JPH05163482A - 塗装面の表面処理剤 - Google Patents

塗装面の表面処理剤

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JPH05163482A
JPH05163482A JP35187991A JP35187991A JPH05163482A JP H05163482 A JPH05163482 A JP H05163482A JP 35187991 A JP35187991 A JP 35187991A JP 35187991 A JP35187991 A JP 35187991A JP H05163482 A JPH05163482 A JP H05163482A
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JP
Japan
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fluorine
compound
surface treatment
treatment agent
gloss
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JP35187991A
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Atsushi Mori
厚 森
Noriyuki Kobayashi
範行 小林
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Nippon Soda Co Ltd
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Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、車両、航空機、事務用家具等の塗装
面に塗布し、長期間防汚性を有する艶出し剤を提供す
る。 【構成】一般式Rf(A)OM(OR) 3 又は〔Rf(A)O〕2M(OR)2
(式中、C n F2n+1 又はC n F2n -1又は、F(C m F 2mO)
p ( C k F 2k O) q を表し、nは1から22の整数、m
およびkは1から4の整数をそれぞれ示し、Aは、-(C
r H 2r)-、-(C r H 2r)CO-又は-OCO-(C r H 2r )CO- 等
を表し、rは1から12の整数を示し、MはTi又はZ
rを示し、Rは、同種又は異種の炭素数1〜8の飽和又
は不飽和脂肪族炭化水素基を示す。)で表される含フッ
素有機チタニウム又は含フッ素有機ジルコニウム化合物
を少なくとも1種含有する。 【効果】本発明の塗装面の表面処理剤は、塗装面と表面
処理剤とが化学的に結合し、塗装面の光沢を向上させ、
また、光沢保持効果及び防汚効果を長期間持続させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装面の表面処理剤に
関し、更に詳しくは、特定金属のアルコキシドと含フッ
素有機化合物とを反応させて得られる化合物を含有して
なる塗装面の表面処理剤に関する。該表面処理剤は、車
両、航空機、事務用家具等の塗装面の表面処理剤として
有用である。
【0002】
【従来の技術】塗装面の艶出しワックスとして、カーワ
ックス等が、従来から広く市販されている。これらの艶
出しワックスの詳細な組成については、各メーカーのノ
ウハウがあり不明であるが、その代表的な成分として、
被膜を形成し光沢を出すワックス(ろう)成分、ワック
ス成分を流動化して被膜に撥水性を付与するシリコーン
オイル成分、分散媒としての有機溶剤又は水、界面活性
剤、研磨剤などが配合されている。( Encyclopedia of
Chemical Technology , 第III 版第18巻, 324-325,Kirk
-Othmer 、洗浄設計, 春季号(25),63-80,(1980) 、防錆
管理,6月9-14,(1985) など参照)
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来の塗装面の表面
処理剤は、前記したようにワックス成分やシリコ−ンオ
イル成分の塗装面への付着による光沢の向上、撥水性の
付与、塗装面の保護等を目的とするものであるが、これ
らは塗装面と化学的に結合する官能基を有する成分を含
有していないため、塗装面と表面処理剤との結合力が弱
