JPH0516646Y2 - - Google Patents

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JPH0516646Y2
JPH0516646Y2 JP4612487U JP4612487U JPH0516646Y2 JP H0516646 Y2 JPH0516646 Y2 JP H0516646Y2 JP 4612487 U JP4612487 U JP 4612487U JP 4612487 U JP4612487 U JP 4612487U JP H0516646 Y2 JPH0516646 Y2 JP H0516646Y2
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dip coating
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、例えば磁気デイスク等のように、中
心孔を有して円盤状に形成されたデイスクの表面
にコーテイング膜を形成する際に使用されるデイ
ツプコートに関し、平板でなる少なくとも2本の
支持腕部材を、間隔を隔てて対向するように併設
して、デイスク支持腕を構成すると共に、2本の
支持腕部材のデイツプコート液の液面に対して出
し入れされる上端及び下端を、楔状とすることに
より、デイツプコート液中に浸漬し引上げる際、
デイツプコート液の過剰付着及びデイツプコート
液面の乱れを極力押え、デイスクに一定厚みのコ
ーテイング膜を形成できるようにしたものであ
る。
従来の技術 この種のデイツプコート装置は、例えば、磁気
デイスクの表面に、潤滑剤層となる保護膜を形成
する手段として使用されるものである。第9図は
この種のデイツプコート装置の一般的な構成を示
す図で、1はデイツプ槽、2はデイツプコート
液、3はデイスク支持腕、4はデイスク、5は縦
腕、6は駆動機構、7は支持台である。
デイツプ槽1は上面側に開口部を有し、この開
口部上にデイスク支持腕3を横設してある。デイ
スク4は中心孔を有する円盤でなり、中心孔の部
分でデイスク支持腕3に挿着してある。デイスク
4はデイスク支持腕3の長さ方向に沿つて、所定
の間隔をおいて、多数枚挿着されている。
縦腕5は上下方向に配置してその一端部をデイ
スク支持腕3の一端部に固定すると共に、他端部
を駆動機構6に結合させてある。
駆動機構6を動作させると、縦腕5及びこれと
連結されているデイスク支持腕3が、下方向aま
たは上方向bに移動する。これにより、デイスク
支持腕3に挿着されているデイスク4が、デツプ
槽1内のデイツプコート液2中に浸漬されて引上
げられ、その表面にデイツプコート液2の塗布膜
が形成される。デイツプコート液2は、磁気デイ
スクの場合には、フツ素系滑剤溶液が使用され
る。
第10図は従来のデイツプコート装置における
デイスク支持腕3、デイスク4及び縦腕5の部分
の拡大図、第11図は第10図A1−A1線上にお
ける断面図である。デイスク支持腕3は断面円形
の丸棒部材でなり、その外周部分に所定の間隔で
環状溝31を形成し、環状溝31の段差△Hを利
用して、環状溝31内にデイスク4を中心孔41
の部分で掛け止めるようになつている。
また、縦腕5は断面矩形または断面円形状と
し、下端面51がデイスク支持腕3の下面と略同
一となる位置で、デイスク支持腕3に取付けてあ
る。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上述した従来のデイツプコート
装置では、次に述べる理由により、デイスク4の
塗布膜厚が、不均一になるという問題点があつ
た。
(イ) 環状溝31の段差△Hを利用して、デイスク
4を掛け止めるようになつているため、第12
図に示すように、デイツプコート液2中に浸漬
した後、上方向bに引上げた場合、デイツプコ
ート液2の表面張力により環状溝31の内部に
デイツプコート液が付着する。環状溝31の内
部にはデイスク4が掛け止められているため、
特に上側の部分で、環状溝31の外周面、壁面
及びデイスク4の表面の間に液溜りイが発生
し、これがデイスク4の中心孔41の周りに付
着する。このため、第15図に示すように、デ
イスク4の中心孔41の周辺部ロの塗布厚み
が、他より厚くなつてしまうという問題点があ
つた。
(ロ) デイスク支持腕3が表面積の大きな丸棒部材
で構成されているため、デイツプコート液2に
対してデイスク支持腕3を出し入れする際、液
面21に対するデイスク支持腕3の抵抗及び表
面張力が大きくなる。このため、第13図に示
すように、デイツプコート液2にデイスク支持
腕3が入るときに液面21が波立ち、また、引
上げるときには、表面張力によりデイツプコー
ト液2を液面より引き上げてしまうことにより
波立ちが発生する。この結果、第15図に示す
ように、デイスク2の直径方向に塗布厚みの厚
いスジ状部ニが発生する。
(ハ) 縦腕5においても、下端面51がデイスク支
持腕3の下面と同一位置にあつて、平面状にな
つているため、同様の波立ちを発生してしまう
ため、デイスク2の直径方向に塗布厚みの厚い
スジ状部ニが発生する。
磁気デイスクにおいて、保護膜に塗布厚みの厚
み変動を生じると、保護膜の膜厚が過大な部分で
は磁気ヘツドとの間の密着力が高まり、始動でき
