JPH05166688A - 電解コンデンサ用リードの製造方法 - Google Patents

電解コンデンサ用リードの製造方法

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JPH05166688A
JPH05166688A JP3352787A JP35278791A JPH05166688A JP H05166688 A JPH05166688 A JP H05166688A JP 3352787 A JP3352787 A JP 3352787A JP 35278791 A JP35278791 A JP 35278791A JP H05166688 A JPH05166688 A JP H05166688A
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JP
Japan
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electrolytic capacitor
lead
brush
burrs
burr
Prior art date
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Pending
Application number
JP3352787A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobumi Oikawa
信美 及川
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Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解コンデンサ用リードの偏平部に発生する
抜きバリを、簡便でかつ確実、高速で除去することによ
り、電極箔の切断事故や短絡事故の発生を防止する。 【構成】 電解コンデンサ用リードの偏平部を所定の幅
に打ち抜く際、打ち抜き辺に発生する抜きバリをにブラ
シを接触させ、ブラシの歯の運動によって抜きバリを削
りとる工程を有する電解コンデンサ用リードの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電解コンデンサ電極
と外部との電気的接続を行うために使用される電解コン
デンサ用リードの製造方法に係るもので、特に電解コン
デンサ用リードの製造時に発生する抜きバリを効果的に
除去する処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサは、アルミニウムなどの
弁金属箔を陽極電極に用い、電極表面をエッチング処理
によって表面積の拡大を行い、次いで誘電体層となる絶
縁酸化皮膜層を陽極酸化処理等の操作によって形成した
ものを陽極として用いる。
【0003】この陽極は通常帯状に切断された箔からな
り、同様に帯状に切断された陰極側電極とセパレータ紙
を介して重ねて巻回して円筒状の素子を形成し、電解液
を含浸して外装ケースに収納し、封口がなされている。
【0004】コンデンサ素子の陽極、陰極双方の電極箔
には、外部との電気的接続を得るために接続用のリード
が取付けられる。
【0005】図3は、電解コンデンサ用リードの構造を
示したもので、コンデンサ素子の電極箔の所定の位置
に、巻回方向と直角の方向に向けて電解コンデンサ用リ
ード1が、かしめ付け、コールドウエルド、超音波溶接
等の接合手段によって接続される。この電解コンデンサ
用リード1は、少なくともコンデンサ素子内部側はアル
ミニウムの線材2からなり、電極箔と接触する部分、す
なわち偏平部3は予め偏平に加工され、所定幅に打ち抜
き加工等によって成形されている。また棒状のままの線
材部分2の先端には、外部との電気的接続を行うための
半田付け可能な線材からなり、アルミニウム線材2より
も径の小さな外部リード線4が同軸方向に溶接等の手段
で接続されている。そしてこの外部リード線4がコンデ
ンサの封口部材の貫通孔から外部に引き出されることに
なる。
【0006】ところで、この電解コンデンサ用リード1
の成形加工は、棒状のアルミニウム線材2を所定の間隔
毎にプレス成形して押し潰し、偏平部3を形成する。し
かしこの偏平部3はプレス加工のみでは形状が一定せ
ず、小判状に広がった形状をしているので、このまま電
極箔に接続して巻回することができないことから、一定
の幅に打ち抜き工程によって成形加工して用いられてい
る。
【0007】ところが、この打ち抜き加工においては、
打ち抜きの金型の精度を上げても、打ち抜き辺9に抜き
