoto
篤宏 柿本
Tsutomu Hashimoto
力 橋本
Sadachika Ota
禎親 太田
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TOKYO KASOODE KENKYUSHO KK
Tokyo Cathode Laboratory Co Ltd
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TOKYO KASOODE KENKYUSHO KK
Tokyo Cathode Laboratory Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 プローブカード測定針の高さや接触抵抗の測
定及び針先座標パターンの観察を迅速正確に行い、さら
に測定針先の研磨を容易にできるプローブカード検査装
置を提供する。 【構成】 検査装置基台30に上下可動に昇降ユニット
31を支持し、これに複合検査基板32を固定する。こ
の複合基板は昇降ユニット内で摺動自在な導体の電極平
板32aと透明硝子平板32bと針先研磨平板32cが
同一平面に並設され、検査位置200に対して何れかの
平板を対向配置させ得る。プローブカード36はカード
ホルダにより複合検査基板32の上方に位置決めされ、
このカード測定針37と電極平板32aは試験器に接続
される。昇降ユニットに光顕38とCCDカメラからな
る針先観察装置が二次元移動自在に設けられ、透明硝子
平板を通して測定針先を画像認識する。また針先研磨平
板32cを測定針に数回押し当てるだけで、容易に針先
研磨が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプローブカード検査装
置、特にプローブカードに設けられている複数の導電測
定針の先端部高さばらつき、対向電極に対する接触抵抗
及び針先座標を高精度で迅速に検査するとともに測定針
の針先研磨も可能なように改良されたプローブカード検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウェハー上に多数個形成された半導体I
Cの電気的な特性試験を行うために、プローバテスタシ
ステムが用いられており、各半導体ICの電極パターン
に応じて配置された複数の導電体測定針を有するプロー
ブカードはブローバに装着される。このプローブカード
は通常、エポキシ樹脂等の基板にタングステン等の複数
の導電体測定針が植立固定された構造から成り、この測
定針先端を被測定物である半導体ICの各電極パッドに
接触させて所望の電気的試験が行われる。このような測
定針はその先端部が通常L字型のフック形状に曲げられ
ており、各測定針が半導体ICチップの電極である例え
ばボンディングパッドに接触され、テスタによりICの
電気的検査が行われる。
【0003】従って、このようなプローブカードの測定
針先端は測定されるICチップの電極パターンと正確に
対応したパターンで配置されなければならず、またその
高さ精度も厳しく管理されなければならない。同様に、
各ボンディングパッドと良好な電気的導通を確保するた
めに、その先端の接触抵抗も正しく管理されなければな
らない。
【0004】以上のように、プローブカードの測定針を
正しく位置決めし、また長時間の使用中に生じる測定針
の変形等を補修するためにプローブカード検査装置が実
用化されている。
【0005】従来、前記プローブカードの針先を測定す
る装置として、特開平3−89102号公報に示される
ように、プローバテスタシステムの一部に光学レンズを
もった測定光学系とCCDカメラを備え、これによって
ウェハ測定中のアライメント時にプローブカードの針先
位置を測定する装置が提案されている。
【0006】しかしながら、このような測定装置では針
先の概略的な位置を知るのみであり、高さばらつきある
いは接触抵抗を測定することはできないという問題があ
り、更に、針先座標も測定針が浮いた状態で測定するの
で、実際のウェハのボンディングパッドに接触したとき
の針先パターンが検査できないという問題があった。
【0007】図11には従来におけるプローブカード検
査装置の概略構造が示されており、この装置によればプ
ローブカードの測定針の高さ及び接触抵抗が検査可能で
ある。
【0008】図11において基台10には昇降ユニット
11が上下動自在に支持されており、この昇降ユニット
11の上端に電極平板12が固定されている。そして、
この電極平板12の上には前記電極平板12と平行にプ
