JPH05330547A - ラップフィルム収納箱用板紙 - Google Patents

ラップフィルム収納箱用板紙

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JPH05330547A
JPH05330547A JP13100092A JP13100092A JPH05330547A JP H05330547 A JPH05330547 A JP H05330547A JP 13100092 A JP13100092 A JP 13100092A JP 13100092 A JP13100092 A JP 13100092A JP H05330547 A JPH05330547 A JP H05330547A
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JP
Japan
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plate
cutting tool
along
rear face
paperboard
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Withdrawn
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JP13100092A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Yuki
惟行 結城
Iku Kato
▲イク▼ 加藤
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D83/00Containers or packages with special means for dispensing contents
    • B65D83/08Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession
    • B65D83/0847Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls
    • B65D83/0852Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls with means for assisting dispensing
    • B65D83/0882Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls with means for assisting dispensing and for cutting interconnected articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H35/00Delivering articles from cutting or line-perforating machines; Article or web delivery apparatus incorporating cutting or line-perforating devices, e.g. adhesive tape dispensers
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
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    • B65H2701/10Handled articles or webs
    • B65H2701/17Nature of material
    • B65H2701/175Plastic
    • B65H2701/1752Polymer film

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Nonmetal Cutting Devices (AREA)
  • Cartons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラップフィルム収納箱の金属製鋸刃を板紙製
切断刃に置換える。 【構成】 前板、底板、後板、蓋板、及び掩蓋片となる
5枚の側板が、各側板間に折り線を介して順に配列して
おり、その側板の両脇には各脇板が折り線を介して配さ
れた収納箱用の板紙で、上記掩蓋片の側縁部には切取り
線を介して開封用片が配され、上記前板の側縁部には折
線を介して補強板が、その側縁に切取り線Qを介して切
断具用側板を有した状態で配されている収納箱用板紙。 【効果】 箱体への組立過程で切断具用側板は切取り線
で離脱し、掩蓋片の裏面に位置しこれを補強する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】現在一般家庭や飲食業界等で汎用
されているラップフィルムの収納箱の、金属製切断刃を
板紙製に置き換える。その為の収納箱用板紙の構造改良
に関する。
【0002】
【従来技術】前板1、底板2、後板3、蓋板4、及び蓋
板4から前板1を覆う方向に延出した掩蓋片5とを有し
て成るラップフィルムの収納箱は、例えば商標名:サラ
ンラップ〔旭化成(株)社製〕として市販されていて周
知である。その収納箱の板紙(台紙)展開図の原型は、
