JPH0516670B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0516670B2
JPH0516670B2 JP60144065A JP14406585A JPH0516670B2 JP H0516670 B2 JPH0516670 B2 JP H0516670B2 JP 60144065 A JP60144065 A JP 60144065A JP 14406585 A JP14406585 A JP 14406585A JP H0516670 B2 JPH0516670 B2 JP H0516670B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
region
layer
voltage
gate electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60144065A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6150372A (ja
Inventor
Rudorufu Neukomu Hansu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips Electronics NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koninklijke Philips Electronics NV filed Critical Koninklijke Philips Electronics NV
Publication of JPS6150372A publication Critical patent/JPS6150372A/ja
Publication of JPH0516670B2 publication Critical patent/JPH0516670B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/792Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate with charge trapping gate insulator, e.g. MNOS-memory transistors
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/04Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
    • G11C16/0466Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells with charge storage in an insulating layer, e.g. metal-nitride-oxide-silicon [MNOS], silicon-oxide-nitride-oxide-silicon [SONOS]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 従来技術 本発明は、絶縁ゲート電極を有する少なくとも
1つの記憶場所を具える半導体デバイスの製造方
法に関するものであり、特に、表面と該表面に隣
接する電極として機能する少くとも1個の電極領
域を有する半導体本体を具え、この電極領域は、
この電極領域及び前記記憶場所に共通の第1導電
型の半導体領域と整流整合を形成し、前記電極領
域は表面上でみて、能動半導体領域に連続し、こ
の能動半導体領域は、所定の部分が隣接電極領域
によつて定められ且つ少なくとも他の部分がフイ
ールド絶縁層として機能する厚い絶縁層によつて
定められる境界を有し、薄い絶縁層が前記能動領
域上に存在し、この薄い絶縁層は少なくとも第1
及び第2副層を具え、この第2副層は、前記第1
副層によつて前記能動領域から分離され、前記第
1副層と前記第2副層との間の界面に及び又はこ
の界面の付近に、前記記憶場所の情報内容を定め
る電荷を蓄積し得る境界層を具え、前記能動領域
から絶縁されたゲート電極が前記副層上に延在
し、このゲート電極は、前記フイールド絶縁層に
よつて定められる前記能動領域の境界を越える部
分で前記フイールド絶縁層上まで延在している半
導体デバイスの製造方法に関するものである。
このような半導体デバイスは、“I.E.E.E.会報”
64巻、No.7,1976年7月の1039〜1059ページによ
り知られている。記憶場所は、メモリ電界効果ト
ランジスタの一部を形成する。能動領域は、ソー
ス電極領域とドレイン電極領域との間に設けられ
ている。この文献によれば、このようなメモリト
ラジスタにおいて生じ得る問題点の一つが“サイ
ドウオーク(Sidewalk)効果”として1047ペー
ジに記載されている。厚いフイールド絶縁層と薄
い絶縁層との間に、絶縁材料の厚さが徐々に増大
する遷移領域が存在する。メモリトランジスタに
おける反復書込及び消去の結果、遷移領域のゲー
ト電極の下側の境界層にも電荷が徐々に蓄積され
る。したがつて、遷移領域のしきい値電圧が変動
する。このしきい値電圧の値は、メモリトランジ
スタプロパー(proper)の高いしきい値電圧と
低いしきい値電圧との間の値になる。メモリトラ
ジスタの記憶状態の読取りは、この事実により問
題を生じる。すなわち、メモリトランジスタプロ
パーが読取時に導通し得ない高しきい値電圧の状
態においてこれより低いしきい値電圧を有する遷
移領域の下側で電流の通過が可能となることであ
る。この問題は、半導体本体の遷移領域の下側
に、メモリトランジスタのソース電極領域及びド
レイン電極領域の導電型とは反対の導電型の高ド
ープ表面領域を設ける事によつて解決することが
できる。これら表面領域のドーピング濃度は、遷
移領域の下側の電流の通過を防止するために、し
きい値電圧が充分高くなるように選ぶ。
上述した解決方法は、実際には難点が生じる。
既知のように、前述した種類のメモリトランジス
タにおける書込及び消去は、かなり高い電圧を必
要とする。これら電圧は、25ボルト又は30ボル
ト、時には35ボルトとなる。したがつて、ソース
及びドレイン電極領域と共通半導体領域との間の
整流接合の降服電圧についてかなり高い要求が課
される。遷移領域の下側に高ドープ表面領域を用
いる場合、これら表面領域とソース及びドレイン
電極領域との間の距離を充分大きく保たないと、
降服電圧が著しく低下してしまう。このため、こ
の降服電圧の減少を許容するようメモリトラジス
タのチヤシネルを相当長くする必要が生ずる。
発明の目的 本発明の目的は、遷移領域の上記の問題に対し
て他の解決方法を提案することにあり、この方法
によれば降服電圧の減少をほとんど生ぜず、また
この方法を比較的短いチヤンネル長を有するメモ
リトランジスタに用いることもできる。
発明の構成 本発明は絶縁ゲート電極を有する少なくとも1
個の記憶場所を具える半導体デバイスを製造する
にあたり、半導体本体の表面に、製造すべき半導
体デバイスのフイールド絶縁層のパターンに相当
するパターンを有する厚い絶縁層を設け、このパ
ターンは、1個以上の記憶場所のための絶縁層及
び回路素子を設けるために予定された表面の自由
な部分を残し、前記半導体本体に、電荷蓄積用の
境界層を得るのに適した薄い第1絶縁層を設け、
この薄い第1絶縁層は、設けるべき記憶場所の領
域において、表面の露出部分に位置すると共に少
なくとも2個の対向縁が前記厚い絶縁層から一定
の距離離れて延在するようなパターンに形成し、
次いで回路素子を設けるために予定された、前記
第1絶縁層によつて被覆されていない表面の前記
部分の残りの部分を、薄い第2絶縁層によつて被
覆し、次いで前記第1及び第2の薄い絶縁層と前
記厚い絶縁層とを部分的に覆う適切な材料のゲー
ト電極を設け、次いでゲート電極によつて覆われ
ない前記薄い第1絶縁層の部分を除去し、回路素
子を設けるために予定された表面の部分上に存在
する前記薄い第1絶縁層の残存部分がその全周に
沿つて前記厚い絶縁層から一定の距離に位置する
ようにしたことを特徴とする。
本発明を用いると、電荷蓄積用の境界層はもは
や遷移領域には延在せず、その結果、遷移領域に
おけるしきい値電圧は、実際には、記憶場所の書
込及び消去の間に変動しない。ゲート電極の下側
に位置し且つ電荷蓄積用の境界層が存在しない薄
い絶縁層の部分の厚さを適切に選ぶことによつ
て、記憶場所のこれら部分におけるしきい値電圧
を、記憶場所が読取られるときゲート電極に供給
される電圧より大きい値に固定することができ
る。読取り中は、単に、記憶場所の状態が、第1
導電型とは反対の第2導電型の導電層がゲート電
極の下側に存在するか否かを決定するだけであ
る。記憶場所の縁部は、読取り中は常に非導通状
態にある。
前記記憶場所が、少なくともソース電極領域と
ドレイン電極領域とを具えるメモリトランジスタ
の一部を形成し、前記能動半導体領域を、これら
ソース電極領域とドレイン電極領域との間に設
け、前記第1及び第2副層を具える薄い絶縁層
が、前記メモリトラジスタに対するゲート絶縁層
を構成するのが好適である。
