JPH0551029A - 巻回フイルム容器の切断具 - Google Patents

巻回フイルム容器の切断具

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JPH0551029A
JPH0551029A JP20409191A JP20409191A JPH0551029A JP H0551029 A JPH0551029 A JP H0551029A JP 20409191 A JP20409191 A JP 20409191A JP 20409191 A JP20409191 A JP 20409191A JP H0551029 A JPH0551029 A JP H0551029A
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abrasive grains
adhesive
film
base material
container
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Hisao Kai
久雄 階
Kensuke Ochiai
憲輔 落合
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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    • B65H2701/1752Polymer film

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 必要な部位にのみ砥粒が固定し、手指が触れ
ても不快感がなく、製造が容易で、切れ味がよく、砥粒
落ちがなく、かつ各種の巻回フィルム容器に装着するこ
とができる巻回フィルム容器の切断具を提供する。 【構成】 リボン状の基材1の端縁2に、その少なくと
も一方の側面部に浅い庇状5を形成させて硬質粒子が固
定され、その硬質粒子の表面は弾性限界伸び率が130
〜700%の乾燥皮膜特性を有する接着剤18により被
覆されている巻回フィルム容器の切断具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は巻回フィルムを収納する
分配容器に用いる切断具に関し、より詳しくは硬質粒子
を固定してなる切断具の切れ味の向上及び硬質粒子の脱
落を防止した切断具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリ塩化ビニリデン系フィルムな
どのプラスチックフィルム、アルミ箔、グラシン紙、ワ
ックスペーパーなどの巻回フィルムの分配容器には、鋸
歯状金属からなるいわゆるノコ歯と呼ばれる切断手段が
固定されている。このノコ歯は手指が接触すると痛く、
時として怪我をするおそれがあった。そこで、より安全
な切断手段として容器にやすり状粗面を設けることが特
開昭57−125140号公報に開示されている。また、やすり
状粗面は砥粒落ちしないように強固に固定する必要があ
る。特に食品に直接触れる形で用いられるフィルムで
は、砥粒落ちの現象は、それがわずかであっても致命的
な欠点になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現実の
切断に砥粒が有効に活用されるのは、切断刃の先端部や
容器の稜線上等のごく細い線状の部位であって、砥粒の
大部分は不必要な部位多く貼着していることになる。本
発明は必要な部位にのみ硬質粒子が固定し、手指が触れ
ても不快感がなく、製造が容易で、切れ味がよく、砥粒
落ちがなく、かつ各種の巻回フィルム容器に間接的に或
いは直接的に装備することができる巻回フィルム容器の
切断具を提供するものである。
【0004】
【課題解決の手段】本発明の巻回フィルム容器の切断具
は、基材の切断面となる端縁に、その少なくとも一方の
側面部に浅い庇状を形成させて硬質粒子が固定されてお
り、その固定された硬質粒子の表面は、弾性限界伸び率
が130〜700%である乾燥皮膜特性を有する接着剤
で被覆されていることを特徴とするものである。
【0005】本発明における巻回フィルムはポリ塩化ビ
ニリデン系フィルム、ポリエチレン系フィルム、ポリ塩
