JP3123162B2 - ジェットプリンター用マーキングインキ - Google Patents
ジェットプリンター用マーキングインキInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス、金属、プラス
チック等、各種の被記録剤に対して密着性の優れたジェ
ットプリンター用マーキングインキに関する。
チック等、各種の被記録剤に対して密着性の優れたジェ
ットプリンター用マーキングインキに関する。
【０００２】
【従来の技術】ジェットプリンターによる印刷は、ノズ
ルよりインキを噴射し被記録剤に付着せしめる方式であ
り、該ノズルと被記録剤が非接触状態にあるため、曲面
や凹凸した不規則な形状を有する表面に対して、良好な
印刷を行う事ができる。
ルよりインキを噴射し被記録剤に付着せしめる方式であ
り、該ノズルと被記録剤が非接触状態にあるため、曲面
や凹凸した不規則な形状を有する表面に対して、良好な
印刷を行う事ができる。
【０００３】このようなジェットプリンターとして各種
方式のものが実用化されているが、高速印刷を必要とす
るマ−キング分野では、主にコンティニュアス方式（荷
電制御方式）のプリンタ−が使用されている。この方式
は、噴射したインキ粒子を電気的な文字信号に応じて帯
電させ、偏向電極により、帯電量に応じて偏向させて文
字等を形成させる方式であり、インキに導電性を付与す
る必要があるため、各種の導電性付与剤が提案されてい
る。特開昭５５−５００７３号公報、特開昭５６−１６
１４８０号公報、特開昭５８−１７６２７１号公報、特
開平１−２４５０７１号公報、特公平２−４５６６３号
公報には、導電性付与剤として、チオシアン酸ナトリウ
ム、チオシアン酸アンモニウム、硝酸リチウム等の無機
塩を使用したインキが、特開昭５６−３６５５９号公
報、特開昭５９−２０２２７４号公報、特開昭６０−１
１０７７０号公報には、導電性付与剤として、有機アミ
ンの塩酸塩を使用したインキが、特開昭６２−１０９８
７０号公報には、導電性付与剤として、硝酸の第４級ア
ンモニウム塩または、チオシアン酸の第４級アンモニウ
ム塩を使用したインキが提案されている。
方式のものが実用化されているが、高速印刷を必要とす
るマ−キング分野では、主にコンティニュアス方式（荷
電制御方式）のプリンタ−が使用されている。この方式
は、噴射したインキ粒子を電気的な文字信号に応じて帯
電させ、偏向電極により、帯電量に応じて偏向させて文
字等を形成させる方式であり、インキに導電性を付与す
る必要があるため、各種の導電性付与剤が提案されてい
る。特開昭５５−５００７３号公報、特開昭５６−１６
１４８０号公報、特開昭５８−１７６２７１号公報、特
開平１−２４５０７１号公報、特公平２−４５６６３号
公報には、導電性付与剤として、チオシアン酸ナトリウ
ム、チオシアン酸アンモニウム、硝酸リチウム等の無機
塩を使用したインキが、特開昭５６−３６５５９号公
報、特開昭５９−２０２２７４号公報、特開昭６０−１
１０７７０号公報には、導電性付与剤として、有機アミ
ンの塩酸塩を使用したインキが、特開昭６２−１０９８
７０号公報には、導電性付与剤として、硝酸の第４級ア
ンモニウム塩または、チオシアン酸の第４級アンモニウ
ム塩を使用したインキが提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記公報に記載されたインキはいずれも、インキに適度な
電気電導度は与えられるものの、バインダ−として使用
する樹脂と導電性付与剤との相溶性が不良であり、この
ため各種の被記録材に対する密着性が不十分であるとい
う問題を有している。
記公報に記載されたインキはいずれも、インキに適度な
電気電導度は与えられるものの、バインダ−として使用
する樹脂と導電性付与剤との相溶性が不良であり、この
ため各種の被記録材に対する密着性が不十分であるとい
う問題を有している。
【０００５】本発明は、各種の樹脂と相溶性の良好な導
電性付与剤を使用する事により、ガラス、金属、プラス
チック等の各種被記録材に対する密着性に優れたジェッ
トプリンター用マーキングインキを提供することにあ
る。
電性付与剤を使用する事により、ガラス、金属、プラス
チック等の各種被記録材に対する密着性に優れたジェッ
トプリンター用マーキングインキを提供することにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、導電性付与剤
として陰イオンが有機陰イオンである第４級アンモニウ
