JPH05162258A - 遮水シート - Google Patents
遮水シートInfo
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- JPH05162258A JPH05162258A JP35143691A JP35143691A JPH05162258A JP H05162258 A JPH05162258 A JP H05162258A JP 35143691 A JP35143691 A JP 35143691A JP 35143691 A JP35143691 A JP 35143691A JP H05162258 A JPH05162258 A JP H05162258A
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- Japan
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- sheet
- vinyl chloride
- absorbent resin
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】本発明は、施工時に釘などにより穴開きを生じ
ても、短時間で完全に止水することのできる、遮水性、
防水性に優れた遮水シートを提供する。 【構成】この遮水シートは吸水性樹脂を含有する不織布
または紙の片面または両面に塩化ビニル樹脂のフィルム
またはシートを貼付してなるものである。
ても、短時間で完全に止水することのできる、遮水性、
防水性に優れた遮水シートを提供する。 【構成】この遮水シートは吸水性樹脂を含有する不織布
または紙の片面または両面に塩化ビニル樹脂のフィルム
またはシートを貼付してなるものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は土木建築用の遮水シー
ト、とくには土木建築施工時におけるシートの穴あき、
破れ等による漏水を防ぐことのできる遮水シートに関す
る。
ト、とくには土木建築施工時におけるシートの穴あき、
破れ等による漏水を防ぐことのできる遮水シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、貯水池や水路、建物の内外におけ
る防水または遮水用に、各種の遮水材料が開発されてき
ているが、一般には厚さが1mmか、それ以上の軟質塩化
ビニル樹脂からなるシート材料が用いられている。この
シート材料は施工に当り熱風溶着により溶接している
が、その際シートの融出によりシートの重ね合わせ部分
に穴が開いたり熱変形を起こし易く、それにより充分な
遮水性や防水性が得られなくなるという問題があった。
る防水または遮水用に、各種の遮水材料が開発されてき
ているが、一般には厚さが1mmか、それ以上の軟質塩化
ビニル樹脂からなるシート材料が用いられている。この
シート材料は施工に当り熱風溶着により溶接している
が、その際シートの融出によりシートの重ね合わせ部分
に穴が開いたり熱変形を起こし易く、それにより充分な
遮水性や防水性が得られなくなるという問題があった。
【0003】この対策として、シートの重ね合わせ部分
を釘や金具で止めて接合する方法が用いられているが、
この方法はシート自体に穴を開けるため漏水を起こし易
く、また、これを長い間放置すると釘穴が次第に大きく
なってシートに裂け目を生ずるなど、遮水性や防水性の
点で満足できるものではなかった。また、これらの熱風
溶着、釘・金具止め、さらにはガムテープによる補修法
は、いずれも作業に著しい手間がかかり工期に影響を与
える恐れもあった。
を釘や金具で止めて接合する方法が用いられているが、
この方法はシート自体に穴を開けるため漏水を起こし易
く、また、これを長い間放置すると釘穴が次第に大きく
なってシートに裂け目を生ずるなど、遮水性や防水性の
点で満足できるものではなかった。また、これらの熱風
溶着、釘・金具止め、さらにはガムテープによる補修法
は、いずれも作業に著しい手間がかかり工期に影響を与
える恐れもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は施工時に釘などにより穴開きを生じても、短時間
で完全に止水することのできる、遮水性、防水性に優れ
た遮水シートを提供するものである。
目的は施工時に釘などにより穴開きを生じても、短時間
で完全に止水することのできる、遮水性、防水性に優れ