ローブカード13が固定保持される。実際上、このプロ
ーブカード13は図示していないホルダに固定され、任
意のプローブカード13が着脱可能に前記電極平板12
に対向して位置決めされる。前記電極平板12とプロー
ブカード13の各測定針14群との間には、テスタ15
が接続され、測定針14と電極平板12とが接触した状
態での接触状態及び接触抵抗が精密に測定される。
【0009】このような従来装置においては、プローブ
カード13が所定位置に固定されたのち、電極平板12
が昇降ユニット11によってプローブカード13側に移
動し、最初に測定針14が電極平板12と接触する位置
を記録する。そして、昇降ユニット11は更に電極平板
12を順次上方向へ移動させ、各測定針14との接触位
置を記録することによって、各測定針14の高さばらつ
きを検査することができる。同時に、このときの各測定
針14と電極平板12との接触抵抗も検査可能である。
【0010】しかしながら、このような従来装置におい
ては、測定針の針先高さ及び接触抵抗は検査可能である
ものの、各測定針14の針先座標測定ができないという
問題があった。
【0011】一方、従来の他の検査装置として、図12
には測定針の針先座標を観察可能な従来装置が示されて
いる。この従来装置において、基台16に設けられた上
下方向へ移動可能な昇降ユニット17にはプローブカー
ドホルダ18が固定されており、このプローブカードホ
ルダ18に測定されるプローブカード19が位置決め固
定される。一方、前記基台16には透明ガラス平板20
が固定されており、この透明ガラス平板20の下面には
ITO等の透明導電膜が蒸着等によって成膜されてい
る。この透明ガラス平板20の上部には顕微鏡21及び
カメラ22を含む観察装置が設けられている。
【0012】従って、この従来装置によれば、前記プロ
ーブカードホルダ18と導電膜を持った透明ガラス平板
20との間に設けられている図示していない接触検知器
によってプローブカード19の測定針23と導電膜との
接触を検知して測定針23をガラス平板20に押し当て
た状態で測定針23の座標を上部から観察装置によって
観察し、測定針の座標及びパターン形状を検査すること
ができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た各従来装置では、単一の検査装置によって測定針の高
さ、接触抵抗及び座標パターンを検査することができな
かった。更に、前述した透明導電膜をもったガラス板で
は、形状パターン検査時にはプローブカード19の測定
針23を導電薄膜に加圧接触させなければならず、この
ときの測定針と導電膜との摩擦によって導電膜は極めて
短時間に損耗してしまい、接触検知の高さ、位置が定ま
らないという問題があった。この結果、前述した従来装
置では正確な測定が不可能であり、導電膜をもったガラ
ス平板を短い周期で交換しなければならないという保守
の必要性が存していた。
【0014】更に、観察装置による測定針23の座標パ
ターンも前記透明導電膜を通した光学像によって行わな
ければならず、ITO等の導電薄膜は光透過性に優れて
はいるものの、通常のガラス板に比較してその透過度が
低いために、光学像にぼやけ歪が生じ、座標パターンの
測定も正確に行うことができないという問題があった。
【0015】また、従来装置では、基台に固定されたガ
ラス平板の上部に観察装置を配置するために装置が大型
化し、更に、プローブカードをこのガラス平板の下部に
位置決めするので、プローブカードの交換作業が面倒で
あり、同時にプローブカードの測定針を修正する場合に
も検査装置からプローブカードをその都度取り外さなけ
ればならないという面倒さがあり、迅速な検査に適さな
いという問題があった。
【0016】また、プローブカードの測定針はその先端
が汚染あるいは腐蝕されることによって測定針自体の接
触抵抗が増加してまうという問題があり、これを時々研
磨する必要がある。従来においては、このような研磨は
手作業により行われ、プローブカードのメンテナンスの
重要なかつ面倒な作業となっていた。
【0017】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、単一の検査装置によって測定針
の高さ、接触抵抗の測定及び針先座標パターンの観察を
行うことができ、更に測定針の研磨も容易に行い得る改
良されたプローブカード検査装置を提供することにあ
る。
【0018】また、本発明は小型軽量でかつ操作性に優