方向にバリが発生してしまう。特にアルミニウムは材質
が柔らかなこともあって、バリは発生し易く、その発生
を防止することは極めて困難であった。
【0008】そしてこの抜きバリは、バリの発生面が電
極箔側に向けて取付けられると脆弱な電極箔に食い込み
亀裂や切断を生じさせることになる。また電極箔の反対
側に向けて取付けられると、介在するセパレータ紙を突
き抜けて対向する電極箔に接して短絡事故を発生するお
それがあった。このため電解コンデンサ用リード1の偏
平部3の抜きバリの除去は、電解コンデンサの信頼性向
上のうえでの欠かすことのできない課題であった。
【0009】従来からも、この抜きバリの除去のため
に、例えば実公昭59−10743号公報や特公昭62
−52450号公報のように偏平部分の打ち抜き面を、
斜めに削いだり、偏平部の厚み方向に段部を成形加工し
て抜きバリが偏平面より突出しないようにしたものがあ
る。また本発明者が提案した特開平1−202810号
公報のように、偏平部にサンドブラスト処理をするもの
などが検討されている。
【0010】しかしながらアルミニウムタブは、偏平部
分の厚みが0.3〜0.5mm程度のものであり、幅も
精々1〜4mm程度の微小な物体である。この僅かな厚
みの部分に傾斜や段部を設けて加工するのは、打ち抜き
金型の必要以上の精度が求められる。またこのような精
密な金型を用いたとしても、常時金型の位置精度や磨耗
状況を監視しなければ抜きバリの有効な除去は困難で実
用上は、経済的面を含めて問題があった。
【0011】またサンドブラスト法は、抜きバリをきれ
いに除去できるものの、加工装置が大型になり、しかも
一個一個の加工に時間がかかるので高速で電解コンデン
サ用リードを生産する最近の要求には必ずしも合致して
はいなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな欠点を改良したもので、電解コンデンサ用リードの
偏平部に発生する抜きバリを簡便でかつ確実、高速に除
去した電解コンデンサ用リードの製造方法を提供するこ
とで、電極箔の切断事故や短絡事故等のない、信頼性に
優れた電解コンデンサを得ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、電解コンデ
ンサ用リードの偏平部の形成時に、偏平部を所定の幅に
打ち抜く際、少なくとも打ち抜き側に発生する抜きバリ
形成部にブラシを当接させ、このブラシの歯を運動させ
て抜きバリを削り取る工程を有することを特徴としてい
る。
【0014】抜きバリの除去は、電解コンデンサ用リー
ドの抜きバリ発生部分にブラシの歯を当て、抜きバリと
ブラシの歯とを相対的に移動運動させて行う。相対的な
運動は、ブラシの歯を直線方向、平面方向に移動させる
か、あるいは放射状に植毛されてブラシの場合は植毛軸
を中心に回転させても良い。またブラシを固定して、タ
ブ側を移動させることで除去を行ってもよい。
【0015】この発明で用いるブラシの形状は特に限定
はなく、ブラシの移動運動に適した形状とすれば良い。
例えば、棒状の基材に一方向に向けてブラシの歯を植毛
したもの、板の基材に面状に植毛したもの、棒状の中心
軸から放射状に歯を設けたものなどの構造とすることが
できる。
【0016】また、ブラシの歯の材質についても特に限
定を受けるものではないが、通常はリードの材質より硬
い材質を用いる。またブラシの歯の材質がタブと異なる
金属の場合や、電解コンデンサを腐蝕させる材質(例え
ばハロゲン系の元素が抽出されるものなど)は、電解コ
ンデンサ用リード表面にこの材料が付着して、電解コン
デンサの特性を損なうおそれがあるので注意が必要であ
る。一般に電解コンデンサ用リードのコンデンサ内部側
の材質にはアルミニウムもしくはその合金が用いられる
場合が多く、アルミニウム系のリードについては、ポリ
アミド系樹脂(商品名 ナイロン)など、適当な硬度と
耐磨耗性に優れた合成樹脂が好適である。
【0017】
【作用】この発明によれば、電解コンデンサ用リードの
抜きバリにブラシの歯を当接させて擦り、抜きバリを削
り取ることによってバリを除去することができる。
【0018】
【実施例】以下実施例に基づいてこの発明を説明する。
図1、図2はこの発明による電解コンデンサ用リード1
の製造工程を示している。図1は電解コンデンサ用リー
ド1の製造のうち、アルミニウム線材2に連続して偏平
部を形成するまでの工程を示している。まず図1の
(a)に示すように、断面円形のアルミニウム線材2が
供給され、このアルミニウム線材2を所定間隔毎にプレ
ス加工することによって、小判状の偏平部3を形成す