た遮水シートを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による遮水シート
は、吸水性樹脂を含有する不織布または紙の片面または
両面に塩化ビニル樹脂のフィルムまたはシートを貼付し
てなるものとしたことを要旨とするものである。
は、吸水性樹脂を含有する不織布または紙の片面または
両面に塩化ビニル樹脂のフィルムまたはシートを貼付し
てなるものとしたことを要旨とするものである。
【0006】以下、本発明の詳細を例示した添付図面に
したがって説明する。図1および図2はそれぞれ本発明
の遮水シートの異なる実施態様を縦断面図で示すもの
で、各図において1は塩化ビニル樹脂のフィルムまたは
シート、2は吸水性樹脂を含有する不織布または紙であ
る。図1は吸水性樹脂を含有する不織布または紙2の片
面に塩化ビニル樹脂のフィルムまたはシート1を貼付し
てなる遮水シートであり、図2は吸水性樹脂を含有する
不織布または紙2の両面に塩化ビニル樹脂のフィルムま
たはシート1を貼付してなる遮水シートを示している。
したがって説明する。図1および図2はそれぞれ本発明
の遮水シートの異なる実施態様を縦断面図で示すもの
で、各図において1は塩化ビニル樹脂のフィルムまたは
シート、2は吸水性樹脂を含有する不織布または紙であ
る。図1は吸水性樹脂を含有する不織布または紙2の片
面に塩化ビニル樹脂のフィルムまたはシート1を貼付し
てなる遮水シートであり、図2は吸水性樹脂を含有する
不織布または紙2の両面に塩化ビニル樹脂のフィルムま
たはシート1を貼付してなる遮水シートを示している。
【0007】ここで用いられる塩化ビニル樹脂のフィル
ムまたはシート1は、例えば塩化ビニル樹脂 100重量部
に対し、安定剤 0.3〜10重量部、可塑剤5〜 200重量
部、さらに必要に応じて充填剤、着色剤、滑剤、帯電防
止剤、加工助剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、難燃剤な
どの所定量を添加配合してなる組成物を、押出しまたは
カレンダー成形によりフィルムまたはシート状に成形加
工してなるものである。
ムまたはシート1は、例えば塩化ビニル樹脂 100重量部
に対し、安定剤 0.3〜10重量部、可塑剤5〜 200重量
部、さらに必要に応じて充填剤、着色剤、滑剤、帯電防
止剤、加工助剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、難燃剤な
どの所定量を添加配合してなる組成物を、押出しまたは
カレンダー成形によりフィルムまたはシート状に成形加
工してなるものである。
【0008】他方、吸水性樹脂を含有する不織布または
紙2としては、不織布または紙に吸水性樹脂を含浸させ
たもの、2枚の不織布または紙の間に吸水性樹脂を挟み
込んだものなどがあり、ここで用いられる吸水性樹脂に
はポリアクリル酸塩架橋物、でんぷん−ポリアクリル酸
塩、ポリビニルアルコール−ポリアクリル酸塩、イソブ
チレン−マレイン酸塩などが例示される。また、この吸
水性樹脂の使用量は5〜80g/m2が好ましい。これが5g/
m2未満では遮水性効果が得られず、また80g/m2を超える
と遮水シートの機械的強度が低下する。
紙2としては、不織布または紙に吸水性樹脂を含浸させ
たもの、2枚の不織布または紙の間に吸水性樹脂を挟み
込んだものなどがあり、ここで用いられる吸水性樹脂に
はポリアクリル酸塩架橋物、でんぷん−ポリアクリル酸
塩、ポリビニルアルコール−ポリアクリル酸塩、イソブ
チレン−マレイン酸塩などが例示される。また、この吸
水性樹脂の使用量は5〜80g/m2が好ましい。これが5g/
m2未満では遮水性効果が得られず、また80g/m2を超える
と遮水シートの機械的強度が低下する。
【0009】本発明の遮水シートはこの不織布または紙
2の片面または両面に、上記塩化ビニル樹脂のフィルム
またはシート1を、熱融着または接着剤を用いて接着し
て、一体の複合シートとしたものである。この遮水シー
トは内部に吸水性樹脂を含有するため、施工中にシート
が破損して穴が開いたりした場合や、シートの重ね合わ
せ部の結合処理をしなかった場合に、そこから水が侵入
しても、吸水性樹脂が膨張して隙間を塞ぎ、漏水を防止
する。
2の片面または両面に、上記塩化ビニル樹脂のフィルム
またはシート1を、熱融着または接着剤を用いて接着し
て、一体の複合シートとしたものである。この遮水シー
トは内部に吸水性樹脂を含有するため、施工中にシート
が破損して穴が開いたりした場合や、シートの重ね合わ
せ部の結合処理をしなかった場合に、そこから水が侵入
