JPH05162745A - ラップフィルム収納箱用板紙 - Google Patents

ラップフィルム収納箱用板紙

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JPH05162745A
JPH05162745A JP32590891A JP32590891A JPH05162745A JP H05162745 A JPH05162745 A JP H05162745A JP 32590891 A JP32590891 A JP 32590891A JP 32590891 A JP32590891 A JP 32590891A JP H05162745 A JPH05162745 A JP H05162745A
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JP
Japan
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plate
side plate
paperboard
cutting
line
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Withdrawn
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JP32590891A
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Yasusuke Mikawajiri
庸介 三河尻
Nobuyuki Yuki
惟行 結城
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D83/00Containers or packages with special means for dispensing contents
    • B65D83/08Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession
    • B65D83/0847Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls
    • B65D83/0852Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls with means for assisting dispensing
    • B65D83/0882Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls with means for assisting dispensing and for cutting interconnected articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H35/00Delivering articles from cutting or line-perforating machines; Article or web delivery apparatus incorporating cutting or line-perforating devices, e.g. adhesive tape dispensers
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/10Handled articles or webs
    • B65H2701/17Nature of material
    • B65H2701/175Plastic
    • B65H2701/1752Polymer film

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラップフィルム収納箱の金属性鋸刃を板紙製
切断鋸刃に置換える。 【構成】 前板、底板、後板、蓋板、掩蓋片となる5枚
の側板が各側板間に折り線を介して順に配列し、その側
板の両脇には脇板が折り線を介して配された収納箱用の
板紙で、上記掩蓋片用側板は板の中程で長手方向に切取
り線で5A,5Bに二分され、その側板5Bの片側縁に
は折り線を介して、側板の中程で長手方向に切取り線で
6A,6Bに二分された補助側板があり、その補助側板
