JPS5813829Y2 - トイレツトペ−パ−ホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ロール状のトイレットペーハーヲワンタッ
チで着脱できるようにしたトイレットペーパーホルダー
に関するものである。

トイレットペーパーの中心孔に挿入した伸縮自在の軸棒
を着脱自在に支持するようにした従来のホルダーは、ペ
ーパーの着脱操作が極めて面倒であるので、ペーパーを
ワンタッチで着脱できるホルダーが追手提案されている
が、その何れも構造が複雑で組立て等のコストが高くつ
くと共に、着脱操作の作動が不安定であり、実際上ワン
タッチ操作による着脱が得られないというような問題が
あった。

この考案は、上記のような問題点を解消するために威さ
れたものであり、簡単な構造で確実な作動が得られるホ
ルダーを提供するのが目的である。

以下、この考案の実施例を示す添付図面に基づいて説明
する。

図示のように、ホルダ一本体１は取付基板２の両側に支
持腕３と３を対設した平面コ字状に形成され、両支持腕
３と３間の上部にカバー４が起伏自在となるよう取付け
られている。

前記両側支持腕３，３の先端部で両側対応位置に各々開
口５が上下方向に長く形成され、両支持腕３．３の外面
で開口５の上半部の位置に傾斜状の誘導部６が設けられ
ている。

この誘導部６は、第１図及び第４図に示すように、開口
５の両側縁から突出する三角形の側壁７゜７と、両側壁
７，７の外縁間に設けた傾斜壁８とで形成され、傾斜壁
８は下端が支持腕３に持近する傾斜状となる。

上記誘導部６の内側に、可動部材９が傾斜壁８に沿って
斜上下方向に移動できるように組込まれ、この可動部材
９の下端部で開口５から支持腕３間に向く面にペーパー
支持片１０が突設されている。

この可動部材９は第１図乃至第７図に示す第１の例の場
合、傾斜壁８の内外面に対して接合する二枚のプレー）
９ａと９ｂの上端を頭部９Ｃで接続した二叉状に形成し
、内側プレー）９ａの下端にペーパー支持片１０を設け
たものである。

また、傾斜壁８に対する可動部材９の抜止を行なうため
、第１の例では、傾斜壁８に下縁から上方に切欠１１を
設けると共に、一方のプレー）９ａに切欠１１へ嵌合す
る突起１２を設け、切欠１１の範囲で可動部材９を上下
動させるようにしたものであり、可動部材９を傾斜壁８
に対して取付けるには合成樹脂の弾力性を利用して押込
めばよい。

なお、プレー）９ａと支持片１０は角軸や半円軸の断面
形状ばかりでなく、凸形や三角形などの断面形状を採用
で゛きる。

前記可動部材９のペーパー支持片１０は、可動部材９が
第５図のように下降限位置にあるとき、支持腕３の内面
側に突出し、その上面側でペーパーＡを支持すると共に
、押上げられて上昇位置にあるときは端面が支持腕３の
文面と同一面となって開口５内に没入し、ペーパーＡの
支持を解放した状態になる。

ペーパーＡと可動部材９の支持関係は、ペーパーＡの幅
によって変化するので、これを第１１図に基づいて説明
する。

可動部材９におけるペーパー支持片１０の上面に、幅の
狭いペーパーＡ１の支持段部１８を設け、幅の広いペー
パーＡ２は支持腕３の内面に突出する可動部材９の傾斜
面で支持するものである。

このように、支持段部１８で幅の狭いペーパーＡ１を支
持すると、ペーパーの幅方向への移動発生がなく、離脱
するようなことがない。

第８図乃至第１０図の各々は、誘導部６と可動部材９に
対する抜止手段の異なった例を示すものであり、第８図
に示す第２の例は、誘導部６の傾斜壁８に長孔１３を設
け、誘導部６内に挿入した可動部材９を長孔１３からこ
の可動部材９に螺合したビス１４によって抜止ししたも
のである。

第９図に示す第３の例は、可動部材９に上下方向の長孔
１５を設け、二〇長孔１５を貫通するピン１６を傾斜壁
８に固定したものである。

第１０図に示す第４の例は、誘導部６の側壁７と７間に
ピン１７を架設し、ペーパー支持片１０を抜止に利用し
たものである。

上記抜止手段は図示のような構造に限定されるものでは
なく、例えば可動部材９に設けた上下方向の長孔に、側
壁間で支持したピンや合成樹脂板を貫通させたり、可動
部材の両面に縦溝を設け、側壁で保持したボールをこれ
に嵌合させるなど様々の構造を採用することができ、要
は、誘導部６内に組込んだ可動部材９が上下方向に移動
でき、簡単に抜出るようなことのないようにすればよい
。

