JPH0516242A - 合成樹脂材の接合方法 - Google Patents

合成樹脂材の接合方法

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JPH0516242A
JPH0516242A JP17488191A JP17488191A JPH0516242A JP H0516242 A JPH0516242 A JP H0516242A JP 17488191 A JP17488191 A JP 17488191A JP 17488191 A JP17488191 A JP 17488191A JP H0516242 A JPH0516242 A JP H0516242A
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JP
Japan
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synthetic resin
resin material
members
thermoplastic synthetic
bonding
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17488191A
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English (en)
Inventor
Satoshi Oikawa
聡 及川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 熱可塑性合成樹脂材より成る異なった材質の
第1と第2の部材との接合部を超音波によって加熱し、
該接合部を融着させる合成樹脂材の接合方法に関し、融
着による接合強度の増加を図ることを目的とする。 【構成】 熱可塑性合成樹脂材より成る第1の部材1
と、該第1の部材1の材質と異なる熱可塑性合成樹脂材
より成る第2の部材2とを重ね合わせた接合部7を超音
波によって加熱し、該第1と第2の部材1,2とを溶着
させる合成樹脂材の接合方法であって、前記接合部7に
熱可塑性合成樹脂材より成る第3の部材3を介在させ、
該第3の部材3を介して前記第1と第2の部材1,2と
の融着を行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性合成樹脂材よ
り成る異なった材質の第1と第2の部材との接合部を超
音波によって加熱し、該接合部を融着させる合成樹脂材
の接合方法に関する。
【0002】近年、電子機器を収納する筺体などは、軽
量化、コストダウン化によって合成樹脂材によって形成
されるようになった。また、合成樹脂材によって筺体な
どを形成する場合は、複数の部材を接合することで形成
されることになり、近年、このような接合は、接合部に
超音波を投射させ、互いの部材を融着することで行われ
る。
【0003】
【従来の技術】従来は図3の従来の説明図に示すように
構成されていた。図3の(a) は斜視図,(b)は要部断面図
である。
【0004】図3の(a) に示すように、電子機器を収納
する筺体などのカバー10は、窓穴11A を有する塩化ビニ
ール材より成る枠11にアクリル材より成る透明板12を固
着させることで形成され、(b) に示すように、枠11であ
る第1の部材1 に透明板12である第2の部材2 を重ね合
わせ、超音波H によって重ね合わせられた互いの当接面
を加熱し、溶融させることで融着させることが行われて
いた。
【0005】このように透明板12を設けることで、カバ
ー10によって電子機器の全体を覆うた時、窓穴11A を通
して内部が目視できるように形成されていた。また、こ
のように第1の部材1 に、第2の部材2 を固着させるこ
とは、重ね合わせ部をネジ止めによって係止することも
考えられるが、ネジ止では外部にネジ頭が露出されるこ
とになり、外観上好ましくないため、このような融着に
よる接合が行われている。
【0006】このような超音波H による融着接合は、熱
可塑性の合成樹脂材であれば可能であり、一般的に、第
1の部材1 としては機械的強度および加工性の点から塩
化ビニール材, ABS 材が用いられ、第2の部材2 として
は、透明度の良い材質としてアクリル材, ポリカーボ材
が用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような融
着では、第1と第2の部材1,2 とが同種の材質であれば
確実に融着されるが、材質が異なることにより図4の接
合強度説明図に示すように接合強度が小さくなり、例え
ば、塩化ビニール材と塩化ビニール材との同材質に於け
る接合強度を100 %とした時、塩化ビニール材とアクリ
ル材とを融着させた場合の接合強度は40%になり、極端
に接合強度が小さくなる。
【0008】したがって、異種材質の融着では、接合強
度が極端に低くなり、前述のような塩化ビニール材とア
クリル材とを融着させることでは、外力が加わることで
接合部が剥離する問題を有していた。
【0009】そこで、本発明では、融着による接合強度
の増加を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】熱可塑性合成樹脂材より
成る第1の部材1 と、該第1の部材1 の材質の異なる熱
可塑性合成樹脂材より成る第2の部材2 とを重ね合わせ
た接合部7 を超音波Hによって加熱し、該第1と第2の
部材1,2 とを溶着させる合成樹脂材の接合方法であっ
て、前記接合部7 に熱可塑性合成樹脂材より成る第3の
部材3 を介在させ、該第3の部材3 を介して前記第1と
第2の部材1,2 との融着を行うように、また、前記第3
の部材3 を板状に形成し、前記第1と第2の部材1,2 と
によって該第3の部材3 をサンドイッチ状に挟み、該第
1と第2の部材1,2 とに凹部4 を、第3の部材3 に凸部
5 を形成し、前記接合部7 が該凹凸部4,5 の噛合によっ
て形成されるように、更に、前記接合部7 を形成する前
記第1の部材1に第1の穴6Aを設けると共に、該第1の
穴6Aに対応して第2の部材2 に第2の穴6Bを設け、該第
1と第2の穴6A,6B とに柱状に形成された前記第3の部
材3 を装填させるように構成する。
【0011】このように構成することで前述の課題は解
決される。
【0012】
【作用】即ち、熱可塑性合成樹脂材より成る第1の部材
1 と、該第1の部材1 の材質の異なる熱可塑性合成樹脂
材より成る第2の部材2 とを重ね合わせた接合部7 に熱
可塑性合成樹脂材より成る第3の部材3 を介在させ、超
音波H による接合が第3の部材3 を介して行われるよう
にしたものである。
【0013】また、この場合、第1と第2の部材1,2 に