れたプローブカード検査装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、プローブカードの測定針が押し当
てられる検査基板は導体からなる電極平板と透明ガラス
平板と針先研磨平板とが同一平面に並設された複合検査
基板にて構成され、この複合検査基板は基台に上下動可
能に支持された昇降ユニットに配置されている。
【0020】そして、本発明は、被測定物であるプロー
ブカードを着脱自在に保持し基台に支持されたプローブ
カードホルダを検査装置の上側に配置し、測定時にはプ
ローブカードの測定針を下向きに位置決めして測定を行
い、これによって検査作業を容易にし、更に検査時にお
ける測定針の補修を容易に行える特徴を有する。
【0021】そして、前記プローブカードの測定針及び
前記電極平板と電気的に接続され、測定針と電極平板間
の接触抵抗を測定するために、テスタが設けられ、更に
前記昇降ユニットに水平方向に移動自在に設けられ、前
記透明ガラス平板を通してプローブカードの測定針が観
察可能な針先観察装置を含む。
【0022】
【作用】従って、本発明によれば、測定針の高さばらつ
き及び接触抵抗の測定は、検査位置に位置決めされたプ
ローブカードに対して電極平板を対向させ、測定針を電
極平板に押し付けながらテスタを用いて各測定針の高さ
及び接触抵抗を測定することにより行われる。
【0023】一方、針先座標パターンの測定時には、検
査位置に対して前記電極平板の代わりに透明ガラス平板
が対向するように複合検査基板をスライドさせ、この状
態で透明ガラス平板を通して針先観察装置がガラス平板
に押し当てられた状態の針先を観察する。従って、これ
らの両測定を単一の検査装置を用いて順次連続的に測定
することができる利点がある。
【0024】更に、本発明によれば、プローブカードの
測定針に対して針先研磨平板を押し当て、測定針の針先
を容易に研磨することができる。
【0025】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。
【0026】図1には本発明に係るプローブカード検査
装置の好適な実施例がその内部の主要な機構を示した状
態として表わされ、またその方向から見た側面が図2
に示されている。
【0027】検査装置基台30上には昇降ユニット31
が設けられており、後述するように本発明において特徴
的な複合検査基板を被測定対象であるプローブカードに
対してZ方向に上下移動させ、またこの昇降ユニット3
1には針先観察装置を水平方向に移動するための移動機
構が収納されている。
【0028】図から明らかなように、前記昇降ユニット
31の上面には複合検査基板32がスライド自在に載置
されており、このスライド機構は後に詳述するが、本発
明において、この複合検査基板32は電極平板32aと
透明ガラス平板32b、そして針先研磨平板32cが同
一平面に並設された構造を有する。前記電極平板32a
は導体に金メッキを施した低抵抗の導体板からなり、一
方透明ガラス平板32bは鉛ガラス等の光透過率の優れ
たガラス板からなり、更に針先研磨平板32cは表面が
粗いセラミックからなる。
【0029】本発明において、後述する検査手順から明
らかなように、両平板32a,32bはスライドされた
状態で同一の高さとならなければならず、このために、
両平板32a,32bの上面高さは精密に調整された状
態で固定されている。
【0030】前記検査装置基台30にはプローブカード
ホルダ35が支持されており、このプローブカードホル
ダ35に被測定対象であるプローブカード36が着脱自
在に装着される。実施例において、このプローブカード
ホルダ35は検査装置基台30に固定された回転軸を中
心として反転回動可能であり、これによって、検査位置
200においてはプローブカード36はその測定針37
が前記複合検査基板32側に向かった下向きとなる。一
方プローブカードホルダ35を反転させた時にはプロー
ブカード36の測定針37は上方に露出し、例えば、検
査中に測定針37を位置修正することが可能となる。
【0031】図1、2には詳細に図示されていないが、
前記各測定針37と前記電極平板32aとは測定針37
と電極平板32a間の接触抵抗を測定するテスタに電気
的に接続されている。
【0032】本発明において、前記昇降ユニット31内
にはプローブカード36の測定針37を観察するための
針先観察装置が搭載されており、昇降ユニット31によ
って前記複合検査基板32と共にZ方向すなわち上下方
向に移動することができる。この針先観察装置は実施例
において光学顕微鏡38とCCDカメラ39を含み、検