化ビニル系フィルム、ポリエステル系フィルムなどのプ
ラスチックフィルム、アルミ箔などの金属箔、グラシン
紙、ワックスペーパーなどの紙類及びこれらの積層体で
あり、紙管に巻回された長尺物に広く使用される。巻回
フィルムの容器は通常紙管に巻回したフィルムを回転自
在に寝かせて収納できる長方形横長の箱形容器である。
一般的には、長方形の前側面、底側面、後側面及びほぼ
正方形の2枚の側片とからなり、上部に長方形の開口部
を形成した容器である。好ましくは、後側面の自由端か
ら長方形の上側面を延出し、該上側面の自由端から掩蓋
片を延出した形状である。また、蓋体と掩蓋片の両側に
蓋側片を設けて蓋体と掩蓋片を互いにほぼ直角に固定し
た箱型の蓋体を有する容器も使用できる。
【0006】本発明の基材は、板紙、金属薄板、プラス
チックシートなどであり、容器用板紙の一部であっても
よい。基材の切断部となる端縁とはこれら長方形の基材
の最大面積を持つ板面の長辺に添った端縁にあたり、側
面部とは前記の板側面を意味する。一般に基材は幅5m
m、長さ20cm程度のリボン状で一端を持って立てたと
き自立する程度の剛性を有するものであればよい。厚み
は0.1〜1.5mm、好ましくは0.2〜1mm程度であり、巻
回フィルム容器に容易に貼着したり、或いは金属であれ
ばカシメ、ハトメなどで固定できるものが便利である。
従って以下の説明は主にこのリボン状基材で行なう。
【0007】本発明における硬質粒子とは、一般に砥粒
を含み、無機または有機の粒子である。無機粒子では例
えば溶融アルミナ、アランダム、炭化珪素、ザクロ石、
及びステンレス鋼、真鍮などの金属の粉粒、有機粒子で
は例えばゼラチン、しょ糖、ペクチンの粉粒などであ
る。なかでも硬質で鋭い角を有するものであれば好まし
い。これらのなかから被切断フィルムの種類に応じて好
ましい材質、粒径を選ぶことができる。一般には、粒径
50〜1000μである。以下、このような硬質粒子を
便宜上砥粒と表現する。
【0008】本発明の特徴は、基材の切断部となる端縁
に、その少なくとも一方の側面部に浅い庇状を形成させ
て硬質粒子が固定されており、その固定された硬質粒子
の表面は、弾性限界伸び率が130〜700%である乾
燥皮膜特性を持つ接着剤で被覆されていることを特徴と
する。庇の長さ、すなわち、基材の表面からはみ出した
砥粒群の幅、図1におけるa、b間の長さは、一般に
0.05〜0.5mm、好ましくは0.1〜0.3mmである。また
庇の厚さ、すなわち図1におけるc、d間の長さは、通
常は0.2〜3mm、好ましくは0.3〜2.0mm、更に好
ましくは0.4〜1.0mmである。この厚みは、庇に鋭い突
起を生じ易くすること、及び庇を強固に固定する効果を
持つ。基材の端縁に固定した庇状の砥粒は、必ずしも両
側面に突出していることを要しない。何れか一方のみが
庇状に突出しているほうが巻回フィルム容器への貼着方
法によってはかえって望ましい場合もある。
【0009】庇状の具体例は例えば図1〜3の5の部
分、及び図9の(a)(b)(c)(d)の各5の部分
として示される。即ち、これらいずれも側面に対して突
出した部分を有している。なお、これらの図はいずれも
断面図であるが、庇である上では、基材1の長手方向に
添って或る長さを以て連なった状態のものであることを
意味するものである。
【0010】図9の(a)〜(d)は庇の固定場所を示
すもので、(a)は側面部のみ、(b)は側面部から先
端面の一部に、(c)は先端面全体から一方の側面部
に、(d)は先端面全体から双方の側面部に(図1〜3
の場合と同じ)各々固着している。その他図示は省略さ
れているが、砥粒が先端面にのみ固着し、庇状5を側面
部に張出して形成しているものや、(a)のように側面
部のみに固着して庇状5を一方の側面部に形成している
が上端面側にも砥粒を張出て形成しているもの、及び側
面部のみに固着して両側面部に庇状5を形成しているも
のなどもある。しかしこれ等はいずれも素材の切断部と
なるべき端縁部のみに砥粒が固定され、且つ側面部に浅
い庇部を形成しているところに共通点がある。
【0011】砥粒を固定する接着剤としては、紫外線硬
化型接着剤、レゾール型フェノール系接着剤、エポキシ
系接着剤、メラミン系接着剤、ポリウレタン系接着剤、
ユリア樹脂系接着剤などが挙げられるが、紫外線硬化型