実公昭51−13289号公報に記載されてあり本明細
書の図5にも示してある。この種の収納箱の切断刃は金
属製の鋸刃Kで、底板2と前板1との間の折線10から
前板側に歯先をはみ出させて、底板2の面に取り付けら
れてある。そして巻回フィルム収納箱としての使用時
は、必要なフィルム長を鋸刃上に引き出し、フィルム
(及び/又は)箱体を斜め上下に回動させて、フィルム
の一側端から他側端に順次フィルムを鋸刃の歯先に押圧
させるように誘導すると、フィルムは鋭利な鋸刃に食い
込んで一側端から他側端に確実に切断することが出来
る。従ってこの種の収納箱はその切断方式と共に広く消
費者に普及し愛用されている。
【0003】しかしながら近来この金属製鋸刃は、収納
箱を開封し実用する段階での安全性、及び空箱として廃
棄する際の容易性を高めたいとする観点から、板紙の切
断刃に替えようとする研究が再燃している。その理由
は、板紙鋸刃を用いる提案は古くからあっても、その実
用化は容易ではないことによる。即ち、例えば実開昭5
6−24630号は、収納箱の掩蓋片になる部分と開封
用片になる部分とを、一枚の側板の中程長手方向に入れ
た鋸刃状切れ目で2分する形で作成しておき、実用時に
その開封用片部分を除去して、残った掩蓋片の鋸刃状端
縁をそのまま切断刃として使うことを提案しており、特
開昭57−183946号公報では上記の鋸刃状切れ目
の端縁部に、接着性樹脂の含浸と共に砥粒の固着を図か
れば、紙製鋸刃は硬化されて耐久性が高まるとしてい
る。この種の提案は、箱板紙の一部分を直接的に切断刃
(例えば鋸刃)に出来ることの合理性と、掩蓋片5の裏
面と前板1の表面間でフィルムを挟むことで切断後のフ
ィルム端が箱内に巻き戻ることを防ぐ利点とを同時に持
ち合せる点で注目できる。しかしその反面では、フィル
ムによる押圧時に生じる板紙独自の「しなり」と「へた
り」の現象で切断性能が低下し、とうてい金属製鋸刃と
同等の切断性能を発揮し、且つそれを持続させることは
出来ないと言う問題がある。しかもこの「しなり」と
「へたり」の現象は、板紙の材質向上や厚みの増すこ
と、及び単純な樹脂類の塗布・含浸による改質程度では
解決出来ない問題点でがあることによる。
【0004】近来の上記切断性能の改善策として、例え
ば特開平3−251389号公報及び実開平3−970
28号公報がある。このものは、一端が直接掩蓋片先端
の鋸刃となる状態の板紙構造を採用し、その鋸刃となる
部分には特殊な硬化性樹脂(アルキル・αシアノアクリ
レート)を含浸させて鋸刃の硬化補強を図り、そして箱
にする時に鋸刃が剥き出しのままになる問題の解消に
は、箱の前板の側縁から折り線を介して延長したV形に
曲げるカバー部を設けて、そのカバーV形の中に上記鋸
刃が収まるように組み立てる。そして実用時はV形に曲
げたカバーを取り外して箱を開封させることを提案して
いる。
【0005】一方、本願出願人も明細書の図6に代表さ
れる様な板紙構造を出願(特願平3−325907)し
た。この内容は図6に示す通り、掩蓋片5の先に切取り
線12,14及び折り線13,15を介して、開封片5
B,6A,補助板6B及び切断具用側板7を連設した台
紙構造とし、例えばこれを図7(a)に示す様に折曲げ
貼合して組立てて箱体とし、実用時には図7(b)の様
に、開封片5B,6Aが重なって出来た開封用板を切取
り線12,14相当部で除去すれば、箱は開封されると
共に切断具用側板7は、補助板6Bと掩蓋片5とで貼合
補強(3枚構造)されて、掩蓋片5の先端にその刃先を
露出する状態になるとする提案である。
【0006】この両者は共に、台紙の一部を直接切断具
にする、紙製切断具を補強する、切断具を剥き出し状態
にしない(切断具の保護、切断具で他を損傷させない)
ことを満そうとする技術思想である点で共通している。
【0007】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、特開平3−2
51389号公報及び実開平3−97028号公報の発
明は、箱との一体構造の切断具にする為に極めて特殊な
硬化性樹脂による補強を必要とし、この硬化処理と製箱
工程には、使用樹脂の性質からみて相当に大掛りな労働
環境衛生対策装置を施す必要がある点で実用生産性に乏
しく、更にV形に曲げたカバー部は箱としての封止性に
乏しい上に、折返しで台紙の裏面が箱表面に露出する結
果、仮に裏印刷が施されたとしても外観品位は悪く、箱
全体としての商品価値が低下してしまう問題がある。一
方特願平3−325908は、「しなり」と「へたり」
現象の解消、及び外観品位の確保には優れるが、紙素材
を4割近く多く消費する不経済性、及び側板の折り曲
げ、殊に180度の折り曲げ箇所が多い為に、自動連続
的に行う箱組立工程に長いものを必要とする等、経済面
に欠ける問題点がある。
【0008】本発明の目的は、切断具を剥き出し状態に
しない(切断具の保護、切断具で他を損傷させない為)
台紙の構造で、台紙の一部分を直接切断具にすることも
出来、紙製切断具自体(切断性能)を補強する。外観品
位・商品価値を十分に保持し、それでいて実用生産性に
供せる経済性を満した台紙の構造を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、本
発明を採用すること即ち「収納箱になった時に、各々前
板、底板、後板、蓋板、及び掩蓋片となる長方形の5枚
の側板1,2,3,4,及び5が、各側板間に折り線1