ム塩を含有させることにより、インキに適度な電気電導
度を与える事ができ、しかも上記導電性付与剤とバイン
ダ−として使用する各種樹脂との相溶性が良好なことか
ら各種被記録材に対する密着性の優れたジェットプリン
ター用マーキングインキが得られることを見いだし、本
発明に到達した。
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、導電性付与剤
として陰イオンが有機陰イオンである第４級アンモニウ
ム塩を含有させることにより、インキに適度な電気電導
度を与える事ができ、しかも上記導電性付与剤とバイン
ダ−として使用する各種樹脂との相溶性が良好なことか
ら各種被記録材に対する密着性の優れたジェットプリン
ター用マーキングインキが得られることを見いだし、本
発明に到達した。
【０００７】本発明は、着色剤、樹脂、有機溶剤を含有
するジェットプリンター用インキにおいて、導電性付与
剤として陰イオンが有機陰イオンである第４級アンモニ
ウム塩を含有する事を特徴とするジェットプリンター用
マーキングインキに関するものである。
するジェットプリンター用インキにおいて、導電性付与
剤として陰イオンが有機陰イオンである第４級アンモニ
ウム塩を含有する事を特徴とするジェットプリンター用
マーキングインキに関するものである。
【０００８】次に、本発明を詳細に説明する。本発明に
導電性付与剤として使用する第４級アンモニウム塩の有
機陰イオンとしては、有機スルフォン酸陰イオン、硫酸
モノアルキル陰イオン、カルボン酸陰イオン等が挙げら
れ、これらに限定されるものではないが、特に有機スル
フォン酸の第４級アンモニウム塩が好ましい。これらの
有機スルフォン酸の第４級アンモニウム塩は、一般にコ
ンディショニング剤、帯電防止剤、柔軟剤等に用いられ
る第４級アンモニウムの塩酸塩とトルエンスルフォン
酸、ナフタレンスルフォン酸、ナフト−ルスルフォン
酸、ジオキシナフタレンスルフォン酸、アミノナフタレ
ンスルフォン酸等の有機スルフォン酸を、公知の方法で
造塩化する事により得られ、特に、ナフト−ルスルフォ
ン酸の第４級アンモニウム塩が好ましい。
導電性付与剤として使用する第４級アンモニウム塩の有
機陰イオンとしては、有機スルフォン酸陰イオン、硫酸
モノアルキル陰イオン、カルボン酸陰イオン等が挙げら
れ、これらに限定されるものではないが、特に有機スル
フォン酸の第４級アンモニウム塩が好ましい。これらの
有機スルフォン酸の第４級アンモニウム塩は、一般にコ
ンディショニング剤、帯電防止剤、柔軟剤等に用いられ
る第４級アンモニウムの塩酸塩とトルエンスルフォン
酸、ナフタレンスルフォン酸、ナフト−ルスルフォン
酸、ジオキシナフタレンスルフォン酸、アミノナフタレ
ンスルフォン酸等の有機スルフォン酸を、公知の方法で
造塩化する事により得られ、特に、ナフト−ルスルフォ
ン酸の第４級アンモニウム塩が好ましい。
【０００９】具体例を以下に例示するが、これらの化合
物は単独でも２種類以上混合して使用しても良い。ま
た、これらの導電性付与剤の含有量は、インキに適度な
電気伝導度を与える点から、１．０〜１０．０重量％の
範囲が好ましい。
物は単独でも２種類以上混合して使用しても良い。ま
た、これらの導電性付与剤の含有量は、インキに適度な
電気伝導度を与える点から、１．０〜１０．０重量％の
範囲が好ましい。
【００１０】
【化１】
【００１１】
【化２】
【００１２】
【化３】
【００１３】本発明に使用し得る溶剤としては、本発明
で使用する着色剤としての染料、バインダ−樹脂、前記
導電性付与剤を溶解できるものであれば特に限定される
ものではなく、例えばメタノ−ル、エタノ−ル、プロパ
ノ−ル等の脂肪族アルコ−ル類、ジメチルケトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、グリコ−ル類、グリコ−
ルエ−テル類、グリコ−ルエステル類、芳香族炭化水素
類、脂肪族炭化水素類、アミド類、アミノアルコ−ル
類、モルホリン、ピリジン等の含窒素化合物等が挙げら
れ、二種類以上組合わせて使用する事も可能である。特
に、導電性付与剤の溶解性、インキの電気伝導度、およ
びインキ乾燥特性を高める溶剤として、メチルエチルケ
トン、或いはメタノ−ルまたはエタノ−ルを含有する溶
剤が好ましい。
で使用する着色剤としての染料、バインダ−樹脂、前記
導電性付与剤を溶解できるものであれば特に限定される
ものではなく、例えばメタノ−ル、エタノ−ル、プロパ