く、経時溶失し、その効果の持続性が不十分であった。
本発明は、このような実情からみてなされたもので、塗
装面と表面処理剤とが化学的に結合して塗装面の光沢を
向上させ、また、光沢保持効果及び防汚効果を長期間に
亘って持続させることのできる塗装面の表面処理剤を提
供することを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、前記目
的を達成するため鋭意研究した結果、特定の金属アルコ
キシドと含フッ素有機化合物を反応させて得られる化合
物を成分として含有してなる表面処理剤が、光沢向上、
光沢保持、防汚等の優れた効果を有することを見出し、
本発明を完成した。
【0005】本発明は、下記の一般式〔1〕又は〔2〕 Rf(A)OM(OR)3 ・・・・・・・・・・・ 〔1〕 〔Rf(A)O〕2 M(OR)2 ・・・・・・・・・・・ 〔2〕 (式中、Rfは C n F2n+1 又は C n F2n-1 又は F(C
m F2m O)p Ck F2k 又はF(C m F2m O)p (C k F2k O )
q を表し、但し、n は1から22の整数、m及びkは1
から4の整数、P 及びqは1から6の整数をそれぞれ示
し、Aは -(Cr H2r )-又は -(Cr H2r )CO-又は -O-CO(C
r H2r )-又は -O-CO(Cr H2r )CO-又は -O-CO(Cs H2s )C
H=CH(C t H2t ) CO-を表し、但し、r は1から12の整
数を示し、s及びtは0から4の整数を示し、MはTi
又はZrを示し、Rは同種又は異種の炭素数1から8の
飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基を示す)で表される含
フッ素有機チタニウム化合物又は含フッ素有機ジルコニ
ウム化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする
塗装面の表面処理剤である。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。本発明の一
般式 Rf(A)OM (OR)3又は〔Rf(A)O〕2
(OR)2 の中の Rf 基は、直鎖又は分枝のパ−フルオ
ロアルキル基、パーフルオロアルケニル基又はパ−フル
オロアルキレンエ−テル構造を有する基であり、これら
の基を有するものは本発明の目的である光沢向上、光沢
保持、防汚等の優れた効果を発揮する。
【0007】本発明の一般式 Rf(A)OM(OR)3
又は〔Rf(A)O〕2 M(OR)2 の中のA基は C r H
2r (r は前出と同じ意味を表す)で表されるアルキレン
基、又は、(Cr H2r )CO-、-CO(C r H2r )-、-CO(C r H
2r ) CO- (rは前出と同じ意味を表す)又は -O-CO(C s
H2s ) CH=CH(C t H2t )CO- 、(sおよびtは前出と同
じ意味を表す)で表されるカルボニルアルキレン基であ
る。r が12より大である場合には、本発明の効果であ
るRfの光沢向上、光沢保持、防汚性等がほとんど発現さ
れない。
【0008】本発明の一般式: Rf(A)OM(OR)
3 又は〔Rf(A)O〕2 M(OR)2 の中のMはこの化
合物の中心金属原子でありTi又はZrである。また、
Rは同種又は異種の炭素数1から8の飽和又は不飽和脂
肪族炭化水素基を示す。
【0009】本発明の一般式: Rf(A)OM(OR)
3 又は〔Rf(A)O〕2 M(OR)2 の中のRは低級ア
ルキル基であり、同種又は異種の炭素数1〜8の飽和又
は不飽和脂肪族炭化水素基を示す。Rの炭素数が8より
大になると、原料であるM(OR)4 の反応性が低下
し、表面処理剤を塗装面に塗布した後、塗装面とこの表
面処理剤の結合し難くなり、表面処理剤効果の持続性が
低下する。
【0010】Rの具体的な例としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、オ
クチル、2ーエチルヘキシル基等を挙げることができ
る。
【0011】本発明のRf(A)で表される基は、特に分
子中にパ−フルオロアルキル基又はパーフルオロアルケ
ニル基又はパーフルオロアルキレンエーテル構造を含む
ものであり、具体的には、CF3 CH2 −、CF3 CF
2 CH2 −、CF3 (CF2 3 CH2 −、CF3 (C
2 5 CH2 −、CF3 (CF2 7 CH2 −、CF