記憶場所を、情報内容に従つて2つの異なる状
態が生成し、一方の状態ではしきい値電圧(記憶
場所におけるゲート電極の下側に、第1導電型と
は反対の2導電型の導電層が丁度存在しなくなる
電圧)が正になり、他方の状態でこのしきい値電
圧が負になるように構成すれば情報内容を零ボル
トのゲート電極電圧で読取ることができる。従つ
て、動作状態中に、情報内容に影響を与え得る電
位差が記憶場所に発生する期間が減少する。
また、前記ゲート電極の下側に位置し且つ電荷
蓄積用の境界層が存在しない前記薄い絶縁層の部
分における領域での前記しきい値電圧が、第1導
電型とは反対の第2導電型の反転層をこの領域で
ゲート電極に供給される電圧によつてのみ形成す
ることのできる値を有するようにするのが好適で
ある。この場合、記憶場所あるいはメモリトラン
ジスタのこの部分は、エンハンスメント型であ
る。ゲート電極の0ボルトの(読取)電圧で、第
2導電型の導電層は、記憶場所のこの部分に生じ
ない。
本発明を用いると、ゲート電極の下側にあり且
つ電荷蓄積用の境界層が存在しない薄い絶縁層部
分が、第1及び第2副層と電荷蓄積用の境界層と
を有する薄い絶縁層部分の厚さを越えない厚さを
有する構造によつて、満足すべき結果が得られ
た。しかし、ゲート電極の下側にある薄い絶縁層
部分における厚さの差を、薄い絶縁層と厚い絶縁
層との間の厚さの差よりもかなり小さく保つのが
好適である。この点に関し、本発明半導体デバイ
スの重要かつ好適な実施例では、前記ゲート電極
の下側に位置し且つ電荷蓄積用の境界層が存在し
ない前記薄い絶縁層の部分の厚さを、フイールド
絶縁層として働く前記厚い絶縁層の隣接部分の厚
さの少なくとも1/10、好適には1/20以下に充分小
さくする。
本発明半導体デバイスの他の重要な実施例で
は、前記絶縁ゲート電極が第1ゲート電極を構成
し、少なくとも1個の第2絶縁ゲート電極が前記
能動半導体領域及び前記薄い絶縁層上を延在し、
前記第2ゲート電極の下側の前記薄い絶縁層内に
は電荷蓄積用境界層が存在せず、前記第2ゲート
電極は、表面上で見て、前記第1ゲート電極と前
記電極領域との間に位置し、前記第2絶縁層の下
側の薄い絶縁層の厚さを、前記第1ゲート電極の
下側に位置し且つ電荷蓄積用の境界層が存在しな
い前記薄い絶縁層の部分の厚さに実質的に等しく
する。
第1及び第2ゲート電極を、互いに絶縁し、互
いにわずかに重なるように配置することができ
る。あるいは、これら電極を、互いに一定の距離
離して配置することができ。この場合には、他の
電極領域を、これら2個のゲート電極間の能動半
導体領域内に設ける。
実施例 以下、本発明の実施例の図面に基づいて説明す
る。
本発明半導体デバイスの第1実施例を、第1図
及び第2図に示す。このデバイスは、絶縁ゲート
電極を有する少なくとも1個の記憶場所を具える
半導体本体1を有している。この記憶場所は、こ
の実施例においてはメモリ電界効果トランジスタ
の一部を形成している。半導体本体1は、2個の
電極領域3及び4が隣接する表面2を有してい
る。これら電極領域は、それぞれソース電極及び
ドレイン電極として機能し、第1導電型の共通半
導体領域7とそれぞれ流合接合5及び6を形成す
る。表面2において見ると、電極領域3及び4
は、能動半導体領域8に隣接している。この半導
体領域8は、これら電極領域3と4との間にあ
り、ある部分は隣接電極領域3により、他の部分
は隣接電極領域4により、さらに他の部分はフイ
ールド絶縁として働く厚い絶縁層9により定めれ
る境界を有している。能動領域8上に、薄い絶縁
層10を設ける。絶縁層10は、少なくとも第1
副層11及び第2副層12を有している。第2副
層12は、第1副層11によつて、能動半導体領
域8から分離されている。第1副層11と第2副
層12との界面13に及び又は界面13の付近に
境界層を設ける。この境界層は、メモリトランジ
スタの情報内容を定める電荷を普通の方法で蓄積
することができる。能動半導体領域8から絶縁さ
れたゲート電極14は、電極領域3と4との間で
あつて副層11及び12上に延在している。この
ゲート電極は、フイールド絶縁層9によつて定め
られる能動半導体領域8の境界でフイールド絶縁
層9上に延在している。
半導体領域7は、たとえば、3Ωcm〜6Ωcmの抵
抗率を有するN型シリコンにより構成する。電極
領域3及び4はホウ素がドープされたP型領域で
構成することができる。フイールド絶縁は、1〜
1.5μmの厚さを有する酸化シリコン層9で構成す
ることができる。この層9の下側に、高ドープP
型チヤンネル阻止領域15を、普通の方法で設け
ることができる。PN接合5及び6の所望の降服
電圧とチヤンネル阻止領域15において用いられ
るドーピング濃度とに基づいて、チヤンネル阻止
領域15を、次のように設けるたとができる。即
ち、チヤンネル阻止領域15が、電極領域3及び
4に直接に隣接するか、あるいはチヤンネル阻止
領域15が、これら電極領域3及び4から一定の
距離にあるよう設ける。
メモリトランジスタの誘電体層は、たとえば、
約20Åの厚さを有する酸化シリコンの薄い第1副
層11と200〜500Åの厚さを有する窒化シリコン
の第2副層12とから構成する。ゲート電極は、
アルミニウム又は多結晶シリコンのような適切な
導電材料で構成する。
本発明では、この実施例では界面13に及び又
は界面13の近くに存在する電荷蓄積用の境界層
の拡がりは、能動領域8より小さい領域に制限す
る。即ち、この境界層と界面13とを、フイール
ド絶縁層9によつて定められる能動領域8の境界
から一定の距離に位置させる。そしてゲート電極
14は、能動領域8のこの境界と境界層が占める
領域との間では電荷蓄積用の境界層が存在しない
薄い絶縁層10の一部16上を延在する。
この実施例では、制限された拡がりを有する境
界層は、制限された拡がりを有する第2副層12
を用いることによつて得られる。この第2副層
は、記憶トランジスタのチヤンネル幅の方向に全
能動領域8上に延在せず、チヤンネル領域の中央
部のみを覆つている。チヤンネル長の方向では、
第2副層12は実際はゲート電極14と同じ寸法
を有するので、この方向では実際はソース電極領
域3からドレイン電極領域4への全チヤンネル領
域が覆われる。
制限された拡がりを有する境界層を用いること
によつて、薄い絶縁層10が厚い絶縁層9に遷移
する遷移領域17内に存在する境界層を簡単に除
去することができる。記憶トランジスタの既知の
構造では、第2副層12は全ゲート電極の下側に
あるか、又は副層12は、チヤンネル幅の方向
に、少なくとも一方の側のフイールド絶縁9上か
ら能動領域8上を反対側のフイールド絶縁9上ま
で延在する。従つてこの場合、境界層及び界面1
3も遷移領域17内に存在する。この遷移領域1
7におては、下側絶縁層の厚さは、比較的小さな
値から厚いフイールド絶縁層9の大きな値にまで
急速に増大する。
既知のように、境界層と下側半導体材料及び又
は上側ゲート電極との間の電荷の交換は、供給さ
れる書込及び消去電圧の値のみならず、これら電
圧の持続期間にも依存する。
既知の構造では、電荷は、境界層に蓄積される
と共に絶縁層が次第に厚くなる遷移領域17にも
蓄積され、この領域に蓄積され電荷の量は書込及
び消去パルスに適正に従わないことがわかつてい
る。その結果、遷移領域の下側では、メモリトラ
ンジスタのしきい値電圧が、高しきい値電圧と低
いしきい値電圧との間の不所望なレベルになる。
これを避けるために既知の方法では、遷移領域の
下側の半導体表面に、高ドープ領域を用いる。こ
の領域は、共通半導体領域と同じ導電側を有し、
そのドーピング濃度は遷移領域の下側のしきい値
電圧が常に次のような値、即ち、読取電圧がゲー
ト電極に供給された時に、ソース電極とドレイン
電極との間の遷移領域に沿つて電流が決して流れ
ないような値となるように選択される。
本発明を用いることによつて、遷移領域の下側
のこのような高ドープ領域とその製造に必要とさ
れる処理工程とが不必要となる。薄い絶縁層10
の部分16の厚さは、普通、次のように簡単に選
ぶことができる。即ち、少なくともゲート電極1
4に供給される読取電圧において部分16の領域
におけるしきい値電圧が越えられて、ソース電極
とドレイン電極との間の電流の通過が部分16の
下側で可能とならないように選ぶ。薄い絶縁層1
0の部分16と副層11及び12を具えるトラン
ジスタの記憶部プロパーとの間の連接部に遷移領
域が形成されない限り、連接される両部の厚さの
差は、遷移領域17におけるよりも充分小さい。
従つて、部分16と部分11,12との間の遷移
領域は、かなり狭く、さらに厚さの差が小さい結
果、生じ得る高及び低しきい値電圧からの偏位が
充分小さくなる。こ点については、薄い絶縁層1
0の部分16の厚さがフイールド絶縁9の厚さの
少なくとも1/10、好適には1/20もしくはそれ以上
小さい場合に有益である。
本発明は、蓄積電荷が捕獲されるすべての種類
の不揮発性メモリトランジスタに適用できること
がわかる。蓄積効果は、酸化シリコン及び窒化シ
リコン又は酸化シリコン及びアルミナのような異
なる材料の副層を用いることにより、及び又は異
なる材料又は同じ材料の2つの副層間にたとえば
シリコン粒子を与えることによつて得ることがで