しても、吸水性樹脂が膨張して隙間を塞ぎ、漏水を防止
する。
【0010】前記した塩化ビニル樹脂のフィルムまたは
シートにおいて用いられる塩化ビニル系樹脂には、塩化
ビニルホモポリマー、それぞれ塩化ビニルを50重量%以
上含有する、これと共重合可能なビニル系単量体との共
重合体、塩化ビニルと各種重合体またはポリ塩化ビニル
とビニル系単量体とのグラフト重合体、後塩素化塩化ビ
ニル重合体およびこれらの混合物が包含され、これらは
塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合などのいずれ
の方法によって製造されたものも包含される。
シートにおいて用いられる塩化ビニル系樹脂には、塩化
ビニルホモポリマー、それぞれ塩化ビニルを50重量%以
上含有する、これと共重合可能なビニル系単量体との共
重合体、塩化ビニルと各種重合体またはポリ塩化ビニル
とビニル系単量体とのグラフト重合体、後塩素化塩化ビ
ニル重合体およびこれらの混合物が包含され、これらは
塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合などのいずれ
の方法によって製造されたものも包含される。
【0011】この共重合またはグラフト重合に用いられ
るビニル系単量体としては、エチレン、プロピレンなど
のオレフィン類;塩化ビニリデン、ふっ化ビニル等の塩
化ビニルを除くハロゲン化オレフィン類;酢酸ビニル、
ラウリン酸ビニルなどのビニルエステル類;2−エチル
へキシルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテルなど
のアルキルビニルエーテル類;アクリル酸、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチルなどのアクリル酸またはその
エステル類;メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸2−エチルへキシルなどのメタクリル酸または
そのエステル類;マレイン酸またはそのエステル類;無
水マレイン酸、アクリロニトリル、スチレンなどのアク
リル系誘導体;N−t−ブチルマレイミド、N−シクロ
ヘキシルマレイミドなどのN−置換マレイミド類が挙げ
られ、これらは単独または2種以上の組合せで用いられ
る。
るビニル系単量体としては、エチレン、プロピレンなど
のオレフィン類;塩化ビニリデン、ふっ化ビニル等の塩
化ビニルを除くハロゲン化オレフィン類;酢酸ビニル、
ラウリン酸ビニルなどのビニルエステル類;2−エチル
へキシルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテルなど
のアルキルビニルエーテル類;アクリル酸、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチルなどのアクリル酸またはその
エステル類;メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸2−エチルへキシルなどのメタクリル酸または
そのエステル類;マレイン酸またはそのエステル類;無
水マレイン酸、アクリロニトリル、スチレンなどのアク
リル系誘導体;N−t−ブチルマレイミド、N−シクロ
ヘキシルマレイミドなどのN−置換マレイミド類が挙げ
られ、これらは単独または2種以上の組合せで用いられ
る。
【0012】また塩化ビニルとグラフト重合し得る重合
体としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸エチル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポ
リウレタン、ポリブタジエン−スチレン−メチルメタク
リレート、ポリブタジエン−アクリロニトリル−(α−
メチル)スチレン、ポリブチルアクリレート、ブチルゴ
ム、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、架
橋アクリルゴム等が例示される。
体としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸エチル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポ
リウレタン、ポリブタジエン−スチレン−メチルメタク
リレート、ポリブタジエン−アクリロニトリル−(α−
メチル)スチレン、ポリブチルアクリレート、ブチルゴ