の接着剤は硬化にあたり加熱しないため板紙の変形を防
止できる長所を有する。更に、本発明の特徴は砥粒を接
着剤により基材の端縁に固定した後、砥粒群を弾性を有
する薄い接着剤層で覆うものである。被覆用接着剤は塗
布時に流動性があるため、図8に示すように、均一に塗
布しても基部は厚く頂部は薄く被覆される傾向がある。
したがって、砥粒の先端部は依然として鋭い形状を保
ち、切断性能に影響しない。
【0012】被覆用接着剤は弾性限界伸び率が常温で1
30〜700%、好ましくは150〜500%、より好
ましくは180〜400%の乾燥皮膜特性を有するもの
であり、例えばSBR、NBR、ポリ塩化ビニル系ゴ
ム、ポリ酢酸ビニル系ゴム、天然ゴム、ポリウレタン系
ゴムなどから選択することができる。砥粒を庇状に固定
するにあたっては、砥粒を施すべき基材の端縁部を密着
させず、わずかの間隙を保って縞状に配列した塗布部位
に接着剤により砥粒を塗布することが好ましい。この場
合、間隙が存在することにより互いに隣接する基材に塗
布した砥粒と砥粒とが接着できずに各基材の角部から下
方に垂れ落ち、接着剤硬化後も直ちに各基材が分離す
る。砥粒は可及的に密に固定され、しかも単層であるこ
とが好ましい。砥粒付着が粗であると切断効果が低下
し、2層以上であると砥粒の接着強度が低下する。
【0013】このように塗布する手段としては種々ある
が、例えば、図1に示すように、基材と基材との間に合
紙のような、必要とする間隙と一致する厚さの異種素材
を挟む。この異種素材は基材の砥粒を施す面より少なく
とも2mm程度短いものであることを要する。すなわち、
接着剤と砥粒を一面に施した場合、空隙が支持すること
ができないために砥粒及び接着剤が垂れ落ちる長さ以上
に異種素材を下げて挟む必要がある。
【0014】砥粒の固定場所を例えば図9の(a)
(b)のように端縁の一側面部に偏らせたいときは、例
えば図1のような合紙との組合せを、合紙より突出して
いる基材の硬質粒子塗布面が一枚毎に少しづつ位置ずれ
して階段状をなすように変更し、この階段状の斜面側か
ら塗布する接着剤の散布角を調整することで達成でき
る。そしてその接着剤の乾燥後被覆用接着剤を塗布す
る。
【0015】また、基材として紙などの圧縮により厚さ
を減少することができる素材を用いる場合には、基材と
基材との間の砥粒や接着剤が垂れ落ちる可能性のある部
位を圧縮して厚みを減じ、図2に示すようにして、砥粒
塗布面と空隙とを縞状に交互に形成する。この縞状の面
に上記の方法により砥粒を塗布すればよい。リボン状の
基材の場合には更に種々の方法がある。例えば図3に示
すように、リボン状基材と一致する幅の複数の空隙を有
する仕切り板を設け、この仕切り板の中に仕切り板より
わずかに幅広いリボン状基材を挿入する。したがって、
リボン状基材の砥粒塗布面は仕切り板より突出してい
る。この状態で基材の断面に接着剤、砥粒および被覆用
接着剤を施せば、硬化後も互いに接触しない。
【0016】また、長いエンドレスのリボン状基材と合
紙とを合わせて巻回し、一方の巻回面に接着剤、砥粒お
よび被覆用接着剤を塗布することもできる。この場合、
砥粒及び接着剤塗布面において、合紙が基材面より低い
ことを要し、その程度は基材面に砥粒及び接着剤を塗布
したとき垂れ落ちて接触しない長さを確保できればよ
い。一般には2mm程度であれば充分である。接着剤を乾
燥後、一定長さに切断してリボン状の切断手段とし巻回
フィルム容器の所定部位に固定する。
【0017】また、巻回したリボン状基材を一端から巻
出し、図5に示すように、基材の長さ方向断面に接着剤
を施し、次いで砥粒を散布し、紫外線を照射して接着剤
を乾燥させ、砥粒を基材上に庇状に固定させる。乾燥
後、所定長さに順次切断し、巻回フィルム容器の切断手
段とすることもできる。本発明の切断具は巻回フィルム
の容器の前側面の上端、掩蓋片の先端縁などの長さ方向
の切断面や長さ方向の稜線に接して貼着すれば安全な切
断具として使用できる。また、切断具(部)の位置が例
えば容器の掩蓋片の先端縁であるようなときは、容器用
板紙を基材として用い、本発明の切断具を直接的に固着
させることもできる。
【0018】
【作用】本発明でいう庇状の張出しは、切断時にフィル
ムに優先的に接触し、その角が切断効果を高める。ま
