JPH0516639Y2 - - Google Patents
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- JPH0516639Y2 JPH0516639Y2 JP1988096649U JP9664988U JPH0516639Y2 JP H0516639 Y2 JPH0516639 Y2 JP H0516639Y2 JP 1988096649 U JP1988096649 U JP 1988096649U JP 9664988 U JP9664988 U JP 9664988U JP H0516639 Y2 JPH0516639 Y2 JP H0516639Y2
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
この考案は、制振性防音マツトに関する。
従来の技術
最近、マンシヨン等の集合住宅では、上階での
飛跳ね音や走回る足音等のいわゆる生活騒音とい
われる音や振動の苦情が多く出されるようになつ
ている。特に最近はダニの発生しやすいカーペツ
トや畳を避けて、木の床が使用されるようになつ
ており、これが音や振動の問題を一層深刻なもの
としている。
飛跳ね音や走回る足音等のいわゆる生活騒音とい
われる音や振動の苦情が多く出されるようになつ
ている。特に最近はダニの発生しやすいカーペツ
トや畳を避けて、木の床が使用されるようになつ
ており、これが音や振動の問題を一層深刻なもの
としている。
この対策として、従来、ガラス繊維やゴムシー
ト、発泡体等を床板等に敷設したり、或いは貼付
けるという工夫が種々なされているが、必ずしも
万全なものではない。
ト、発泡体等を床板等に敷設したり、或いは貼付
けるという工夫が種々なされているが、必ずしも
万全なものではない。
考案が解決しようとする課題
ところで近年、ポリ塩化ビニル等の弾性合成樹
脂を押出成形して得られるモノフイラメントを不
規則にカールし或いは屈曲することによつて、錯
綜した3次元の立体網状構造にし、その際上記の
フイラメントを交絡点で相互に接合し、そして所
定厚みの弾性体に形成したマツト(例えば特公昭
52−14347号公報参照)が知られるようになつた。
このマツトは、これまで一般的に、玄関の前や建
物の入口等に敷いて履物のよごれを除去するマツ
トとして使用されたり、或いはカーペツトとして
使用されているものである。
脂を押出成形して得られるモノフイラメントを不
規則にカールし或いは屈曲することによつて、錯
綜した3次元の立体網状構造にし、その際上記の
フイラメントを交絡点で相互に接合し、そして所
定厚みの弾性体に形成したマツト(例えば特公昭
52−14347号公報参照)が知られるようになつた。
このマツトは、これまで一般的に、玄関の前や建
物の入口等に敷いて履物のよごれを除去するマツ
トとして使用されたり、或いはカーペツトとして
使用されているものである。
本考案者は、このマツトの持つ特性を種々調べ
た結果、制振、防音材として用途をつきとめるに
至つた。すなわちこのマツトは、振動を弾性的に
制振するスプリング機能と、マツト内部に吸収し
た音をフイラメント相互間の空隙内で乱反射させ
て被包する機能とを備えているのである。
た結果、制振、防音材として用途をつきとめるに
至つた。すなわちこのマツトは、振動を弾性的に
制振するスプリング機能と、マツト内部に吸収し
た音をフイラメント相互間の空隙内で乱反射させ
て被包する機能とを備えているのである。
しかしながらこのマツトをそのまま制振、防音
材として使用した場合、ある程度の制振、防音効
果は期待し得るものの、必ずしも完全なものでは
なかつた。
材として使用した場合、ある程度の制振、防音効
果は期待し得るものの、必ずしも完全なものでは
なかつた。
この考案は上記の点に鑑みてなされたものであ
つて、その目的は、上記した構成のマツトの有す
る制振、防音機能を向上することのできる制振性
防音マツトを提供することにある。
つて、その目的は、上記した構成のマツトの有す
る制振、防音機能を向上することのできる制振性
防音マツトを提供することにある。
課題を解決するための手段
そこでこの考案の制振性防音マツトは、弾性合
成樹脂からなるモノフイラメントが不規則にカー
ルされあるいは屈曲されて錯綜した3次元の立体
網状構造をなし、かつ前記フイラメントが交絡点
で相互に接合された所定厚みの弾性体からなり、
前記フイラメントに比重の大きい充填剤が分散混
入されてなることを要旨としている。
成樹脂からなるモノフイラメントが不規則にカー
ルされあるいは屈曲されて錯綜した3次元の立体
網状構造をなし、かつ前記フイラメントが交絡点
で相互に接合された所定厚みの弾性体からなり、
前記フイラメントに比重の大きい充填剤が分散混
入されてなることを要旨としている。
作 用
上記のように、フイラメントに比重の大きい充