ム、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、架
橋アクリルゴム等が例示される。
【0013】同様に安定剤としては、例えばカルシウ
ム、カドミウム、バリウムまたは亜鉛のラウレートまた
はステアレート等の金属塩類および石けん類;三塩基性
硫酸塩、二塩基性亜燐酸鉛、二塩基性フタル酸鉛、鉛
白、鉛のラウレートまたはステアレート等の鉛安定剤
類;ジ−n−アルキル錫メルカプチド、ジ−n−アルキ
ル錫ジラウレート、ジブチル錫ジマレエート、ジブチル
錫ラウリルメルカプチド、ジ−オクチル錫−S, S’−
ビス−(イソオクチル−メルカプトアセテート) 、ジブ
チル錫ビス−イソオクチルチオグリコレート、ジ−(n
−オクチル)錫マレエートポリマー、ジブチル錫メルカ
プトプロピオナートのような錫安定剤類;アンチモンメ
ルカプトカルボン酸塩またはエステル塩のようなアンチ
モン安定剤類;およびホスフェート類等が挙げられ、こ
れらは1種または2種以上の組み合わせで使用される。
ム、カドミウム、バリウムまたは亜鉛のラウレートまた
はステアレート等の金属塩類および石けん類;三塩基性
硫酸塩、二塩基性亜燐酸鉛、二塩基性フタル酸鉛、鉛
白、鉛のラウレートまたはステアレート等の鉛安定剤
類;ジ−n−アルキル錫メルカプチド、ジ−n−アルキ
ル錫ジラウレート、ジブチル錫ジマレエート、ジブチル
錫ラウリルメルカプチド、ジ−オクチル錫−S, S’−
ビス−(イソオクチル−メルカプトアセテート) 、ジブ
チル錫ビス−イソオクチルチオグリコレート、ジ−(n
−オクチル)錫マレエートポリマー、ジブチル錫メルカ
プトプロピオナートのような錫安定剤類;アンチモンメ
ルカプトカルボン酸塩またはエステル塩のようなアンチ
モン安定剤類;およびホスフェート類等が挙げられ、こ
れらは1種または2種以上の組み合わせで使用される。
【0014】可塑剤としては、例えばジオクチルフタレ
ート、ジブチルフタレート、ブチルベンジルフタレート
などのフタル酸エステル類、アジピン酸ジオクチル、ア
ジピン酸ジ−n−ブチル、セバシン酸ジブチルなどの脂
肪族二塩基酸エステル類、ペンタエリスリトールエステ
ル、ジエチレングリコールベンゾエートなどのグリコー
ルエステル類、トリクレジルホスフェート、トリフェニ
ルホスフェートなどのリン酸エステル類、エポキシ化大
豆油、エポキシ化アマニ油などのエポキシ化油類、アセ
チルトリブチルシトレート、アセチルトリオクチルシト
レート、トリ−n−ブチルシトレートなどのクエン酸エ
ステル類、トリアルキルトリメリテート、テトラ−n−
オクチルピロメリテート、ポリプロピレンアジペート、
その他ポリエステル系可塑剤などが挙げられ、これらは
1種または2種以上の組み合わせで使用される。
ート、ジブチルフタレート、ブチルベンジルフタレート
などのフタル酸エステル類、アジピン酸ジオクチル、ア
ジピン酸ジ−n−ブチル、セバシン酸ジブチルなどの脂
肪族二塩基酸エステル類、ペンタエリスリトールエステ
ル、ジエチレングリコールベンゾエートなどのグリコー
ルエステル類、トリクレジルホスフェート、トリフェニ
ルホスフェートなどのリン酸エステル類、エポキシ化大
豆油、エポキシ化アマニ油などのエポキシ化油類、アセ
チルトリブチルシトレート、アセチルトリオクチルシト
レート、トリ−n−ブチルシトレートなどのクエン酸エ
ステル類、トリアルキルトリメリテート、テトラ−n−
オクチルピロメリテート、ポリプロピレンアジペート、
その他ポリエステル系可塑剤などが挙げられ、これらは
1種または2種以上の組み合わせで使用される。
【0015】充填剤としては、重質炭酸カルシウム、軽
質炭酸カルシウムなどの炭酸カルシウム、シリカ、クレ
ー、アルミナホワイト、炭酸バリウム、タルクなどが挙
げられ、これらは1種または2種以上の組み合わせで使
用される。
質炭酸カルシウムなどの炭酸カルシウム、シリカ、クレ
ー、アルミナホワイト、炭酸バリウム、タルクなどが挙
げられ、これらは1種または2種以上の組み合わせで使
用される。
【0016】着色剤は従来プラスチックの着色に慣用さ
れているものの中から任意のものを選択して用いること
ができる。このような着色剤としては、例えばアルミニ
ウム粉、ブロンズ粉などの金属類、カーボンブラックな
どの炭素類、酸化チタン、亜鉛華、べんがらなどの酸化
物類、沈降性硫酸バリウムなどの硫酸塩類、炭酸カルシ
ウム、塩基性炭酸マグネシウムなどの炭酸塩類、クレ
ー、群青などのケイ酸塩類、黄鉛などのクロム酸塩類、
コバルトブルーなどのアルミン酸塩類、紺青などのフェ