た、表面被覆した接着剤は、上記切断効果を低下させな
いばかりでなく、砥粒の脱落を防ぐので切断効果を持続
させ、且つ砥粒脱落による食品衛生面への問題をも解消
する。
【0019】本発明の切断具を実施例である図6に示す
フィルム容器において説明すると、次のような多様な切
断形態が容易且つ確実にできる。即ち、図6の容器での
フィルムの取り出しは、前板の表面と掩蓋片の裏面との
間で押し挟むようにして行なわれることになるが、その
切断は例えば、引出したフィルム面に掩蓋片の先端を
直角に当接する状態にフィルム位置を正し、相対的に前
板の面に直交する方向(即ち水平方向)の応力を上記フ
ィルム部に与えてする切断方法、掩蓋片の先端部を頂
点にフィルム相互が鋭角をなす状態にフィルム位置を正
し、相対的に掩蓋片の先端を押し下げる方向の応力をフ
ィルムに与えてする切断方法及び、上記と同様のフ
ィルム位置で、与える応力を相対的にフィルム幅方向の
一方から他方側へと順次部分集中させてする切断方法な
ど、多様な切断が容易且つ確実に行なうことができる利
点を生む。このような利点は砥粒を切断具とする場合に
おいて、本発明で初めて具現されるものである。特に本
発明の場合はフィルムの切断線が直線的になることにも
利点がある。
【0020】
【実施例】図1から図5は本発明の切断具の製造方法を
示す説明図である。図1において、1は紙厚5mmのリボ
ン状板紙であり、一方の長さ方向端縁に砥粒3を施す面
を配列した。この端縁2より2mm下げて各板紙間に厚さ
4mmの合紙4を挟み、全体を圧縮した。この状態で紫外
線硬化型接着剤(カシュー社製、#EC−12−0)を
塗布し、この上からJIS R 6001 による46番の砥粒
を散布し、80W紫外線ランプを15cm上方から照射し
て接着剤を硬化させた。
【0021】この砥粒層の上から被覆用接着剤を塗布し
た。被覆用接着剤は下記の組成のものを用いた。 変性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(固形分49%) 100重量部 ポリビニルアルコール(10%溶液) 5重量部 メラミン樹脂 5重量部 メラミン樹脂触媒 0.3重量部 塗布量≒200g/m2 (空間を除く実質) この被覆用接着剤の乾燥皮膜特性は300%モジュラス
90kg/cm2 、弾性限界伸び率は約350%であった。
【0022】硬化後、圧縮力を解除すると切断具と合紙
は自然に分離し、端縁部の両端に庇状の砥粒を有する切
断具が得られた。5は庇状部であり、この庇状部に生じ
た砥粒の角が主たる切断効果を発揮する。図2には合紙
を用いない塗布方法を示した。この場合リボン状基材の
砥粒塗布面に空間を設けるため、厚さ5mmの段ボール紙
からなる基材の長さ方向の一方の端縁から3mmの部分に
500g/cmの圧力を加えて紙厚を約2/3に圧縮減少
させた。図2における11は圧縮部である。この局部的
に圧縮した紙を集合させ、圧縮された紙断面と空隙とが
交互に縞状に配列した面に図1の場合と同様にして砥粒
を塗布し、図1の場合と同様にして被覆用接着剤を塗布
して本発明切断具を得た。
【0023】図3において、12は約6mmの長溝状の空
隙を有する仕切り枠である。空隙の深さはリボン状基材
1の幅より3mm短いものとした。この空隙内にリボン状
基材1をそれぞれ挿入した。空隙はリボン状基材の幅よ
り短いため、リボン状基材の長さ方向の一端が図3に示
すように露出した状態になった。この面に図1に示した
方法にしたがって接着剤、砥粒及び被覆用接着剤を施し
て切断具を得た。
【0024】図4には厚さ1mmのポリ塩化ビニル製のエ
ンドレスのリボン状基材1と厚さ3mmの板紙からなる合
紙4とを2枚重ねて巻芯14に巻回した正面図である。
合紙4は基材1より約3mm下に巻回した。このようにし
て得られた渦巻状の面に図1の場合と同様にして砥粒と
接着剤と被覆用接着剤を塗布して乾燥し、接着剤を固定
した。これを端から順次巻戻し、一定の長さに切断し切
断具とした。
【0025】図5はエンドレスのリボン状基材に接着
剤、砥粒及び被覆用接着剤を塗布する工程の1実施例を
示した。巻回した基材15から巻出した基材1に(a)
工程において図1の場合に使用した紫外線硬化型接着剤
を塗布し、次いで、(b)工程において接着剤上に砥粒