0を介して順に配列しており、且つその側板の両脇には
所定の形状をした各脇板が折り線11を介して適宜に配
されていて成るラップフィルム収納箱用の板紙におい
て、上記掩蓋片となる側板5の側縁部には切取り線12
を介して開封用片6が配され、他方の上記前板となる側
板1の側縁部には折線10を介して補強板25が、その
側縁に切取り線Qを介して切断具用側板7を有した状態
で配されて成ることを特徴とするラップフィルム収納箱
用板紙」を採用することで容易に解決することが出来
る。
【0010】図1,図2は本発明の実施例を示す板紙台
紙の展開概念図である。図の表現は、従来品や先行発明
品との対比を容易にする為、共通する部分には極力同じ
記号を付しその呼称も揃える配慮をした。本発明の内容
を、市販の収納箱の板紙である図5と本発明の実施例で
ある図1,2との対比で説明すると、本発明の構成要件
の前段の部分即ち「収納箱になった時に、各々前板、底
板、後板、蓋板、及び掩蓋片となる長方形の5枚の側板
1,2,3,4,及び5が、各側板間に折り線10を介
して順に配列しており、且つその側板の両脇には所定の
形状をした各脇板が折り線11を介して適宜に配されて
いて成るラップフィルム収納箱用の板紙において」の部
分は、図5の市販のものとも共通している構成部分であ
る。そして本発明の主要部は、図1,2において「上記
掩蓋片となる側板5の側縁部には切取り線12を介して
開封用片6が配される」部分と「他方の上記前板となる
側板1の側縁部には折線10を介して補強板25が、そ
の側縁に切取り線Qを介して切断具用側板7を有した状
態で配されている」部分との組み合わせである。又図1
と図2との相違点は、切断具用側板7の先端の形状が、
図1では直状であるのに対して図2は中央部が突起した
(V角)形状をしており、それに伴って掩蓋片となる側
板5と開封用片6とを区切る切取り線12の形状が、図
1では直状であるのに対して図2では切断具用側板7の
先端形状と同様な(V字)形状をしていることのみであ
る。この例示は本発明の板紙の切断具用側板7の先端の
形状は、直状のものに制限されるものではなく、他の形
状例えば、湾曲形状、台形形状のもの、波形形状のもの
等にも応用出来ることを示している。更に図1,図2で
の切断具は刃先を鋸刃状で表現しているが、歯先のない
平刃である場合もある。
【0011】
【作用】上述し図1,2にも記載している様に本発明の
板紙は、台紙の段階では切断具用側板7は補強板25の
先に位置しているが、このものが箱になった段階での切
断具用側板7は、刃先相当部を掩蓋片5の先端部より突
出した状態で掩蓋片5の裏面側に貼合され位置すること
になる処に創作がある。従ってこの場合、切断具用側板
7と補強板25との間にあった切取り線Qの跡は、掩蓋
片5の裏面に位置した切断具用側板7の蓋板側と、補強
板25の側縁とに分かれて残存することになり、しかも
この補強板25は、折線10で前板1の裏面側に折り曲
げて貼合され、前板1の補強板となる。この処の理由
を、箱の組立て順序から説明すると次の様になる。この
場合は図1,2の紙面は箱表面側とし、5本の折り線1
0には各々イ,ロ,ハ,ニ,ホの記号区分を符し、箱の
一つの組立て順序の例示の中で行う説明である。即ち、 板紙を、折り線ロ,ニで各々裏面側に折り曲げ、折
り癖を付けて元に戻す。 切断具用側板7の裏面に糊付して、板紙を折り線ハ
で裏面に向けて2つ折りにし、掩蓋片5の裏面に切断具
用側板7の裏面を貼合する。この場合の貼合は、切断具
用側板7の先は、裏面に位置した掩蓋片5の側縁部にあ
る切取り線12を越え開封用片6側に幾分はみだす位置
に、切断具用側板7の裏面への糊付は補強板25には及
ばない様に各々調整して貼合する。 掩蓋片5の裏面に切断具用側板7が貼合した上記折
り線ハでの2つ折り状態の板紙に押圧を加える。この押
圧で切取り線Qはちぎれて掩蓋片5の裏面に貼合された
切断具用側板7は残る。 板紙を上記折り線ハで折り起こし、補強板25の裏
面に糊付して補強板25を折線10で前板1の裏面側に
折り曲げて貼合する。そして上記折り線ハで前の2つ折
り状態の板紙に戻す。 開封用片6の裏面余白に糊付し、裏面に切断具用側
板7を配した状態の掩蓋片5を、折り線ホの部分で折り
起こし更に切断具用側板7を内抱した形で折り進めて、
糊付した開封用片6の裏面を前板1の表面に貼合する。
この場合開封用片6の先は、折り線ロに沿う位置に調整
して貼合する。尚、前板1に点在する長丸は無処理の部
分9で、開封用片6の裏面との強い貼合はこの9の部分
のみで局部貼合を行わせ、実用時の開封用片6の剥離除
去を容易にする為の、図5にも存在する公知のものであ
る。 折り線ホ,ハの折り目、及び各重ね貼合部を押圧す
る(板紙は、折り線ホ,ハで折り畳まれ平板状をした筒
体になっている)。 上記折り線ホ,ハでの折り畳みを、折り線ロ,ニで
の折り畳みに変更して折り返し、一旦平体状の筒体にし
た後、全体に折り起こす。 筒体内に巻回フィルムを入れ、各両脇板21〜24
を折り曲げ、糊付・貼合して収納箱として完成させる
(この項は省略記載)。 の手順となる。工程での切取り線Qによる切断具用側
板7の分離は、側板相互で水平方向に引き合う応力が切
取り線Qを広げる張力となる結果、切取り線Qで自然に
ちぎれることになるのである。この切取り線Qで分離を
容易に且つ確実に完了させるには、例えば前板1の板幅
寸法を、底板、後板、蓋板の各々の板幅寸法よりも0.