6Bの側縁には折り線を介して、掩蓋片用側板5Aより
若干大きい高さ寸法の切断具用側板を側縁部に砥粒隆起
させて連設。 【効果】 高い切断性能の確保と持続、密封性と易開封
性の保持。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】現在一般家庭や飲食業界等で汎用
されているラップフィルムの収納箱の、金属製鋸刃を砥
粒付板紙に置き換える、その為の収納箱用板紙の構造改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】前板1、底板2、後板3、蓋板4、及び
蓋板4から前板1を覆う方向に延出した掩蓋片5とを有
して成るラップフィルムの収納箱は、例えば実公昭51
−13289号公報に記載されて公知である。この種の
収納箱は、例えば商標名:サランラップ[旭化成(株)
社製]として大量に市販されているラップフィルムの収
納箱の原型である。この種の収納箱は本明細書の図−4
(展開図)で示す様に、切断具は底板2と前板1との間
の折線10から前板側に刃先をはみ出させて金属製の鋸
刃Kが、底板2面に取り付けられてある。そしてこの種
の収納箱は、収納された巻回フィルムからフィルムを鋸
刃上に引き出し、フィルム(及び/又は)箱体を斜め上
下に回動させて、フィルムの一側端から他側端に順次フ
ィルムを鋸刃の刃先に押圧させるように誘導すると、フ
ィルムは鋭利な鋸刃に食い込んで一側端から他側端に確
実に切断することが出来る。従ってこの種の収納箱はそ
の切断方式と共に広く消費者に普及し愛用されている。
【0003】一方例えば実開昭56−24630号明細
書第1,2図では、上記収納箱の金属製鋸刃を板紙鋸刃
に変える提案がある。この提案では収納箱の掩蓋片とな
る板紙の中程長手方向に鋸刃状切れ目を入れ、その鋸刃
状切れ目の端縁を直接切断刃にしようとするものであ
る。他方上記鋸刃に換えて、砥粒突起をフィルムの切断
刃にしようとする提案も割合に数多い。近年では例えば
特開昭3−187840号公報には、リボン状板紙又は
フィルム収納箱用板紙の長手方向の切断縁端部に砥粒
を、板紙表面の方向に庇状をした小隆起を形成するよう
に固着し、それを収納箱のフィルム切断刃にする提案が
ある。
【0004】
【発明が解決すべき課題】しかしながら近来、上記汎用
されている金属製鋸刃について、消費者が収納箱を開封
し実用する段階での安全性、及び空箱として廃棄する際
の容易性に対する改善要求が高まっている。前者は収納
箱が一旦開封されると、鋸刃の鋭い刃先が剥き出したま
まであることから生じる取扱い・保管上の諸々の危険性
に対する問題提起であり、後者は、空の収納箱から鋸刃
を剥ぎとる作業が極めて困難であり、その際に手などを
切傷する危険性が高く、さりとてこれをそのまま焼却す
ると、鋸刃が炉内に残存して処理作業上の障害になるの
で、市町村によっては金属(不燃物)と紙とを分離する
ことが、焼却廃棄する上での必要条件にしたいと言う所
もあることに由来する。つまり社会情勢として、収納箱
に金属製鋸刃を使用することの是非が見直される事情が
生じてきている。
【0005】しかるに、上記金属製鋸刃を、例えば実開
昭56−24630号公報のピッチが3〜20mm、高
さが3mm以上と言う大きな鋭い刃山の板紙製のものに
置換えることは困難である。その理由は板紙製鋸刃に
は、フィルムによる押圧時に生じる板紙独自「しなり」
と「へたり」の現象が顕著であり、とうてい金属製鋸刃
と同等の切断性能を発揮させ持続させることは困難であ
る。しかもこの「しなり」と「へたり」の現象は、単純
な樹脂類の塗布・含浸による改質程度では満足する水準
に到達させることは難かしく、又仮に他の板紙の強固な
硬化技術が開発されて、金属製と同等の硬度と強靱さを
持つ紙製鋸刃が完成されたとしても、恐らくその鋸刃は
金属製のもの同様に、強く触れた手や他の物品を傷付け
るものになる問題点を持つからである。
【0006】又一方、特開昭3−187840号公報提
案の砥粒隆起のものに変更して対処しようとしても、容
易には採用出来ない問題点がある。この原因は砥粒隆起
でのフィルムの切断は、砥粒突起で生じた傷を起点とし
てするフィルムの裂け破れの伝播方式であって、鋸刃の
様な刃先で順次切り進む切断方式とは抜本的に違うから
である。従って砥粒での切断性能の改善(切断フィルム
の切口を整える)には例えば、起点傷の付与出来る砥粒