きる。あるいは、シリコン原子またはシリコンイ
オン又は他の適切な原子又はイオンを与えて、電
荷蓄積のための境界層を形成することができる。
このような原子及び又はイオンは、ほぼ均質な絶
縁層に一定の深さでのイオン注入によつても与え
ることができる。この場合、第1副層は、半導体
表面から電気蓄積用の境界層を分離する絶縁層の
下側部によつて構成され、第2副層は、境界層の
上側に配置され且つゲート電極から境界層を分離
する絶縁層の部分によつて構成される。
ゲート誘電体層は、2つの副層よりも多い副層
を有することもできる。従つて本実施例では、窒
化シリコン層12とゲート電極14との間に、更
に他の酸化シリコン層(図示せず)を設けること
ができる。このような追加の酸化シリコン層はた
とえば気相からデポジツトすることができ、ある
いは窒化シリコン層の上側部の変換によつて得る
ことができる。
本実施例では、このデバイスは、第3図に略図
的に示される断面(ソース電極領域3からドレイ
ン電極領域4方向に見た)を有している。薄い絶
縁層10と副層11,12とゲート電極14と
は、ソース電極領域3からドレイン電極領域4へ
延在している。更に第3図は、次のことを示して
いる。即ち、電極領域3及び4に絶縁層18を設
け、この絶縁層に導体トラツク19及び20への
電極領域3及び4の接続用の窓を形成することが
できる。更に必要ならば、たとえばメモリトラン
ジスタの改善されたパシベージヨン
(passivation)及び保護のために全体の構造が更
に他の絶縁層(図示せず)を具えることができ
る。
上述した実施例の変形例によれば、第1副層は
蓄積効果プロパーが得られる領域に薄い部分11
aと、ソース領域3及び又はドレイン領域4の付
近に厚い部分11bとを有している(第4図)。
厚い部分11bの厚さは、次のように選ぶ。即
ち、読取電圧がゲート電極14に供給されると、
厚い部分の領域のしきい値電圧が越えられて反転
層がこれら部分の下側に存在するように選ぶ。こ
の構造では、記憶トラジスタは、エンハスメント
型のトランジスタとして常に機能する。更に、こ
の構造は、ソース及び又はドレイン電極領域3,
4と共通半導体領域7との間のPN接合のかなり
高い降伏電圧を得るのに適している。
前述した実施例の他の変形例(第5図)では、
メモリ電界効果トランジスタは、少なくとも2個
通常は3個の電極を有している。これら電極は、
互いにほぼ平行であり、ソース電極領域3からド
レイン電極領域4の方向に見て、能動領域8上に
連続的に延在している。電荷蓄積用の境界層は、
ゲート電極14即ち第1ゲート電極の下側にのみ
存在する。ゲート電極14とドレイン電極領域4
との間及び又はソース電極領域3とゲート電極1
4との間に、更に他の第2絶縁ゲート電極21を
設ける。この第2絶縁ゲート電極は、適切な誘電
体層22、主として酸化シリコンによつて能動半
導体領域8から分離されている。ゲート電極14
及び21は、互いに絶縁されている。ゲート電極
21はそれぞれ個別に制御することができるが、
多くは電気的に互いに接続されている。これらゲ
ート電極は、たとえば、選択の目的に用いること
ができる。従つて、メモリトランジスタはゲート
電極21の選択電圧によつて選ぶことができる。
一方、ゲート電極14には、読取電圧を供給す
る。この読取電圧の値は、選択電圧とは無関係に
選ぶことができ、大型メモリではすべてのメモリ
トラジスタ又は少なくとも多数のメモリトラジス
タの共通にし得る。ゲート電極14を、たとえば
酸化シリコンの絶縁層187で覆うことができ
る。このような絶縁層187は、他の実施例にお
いても用いることができる。
記憶場所は、必ずしもメモリ電界効果トランジ
スタの部分を形成しない。変形例では、記憶場所
はキヤパシタンスを形成し、そのキヤパシタンス
と電極領域3との間で能動領域8情報に、絶縁さ
れた転送あるいは選択電極21を設ける(第6
図)。この例では、能動領域は第1辺が領域3に
より、他の辺がフイールド絶縁層9によつて制限
される。本例では電極領域3とは反対側の第3辺
側でも、電荷蓄積用の境界層が、フイールド絶縁
層9上に延在しないようにするのが好適である。
ゲート電極14は、境界層によつて占められ且つ
第2副層の拡がりによつて実際に定められる領域
とフイールド絶縁層9により限界される能動領域
8の第2及び第4辺(本例では第3辺も含む)を
越える部分との間において電荷蓄積用の境界層が
存在しない薄い絶縁層10の部分16上を延在す
るようにする。
記録された情報の所望の保持時間との関係で、
ゲート電極14に低い読取電圧を用いることが望
ましい。メモリトランジスタの非選択状態及び読
取状態において、ゲート電極14と共通半導体領
域7との間の電圧差が実際には0又は少なくとも
非常に小さい場合には、絶縁層10内における電
界強度が小さく、記憶トランジスタの情報内容は
殆ど変化しない。しかし、このような低い読取電
圧手段を用いることは記憶トランジスタが一方の
状態ではエンハスメント型に、他方の状態ではデ
イプレツシヨン型になるということを意味する。
即ち換言すれば、記憶場所が2つの状態を取るこ
とができ、即ち第1導電型とは反対の第2導電型
の導電層を記憶場所のゲート電極の下側に生じな
いしきい値電圧が、一方の状態では正になり、他
方の状態では負になることを意味し、このこと
は、メモリトランジスタを同時に選択トランジス
タとしても用いるのに望ましくない。選択トラン
ジスタは常にエンハンスメント型とするのが望ま
しく、従つてゲート電極に選択電圧がない場合あ
るいは0ボルトの電圧の場合に、選択トランジス
タは常に非導通状態になるものとするのが望まし
い。
本発明を用いる場合にも、実際には0ボルトの
低い読取電圧を供給することができるようにする
のが重要である。その理由は、この場合には薄い
絶縁層10の部分16と記憶部分プロパーとの間
の遷移領域が、デバイスの動作中消去又は書込動
作の間のみ、境界層と共通半導体領域7及び又は
ゲート電極14との間の電荷の交換が生じ得る強
さを有する電界を受けるだけとなるからである。
これら遷移領域において電荷の妨害交換が依然と
して生じる限り、0ボルトの読取電圧を用いるこ
とによつて、この妨害の影響を最小に制限するこ
とができる。
これとの関係で、本発明デバイスの重要な好適
実施例では、少なくとも2個の別個のゲート電極
を有している。これらゲート電極の最初のもの
は、記憶場所プロパーの部分を形成し、薄い絶縁
層の2つの副層上に延在している。もう一方の即
ち第2のゲート電極は、記憶場所の選択に用いる
ことができる。このデバイスの構造は、第5図に
示す構造に相当する。次に、他の実施例を第7図
〜第12図に基づいて説明する。
第7図の電気回路図は、4個のメモリトランジ
スタT1と4個の選択トランジスタT2とを有する
メモリマトリツクスの一部を示している。トラン
ジスタT1及びT2は、共通基板接続部70を有し
ている。メモリマトリツクスT1のゲート電極を、
書込ライン71及び72にそれぞれ接続する。選
択トランジスタT2のゲート電極を、ワードライ
ン73及び74にそれぞれ接続する。選択トラン
ジスタT2のソース電極を、第1ビツトライン7
5及び76にそれそれ接続し、記憶トランジスタ
のドレイン電極を、第2ビツトライン77及び7
8にそれぞれ接続する。
集積回路ではすべてのトランジスタT1及びT2
を、共通半導体領域7に設けることができる(第
8図〜第12図)。この例では、共通半導体領域
7はP型領域であり、この領域はたとえば島また
は井戸の形態で、半導体本体1の一部を形成す
る。半導体本体1は更にN型基板領域23を具え
ている。共通半導体領域7は共通基板接続部70
の部分を形成する。
第1ビツトライン75及び76は、導体トラツ
ク19によつて構成される。これら導体トラツク
は、絶縁層25内の窓24を経て、選択トランジ
スタT2のソース電極領域3に接続されている。
各電極領域3は、メモリマトリツクスの同じ列の
2個の隣接する選択トランジスタに共通である。
第2ビツトライン77および78は、導体トラ
ツク20によつて構成される。これら導体トラツ
クは、絶縁層25内の窓26を経て、メモリトラ
ンジスタT1のドレイ電極領域4に接続されてい
る。ドレイン電極領域4は、又、メモリマトリツ
クスの同じ列の隣接する2個のメモリトランジス
タに共通である。
導体トラツク14及び21は、メモリマトリツ
クスの行方向に延びている。導体トラツク14
は、メモリトランジスタのゲート電極と書込みラ
イン71,72とを形成する。導体トラク21
は、選択トランジスタT2のゲート電極とワード
ライン73,74とを形成する。
能動半導体領域8は、ソース電極領域3とドレ
イン電極領域4との間に延びている。これら能動
半導体領域8の各々は、その2つの対向辺がソー
ス電極領域3とドレイン電極領域4とによつて定
められ、他の2つの対向辺がフイールド絶縁層9
によつて定められている。能動半導体領域8内に
は、電極14と21との間に、選択トランジスタ
T2のドレイン電極と同時にメモリトランジスタ
T1のソース電極を構成する他の表面領域27を
設ける。
ソース電極領域3及びドレイン電極領域4と表
面領域27とはそれぞれN型領域であり、これら
領域は普通P型半導体領域7でのドーピングによ
