JPH0625699Y2 - 弾性利用組立容易なスライダー - Google Patents

弾性利用組立容易なスライダー

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JPH0625699Y2
JPH0625699Y2 JP13012088U JP13012088U JPH0625699Y2 JP H0625699 Y2 JPH0625699 Y2 JP H0625699Y2 JP 13012088 U JP13012088 U JP 13012088U JP 13012088 U JP13012088 U JP 13012088U JP H0625699 Y2 JPH0625699 Y2 JP H0625699Y2
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JP
Japan
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plate
rail
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rail plate
brim
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JP13012088U
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至尚 坂井
達哉 遠藤
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天龍工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、二つの機械部分の間に介在させて両者間の荷
重下における直線的滑り運動を円滑にするためのいわゆ
る直動面滑り機構に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の直動面滑り機構において滑り面摩擦を軽
減するためにテフロン等の如き小摩擦係数部品を使用す
ることは知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来のテフロン類似の合成樹脂等の如き小摩擦係数部品
を直動面滑り機構の中に適用するに当たつては、装着、
固定、組立等が困難であり、手数を多く要し、全体のコ
スト高につながるという問題点があつた。
本考案は、従来の技術の有することのような問題点に鑑
みてなされてものであり、その目的とするところは、小
摩擦係数部品を直動面滑り機構中に簡単に装着、組立、
固定することのできる構成により全体機構のコスト低減
をなし得る弾性利用組立容易なスライダーを提供しよう
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、前後方向に水平
の下レール板とその左縁から立ち上がつて外方に向かう
左つばと右縁から立ち上がつて外方に向かう右つばとか
ら成る内レールを備え左つばの上面と右つばの上面とに
渡され弾性を有し摩擦係数の小なる受板とその左縁から
左つばの外を回つて下側に掛る左掛片と右縁から右つば
の外を回つて下側に掛る右掛片とから成る滑台を備え受
板の下面から上方に向かつて穿たれた止穴に上端が嵌入
されて下端が下レール板に固定された止ピンを備え止穴
の入口近傍から受板の端に向かつて上方に傾斜する斜面
を受板の下面に備え受板の上に前後方向に位する上レー
ル板とその左縁から左掛片の外周に沿つて下側に至る左
周辺と右縁から右掛片の外周に沿つて下側に至る右周辺
とから成る外レールを備え下レール板と上レール板との
間に介在せしめられた弾性ローラを備えて構成されるも
のである。
また弾性ローラを除いた状態でも本考案は成立するもの
である。
〔作用〕
組立に当たつては、滑台を下レール板の外端から差し込
むのであるが、はじめは止ピンの上端が斜面入口に当接
し、さらに圧入すると止ピンの上端は斜面に沿つて斜面
を押し上げながら滑つて進入し、止ピンが止穴に至ると
止穴が下がつて止ピンに嵌入される。この状態で滑台は
下レール板に固定されて安定するものである。
下レール板は下方機構体に適当なる機構により装着さ
れ、上レール板は上方機構体に適当なる機構により装着
される。
請求項1の場合には、軽負荷時は弾性ローラのみによつ
て転がり移動作用が行なわれるが重負荷時には弾性ロー
ラの弾性変形が大になつて上レール板の下面が滑台の上
面に接触して滑り負荷に対応する。
請求項2の場合には、負荷の軽重にかかわらず上レール