突起を箱長手方向に線状に連続して設けることであろう
が、この様な形状精度の高い砥粒隆起の固着は、固着技
術の困難性にも関連して、箱に組み立てる段階で線状の
砥粒突起が局部的に欠損する現象があって、量産工程の
中では切断性能を安定して供給出来ないと言う問題、更
に砥粒隆起の固着後の箱の組立で工程及び箱の移送過程
(製品輸送を含む)で、固着砥粒がそれと接触した工程
部位を磨耗させる現象、及び接触した箱相互の化粧印刷
面を損傷させる現象の発生が顕著で、安易に砥粒の塗布
は採用出来ないと言う根本的な問題点がある。
【0007】上述した通りの多くの問題点が、長年に亘
って収納箱用の金属製鋸刃を板紙製切断刃に置換えるこ
との大きな障害となっているのである。
【0008】
【課題を解決する為の手段】上記課題は、本発明を採用
すること即ち「収納箱になった時に、各々前板、底板、
後板、蓋板、及び掩蓋片となる長方形の5枚の側板1,
2,3,4,及び5が、各側板間に折り線10を介して
順に配列しており、且つその側板の両脇には所定の形状
をした各脇板が折り線11を介して適宜に配されていて
成るラップフィルム収納箱用の板紙において、上記掩蓋
片となる側板5は板の中程で長手方向に延在した切取り
線12によって5A,5Bに二分されており、その側板
5Bの片側縁には折り線13を介して、側板の中程で長
手方向に延在する切取り線14によって6A,6Bに二
分された補助側板が配され、更にその補助側板6Bの側
縁には折り線15を介して、上記切取り線12で二分さ
れて蓋板4側に位置している掩蓋片用側板5Aよりも若
干大きい高さ寸法を有した切断具用側板7が、その側縁
部には砥粒隆起8を形成した状態にして連設されて成る
ことを特徴とするラップフィルム収納箱用の板紙」を採
用することで容易に解決することが出来る。
【0009】本発明の内容を、市販の収納箱のものの板
紙である図−4と本発明の実施例である図−1の対比で
説明すると、本発明の構成要件の前段の部分即ち「収納
箱になった時に、各々前板、底板、後板、蓋板、及び掩
蓋片となる長方形の5枚の側板1,2,3,4,及び5
が、各側板間に折り線10を介して順に配列しており、
且つその側板の両脇には所定の形状をした各脇板が折り
線11を介して適宜に配されていて成るラップフィルム
収納箱用の板紙において」の部分は、図−4の市販のも
のとも共通している構成部分である。しかして本発明の
主要部は、図−1において「上記掩蓋片となる側板5は
板の中程で長手方向に延在した切取り線12によって5
A,5Bに二分されており、その側板5Bの片側縁には
折り線13を介して、側板の中程で長手方向に延在する
切取り線14によって6A,6Bに二分された補助側板
が配され、更にその補助側板6Bの側縁には折り線15
を介して、上記切取り線12で二分されて蓋板4側に位
置している掩蓋片用側板5Aよりも若干大きい高さ寸法
を有した切断具用側板7が、その側縁部には砥粒隆起8
を形成した状態にして連設されて成ること」の部分にあ
る。
【0010】そして図−2(A),図−3(A)は図−
1の板紙を箱体に組立てた時の(及び組立手順をも示
す)断面概念図、図−2(B),図−3(B)は各々図
−2(A),図−3(A)を開封する時の切取り・剥離
部分を示す断面概念図である。
【0011】
【作用】先ず本発明の主要点を、その作用機能との関係
において説明すると次ぎの様になる。即ち本発明の主要
部がもたらす作用の第1は、発明の板紙が組立てられて
収納箱として使用する際の「砥粒隆起付き紙製切断刃」
は、切断具用側板7と補助側板6Bとで合板補強された
状態の掩蓋片用側板5A(図では合計3枚の合板)の先
端部に、刃先(砥粒固着部)が突出している構造のもの
となることである。この作用は掩蓋片用側板5Aの長手
方向や高さ方向の「しなり」を伴った切断具用側板7全
体の板紙独特の「しなり」の発生を防止し、更に掩蓋片
5Aの先端に切断刃を配置させた事の切断効果(切断時
にフィルム間が鋭角に屈折して刃先に当接することの効
果)とがあいまって、切断刃そのものの切断性能を著し
く高める効果を発揮する。この効果の大きさは、硬化加
工紙で作った鋸刃の使用、或は3倍厚みの厚紙鋸刃の使
用時の各々の切断性能を遙かに凌ぐもので、発明者等に
とっても予期しなかった驚くべき効果である。この効果
の大きさの影響で本発明は、ラップフィルム収納箱に通