つて設けられる。
能動半導体領域8と薄い絶縁層10とを横切つ
て延在する2個の別個ゲート電極14及び21を
用いる場合には、記憶場所のゲート電極を構成す
る第1ゲート電極14の下側に位置し電荷蓄積用
の境界層が存在しない薄い絶縁層の部分16の厚
さは、第2ゲート電極21の下側にある薄い絶縁
層10の部分22の厚さにほぼ等しくするのが好
適である。
特に、記憶場所をゲート電極14と共通半導体
7との間に供給される読取電圧がほぼ0ボルトに
なるように構成する場合には、部分16及び22
を同じ厚さにして、部分16及び21によつて覆
われる能動領域の部分におけるしきい値電圧が0
とは異なるほぼ同じ値にすると共に第2電極21
によつて制御されるチヤンネルをエンハンスメン
ト型とするのが望ましい。この場合、部分16及
び21を、製造中に同時に設けることができる。
更にゲート電極21に0ボルトの電圧が供給され
る場合には、記憶場所は選択されず、記憶場所の
情報内容が妨害される可能性は最小になる。その
結果、メモリマトリツクスを比較的簡単に動作さ
せることができる。
次に本発明半導体デバイスの動作を第13図に
もとづいて説明する。この図はメモリマトリツク
ス70を線図的に示し、長方形70は、同時に、
第7図の共通基板接続部70及び第8図〜第12
図の共通半導体領域7を示している。従つて、メ
モリマトリツクス70は、N型基板領域23内を
延在する共通P型領域7を有している。N型基板
領域23を最大の正の電源電圧VDDに接続する場
合には、メモリマトリツクス70は、動作中集積
回路の残りの部分から常に分離される。
メモリマトリツクス内には、第7図に基づく2
個の記憶セルが示されている。マトリツクスの各
行は、メモリのワードを構成し、ワード又は選択
ラインたとえばライン73を有し、書込又は制御
ラインたとえばライン71を有している。マトリ
ツクスの各列は、第1ビツトラインたとえば75
又は76及び第2ビツトラインたとえば77又は
78を有している。
デバイス130は、更に、メモリマトリツクス
70とブロツクによつて示される3個のデコーダ
131,132,133とを具えている。デコー
ダ131を、第2ビツトライン77及び78に接
続する。このデコーダ131によつて、消去、書
込又は読取動作の間に、第2ビツトラインが正し
く接続され(或いは逆に接続されず従つてオープ
ンあるいはフローテイングされる)、デコーダの
外部から第2ビツトラインに供給される情報を通
過させることができ、あるいは読取中にマトリツ
クスから供給される情報を記憶し及び又は外部に
通過させることができる。
デコーダ132を、ワード選択に用いる。1以
上の入力端子134に供給されるワード選択情報
に従つて、各ワード毎に、選択電圧VS及びその
反転電圧Sが発生される。選択されたワードに
対しては、VSは最も正の電源電圧VDDにほぼ等し
く、は最も負の電源電圧VEEにほぼ等しい。選
択されなかつたワードに対しては、VSはVEEにほ
ぼ等しく、SはVDDにほぼ等しい。
デコーダ133は、1以上の入力端子135に
供給される所望の動作モード(消去、書込、読
取、予備状態)情報に基づいて、選択されたワー
ドの書込又は制御ライン71のための制御電圧
VC、選択されなかつたワードの書込又は制御ラ
イン71のための制御電圧VP及び切換電圧VR
発生する。
電圧VPは、又、共通基板接続部70従つて共
通P型半導体領域7に供給される。これら3つの
電圧VC,VP及びVRの電圧レベルは、選ばれた動
作モードに依存する。デコーダ133は、3つの
電源電圧即ち最も正の電源電圧VDDとほぼ0ボル
トの電圧VOと最も負の電源電圧VEEとを供給する
ことができる。本実施例では、VDDは約+5ボル
トであり、VEEは約−10〜15ボルトである。
デコーダ131,132,133は、既知の
種々の方法で実現することもできる。本実施例で
は、周辺回路を、CMOS技術に従つて構成する
のが好適である。あるいは、次のようなデコー
ダ、即ち1以上のクロツク信号を用いて、情報信
号の処理、及びVS,VC及びVRのような制御信号
の時間の関数としての変化を調整しこれらを互い
に調整するデコーダを用いることもできる。
第13図において、マトリツクス70の下側に
示すように、第1ビツトライン75,76は共通
制御スイツチT3を経てマトリツクスの共通P型
半導体領域7に及び電圧VPに接続される。スイ
ツチT3は、共通半導体領域7に設けられたN型
MOSトランジスタとして構成される。スイツチ
T3は読取共通信号VRによつて制御される。この
読取共通信号VRは、読取状態中のみ約+5ボル
ト(VDD)の値を有し、他の動作モード中はほぼ
VEEに等しい。
従つて読取状態では、すべての第1ビツトライ
ン75,76は互いに接続され、読取電流が第1
ビツトラインを経て流れ得る。たとえば約5ボル
トの電圧レベルで第2ビツトライン77,78に
デコーダ131を経て電流を供給することによつ
て、読取を行うことができる。あるいは、第2ビ
ツトライン77,78を読取命令信号VRの発生
前にたとえば5ボルトに予備充電することができ
る。命令信号VRの発生後に記憶トランジスタT1
が導通し又は導通しないで第2ビツトラインが電
圧VPにまで放電するかその電圧を保持するかど
うかは、選択されたワードの情報内容によつて定
められる。
第1ビツトラインと第2ビツトラインの機能
を、交換することもできる。このことは次のこと
を意味している。即ち、第1ビツトライン75,
76をデコーダ131に接続することができ、第
2ビツトライン77,78をスイツチT3を経て
共通半導体領域7及び電圧VPに接続することが
できる。後者の構成分は回路配置は、次のような
利点を有している。即ち、読取状態では、第1ビ
ツトライン75,76を経て供給される読取電圧
が、実際に選択されたメモリトランジスタT1
のみ供給されることである。第1ビツトライン7
5,76に接続されたキヤパシタンスは、第2ビ
ツトライン77,78に接続されたキヤパシタン
スよりも小さい。トランジスタT2は、それらが
選択される場合には導通状態にのみある。他方、
メモリトランジスタT1では、選択とは無関係に
情報内容が、これらトランジスタT1が導通状態
にあるかあるいは非導通状態にあるかを決定す
る。更に、メモリトランジスタT1に電圧差が発
生する回数が平均して小さくなり、その結果トラ
ンジスタT1の情報内容が次第に劣化する可能性
が小さくなる。
スイツチT3を用いる結果、スイツチT3に接続
されたビツトラインの側にあるすべてのメモリト
ランジスタT1は、読取状態を除いて各動作状態
においては接続されない。列の選択されないメモ
リセルにおいては、選択トランジスタT2が導通
していないので、メモリトランジスタT1はこの
ビツトラインとは関係がない。この列の選択され
たメモリセルのメモリトランジスタT1はこのビ
ツトラインに接続された唯一のトランジスタであ
る。しかし、このビツトラインは他には接続され
ていない。従つて、読取状態以外の他の動作状態
の間に、デコーダ131に接続されたビツトライ
ンに存在する信号が、導通状態にあるメモリトラ
ンジスタT1を経て、他の列に漏話することが排
除される。デコーダ131が第1ビツトライン7
5,76に接続される場合には、これらビツトラ
インの1つに存在する信号は、当該列の選択され
たメモリセルのメモリトランジスタT1にのみ到
達する。デコーダ131が第2ビツトライン7
7,78に接続される場合には、これらビツトラ
インの1つに存在する信号が当該列のすべてのメ
モリトランジスタT1に到達する。しかし、他の
列のメモリトランジスタT1には到達しない。
以上のことから次のことがわかる。即ち、消去
動作、書込動作あるいは予備状態、従つて読取が
発生しない期間中にビツトラインの沿うメモリト
ランジスタT1が、デコーダ131に接続された
ビツトラインによつて影響を受けない。
選択トランジスタT2が、直接ではなく第13
図に示すようにメモリトランジスタT1を経てデ
コーダ131に接続された場合には、選択信号
VSによるワード選択は、この期間中では直接の
影響を有さない。選択されたメモリセルのメモリ
トランジスタT1は、選択トランジスタT2に対向
する側で開接続を保持する。実際には、選択トラ
ンジスタT2が導通しているかあるいは導通して
いないかによつて差は生じない。読取状態におい
てのみ、行又はワード選択が、選択トランジスタ
T2によつて行われる。消去及び書込状態では、
ライン71の制御は行又はワード選択によつて決
定される。
この回路装置では、選択ライン73を他の方法
で制御することもできる。各行に対して、信号
及び信号RがNANDゲートに供給され、この
ゲートの出力端子が選択ライン73に接続される
場合には、選択トランジスタT2は選択された行
において読取状態でのみ導通する。他の動作状態
では、すべての選択トランジスタT2は非導通状
態にある。その結果、スイツチT3を省略するこ
とができる。すべての第1ビツトライン75,7
6を、互いに直接に及び又は共通半導体領域7及
び電圧VPに直接接続することができる。
メモリトランジスタT1のゲート電極に接続さ
れた書込又は制御ライン71は、関連する行が選
択されるかあるいは選択されないかによつて、電