3 CH2 CH2 −、CF3 CF2 CH2 CH2 −、CF
3 (CF2 3 CH2 CH2 −、CF3 (CF2 5
2 CH2 −、CF3 (CF2 7 CH2 CH2 −、C
9 17CH2 CH2 −、(CF3 2 CF(CF2 8
CH2 CH2 −、C8 176 12−、CF3 (C
2 7 CH2 CO−、C9 17CH2 CO−、CF3
(CF27 6 12CO−、C9 174 8 CO
−、C4 9 OCOC2 4 CO−、C8 17OCOC
H=CHCO−、C8 17OCOC2 4 CO−、C2
5 OCOCH=CHCO−、F(CF2 O)3 CF
(CF3 )CH2CO−、F(C3 6 O)3 CF(C
3 )CH2 CO−、F(C3 6 O)3 CF(C
3 )CH2 −、F(CF2 O)3 CF(CF3 )CH
2 −、F(CF2 O)3 CF(CF3 )CH2 CH
2 −、F(C3 6 O)3 CF(CF3 )CH2 CH2
−、F(C4 9 O)4 CF(CF3 )CH2 CH
2 −、F(C4 9 O)4 CF(CF3 )CH2 CO
−、等を例示することができる。
【0012】本発明における一般式 Rf(A)OM(OR)3 又は
〔 Rf(A)O 〕2(OR)2で表される化合物の製造法は、 Rf
(A)OHで表されるカルボン酸又はアルコ−ルと M(OR)4
で表されるチタニウムテトラアルコキシド又はジルコニ
ウムテトラアルコキシドとを、通常有機溶媒中におい
て、加熱下に、好ましくは100℃以下で反応させるこ
とにより、下記の反応式〔3〕又は〔4〕に従って、容
易に製造することができる(下記式中、 Rf 、A 、M 及
び Rは前出と同じ意味を表す )。 Rf(A)OH + M(OR)4 → Rf(A)OM(OR)3 + ROH ・・・〔3〕 2 Rf(A)OH + M(OR)4 →〔Rf(A)O〕2 M(OR)2 + 2ROH ・・・〔4〕
【0013】上記反応においては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等のBTX系溶媒、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル類、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノー
ル、ブタノール等のアルコール類、メチルセルソルブ、
エチルセルソルブ、ブチルセルソルブ等のセルソルブ類
等、各種有機溶媒を使用することができる。
【0014】上記反応において、 M(OR)4 で表されるメ
タルアルコキシドと Rf(A)OHで表されるカルボン酸又は
アルコ−ルとの反応モル比は任意に調節できるが、好ま
しくは、 M(OR)4 : Rf(A)OH=100:1〜200であ
る。
【0015】本発明における一般式 Rf(A)OM(OR)3 又は
〔 Rf(A)O 〕2(OR)2で表される化合物を主成分として含
有する表面処理剤は、本成分を有機溶媒に溶解するか、
水に分散して製造される。通常、主成分の濃度は 0.05
〜50重量%である。主成分の濃度が 0.05 重量%以下
であると、撥水性効果が減少する。また、50重量%以
上であると、それ以上濃度が増しても、撥水性効果の向
上が認められない。
【0016】上記主成分を溶解する有機溶媒としては、
ヘキサン、オクタン、石油ベンジン、ミネラルスピリッ
ト、プロセスオイル等の炭化水素類;メタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル
類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル等のセロソルブ類;アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類;エチレングリコール、プロ
ピレングリココール等のグリコール類;ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコン
オイルが挙げられる。
【0017】また、上記の主成分の化合物以外に必要に
応じ、ワックス成分、シリコ−ンオイル成分、界面活性
剤、研磨剤等を目的とする性能を損なわない範囲内で配
合して用いることができる。
【0018】本発明における一般式 Rf(A)OM(OR)3 で表
される化合物を主成分として含有する表面処理剤を塗装
面に塗布する場合、塗布方法としては刷毛塗り、ロ−ラ