査位置200において前記透明ガラス平板32bを通し
て所望の測定針37の先端を画像認識することができ
る。
【0033】前記昇降ユニット31はZステージ40を
含み、後述するZ方向移動機構によって図のZ方向に上
下動することができ、前記複合検査基板32はこのZス
テージ40と共に移動し、検査位置200に臨んで位置
決めされる電極平板32aまた透明ガラス平板32bそ
して針先研磨平板32cのいずれかをプローブカード3
6の測定針37に向かって押し当てることが出来る。ま
た、昇降ユニット31内にはXステージ41とYステー
ジ42とが設けられており、それぞれZステージ40に
対して前記光学顕微鏡38及びCCDカメラ39をX及
びY方向に移動して所望の平面座標位置をとることが可
能である。
【0034】以上のようにして、前記昇降ユニット31
はその内部に針先観察装置を担持しながら複合検査基板
32をZ方向に上下動することができ、複合検査基板3
2をプローブカード36の測定針37に押し当て、ある
いはこの測定針37から退避させることができ、更に測
定針37との接触量を順次変えながら各測定針37の高
さ測定を行うことが可能となる。従って、電極平板32
aを測定針37に押し当て移動すれば、針先の高さ測定
及び接触抵抗を測定することができ、一方透明ガラス平
板32bを測定針37に所定量押し当てた状態では観察
装置により針先座標パターンを観察することができる。
この針先座標パターン観察時には、昇降ユニット31に
担持された光学顕微鏡38をXYステージ41,42に
よって所定位置に移動させ、複数の測定針37を順次追
従観察することが可能となる。
【0035】更に、針先研磨平板32cを測定針37に
押し当て数回上下方向に移動させれば、測定針37の先
端を針先研磨平板32cにて研磨することが可能とな
る。
【0036】図3には、本実施例の全体的な外観図が示
されており、前述した図1、図2の機構部は本体カバー
43内に収納されている。そして、前記プローブカード
ホルダ35は軸44を中心として矢印Cで示されるよう
に、180°反転移動可能であり、図3の実線で示され
るプローブカードホルダ位置においては図1、図2の如
く測定を行うようにプローブカード36の測定針37が
複合検査基板32側に下向きに保持され、一方、鎖線で
示される位置まで反転すると、プローブカード36の測
定針37は上方に向けて開いた状態となり、この状態で
各測定針37の位置補修等を極めて容易に行うことが可
能となる。
【0037】図3において、前記本体カバー43にはパ
ソコン45が内蔵されており、所定のデータ処理が行わ
れ、詳細には図示していないが周知のテスタによって各
測定針37と電極平板32aとの間の接触抵抗が4端子
法により測定され、この測定結果が前記パソコン45に
よってデータ処理される。
【0038】本実施例における検査装置には、更にモニ
タ46及びパソコンディスプレイ47が載置されてお
り、モニタ46によって前記観察装置から出力された画
像情報が画像処理装置によって処理された後に表示され
る。一方、パソコンディスプレイ47は、前記パソコン
45によってデータ処理された出力が表示される。これ
らの各データ処理出力は必要に応じてプリンタ48によ
り印字出力可能である。以上のようにして、本実施例に
よれば、被測定対象となるプローブカード36をプロー
ブカードホルダ35に装着し、複合検査基板32をスラ
イドさせて電極平板32aまたは透明ガラス平板32b
のいずれかを用いて測定針37の高さ測定、接触抵抗測
定及び針先座標パターン測定を順次連続的に行うことが
可能となる。これらの一連の測定手順は、コントロール
パネル49からの指示により、自動または手動指令にて
行われ、実施例においては前記複合検査基板32のスラ
イド移動は空圧駆動により行われ、一方昇降ユニット3
1のZ方向上下移動そしてXYステージ41,42の水
平移動はパルスモータ駆動により行われている。前記コ
ントロールパネル49は実施例においてジョイスティッ
クを含み、そして前記XYステージ41,42の手動移
動を任意時期に行うことが可能である。
【0039】以下に、前記昇降ユニット31、複合検査
基板32の更に詳細な構造及びプローブカードホルダ3
5の好適な実施例を詳細に説明する。
【0040】図4には本実施例における昇降ユニット3
1のZ方向移動機構が示されている。基台30には2枚
のZ受板50,51が直立固定されており、このZ受板
50,51にはZスライド板52,53が上下方向に移
動自在に案内されており、前記Zステージ40に前記Z