圧VC又は電圧VPを有する。このためにはマトリ
ツクスの各行に対して2個の転送ゲートを設け
る。これら転送ゲートは、選択電圧VS及びS
よつて制御され、電圧VCを書込又は制御ライン
71に通過させ、電圧VPを阻止するか、電圧VP
をライン71に通過させ、電圧VCを阻止する。
各転送ゲートは、既知のように、Nチヤンネルト
ランジスタ136及びPチヤンネルトランジスタ
137より構成される。これらのトランジスタの
主電流路は、互いに並列に接続されている。選択
電圧VS及びSによるゲート電極の制御によつて、
ゲートの両トランジスタが共に導通するかあるい
は共に導通しない。
情報を消去することができる状態においては、
デコーダ133は、実際にはVEEに等しい電圧VC
と実際にはVDDに等しい電圧VPとを供給する。
従つて、選択された行では、メモリトランジス
タT1はオフ状態にあり。境界層に蓄積された電
荷は:共通半導体領域7に流れ去る。この行にお
けるメモリトラジスタT1のソース及びドレイン
電極領域は、VDDより低い接合電圧である電位に
なる傾向にある。即ち、これら電極領域と共通半
導体領域との間のPN接合が丁度順方向に電流を
流さなくなる。消去動作中は、第2ビツトライン
77,78を接続しないのが好適である。しかし
これらビツトライン77,78を接続するとき
は、供給電圧は、VDDに等しいかあるいは少なく
ともVDDより小さい接合電圧より低くすることが
望ましい。これは、2本のビツトラインから共通
基板接続部70に電流が流れるのを避けるためで
ある。
選択されない行では、メモリトランジスタT1
のゲート電圧は、VP=VDDに等しい。これらメモ
リトランジスタT1には電位差を生じないので、
情報内容は悪影響を受けない。
従つて、常に全行従つて全ワードが消去される
ことに注意すべきでじる。この行のメモリトラン
ジスタT1は、たとえば約−3ボルトのしきい値
電圧を有する、デイプレツシヨン型に留まるかあ
るいはデイプレツシヨン型となる。
書込状態ではデコーダ133は、実際にはVDD
に等しい電圧VCと実際にはVEEに等しい電圧VP
を供給する。選択された行においては、VEEにほ
ぼ等しい電圧を関連する第2ビツトライン77及
び78に供給することによつて、情報を書込むこ
とができる。従つて、メモリトランジスタT1
しきい値電圧は、約−3ボルトからたとえば+3
ボルトに変化する。メモリトランジスタは、デイ
プレツシヨン型からエンハンスメント型に移る。
しかし、たとえば約0ボルト(約VO)の電圧
が第2ビツトライン77及び又は78に供給され
る場合、選択されたメモリトランジスタT1のし
きい値電圧は変化しない。
選択されない行では、メモリトラジスタT1
ゲート電極における電圧は、共通半導体領域7の
電圧VPに等しい(VP=VEE)。これら行における
トランジスタT1のしきい値電圧は、実際には変
化しない。
読取状態では、デコーダ133は、実際はVO
(0ボルト)に等しい電圧VCと、実際にはVOに等
しい電圧VPとを供給する。この時、命令信号VR
はVDDに等しい。スイツチT3及び選択トランジス
タT2のしきい値電圧は、たとえば約1.5ボルトで
ある。この状態では、前述したように、スイツチ
T3及び選択された選択トランジスタT2は導通し
ており、選択されない選択トランジスタT2は導
通しない。制御電圧VC=VP=VOによりメモリト
ランジスタT1の導通状態は情報内容(デイプレ
ツシヨン型又はエンハスメント型)に対応するも
のとなる。更に、この制御電圧によれば、メモリ
トランジスタT1に発生する電位差は可能な限り
小さくなる。
又、予備状態即ち消去、書込及び読取がなされ
ない状態では、制御信号VC及びVPが互いに等し
いのが好適である。この場合、制御信号に好適な
値は、VOに等しい。この予備状態においては第
2ビツトライン77及び78は接続しないか、あ
るいはVOまたはVDDボルトの電圧にするのが好適
である。
ここに説明した種類の不揮発性メモリにおいて
は、消去及び書込に対して比較的高い値の電源電
圧が必要とされるのが普通である。上述した実施
例では、その電源電圧VEEは−10〜−15ボルトで
ある。このような高い電圧は、集積回路におい
て、特にPN接合の不所望な降伏につながる。こ
の電源電圧は、たとえはツエナーダイオードによ
つて外部的に安全値に安定化するのが普通であ
る。この安全値を選ぶ場合に、用いられるツエナ
ーダイオードの降伏電圧の公差と、集積回路にお
いて高い電圧を受けるPN接合の降伏電圧の公差
とを考慮しなければならない。これらPN接合の
降伏電圧の偏差は、たとえば製造工程における小
さな偏差によつて生じ得る。
外部的に供給される電源電圧と内部的に用いら
れる電圧の間の差を比較的小さく保持するために
は、集積回路において電源電圧を内部的に安定化
させるのが好適である。このようにして、集積回
路の消費電力を軽減することができる。
本発明の範囲内ではこの安定化のために、第1
4図、第15図又は第16図に基づく回路を用い
るのが好適である。この安定回路及び関連する集
積構造は、他の既知の不揮発性メモリにも有益に
用いることができる。
第14図及び第15図に示す安定化回路は、2
個のPチヤンネルトランジスタ141及び142
から或る電流ミラーと、基準ダイオード143
と、ダイオードとして接続された1個以上のNチ
ヤンネルトランジスタ144と、抵抗145を有
している。トランジスタ144のゲート電極を、
関連するドレイン電極に接続する。ダイオードと
して接続されたこれらトランジスタ144を、第
14図に示すように、Pチヤンネルトランジスタ
142に直列に簡単に接続することができる。他
の接続も可能である。このような接続の例を第1
5図に示す。ダイオードとして接続されるトラン
ジスタ144の数の選択によつて、安定化された
電源電圧VEEと、逆方向に降伏モードで動作する
基準ダイオード143に発生する基準電圧REF
の間の電圧差を決定する。3個のトランジスタ1
44によつて、この実施例ではVREFVEEとの間の
差は約4ボルトとなる。
第16図に示す好適な実施例は、更に、2個の
Pチヤンネルトランジスタ141,142から成
る電流ミラーと、基準ダイオード143と、抵抗
145に加えて、ダイオードとして接続されたP
チヤンネルトランジスタ148と、ダイオードと
して接続されたNチヤンネルトランジスタ144
を具えている。Pチヤンネルトランジスタ142
と直列にNチヤンネルトランジスタ144の代わ
りにPチヤンネルトランジスタ148を用いるこ
とは、次のような利点を有している。即ち、トラ
ンジスタ142と148との間の接続点における
電圧が、製造工程における偏差によつて生じ得る
しきい値電圧の小さな変化に更に無関係となるこ
とである。Nチヤンネルトランジスタ144のし
きい値電圧も、製造工程における偏差のためにわ
ずかに変化し得るがPチヤンネルトランジスタと
は反対の方向に変化する。Nチヤツネルトランジ
スタ144におけるこの変化は、基準ダイオード
143と抵抗145との間の接続点における電圧
変化によつて補償され、すなわちこの電圧変化が
このトランジスタ144のP型基板領域を経てそ
のチヤンネルに作用することによつて補償され
る。前記接続点における電圧変化は、Pチヤンネ
ルトランジスタのしきい値電圧変化によつて生じ
る。補償が行われる結果、安定化された電圧VEE
はPチヤンネル及びNチヤンネルトランジスタの
しきい値電圧の変化に対して比較的影響を受けな
い。
実施例ではトランジスタ141、トランジスタ
142、トランジスタ148及びトランジスタ1
44のチヤンネルの幅/長さ比は、それぞれ18/
8、360/8、360/6、288/6に等しくした。
20〜21ボルトの電圧VREFで、安定化電圧VEEは、
VDDのレベルより15〜16ボルト低くした。従つ
て、VDD=5ボルトで、VEEは−10〜−11ボルト
にした。抵抗145の電流レベルは、約400μAに
した。Nチヤンネルトランジスタ144を流れる
電流は2〜10μAにした。
この安定化回路の電源は負側をかなり高抵抗に
する。本実施例では、これは次のようにして達成
される。即ち集積回路において、メモリマトリツ
クスのP型領域7と同時に得ることができるP型
領域とすることのできる抵抗145によつて外部
電源電圧V′EEを接続する。正の側では、安定化回
路を電源電圧VDDに接続する。
安定化回路の満足な動作のためには、基準ダイ
オード143の構成を適切に選ぶことが重要であ
る。本発明の範囲内では、メモリマトリツクスの
P型領域と同時に得られるP型領域と、このP型
領域内に設けられ且つ選択及びメモリトランジス
タT1及びT2のソース及びドレイン電極領域と同
時に得られるN型領域とによつて構成される基準
ダイオードによつて、非常に満足すべき結果が得
られた。このような基準ダイオードを、第17図
及び第18図に線図的に示す。
半導体本体1は、メモリマトリツクスのP型領
域7と同時に基板領域23に設けられるP型領域
107を有している。この領域107において、
N型ダイオード領域108を、トランジスタT1
及びT2の電極領域3,4及び27と同時に設け
る。領域107とダイオード領域108との間の
PN接合は、基準電圧を決定するダイオード接合
