JPH0516402B2 - - Google Patents

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JPH0516402B2
JPH0516402B2 JP11683385A JP11683385A JPH0516402B2 JP H0516402 B2 JPH0516402 B2 JP H0516402B2 JP 11683385 A JP11683385 A JP 11683385A JP 11683385 A JP11683385 A JP 11683385A JP H0516402 B2 JPH0516402 B2 JP H0516402B2
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Japan
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compound
formula
paddy
weeds
rice
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JP11683385A
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Shunji Takeda
Hideo Watanabe
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EIDP Inc
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EI Du Pont de Nemours and Co
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、水稲用複合除草剤及び水田雑草の除
草方法に関し、とくに、一年生水田雑草及び多年
生水田雑草の両者を包含する広い雑草スペクトラ
ムをもつて、水田雑草に対して卓越した防除効果
を示すにも拘わらず、該複合除草剤の一方の成分
が自然条件下において本来有する水稲に対する植
物薬害が顕著に低減された水稲用複合除草剤及び
水稲に対する植物薬害を有利に軽減できる水田雑
草の除草方法に関する。 本発明によれば、水田雑草の発芽前乃至発芽後
生育初期に施用して、従来満足し得る除草効果の
達成が困難であつた多年生水田雑草を包含して、
一年生水田雑草及び多年生水田雑草の両者を包含
する水田雑草に対して顕著に優れた雑草防除効果
を発揮し、且つ自然条件下において水稲に対して
は実質的な薬害を与えないという薬害の軽減され
た水稲用複合除草剤及び水田雑草の除草方法を提
供することができる。 更に詳しくは、本発明は、下記式(1) で表わされる化合物と下記式(2) で表わされる化合物とを活性成分として含有する
ことを特徴とする水稲用複合除草剤に関する。本
発明はまた、該式(1)化合物と式(2)化合物とを併用
して、水稲苗の移植(田植え)後約1〜約15日の
期間に水面施用することを特徴とする薬害の軽減
された水田雑草除草方法にも関する。 本発明で利用する上記式(1)で表わされるN−
〔4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ア
ミノカルボニル〕−1−メチル−4−エトキシカ
ルボニル−5−ピラゾールスルホンアミドは、特
開昭59−1480号(昭和59年1月6日公開)、更に
は特開昭59−122488号(昭和59年7月14日公開)
に公知の除草活性化合物である。 また、本発明で利用する上記式(2)で表わされる
1−(α,α−ジメチルベンゾイル)−3−(p−
トリル)ウレアはダイムロン(dimuron)とも呼
称される公知除草活性化合物である。 上記特開昭59−1480号には、該公知刊行物に一
般式で示された除草性イミダゾール、ピラゾー
ル、チアゾールおよびイソチアゾール誘導体に関
して、他の市販の除草剤、例えばトリアジン、ト
リアゾール、ウラシル、尿素、アミド、ジフエニ
ルエーテル、カーバメート及びビピリジウム型の
除草剤と組合せても使用できると記載されてい
る。 しかしながら、前記式(2)化合物については全く