常用いる(厚み0.7〜0.8mm程度の)板紙の、そ
の先端部を「砥粒隆起付き紙製切断刃」に加工しただけ
の状態で、金属性鋸刃とほぼ同等或いはそれ以上の切断
性能を持つ板紙製切断刃付きの収納箱を一体的に作り得
たものである。
【0012】上記切断性能の向上効果として特記すべき
ものには、例えば引き出したフィルム面に切断刃板紙先
端縁が垂直に当接する様に右手でフィルム端を水平に保
持し、箱を持つ左手親指で掩蓋片5A面の長手方向中程
を押さえ、右手のフィルム端と箱長軸との相対位置の関
係が扇(末広)形をなす方向に、箱を水平に開角移動さ
せるだけでフィルムは切断刃板紙の先端縁部分で簡単に
美麗に切断されると言う切断方式が、従来の切断方式に
加わって出来るようになったことがある。この扇(末
広)形切断方式は、寄り付きや皺が生じない状態で切断
したフィルムを物品上に載置し被覆することが出来る点
で、有効であり商品価値を高めるものである。
【0013】本発明の主要部がもたらす作用の第2は、
発明の板紙は箱体に組立てる過程において、砥粒隆起付
きに加工した側板7のその切断刃(砥粒隆起)面の少な
くとも片面を、工程部位に全く接触させないで折り畳
み、且つ切断刃(砥粒隆起)を他の側板間で挟み込む状
態にして箱体にすることが出来る構造であることであ
る。この切断刃は箱を開封する処のフィルムを消費する
段階まで箱体の外部に露出することがない。この作用は
他のものと接触することで切断刃(砥粒隆起)部が「脱
落・損傷する」「板紙部がへたる」或は「板紙部がへた
り易くなる」ことを防止する効果を発揮するに留まら
ず、その最大の効果は、箱用の板紙に砥粒隆起を形成さ
せた場合においても、固着した砥粒が工程部位を磨耗さ
せる現象、及び接触した箱の化粧印刷面を損傷させる現
象の発生を完全に防止できることである。この効果によ
って本発明は、掩蓋片先端部に「砥粒隆起付き紙製切断
刃」を装着した。実用的なラップフィルム収納箱の工業
的生産を可能なものにしている。本発明の主要部がもた
らす作用の第3は、発明の板紙は箱体にする時、その折
り線からの折り曲げ方向がほとんど一方向であり、結果
として箱体になった時は箱の外部に板紙裏面が全く露出
しないことである。一般に折り線の加工は一方向からそ
の全てが行えることが工程上で望ましく、又折り曲げは
折り線の加工方向に行なう方が、仕上がりも美麗になり
箱の密封状態も高まるのである。又一般に板紙は表裏の
紙面状態が大きく異なり、仮に化粧印刷を裏面に施して
も表面の場合程の美粧性は得られない。従って本発明に
おけるこの作用の第3は、化粧箱としての完成度(密封
性、美粧性)を著しく高める効果を発揮して有益であ
る。
【0014】本発明の主要部がもたらす作用の第4は、
箱体の開封操作が刃先を損なわずに、従来のものと同等
の操作で容易に出来ることである。この開封の様子は図
−2(B),図−3(B)で例示している。即ち例え
ば、図−2(B)は図−2(A)のものの開封である
が、この場合は側板5Bと6Aの重なった部分の脇端を
摘み、切取り線12と14に沿って箱長手方向上向きに
引き捲ると、側板6Aと側板1との両表面間の局部接合
部9(図−1参照)が剥離すると共に、切取り線12と
14が切れて側板5Bと6Aの重なった部分が取除かれ
て開封する。又図−3(B)は図−3(A)のものの開
封であるが、この場合は例えば、側板5Bと6Aの重な
った部分の長手中央部先端を摘んで上方に捲り、先ず側
板6Aと側板1との両表面間の局部接合部9(図−1参
照)の全体を剥離して開封させる。次いで側板5Bと6
Aの重なった部分でなる切断刃の鞘部を、切取り線12
と14とで抜きとる様に取り除く。このようにすれば、
いずれの場合も開封時には殆ど刃先に部位が触れること
はなく、開封後は切断具用側板7の側端縁に位置した切
断刃は、掩蓋片用側板5Aの裏側先端に固定された状態
で露出する。そして掩蓋片用側板5Aに繋ながる蓋板用
側板4は、蓋板用側板4と後板用側板3との間の折り線
10をヒンジ部になって箱体から遊離するので、収納さ
れた巻回フィルムRからフィルムFを引き出すことが出
来るようになる。
【0015】本発明の主要部がもたらす作用の第5は、
採用する「砥粒隆起付き紙製切断刃」は、仮に手に強く
触れることがあっても手を切傷することがない利点があ
って有益で、更に使用後の空箱をそのまま焼却処分する
ことが出来る利点を兼備したことである。焼却残査とし