3mm〜1.5mm、望ましくは0.5mm〜1.2m
m程度短かく作成し、折り線ハの折り目のずれを大きく
するか、或は(又は)切取り線Qの線としての構成を、
先ず切れ線の幅を0.05mm〜0.2mmの細い線に
する。そして線全長に占める切断されてしまっている部
分の持つ(面積)割合を70〜95%と多くし、未切断
の部分は0.05mm〜1mm程度のより狭い間隔のも
のを配置する等の配慮をすることが望ましい。この理由
は、切取り線Qは簡単にちぎれる状態のものでありたい
が、箱組立てで折り曲げる前までの段階では切断具用側
板7を補強板25に繁なぎ止める役割を持続する必要が
あるためである。この両者の調和は意外に困難さを伴う
ので、切取り線Qは幾分ちぎれにくく作成しておき、上
述した箱寸法の調節を併用させることの方が実用的でよ
り望ましい。更に切断具用側板7に切断刃を取り付けた
い等の工程上の都合で、切取り線Qを一層ちぎれにくく
しておきたい場合は、上記工程での押圧による切取り
線Qからのちぎりを断念して、上記工程を「コワーカ
ッターで切取り線Qに沿って板紙1枚分を強制的に切断
すると言う」操作に変更することも出来る。
【0012】この様にして掩蓋片5の裏面に貼合された
切断具用側板7は、2枚の板紙が重なった複合構造にな
るのである。そしてフィルム切断時はフィルムでの押圧
で生じる切断具用側板全体が「しなる」「へたる」と言
う現象を抑制する役割を果たすことになる。従って本発
明の板紙台紙は、予じめその切断具用側板7の先端部を
切断に適した状態に加工しておけば、箱体に組立てるだ
けで掩蓋片の先に補強された状態の切断具が付いた収納
箱が完成される。切断具用側板7の先端部を切断具にす
る加工内容としては、先端部を例えば(イ)鋸刃状8に
加工し、その少なくとも歯山の部分に合成樹脂、可食性
糊剤、水ガラス等の硬化剤の塗布・含浸に依る硬化処理
を施こしたもの、(ロ)鋸刃状8に加工し、その少なく
とも歯山の部分に合成樹脂、可食性糊剤、水ガラス等の
硬化剤の塗布・含浸に依る硬化処理と同種の硬化剤での
砥粒の固着処理とを併用して施こしたもの、(ハ)鋸刃
状8の加工を換えて、切断具用側板7の先端部に上記と
同じ硬化剤で、板紙の硬化処理と砥粒の固着処理とを併
用して施こす等が採用される。上記(イ)〜(ハ)のも
のは、板紙台紙の先端を直接一体的な切断具としたいと
する本発明の趣旨からは好ましいものである。しかし板
紙台紙の先端を容易に切断具に加工出来るとする本発明
の別の利点からすると、(ニ)予め用意した切断具を、
台紙の状態の切断具用側板7の先端部に取り付けるこ
と、即ち具体的には例えばバルカナイズド紙等の硬度の
高い短冊状加工紙の側縁先端部を鋸刃状8に加工したも
のをそのまま、或は加工した鋸刃の少なくとも刃山に相
当する部分に、合成樹脂、可食性糊剤、水ガラス等の硬
化剤で硬化処理したもの、又は同種硬化剤で砥粒の固着
処理を施して得た切断具を、台紙の状態の切断具用側板
7の先端部に取り付けることも可能である。この(ニ)
のものは、切断性能が(イ)〜(ハ)のものより一段と
高まる利点があって望ましい。一方上記の(イ)〜
(ハ)の中では、切断性能を高めたい観点からは(ロ)
(ハ)が良く、殊に架橋性硬化型の合成樹脂や水ガラス
を硬化剤として板紙の硬化処理と砥粒の固着処理とを併
用させたものが最も望ましい。
【0013】図3,図4(a)〜(d)は上記(ハ)や
(ニ)での鋸刃状8でない場合における砥粒の望ましい
固着状態を示した断面図である。図4に示す固着の場所
は、例えば(c)(d)では板紙の先端面全体と板面側
に亘るもの、(b)では板紙の先端面の中程から板面側