の下面が滑台の上面に接触して滑り負荷に対応する。
〔実施例〕
実施例について図面を参照して説明する。
前後方向に水平に置かれた下レール板1とこの下レール
板1の左縁から立ち上がつて外方に向かう左つば2と下
レール板1の右縁から立ち上がつて外方に向かう右つば
3とから成るハツトセクシヨン型材の如き内レールAを
備える。内レールAの材質は鉄材、アルミニウム材、プ
ラスチツク材、その他適当な材料とすることができる。
左つば2の上面と右つば3の上面とに渡され、弾性を有
し、摩擦係数の小である材料からなる受板4とこの受板
4の左縁から左つば2の外を回つて下側に掛る左掛片5
と受板4の右縁から右つば3の外を回つて下側に掛る右
掛片6とから成る滑台Bを備える。
受板4と左掛片5との間には左内溝を形成し、受板4と
右掛片6との間には右内溝を形成する。
左内溝には左つば2が縦通して押さえ込まれ、右内溝に
は右つば3が縦通して押さえ込まれている。
滑台Bの材質は小摩擦係数の弾性体ならば適当なるもの
で差支えないが、たとえばテフロン、ナイロン等のプラ
スチツク類とすることができる。滑台Bの数が二つの場
合が実施例では示されているが、二つには限定されな
い。滑台Bが内レールAの前部と後部とに置かれている
場合が示されているが、この位置も限定されないもので
あり、中央近傍に置いてもよい。
受板4の下面から上面に向かつて止穴7を穿つ。止穴7
の上面まで突き抜けてよく、抜けないで袋になつていて
もよい。上端が止穴7に嵌入された止ピン8を下レール
板1に固定して設ける。
止穴7の入口近傍から受板4の端に向かつて上方に傾斜
する斜面9を受板4の下面に設ける。受板4の端はこの
斜面9によつてくさび状を形成する。
受板4の上に前後方向に向かつて位する上レール板10
とこのレール板10の左縁から左掛片5の外周に沿つて
下側に至る左周辺11と上レール板10の右縁から右掛
片6の外周に沿つて下側に至る右周辺12とから成るC
セツクシヨン型材の如き外レールCを備える。外レール
Cの材質は鉄、アルミニウム等の金属がよいが、プラス
チツク、その他のものでもよい。上レール板10と左周
辺11との間に形成された左外溝に左掛片5との左つば
2とが縦通し、上レール板10と右周辺12との間に形
成された右外溝に右掛片6と右つば3とが縦通すること
になる。
下レール板1と上レール板10との間に介在させられた
鋼線コイルの如き弾性ローラDを備える。
弾性ローラDはリング状の鋼管のようなものでも、その
他適当な弾性ローラでよい。
第5図における内レールAの後端の滑台Bはこれから装
着固定しようとするものであるが、左内溝と右内溝とに
夫々左つば2と右つば3とを差し込み圧入すると止ピン
8の上端により斜面9が持ち上げられ、斜面9は止めピ
ン8を通過して進み、止ピン8が止穴7に達すれば滑台
Bの弾性によつて止穴7の位置は止ピン8に沿つて下が
り、止ピン8は止穴7に嵌入され滑台Bは内レールAに
固定されて安定する。内レールAの前端の滑台Bはこの
ようにして固定されたものである。
滑台Bの装着組立はこのようにして一挙動で終わるもの
であり極めて効率的である。このとき滑台Bの弾性と小
摩擦係数はこの作業を一層容易にする。
内レールAと外レールCとは夫々適当な手段によつて必
要な部分に固定されるものであるが、たとえば第4図に
おいては機械下部14と機械上部13とに夫々はさみ込
まれて固定されている。また第8図における外固定具1
5によつて外レールCが機械上部に固定され、内固定具
16によつて内レールAが機械下部に固定される。
内レールAと外レールCとの間に荷重が加わり、内レー
ルAと外レールCとが相互に関係的に滑動し、スライダ
ーの役目をはたす。
軽荷重のときに弾性ローラDがその殆どの荷重を受けて
滑動し、上レール板10は殆ど滑台Bに接触しない。重
荷重のときには弾性ローラDの変形が大になり、上レー
ル板10が滑台Bに滑り接触を行ない、重荷重に対して
も滑動し易い。
止ピン8を下レール板1の中央近傍に置き、弾性ローラ
Dを内レールAの前端と後端とに離して位置させること
ができる。この状態は第10図に示されている。このと
きは受板4を内レールAの前端までと後端までとに夫々
延長して滑り面を大にすることができるが、受板4の中
央に細長く前後方向に弾性ローラDの運動のための縦溝
17を設けておく。弾性ローラDの転動範囲を適当にす
るために下レール板1に下止18、上レール板10に上
止19を設ける。止ピン8同士を結合した結板20を下
レール板1に溶接等で固定できる。
弾性ローラDを除いた状態では、荷重の如何にかかわら