−塗り、スプレ−塗り、浸漬法等いずれの方法でも、行
うことができる。
【0019】
【作用】本発明の表面処理剤は、塗装面にほぼ均一な厚
さに塗布することにより、塗装面と化学的に結合してそ
の光沢を向上させ、また、光沢保持効果、防汚効果を長
期間持続することのできる塗膜を形成する。なお、作用
機構は、詳らかでないが、本発明の主成分である化合物
が、塗装面に塗布された後、溶剤の揮散に伴い、金属ア
ルコキシドと含フッ素有機化合物の反応生成物である化
合物の一部であるアルコキシ基が分解し、アルコールを
副生しつつ、塗装表面の樹脂と結合し、その際、バルキ
ーなパーフルオロアルキル基、パーフルオロアルケニル
基又はパーフルオロアルキレンエ−テル基を表面に向け
て、ネットワークを形成せしめ、光沢、撥水性を有し、
防汚効果を長期間持続する強靱な塗膜を形成するものと
考えられる。
【0020】本発明の表面処理剤は、車両、航空機、事
務用家具等の塗装面に塗布する長期間防汚性を有する艶
出し剤として有用である。
【0021】本発明を、実施例及び比較例により、更に
具体的に説明する。ただし、本発明は、これらの実施例
により何等限定されるものではない。 (A)表面処理剤の合成
【0022】表面処理剤の合成(1) チタンテトライソプロポキシド284gを丸底フラスコ
に仕込み、これに溶媒としてエタノ−ルを284gを加
えて攪拌溶解した。これに含フッ素有機化合物として、
8 172 4 OHを464gを徐々に滴下し、滴下
終了後、さらに60℃で2時間攪拌した。続いて減圧2
0〜40mmHg、浴温60℃で副生したアルコ−ルを
留去し、やや粘性のある淡黄色透明液体(A−1)68
8gを得た。得られた淡黄色透明液体(A−1)のIR
分析の結果、3300カイザ−付近のアルコ−ル性OH
基に基づく吸収の消失が認められた。また、元素分析の
結果、C 33.0 %、H 3.4%、O 9.7 %、F 46.7 %
(理論値C 33.1 %、H 3.6%、O 9.3%、F 46.9
%)であった。また、900 ℃加熱により、TiO2含量を測
定した結果、11.4%であった。(理論値 11.6 %)以上
の結果、このものは下記構造を有することが推定され
た。 C8 172 4 OTi(OC3 7 3
【0023】表面処理剤の合成(2) チタンテトライソブトキシド340gを丸底フラスコに
仕込み、これに溶媒としてエタノ−ルを340gを加え
て攪拌溶解した。これに含フッ素有機化合物として、C
8 17CH2 COOHを478gを徐々に滴下した。滴
下終了後、さらに60℃で2時間攪拌した。続いて減圧
20〜40mmHg、浴温60℃で副生したアルコール
を留去し、粘性のある淡黄色透明液体(A−2)744
gが得られた。得られた淡黄色透明液体(A−2)のI
R分析の結果、カルボン酸に由来する吸収の消失が確認
された。また、元素分析の結果、C 33.8 %、H 3.7
%、O 12.5 %、F43.1 %(理論値C 34.0 %、H 3.
9%、O 12.1 %、F 43.5 %)であった。また、900
℃加熱により、TiO2含量を測定した結果、10.6%であっ
た。(理論値 10.8 %) 以上の結果、このものは下記構造を有することが推定さ
れた。 C8 17CH2 COOTi(OC4 9 3
【0024】表面処理剤の合成(3) 同様にして、表1に示した配合割合で金属アルコキシド
と含フッ素有機金属化合物とを反応させて上記と同様に
表面処理剤の主成分を合成し、(A−3)〜(A−9)
を得た。
【0025】
【表1】
【0026】(B)表面処理剤の調製 (A)項で合成した(A−1)6gをPSO35(ジメ
チルポリシロキサン、チツソKK製)25g、エクゾ−ル
D100-140(炭化水素系溶剤、エクソン化学KK製)70g
に溶解し表面処理剤(F−1)を調製した。同様にし
て、表2に示した如く含フッ素有機金属化合物(A−
2)〜(A−9)をそれぞれ表2に記載の溶媒に溶解
し、表面処理剤(F−2)〜(F−9)をを調製した。
【0027】
【表2】
【0028】比較試料として、撥水性を有する含フッ素
シランを溶媒に溶解した場合の表面処理剤(R−1)を
調製した。また、比較のため、従来型ワックスを試料
(R−2)として使用した。
【0029】本発明の前記表面処理剤(F−1)〜(F
−9)及び比較用試料(R−1)、(R−2)を用いた
実施例1〜実施例9及び比較例1、2について、次の諸