に亘るもの、(a)では板紙の先端面近傍の板面の片側
であることを各々示している。しかしいずれの場合も砥
粒30は、切断具用側板7の先端部に小隆起部31を板
面側に突出して固着されている。この小隆起31の大き
さは、図3のa〜b寸法で約0.5〜0.03mm(望
ましくは約0.3〜0.05mm)、c〜d寸法で約3
〜0.2mm(望ましくは約2〜0.4mm)の極く小
寸法のもので、切断具の側板縁部の形状に沿って線状に
延在する様に固着しているのである。そしてこの小隆起
部31が切断具としての役割を果たすことになるので、
切れ味は向上するし、鋸刃とは違って歯先が潰れる現象
がないので切れ味の持続性に優れる利点があるので望ま
しい。
【0014】本発明の補強板25の役割は、折線10で
折り曲げられたその折曲げの背の部分で引出し時のフィ
ルム走行抵抗を低下させ、前板1の裏面に貼合積層され
たことでの前板1の剛性補強で、フィルムの引出しとそ
の切断を容易にすることである。上述した様に本発明
は、一枚の板紙で従来の台紙と大差のない構造を持ちな
がら、箱体の掩蓋片5の先端部、及び前板1の上端部を
積層補強出来る利点がある。従ってこの箱体により剛性
の高い切断具が組合されれば、切断性能は高い水準に維
持される。この様な発明の思想は、板紙切断刃に応用す
ることが発明の目的に適合することは言うまでもない
が、切断刃が金属製鋸刃やプラスチック製鋸刃などであ
ってもその剛性が補強出来ると言う利点が活用出来るこ
とは変わらない。
【0015】本発明で言う砥粒は、一般で言う砥粒を含
み、その他無機物または有機物で鋭利な角を持つ硬い粒
子にできるものを総称する。具体的には無機粒子として
は、例えばアルミナ、アランダム、炭化珪素、ザクロ
石、金属類等の粒子、有機物としてはゼラチン、蔗糖、
ペクチン等の粒子で、粒径は平均粒径で通常20〜10
00μm、好ましくは30〜400μm、最も好ましく
は40〜350μmの範囲のものである。これらの塗布
固着には各種接着性の硬化樹剤が使用できる。砥粒の塗
布は、粒子のままで未硬化状態の硬化剤の塗布面に散布
したり静電吸着させたりする方法もあるが、砥粒を硬化
剤と混合してペースト状にしこれを塗布する方が操作が
容易で小隆起31を形成させ易い。切断時等に生じる砥
粒の脱落を防ぐ為には、形成した砥粒小隆起31に硬化
剤をオーバーコートする場合もある。合成樹脂系の硬化
剤では、紫外線や電子線で急速に硬化する架橋性樹脂を
採用した方が乾燥工程の時間短縮が図れて望ましい。
【0016】可食性糊剤とは、例えばゼラチン、カゼイ
ン、ペクチン、グリコマンナン、寒天等である。これら
は100〜200℃に加熱すれば不溶化し硬化する。又
水ガラスは、硅酸ソーダ等の呼称で市販されているもの
で、一般式はNaO・nSiO2 ・xH2 O(n,xは
2以上の数)で示される。約80〜300℃の温度で硬
化するが、硬化促進剤等を加えて加熱時間を短縮出来る
ことも知られている。
【0017】本発明で言うラップフィルムとは、塩化ビ
ニリデン系樹脂フィルム、ポリエチレン系樹脂フィル
ム、ポリエステル系樹脂フィルム等で代表される合成樹
脂製のフィルム、アルミ箔等の金属箔、グラッシングペ
ーパー、ワックスペーパー等の長尺紙類及びこれらの積
層品で、巻回したものを引出して用いるものを総称す
る。
【0018】本発明に用いる板紙は、0.35〜1.5
mm程度の厚紙及びEフルートと呼称させるダンボール
等である。肉厚のものは丈夫ではあるが、折り曲げ加工
が困難になるので厚み約0.35〜0.8mm(秤量で
310〜550g/m2 )の範囲の比較的薄い方のもの
を用いることが望ましい。又図1,2に示す20〜24