スライド板52,53をしっかりと固定することによ
り、基台30にはZステージ40が上下方向に移動自在
に支持されることが理解される。
【0041】前述した説明から明らかなように、このZ
ステージには支柱54,55が固定されており、前記複
合検査基板32がこの支柱54,55を介して支持さ
れ、更に前述した光学顕微鏡38とCCDカメラ39を
含む観察装置がXYステージ41,42とともに載置さ
れ、これらの装置の重量を受けて上下方向にZステージ
40をスムーズに移動させるため、基台30とZステー
ジ40との間には詳細には図示していないが圧縮スプリ
ングを含む与圧機構が設けられている。
【0042】前記Zステージ40を上下方向に駆動する
ために、前記基台30にはZパルスモータ56が固定さ
れており、そのモータ軸に固定されたプーリ57とZド
ライブネジ58の下端に固定されたプーリ59との間に
は駆動ベルト60が掛けられ、前記Zパルスモータ56
の回転によってZドライブネジ58を回転駆動可能とし
ている。このZドライブネジ58は基台30に軸受61
にて回転自在に支持されており、一方、前記Zステージ
40にはZナット62が固定され、前記Zドライブネジ
58をZナット62にネジ結合することによりZドライ
ブネジ58の回転にてZステージ40を任意高さに上下
動することができる。
【0043】従って、この実施例によれば図4に示した
Z駆動装置によって、複合検査基板32をプローブカー
ド36の測定針37に向けて押し上げ、このときのZ方
向高さを前記Zパルスモータ56の駆動パルスによって
知ることができ、実施例においてパルスモータ56の1
送りパルスがZ方向の1μmに相当するように設定され
ている。従って、この昇降ユニット31によれば1μm
の精度で複合検査基板32と測定針37との接触高さを
測定することが可能となる。また、前記Zパルスモータ
56を高速移動させることにより、複合検査基板32を
プローブカード36の測定針37から迅速に退避させ、
あるいは所定の位置まで高速移動させることが可能であ
る。
【0044】図5には本実施例における針先観察装置の
XY駆動機構が示されており、Xステージ41のX受板
63が前述した図4のZステージ40上に固定されてお
り、このX受板63にはXスライド板64がX方向に摺
動自在に支持されている。
【0045】前記X受板63にはXパルスモータ65が
固定されており、その主軸に固定された図示しないXド
ライブネジには前記Xスライド板64に固定されたXナ
ットがネジ結合しており、この結果Xパルスモータ65
の回転によってXスライド板64を任意位置に移動させ
ることが可能となる。実施例において、X方向の移動は
Xパルスモータ65に印加されるパルス数により知るこ
とができるが、更にこの実施例では、Xスライド板64
に固定されたリニアエンコーダ66によって正確なX方
向位置を検出することができる。
【0046】同様に、前記Xスライド板64にはYステ
ージ42のY受板67が固定されており、このY受板6
7にYスライド板68がY方向にスライド自在に支持さ
れている。そして、Y受板67に固定されたYパルスモ
ータ69を回転させることにより、そのYドライブネジ
70が前記Yスライド板68に固定されているYナット
71とネジ結合し、Yスライド板68をY方向の所定位
置に移動可能である。前記Xステージ41と同様にYス
テージ42にも前記Yスライド板68にリニアエンコー
ダ73が固定されており、Y方向の位置を正確に検出可
能である。
【0047】前記Yスライド板68には図1、図2で示
したように、光学顕微鏡38及びCCDカメラ39が固
定され、これによって光学顕微鏡38の観察位置をプロ
ーブカード36の各測定針37の針先に合わせることが
可能であり、自動測定においては複数の測定針37の各
針先位置に光学顕微鏡38を連続的に移動させながら、
このときの針先先端形状を前記モニタ46及びパソコン
ディスプレイ47によって表示させることができる。
【0048】本発明において特徴的なことは、電極平板
32aと透明ガラス平板32bそして針先研磨平板32
cをもった複合検査基板32を検査位置200及び退避
位置のいずれかにスライドさせ、電極平板32aによっ
て測定針37の高さ及び接触抵抗測定を行い、一方、透
明ガラス平板32bによって測定針37の針先座標パタ
ーンを測定し、更に針先研磨平板32cにより測定針3
7の先端を研磨できることにある。図6には、この複合
検査基板32のスライド機構の好適な実施例が示されて
いる。
【0049】前記Zステージ40に設けられた支柱5