なくなると同時に、磁気ヘツドとの間のスペーシ
ングロスが大きくなり、所定の電磁変換特性が得
られなくなる。また、薄過ぎると保護膜としての
機能が損なわれる。従つて、磁気デイスクにおい
ては、保護膜の膜厚を一定に保つことは極めて重
要な事項である。
問題点を解決するための手段 上述する従来の問題点を解決するため、本考案
は、デイツプ槽の上面に設けられた開口部上に、
中心孔を有するデイスクを前記中心孔の部分で挿
着するデイスク支持腕を横設し、前記デイスク支
持腕に連結されて上下方向に配置された縦腕を上
下方向に駆動して、前記デイスク支持腕に挿着さ
れた前記デイスクを前記デツプ槽内のデイツプコ
ート液中に浸漬し引上げるデイツプコート装置に
おいて、前記デイスク支持腕は、少なくとも2本
の支持腕部材を、間隔を隔てて対向するように併
設してなり、前記少なくとも2本の支持腕部材
は、前記デイツプコート液の液面に対して出し入
れされる上端及び下端を楔状としたことを特徴と
する。
作 用 デイスク支持腕を、少なくとも2本の支持腕部
材を、間隔を隔てて対向するように併設すると、
デイツプコート液中に浸漬した後、引上げる際
に、デイツプコート液は、2本の支持腕部材間に
形成された間隔を形成する内側面及び外側面に沿
つて、スムーズに流下する。しかも、2本の支持
腕部材は、デイツプコート液の液面に出し入れさ
れる上端を楔状としてあるので、デイスクの中心
孔の内周面と、2本の支持腕部材との接触が線状
になることと、上端が楔状になつていて、デイツ
プコート液が流下し易いことから、デイツプコー
ト液の液溜りを発生することがない。このため、
デイスクの中心孔の周りだけ、塗布厚みだけが増
加するという問題点が解決される。
また、デイツプコート液の液面に対して出し入
れされる下端を楔状としてあるので、デイツプコ
ート液に対して浸漬する場合、液面に対する抵抗
が小さくなる。また、引上げる場合には、デイツ
プコート液が、楔状となつている下端からスムー
ズに流下するため、表面張力による波立ちが非常
に小さくなる。このため、デイスクの直径方向に
塗布厚みの厚い部分がスジ状に発生することがな
くなる。
更に、デイスクの支持が2本の支持腕部材によ
る2点支持となるので、支持安定性が高くなる。
実施例 第1図は本考案に係るデイツプコート装置の要
部における斜視図、第2図は同じく正面図、第3
図は同じく側面図である。デイスク支持腕3は、
平板でなる2本の支持腕部材32,33を、厚み
方向の外側面321,331及び内側面322,
332が上下方向に略垂直となり、間隔dを隔て
て面対向するように併設して構成されている。2
本の支持腕部材32,33は、デイツプコート液
の液面に対して出し入れされる上端及び下端を楔
状としてある。この実施例では、2本の支持腕部
材32,33のそれぞれは、外側面321,33
1の上端部及び下端部から、互いに相対向してい
る内側面322,332に向かつて、内側面32
2,332の上下方向の幅を狭くする方向に傾斜
する傾斜面323,324,333,334を設
けてある。これにより、支持腕部材32の上端及
び下端は、略垂直となつている外側面321と傾
斜面323,323とによる楔状となり、支持腕
部材33の上端及び下端は外側面331と傾斜面
333,334とによる楔状となる。傾斜面32
3,323、333,334は、傾斜面323ま
たは323の延長線と傾斜面333または334
の延長線との交叉角θが60度前後となるような傾
斜をつけることが望ましい(第2図参照)。8,
9はデイスク支持腕3と縦腕5を結合するネジで
ある。
上述のデイスク支持腕3に対して、デイスク4
を、中心孔41の部分で挿着した場合、デイスク
4の中心孔41の内周面が、支持腕部材32,3
3の上端に線状に接触して支持される。
上述のように、平板でなる2本の支持腕部材3
2,33を、厚み方向の外側面321,331及
び内側面322,332が上下方向に略垂直とな
り、間隔dを隔てて対向するように併設すると、
第4図に示すように、デイツプコート液2に浸漬
した後、引上げる際、デイツプコート液2は、2
本の支持腕部材32,33間に形成された間隔d
を通して、内側面322,332に沿つてスムー
ズに流下する。外側面321,331でも同様で
ある。しかも、2本の支持腕部材32,33は、
デイツプコート液2の液面21に対して出し入れ
される上端を楔状としてあるので、デイスク4の
中心孔41の内周面と、2本の支持腕部材32,
33との接触が線状になる。これに加えて、上端
が楔状になつていて、デイツプコート液2が、傾
斜面323,333に沿つてスムーズに流下す
る。このため、デイツプコート液2の液溜りを発
生することがなくなり、デイスク4の中心孔41
の周りだけ、塗布厚みだけが増加するという問題
点が解決される。
また、デイツプコート液2の液面21に対して
出し入れされる下端を楔状としてあるので、第5
図に示すように、デイツプコート液2に対して浸
漬する場合、液面21に対して鋭角滴に入り、突
入時の抵抗が小さくなる。しかも、引上げる場合
には、デイツプコート液2が楔状となつている下
端からスムーズに流下し、波立ちが非常に小さく
なる。このため、デイスクの直径方向に塗布厚み
の厚い部分がスジ状に発生することがなくなる。