の脇板は、箱の種類が通常ボックスタイプと呼称される
場合の例示である。つまり脇板24は脇板23の裏面横
向きに貼合されて蓋板4の脇掩蓋片を形成し、脇板20
〜22は相互に貼合されて箱体の両脇開口部を覆う上蓋
や中蓋となる部位である。これ等脇板の数や形状は、目
標とする箱の構造・強度に応じて適宜に決めることが出
来る。
【0019】
【実施例】
【0020】
【実施例1】肉厚み約0.5mm(秤量:400g/m
2 )の厚紙を用いて、図1に示す様な展開図のラップフ
ィルム収納箱用の板紙を用意した。この場合の前板1の
板幅寸法は、底板、後板、蓋板の各々の板幅寸法よりも
1mm短く作成し、切取り線Qの構成は、切れ線の幅を
約0.1mmの細い線とし、線全長に対して切断されて
しまっている部分の占める割合を88%、未切断の部分
は平均0.75mm程度の狭い間隔のものとした。そし
て切断具用側板7の先端部は鋸刃状8のない(平旦)状
態のものとした。先ず板紙の切断具用側板7の先端部分
を、先端縁から約10mmの幅で水ガラス(日本化学工
業社製、38硅酸ソーダ1号)の入った容器内に浸漬し
て、側板の長手方向に水ガラスを含浸・塗布し、赤外線
ランプで表面温度160℃に加熱して5分間板紙を硬化
処理をした。その処理面上の表面片側に同じ水ガラスを
側板の先端縁から約2mmの幅で長手方向に塗布し、そ
のものを気体で浮遊流動状態にある砥粒(JIS R6
001による46番のアルミナ粒)層の中を通して、未
硬化状態の水ガラスの表面に砥粒を付着させ、赤外線ラ
ンプで表面温度160℃に加熱して5分間、砥粒の固着
処理をした。形成した砥粒の小隆起は、図4の(b)の
形状でa〜b寸法で約0.07mm、c〜d寸法で約
1.3mmであった。
【0021】
【実施例2】肉厚み約0.5mm(秤量:400g/m
2 )の厚紙を用いて、図2に示す展開図のラップフィル
ム収納箱用の板紙を用意した。この場合板紙上で実施例
1と相違する処は、切断具用側板7の先端がV形状をし
ており、その縁に沿ってヒッチ約1.2mm、山高さ約
0.8mmの鋸刃状8が形成されていることである。先
ず切断具用側板7の先端鋸刃部全体を、先端縁から約1
0mmの幅で水ガラス(日本化学工業社製、38硅酸ソ
ーダ1号)の入った容器内に浸漬して、側板の長手方向
に水ガラスを含浸・塗布し、赤外線ランプで表面温度1
60℃に加熱して5分間板紙を硬化処理をした。その処
理面上の表面片側に同じ水ガラスを側板の先端縁から約
0.9mmの幅(鋸刃山高さを覆う幅)で長手方向に塗
布したものを、気体で浮遊流動状態にある砥粒(JIS
R6001による46番のアルミナ粒)層の中を通し
て、未硬化状態の水ガラスの表面に砥粒を付着させ、赤
外線ランプで表面温度160℃に加熱して5分間固着処
理をした。砥粒の固着は、鋸刃の片面刃山全体と刃山端
面のほぼ半面を砥粒で覆う状態であった。
【0022】上記実施例1,2の板紙を本文記載の手順
で組立て、サランラップ(商品名:旭化成製)の巻回フ
ィルムRを収納して箱体にした。得られた2種類のラッ
プフィルム収納箱について種々の評価を実施した結果、
予想外に優れた本発明の有効性が実証された。その結果
は発明の効果として下記にまとめる。上記の2つの実験
で特記すべきは、ラップを切断する実用時に、i.切断
具の先でフィルムをしごいてフィルムの一端から他端側
に順次切り進める従来の切断方法に加え、ii.切断具の
先がフィルム面に直角に当接する状態にフィルム端に張
力を与えて誘導しておき、切断具中央部の先がそのフィ
ルムの中央部を突き切る方向に箱体を回転させてフィル
ムの中央部から両端に向けて切り進める切断方法、iii.