を形成する。ダイオード領域108は、環状ある
いは少なくとも閉じた形状によつて構成される接
点領域110によつて取り囲む。接点領域110
はP型領域であり、このP型領域はP型領域10
7の隣接部分よりも高いドーピング濃度を有し、
集積回路のPチヤンネルトラジスタの電極領域と
同時に設けることができる。
ダイオード領域108を接続導体111に接続
し、接点領域110を接続導体112に接続す
る。主要部分が絶縁層25上に延在するこれら接
続導体111及び112を経て、基準ダイオード
を、Pチヤンネルトランジスタ141及びPチヤ
ンネルトランジスタ148あるいはNチヤンネル
トランジスタ144に接続することができる。N
チヤンネルトランジスタ144は、同一のP型領
域107あるいは類似の領域内に普通に設けるこ
とができる。Pチヤンネルトランジスタ141,
142,148を、基板領域23内に普通に設け
ることができる。
P型領域107は、同時に設けられるP型抵抗
領域145に接合される。このP型抵抗領域は、
実際には全体的にフイールド絶縁層9の下側に設
けられ、端部に高ドープ接点領域146を有して
いる。領域146は、領域110と同時に得られ
る。安定化すべき外部電源電圧V′EEの接続のため
に、接点領域146を導体トラツク147に接続
する。
この基準ダイオードは、実際には特に適切なも
のである。その理由は、PN接合109は、動作
中に最大の電圧差が発生し、従つてブレークダウ
ンから保護されなければならない集積回路中の
PN接合に非常に類似しているからである。負の
電源が、基準ダイオードの降伏電圧、従つて保護
すべきPN接合の降伏電圧より数個のダイオード
電圧(ダイオード144)だけ低い値で安定化さ
れる場合は、得られる電圧スペースのかなり小さ
い損失とともに、高い動作の信頼性が得られる。
好適な実施例では、基準ダイオードのダイオー
ド領域108を、比較的薄い絶縁層で覆われたP
型領域107の一部に隣接させ、導電層112に
接続された導電層113を、この絶縁層上に延在
させる。導電層113の下側にある絶縁層の厚さ
は、選択トラジスタT2のゲート電極21の下側
の絶縁層22の厚さに一致させるのが好適であ
る。したがつて、この絶縁層は、又、第18図に
おいて22によつて示される。
この実施例では基準ダイオードは、保護される
べきPN接合に一層類似したものとなる。トラン
ジスタT1及びT2の電極領域のPN接合のブレーク
ダウンが最も生じやすい状態は、P型領域7及び
関連するゲート電極14及び又は21が電圧VEE
に接続され且つ関連する電極領域が電圧VDDに接
続されている状態である。この状態は、たとえ
ば、書込中に約0ボルトの前述した信号の代わり
に信号VDDが第2ビツトラインに供給される列に
おける非選択メモリトランジスタT1のドレイン
電極領域において生ずる。この状態は、また、周
辺回路内のトランジスタ、たとえばデコーダ13
2内、及びデコーダ133及び書込又は制御ライ
ン71,72に接続される転送ゲート内のトラン
ジスタにおいて発生し得る。
接点領域110のように、導電層113及び下
側の薄い絶縁層22は、環状であるかあるいは少
なくとも閉じた形状にして、半導体本体の表面の
ダイオード領域108を取り囲むようにするのが
好適である。
上述した実施例は、酸化処理、注入及び又は拡
散処理、ホトラツカー及びエツチング技術、デポ
ジシヨン方法のような半導体技術における既知の
プロセスによつて完全に製造することができる。
一例として、第8図から第12図に基づく半導体
デバイスを製造する好適な方法を更に詳細に説明
する。
基板領域23として、配向100と3〜6Ωcm
の抵抗率を有するN型シリコン体を用いることが
できる。この基板領域上に、パターン化された酸
化マスク180(第19図)を設けることができ
る。この酸化マスクは、たとえば、約500Åの酸
化シリコンの薄い層とたとえばLPCVDによつて
これに設けられた約1300Åの厚さを有する窒化シ
リコン層とから構成される。必要ならば、窒化シ
リコンの表面層を、酸化シリコンに変えることが
できる。
次に、ホトラツカー層パターン181を設ける
ことができる。P型領域7,15のドーピングを
注入法によつて与えることができる。たとえば、
約10×1013cm-2の線量と約120KeVの注入エネル
ギーを有するB+ 11イオンと、約5×1013cm-2の線
量と約120KeVのエネルギーを有するBF+ 2イオン
とを用いる。B+ 11イオンは、ホトラツカー層パ
ターン181によつてのみ阻止される。更に、
BF+ 2イオンは、酸化マスク180によつても阻
止される。
次に、第2ホトラツカー層パターン182(第
20図)によつて、N型部分23内で表面に直接
に設けられる回路の素子の外側にAS+イオンを注
入して、高ドープN型チヤンネル阻止領域23a
を得ることができる。適切な線量はたとえば約2
×10-2cm-2であり、注入エネルギーは150KeVと
することができる。この注入のために、ホトラツ
カー層パターン182及び酸化マスク180の露
出部分の両方は、完全なマスキングを形成する。
約1150℃の湿式酸化雰囲気中での酸化処理及び
酸化マスク180の除去によつて、第21図の構
造を得ることができる。P型領域7の深さはたと
えば約5μmであり、酸化シリコン層9の厚さは
たとえば約1.3μmである。酸化シリコン層9は、
製造される半導体デバイスのフイールド絶縁層の
パターンに一致するパターンを有している。この
パターンは、回路素子を設けるために定められた
半導体本体の表面部分を自由に残している。
次に、約20Åの酸化シリコン層を、たとえばプ
ラズマ酸化によつて供給する。この酸化シリコン
層を、窒化シリコンを有するNPCVDによつて、
約300Åの厚さまで被覆する。メモリトランジス
タに対する絶縁層は、この二重層から形成され
る。ホトラツカー層パターンを用いるプラズマエ
ツチング処理によつて、この二重層の所望部分1
0(第21図及び第22図)のみが、半導体本体
上に薄い第1絶縁層として残される。絶縁層10
は、半導体表面上に直接存在し、厚い絶縁層9か
ら一定の距離に延在する少なくとも2つの対向縁
部を有している。この実施例では、薄い第1絶縁
層10を、この段階で、この全体の周辺に沿つて
フイールド絶縁層9によつて取り囲み、この絶縁
層10がこのフイールド酸化物9から全く自由に
存在するようにする。
絶縁層10のパターンが得られたのちに、約
1000℃の熱処理を、乾燥酸化雰囲気中において行
う。これによつて、約650Åの厚さを有する酸化
層16が得られる。この酸化層16は、薄い第2
絶縁層を形成する。この絶縁層は、第1絶縁層に
よつて覆われない回路素子を設けるために予定さ
れた表面部分の少なくとも残りの部分を被覆す
る。最終的には第2ゲート電極21の下側及び第
1ゲート電極14の一部の下側に存在する絶縁層
16の厚さを、薄い第1絶縁層10の厚さより大
きくするのが好適である。第1絶縁層10は、第
1副層11と第2副層12と電荷蓄積のための境
界層とを具えている。次に、多結晶シリコンから
形成されるゲート電極14,21,183を普通
の方法で設けることができる。これらゲート電極
は、たとえば約4000Åの厚さを有しており、たと
えばリンによつてドープされ、たとえば約30Ωの
面積抵抗を有している。記憶場所のゲート電極1
4は、第1及び第2の薄い絶縁層10及び16を
それぞれ被覆し、及び厚い絶縁層9を部分的に被
覆する。
ゲート電極14,21,183を、マスクとし
て用いて、エツチングによつて絶縁層16の余分
な部分を除去することができる(第23図)。次
にエツチング処理、好適にはプラスチツクエツチ
ング処理を行う。これによつて、ゲート電極14
によつて覆われない絶縁層10の部分が除去され
る。
従つて、薄い第1絶縁層10は2回エツチング
される。即ち、1回目はゲート電極を設ける前で
あり、このエツチングによりゲート電極の方向に
対して横切つて延在するこの絶縁層10の2つの
対向縁が厚い絶縁層9から一定の距離に位置する
ようにし、2回目は、ゲート電極が設けられた後
である。遅くともこの第2回目のエツチング処理
の後に、薄い絶縁層10の全周が厚い絶縁層9か
ら一定の距離に位置するようにする。
これは必要ではないが、得られる構造を、約
400Åの厚さを有する窒化シリコン層184によ
つて覆うのが好適である。次にBF+ 2イオンの注
入を、約8×1014cm-2の線量で150KeVにおいて
行う。この処理は、Pチヤンネルトランジスタの
電極領域のようなP型領域185、及び第17図
及び第18図に基づく集積化電圧安定化回路の領
域110及び146を得るのに役立つ。このドー
ピング処理は、マスクを用いることなく行うこと
ができる。
ホトラツカー層パターン186によつて(第2
4図)、選択及びメモリトランジスタのようなN
チヤンネルトランジスタの電極領域3,27,4
に対してドーパントを部分的に注入する。たとえ
ば、約80KeVのエネルギーで、リンイオンを用
いる。線量は、約3.5×1015cm-2となり得る。マス
クとして同じパターン186を用いるこの注入処
理の後に、窒化物層184の露出部分を除去する
ことができる。ホトラツカー層パターン186を