ず受板4と上レール板10との直接接触により滑り作用
が行なわれるものであつて、滑動機構を構成する。
〔考案の効果〕
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載
する効果を奏する。
直動面滑り機構で最も重要である滑り面を形成する部
品、すなわち無給油で滑り摩擦係数の小であるナイロ
ン、テフロン等の如きプラスチツクの部品を直動面滑り
機構に極めて簡単に、ほとんど一挙動で装着組立を行な
うことができる。従つて組立作業が簡単容易であり、コ
ストダウン可能な直動面滑り機構が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は内レールの斜視図、第2図は外レールの斜視
図、第3図は滑台の斜視図、第4図は止ピン近傍の横断
面図、第5図は内レールに前部の滑台は装着ずみであり
後部の滑台は装着直前である状態の中央断面図、第6図
は内レールに滑台を装着した状態の上面図、第7図は全
体の上面図、第8図は全体の中央縦断面図、第9図は縦
溝のある滑台の上面図、第10図は縦溝のある滑台の場
合の全体の中央縦断面図である。 図において、Aは内レール、Bは滑台、Cは外レール、
Dは弾性ローラ、1は下レール板、2は左つば、3は右
つば、4は受板、5は左掛片、6は右掛片、7は止穴、
8は止ピン、9は斜面、10は上レール板、11は左周
辺、12は右周辺である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後方向に水平の下レール板(1)と下レ
    ール板(1)の左縁から立ち上がつて外方に向かう左つ
    ば(2)と下レール板(1)の右縁から立ち上がつて外
    方に向かう右つば(3)とから成るハツトセクシヨン型
    材の如き内レール(A)を備え、左つば(2)の上面と
    右つば(3)の上面とに渡され弾性を有し摩擦係数の小
    なる受板(4)と受板(4)の左縁から左つば(2)の
    外を回つて下側に掛る左掛片(5)と受板(4)の右縁
    から右つば(3)の外を回つて下側に掛る右掛片(6)
    とから成る滑台(B)を備え、受板(4)の下面から上
    方に向かつて穿された止穴(7)に上端が嵌入されて下
    端が下レール板(1)に固定された止ピン(8)を備
    え、止穴(7)の入口近傍から受板(4)の端に向かつ
    て上方に傾斜する斜面(9)を受板(4)の下面に備
    え、受板(4)の上に前後方向に位する上レール板(1
    0)と上レール板(10)の左縁から左掛片(5)の外
    周に沿つて下側に至る左周辺(11)と上レール板(1
    0)の右縁から右掛片(6)の外周に沿つて下側に至る
    右周辺(12)とから成るCセクシヨン型材の如き外レ
    ール(C)を備え、下レール板(1)と上レール板(1
    0)との間に介在せしめられた鋼線コイルの如き弾性ロ
    ーラ(D)を備えて構成される弾性利用組立容易なスラ
    イダー
  2. 【請求項2】前後方向に水平の下レール板(1)と下レ
    ール板(1)の左縁から立ち上がつて外方に向かう左つ
    ば(2)と下レール板(1)の右縁から立ち上がつて外
    方に向かう右つば(3)とから成るハツトセクシヨン型
    材の如き内レール(A)を備え、左つば(2)の上面と
    右つば(3)の上面とに渡され弾性を有し摩擦係数の小
    なる受板(4)と受板(4)の左縁から左つば(2)の
    外を回つて下側に掛る左掛片(5)と受板(4)の右縁
    から右つば(3)の外を回つて下側に掛る右掛片(6)
    とから成る滑台(B)を備え、受板(4)の下面から上
    方に向かつて穿された止穴(7)に上端が嵌入されて下
    端が下レール板(1)に固定された止ピン(8)を備
    え、止穴(7)の入口近傍から受板(4)の端に向かつ
    て上方に傾斜する斜面(9)を受板(4)の下面に備
    え、受板(4)の上に前後方向に位する上レール板(1
    0)と上レール板(10)の左縁から左掛片(5)の外
    周に沿つて下側に至る左周辺(11)と上レール板(1
    0)の右縁から右掛片(6)の外周に沿つて下側に至る
    右周辺(12)とから成るCセクシヨン型材の如き外レ
    ール(C)を備えて構成される弾性利用組立容易なスラ
    イダー
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