る。なお、10、11はプレス型である。
【0019】この偏平部3は中央部が円形に張り出して
いるので、図1の(b)に示す次の工程で一定の幅に抜
き型7および8を用いて打ち抜く。このときアルミニウ
ム線材2の偏平部3の端部の打ち抜き方向にバリ5が形
成される。
【0020】そこで、この発明では図2に示す次の工程
で、アルミニウム線材2を図中の矢印の方向へ移送する
とともに、この移送方向と逆方向に回転するブラシ6を
設置しておき、アルミニウム線材2のバリ5の形成面
が、前記ブラシ6に接するように配置して、アルミニウ
ム線材2を移送しながらブラシ6を回転させることによ
り、バリ5がブラシ6によって除去を行う。なお、ブラ
シ6は軸12を通じてブラシ6を回転させるための駆動
装置13に接続されている。
【0021】バリ5が除去されたアルミニウム線材2
は、図示しない次の工程で、丸棒部分と偏平部3とを所
定の長さだけ含む単位に切断され、丸棒の先端に外部リ
ード線4が接続されて図3に示す形状の電解コンデンサ
用リード1が完成する。
【0022】この実施例では、バリ5の除去を回転する
ブラシ6を接触させることによって行ったが、ブラシは
例えば面状に歯が植毛されているものが固定して配置さ
れ、この表面をアルミニウム線材2の偏平部3が接触し
て移送されることでバリ5を除去するように構成しても
よい。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば電
解コンデンサ用リードの偏平加工部に形成されるバリ
を、連続的なアルミニウム線材加工工程の中で除去する
ことができるので、電解コンデンサ用リードの生産効率
が低下しない。
【0024】また、従来のようにバリ発生防止のために
精密な金型を、頻繁に調整しながら使用する必要もな
く、生産性に極めて優れる。
【0025】また、バリ除去手段として知られている放
電やサンドブラス法などの従来の除去手段に比べて処理
時間が短くて良く、しかも設備装置が簡略で済むという
効果もあり、電解コンデンサ用リードの製造方法として
優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電解コンデンサ用リードの製造
工程のうち、アルミニウム線材に所定間隔で偏平部を形
成するまでの工程を説明する斜視図である。
【図2】この発明による電解コンデンサ用リードの製造
工程のうち、抜きバリを除去する工程を説明する斜視図
である。
【図3】電解コンデンサ用リードの構造を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 電解コンデンサ用リード 2 アルミニウム線材 3 偏平部 4 外部リード線 5 抜きバリ 6 ブラシ 7,8 抜き型 9 打ち抜き辺 10,11 プレス型 12 軸 13 駆動装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム線材の一端に偏平部を形成
    し、この偏平部を所定の形状に打ち抜き加工すると共
    に、前記線材の他方端に半田付け可能な外部リード線を
    接続してなる電解コンデンサ用リードの製造方法におい
    て、前記偏平部打ち抜き加工後、打ち抜き端部に形成さ
    れた抜きバリ部分にブラシを接触させて、ブラシによっ
    て抜きバリを除去する工程を有すること特徴とする電解
    コンデンサ用リードの製造方法。
JP3352787A 1991-12-16 1991-12-16 電解コンデンサ用リードの製造方法 Pending JPH05166688A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008210823A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Nichicon Corp リード線およびこれを含む電子部品
WO2012124808A1 (ja) * 2011-03-17 2012-09-20 コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 プラスチックレンズの製造方法
CN111922236A (zh) * 2020-07-21 2020-11-13 深圳江浩电子有限公司 一种铝电容器打扁折弯点精准控制装置及其使用方法
CN112049016A (zh) * 2020-09-03 2020-12-08 孟阿倩 一种公路桥梁施工吊篮

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