言及されていないし、本発明においてとくに選択
された前記式(1)化合物と該式(2)化合物との併用に
ついても何等言及されていないのは勿論のこと、
該一般式化合物と他の市販の除草剤との組み合わ
せについての具体例は全く開示されていない。更
に又、該特開昭59−1480号には、イネを含む植物
に対する畑地条件下での除草試験が示されている
が、水田状態での除草試験についても、自然条件
下での除草試験についても、何等、示されていな
い。 又、上記特開昭59−122488号には、該公知刊行
物に一般式で示されたピラゾールスルホニルウレ
ア誘導体は、必要に応じて製剤または散布時に他
種の除草剤などと混合施用しても良いと記載さ
れ、更に、畑地、水田、果樹園などの雑草の防除
に適用できることが記載されている。 しかしながら、上記他種の除草剤の具体的な例
示は全く記載されてをらず、当然のことながら、
本発明においてとくに選択された前記式(1)化合物
と前記式(2)化合物との併用については全く言及さ
れていないのは勿論のこと、該一般式化合物と他
種の除草剤との組み合わせについての如何なる具
体例についても、全然、示されていない。更に
又、該特開昭59−122488号の出願当初の明細書に
は、イネを含む植物に対する畑地条件下でのポツ
ト試験が示されているが、水田状態での除草試験
についても、自然条件下での除草試験について
も、何等、示されていない。 そして、この特開昭59−122488号の出願当初の
明細書に示された上記除草試験によると、この提
案においてNo.8化合物と称されている前記式(1)化
合物は、有効成分施用量0.16Kg/ha及び0.08Kg/
haに於て、ノビエ、メヒシバ、カヤツリグサ、
コアカザ、スベリヒユ、ハキダメギク、イヌガシ
ラの畑地雑草に対して90%以上の殺草率を示すと
同時に、イネに対しても90%以上のほとんど完全
枯死の薬害を生じたことが、実験的に示されてい
る。 一方、上記特開昭59−122488号の昭和58年4月
8日付差出しの手続補正書により加入された試験
例3には、ワグネルポツトを用いた湛水条件下の
除草効果試験が示されている。そして、このポツ
ト試験の結果によれば、前記式(1)化合物は、有効
成分施用量0.04Kg/ha、0.02Kg/ha及び0.01Kg/
haに於て、タイヌビエ、コナギ、アゼナ、キカ
シグサ、ホタルイ、ウリカワ及びミズガヤツリの
水田雑草に対して90%以上の殺草率(但し、0.01
Kg/haの場合には、タイヌビエに対して70〜90
%の殺草率)を示すにも拘わらず、イネに対して
は全く薬害を与えないことが示されている。しか
しながら、この試験においても自然条件下の試験
については、全然、言及されていない。 近年、人手による水田雑草の除草が、省力栽
培、機械化による合理化などの面から行われなく
なつて、水田雑草の除草も除草剤による除草にた
よらざるを得ないのが実情である。従つて、一年
生水田雑草及び塊茎や根茎などで繁殖する除草困
難な多年生水田雑草の両者に対して、自然条件下
において広い除草スペクトラムをもつて且つ満足
し得る高い除草活性を示すにも拘わらず、水稲に
対しては薬害その他の悪影響を伴わない水田雑草
用除草剤の提供が要望されている。一方、グリー
ン・ハウス条件下で行われるポツト試験では、実
用性ある水田雑草除草活性及び水稲に対する低薬
害性を示した除草活性化合物が、自然条件下にお
いても同様な性能を示すとはかぎらず、自然条件
下においては、除草活性及び/又は水稲に対する
薬害の点で実用に供し難い結果となることは、
屡々、経験されてきたところである。そして、単
剤たると複合剤たるとを問わず、自然条件下にお
いて上述の如き要望を充分に満足させ得る水田雑
草用除草剤は提供し難いのが実情である。 本発明者等は、このような要望にこたえ得る水
田除草剤及び除草方法を提供すべく研究を行つて
きた。 その結果、前記式(1)化合物はポツト試験では優
れた水田雑草防除活性を示すが、自然条件下の試
験では、タイヌビユに対する除草活性が不満足で
且つ水稲に対しても無視し得ない薬害を示し、施
用割合を増大するとタイヌビエに対する除草活性
は向上するものの水稲に対して実用に供し難い薬