ノ−ル等の脂肪族アルコ−ル類、ジメチルケトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、グリコ−ル類、グリコ−
ルエ−テル類、グリコ−ルエステル類、芳香族炭化水素
類、脂肪族炭化水素類、アミド類、アミノアルコ−ル
類、モルホリン、ピリジン等の含窒素化合物等が挙げら
れ、二種類以上組合わせて使用する事も可能である。特
に、導電性付与剤の溶解性、インキの電気伝導度、およ
びインキ乾燥特性を高める溶剤として、メチルエチルケ
トン、或いはメタノ−ルまたはエタノ−ルを含有する溶
剤が好ましい。
【００１４】本発明に使用するバインダ−としての樹脂
は、前記有機溶剤に可溶で、前記導電性付与剤と相溶性
の良好なものであれば全て使用できる。具体的には、ア
クリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、シリコ−ン樹脂、
フェノ−ル樹脂、テルペンフェノ−ル樹脂、エポキシ樹
脂、変性エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、セルロ−ス
系樹脂、塩酢ビ系樹脂、石油系樹脂、ロジンエステル等
が挙げられるが、これらに限定されるものではなく同時
に２種類以上混合して使用しても良い。
は、前記有機溶剤に可溶で、前記導電性付与剤と相溶性
の良好なものであれば全て使用できる。具体的には、ア
クリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、シリコ−ン樹脂、
フェノ−ル樹脂、テルペンフェノ−ル樹脂、エポキシ樹
脂、変性エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、セルロ−ス
系樹脂、塩酢ビ系樹脂、石油系樹脂、ロジンエステル等
が挙げられるが、これらに限定されるものではなく同時
に２種類以上混合して使用しても良い。
【００１５】本発明に使用し得る着色剤としては、従来
各種の着色分野で使用されているモノアゾ系、ジスアゾ
系、金属錯塩系、アントラキノン系、フタロシアニン
系、トリアリルメタン系等の油溶性染料、カ−ボンブラ
ック、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛等の無機顔料、モ
ノアゾ系、ジスアゾ系、フタロシアニン系、キナクリド
ン系等の有機顔料が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
各種の着色分野で使用されているモノアゾ系、ジスアゾ
系、金属錯塩系、アントラキノン系、フタロシアニン
系、トリアリルメタン系等の油溶性染料、カ−ボンブラ
ック、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛等の無機顔料、モ
ノアゾ系、ジスアゾ系、フタロシアニン系、キナクリド
ン系等の有機顔料が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【００１６】本発明のジェットプリンタ−用マ−キング
インキで印刷されたインキ皮膜の密着性、低温時の耐摩
耗性を高めるために、当該インキにフタル酸エステル、
セバシン酸エステル、ステアリン酸エステル、リン酸エ
ステル、クエン酸エステル、アジピン酸エステル、マレ
イン酸エステル、トリメリット酸エステル等の可塑剤
で、本発明に使用する樹脂と相溶性の良い化合物を添加
することが良く、特に好ましくはフタル酸エステル、セ
バシン酸エステルの中から選ばれる少なくとも一種の化
合物で、本発明に使用する樹脂と相溶性の良い化合物を
０．５〜５重量％添加することが好ましい。上記フタル
酸エステルとして具体的には、フタル酸ジエチル、フタ
ル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等、上記セバシン酸
エステルとしては、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジ
ブチル、セバシン酸ジオクチル等が挙げられるが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
インキで印刷されたインキ皮膜の密着性、低温時の耐摩
耗性を高めるために、当該インキにフタル酸エステル、
セバシン酸エステル、ステアリン酸エステル、リン酸エ
ステル、クエン酸エステル、アジピン酸エステル、マレ
イン酸エステル、トリメリット酸エステル等の可塑剤