ロシアン化合物類などの無機顔料;トルイジンレッド、
パーマネントカーミンFB、ジスアゾエロー AAA、レーキ
レッドCなどのアゾ顔料類、フタロシアニンブルー、イ
ンダントロンブルー、キナクリドンレッドなどの多環式
顔料類、ビクトリアピュアブルーBOレーキ、アルカリブ
ルートーナーなどの染付レーキ類、アジン顔料類、蛍光
顔料類などの有機顔料および塩基性染料、酸性染料、油
溶染料、分散染料などの染料が挙げられる。これらの着
色剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。
れているものの中から任意のものを選択して用いること
ができる。このような着色剤としては、例えばアルミニ
ウム粉、ブロンズ粉などの金属類、カーボンブラックな
どの炭素類、酸化チタン、亜鉛華、べんがらなどの酸化
物類、沈降性硫酸バリウムなどの硫酸塩類、炭酸カルシ
ウム、塩基性炭酸マグネシウムなどの炭酸塩類、クレ
ー、群青などのケイ酸塩類、黄鉛などのクロム酸塩類、
コバルトブルーなどのアルミン酸塩類、紺青などのフェ
ロシアン化合物類などの無機顔料;トルイジンレッド、
パーマネントカーミンFB、ジスアゾエロー AAA、レーキ
レッドCなどのアゾ顔料類、フタロシアニンブルー、イ
ンダントロンブルー、キナクリドンレッドなどの多環式
顔料類、ビクトリアピュアブルーBOレーキ、アルカリブ
ルートーナーなどの染付レーキ類、アジン顔料類、蛍光
顔料類などの有機顔料および塩基性染料、酸性染料、油
溶染料、分散染料などの染料が挙げられる。これらの着
色剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。
【0017】滑剤としては、ステアリン酸、パルミチン
酸、ミリスチン酸などの脂肪酸系滑剤、ステアリン酸ア
ミド、パルミチン酸アミド、メチレンビスステアロアミ
ドなどの脂肪族アミド系滑剤、モノステアリン酸グリセ
リン、ジアミノステアリン酸エチル、ブチルステアレー
トなどの脂肪酸エステル系滑剤、あるいは金属石けん、
低分子ワックス、ポリエチレンワックス、流動パラフィ
ンなどが挙げられ、これらは1種または2種以上の組み
合わせで使用される。
酸、ミリスチン酸などの脂肪酸系滑剤、ステアリン酸ア
ミド、パルミチン酸アミド、メチレンビスステアロアミ
ドなどの脂肪族アミド系滑剤、モノステアリン酸グリセ
リン、ジアミノステアリン酸エチル、ブチルステアレー
トなどの脂肪酸エステル系滑剤、あるいは金属石けん、
低分子ワックス、ポリエチレンワックス、流動パラフィ
ンなどが挙げられ、これらは1種または2種以上の組み
合わせで使用される。
【0018】帯電防止剤としては、カチオン系、アニオ
ン系、非イオン系もしくは両性の各種界面活性剤が使用
される。具体的にはアルキルアミン塩、アルキル第四級
アンモニウム塩、アルキルイミダゾリン誘導体、脂肪酸
アミン塩、アルキルリン酸エステル塩、アルキル硫酸エ
ステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪
酸グリセリンエステルなどが挙げられ、これらは1種ま
たは2種以上の組み合わせで使用される。加工助剤とし
ては、メチルメタクリレート系樹脂などが用いられる。
ン系、非イオン系もしくは両性の各種界面活性剤が使用
される。具体的にはアルキルアミン塩、アルキル第四級
アンモニウム塩、アルキルイミダゾリン誘導体、脂肪酸
アミン塩、アルキルリン酸エステル塩、アルキル硫酸エ
ステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪
酸グリセリンエステルなどが挙げられ、これらは1種ま
たは2種以上の組み合わせで使用される。加工助剤とし
ては、メチルメタクリレート系樹脂などが用いられる。
【0019】酸化防止剤としては、アルドール−α−ナ
フテルアミン、N−N−ジフェニル−p−フェニレンジ
アミン、フェニル−β−ナフテルアミン、2,6−ジブ
チル−p−クレゾール、2,5−ジ−t−ブチルハイド
ロキノン、2,2’−チオビス−(4−メチル−6−t
−ブチルフェノール)、アルキル化アリールホスファイ
トなどが挙げられ、これらは1種または2種以上の組み
合わせで使用される。
フテルアミン、N−N−ジフェニル−p−フェニレンジ
アミン、フェニル−β−ナフテルアミン、2,6−ジブ
チル−p−クレゾール、2,5−ジ−t−ブチルハイド
ロキノン、2,2’−チオビス−(4−メチル−6−t
−ブチルフェノール)、アルキル化アリールホスファイ
トなどが挙げられ、これらは1種または2種以上の組み