害を生ずることを知つた。 本発明者等の検討によれば、水田土壌の性質及
び状態、気温、水温、天候条件、地域などの自然
条件によつて差異はなり得るにせよ、後に第2表
に自然条件下での戸外コンクリート・ポツトによ
る模擬水田試験の結果を示すように、前記式(1)化
合物は40g/ha(0.04Kg/ha)の低施用割合にお
いても優れた水田雑草防除活性を発揮するが、一
方、水稲に対しても、後に第1表に自然条件下で
の戸外コンクリート・ポツトによる模擬水田試験
の結果に示すように、実用に供し難い薬害を与
え、更に、20g/ha(0.02Kg/ha)の一層低い施
用割合においてもなお、後掲第1表及び第2表に
示すように、自然条件下の試験では水稲に対して
は実用に供し難い薬害を伴い、その上、タイヌビ
エに対する除草活性も不満足なものとなることが
わかつた。 本発明者等は、自然条件下における式(1)化合物
の水田除草剤としての使用に際して生じた上記の
如き新たな技術的課題を解決すべく研究を行つて
きた。 その結果、前記式(1)化合物が自然条件下で水稲
に対して示す薬害が、該式(1)化合物と前記式(2)化
合物の併用によつて、実用上、無視できる程度に
まで軽減できることを発見した。 本発明者等の研究によれば、式(1)化合物を単独
施用した場合に、自然条件下において、その優れ
た除草効果を発揮できるが、水稲に対しては実用
に供し難い薬害を伴なうような施用量で式(1)化合
物を施用しても、式(2)化合物を該式(1)化合物と併
用することによつて、式(1)化合物が自然条件下に
おいて本来的に示す水稲に対する薬害のみを選択
的に軽減せしめることができ、しかも該式(1)化合
物の除草効果の実質的な低下を伴うことなしに、
むしろ更に改善された広い殺草スペクトラム及び
改善された除草効果をもつて水田雑草の除草を省
力的に且つ効果的に行い得ることがわかつた。 更に又、上に要約した従来未知の且つ格別顕著
な水田雑草除草効果は、水稲苗の移植後約1〜約
15日の期間に、式(1)化合物及び式(2)化合物を併用
して水面施用することによつて、とくによく発揮
されることがわかつた。 従つて、本発明の目的は、卓越した水田雑草除
草効果と選択的薬害軽減効果を示す水稲用複合除
草剤及び水田雑草の除草方法を提供するにある。 本発明の上記目的及び更に多くの他の目的なら
びに利点は、以下の記載から一層明らかとなるで
あろう。 本発明の式(1)化合物及び式(2)化合物は、既述の
とおり公知除草活性化合物で、その物理化学恒数
や製法はすでによく知られている。 本発明の上記式(1)化合物と式(2)化合物との併用
割合は本発明複合除草剤の優れた水田雑草効果及
び薬害軽減効果を実質的にそこなわない範囲内
で、適宜に選択することができる。例えば、式(1)
化合物:式(2)化合物=1:約10〜約250(重量比)、
より好ましくは1:約15〜約200(重量比)の併用
割合を例示することができる。 又、本発明の水稲用複合除草剤は上記式(1)化合
物及び式(2)化合物のほかに、各種の助剤類、各種
の農薬類などを更に含有することができ、且つ
又、それ自体公知の手法に従つてたとえば粉剤、
粒剤、顆粒剤、錠剤、懸濁剤、乳剤、水和剤、濃
厚乳剤、エーロゾル剤、その他所望の任意の剤形
にすることができる。更に又、他の除草剤その他
の農薬類と併用することもできる。 上記助剤類の例としては、カオリナイト、アタ
バルジツト、モンモリロナイト、ケイ藻土、ベン
トナイト、タルク、葉ロウ石、焼成ヒル石、シリ
カ、ケイ酸マグネシウム、硫酸アンモニウム、硫
酸マグネシウム、硫酸カルシウム、燐酸二ナトリ
ウム、殿粉、水、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水
素、アルコール類、エチレングリコール、セロソ
ルブ、メチルセロソルブなどの如き固体もしくは
液体担体乃至希釈剤類:アルキルアリルスルホネ
ート、アルキルサルフエート、ポリオキシエチレ
ンアルキルホスフエート、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフ
エニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン
モノラウレート、ポリエチレングリコールアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフエニ
ルエーテル、アルキルベンゼンスルホネート、リ
グニンスルホネートなどの如き乳化剤、分散剤、
湿潤剤類;その他の助剤類を例示することができ
る。 本発明の水稲用複合除草剤は、上記例示の如き
助剤類と併用した組成物の形態であつてもよい
し、濃厚撒布のためにこのような助剤類を含有し
ない形態であることもできる。活性成分の含有量
は適宜に選択でき、たとえば除草剤重量に基い
て、式(1)化合物及び式(2)化合物の合計約0.01〜約
100%、好ましくは約0.1〜約90%であることがで
きる。 本発明方法によれば、式(1)化合物と式(2)化合物
とを併用して、水稲苗の移植(田植)後、約1〜
約15日、より好ましくは約2〜約14日の期間に湛
水状態の水田に水面施用することが、とくに優れ
た水田雑草除草効果と選択的薬害軽減効果を示
し、水稲への薬害が無視できるので好ましい。上
記期間は、水稲栽培の地域、水稲の品種、水田雑
草の種類及び生育状況、天候、その他変化し得る
条件によつて適宜に選択でき、少しく短縮もしく
は延長可能であるが、移植直前もしくは直後の撒
布は幼ない水稲植物への悪影響を生じ得るし、遅
すぎる撒布は水田雑草への除草効果が低減するの
で、上記好適期間に施用するのがとくに好まし
い。 水面施用に際しては、水稲苗の移植された湛水
状態の水田に撒布すればよく、水稲苗の葉上にあ
る程度付着するのをさける必要はなく、水面施用
の容易さの点からも上記期間に施用することが好
ましい。併用水面施用は、予め調製された複合除
草剤の形状で併用施用するのが普通であるが、望
むならば、式(1)化合物と式(2)化合物との単剤をそ
の場で混合して併用施用してもよいし、或は又、
ほぼ同時的に併用施用することもできる。選択的
薬害軽減効果をそこなわないかぎり、完全に同時
的な併用施用でなくても差支えない。 更に、施用に際して、本発明の水稲用複合除草
剤は、従来の水田除草剤に既知の慣用施用量に比
して著るしく低減された施用量で優れた選択的除
草効果を示すと共に、一年生雑草及び多年生雑草
に対して広い除草スペクトラムをもつて有効に作
用し且つ選択的薬害軽減効果を発揮するという優
れた成果を示す。従来の水田除草剤は、所望の効
果を達成するには、活性成分量で例えば約2000〜
約4000g/haのオーダーで施用するのが普通であ
るが、本発明の水稲用複合除草剤は、式(1)化合物
たとえば約5〜約100g/ha、好ましくは約10〜
約50g/haの如き著るしく低減された式(1)化合物
施用量で、優れた除草効果を示す。勿論、水田の
土壌の性質や状態、自然条件、地域、水稲の品
質、その他の条件によつても適宜に施用量を増減
することができる。 本発明によれば、広い除草スペクトラムで一年
生及び多年生水田雑草の除草を有効に行うことが
できる。しかも水稲に対しては何等の薬害も生じ
ない利益を有する。 このような多年生水田雑草の例としては、ウリ
カワ(Sagittaria pygmaea)、オモダカ
(Sagittaria trifolia)、ホタルイ(Scirpus
hotarui)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)、
マツバイ(Eleocharis acicularis)、クログワイ
(Eleocharis kuroguwai)などの如き多年生水田
雑草を例示することができる。又、一年生水田雑
草の例としては、タイヌビエ(Echinochloa
crus−galli)、タマガヤツリ(Cyperus
difformis)、コナギ(Monochoria vaginalis)、
キカシグサ(Rotala indica)、アゼナ
(Lindernia procubens)、アブノメ(Dopatrium
junceum)、ミゾハコベ(Elatine triandra)な
どを例示することができる。 以下、比較例と共に実施例を挙げて、本発明の
