JPH06111300A - 磁気記録媒体への潤滑剤の塗布方法 - Google Patents
磁気記録媒体への潤滑剤の塗布方法Info
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- JPH06111300A JPH06111300A JP26247792A JP26247792A JPH06111300A JP H06111300 A JPH06111300 A JP H06111300A JP 26247792 A JP26247792 A JP 26247792A JP 26247792 A JP26247792 A JP 26247792A JP H06111300 A JPH06111300 A JP H06111300A
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Abstract
とができる。 【構成】 磁気記録媒体の外周側又は内周側をディスク
支持体の凹部で保持し、全体を潤滑剤溶液内に浸漬し、
次いで引き上げることにより磁気記録媒体の表面に潤滑
剤を塗布する方法において、ディスク支持体の凹部にス
リット状の溝を形成する。
Description
滑剤を均一に塗布するのに好適な磁気記録媒体への潤滑
剤の塗布方法に関する。
軽減させるためにその表面に潤滑剤を塗布することが行
なわれている。この潤滑剤の塗布方法としては一般にデ
ィップコート法、スピンコート法、スプレーコート法等
が知られているが、ディップコート法が量産的に優れる
ため、好適に使用されている。また、ディップコート法
としては、凹凸部を有するディスク支持体の凹部に磁気
記録媒体、例えば磁気ディスクの内周又は外周を支持
(又は保持)し、これを潤滑剤溶液槽内に浸漬した後、
再び引き上げて該ディスクを乾燥することにより、磁気
ディスクの表面に均一な厚みの潤滑剤の被膜を形成する
方法が用いられている。
り説明する。円板状の磁気記録媒体11はディスク支持
体13の同一周上に配置された支持台14にその外周を
接触して垂直に保持される。該支持台14には凹部が形
成されており、磁気記録媒体11は該凹部の傾斜面に磁
気記録媒体の外周端部を接触した状態で保持される。潤
滑剤溶液槽12内には潤滑剤と溶媒とを混合した溶液1
5が貯槽されており、この潤滑剤溶液槽12中に上記磁
気記録媒体11を保持したディスク支持体13を垂直に
浸漬させた後、これをゆっくり引き上げることにより磁
気記録媒体11の表面に均一厚みの潤滑剤被膜が形成さ
れる。
示すように磁気記録媒体11の内周部をディスク支持体
13の凹部14で保持する場合もある。
うなディップコート法では磁気記録媒体を潤滑剤溶液か
ら引き上げる際に、磁気記録媒体11とディスク支持体
13との接触部に潤滑剤溶液の液たまり16が生じてし
まう。この液たまりは磁気記録媒体を乾燥させる際に磁
気記録媒体の外周側(図6,7に示すようにディスク支
持体の凹部に磁気記録媒体の外周側を保持する場合)又
は内周側(図8,9に示すようにディスク支持体の凹部
に磁気記録媒体の内周側を保持する場合)で濃縮され、
その結果、該磁気記録媒体にシミ又は厚みムラ17等の
外観不良を起こすという問題があった。
プコート法における問題点を解決すべく鋭意検討を重ね
た結果、上記ディスク支持体の凹部にスリット状の細い
溝を設けることにより液たまりが排除でき上記問題点が
解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
外周側又は内周側をディスク支持体の凹部で保持し、該
磁気記録媒体及びディスク支持体を潤滑剤溶液内に浸漬
し、次いでこれを引き上げることにより磁気記録媒体の
表面に潤滑剤を塗布する方法において、ディスク支持体
の凹部にスリット状の溝を形成してなることを特徴とす
る磁気記録媒体への潤滑剤の塗布方法に存する。
図1は本発明の一例を示すものであり、磁気記録媒体1
の外周部2をディスク支持体3の凹部4で保持し、これ
を潤滑剤溶液内に浸漬し、次いで引き上げて該潤滑剤を
磁気記録媒体の表面に塗布するに際し、上記ディスク支
持体の凹部に潤滑剤溶液排出用のスリット状の溝5を形
成するものである。
を示すものであり、磁気記録媒体1の内周部6をディス
ク支持体3の凹部4で保持するに際し、該ディスク支持
体の凹部にスリット状の溝5を形成するものである。本
発明によると、潤滑剤溶液の塗布時にディスク支持体の
凹部にスリット状の溝を設けることにより、上記した液
たまりが毛細管現象によってスリット状の溝に引き込ま
れる。従って、従来技術のように液たまりが濃縮されて
磁気記録媒体にシミ又は厚みムラ等を生じることがな
く、外観不良が防止された良好な磁気記録媒体を得るこ
とができる。
に設けられたスリット状の溝5の断面図を示す。溝の形
状としては、通常図4(a)のものが用いられるが、本
発明はこれらの形状に特に限定されるものではない。
尚、図4(c)の形状のものは、潤滑剤溶液の液たまり
を直接溝に吸引することができるため液の吸収効果が大
きく良好である。
びその長さ)については潤滑剤溶液の液たまりが排除で
きる大きさであれば特に制限はないが、一般にはスリッ
ト幅aとしては0.1〜0.8mm、好ましくは0.1
〜0.6mmの範囲が良く、スリット長さbとしては1
mm以上、好ましくは2mm以上のものが良好である。
管現象が起こらず好ましくなく、スリット長さが短かす
ぎると液の吸収効果がないため好ましくない。本発明の
潤滑剤としてはパークロロポリエーテル、ステアリン
酸、ステアリン酸ナトリウム、リン酸エステル等が挙げ
られ、また、これらを溶解させる溶媒としては例えばフ
ロン系、アルコール系、炭化水素系、芳香族系等の溶媒
のうちディップ法に適した溶媒が用いられる。
れるものではないが、一般に円板上のディスク状基板、
例えば、アルミニウム合金基板上にアルマイト処理やN
i−Pメッキ処理等の非磁性メッキ処理を施した後、そ
の表面上にクロム層等の下地層を被覆し、次いで磁性
層、例えばCo系合金磁性層、さらに炭素質層等の保護
層を被覆したものが使用される。
するが、その要旨を越えない限り、以下の実施例に限定
されるものではない。
ッキ処理し、次いで表面加工処理(テクスチャ加工)を
施こした後、クロム下地層、CoCrTa磁性層及び炭
素保護層をスパッタリングで順次積層して磁気記録媒体
を作成した。次に、この磁気記録媒体を図2及びスリッ
ト形状が図4(a),(b),(c)の塗布装置を用
い、それぞれ潤滑剤溶液槽に浸漬し、潤滑剤を塗布し
