JPH05163449A - ジェットプリンター用マーキングインキ - Google Patents

ジェットプリンター用マーキングインキ

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JPH05163449A
JPH05163449A JP32885191A JP32885191A JPH05163449A JP H05163449 A JPH05163449 A JP H05163449A JP 32885191 A JP32885191 A JP 32885191A JP 32885191 A JP32885191 A JP 32885191A JP H05163449 A JPH05163449 A JP H05163449A
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JP
Japan
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resin
parts
jet printer
ink
marking ink
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JP32885191A
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English (en)
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Yutaka Yamada
山田  豊
Isao Tabayashi
勲 田林
Sadahiro Inoue
定広 井上
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 導電性付与剤として陰イオンがテトラフェニ
ルホウ素である第4級アンモニウム塩を含有するジェッ
トプリンタ−用マ−キングインキ。 【効果】 ガラス、プラスチック、金属等の各種の被記
録材に対する密着性に優れ、かつ良好な噴射安定性を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス、金属、プラス
チック等、各種の被記録剤に対して密着性の優れたジェ
ットプリンター用マーキングインキに関する。
【0002】
【従来の技術】ジェットプリンターによる印刷は、ノズ
ルよりインキを噴射し被記録剤に付着せしめる方式であ
り、該ノズルと被記録剤が非接触状態にあるため、曲面
や凹凸した不規則な形状を有する表面に対して、良好な
印刷を行うことができる。
【0003】このようなジェットプリンターとして各種
方式のものが実用化されているが、高速印刷を必要とす
るマ−キング分野では、主にコンティニュアス方式(荷
電制御方式)のプリンタ−が使用されている。この方式
は、噴射したインキ粒子を電気的な文字信号に応じて帯
電させ、偏向電極により、帯電量に応じて偏向させて文
字等を形成させる方式であり、インキに導電性を付与す
る必要があるため、各種の導電性付与剤が提案されてい
る。特開昭55−50073号公報、特開昭56−16
1480号公報、特開昭58−176271号公報、特
開平1−245071号公報、特公平2−45663号
公報には、導電性付与剤として、チオシアン酸ナトリウ
ム、チオシアン酸アンモニウム、硝酸リチウム等の無機
塩を使用したインキが、特開昭56−36559号公
報、特開昭59−202274号公報、特開昭60−1
10770号公報には、導電性付与剤として、有機アミ
ンの塩酸塩を使用したインキが、特開昭62−1098
70号公報には、導電性付与剤として、硝酸の第4級ア
ンモニウム塩または、チオシアン酸の第4級アンモニウ
ム塩を使用したインキが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたインキはいずれも、インキに適度な電気
電導度は与えられるものの、バインダ−として使用する
樹脂と導電性付与剤との相溶性が不良であり、このため
各種の被記録材に対する密着性が不十分であるという問
題を有している。
【0005】本発明が解決しようとする課題は、各種の
樹脂と相溶性の良好な導電性付与剤を使用することによ
り、ガラス、金属、プラスチック等の各種被記録材に対
する密着性に優れたジェットプリンター用マーキングイ
ンキを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、導電性付与剤
として陰イオンがテトラフェニルホウ素である第4級ア
ンモニウム塩を含有させることにより、インキに適度な
電気電導度を与える事ができ、しかも上記導電性付与剤
とバインダ−として使用する樹脂との相溶性が良好な事
から、各種被記録剤に対する密着性の優れたジェットプ
リンター用マーキングインキが得られることを見いだ
し、本発明に到達した。
【0007】本発明は、着色剤、樹脂、有機溶剤を含有
するジェットプリンター用マーキンギインキにおいて、
導電性付与剤として陰イオンがテトラフェニルホウ素で
ある第4級アンモニウム塩を含有することを特徴とする
ジェットプリンター用マーキングインキに関するもので
ある。
【0008】次に、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用する導電性付与剤としては、前述した通りテトラフ
ェニルホウ素の第4級アンモニウム塩が用いられるが、
特に次の一般式(1)で表される化合物を使用する事が
好ましい。これらの化合物は公知な化合物であり、具体
的にはヘキスト社からCopy Charge NX−
VP434の商品名で市販されている。また、これらの
導電性付与剤の含有量は、インキに適度な電気伝導度を
与える点から、1.0〜10.0%の範囲が好ましい。
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1、R2、R3およびR4は、水