で、本発明に使用する樹脂と相溶性の良い化合物を添加
することが良く、特に好ましくはフタル酸エステル、セ
バシン酸エステルの中から選ばれる少なくとも一種の化
合物で、本発明に使用する樹脂と相溶性の良い化合物を
０．５〜５重量％添加することが好ましい。上記フタル
酸エステルとして具体的には、フタル酸ジエチル、フタ
ル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等、上記セバシン酸
エステルとしては、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジ
ブチル、セバシン酸ジオクチル等が挙げられるが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【００１７】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。なお、以下の記述中の「部」は重量部を表す。
る。なお、以下の記述中の「部」は重量部を表す。
【００１８】実施例１ Ｃ．Ｉ．ソルベントブル−７０ ７．０部 ダイヤナ−ルＢＲ−１１３ ４．５部 （三菱レ−ヨン製 アクリル樹脂） ＸＪ−６００７ ６．０部 （日本チバガイギ−製 変性エポキシ樹脂） ＫＲ−２１６ ３．５部 （信越シリコ−ン製 シリコ−ン樹脂） セバシン酸ジブチル １．５部 一般式（４）の化合物 ３．０部 メチルエチルケトン ６０．５部 メタノ−ル １４．０部 上記配合物を十分に攪はん、溶解した後、この溶液を
０．５μメンブランフィルタ−を用いてろ過することに
よってジェットプリンタ−用マ−キングインキを得た。
０．５μメンブランフィルタ−を用いてろ過することに
よってジェットプリンタ−用マ−キングインキを得た。
【００１９】実施例２ Ｃ．Ｉ．ソルベントレッド３５ ３．０部 ジョンクリル６１１ １６．０部 （ジョンソンポリマ−製 スチレンアクリル樹脂） ＹＳポリスタ−Ｔ−１３０ ７．０部 （安原ケミカル製 テルペンフェノ−ル樹脂） セバシン酸ジブチル ２．０部 一般式（６）の化合物 ３．０部 メチルエチルケトン ５５．０部 メタノ−ル １４．０部 上記配合物を十分に攪はん、溶解した後、この溶液を
０．５μメンブランフィルタ−を用いてろ過することに
よってジェットプリンタ−用マ−キングインキを得た。
０．５μメンブランフィルタ−を用いてろ過することに
よってジェットプリンタ−用マ−キングインキを得た。
【００２０】実施例３ Ｃ．Ｉ．ソルベントイエロ−７９ ５．０部 ＮＣＬ１／８ １６．０部 （旭化成製 ニトロセルロ−ス樹脂） フタル酸ジブチル ２．０部 一般式（９）の化合物 ３．０部 メチルエチルケトン ５６．０部 メタノ−ル １８．０部 上記配合物を十分に攪はん、溶解した後、この溶液を
０．５μメンブランフィルタ−を用いてろ過する事によ
ってジェットプリンタ−用マ−キングインキを得た。
０．５μメンブランフィルタ−を用いてろ過する事によ
ってジェットプリンタ−用マ−キングインキを得た。
【００２１】実施例４ Ｃ．Ｉ．ソルベントブル−７０ ３．０部 Ｃ．Ｉ．ソルベントイエロ−７９ ４．０部 ダイヤナ−ルＢＲ−１１３ ６．０部 ＸＪ−６００７ ６．０部 フタル酸ジブチル ２．０部 具体例（４）の化合物 ３．５部 メチルエチルケトン ５５．５部 メタノ−ル １５．０部 エタノ−ル ５．０部 上記配合物を十分に攪はん、溶解した後、この溶液を
０．５μメンブランフィルタ−を用いてろ過する事によ
ってジェットプリンタ−用マ−キングインキを得た。
０．５μメンブランフィルタ−を用いてろ過する事によ
ってジェットプリンタ−用マ−キングインキを得た。
【００２２】実施例５ ＲＥＧＡＬ ３３０Ｒ ４．０部 （ＣＡＢＯＴ製 カ−ボンブラック） ＮＣＬ１／８ ４．０部 ソルスパ−ズ２４００ ０．５部 （Ｉ.Ｃ.Ｉ.製 顔料分散剤） セバシン酸ジブチル １．０部 上記配合物を二本ロ−ルにより混練分散したチップ９．
５部に、ＶＭＣＡ（ユニオンカ−バイト製カルボキシル
変性塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂）３．０部、一般
式（４）の化合物２．０部をメチルエチルケトン７７．
０部とメタノ−ル８．５部の混合溶剤に溶解した溶液を
加え、十分に攪はんした後、この混合溶液を５μフィル
タ−を用いてろ過することによってジェットプリンタ−
用マ−キングインキを得た。
５部に、ＶＭＣＡ（ユニオンカ−バイト製カルボキシル
