JPH05164432A - 膨張弁 - Google Patents

膨張弁

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Publication number
JPH05164432A
JPH05164432A JP3333225A JP33322591A JPH05164432A JP H05164432 A JPH05164432 A JP H05164432A JP 3333225 A JP3333225 A JP 3333225A JP 33322591 A JP33322591 A JP 33322591A JP H05164432 A JPH05164432 A JP H05164432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
valve
expansion valve
valve body
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3333225A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Sato
良次 佐藤
Shinichi Shimoide
新一 下出
Tomoki Umeda
知己 梅田
Makoto Nagai
誠 長井
Naoto Katsumata
直登 勝又
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】冷凍サイクルで冷媒流量を任意に可変可能な膨
張弁において、弁体中央部に貫通孔を設けることで冷媒
音及び冷媒が通過する際に生じる振動音の発生を低減す
る。 【構成】弁体4,弁座5,上流側の高圧室及び下流側の
低圧室から構成し、弁体4の開閉を弁座5間で連続的に
行うことで冷媒流量を調節する電子制御式膨張弁におい
て、弁体中央部に貫通孔7を設け貫通孔7の先端に交わ
るように同じく貫通孔8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般空調装置の冷凍サ
イクルに用いられ、高温,高圧の液冷媒を急激に膨張さ
せ、低温,低圧の液冷媒にする膨張弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空調装置の冷凍サイクルに用いら
れている一般的な電子制御式膨張弁の構造を図5で説明
する。弁本体1内には冷媒を流通させる上流側高圧室2
及び下流側低圧室3があり、各通路2,3は互いに直交
し、その間に弁体4と弁座5からオリフィス6が形成さ
れる。ここで、本膨張弁はオリフィス6の間隔を、低圧
側に設置されている図2に示す蒸発器11中の冷媒の気
化状態に応じて、弁本体1に取り付けられたモータを調
節することで、高圧の液冷媒を急激に低圧の液冷媒にし
て蒸発器11に送るものである。このような冷媒用膨張
弁では、冷媒が膨張弁を通過する際に冷媒流動音(以下
冷媒音と称す)が発生し、空調器の快適性を損なう要因
となつており、その低減が強く望まれている。
【0003】従来より膨張弁から発生する騒音、主とし
て冷媒音の低減手法についていくつかの提案がなされて
いる。例えば、特開平1−291076 号公報に示す膨張弁で
は、オリフィス6を下流側の低圧室3の流路に向かつて
広がるテーパ状(弁口の径をd)とし、その上、弁座5
部の長さLと弁口径dの比を0.25 以下もしくは等し
くなるように弁座長さ及び弁口径の大きさを設定したこ
とを特徴としている。このような弁形態とすることで、
オリフィス6から下流側低圧室3への冷媒の流れが円滑
になり、開放口9で減圧される冷媒の圧力損失が小さく
できる。これによつて開放口9の直後における冷媒の渦
の発生が抑えられるため渦による振動が減少し、その結
果、騒音が低減できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】膨張弁から発生する冷
媒音の大きさは、上流側高圧室2に流入する冷媒の流動
状態に影響される。特に、液とガスの二相流動状態で中
でも砲弾形をした気泡と液が交互に現われるスラグ流時
に最も騒音が、大きくなることを本発明者らの実験的研
究から明らかにされている。従来の膨張弁では、円錐形
状をした弁体4の先端と円筒状の弁座5から形成される
オリフィス6で、高圧の液冷媒を急激に減圧して冷凍サ
イクルを構成している。ここで密度差の大きいガスと液
の二相流体が、交互に一定開度のオリフィス6に流入す
る際に大きな圧力脈動が生じる。一方、開放口9では、
円錐状の弁体4と弁座5の間で冷媒が周方向に急激に縮
流し、その際減圧されて拡散し噴流となる。その噴流
が、弁本体1の壁に衝突することで圧力パルスを発生
し、特定周期の渦を放出するため冷媒音が増大する。更
に、噴流の流れ方向が強制的に直角方向に変えられるた
め、その圧力損失により開放口9の直後に冷媒噴流によ
る渦が生じて弁体4や弁座5を振動させ音の増大をもた
らす。本発明の目的は、冷媒音及び冷媒が通過する際に
生じる振動音の発生を低減しえる膨張弁を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は弁体,弁座,上流側の高圧室及び下流側の
低圧室から構成し、その中の弁体の開閉を弁座間で連続
的に行うことで冷媒流量を調節する電子制御式膨張弁に
おいて、弁体中央部に貫通孔7を設けるとともにその貫
通孔7の先端に交わるように同じく貫通孔8を設けるこ
とで、冷媒音を減少せしめることを特徴とする。
【0006】
【作用】膨張弁から発生する冷媒音を低減するには、オ
リフィス6の後縁から流出する噴流の乱れの混合領域を
小さくすることである。そこで本発明のように、冷媒の
流通路を弁体中央部の貫通孔7と貫通孔8から形成され
た部分と弁体4と弁座5で構成した部分の二つに分割し
たことで、開放口9での噴流中の乱れの間隔が狭まり、
その混合域が小さくなるため乱れの大きさが減少し、そ
の結果冷媒音が低減する。また、気泡と液の二相流がオ
リフィス6に交互に流入する際に生じる圧力脈動を、流
通路を2分割することで、弁体4の貫通孔7,8部分と
オリフィス6部の圧力がバランスするので弁本体1の振
動が防止できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を空調装置の冷凍サイクルにお
ける膨張弁に具体化した一実施例を図1から図4に基づ
いて詳細に説明する。また図5は従来の膨張弁を示す。
図2は一般空調用の冷凍システム構成を示しており、こ