除去した後、たとえば、酸化シリコン層187
(第25図)を、気相からデポジツトする。この
層187の厚さは、約6000Åとなる。酸化物層1
87は、既知のようにリンでドープするのが好適
である。このドーピングは、層のテポジヨンの間
にあるいはデポジシヨンの後に、酸化物層187
内にまず始めに普通に接点窓をエツチングし、リ
ンを含む雰囲気中で約1000℃の温度において熱処
理を行う。この処理の後でのみ、P型領域185
上にある接点窓内に存在する窒化層184の部分
をエツチング除去する。この場合特に次のような
利点が得られる。即ち、最后に述べた熱処理の間
に、リンのドーピングがP型領域185内に侵入
出来ないことである。
P型領域185の最終的な侵入深さは、たとえ
ば0.5μmである。N型領域3,4,27は、約1μ
mの厚さを有する。
接点窓を完全に開け、清浄化した後に、たとえ
ばアルミニウムあるいは他の適切な導電性材料の
導電接続部188のパターンを、普通の方法で設
けることができる。これら導電接続部188は、
P型領域185と、種々のN型領域と、図示しな
い領域で導体トラツク及び又は多結晶シリコンか
ら形成されたゲート電極183,21,11とに
直接に接触される。
本発明は上述した実施例にのみ限定されず、当
業者によれば、本発明の範囲内で多くの変形が可
能なことがわかる。たとえば、半導体材料として
シリコンの代わりに、たとえばゲルマニウムある
いはA〓−B〓化合物を用いることもできる。窒化
シリコン又は酸化アルミニウムを絶縁層として使
用することができる。フイールド絶縁層として働
く絶縁層を、部分的酸化以外の多の通常の方法に
よつて得ることができる。ポリシリコントラツク
に適切な珪化金属を設けることができ、あるいは
このトラツクをモリブデン又は適切な珪化金属の
ような適切な金属によつて全体的に又は部分的に
置き換えることができる。
導電型は一例として挙げたにすぎず、交換する
こともできる。この場合には示した電圧を対応す
るように適合することができる。更に、本発明に
かわる記憶場所を、既知の他の方法でメモリマト
リツクスにおいて組み合わせることができ、メモ
リマトリツクスを、上述した以外の他の方法で用
い、且つ制御することができる。不揮発性メモリ
トランジスタを、メモリマトリツクス以外の他の
応用に用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明半導体デバイスの第1実施例
の平面図を線図的に示す、第2図は、この第1実
施例の第1図の−線における断面を線図的に
示す図、第3図は、この第1実施例のソース電極
領域からドレイン電極領域への断面を線図的に示
す図、第4図は、第1実施例の変形例の対応する
断面を線図的に示す図、第5図及び第6図は、本
発明半導体デバイスの他の変形例の断面を線図的
に示す図、第7図は、本発明半導体デバイスの第
2実施例に関連する電気回路図、第8図は、第2
実施例の平面図を線図的に示す図、第9図〜第1
2図は、第2実施例の断面を線図的に示す図、第
13図は、本発明半導体デバイスの動作を説明す
るための電気回路図、第14図、第15図及び第
16図は、本発明半導体デバイスと共に半導体本
体に好適に集積化することのできる電源電圧安定
化回路の電気回路図、第17図及び第18図は、
この安定化回路の集積化した実施例の一部の平面
及び断面を線図的に示す図、第19図〜第25図
は、本発明半導体デバイスの製造方法の種々の製
造段階を示す図である。 1……半導体本体、3,4……電極領域、5,
6……整流接合、7……共通半導体領域、8……
能動半導体領域、9……厚い絶縁層、10……薄
い絶縁層、11,12……副層、17……遷移領
域、18……絶縁層、19,20……半導体トラ
ツク、23……N型基板領域、24……窓、70
……メモリマトリツクス、71,72……書込ラ
イン、73,74……ワードライン、75,76
……第1ビツトライン、77,78……第2ビツ
トライン、131,132,133……デコー
ダ、136……Nチヤンネルトランジスタ、13
7……Pチヤンネルトランジスタ、143……基
準ダイオード、180……酸化マスク、181…
…ホトラツカー層パターン、184……窒化シリ
コン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 絶縁ゲート電極を有する少なくとも1個の記
    憶場所を具える半導体デバイスを製造するにあた
    り、半導体本体1の表面2に、製造すべき半導体
    デバイスのフイールド絶縁層9のパターンに相当
    するパターンを有する厚い絶縁層9を設け、この
    パターンは、1個以上の記憶場所のための絶縁層
    10及び回路素子を設けるために予定された表面
    の自由な部分を残し、前記半導体本体に、電荷蓄
    積用の境界層を得るのに適した薄い第1絶縁層1
    1,12を設け、この薄い第1絶縁層11,12
    は、設けるべき記憶場所の領域において、表面2
    の露出部分に位置すると共に少なくとも2個の対
    向縁が前記厚い絶縁層9から一定の距離離れて延
    在するようなパターンに形成し、次いで回路素子
    を設けるために予定された、前記第1絶縁層によ
    つて被覆されていない表面の前記部分の残りの部
    分を、薄い第2絶縁層16によつて被覆し、次い
    で前記第1及び第2の薄い絶縁層11,12及び
    16と前記厚い絶縁層9とを部分的に覆う適切な
    材料のゲート電極14,21,103を設け、次
    いでゲート電極14によつて覆われない前記薄い
    第1絶縁層11,12の部分を除去し、回路素子
    を設けるために予定された表面の部分上に存在す
    る前記薄い第1絶縁層11,12の残存部分がそ
    の全周に沿つて前記厚い絶縁層9から一定の距離
    に位置するようにしたことを特徴とする半導体デ
    バイスの製造方法。
JP60144065A 1982-02-25 1985-07-02 半導体デバイスの製造方法 Granted JPS6150372A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL8200756A NL8200756A (nl) 1982-02-25 1982-02-25 Halfgeleiderinrichting en werkwijze ter vervaardiging daarvan.
NL8200756 1982-02-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6150372A JPS6150372A (ja) 1986-03-12
JPH0516670B2 true JPH0516670B2 (ja) 1993-03-05

Family

ID=19839317

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58028657A Granted JPS58158964A (ja) 1982-02-25 1983-02-24 半導体デバイス及びその製造方法
JP60144065A Granted JPS6150372A (ja) 1982-02-25 1985-07-02 半導体デバイスの製造方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58028657A Granted JPS58158964A (ja) 1982-02-25 1983-02-24 半導体デバイス及びその製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US4586065A (ja)
EP (1) EP0087829B1 (ja)
JP (2) JPS58158964A (ja)
CH (1) CH662446A5 (ja)
DE (1) DE3367046D1 (ja)
IE (1) IE54077B1 (ja)
NL (1) NL8200756A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0758741B2 (ja) * 1986-09-29 1995-06-21 松下電子工業株式会社 半導体記憶装置
US6545913B2 (en) 1987-06-29 2003-04-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Memory cell of nonvolatile semiconductor memory device
US5448517A (en) 1987-06-29 1995-09-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Electrically programmable nonvolatile semiconductor memory device with NAND cell structure
US5023694A (en) * 1988-08-03 1991-06-11 Xicor, Inc. Side wall contact in a nonvolatile electrically alterable memory cell