合わせで使用される。
【0020】紫外線防止剤としては、フェニルサリシレ
ートなどのサリチル酸誘導体、2,4−ジヒドロキノン
ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系化合物、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾールなどのベンゾトリアゾール系化合物、しゅう
酸アニリド誘導体などが挙げられ、これらは1種または
2種以上の組み合わせで使用される。
ートなどのサリチル酸誘導体、2,4−ジヒドロキノン
ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系化合物、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾールなどのベンゾトリアゾール系化合物、しゅう
酸アニリド誘導体などが挙げられ、これらは1種または
2種以上の組み合わせで使用される。
【0021】難燃剤としては、三酸化アンチモン、アン
チモン酸ソーダ等の無機化合物、リン酸エステルおよび
リン酸化合物、塩素化パラフィン、塩素化ポリオレフィ
ン等の塩素系難燃剤、ヘキサブロモベンゼン等の臭素系
難燃剤などが挙げられ、これらは1種または2種以上の
組み合わせで使用される。
チモン酸ソーダ等の無機化合物、リン酸エステルおよび
リン酸化合物、塩素化パラフィン、塩素化ポリオレフィ
ン等の塩素系難燃剤、ヘキサブロモベンゼン等の臭素系
難燃剤などが挙げられ、これらは1種または2種以上の
組み合わせで使用される。
【0022】吸水性樹脂を含有する不織布または紙に用
いられる不織布には、木綿、絹、羊毛、レーヨン、アセ
テート、ポリアクリルニトリル、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリプロピレンなどの天然または合成繊維の単独
または2種以上を組み合わせたものが挙げられ、紙には
木材パルプによるもののほか、これにPVAおよび前記
天然または合成繊維の単独または2種以上を組み合わせ
たものを加えて抄紙した、いわゆる化繊紙と呼ばれるも
の、前記天然または合成繊維の長繊維を紙層中に漉き込
んで各種のパターンを形成した、透かし入り抄紙などが
包含される。
いられる不織布には、木綿、絹、羊毛、レーヨン、アセ
テート、ポリアクリルニトリル、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリプロピレンなどの天然または合成繊維の単独
または2種以上を組み合わせたものが挙げられ、紙には
木材パルプによるもののほか、これにPVAおよび前記
天然または合成繊維の単独または2種以上を組み合わせ
たものを加えて抄紙した、いわゆる化繊紙と呼ばれるも
の、前記天然または合成繊維の長繊維を紙層中に漉き込
んで各種のパターンを形成した、透かし入り抄紙などが
包含される。
【0023】
【作 用】本発明の遮水シートは、吸水性樹脂を含有す
る不織布または紙の片面または両面に塩化ビニル樹脂の
フィルムまたはシートを貼付してなるものであるため、 1)施工時に釘などを用いてシートの端を重ね合わせて
接合したときに、釘孔からの漏水を吸水性樹脂含有不織
布などの膨張により防ぐことができる。 2)上記の接合に際し、シート同士を貼り合わせておか
なくても、この部分からの浸水による水分によって、同
様に吸水性樹脂含有不織布などが膨張するので両シート
の隙間からの漏水を防止することができる。 3)誤って遮水シートに孔が開いたときでも同様に吸水
性樹脂含有不織布などの膨張により漏水を防止すること
ができる。
る不織布または紙の片面または両面に塩化ビニル樹脂の
フィルムまたはシートを貼付してなるものであるため、 1)施工時に釘などを用いてシートの端を重ね合わせて
接合したときに、釘孔からの漏水を吸水性樹脂含有不織
布などの膨張により防ぐことができる。 2)上記の接合に際し、シート同士を貼り合わせておか
なくても、この部分からの浸水による水分によって、同
様に吸水性樹脂含有不織布などが膨張するので両シート
の隙間からの漏水を防止することができる。 3)誤って遮水シートに孔が開いたときでも同様に吸水
性樹脂含有不織布などの膨張により漏水を防止すること
ができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例および比
較例をあげて説明するが、本発明はこれら実施例の記載
に限定されるものではない。 実施例1および2 ポリ塩化ビニル樹脂 100重量部、バリウム−亜鉛系安定