填剤を分散混入することによつて、フイラメント
の重量が増大し、その結果、マツトには、振動に
対して感応しにくい性質と、音を伝播させにくい
性質とが新たに加わることになる。
填剤を分散混入することによつて、フイラメント
の重量が増大し、その結果、マツトには、振動に
対して感応しにくい性質と、音を伝播させにくい
性質とが新たに加わることになる。
実施例
次にこの考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
第1図には、この考案に係るマツト1のを示し
ている。この実施例においては、マツト1は、比
重の大きな充填剤を分散混入させた弾性合成樹脂
を押出成形して得た多数のモノフイラメント2を
不規則にカールし或いは屈曲することによつて、
錯綜した3次元の立体網状構造にし、その際上記
のフイラメント2を交絡点で相互に接合して所定
の厚みに構成されてなるものである。
ている。この実施例においては、マツト1は、比
重の大きな充填剤を分散混入させた弾性合成樹脂
を押出成形して得た多数のモノフイラメント2を
不規則にカールし或いは屈曲することによつて、
錯綜した3次元の立体網状構造にし、その際上記
のフイラメント2を交絡点で相互に接合して所定
の厚みに構成されてなるものである。
モノフイラメント2の材料とする弾性合成樹脂
としては、例えばポリ塩化ビニル、ナイロン、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ウレタン、熱可塑
性ゴム、ポリエステル等が使用される。
としては、例えばポリ塩化ビニル、ナイロン、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ウレタン、熱可塑
性ゴム、ポリエステル等が使用される。
また充填剤としては、例えば金属粉、酸化鉛、
硫酸バリウム等が使用される。
硫酸バリウム等が使用される。
この充填剤の充填量としては、例えば得られた
フイラメントの比重が2〜5の範囲となるように
設定されるのが好ましい。上記範囲を下回るとき
は所期する制振、防音効果の改善効果に不十分な
ものとなる傾向が現れ、また上回るときは取扱が
不便になると共に、製造上の支障を生じることが
ある。
フイラメントの比重が2〜5の範囲となるように
設定されるのが好ましい。上記範囲を下回るとき
は所期する制振、防音効果の改善効果に不十分な
ものとなる傾向が現れ、また上回るときは取扱が
不便になると共に、製造上の支障を生じることが
ある。
押出されるモノフイラメント2としては、例え
ば直径が0.3〜2.5mmの範囲の円の断面積に相当す
る大きさの断面積に形成されている。上記範囲未
満のときはフイラメント2の腰が弱くなり、また
越えるときは逆に腰が強くなり、いずれの場合に
おいても製造上支障を生じることがあるからであ
る。
ば直径が0.3〜2.5mmの範囲の円の断面積に相当す
る大きさの断面積に形成されている。上記範囲未
満のときはフイラメント2の腰が弱くなり、また
越えるときは逆に腰が強くなり、いずれの場合に
おいても製造上支障を生じることがあるからであ
る。
上記の構成の制振性防音マツトにおいては、弾
性合成樹脂を成形してなるフイラメント2の有す
るの特性により、振動を弾性的に制振するスプリ
ング機能を発揮すると共に、マツト1内部に吸収
した音をフイラメント2相互間の空隙内で乱反射
させて被包する機能を発揮することになる。しか
もそれに加えて比重の大きい充填剤が分散混入さ
れていることによつて、フイラメント2の重量が
増大し、そのため、マツト1には、振動に対して
感応しにくい性質と、音を伝播させにくい性質と
が新たに備わることになる。その結果、マツト1
の有する制振、防音機能を大幅に改善、向上する
ことが可能となるのである。
性合成樹脂を成形してなるフイラメント2の有す
るの特性により、振動を弾性的に制振するスプリ
ング機能を発揮すると共に、マツト1内部に吸収
した音をフイラメント2相互間の空隙内で乱反射
させて被包する機能を発揮することになる。しか
もそれに加えて比重の大きい充填剤が分散混入さ
れていることによつて、フイラメント2の重量が
増大し、そのため、マツト1には、振動に対して
感応しにくい性質と、音を伝播させにくい性質と
が新たに備わることになる。その結果、マツト1
の有する制振、防音機能を大幅に改善、向上する
ことが可能となるのである。
次に上記構成のマツト1の用途を説明する。ま
ず第2図には、木床の下貼りとしての用途を示し
ている。同図のように、土台3、大引4、根太
5、下地合板6、木質系化粧床材7、巾木8等よ
りなる建築床構造において、木質系化粧床材7と
下地合板6との間にマツト1を介装するのであ
る。それによつてマンシヨン等の集合住宅におけ
る上階での飛跳ね音や走回る足音等のいわゆる生
活騒音といわれる音や振動を抑えることが可能と
なる。また第3図には、冷蔵庫9の下敷としての