数態様について更に詳しく例示する。 実施例1〜5 (除草剤組成物例) 1 水和剤 式(1)化合物及び式(2)化合物(重量比1:50)
51%wt ナトリウムアルキルナフタリンスルホネート
2%wt ナトリウムリグニンスルホネート 2%wt 合成無定形シリカ 3%wt カオリナイト 42%wt 該成分を混合し、ハンマーミルで粒子の直径
5μ以下になるように粉砕した後再混合する。 2 水和剤 式(1)化合物及び式(2)化合物(重量比1:100)
80%wt ナトリウムアルキルナフタレンスルホネート
2%wt メチルセルローズ 2%wt ケイソウ土 16%wt 該成分を混合し、粗くハンマーミルで粉砕しつ
ぎに空気ミルで直径10μ以下に粉砕し再混合す
る。 3 粒剤 式(1)化合物及び式(2)化合物(重量比1:100)
10%wt 予め造粒したベントナイト基剤担体 90%wt 予め造粒した粒状ベントナイト担体の表面に、
式(1)及び(2)化合物のメチレンクロライド溶液を噴
霧浸担持させ、自然乾燥する。 4 押出し粒剤 式(1)化合物及び式(2)化合物(重量比1:50)
5%wt 無水硫酸ナトリウム 10%wt カルシウムリグニンスルホネート 5%wt ナトリウムアルキルナフタリンスルホネート
1%wt ベントナイト 79%wt 各成分を混合し、ハンマーミルで粉砕し、約12
%の水を加え練合す。これを直径約3mmの押出造
粒機で押出し長さ約3mmに切つて粒剤をつくる。 5 油性懸濁剤 式(1)化合物及び式(2)化合物(重量比1:50)
25%wt ポリオキシエチレンソルビトールヘキサオレエー
ト 5%wt 高級脂肪族炭化水素油 70%wt 各成分をサンドミルで粉砕し、約5μ以下の粒
子とする。この生成物は油で伸ばすか、或いは水
に乳化して用いることができる。 実施例6及び比較例 式(2)化合物による選択的薬害軽減作用(安全性改
善):− 式(1)化合物の水稲に対する自然条件下での薬害
及び該害薬害に及ぼす式(2)化合物により選択的薬
害軽減作用を明確にするため、下記の試験法に従
つて、戸外コンクリート・ポツト模擬水田試験を
行つた。 () 薬害軽減効果の試験法 戸外に設置された50×50cmのコンクリートポツ
トに水田土壌をつめ、水を加え代掻きして水田状
態とした後、2葉期の水稲苗(品種日本晴)を株
当り2本の割合で8株を移植し湛水3cmとした。
移植1日後に、後掲第1表に示した各供試剤の該
第1表に示した所定薬量を水面施用した。 本試験は2連制で行い、処理後28日目に地上部
乾燥重を測定した。稲の生育に対する影響は観察
による0−10段階評価及び地上部乾燥重の無処理
区に対する比率(1%)によつてそれぞれの薬害
程度を比較した。その結果を第1表に示した。 () 除草効果試験法 戸外に設置された50×50cmのコンクリートポツ
トに水田土壌をつめ、加水、代掻きして水田状態
とした後、供試雑草の種子を土壌表層に均一に混
和した。また、ウリカワ、ミズガヤツリは塊茎を
ポツト当り6個づつ植付け、湛水3cmとした。雑
草の植付け後10日、タイヌビエの1葉期に後掲第
2表に示した各供試薬剤の該第2表に示した所定
量を水面施用した。試験は2連制で行い、除草効
果は0−10段階の評価で観察によつて行つた。そ
の結果を第2表に示した。 上記()試験法における10段法評価による水
稲に対する薬害評価基準は下記のとおり。以下の
表においても同様。 〔薬害〕 0……生育に影響なし 1……草丈、分けつにかすかな生育抑制 2…… 〃 〃 僅かな生育抑制 3…… 〃 〃 可成りな生育抑制 4…… 〃 〃 明らかな生育抑制 5…… 〃 〃 生育抑制、可成りな黄化 6…… 〃 〃 生育抑制、明らかな黄化 7……草丈、分けつに生育抑制、著るしい黄化 8……草丈抑制著るしく、分けつ著るしく阻害 9……ほとんど枯死状態 10……完全枯死 評価2.5付近をこえた場合には、実質的な薬害 上記()試験法における10段法評価による水
田雑草に対する除草評価基準は下記のとおり。以
下の表においても同様。 〔除草効果〕 0……対照(未処理区)の雑草量の90%以上が残
存。 1…… 〃 〃 90%未満80%
以上が残存。 2…… 〃 〃 70%以上80%
未満が残存。 3…… 〃 〃 60%以上70%