切断具の先がフィルム面に直角に当接する状態にフィル
ム端に張力を与えて誘導しておき、箱とフィルム端とを
持つ両手の位置関係が扇状に水平に広がる方向の応力を
箱体に加え、フィルムの中央部から両端に向けて切り進
める切断方法のいずれか(計2通り)或いは双方(計3
通り)の切断方法が可能になったことである。上記 ii.
iiiの切断方法は、切り取ったフィルムに寄付き皴を与
えずに被包装物を覆う方法として開発されたものである
が、板紙の従来の切断具では全く実施することの出来な
かったものである。
【0023】
【発明の効果】本発明は上述の構成を持つことにより、
収納箱にする通常厚みの板紙の一端部を砥粒隆起に加工
するだけのもので、切断性能に優れた板紙製切断刃付き
の収納箱を商品として市販供給することを可能にした。
即ち (1) 切断具の刃は、すぐに開封片6の裏面に位置し
実用時迄は開封片6で覆われたものとなるので、箱組立
て−輸送過程での工程部位や箱体相互の接触摩耗−損傷
の発生が完全に解消された。 (2) 箱体への組立過程で、切断具用側板7は切取り
線Qから離脱し掩蓋片の裏面に貼合されており、箱体の
開封操作を阻害することはなかった。 (3) 切断具の補強は2枚重ねにかかわらず、切れ
味、切れ味の持続性、2種類以上の切断方法が可能にな
ることの総てを満たすことを条件とする切断性能の評価
で優れた結果を示し、金属製を凌ぐ板紙製切断具付きの
ラップフィルム収納箱になった。 (4) 板紙の所要量及び折り曲げ・折り返し数は(共
に先行発明の3枚重ねのものよりは大幅に改善され)従
来品と大差がないので、板紙の消費量及び箱の組立工程
の長さ等での不経済性は回避出来る。 (5) 密封・封止性や外観品位に優れ、開封片6を除
去するだけの従来と同じ開封操作で開封できる収納箱が
完成する。
【0024】上記の効果は、板紙構造への工夫に加えそ
れを可能にした板紙の硬化技術の改善効果の相乗であろ
う。従って本発明は産業界に果たす役割の大きい優れた
発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の収納箱用板紙の構造を例示する展開概
念図
【図2】本発明の収納箱用板紙の構造を例示する展開概
念図
【図3】本発明の切断具の一種の望ましい砥粒固着状態
を示す断面概念図
【図4】本発明の切断具の一種の望ましい砥粒固着状態
を示す断面概念図
【図5】従来品の収納箱用板紙の構造を例示する展開図
【図6】先行発明品の収納箱用板紙の構造を例示する展
開図
【図7】先行発明品の収納箱の組立・開封状態を示する
断面図
【符号の説明】
1 前板 2 底板 3 後板 4 蓋板 5 掩蓋片 6,6A,5B 開封片 6B 補助板 7 切断具用側板 8 鋸刃状 9 局部接合部(無処理の部分) 10 折り線(イ,ロ,ハ,ニ,ホ) 11,13,15 折り線 12,14,Q 切取り線 20,21,22,23,24 脇板 25 補強板 30 砥粒 31 砥粒の小隆起 X 金属鋸刃 R 巻回フィルム F フィルム T 支え板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納箱になった時に、各々前板、底板、
    後板、蓋板、及び掩蓋片となる長方形の5枚の側板1,
    2,3,4,及び5が、各側板間に折り線10を介して
    順に配列しており、且つその側板の両脇には所定の形状
    をした各脇板が折り線11を介して適宜に配されていて
    成るラップフィルム収納箱用の板紙において、上記掩蓋
    片となる側板5の側縁部には切取り線12を介して開封
    用片6が配され、他方の上記前板となる側板1の側縁部
    には折線10を介して補強板25が、その側縁に切取り
    線Qを介して切断具用側板7を有した状態で配されて成
    ることを特徴とするラップフィルム収納箱用板紙。
JP13100092A 1992-05-22 1992-05-22 ラップフィルム収納箱用板紙 Withdrawn JPH05330547A (ja)

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