こで簡単にそのサイク(冷房時)を説明する。図中の圧
縮機10の吐き出し側には、凝縮機11が接続されてお
り、凝縮機11は圧縮機10から吐出されたガス冷媒
を、冷却ファン15によつて送風される冷却空気により
凝縮する(高圧の液冷媒)。次に凝縮した液冷媒は、そ
の後、リキツドタンク12を得て膨張弁1に流入し、こ
こで入つてきた液冷媒を減圧膨張する。膨張弁1で減圧
膨張した気液二相冷媒は、その下流に接続された蒸発器
13で送風ファン14で送風される室内空気と熱交換し
て液冷媒を蒸発させる。その後、蒸発器13で蒸発して
ガスとなつた冷媒は圧縮機10に流入し再度圧縮され
る。本実施例の膨張弁を図1,図4に、また、その効果
を図3に示す。図1,図2に示すように、従来例の膨張
弁に比して弁体4の構成形態が異なつている。即ち、図
1では、弁体4の中央部に貫通孔7があり、貫通孔7の
先端に交わるように同じく貫通孔8が形成されている。
ここで貫通孔8は貫通孔7の5倍以上の径となつてい
る。次に図4は、図1に示す貫通孔7がなくて貫通孔8
のみで形成した膨張弁である。
【0008】次に、本実施例における膨張弁の作用につ
いて説明する。膨張弁は高圧の液冷媒を急激に減圧膨張
し気液二相冷媒とさせるもので、この時、弁本体1内で
は急激な減圧膨張に伴う乱れが生じ膨張弁からは冷媒音
が発生する。この冷媒音を低減するには、本実施例のよ
うに冷媒の流通路を、弁体中央部の貫通孔7とその貫通
孔7を有する弁体4と弁座5で構成した二つの空間部に
分割したことで、開放口9での噴流の乱れの間隔が狭ま
りその混合域が小さくなるため乱れの大きさが減少し、
騒音が低減できる。また、気泡と液の二相流がオリフィ
ス6に交互に流入する際に生じる圧力脈動を二分割流路
とすることで、弁体4の貫通孔7,8部分とオリフィス
6部の圧力がバランスするので、弁本体1の振動を低減
できる効果がある。ここで、図3に従来と本実施例の図
1に示す膨張弁における騒音を周波数領域で比較した測
定結果の一例を示す。この図から明かなように、本実施
例の膨張弁では、約4Kz−8Kzにかけて従来の膨張弁に
比べて2から13dB余り低くなつているため気液二相冷
媒流体の乱れによつて生じる高周波数領域の騒音低減に
効果が大きいことが分る。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、冷媒の流通路を弁体中
央部の貫通孔と弁体4と弁座5で構成した空間部の二つ
に分割したことで、開放口9での噴流中の乱れの間隔が
狭まりその混合域が小さくなるため乱れの大きさが減少
し、その結果冷媒音が低減する。また、気泡と液の二相
流がオリフィス6に交互に流入する際に生じる圧力脈動
を流通路を二分割することで、弁体4の貫通孔7,8部
分とオリフィス6部の圧力がバランスするので弁本体1
の振動が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図。
【図2】一般空調用の冷凍システムの構成の説明図。
【図3】従来と本実施例における膨張弁の騒音を比較し
た説明図。
【図4】本発明の一実施例の断面図。
【図5】従来の膨張弁の断面図。
【符号の説明】
1…弁本体、4…弁体、5…弁座、6…オリフィス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長井 誠 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所清水工場内 (72)発明者 勝又 直登 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所清水工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁体,弁座,上流側の高圧室及び下流側の
    低圧室から構成し、前記弁体の開閉を前記弁座間で連続
    的に行うことで冷媒流量を調節する電子制御式膨張弁に
    おいて、前記弁体の中央部に貫通孔を設け前記貫通孔の
    先端に交わるように同じく貫通孔を設けることを特徴と
    する膨張弁。
JP3333225A 1991-12-17 1991-12-17 膨張弁 Pending JPH05164432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3333225A JPH05164432A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 膨張弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3333225A JPH05164432A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 膨張弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05164432A true JPH05164432A (ja) 1993-06-29

Family

ID=18263722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3333225A Pending JPH05164432A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 膨張弁

Country Status (1)

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JP (1) JPH05164432A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996011369A1 (fr) * 1994-10-05 1996-04-18 Hitachi, Ltd. Conditionneur d'air
KR100882518B1 (ko) * 2002-10-21 2009-02-09 한라공조주식회사 공기조화기용 용량 가변 팽창밸브

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996011369A1 (fr) * 1994-10-05 1996-04-18 Hitachi, Ltd. Conditionneur d'air
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