4,55にはスライダ受板74が固定されており、この
スライダ受板74に設けられたスライドガイド75上に
複合検査基板32が装着されるスライドプレート76が
スライド自在に支持されている。このために、スライド
プレート76には前記スライドガイド75の上を摺動す
るガイド駒77,78が設けられている。実施例におい
て、スライドプレート76をSで示されるストローク分
移動するために、空圧アクチュエータ79が設けられて
おり、この空圧アクチュエータ79はシリンダ80とピ
ストンロッド81を含み、シリンダ80がスライド受板
74に固定され、一方、前記ピストンロッド81は前記
スライドプレート76に固定されたブラケット82に固
定されている。従って、空圧アクチュエータの作動によ
り、複合検査基板32を担持したスライドプレート76
を図示したストロークSだけ左右に迅速に移動すること
ができ、これによって電極平板32aまたは透明ガラス
平板32bまたは針先研磨平板32cのいずれかを検査
位置200に臨ませることが可能となる。
【0050】図7には本実施例におけるプローブカード
ホルダの好適な実施例が詳細に示されている。
【0051】本発明において、複合検査基板32及び針
先観察装置は昇降ユニット31内に装着されており、こ
の結果、被測定対象であるプローブカード36はその測
定針37を複合検査基板32の上面に対向するように検
査位置200で位置決めされなければならない。
【0052】従って、本発明においてはプローブカード
36はその測定針37が下向きとなるように装着され、
本実施例はこのためにプローブカードホルダ35はホル
ダ枠83を有し、このホルダ枠83にマザーボード84
がクランプ85,86によって位置決め固定され、この
マザーボード84にプローブカード36が装着され、測
定針37をその測定位置において下向きに配置する。
【0053】前記ホルダ枠83は基台30に設けられた
回転軸87にその一端が回動自在に軸支されており、こ
の回転軸87を中心として反転動作可能である。従っ
て、図7の実線のようにホルダ枠83を位置決めする
と、プローブカード36は検査位置に自動的に位置決め
され、また鎖線の状態でプローブカード36が反転し、
測定針37を上方に露出して検査中の測定針の補修その
他を容易に行うことが可能になる。図7の実線で示した
検査位置において、ホルダ枠83はロック88によって
しっかりと位置決めされ、実施例におけるロック88は
図示していない空圧ポンプからの保持力によってホルダ
枠83の検査中の保持を行う。
【0054】本実施例において、マザーボード84及び
プローブカード36を収納したホルダ枠83はその重量
が大きくなり、前記反転動作を行うときに操作性が悪く
なるという問題があり、本実施例においてはこの操作量
を軽減するために前記ホルダ枠83の尾部83aに設け
られたバネ掛け89に引張バネ90を掛け、この引張バ
ネ90の引張力によってホルダ枠83の反転操作力を軽
減している。
【0055】以上の説明から本発明に係るプローブカー
ド検査装置の好適な実施例の構造が明らかであるが、以
下にその検査手順を図8,図9,図10に基づいて説明
する。
【0056】図8には測定手順の概略が示されており、
ステップS1において、被測定対象であるプローブカー
ドのデータが入力される。このデータはプローブカード
名、製造番号、測定チャンネル数、測定針座標パターン
等を含み、コントロールパネル49のキーボードあるい
はフロッピディスク読取装置等からこれらのデータが検
査装置に読み込まれる。
【0057】ステップS2は検査装置の初期設定であ
り、オーバドライブ量、逃げ量及び測定ピッチを含む。
【0058】オーバドライブは複合検査基板32が測定
針37に押し当てられる昇降ユニット31の移動ペネト
レイト量であり、測定針の高さ及び接触抵抗測定におい
ては、ファーストコンタクトからの最大オーバドライブ
量が予め設定され、また、針先座標パターン測定時に
は、測定時のファーストコンタクトからのオーバドライ
ブ量を予め設定する。例えば、このようなオーバドライ
ブ量としては100μm以下程度が選択される。
【0059】逃げ量は本発明において複合検査基板32
を測定針37から退避させる量であり、電極平板32
a、透明ガラス平板32bのいずれかを測定位置200
に選択的に移動させるときの各方向退避量を定め、例え
ば500μm程度が適当である。
【0060】更に、測定ピッチは高さばらつきを測定す
るときの上昇ピッチの設定であり、例えば1μm程度に