用途を示している。また第4図には、洗濯機10
の下敷としての用途を示している。さらに第5図
には、トイレの給排水管等の配管11の制振用被
覆材としての用途を示している。いずれの場合に
おいても、それらの制振、防音に大きく寄与する
ことが可能である、またこのほかクーラー等のコ
ンプレツサーへの下敷材、制振貼付材等、種々の
用途に使用することが可能である。
ず第2図には、木床の下貼りとしての用途を示し
ている。同図のように、土台3、大引4、根太
5、下地合板6、木質系化粧床材7、巾木8等よ
りなる建築床構造において、木質系化粧床材7と
下地合板6との間にマツト1を介装するのであ
る。それによつてマンシヨン等の集合住宅におけ
る上階での飛跳ね音や走回る足音等のいわゆる生
活騒音といわれる音や振動を抑えることが可能と
なる。また第3図には、冷蔵庫9の下敷としての
用途を示している。また第4図には、洗濯機10
の下敷としての用途を示している。さらに第5図
には、トイレの給排水管等の配管11の制振用被
覆材としての用途を示している。いずれの場合に
おいても、それらの制振、防音に大きく寄与する
ことが可能である、またこのほかクーラー等のコ
ンプレツサーへの下敷材、制振貼付材等、種々の
用途に使用することが可能である。
第6図には、他の実施例を示している。この実
施例においては、マツト1裏面多孔質の連続気泡
発泡体シート12を貼合した構成となされてい
る。連続気泡発泡体シート12としては、例えば
吸音性に優れたウレタンフオーム、ポリ塩化ビニ
ル等を挙げることができる。このような構成を採
ることによつて制振、防音効果が一層高まること
になる。したがつてこれを、例えば劇場、オーデ
イオ室等の防音室の内貼材、コンクリート、塩化
ビニルタイル等に敷設することによつて、音響効
果を向上することも可能となる。また第2図のよ
うに、木床の下張りとして使用することによつて
マンシヨン等の集合住宅における上階からの生活
騒音を略完全に抑えることが可能となる。さらに
第7図に示すように、自動車13内の床に敷設す
ることによつてエンジン等からの振動、音を遮断
する用途にも適用可能である。
施例においては、マツト1裏面多孔質の連続気泡
発泡体シート12を貼合した構成となされてい
る。連続気泡発泡体シート12としては、例えば
吸音性に優れたウレタンフオーム、ポリ塩化ビニ
ル等を挙げることができる。このような構成を採
ることによつて制振、防音効果が一層高まること
になる。したがつてこれを、例えば劇場、オーデ
イオ室等の防音室の内貼材、コンクリート、塩化
ビニルタイル等に敷設することによつて、音響効
果を向上することも可能となる。また第2図のよ
うに、木床の下張りとして使用することによつて
マンシヨン等の集合住宅における上階からの生活
騒音を略完全に抑えることが可能となる。さらに
第7図に示すように、自動車13内の床に敷設す
ることによつてエンジン等からの振動、音を遮断
する用途にも適用可能である。
第8図には、さらに他の実施例を示している。
この実施例においては、上記マツト1の裏面に、
フイラメント2と略同等の比重2〜5の遮音シー
ト(例えば樹脂中に鉛粉末を混入させてなる遮音
シート)14を積層して貼合した構成となされて
いる。これによつて制振、防音効果がさらに一層
高まることになる。したがつて例えばマンシヨン
等の集合住宅の床、壁、天井等に施行することに
よつて、ピアノやステレオの音、椅子を引摺る
音、ドアの開閉音等が下の階や隣の部屋に漏れる
ことも防止することができる。またこれとは逆に
外部からの音の侵入を防止することも可能とな
る。
この実施例においては、上記マツト1の裏面に、
フイラメント2と略同等の比重2〜5の遮音シー
ト(例えば樹脂中に鉛粉末を混入させてなる遮音
シート)14を積層して貼合した構成となされて
いる。これによつて制振、防音効果がさらに一層
高まることになる。したがつて例えばマンシヨン
等の集合住宅の床、壁、天井等に施行することに
よつて、ピアノやステレオの音、椅子を引摺る
音、ドアの開閉音等が下の階や隣の部屋に漏れる
ことも防止することができる。またこれとは逆に
外部からの音の侵入を防止することも可能とな
る。
考案の効果
以上のように、この考案の制振性防音マツトに
おいては、フイラメントに比重の大きい充填剤を
分散混入する構成としているので、マツトには、
振動に対して感応しにくい性質と、音を伝播させ
にくい性質とが新たに加わり、その結果、マツト
の制振、防音機能を向上することができる。
おいては、フイラメントに比重の大きい充填剤を
分散混入する構成としているので、マツトには、
振動に対して感応しにくい性質と、音を伝播させ
にくい性質とが新たに加わり、その結果、マツト
の制振、防音機能を向上することができる。
第1図はこの考案の制振性防音マツトの一実施
例を示す部分断面斜視図、第2図〜第5図はそれ