剤2重量部および可塑剤としてジ−2−エチルヘキシル
フタレート50重量部を、20Lのスーパーミキサーにより
120℃で加温配合して粉末樹脂を得た。これを通常の軟
質塩化ビニル押出成形加工機により厚さ 1.0mmのポリ塩
化ビニルシートに成形した。このシートに吸水性樹脂含
有不織布KIゲルシート(クラレ社製、商品名、吸水性
樹脂10g/m2含有)および吸水性樹脂含有紙アクアキープ
吸水紙(住友精化社製、商品名、吸水性樹脂10g/m2含
有)をプレス加工機により熱圧着し、それぞれ厚さ 1.0
mmの遮水シートを得た(これを実施例1および2とす
る)。
較例をあげて説明するが、本発明はこれら実施例の記載
に限定されるものではない。 実施例1および2 ポリ塩化ビニル樹脂 100重量部、バリウム−亜鉛系安定
剤2重量部および可塑剤としてジ−2−エチルヘキシル
フタレート50重量部を、20Lのスーパーミキサーにより
120℃で加温配合して粉末樹脂を得た。これを通常の軟
質塩化ビニル押出成形加工機により厚さ 1.0mmのポリ塩
化ビニルシートに成形した。このシートに吸水性樹脂含
有不織布KIゲルシート(クラレ社製、商品名、吸水性
樹脂10g/m2含有)および吸水性樹脂含有紙アクアキープ
吸水紙(住友精化社製、商品名、吸水性樹脂10g/m2含
有)をプレス加工機により熱圧着し、それぞれ厚さ 1.0
mmの遮水シートを得た(これを実施例1および2とす
る)。
【0025】上記各遮水シートにそれぞれ直径 0.5mmお
よび 1.0mmの孔Hを開けたものを準備し、それぞれの遮
水シートを水中に数時間放置した。その後、図3に示す
上下の塩化ビニル製容器3、4の間に、このシート5を
セットし、上部容器3内に水6を注ぎ、水が下の容器4
中へ漏れ出た状態を観察し、下記の基準で評価した。 ○‥‥上部容器から下部容器への漏れなし。 ×‥‥上部容器から下部容器への漏れあり。
よび 1.0mmの孔Hを開けたものを準備し、それぞれの遮
水シートを水中に数時間放置した。その後、図3に示す
上下の塩化ビニル製容器3、4の間に、このシート5を
セットし、上部容器3内に水6を注ぎ、水が下の容器4
中へ漏れ出た状態を観察し、下記の基準で評価した。 ○‥‥上部容器から下部容器への漏れなし。 ×‥‥上部容器から下部容器への漏れあり。
【0026】比較例1 前例で得られたポリ塩化ビニルシートについて、前例と
同様に孔Hを開け、水中に放置し、図3に示す器具を用
いて漏水試験を行った。以上の結果を表1に示した。
同様に孔Hを開け、水中に放置し、図3に示す器具を用
いて漏水試験を行った。以上の結果を表1に示した。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】以上の試験結果からも明らかなように、
ポリ塩化ビニルシート単独では全く止水効果が認められ
なかったのに対し、本発明の遮水シートによれば、釘な
どによる孔開きに対して優れた止水効果を示す。
ポリ塩化ビニルシート単独では全く止水効果が認められ
なかったのに対し、本発明の遮水シートによれば、釘な
どによる孔開きに対して優れた止水効果を示す。
【図1】本発明の遮水シートの第1の実施態様を縦断面
図で示すものである。
図で示すものである。
【図2】本発明の遮水シートの第2の実施態様を縦断面
図で示すものである。
図で示すものである。
【図3】遮水シートの漏水試験に使用する器具を縦断面
図で示すものである。
図で示すものである。
1…塩化ビニル樹脂のフィルムまたはシート、2…吸水
性樹脂を含有する不織布または紙、3…上部容器、
4…下部容器、 5…遮水シート、 6…水、H…
孔。
性樹脂を含有する不織布または紙、3…上部容器、
4…下部容器、 5…遮水シート、 6…水、H…
孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06N 3/06 7141−4F // E02B 3/12 7150−2D
Claims (1)
- 【請求項1】吸水性樹脂を含有する不織布または紙の片
面または両面に塩化ビニル樹脂のフィルムまたはシート