設定することによって高精度の観察測定が可能となる。
以上のようにして初期設定が完了すると、被測定対象で
あるプローブカード36が正しくプローブカードホルダ
35に装着され、各測定針37とテスタとが電気的に接
続された後に、パソコンディスプレイ47によるメニュ
ー表示に従い、所定の検査モードがステップS3にて選
択される。本実施例において、検査は以下の6種類を選
択可能である。
【0061】 1.ピン間ショート測定 2.ピン間リーク測定 3.ピン高さばらつき測定 4.ピン先接触抵抗測定 5.ピン先位置測定 6.ピン先端径測定 本実施例においてモード選択S3はこれらの各測定を個
別に選択することも、また連続測定を選択することも可
能であり、個別検査が選択されると、それぞれ前記各測
定に対応したステップS4,S5,S6,S7,S8,
S9の測定が個別に行われ、これらの各測定完了後、測
定値がステップS10〜S15によって記録された後、
再び前記ステップS3に戻り次の検査モードの選択を待
つ。
【0062】一方、連続検査モードが選択されると、ス
テップS16で示される連続プログラムに従って、任意
に選択された前記各ステップS4〜S9の個別検査が順
次連続して行われ、予め定められた順序の連続測定が完
了する。
【0063】図9には前述した高さばらつき測定の詳細
な手順が示され、まず、ステップS20において複合検
査基板32の電極平板32aを検査位置200へ移動す
る。この移動は前述したように空圧アクチュエータによ
って迅速に行われ、もちろんこのとき昇降ユニット31
は下降し、複合検査基板32と測定針37とが接触しな
い状態にある。
【0064】ステップS21において、昇降ユニット3
1は測定針37とのファーストコンタクトまで上昇し、
各測定針37とのコンタクトの度に(S22)このとき
のZ座標データが読み取られ(S23)、この上昇測定
が予め定められたオーバードライブ量に達するまで繰り
返される(S24)。
【0065】そして、所定のオーバードライブ量Z方向
の上昇が完了すると、この間に各測定針37のコンタク
ト位置が読み取られ、昇降ユニット31の上昇が停止す
る(S25)。
【0066】そして、全てのデータ取り込みが完了する
と、再び昇降ユニット31は下降し、電極平板32aを
測定針37から退避させる(S26)。
【0067】以上のようにして、測定針37の高さばら
つきが検査されるが、このような手順中、電極平板32
aと各測定針37との接触は、テスタによる接触抵抗の
測定により行われており、従って、各測定針の接触抵抗
値自体も図9に示したと同様の手順によって測定可能で
ある。
【0068】図10はピン先位置測定の手順を示し、ス
テップS30において空圧アクチュエータにより複合検
査基板32の透明ガラス平板32bを検査位置200に
臨ませる。そして、昇降ユニット31を測定針37との
ファーストコンタクト位置から所定のオーバードライブ
量、例えば50μmだけ上昇させ、全ての測定針37に
透明ガラス基板32bを押し当てる。(S31、S3
2)。
【0069】そして、ステップS33においてジョイス
ティック等を用い、光学顕微鏡38を所定の測定針先に
合わせる。この状態でパソコン45は予め入力されてい
るパッド位置に対して測定した針先の位置をディスプレ
イ47にて表示することができる。
【0070】次に、XYステージが予め定められたピン
間距離だけ順次ステップ状に移動し、各測定針37に対
して画像認識を行う(S34、S35)。
【0071】そして、全針の測定が完了すると装置を停
止させ(S36)、また、測定完了後に複合検査基板3
2をプローブカード36から退避させる(S37)。
【0072】以上のようにして針先位置が測定され、プ
ローブカード36の測定針37が所定の座標パターンで
組み立てられているかの検査が完了する。
【0073】このピン先位置測定を行う際、同時に画像
認識された各測定針37の先端径を記憶すれば、先端径
測定に利用することも可能である。
【0074】更に、針先が汚染あるいは腐蝕してそれ自
体の接触抵抗が増大した測定針37に対しては、針先研
磨平板32cを測定針37に所定量数回押し当てれば、
全ての測定針37がその針先を針先研磨平板32cによ
って研磨することができ、当初の良好な接触状態を回復
することが可能となる。
【0075】以上のようにして本発明によれば、単一の
検査装置において複合検査基板32のスライドにより、
測定針の高さばらつき、接触抵抗の測定と針先座標パタ
ーンの測定とを連続的に行うことができ、極めて短時間
に正確な測定が可能となる利点がある。更に、本発明に