ぞれ上記実施例に係る制振性防音マツトの用途を
示す図面で、第2図は木床の下貼りとしての用途
を示す断面図、第3図は冷蔵庫の下敷としての用
途を示す斜視図、第4図は洗濯機の下敷としての
用途を示す斜視図、第5図は配管の外被としての
用途を示す斜視図、第6図はこの考案の他の実施
例を示す断面図、第7図は第6図のマツトの用途
を示す概略断面図、第8図はこの考案のさらに他
の実施例を示す断面図である。 1……制振性防音マツト、2……フイラメン
ト。
例を示す部分断面斜視図、第2図〜第5図はそれ
ぞれ上記実施例に係る制振性防音マツトの用途を
示す図面で、第2図は木床の下貼りとしての用途
を示す断面図、第3図は冷蔵庫の下敷としての用
途を示す斜視図、第4図は洗濯機の下敷としての
用途を示す斜視図、第5図は配管の外被としての
用途を示す斜視図、第6図はこの考案の他の実施
例を示す断面図、第7図は第6図のマツトの用途
を示す概略断面図、第8図はこの考案のさらに他
の実施例を示す断面図である。 1……制振性防音マツト、2……フイラメン
ト。
Claims (1)
- 弾性合成樹脂からなるモノフイラメントが不規
則にカールされあるいは屈曲されて錯綜した3次
元の立体網状構造をなし、かつ前記フイラメント
が交絡点で相互に接合された所定厚みの弾性体か
らなり、前記フイラメントに比重の大きい充填剤
が分散混入されてなることを特徴とする制振性防
音マツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988096649U JPH0516639Y2 (ja) | 1988-07-21 | 1988-07-21 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988096649U JPH0516639Y2 (ja) | 1988-07-21 | 1988-07-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0217798U JPH0217798U (ja) | 1990-02-06 |
JPH0516639Y2 true JPH0516639Y2 (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=31321694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988096649U Expired - Lifetime JPH0516639Y2 (ja) | 1988-07-21 | 1988-07-21 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0516639Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0350391Y2 (ja) * | 1988-09-19 | 1991-10-28 | ||
DE19943319A1 (de) * | 1999-09-10 | 2001-03-15 | Hauni Maschinenbau Ag | Anordnung zur Absenkung des Lärmpegels an durch strömende Prozeßluft beaufschlagten Produktionsmaschinen der tabakverarbeitenden Industrie |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5214347A (en) * | 1975-07-25 | 1977-02-03 | Hitachi Ltd | Field emission electron gun |
JPS6285061A (ja) * | 1985-10-02 | 1987-04-18 | 積水化学工業株式会社 | 立体網状マツト及びその製造方法 |
-
1988
- 1988-07-21 JP JP1988096649U patent/JPH0516639Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5214347A (en) * | 1975-07-25 | 1977-02-03 | Hitachi Ltd | Field emission electron gun |
JPS6285061A (ja) * | 1985-10-02 | 1987-04-18 | 積水化学工業株式会社 | 立体網状マツト及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0217798U (ja) | 1990-02-06 |
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