変性塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂）３．０部、一般
式（４）の化合物２．０部をメチルエチルケトン７７．
０部とメタノ−ル８．５部の混合溶剤に溶解した溶液を
加え、十分に攪はんした後、この混合溶液を５μフィル
タ−を用いてろ過することによってジェットプリンタ−
用マ−キングインキを得た。
【００２３】実施例６ Ｒ−８３０ ８．０部 （石原産業製 ルチル型酸化チタン） ジョンクリル６１１ ８．０部 ソルスパ−ズ２４００ １．６部 メチルエチルケトン ３４．０部 上記配合物をペイントコンディショナ−により２時間分
散したベ−スインキに、ジョンクリル６１１ １０．０
部、エステルガムＨＴ（荒川化学製 ロジンエステル）
６.０部、一般式（４）の化合物４．０部をメチルエチ
ルケトン９．４部とメタノ−ル１９．０部の混合溶剤に
溶解した溶液を加え、十分に攪はんした後、この混合溶
液を５μフィルタ−を用いてろ過する事によってジェッ
トプリンタ−用マ−キングインキを得た。
散したベ−スインキに、ジョンクリル６１１ １０．０
部、エステルガムＨＴ（荒川化学製 ロジンエステル）
６.０部、一般式（４）の化合物４．０部をメチルエチ
ルケトン９．４部とメタノ−ル１９．０部の混合溶剤に
溶解した溶液を加え、十分に攪はんした後、この混合溶
液を５μフィルタ−を用いてろ過する事によってジェッ
トプリンタ−用マ−キングインキを得た。
【００２４】実施例１〜６のインキを用い、（株）日立
製作所製コンティニュアスインクジェットプリンタ−
「ＩＪプリンタ−」を用いて、ガラス板、プラスチック
板（アクリル樹脂、ナイロン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポ
リカ−ボネ−ト樹脂）、金属板（アルミニウム、ステン
レス、ブリキ）に印刷を行った。この結果、ガラス ア
クリル樹脂、ナイロン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ−
ボネ−ト樹脂、アルミニウム、ステンレス、およびブリ
キに対して鮮明な印刷画像が得られ、噴射安定性も良好
であった。
製作所製コンティニュアスインクジェットプリンタ−
「ＩＪプリンタ−」を用いて、ガラス板、プラスチック
板（アクリル樹脂、ナイロン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポ
リカ−ボネ−ト樹脂）、金属板（アルミニウム、ステン
レス、ブリキ）に印刷を行った。この結果、ガラス ア
クリル樹脂、ナイロン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ−
ボネ−ト樹脂、アルミニウム、ステンレス、およびブリ
キに対して鮮明な印刷画像が得られ、噴射安定性も良好
であった。
【００２５】次に、上記被印刷物に印刷された各々の印
刷画像に「セロテ−プ」（ニチバン（株）製セロファン
粘着テ−プ）を貼り、次いで「セロテ−プ」を剥離する
ことによる印刷画像の密着性、次に印刷画像を消しゴム
（トンボ鉛筆（株）製ＭＯＮＯ）により、１０回こする
事による印刷画像の密着性を評価したところ十分に判読
可能であり、良好な密着性を有していた。
刷画像に「セロテ−プ」（ニチバン（株）製セロファン
粘着テ−プ）を貼り、次いで「セロテ−プ」を剥離する
ことによる印刷画像の密着性、次に印刷画像を消しゴム
（トンボ鉛筆（株）製ＭＯＮＯ）により、１０回こする
事による印刷画像の密着性を評価したところ十分に判読
可能であり、良好な密着性を有していた。
【００２６】更に、ガラス板への印刷物を水中に１時間
浸せきする事による印刷画像の耐水性を評価したとこ
ろ、印刷画像の剥離はなく十分に判読可能であった。 比較例１ Ｃ．Ｉ．ソルベントブル−７０ ７．０部 ダイヤナ−ルＢＲ１１３ ４．５部 ＸＪ−６００７ ６．０部 ＫＲ−２１６ ３．５部 セバシン酸ジブチル １．５部 チオシアン酸ナトリウム ０．５部 メチルエチルケトン ６０．５部 メタノ−ル １６．５部 実施例１のインキ組成物中の一般式（４）の化合物の代
わりにチオシアン酸ナトリウムを用いた上記配合物を十
分に攪はん、溶解した後、この溶液を０．５μメンブラ
ンフィルタ−を用いてろ過する事によってジェットプリ
ンタ−用マ−キングインキを得た。
浸せきする事による印刷画像の耐水性を評価したとこ