を可及的密に、かつ1層になるように散布し固定させ
た。これに(c)工程において紫外線を図1の場合と同
様にして照射し、乾燥固定せた後、更に(d)工程にお
いて被覆用接着剤を塗布し、(e)工程において硬化さ
せ砥粒の脱落を完全に防止した。次いで(f)工程にお
いて所定長さに切断し、本発明の切断具を得た。本実施
例をより効率良く実施するためには、巻回した基材を複
数個並列に並べ、(a)から(f)の操作を共通に行え
ば作業効率は一層向上する。
【0026】また、砥粒の固定手段としては特に限定は
なく、ポリビニルアルコールで増粘したポリ塩化ビニリ
デンラテックスと80タイラーメッシュアランダムとの
混合液(重量混入比1:1)を塗布し、加熱乾燥しても
よい。図6はこのようにして製造したリボン状切断手段
を装着した巻回フィルムの紙箱の斜視図である。長方形
の前板6と底板と後板8と両端のほぼ正方形の側片7に
より形成された横長の容器に巻回フィルム17を寝かせ
て収納し、後板8の自由端から蓋体9を延出し、蓋体9
から掩蓋片10を延出した。16は蓋体9と掩蓋片10
をほぼ直角に固定する蓋側片である。本発明の切断具は
基材1と共に掩蓋片の先端縁外側に貼着し、砥粒3が掩
蓋片の最先端に位置するようにした。
【0027】図7には本発明の切断具の一部拡大斜視図
を示した。基材の端縁2に砥粒3が庇状に固定されてい
る。図8は端縁2に固定された砥粒3と庇状部5の境界
部を更に拡大して示した模式図である。砥粒3は接着剤
18により固定され、更に被覆用接着剤19により一層
確実に固定されている。被覆用接着剤はゴム弾性を有す
るため砥粒3と砥粒3との間に厚く入り込み、砥粒先端
の切断機能を有する鋭角部にはほとんど存在しない。
【0028】被覆用接着剤で被覆した本発明の切断具は
基材を折り曲げても砥粒落ちすることなく確実に固定さ
れている。
【0029】
【発明の効果】本発明により、基材の実質的な切断部位
である端縁に砥粒が存在し、更に端縁の角部に庇状に砥
粒が突出している、切れ味のよい巻回フィルム容器の切
断具を提供することができると共に、砥粒上を更にゴム
弾性を有する接着剤で被覆することにより、切れ味を低
下させることなく砥粒落ちを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の切断具の製法を示す説明図であ
る。
【図2】図2は本発明の切断具の製法を示す説明図であ
る。
【図3】図3は本発明の切断具の製法を示す説明図であ
る。
【図4】図4は本発明の切断具の製法を示す説明図であ
る。
【図5】図5は本発明の切断具の製法を示す説明図であ
る。
【図6】図6は本発明の切断具を貼着した巻回フィルム
容器の斜視図である。
【図7】図7は本発明の切断具の一部拡大斜視図であ
る。
【図8】図8は端縁の端部に固定された砥粒の状態を更
に拡大した模式図である。
【図9】図9は本発明でいう庇状の種類をその固定場所
を例示する説明図である。
【符号の説明】
1 基材 2 端縁 3 砥粒 4 合紙 5 庇状部 9 蓋体 10 掩蓋片 11 圧縮部 12 仕切り枠 14 巻芯 15 巻回した基材 16 蓋側片 17 巻回フィルム 18 接着剤 19 被覆用接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の切断面となる端縁に、その少なく
    とも一方の側面部に浅い庇状を形成させて硬質粒子が固
    定されており、その固定された硬質粒子の表面は、弾性
    限界伸び率が130〜700%である乾燥皮膜特性を有
    する接着剤で被覆されていることを特徴とする巻回フィ
    ルム容器の切断具。
JP20409191A 1991-08-14 1991-08-14 巻回フイルム容器の切断具 Withdrawn JPH0551029A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5947360A (en) * 1995-12-01 1999-09-07 Metal Edge International, Inc. Cutting blade for cutting sheet materials
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