素、アルキル基、アルケニル基、フッ素含有アルキル
基、およびフッ素含有ロアルケニル基からなる群から選
ばれた有機基を示し、R1、R2、R3およびR4の少なく
とも1個はフッ素含有アルキル基、またはフッ素含有ア
ルケニル基である。)
【0011】本発明に使用し得る溶剤としては、本発明
で使用する着色剤としての染料、バインダ−樹脂、導電
性付与剤を溶解できるものであれば特に限定されるもの
ではなく、例えばメタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−
ル等の脂肪族アルコ−ル類、ジメチルケトン、メチルエ
チルケトン等のケトン類、グリコ−ル類、グリコ−ルエ
−テル類、グリコ−ルエステル類、芳香族炭化水素類、
脂肪族炭化水素類、アミド類、アミノアルコ−ル類、モ
ルホリン、ピリジン等の含窒素化合物等が挙げられ、二
種類以上組合わせて使用する事も可能である。特に、導
電性付与剤の溶解性、インキの電気伝導度、およびイン
キ乾燥特性を高める溶剤として、メチルエチルケトン、
或いはメタノ−ルまたはエタノ−ルを含有する溶剤が好
ましい。
【0012】本発明に使用するバインダ−としての樹脂
は、前記有機溶剤に可溶なものであれば全て使用でき
る。具体的には、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹
脂、シリコ−ン樹脂、フェノ−ル樹脂、テルペンフェノ
−ル樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ポリエス
テル樹脂、セルロ−ス系樹脂、塩酢ビ系樹脂、石油系樹
脂、ロジンエステル等が挙げられが、これらに限定され
るものではなく同時に2種類以上混合して使用しても良
い。また、前記導電性付与剤との相溶性が特に良好な塩
酢ビ系樹脂の使用が、特に好ましい。
【0013】本発明に使用し得る着色剤としては、従来
各種の着色分野で使用されているモノアゾ系、ジスアゾ
系、金属錯塩系、アントラキノン系、フタロシアニン
系、トリアリルメタン系等の油溶性染料、カ−ボンブラ
ック、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛等の無機顔料、モ
ノアゾ系、ジスアゾ系、フタロシアニン系、キナクリド
ン系等の有機顔料が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0014】本発明のジェットプリンタ−用マ−キング
インキで印刷されたインキ皮膜の密着性、低温時の耐摩
耗性を高めるために、当該インキにフタル酸エステル、
セバシン酸エステル、ステアリン酸エステル、リン酸エ
ステル、クエン酸エステル、アジピン酸エステル、マレ
イン酸エステル、トリメリット酸エステル等の可塑剤
で、本発明に使用する樹脂と相溶性の良い化合物を添加
することが良く、特に好ましくはフタル酸エステル、セ
バシン酸エステルの中から選ばれる少なくとも一種の化
合物で、本発明に使用する樹脂と相溶性の良い化合物を
0.5〜5重量%添加することが好ましい。上記フタル
酸エステルとして具体的には、フタル酸ジエチル、フタ
ル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等、上記セバシン酸
エステルとしては、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジ
ブチル、セバシン酸ジオクチル等が挙げられるが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。なお、以下の記述中の「部」は重量部を表す。
【0016】実施例1 C.I.ソルベントブル−70 7.0部 VAGD 3.0部 (ユニオンカ−バイト製 ヒドロキシル変性塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂) VMCC 3.0部 (ユニオンカ−バイト製 カルボキシル変性塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂) セバシン酸ジブチル 1.0部 Copy Charge NX−VP434 2.0部 メチルエチルケトン 78.0部 メタノ−ル 6.0部
【0017】上記配合物を十分に攪はん、溶解した後、
この溶液を0.5μメンブランフィルタ−を用いてろ過
することによってジェットプリンタ−用マ−キングイン
キを得た。
【0018】実施例2 REGAL 330R 4.0部 (CABOT製 カ−ボンブラック) VROH 4.0部 ソルスパ−ズ2400 0.5部 (I.C.I.製 顔料分散剤) セバシン酸ジブチル 0.5部
【0019】上記配合物を二本ロ−ルにより混練分散し
たチップ9.0部に、VMCA(ユニオンカ−バイト製
カルボキシル変性塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂)
4.0部、Copy Charge NX−VP434
2.5部をメチルエチルケトン 84.5部に溶解し
た溶液を加え、十分に攪はんした後、この混合溶液を5
μフィルタ−を用いてろ過する事によってジェットプリ
ンタ−用マ−キングインキを得た。
【0020】実施例3 R−830 7.0部 (石原産業製 ルチル型酸化チタン) ジョンクリル611 7.0部 ソルスパ−ズ2400 1.4部 メチルエチルケトン 36.0部
【0021】上記配合物をペイントコンディショナ−に
より2時間分散したベ−スインキに、VMCA 3.0
部、セバシン酸ジブチル 1.5部、Copy Cha
rge NX−VP434 3.0部をメチルエチルケ
トン 33.1部とメタノ−ル 8.0部の混合溶剤に
溶解した溶液を加え、十分に攪はんした後、この混合溶
液を5μフィルタ−を用いてろ過することによってジェ