ろ、印刷画像の剥離はなく十分に判読可能であった。 比較例１ Ｃ．Ｉ．ソルベントブル−７０ ７．０部 ダイヤナ−ルＢＲ１１３ ４．５部 ＸＪ−６００７ ６．０部 ＫＲ−２１６ ３．５部 セバシン酸ジブチル １．５部 チオシアン酸ナトリウム ０．５部 メチルエチルケトン ６０．５部 メタノ−ル １６．５部 実施例１のインキ組成物中の一般式（４）の化合物の代
わりにチオシアン酸ナトリウムを用いた上記配合物を十
分に攪はん、溶解した後、この溶液を０．５μメンブラ
ンフィルタ−を用いてろ過する事によってジェットプリ
ンタ−用マ−キングインキを得た。
【００２７】比較例２ Ｒ−８３０ ８．０部 （石原産業製 ルチル型酸化チタン） ジョンクリル６１１ ８．０部 ソルスパ−ズ２４００ １．６部 メチルエチルケトン ３４．０部 上記配合物をペイントコンディショナ−により２時間分
散したベ−スインキに、ジョンクリル６１１ １０．０
部、エステルガムＨＴ（荒川化学製 ロジンエステル）
６．０部、硝酸リチウム０．５部をメチルエチルケトン
１２．９部とメタノ−ル１９．０部の混合溶剤に溶解し
た溶液を加え、十分に攪はんした後、この混合溶液を５
μフィルタ−を用いてろ過することによって、実施例６
のインキ中の一般式（４）の化合物の代わりに硝酸リチ
ウムを用いたジェットプリンタ−用マ−キングインキを
得た。
散したベ−スインキに、ジョンクリル６１１ １０．０
部、エステルガムＨＴ（荒川化学製 ロジンエステル）
６．０部、硝酸リチウム０．５部をメチルエチルケトン
１２．９部とメタノ−ル１９．０部の混合溶剤に溶解し
た溶液を加え、十分に攪はんした後、この混合溶液を５
μフィルタ−を用いてろ過することによって、実施例６
のインキ中の一般式（４）の化合物の代わりに硝酸リチ
ウムを用いたジェットプリンタ−用マ−キングインキを
得た。
【００２８】比較例１、比較例２のインキを用い、実施
例１と同様にしてガラス板、プラスチック板（アクリル
樹脂、ナイロン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ−ボネ−
ト樹脂）、金属板（アルミニウム、ステンレス、ブリ
キ）に印刷を行った。この結果、ガラス アクリル樹
脂、ナイロン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ−ボネ−ト
樹脂、アルミニウム、ステンレス、およびブリキに対し
て鮮明な印刷画像が得られ、噴射安定性も良好であっ
た。
例１と同様にしてガラス板、プラスチック板（アクリル
樹脂、ナイロン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ−ボネ−
ト樹脂）、金属板（アルミニウム、ステンレス、ブリ
キ）に印刷を行った。この結果、ガラス アクリル樹
脂、ナイロン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ−ボネ−ト
樹脂、アルミニウム、ステンレス、およびブリキに対し
て鮮明な印刷画像が得られ、噴射安定性も良好であっ
た。
【００２９】次に、上記被印刷物に印刷された各々の印
刷画像に「セロテ−プ」（ニチバン（株）製セロファン
粘着テ−プ）を貼り、次いで「セロテ−プ」を剥離する
ことによる印刷画像の密着性、次に印刷画像を消しゴム
（トンボ鉛筆（株）製ＭＯＮＯ）により、１０回こする
事による印刷画像の密着性を評価したところ、印刷画像
の一部に剥離がみられた。
刷画像に「セロテ−プ」（ニチバン（株）製セロファン
粘着テ−プ）を貼り、次いで「セロテ−プ」を剥離する
ことによる印刷画像の密着性、次に印刷画像を消しゴム
（トンボ鉛筆（株）製ＭＯＮＯ）により、１０回こする
事による印刷画像の密着性を評価したところ、印刷画像
の一部に剥離がみられた。
【００３０】更に、ガラス板への印刷物を水中に１時間
浸せきする事による印刷画像の耐水性を評価したとこ
ろ、印刷画像が剥離し判読不能となった。
浸せきする事による印刷画像の耐水性を評価したとこ
ろ、印刷画像が剥離し判読不能となった。
【００３１】
【発明の効果】本発明によれば、着色剤、樹脂、有機溶
剤を含有するジェットプリンタ−用インキにおいて、導
電性付与剤として陰イオンが有機陰イオンである第４級
アンモニウム塩を含有させることにより、ガラス、金
属、プラスチック等の各種の被記録材に対する密着性に
優れ、かつ良好な噴射安定性を有するインキを得ること
ができる。
剤を含有するジェットプリンタ−用インキにおいて、導
電性付与剤として陰イオンが有機陰イオンである第４級
アンモニウム塩を含有させることにより、ガラス、金