更に、デイスク4の支持が間隔dを隔てた2本
の支持腕部材32,33による2点支持となるの
で、支持安定性が高くなる。
縦腕5は、デイスク支持腕3に挿着されたデイ
スク4の下端縁より下方に、△Lだけ突出させる
と共に、先端部に向かつて細くなる楔状とする。
縦腕5を、デイスク支持腕3に挿着されたデイ
スク4の下端縁より下方に、△Lだけ突出させる
と、縦腕5がデイスク4より早く浸漬され、遅く
引上げられる。この時間差によつて、縦腕5によ
る波立ちの影響を軽減できる。これに加えて、縦
腕5を、先端部に向かつて細くなる楔状としたこ
とにより、デイツプコート液2に対する縦腕5の
出し入れ時の抵抗を小さくし、液面21における
波立ちをより一層小さくできる。
縦腕5による波立ちを小さくする別の手段とし
ては、縦腕5の上下方向の移動範囲内で、縦腕5
の下部が常にデイツプコート液2の中に入つてい
るようにすることも考えられる。
第7図は本考案に係るデツプコート装置の別の
実施例を示している。この実施例の特徴は、傾斜
面324,334を、第1図〜第3図の実施例と
逆向きに付けたことである。
第8図は更に別の実施例における斜視図を示し
ている。この実施例では、デイスク支持腕32,
33を、縦腕5への結合部の幅よりも、先端部側
の幅を狭くしたことである。
第7図及び第8図の実施例の場合も、第1図〜
第3図の実施例と同様の効果が得られる。
考案の効果 以上述べたように、本考案に係るデイツプコー
ト装置によれば、次のような効果が得られる。
(a) デイツプコート液から引上げる際に、デイツ
プコート液の液溜りを発生することがない。こ
のため、デイスクの中心孔の周りだけ、塗布厚
みだけが増加するという問題点が解決される。
(b) デイツプコート液に浸漬する際の液面に対す
る抵抗が小さくなると同時に、引上げ時の張力
による液の持ち上りが小さくなり、これに伴な
い液面の波立ちが非常に小さくなるので、デイ
スクの直径方向に塗布厚みの厚い部分がスジ状
に発生することがなくなる。この結果、上記(a)
による効果と併せて、デイスクに一定厚みのコ
ーテイング塗布膜を形成できるデイツプコート
装置が得られる。
(c) デイスクの支持が2本の支持腕部材による2
点支持となるので、支持安定性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るデイツプコート装置の要
部における斜視図、第2図は同じく正面図、第3
図は同じく側面図、第4図〜第6図は本考案に係
るデイツプ装置の作用を説明する図、第7図は本
考案に係るデイツプコート装置の別の実施例を示
す図、第8図は更に別の実施例における斜視図、
第9図はこの種のデイツプコート装置の一般的な
構成を示す図、第10図は従来のデイツプコート
装置における要部の拡大図、第11図は第10図
A1−A1線上における断面図、第12図〜第14
図は従来のデイツプコート装置の問題点を説明す
る図、第15図は従来のデイツプコート装置によ
つて得られたデイスクの問題点を説明する図であ
る。 1……デイツプ槽、2……デイツプコート液、
3……デイスク支持腕、4……デイスク、5……
縦腕、32,33……2本の支持腕部材、32
1,331……外側面、322,332……内側
面、323,324,333,334……傾斜
面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) デイツプ槽の上面に設けられた開口部上に、
    中心孔を有するデイスクを前記中心孔の部分で
    挿着するデイスク支持腕を横設し、前記デイス
    ク支持腕に連結されて上下方向に配置された縦
    腕を上下方向に駆動して、前記デイスク支持腕
    に挿着された前記デイスクを前記デツプ槽内の
    デイツプコート液中に浸漬し引上げるデイツプ
    コート装置において、前記デイスク支持腕は、
    少なくとも2本の支持腕部材を、間隔を隔てて
    対向するように併設してなり、前記少なくとも
    2本の支持腕部材は、前記デイツプコート液の
    液面に対して出し入れされる上端及び下端を楔
    状としたことを特徴とするデイツプコート装
    置。 (2) 前記少なくとも2本の支持腕部材の上端部及
    び下端部は、傾斜面としたことを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載のデイツプ
    コート装置。 (3) 前記縦腕は、前記デイスク支持腕に挿着され
    た前記デイスクの下端縁より下方に突出させる
    と共に、先端部に向かつて細くなる楔状とした
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項または第2項に記載のデイツプコート装置。
JP4612487U 1987-03-27 1987-03-27 Expired - Lifetime JPH0516646Y2 (ja)

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JPS63153318U JPS63153318U (ja) 1988-10-07
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