JPH05166658A - 巻線機における巻き始め直角引き出し方法とその治具 - Google Patents

巻線機における巻き始め直角引き出し方法とその治具

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JPH05166658A
JPH05166658A JP3352327A JP35232791A JPH05166658A JP H05166658 A JPH05166658 A JP H05166658A JP 3352327 A JP3352327 A JP 3352327A JP 35232791 A JP35232791 A JP 35232791A JP H05166658 A JPH05166658 A JP H05166658A
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creeping
tape
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Takashi Takeda
享司 竹田
Kenji Shimizu
賢二 清水
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Tanaka Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボビンの鍔と巻線の間を絶縁する沿面テープ
が巻かれたボビンにコイルの巻き始め部分を巻く方法に
おいて、沿面テープの外側から巻線を挟み込んで抑える
治具を備え、この治具を装着したまま巻線を行うことに
よって、直角に引き出した巻き始めの形崩れを起こさな
いようにする。 【構成】 治具は、沿面テープの上から巻線の巻き始め
の部分を抑える巻線抑え21,22と、巻線抑え21と
22の間隔を自由に変えられるよう支持する巻線抑え支
持部30と、巻線抑えの間隔を縮めるよう附勢する附勢
機構51,52を備え、巻線の巻き始めを端子にからげ
てから直角に導いて引き出し部を形成し、その巻線を沿
面テープ上に押しつけるよう治具10をボビンに装着
し、治具を装着したまま巻線を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は巻線用治具に関し、特に
沿面テープが巻かれたボビンなどに、巻線の巻き始めを
ボビンの鍔に直角に引き出し、そのまま形崩れを起こさ
ないようにしてコイルを巻くことができる巻線機におけ
る巻き始め直角引き出し方法とその治具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スイッチング電源用のコイルを
製作するときは、図7に示すようにコイル2が巻かれる
べき部分とボビンの鍔1a,1bとの間に絶縁用の沿面
テープ3a,3bが巻かれ、端子4aにからげられた巻
線の巻始め部分2aは沿面テー33aの最上層の表面に
沿って鍔1aに対して直角に導かれ、沿面テープ3aの
内側にコイルとして巻かれる。
【0003】この巻き始めの直角方向への引き出しは、
コイルの性能を仕様どおりにするためには是非必要なこ
とである。しかも巻き始めは、特にボビンに巻線を巻付
けるときに発生する引っ張り力によって極めて形崩れを
起こしやすい。そのため従来のこの種のコイルの製作に
当たっては、沿面テープをボビンに巻いたのち巻線の端
部を端子にからげ、巻き始め部分を鍔から内側に導いて
人手によって形を整えながら数回巻いた後、自動巻線工
程に移行していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のコ
イルの巻き始めの引き出し方法は、巻線を鍔に直角方向
に整えるため巻き始めを人手によって行うため、折角巻
線を自動化しても能率が上がらないという欠点があっ
た。なお、巻き始め部分を接着テープを使って沿面テー
プ上に仮止めする方法もあるが、能率が上がらないこと
は前記と同様である。
【0005】本発明の目的はこのような欠点を解消し、
巻線の巻き始めの引き出しを直角方向に形成する作業
を、能率よく自動化することができるような巻線機にお
ける巻き始め直角引き出し方法を提供することにある。
また、その方法に必要な治具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明の巻線機における巻き始め直角引き出し方法
は、コイル2の巻き始め部分を形成する方法において、
ボビンの外側から巻線を挟み込んで抑える着脱可能な治
具10を備え、ボビン1の鍔1aより内側に直角に引
き、ボビン1に治具10を装着することにより巻き始め
部分を固定し、治具10を装着したまま巻線を行うこと
によって引き出し部分を形成する方法とする。
【0007】また、前記の方法を実施するための治具
は、巻線加工中にコイル巻線の巻き始め部分2aを押し
つけるための弾性体23,24を取り付けた一対の巻線
抑え21,22と、一対の巻線抑え21と22の相互の
間隔を変化自由に支持する巻線抑え支持部30と、巻線
抑え21と22の相互の間隔を縮めるよう附勢する附勢
機構51,52とを備え、外力により巻線抑え21と2
2の相互の間隔を広げておき、前記外力を取り除くこと
によって附勢機構51,52の附勢により治具10がボ
ビン1に装着されたとき、巻線抑え21と22によって
巻線の巻き始め部分2aが固定されるよう構成する。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の実施例において使用する治具
の一例を示す正面図である。図2は、図1の治具の平面
図である。図3は、図1の治具の使用例を示す正面図で
ある。ただし図3は巻線機のスピンドル側から見たコイ
ルボビンに治具が装着されているところを示している。
図4は、図1の治具の左側面図である。図1〜4におい
て、21及び22は巻線の巻き始めを抑える巻線抑えで
ある。30は、巻線抑え21,22相互間隔を自由に変
えられるよう支持する巻線抑え支持部の支持板である。
51,52は、巻線抑え21,22の相互の間隔を縮め
るよう附勢する附勢機構を構成するスプリングである。
【0009】支持板30には左右に一対のブロック3
1,32が固定されている。また支持板30の位置及び
姿勢を正しく規制するために、孔35,36,37が設
けられている。ブロック31,32にはそれぞれシャフ
ト33,34が取り付けられている。シャフト33の上
部と下部にはそれぞれ移動ブロック41と42がボール