属、プラスチック等の各種の被記録材に対する密着性に
優れ、かつ良好な噴射安定性を有するインキを得ること
ができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−190774（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−37275（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−1765（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−50073（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−109870（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−100868（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G09D 11/00 - 11/20
Claims (3)
- 【請求項１】 着色剤、樹脂、有機溶剤を含有するコン
ティニュアス方式で用いられるジェットプリンター用マ
ーキングインキにおいて、導電性付与剤として陰イオン
が有機陰イオンである第４級アンモニウム塩を含有する
ことを特徴とするジェットプリンター用マーキングイン
キ。 - 【請求項２】 導電性付与剤として有機スルフォン酸の
第４級アンモニウム塩を含有する請求項１記載のジェッ
トプリンター用マーキングインキ。 - 【請求項３】 導電性付与剤としてナフトールスルフォ
ン酸の第４級アンモニウム塩を含有する請求項２記載の
ジェットプリンター用マーキングインキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32884791A JP3123162B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | ジェットプリンター用マーキングインキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32884791A JP3123162B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | ジェットプリンター用マーキングインキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05163448A JPH05163448A (ja) | 1993-06-29 |
| JP3123162B2 true JP3123162B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=18214758
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32884791A Expired - Fee Related JP3123162B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | ジェットプリンター用マーキングインキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3123162B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4839092B2 (ja) * | 2006-01-30 | 2011-12-14 | 矢崎総業株式会社 | 電線マーキング用インクジェットインク |
| JP5564202B2 (ja) * | 2009-05-27 | 2014-07-30 | 理想科学工業株式会社 | 油性インクジェットインク |
| JP7400168B2 (ja) * | 2020-02-04 | 2023-12-19 | サカタインクス株式会社 | コンティニュアス型インクジェットインク組成物 |
-
1991
- 1991-12-12 JP JP32884791A patent/JP3123162B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05163448A (ja) | 1993-06-29 |
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