て残るものは、板紙の灰分とほとんど違うところがない
ことが確認されている。
【0016】本発明に採用される「砥粒隆起付き紙製切
断刃」の砥粒隆起8は、例えば特開昭3−187840
号公報第1図に示されている様な、板紙の切断端面(厚
みに相当)上に板紙の長手方向連続して、板紙の両面側
に庇状の小隆起(庇の長さ約0.5〜0.05mm)を
形成して固着しているもので代表される。つまり板紙に
対して例えば10mm以上もの広い幅で全面に砥粒が固
着されている様な従前の砥粒隆起のものとは違って、5
mm以下(望ましくは3mm以下)のより狭い幅寸法
で、長手方向に連続した庇状隆起が突起している固着状
態のものである。そして固着の場所は、例えば板紙の切
断端面のみの(隆起は高さ方向となる)もの、同板紙の
切断端面全体と切断端面近傍の紙板表面に亘るもの、同
板紙の切断端面の中程から切断端面近傍の紙板表面に亘
るもの、同板紙の切断端面近傍の紙板表面のみのものが
あり、庇状隆起は板紙表面の両面、又は片面に突起して
固着している場合がある。この場合フィルム切断に最も
有効な庇状隆起は板紙表面の片面のもので、この庇状隆
起が箱本体の方向に向くように加工される。庇の厚さは
庇を強固に且つ鋭利な突起を形成させるもので、通常
0.2〜3mm好ましくは0.3〜2mm、更に望まし
くは0.4〜1mmである。この庇状隆起の存在は、肉
眼では判別しにくい程小さなもので、板紙の切断端面や
切断端面近傍の紙板表面を手で触れてみて「ザラッ」と
した引っ掛かりの感触で、その存在が分かる程度のもの
である。
【0017】本発明で言う砥粒は、一般で言う砥粒を含
み、その他無機物または有機物で鋭利な角を持つ硬い粒
子にできるものを総称する。具体的には無機粒子として
は、例えばアルミナ、アランダム、炭化珪素、ザクロ
石、金属類等の粒子、有機物としてはゼラチン、庶糖、
ペクチン等の粒子で、粒径は平均粒径で通常20〜10
00μm、好ましくは30〜400μm、最も好ましく
は40〜350μmの範囲のものである。これらの塗布
固着には各種合成樹脂系の接着材が使用できる。これ等
砥粒塗布は、粒子のままで接着剤の塗布面に散布した
り、放電吸着させたりする方法もあるが、砥粒を接着剤
と混合してペースト状にしこれを塗布する方が操作が容
易で隆起を形成させ易い。切断時等に生じる砥粒の脱落
を防ぐ為には、形成した砥粒隆起に接着剤をオーバーコ
ートする場合もある。いずれもこの種の接着剤には、紫
外線や電子線で急速に硬化する架橋性樹脂接着剤を採用
した方が乾燥工程の時間短縮が図れて望ましい。
【0018】本発明で言うラップフィルムとは、塩化ビ
ニリデン系樹脂フィルム、ポリエチレン系樹脂フィル
ム、ポリエステル系樹脂フィルム等で代表される合成樹
脂製のフィルム、アルミ箔等の金属箔、グラッシングペ
ーパー、ワックスペーパー等の長尺紙類及びこれらの積
層品で、巻回したものを引出して用いるものを総称す
る。
【0019】本発明に用いる板紙は、0.35〜1.5
mm程度の厚紙及びEフルートと呼称させるダンボール
等である。肉厚のものは丈夫ではあるが、折り曲げ加工
が困難になるので厚み約0.35〜0.8mm(秤量で
310〜550g/m2 )の範囲の比較的薄い方のもの
を用いることが望ましい。又図−1,2,3に示す25
補強板で、前板1の補強と前板1の上縁を平滑にするこ
とを司どる。従ってあった方が望ましいが、なくてもか
まわない。図−1に示す20〜24の脇板は、箱の種類
が通常ボックスタイプと呼称される場合の例示である。
つまり脇板24は脇板23の裏面横向きに貼合されて蓋
板側板4の脇掩蓋片を形成し、脇板20〜22は相互に
貼合されて箱体の両脇開口部を覆う上蓋や中蓋となる部
位である。処が箱の種類を現状市販の形態のものにする
と、上記の脇板は、例えば図−4の脇板20〜22のみ
で賄うことが出来、脇板の形も多少違ってくる。このよ
うに脇板は、箱の種類やその部位の果たす役割に応じて
その数や形状を自由に変えることの出来る性質のもので
ある。しかしながらこの脇板は、箱両脇の密封性や箱全
体の頑丈さに大きく影響するので、図−1の様に多くの
脇板に設けるようにすることが望ましい。殊に本発明の
様に切断刃を、掩蓋片5Aの先端に位置させるときは、
蓋板側板4の脇板24と脇板23とでなる脇掩蓋片が存
在するものを用いた方が、掩蓋片5Aを含む切断刃全体
の長手方向と高さ方向の「たわみ」を防ぐ役割が大きく