は凹部4 を、板状の第3の部材3 には凸部5 を設け、第
1の部材1 と第3の部材3 との接合面積および第2の部
材2と第3の部材3 との融着面積を広げることで接合強
度を増加させるか、更に、第1と第2の部材1,2 には穴
6A,6B を設け、穴6A,6B に第3の部材3 を装填させるこ
とで融着を行うようにしたものである。
【0014】したがって、第1と第2の部材1,2 のそれ
ぞれに融着し易い、接合強度の高い材質を第3の部材3
に用いることで接合強度の向上を図ることが行え、前述
のような異種材質による接合部の剥離を防ぐことができ
る。
【0015】
【実施例】以下本発明を図2を参考に詳細に説明する。
図2は本発明による一実施例の説明図で、(a1)(b1)は要
部断面図,(a2) は(a1)のA-A 断面図,(b2) は(b1)のA-A
断面図である。全図を通じて、同一符号は同一対象物を
示す。
【0016】図2の(a1)(a2)に示すように、第1の部材
1 と、第2の部材2 とのそれぞれに凹部4 を形成し、第
1と第2の部材1,2 と材質の異なる熱可塑性の合成樹脂
材より成る第3の部材3 を接合部7 に挿入し、第1と第
2の部材1,2 とによって第3の部材3 をサンドイッチ状
に挟み、超音波H を投射するようにしたものであり、第
1の部材1 と第3の部材3 との当接面および第2の部材
2 と第3の部材3 との当接面を加熱させ、互いが融着に
よる接合が行われるようにしたものである。
【0017】また、この場合、第3の部材3 には凹部4
に合致する凸部5 が形成され、第1と第2の部材1,2 の
それぞれに対する接合面積を大きくし、接合強度を増加
させるように形成されている。
【0018】そこで、第1の部材1 の材質が塩化ビニー
ル材で、第2の部材2 の材質がアクリル材である時、第
3の部材3 の材質をABS 材を用いると、図4に示す値か
ら塩化ビニール材とABS 材との接合強度は60%であり、
ABS 材とアクリル材との接合強度も同様に60%となり、
塩化ビニール材とアクリル材とを直接融着させた場合の
接合強度40%より高くすることができる。
【0019】したがって、材質の異なった第1と第2の
部材1,2 を融着させる時、第3の部材3 の材質を選択す
ることで接合強度の向上が図れる。また、(b1)(b2)の場
合は、第1の部材1 には第1の穴6Aを、第2の部材2 に
は第2の穴6Bをそれぞれ設け、第1の穴6Aと、第2の穴
6Bとを合致させた空洞に円柱状に形成された第3の部材
3 を装填し、超音波H を投射するようにしたものであ
り、第1の部材1 と第2の部材2 との当接面を加熱さ
せ、互いを融着による接合を行うと共に、第1と第2の
穴6A,6B では、第1の部材1 と第3の部材3 との当接面
および第2の部材2 と第3の部材3との当接面が加熱さ
れ、第1の部材1と第2の部材2 とが第3の部材3 を介
して融着接合が行われるようにしたものである。
【0020】したがって、このように第1と第2の穴6
A,6B を形成するように構成することでも、第1の部材1
と第2の部材2 との融着を第3の部材3 を介して行う
ようにすることができ、前述と同様に、第3の部材3 の
材質を選択することで接合強度の向上を図ることができ
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異種材質を融着する場合、融着すべきそれぞれの材質に
対して融着が容易な第3の部材を介在させることで行う
ことにより、接合強度の向上を図ることができる。
【0022】したがって、従来のような融着による接合
部が外力によって剥離するようなことが避けられ、品質
の向上が図れ、実用的効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図
【図2】 本発明による一実施例の説明図
【図3】 従来の説明図
【図4】 接合強度の説明図
【符号の説明】
1 第1の部材 2 第2の部
材 3 第3の部材 4 凹部 5 凸部 6A 第1の穴 6B 第2の穴 7 接合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂材より成る第1の部材
    (1) と、該第1の部材(1) の材質の異なる熱可塑性合成
    樹脂材より成る第2の部材(2) とを重ね合わせた接合部
    (7) を超音波(H) によって加熱し、該第1と第2の部材
    (1,2) とを溶着させる合成樹脂材の接合方法であって、 前記接合部(7) に熱可塑性合成樹脂材より成る第3の部
    材(3) を介在させ、該第3の部材(3) を介して前記第1
    と第2の部材(1,2) との融着を行うことを特徴とする合
    成樹脂材の接合方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の前記第3の部材(3) を板
    状に形成し、前記第1と第2の部材(1,2) とによって該
    第3の部材(3) をサンドイッチ状に挟み、該第1と第2
    の部材(1,2) とに凹部(4) を、第3の部材(3) に凸部
    (5) を形成し、前記接合部(7) が該凹凸部(4,5) の噛合
    によって形成されることを特徴とする合成樹脂材の接合
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の前記接合部(7) を形成す
    る前記第1の部材(1) に第1の穴(6A)を設けると共に、
    該第1の穴(6A)に対応して第2の部材(2) に第2の穴(6
    B)を設け、該第1と第2の穴(6A,6B) とに柱状に形成さ
    れた前記第3の部材(3) を装填させることを特徴とする
    合成樹脂材の接合方法。
JP17488191A 1991-07-16 1991-07-16 合成樹脂材の接合方法 Withdrawn JPH0516242A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08125384A (ja) * 1994-10-19 1996-05-17 Ee U Ii Kenkyusho:Kk 電子回路の組み立て方法およびその電子回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08125384A (ja) * 1994-10-19 1996-05-17 Ee U Ii Kenkyusho:Kk 電子回路の組み立て方法およびその電子回路

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Effective date: 19981008