GB9424598D0 (en) * 1994-12-06 1995-01-25 Philips Electronics Uk Ltd Semiconductor memory with non-volatile memory transistor
EP1339068B1 (en) * 2002-02-20 2008-05-14 STMicroelectronics S.r.l. Electrically programmable non-volatile memory cell
JP2004079775A (ja) * 2002-08-19 2004-03-11 Ricoh Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
US7692973B2 (en) * 2006-03-31 2010-04-06 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd Semiconductor device

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53144688A (en) * 1977-05-23 1978-12-16 Mitsubishi Electric Corp Field effect semiconductor memory device and production of the same

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3846768A (en) * 1972-12-29 1974-11-05 Ibm Fixed threshold variable threshold storage device for use in a semiconductor storage array
US4112507A (en) * 1976-01-30 1978-09-05 Westinghouse Electric Corp. Addressable MNOS cell for non-volatile memories
US4063267A (en) * 1976-06-21 1977-12-13 Mcdonnell Douglas Corporation MNOS Memory device
US4096509A (en) * 1976-07-22 1978-06-20 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force MNOS memory transistor having a redeposited silicon nitride gate dielectric
US4053917A (en) * 1976-08-16 1977-10-11 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Drain source protected MNOS transistor and method of manufacture
US4305086A (en) * 1978-01-30 1981-12-08 Rca Corporation MNOS Memory device and method of manufacture
US4454524A (en) * 1978-03-06 1984-06-12 Ncr Corporation Device having implantation for controlling gate parasitic action
US4249191A (en) * 1978-04-21 1981-02-03 Mcdonnell Douglas Corporation Stripped nitride structure and process therefor
US4353083A (en) * 1978-11-27 1982-10-05 Ncr Corporation Low voltage nonvolatile memory device
US4467452A (en) * 1981-02-12 1984-08-21 Tokyo Shibaura Denki Kabushiki Kaisha Nonvolatile semiconductor memory device and method of fabricating the same

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53144688A (en) * 1977-05-23 1978-12-16 Mitsubishi Electric Corp Field effect semiconductor memory device and production of the same

Also Published As

Publication number Publication date
IE830365L (en) 1983-08-25
EP0087829A1 (en) 1983-09-07
CH662446A5 (de) 1987-09-30
DE3367046D1 (en) 1986-11-20
JPS58158964A (ja) 1983-09-21
JPS6150372A (ja) 1986-03-12
NL8200756A (nl) 1983-09-16
IE54077B1 (en) 1989-06-07
US4586065A (en) 1986-04-29
JPH0416947B2 (ja) 1992-03-25
EP0087829B1 (en) 1986-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2555027B2 (ja) 半導体記憶装置
US5656837A (en) Flash memory system, and methods of constructing and utilizing same
US5862082A (en) Two transistor flash EEprom cell and method of operating same
US6255690B1 (en) Non-volatile semiconductor memory device
US4630089A (en) Semiconductor memory device
US4122544A (en) Electrically alterable floating gate semiconductor memory device with series enhancement transistor
US5444279A (en) Floating gate memory device having discontinuous gate oxide thickness over the channel region
EP0656663B1 (en) Erasing method of a non-volatile semiconductor memory device
JPS637031B2 (ja)
US7326991B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory and method of operating the same
JPH0130315B2 (ja)
JPS5951753B2 (ja) 高効率の不揮発性eprom
US4972371A (en) Semiconductor memory device
US5340760A (en) Method of manufacturing EEPROM memory device
KR100364040B1 (ko) 반도체 기억 장치 및 그 제조 방법
JPH0516670B2 (ja)
US5189497A (en) Semiconductor memory device
EP0649172B1 (en) Non-volatile memory device
US6144064A (en) Split-gate EEPROM device having floating gate with double polysilicon layer
US5677876A (en) Flash EEPROM with impurity diffused layer in channel area and process of production of same
KR900007742B1 (ko) 불휘발성 메모리장치
US5472891A (en) Method of manufacturing a semiconductor device
JP2588311B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP3226589B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
JPH0450754B2 (ja)