ブッシュ41a,42aを介して上下方向に移動自由に
取り付けられている。シャフト34の上部と下部にはそ
れぞれ移動ブロック43と44がボールブッシュ43
a,44aを介して上下方向に移動自由に取り付けられ
ている。上部の移動ブロック41と43の間に巻線抑え
21が固定され、巻線抑え21にはゴムなどの弾性のあ
る材質で作られたベルト23が取り付けられている。下
部の移動ブロック42と44の間に巻線抑え22が固定
され、巻線抑え22には23と同様のベルト24が取り
付けられている。
【0010】移動ブロック41と43の外側には、それ
ぞればね掛け41b,43bが固定され、移動ブロック
42と44の外側には、それぞればね掛け42b,44
bが固定されている。そしてばね掛け41bと42bの
間にスプリング51が掛けられ、ばね掛け43bと44
bの間にスプリング52が掛けられている。スプリング
51と52は、常に巻線抑え21と22の間隔を縮める
ように附勢する。
【0011】また、ばね掛け41bと43bの一端を外
側に向けて折り曲げた部分の下側、及び42bと44b
の一端を外側に向けて折り曲げた部分の上側のそれぞれ
に、凹所41c,42c,43c,44cが設けられて
いる。この凹所41c,42c,43c,44cにリフ
トバー61,62,63,66をそれぞれ係合し、スプ
リング51及び52の附勢に抗して外側に押し広げるこ
とによって巻線抑え21と22の間隔を広げることがで
きる。図5及び図6は、リフトバー61,62,63,
66によって巻線抑え21と22の間隔を広げたり狭く
し場合の様子を示した説明図(左側面図)である。図5
は巻線抑え21と22が開かれた状態、図6は閉じられ
た状態を示している。なお図1及び図4は巻線抑えが開
かれた状態で示され、図3は閉じられた状態である。ま
た図5及び図6ではスプリング、ねじ類などが省略され
ている。
【0012】図1〜図4の治具を使って巻線機における
巻き始めを直角に引き出すには、自動巻線の過程におい
て、所定の場所に沿面テープ3a,3bなどを巻き終え
たコイルボビンの端子4a等に巻線の端末をからげ、鍔
1aの切り欠き溝の間から巻線をボビン1の内側に鍔1
aに直角方向に導く。その後、治具10を開いた状態
で、ベルト23及び24が丁度沿面テープ3aを挟んで
対抗する位置に移動させる。この時リフトバー61,6
2,63,66は、スプリング51,52の附勢に抗し
て図5のように巻線抑え21と22の間を押し広げてい
るので、所定の位置に容易に移動させることができる。
この時の治具の位置決めは、リフトバー61,62,6
3,66に連動する位置決めピン53,54によって正
確に行われる。
【0013】次に図6に示すように、リフトバー61と
62の間隔および63と66の間隔を狭めることによっ
て、巻線抑え21と22の間隔はスプリング51,52
の附勢によって狭められ、ベルト23と24が巻線の巻
き始め部分2aを沿面テープ3aに押しつけられる。こ
のようにして治具10が装着された状態のまま、引き続
いて巻線を行うことによって巻き始めが直角に引き出さ
れたコイルが形崩れすることなく、すべて自動的に行わ
れる。
【0014】なお、以上の説明は、沿面テープが巻かれ
ているボビン上に巻き始めの引き出し部分を形成する場
合について述べたが、沿面テープのないボビンに巻く場
合でもあって、同様にして巻線をボビン上,あるいは層
間テープ上に押しつけるようにして引き出し部分を形成
することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、巻線の巻
き始め部分を挟んで沿面テープの上から抑える治具を使
用し、その治具を装着したまま巻線を行うことによっ
て、直角に引き出した巻線を、巻線中に形崩れさせずに
コイルとして形成させることができるという効果があ
る。また、前記の治具として、巻線抑えと、巻線抑え相
互の間隔を自由に変えることができるように支持する巻
線抑え支持部と、巻線抑えの間隔を縮めるよう附勢する
附勢機構を備えることによって前記の効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の治具を示す正面図であ
る。
【図2】図1の実施例の治具の平面図である。
【図3】図1の実施例の治具の使用状態を示す正面図で
ある。
【図4】図1の実施例の治具の左側面図である。
【図5】図1の実施例の治具の巻線抑えが開いた状態を
示す左側面図である。
【図6】図1の実施例の治具の巻線抑えが閉じた状態を
示す左側面図である。
【図7】沿面テープが巻かれたボビンにコイルが巻かれ
た例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コイルボビン 2 コイル 3a,3b 沿面テープ 4a 端子 10 治具 21,22 巻線抑え 22,23 ベルト 30 巻線抑え支持部の支持板 31,32 ブロック 33,34 シャフト 41,42,43,44 移動ブロック 41a,42a,43a,44a ボールブッシュ 41b,42b,43b,44b ばね掛け 51,52 スプリング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルの巻き始め部分を形成する方法に
    おいて、 ボビンの外側から巻線を挟み込んで抑える着脱可能な治
    具を備え、 前記ボビンの鍔より内側に直角に引き、 ボビンに前記治具を装着することにより巻き始め部分を
    固定し、 前記治具を装着したまま巻線を行うことによって引き出
    し部分を形成することを特徴とする巻線機における巻き
    始め直角引き出し方法。
  2. 【請求項2】 巻線加工中に、コイル巻線の巻き始め部
    分を押しつけるための弾性体を取り付けた一対の巻線抑
    えと、 前記一対の巻線抑え相互の間隔を変化自由に支持する巻
    線抑え支持部と、 前記巻線抑え相互の間隔を縮めるよう附勢する附勢機構
    とを備え、 外力により前記巻線抑え相互の間隔を広げておき、 前記外力を取り除くことによって前記附勢機構の附勢に
    より治具が前記ボビンに装着されたとき、前記巻線抑え
    によって巻線の巻き始め部分が固定されるよう構成した
    ことを特徴とする巻線機における巻き始め直角引き出し
    用の治具。
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