この考案のホルダーは上記のような構成であり、両側の
支持腕３と３に取付けた可動部材９は自重によって各々
下降限位置にあり、ペーパー支持片１０は支持腕３の内
面側に突出し、面支持片３の端部対応面の間隔はペーパ
ーＡの幅よりも狭くなっている。

この状態でホルダ一本体１にペーパーＡを取付けるには
、ホルダ一本体１の下部から両側支持腕３間にペーパー
Ａを挿入し、ペーパーＡを上昇させると、ペーパーＡの
上部がペーパー支持片１０の下部に当接し、可動部材９
を押上げることになる。

（第５図） 可動部材９は傾斜壁８に沿って外側へ斜上方に向けて上
昇し、支持片１０の対向間隔が上昇と共に広くなり、支
持片１０の間隔がペーパーＡの幅に等しくなる位置にま
で可動部材９が上昇すると、第６図のように、ペーパー
Ａのみが゛支持片１０間を更に上昇し、可動部材９は支
持片１０の端面がペーパーＡの側面に当接している。

ペーパーＡに更に上昇し、中心孔Ｂが支持片１０に臨む
と、可動部材９はペーパーＡから解放されることになり
、従って可動部材９は自重で下降位置に移動し、支持片
１０が中心孔Ｂ内に進入する。

両側の可動部材９が下降位置になるとペーパーＡの押上
げを停止すればよく、第７図に示されるように、ペーパ
ーＡが支持片１０で支持された取付状態となる。

次に、支持されたペーパーＡや芯筒を取外す場合は、上
方に持上げればよく、中心孔Ｂの下部で支持片１０が押
上げられて可動部材９が上部外方へ斜に上昇し、支持片
１０の間隔がペーパーＡや芯筒の幅よりも広幅になった
時点でペーパーＡはホルダ一本体１から外れることにな
る。

ペーパーＡの芯筒が通過した可動部材９の自重で下降し
て次の支持に備えるものである。

以上のように、この考案によると、両側に対設された支
持腕に開口を設け、この開口の外側に設けた誘導部で可
動部材を斜上下方向に移動自在となるよう取付け、可動
部材の下端にペーパー支持片を突設したので、ペーパー
を下部から上方に移動させるだけで、ペーパーの取付は
及び取外しがワンタッチで行なえるようになり、ワンタ
ッチ式のホルダーが誘導部と可動部材によって形成でき
るので構造を簡略化でき、組立てが容易で廉価に提供で
きる。

また、可動部材の斜上下方向の移動のみによってペーパ
ーの着脱が行なえるので、作動が確実となる効果がある
。

さらに、両側の可動部材は支持腕の内面にまで没入させ
ることができるので、最大幅のペーパーと面支持腕間の
クリアランスがほとんどないようにでき、ペーパーをガ
タッキのない状態で支持でき、全体の小形化を可能とす
ると共に、幅の異なるペーパーであっても安定して支持
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るホルダーの本体を示す斜視図、
第２図はホルダーにペーパーを装着した状態を示す一部
切欠正面図、第３図は同上の側面図、第４図は第２図に
おける矢印ＩＶ−ＩＶに沿う拡大断面図、第５図と第６
図及び第７図の各々は、ペーパー取付けの状態を順番に
示す要部の説明図、第８図は同上要部の第２の例を示す
拡大断面図、第９図は同第３の例を示す拡大断面図、第
１０図は同第４の例を示す拡大断面図、第１１図は可動
部材のペーパー支持部分を示す説明図である。 １はホルダ一本体、３は支持腕、５は開口、６は誘導部
、８は傾斜壁、９は可動部材、１０は支持片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トイレットペーパーの幅よりも広い間隔を設けて両側に
   対設した支持腕に、相対応する位置に形成した開口と、
   この開口の外側に位置し、上端に向けて順次外方に傾斜
   する誘導部とを設け、前記両支持腕の誘導部にこの誘導
   部に沿って斜上下方向に移動自在となる可動部材を取付
   け、両側可動部材の平端部対応面に支持腕間開に向けて
   突出するペーパ支持片を設け、両ペーパ支持片は、可動
   部材か゛下降限位置にあるとき対応面間の間隔が斗イレ
   ットペーパーの幅よりも狭く、可動部材が上昇位置（二
   あるとき文寸応面間をトイレ・ン）・ペーパーの中帛が
   通過できる長さに形成されていることを特徴とするトイ
   レットペーパーホルタ゛−