未満が残存。 4…… 〃 〃 50%以上60%
未満が残存。 5…… 〃 〃 40%以上50%
未満が残存。 6…… 〃 〃 30%以上40%
未満が残存。 7…… 〃 〃 20%以上30%
未満が残存。 8…… 〃 〃 10%以上20%
未満が残存。 9…… 〃 〃 10%以上0が
残存。 8以上、好ましくは9以上が実用的な優れた除
草効果。 尚、以下の表に於て、雑草記号は以下のとお
り。 Ec:タイヌビエ Cd:タマガヤツリ Mv:コナギ Bl:その他の一年生広葉雑草(キカシグサ、ア
ゼナ、ミゾハコベなど) Ea:マツバイ Sh:ホタルイ Sp:ウリカワ Cs:ミズガヤツリ 下掲第1表及び第2表において、第1表中Run
No.2及びRunNo.6、第2表中RunNo.2及びRunNo.
5が本発明実施例で、他のRunNo.は比較例であ
る。
【表】 * 生育状態…対照の地上部乾燥重
量に対する地上部乾燥重量
の百分率(%)で示す

【表】 実施例7及び比較例 式(2)化合物の併用量を、後掲第3表に示したよ
うに種々変更したほかは、実施例6の()試験
法と同様に行つて、自然条件下における薬害軽減
効果をテストした。その結果を下掲第3表に示し
た。表中RunNo.2〜RunNo.6が本発明実施例で、
RunNo.1及びRunNo.7が比較例である。
【表】 実施例8及び比較例 式(2)化合物の併用量を、後掲第4表に示したよ
うに種々変更したほかは、実施例6の()試験
法と同様に行つて、自然条件下における薬害軽減
効果をテストした。その結果を下掲第4表に示し
た。表中RunNo.2〜RunNo.5が本発明実施例で
RunNo.1及びRunNo.6が比較例である。
【表】
【表】 実施例9及び比較例 式(2)化合物の併用量を、後掲第5表に示したよ
うに種々変更したほかは、実施例6の()試験
法と同様に行つて、自然条件下における水田雑草
除草効果をテストした。その結果を下掲第5表に
示した。参考のため、前掲第3表及び第4表に示
した自然条件下における水稲に対する薬害の評価
を併せて示した。 なお、表中RunNo.2〜RunNo.6及びRunNo.8〜
RunNo.11が本発明実施例で、RunNo.1、7及び12
は比較例である。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式(1) で表わされる化合物と下記式(2) で表わされる化合物とを活性成分として含有する
    ことを特徴とする水稲用複合除草剤。 2 重量比で表わして、該式(1)化合物:該式(2)化
    合物=1:10〜250である特許請求の範囲第1項
    記載の複合除草剤。 3 下記式(1) で表わされる化合物と下記式(2) で表わされる化合物とを併用して、水稲苗の移植
    後1〜15日の期間に水面施用することを特徴とす
    る薬害の軽減された水田雑草除草方法。 4 該式(1)化合物と該式(2)化合物との併用割合
    が、重量比で表わして、式(1)化合物:式(2)化合物
    =1:10〜250である特許請求の範囲第3項記載
    の除草方法。
JP11683385A 1985-05-31 1985-05-31 水稲用複合除草剤 Granted JPS61280406A (ja)

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JP11683385A JPS61280406A (ja) 1985-05-31 1985-05-31 水稲用複合除草剤

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JPS61280406A JPS61280406A (ja) 1986-12-11
JPH0516402B2 true JPH0516402B2 (ja) 1993-03-04

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JPS61280406A (ja) 1986-12-11

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