試験を行い、これらの測定結果を表3、表4に示した。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】(C)試験方法 (a)汚染試験 300 ×450mm のJISK−5400に準拠した白色及び
黒色の一般自動車用アクリルメラミン樹脂の塗装鉄板
を、ハンネリコンパウンド(KKウイルソン製)を用いて
研磨して傷を付け、使用中の塗装板と同等の光沢度40
〜50度に調製した。この塗装板に、前記の表面処理剤
(F−1)〜(F−9)及び(R−1)、(R−2)を
各々塗布し、25℃の温度で24時間乾燥した後、布切
れを用いて拭きあげ、表面処理板とした。アセチレンブ
ラック(商品名:XC−550− 0.1%、電気化学工業
KK製)を炭化水素系溶剤(商品名:エクゾ−ルD−10
0−140、エクソン化学KK製)に分散させた汚染液
を、前記表面処理板にスプレ−し、70℃の温度に30
分間放置した後に拭き取る操作を3回繰り返し、汚染処
理をした。次いで、汚染処理前と汚染処理後の光沢度
を、20グロスメ−タ−(村上色彩研究所製)を用いて
測定した。
【0033】(b)水滴の接触角の測定 (a)項の汚染試験の表面処理板に、ピペットより水を
滴下し、水滴を生成させ、その接触角をコンタクタング
ルメ−タ−(CA−D−1型、協和製)を用いて測定し
た。
【0034】(c)実車試験 白色塗装車(日産自動車製)4台を準備し、その中の3
台に(A)項で調製した各試料を(a)項と同様の方法
で塗布し、88日間の走行テストを行った。この間25
日間は雨天での走行であった。走行テスト前後及び走行
後ウエスで汚染を吹き取った後の光沢度を前記測定器を
用いて測定した。また、汚染除去後の撥水性を観察し
た。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表面処理
剤は、塗装面と表面処理剤とが化学的に結合し、塗装面
の光沢を向上させ、また、光沢保持効果及び防汚効果を
長期間 持続させることができる。本発明の表面
処理剤は、車両、航空機、事務用家具等の塗装面に塗布
し、長期間防汚性を有する艶出し剤として有用である。 (以下余白)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔1〕又は〔2〕 Rf(A)OM(OR)3 ・・・・・・・・・・・ 〔1〕 〔Rf(A)O〕2 M(OR)2 ・・・・・・・・・・・ 〔2〕 (式中、Rfは C n F2n+1又は C n F2n-1又は F(C m F
    2m O)p C k F2k 又はF(C m F2m O)p (C k F2k O )q
    を表し、但し、n は1から22の整数、m及びkは1か
    ら4の整数、P 及びqは1から6の整数をそれぞれ示
    し、Aは -(Cr H2r )-又は -(Cr H2r )CO-又は -O-CO(C
    r H2r )-又は -O-CO(Cr H2r )CO-又は -O-CO(Cs H2s )C
    H=CH(C t H2t ) CO-を表し、但し、r は1から12の整
    数を示し、s及びtは0から4の整数を示し、MはTi
    又はZrを示し、Rは同種又は異種の炭素数1から8の
    飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基をそれぞれ示す)で表
    される含フッ素有機チタニウム化合物または含フッ素有
    機ジルコニウム化合物を少なくとも1種含有することを
    特徴とする塗装面の表面処理剤
JP35187991A 1991-12-13 1991-12-13 塗装面の表面処理剤 Pending JPH05163482A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6309708B1 (en) * 1995-09-22 2001-10-30 Daikin Industries, Ltd. Stain-proofing agent for preventing adherence of stain and composition for paints
WO2019225743A1 (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 コニカミノルタ株式会社 組成物
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