を貼付してなる遮水シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35143691A JPH05162258A (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | 遮水シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35143691A JPH05162258A (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | 遮水シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05162258A true JPH05162258A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18417277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35143691A Pending JPH05162258A (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | 遮水シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05162258A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07145612A (ja) * | 1993-11-24 | 1995-06-06 | Toray Ind Inc | 土木用遮水工法 |
WO2003059611A1 (fr) | 2002-01-09 | 2003-07-24 | Asahi Medical Co., Ltd. | Produite assemble par fusion constitue de materiau poreux et non poreux |
EP1396573A1 (de) * | 2002-09-05 | 2004-03-10 | BASF Aktiengesellschaft | Textile zwei- oder dreidimensionale Gebilde enthaltend quellfähige Materialien |
WO2006069689A1 (de) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Basf Aktiengesellschaft | Textile zwei- oder dreidimensionale gebilde enthaltend quellfähige materialien |
JP2007016529A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Tanaka:Kk | 吸水型防水マット |
JP2009084840A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Seiren Co Ltd | 建築下地用防水シート |
-
1991
- 1991-12-12 JP JP35143691A patent/JPH05162258A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07145612A (ja) * | 1993-11-24 | 1995-06-06 | Toray Ind Inc | 土木用遮水工法 |
WO2003059611A1 (fr) | 2002-01-09 | 2003-07-24 | Asahi Medical Co., Ltd. | Produite assemble par fusion constitue de materiau poreux et non poreux |
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US8143176B2 (en) | 2004-12-22 | 2012-03-27 | Basf Aktiengesellschaft | Textile two or three dimensional fabric containing materials that are capable of swelling |
JP2007016529A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Tanaka:Kk | 吸水型防水マット |
JP2009084840A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Seiren Co Ltd | 建築下地用防水シート |
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