よれば、針先の汚染あるいは腐蝕された測定針に対して
も簡単な動作でこれらを同時に研磨することが可能であ
る。
【0076】また、本発明によれば、計測中において測
定針の組み立てが妥当でない場合には、任意に不良測定
針の補修を行うことができ、この補修状態も同時に検査
することが可能である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プローブカードの測定針の電気的特性及び幾何学的な配
置を迅速かつ高精度に行うことができ、半導体ICチッ
プの測定に誤差を生じさせることのない最適なプローブ
カードを提供でき、更に測定針の研磨も容易にできると
いう利点がある。
【0078】また、本発明は特に測定針数の多いプロー
ブカードに対し全自動で高速度に必要な検査を行うこと
ができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプローブカード検査装置の好適な
実施例を示す概略的な構造図である。
【図2】図1における方向から見た側面図である。
【図3】本実施例を検査装置として組み立てた時の全体
外観図である。
【図4】本実施例の昇降ユニットのZ方向移動機構の詳
細な構造を示す要部断面図である。
【図5】本実施例における昇降ユニットに担持された針
先観察装置のXY移動装置の要部断面図である。
【図6】本実施例における複合検査基板のスライド機構
を示す要部正面図である。
【図7】本実施例におけるプローブカードホルダの好適
な実施例を示す要部正面図である。
【図8】本実施例における検査手順の概略を示す説明図
である。
【図9】本実施例における高さばらつき測定手順を示す
フローチャートである。
【図10】本実施例におけるピン先位置測定手順を示す
フローチャートである。
【図11】従来におけるプローブカード検査装置の概略
的構造を示す説明図である。
【図12】従来における更に他のプローブカード検査装
置の概略説明図である。
【符号の説明】
30 基台 31 昇降ユニット 32 複合検査基板 32a 電極平板 32b 透明ガラス平板 32c 針先研磨平板 35 プローブカードホルダ 36 プローブカード 37 測定針 200 検査位置
フロントページの続き (72)発明者 柿本 篤宏 東京都板橋区板橋1丁目10番14号 株式会 社東京カソード研究所内 (72)発明者 橋本 力 東京都板橋区板橋1丁目10番14号 株式会 社東京カソード研究所内 (72)発明者 太田 禎親 東京都板橋区板橋1丁目10番14号 株式会 社東京カソード研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に上下動可能に支持された昇降ユニ
    ットと、 前記昇降ユニット上面にスライド自在に載置され、導体
    から成る電極平板と透明ガラス平板と針先研磨平板とが
    同一平面で並設された複合検査基板と、 プローブカードが着脱自在に装着され、プローブカード
    の測定針を前記複合検査基板に臨ませるプローブカード
    ホルダと、 前記プローブカードの測定針及び前記電極平板と電気的
    に接続され、測定針と電極平板間の接触抵抗を測定する
    テスタと、 前記昇降ユニットに水平方向に移動自在に設けられ、前
    記透明ガラス平板を通してプローブカードの測定針を観
    察する針先観察装置と、 を含み、 検査位置に位置決めされたプローブカードに対して電極
    平板を対向させて測定針の高さばらつき及び接触抵抗を
    測定し、またプローブカードに対して透明ガラス平板を
    対向させて測定針先座標を測定し、更にプローブカード
    の測定針に対して針先研磨平板を押し当てることで測定
    針を研磨することを特徴としたプローブカード検査装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置においてプローブカ
    ードホルダは基台に対して反転回動可能に支持され、プ
    ローブカードを検査位置から回避させたときに測定針が
    上向きに露出することを特徴とするブローブカード検査
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 複合検査基板は空圧アクチュエータによってスライド駆
    動されていることを特徴とするプローブカード検査装
    置。
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