ットプリンタ−用マ−キングインキを得た。
【0022】実施例1〜3のインキを用い、(株)日立
製作所製コンティニュアスインクジェットプリンタ−
「IJプリンタ−」を用いて、ガラス板、プラスチック
板(アクリル樹脂、ナイロン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポ
リカ−ボネ−ト樹脂)、金属板(アルミニウム、ステン
レス、ブリキ)に印刷を行った。この結果、ガラス ア
クリル樹脂、ナイロン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ−
ボネ−ト樹脂、アルミニウム、ステンレス、およびブリ
キに対して鮮明な印刷画像が得られ、噴射安定性も良好
であった。
【0023】次に、上記被印刷物に印刷された各々の印
刷画像に「セロテ−プ」(ニチバン(株)製セロファン
粘着テ−プ)を貼り、次いで「セロテ−プ」を剥離する
事による印刷画像の密着性、次に印刷画像を消しゴム
(トンボ鉛筆(株)製MONO)により、10回こする
事による印刷画像の密着性を評価したところ十分に判読
可能であり、良好な密着性を有していた。
【0024】更に、ガラス板への印刷物を水中に1時間
浸せきする事による印刷画像の耐水性を評価したとこ
ろ、印刷画像の剥離はなく十分に判読可能であった。
【0025】比較例1 C.I.ソルベントブル−70 7.0部 VAGD 3.0部 VMCC 3.0部 セバシン酸ジブチル 1.0部 チオシアン酸ナトリウム 0.5部 メチルエチルケトン 79.5部 メタノ−ル 6.0部
【0026】実施例1のインキ組成物中のCopy C
harge NX−VP434の代わりにチオシアン酸
ナトリウムを用いた上記配合物を十分に攪はん、溶解し
た後、この溶液を0.5μメンブランフィルタ−を用い
てろ過する事によってジェットプリンタ−用マ−キング
インキを得た。
【0027】比較例2 REGAL 330R 4.0部 VROH 4.0部 ソルスパ−ズ2400 0.5部 セバシン酸ジブチル 0.5部
【0028】上記配合物を二本ロ−ルにより混練分散し
たチップ9.0部に、VMCA(ユニオンカ−バイト製
カルボキシル変性塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂)
4.0部、チオシアン酸ナトリウム 0.5部をメチ
ルエチルケトン 86.5部に溶解した溶液を加え、十
分に攪はんした後、この混合溶液を5μフィルタ−を用
いてろ過することによって、実施例2のインキ組成物中
のCopyCharge NX−VP434の代わりに
チオシアン酸ナトリウムを用いたジェットプリンタ−用
マ−キングインキを得た。
【0029】比較例1、比較例2のインキを用い、実施
例1と同様にしてガラス板、プラスチック板(アクリル
樹脂、ナイロン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ−ボネ−
ト樹脂)、金属板(アルミニウム、ステンレス、ブリ
キ)に印刷を行った。この結果、ガラス アクリル樹
脂、ナイロン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ−ボネ−ト
樹脂、アルミニウム、ステンレス、およびブリキに対し
て鮮明な印刷画像が得られ、噴射安定性も良好であっ
た。
【0030】次に、上記被印刷物に印刷された各々の印
刷画像に「セロテ−プ」(ニチバン(株)製セロファン
粘着テ−プ)を貼り、次いで「セロテ−プ」を剥離する
ことによる印刷画像の密着性、次に印刷画像を消しゴム
(トンボ鉛筆(株)製MONO)により、10回こする
事による印刷画像の密着性を評価したところ、印刷画像
の一部に剥離がみられた。
【0031】更に、ガラス板への印刷物を水中に1時間
浸せきする事による印刷画像の耐水性を評価したとこ
ろ、印刷画像が剥離し判読不能となった。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、着色剤、樹脂、有機溶
剤を含有するジェットプリンタ−用マーキングインキに
おいて、導電性付与剤として陰イオンがテトラフェニル
ホウ素である第4級アンモニウム塩を含有させることに
より、ガラス、金属、プラスチック等の各種の被記録材
料に対する密着性に優れ、かつ良好な噴射安定性を有す
るジェットプリンター用マーキングインキを得ることが
できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤、樹脂、有機溶剤を含有するジェ
    ットプリンター用マーキングインキにおいて、導電性付
    与剤として陰イオンがテトラフェニルホウ素である第4
    級アンモニウム塩を含有することを特徴とするジェット
    プリンター用マーキングインキ。
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表される化合物を含有す
    る請求項1記載のジェットプリンタ−用マ−キングイン
    キ。 【化1】 (式中、R1、R2、R3およびR4は、水素、アルキル
    基、アルケニル基、フッ素含有アルキル基およびフッ素
    含有ロアルケニル基からなる群から選ばれた有機基を示
    し、R1、R2、R3およびR4の少なくとも1個はフッ素
    含有アルキル基、またはフッ素含有アルケニル基であ
    る。)
JP32885191A 1991-12-12 1991-12-12 ジェットプリンター用マーキングインキ Pending JPH05163449A (ja)

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Cited By (7)

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