た。潤滑剤溶液としてはステアリン酸ナトリウムをメチ
ルアルコールに溶解し濃度1.6g/lとしたものを用
いた。磁気記録媒体を引き上げ速度90mm/min〜
480mm/minで引き上げ該潤滑剤をディップ法に
て塗布し、その後乾燥した。
を目視観察し、その結果を表1〜3に示す。表中、〇は
シミ、厚みムラが全く見られず外観が良好、△はシミ、
厚みムラが若干見られ、×はシミ、厚みムラの程度が多
く不良であることを示す。
以外は実施例1と同様の条件で、磁気記録媒体に潤滑剤
の塗布を行ない表面を目視観察した結果、シミ、厚みム
ラの程度が多く不良であった。
ルコールに溶解し、濃度1.5g/lとしたものを用
い、塗布装置として図2及びスリット形状図4(a),
(b)のものを使用した以外は、実施例1と同様に、磁
気記録媒体に潤滑剤の塗布を行ないその結果を表4〜5
に示す。 比較例2 図8の塗布装置(スリット状の溝のないもの)を用いた
以外は実施例4と同様の条件で、磁気記録媒体に潤滑剤
の塗布を行ない表面を目視観察した結果、シミ、厚みム
ラの程度が多く不良であった。
では、ディップコート法のディスク支持体の凹部にスリ
ット状溝を設けているため、磁気記録媒体を潤滑剤溶液
から引き上げた際に、磁気記録媒体とディスク支持体と
の接触部分に液たまりが生ずることがなく潤滑剤の膜厚
が均一な磁気記録媒体を得ることができる。
実施例(外周側を保持する場合)の部分断面図
実施例(内周側を保持する場合)の部分断面図
保持する場合)
施例の拡大断面図
体及びディスク支持体の部分断面図
布された磁気記録媒体
体及びディスク支持体の部分断面図
布された磁気記録媒体
Claims (1)
- 【請求項1】 ドーナツ型円板状磁気記録媒体の外周側
又は内周側をディスク支持体の凹部で保持し、該磁気記
録媒体及びディスク支持体を潤滑剤溶液内に浸漬し、次
いでこれを引き上げることにより磁気記録媒体の表面に
潤滑剤を塗布する方法において、ディスク支持体の凹部
にスリット状の溝を形成してなることを特徴とする磁気
記録媒体への潤滑剤の塗布方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26247792A JP2936915B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | ディスク支持体及び磁気記録媒体への潤滑剤の塗布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26247792A JP2936915B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | ディスク支持体及び磁気記録媒体への潤滑剤の塗布方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06111300A true JPH06111300A (ja) | 1994-04-22 |
JP2936915B2 JP2936915B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=17376333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26247792A Expired - Lifetime JP2936915B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | ディスク支持体及び磁気記録媒体への潤滑剤の塗布方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2936915B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007058935A (ja) * | 2005-08-22 | 2007-03-08 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
JP2007095208A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Hoya Corp | 磁気記録ディスクの製造方法 |
US20120295018A1 (en) * | 2010-01-26 | 2012-11-22 | Showa Denko K.K. | Method for producing and device for producing magnetic recording medium |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP26247792A patent/JP2936915B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4534906B2 (ja) * | 2005-08-22 | 2010-09-01 | 富士電機デバイステクノロジー株式会社 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
JP2007095208A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Hoya Corp | 磁気記録ディスクの製造方法 |
JP4623652B2 (ja) * | 2005-09-29 | 2011-02-02 | ダブリュディ・メディア・シンガポール・プライベートリミテッド | 磁気記録ディスクの製造方法 |
US20120295018A1 (en) * | 2010-01-26 | 2012-11-22 | Showa Denko K.K. | Method for producing and device for producing magnetic recording medium |
US9263079B2 (en) * | 2010-01-26 | 2016-02-16 | Showa Denko K.K. | Method for producing and device for producing magnetic recording medium |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2936915B2 (ja) | 1999-08-23 |
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