切断性能が高まる上で望ましい。
【0020】尚図−1の例示での砥粒隆起は、収納箱に
なる板紙に直接砥粒を固着して設ける経済的に有利な場
合のもので示したが、別に砥粒固着したリボン状の板紙
切断刃を切断具用側板7の側縁に取り付けるようにして
も良い。只いずれの場合も切断刃となる砥粒隆起部は、
切取り線12と14から生じる小突起(切取り線の接続
部の残骸)の悪影響を受けない様に、掩蓋片用側板5A
の先端縁より若干突出する寸法に設定することが望まし
い。その突出寸法は約1〜4mm,厳密には1.5〜3
mmの範囲から選ばれる。
【0021】又図−1では、切断刃の全体形状が水平の
直線状のもので例示したが、この切断刃の全体形状は例
えば、傾斜した直線状、湾曲形状、山形に傾斜した形状
等のものであっても良いことは言うまでもない。これ等
は切取り線12と14の相対的な関係の位置や形状を変
更して、採用する切断刃の全体形状に切取り線を沿わせ
る様にすることで完成する。
【0022】
【実施例】
【0023】
【実施例1】肉厚み約0.4mm(秤量:350g/m
2 )の厚紙を用いて、図−1に示す展開図のラップフィ
ルム収納箱用の板紙を用意した。この場合の砥粒隆起8
の形成は、板紙の切断具用側板7の先端部表面側に、先
端縁から約3mmの幅で紫外線硬化型接着剤(カシュー
社製♯EC−12−0)を塗布し、400Wの紫外線ラ
ンプを15cm上方から照射して固化し、その上に同じ
接着剤を先端縁から約2mmの幅で塗布したものを、気
体で浮遊流動状態にある砥粒(JIS R8001によ
る46番のアルミナ粒)の層の中を通して接着剤の表面
に砥粒を付着させ、400Wの紫外線ランプ[セン特殊
光源社製(商品名 キュアラブDX,HLR−400
D)]を15cm上方から照射して固化し、その上に同
じ接着剤によるオーバーコート処理をして同じ架橋固化
し砥粒を固着させた。この操作によって庇状の隆起(幅
約1.2mm、庇の長さ約0.3mm)が切断具用側板
7の先端縁近傍の側板表面側に長手方向に形成してい
た。
【0024】図−1の板紙はその表面(化粧印刷した
面)で例示してある。この板紙を図−2(A)の断面図
のように折り曲げ、サランラップ(商品名:旭化成製)
の巻回フィルムRを収納して箱体に組立てた。その折り
曲げ組立ての手順を若干例示すると、 (1)先ず切断具用側板7を折り線15で逆折りして補
助側板6Bの表面に貼合(接着材使用以下記載省略)
し、折り線13で裏側に折り曲げ補助側板6Bの裏面と
掩蓋片5Aの裏面を貼合する。 (2)一方補強板25を近傍の折り線10で裏側に折り
曲げ補強板25の裏面を前板側板1の裏面に貼合し、更
に前板用側板1と底板側板2との間の折り線10でその
両者の裏面が重なる方向に強くおり畳んでおく。 (3)そして蓋板側板4と後板側板3との間の折り線1
0で蓋板側板4の裏面と後板側板3の裏面とが重なる方
向に折り曲げて、裏面に位置した補助側板6Aの表面
を、裏面に位置した前板用側板1の表面ある局部接合部
9の部分で貼合する。 (4)これを断面的に押し立てると四角断面の筒状態に
なるので、片方脇の脇板20と脇板22とを各々近傍の
折り線11で直角に折り曲げながら脇板20の表面を脇
板22の裏面に貼合し、その上に脇板21を近傍の折り
線11で直角に折り曲げ脇板22の表面に脇板21の裏
面を貼合し、脇部の密封を完了する。そして脇板24と
脇板23とを、各々近傍の折り線11で脇板21表面上
に直角に折り曲げ、脇板24の表面を脇板23の裏面に
貼合して、蓋板側板の脇掩蓋片を完成させる。 (5)そして他方脇の開口部から、巻回フィルムRを収
納して上記(4)の脇板貼合と同じ順序で、脇部の密封
と脇掩蓋片を完成させる。
【0025】この様にして得られたラップフィルム収納
箱の断面は図−2(A)の通りとなる。得られたラップ
フィルム収納箱について、種々の評価を実施した結果、
上記「本発明の主要部がもたらす作用」で述べた第1〜
5の効果が総て確認され、本発明の有効性が実証され
た。
【0026】
【実施例2】上記の砥粒隆起8の形成を、板紙の切断具
用側板7の先端部裏面側に変更したこと、及び板紙の組
立を図−3(A)に変更した他は、実施例1と同じ実験
を繰り返した。尚、図−3(A)が図−2(A)と相違
する処は上記手順の(1)の部分のみで、次のように変
更したことになる。 (1)先ず切断具用側板7を折り線15で裏面に折り返
して補助側板6Bの裏面に貼合し、折り線13で裏側に
折り曲げて切断具用側板7の表面と掩蓋片5Aの裏面を
貼合する。
【0027】この様にして得られたラップフィルム収納
箱について、実施例1と同様に種々の評価を実施した結
果、上記「本発明の主要部がもたらす作用」で述べた第
1〜5の効果が総て確認され、本発明の有効性が実証さ
れた。上記の2つの実験で特記すべきは、砥粒を固着し
た切断刃を用いた場合の最大の課題の解消、即ち
(1)、製造−輸送過程では工程部位及び箱体との接触
磨耗や接触損傷の発生が完全に解消されたこと、(2)
個々のバラツキを含めて、切断性能が、その持続性と共
に大きく向上し、金属製に勝る板紙製切断刃付きのラッ
プフィルムを収納した収納箱を商品として市場に供給で
きるようになったこと、(3)鋭利な刃先部の無い安全
性の高い切断刃で、皺、寄り付きのないフィルムの新し
い切断方式が出来るようになったことである。
【0028】
【発明の効果】本発明は上述の構成を持つことにより、
収納箱にする通常厚みの板紙の一端部を砥粒隆起に加工
するだけのもので、切断性能に優れた板紙製切断刃付き
の収納箱を商品として市場供給することを可能にした。
又本発明は、砥粒隆起付き切断刃を採用するときの従来
の課題であった「ヤスリのように設備部位や隣の箱体を
損傷させる」ことを解消し、且つ収納箱としての密封
性、開封の容易性、美粧性、安全性及び焼却の容易性の
すべて満たすラップフィルム収納箱を提供する。従って
この本発明は、かねてから念願でありながら達成するこ
とが出来なかった、従来の化粧箱の金属製鋸刃を板紙製
切断刃のものに、ようやく置換えることを可能にするも
ので産業界に果たす役割の大きい優れた発明であると言
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の収納箱用板紙の構造を例示する展開図
【図2】発明の収納箱用板紙の組立て方を例示する箱の
断面概念図
【図3】発明の収納箱用板紙の組立て後の開封の仕方を
示す箱の断面概念図
【図4】従来(現状市販)の収納箱用板紙の構造を例示
する展開図
【符号の説明】
1 前板用側板 2 底板用側板 3 後板用側板 4 蓋板用側板 5A,5B 掩蓋片用側板 6A,6B 補助側板 7 切断具用側板 8 砥粒隆起(図として明示出来ない) 9 局部接合部 10,11,13,15 折り線 12,14 切取り線 21,22,23,24 脇板 25 補強板 X 金属鋸刃 R 巻回フィルム F フィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納箱になった時に、各々前板、底板、
    後板、蓋板、及び掩蓋片となる長方形の5枚の側板1,
    2,3,4,及び5が、各側板間に折り線10を介して
    順に配列しており、且つその側板の両脇には所定の形状
    をした各脇板が折り線11を介して適宜に配されていて
    成るラップフィルム収納箱用の板紙において、 上記掩蓋片となる側板5は板の中程で長手方向に延在し
    た切取り線12によって5A、5Bに二分されており、
    その側板5Bの片側縁には折り線13を介して、側板の
    中程で長手方向に延在する切取り線14によって6A,
    6Bに二分された補助側板が配され、更にその補助側板
    6Bの側縁には折り線15を介して、上記切取り線12
    で二分されて蓋板4側に位置している掩蓋片用側板5A
    よりも若干大きい高さ寸法を有した切断具用側板7が、
    その側縁部には砥粒隆起8を形成した状態にして連設さ
    れて成ることを特徴とするラップフィルム収納箱用板紙
JP32590891A 1991-12-10 1991-12-10 ラップフィルム収納箱用板紙 Withdrawn JPH05162745A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012192942A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Yamashita Insatsu Shiki Kk ラップフィルムの収納箱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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