JP3383354B2 - 遮水シートの接合部構造 - Google Patents

遮水シートの接合部構造

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は遮水シートの接合部構造
に係り、詳しくは遮水シートの接合部の欠陥部より水が
侵入してもその部分を自己シールして水を遮断すること
ができる遮水シートの接合部構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、遮水シートの接合部はシート同士
のラップ間に自然加硫可能なゴムテープや溶剤タイプの
接着剤を介在していた。また、遮水シートが熱可塑性エ
ラストマーや塩化ビニルのような熱可塑性樹脂の場合に
は、接合部は熱融着されていた。このような接合時にお
いて作業ミスがあると、その箇所は接着不良となり、漏
水を起こす危険性を含んでいたため、遮水シートの接合
部の検査方法が必要になっていた。このような遮水シー
トの接合部の適性検査は、抜取試験によって接合部分の
接着力試験を行うか、また施工現場においては遮水シー
ト接合部の未着部分に空気を封入し、一定時間、一定圧
を保持した後、圧力の減少がなければ空気の流出が起こ
らないため、漏水が起こらないとして評価されていた。
更に、これを改善した方法として、遮水シート接合部の
未着部分に煙を封入し、この煙のシート外部への流出箇
所を観察することが、特公平4−17786号公報に開
示されている。また、他の方法としては、超音波検査機
を接合部に当接させて、欠陥部を検出する方法がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシート
の接合部に空気を封入する方法は、塩化ビニルのような
熱可塑性樹脂製の遮水シートにおいて適している反面、
ゴム等の遮水シートにおいては粘接着な状態であるた
め、欠陥状態になっていなくても圧力の減少が生じるこ
とがあって、欠陥状態を正しく判断できない問題があっ
た。一方、遮水シート接合部の未着部分に煙を封入する
方法では、目視によって欠陥状態を正しく判断できる
が、欠陥部分が見つかるごとに、この部分を修復しなれ
ばならなかった。本発明は、このような問題点を改善す
るものであり、たとえ水の侵入する欠陥部分があっても
この部分を自己修復でき、特に遮水シート接合部の適性
検査を必要としない遮水シートの接合部構造を提供する
ことを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】即ち、本発明の特徴とす
るところは、遮水シート同士を接合した接合部におい
て、上記接合部内に介在した高吸水性樹脂が遮水シート
の表面に帆布のパターンとして設けられた夫々の窪み部
に分散しており、前記高吸水性樹脂の粒径が300μm
以下である遮水シートの接合部構造にある。 【0005】以下、本発明の具体的な実施例を添付図面
を用いて説明する。図1は本発明にかかる遮水シートの
接合部構造の一部断面斜視図である。これによると、遮
水シートの接合部1は、遮水シート2、2同士のラップ
部分3に接着部4を有し、高吸水性樹脂5が一方の遮水
シート2の表面に設けられた夫々の窪み部7内に入った
状態で分散しており、この上に粘着ゴムテープ等の接着
材6を介して他の遮水シート2を積層した構造でもよ
い。 むろん、高吸水性樹脂5を両方の遮水シート2、2
の表面に設けられた窪み部7内に入れてもよいことは言
うまでもない。 【0006】 【0007】 【0008】上記高吸水性樹脂5は、基本的に電離性基
(主として−COONa基)を有する親水性ポリマーに
軽度の架橋結合し、あるいはそれに代わるブロックセグ
メント、疎水性基等を導入することにより、樹脂全体を
網状化構造にして水には不溶であるが、大量の水を吸収
して肥大化するような性質を有している。この高吸水性
樹脂としては、架橋ポリビニルアルコールに環状酸無水
物(無水マレイン酸、無水フタル酸等)を反応させ、側
鎖にカルボキシル基を導入すると同時に軽度の架橋結合
を生成させたVAc−MMA系、またデンプン、セルロ
ースにアクリル酸をグラフト重合させソーダ塩としてエ
チレングリコール、ジエチレングリコールで架橋させた
グラフト化デンプン系樹脂、またポリアクリル酸とポリ
アクリル酸塩の共重合体やスチレンスルフォン酸ナトリ
ウムとアクリル酸ナトリムの共重合体、また水溶性エポ
キシ化合物、またウレタン化合物、そしてイソブチレン
−無水マレイン酸共重合物のナトリウム塩等が挙げられ
る。 【0009】上記高吸水性樹脂の形状は、35μm以下
の粉末状で吸水倍率が500〜1000倍、100〜3
00μmの微粒状で吸水倍率が300〜600倍、30
0〜2000μmの粒状で吸水倍率が100〜300倍
のものがある。遮水シート2が加硫ゴムシートの場合に
は、未加硫ゴムシートを両面の帆布からなるライナーに
挟持して加硫する際に、該ゴムシートの表面には帆布の
パターンが付くため、粒径300μm以下の高吸水性樹
脂を使用することが望ましい。これは、高吸水性樹脂5
が遮水シート接合部1に形成されたパターンの窪み部7
にまんべんなく分散し、かつ安定的に位置するためであ
り、図3に示すような接合部構造になる。 【0010】本発明で使用する遮水シート2は、例えば
エチレン−プロピレン−ターポリマー(EPT)、ブチ
ルゴム(IIR)、あるいはこれらのブレンド物からな
る加硫ゴムシート、塩化ビニルや酢酸ビニルからなる熱
可塑性樹脂、ポリエリレン、TPO、TPUなどの熱可
塑性エラストマー、改質アスファルト等からなる。そし
て、接着部4は、例えば遮水シートが加硫ゴムシートの
場合には自然加硫型ゴムテープや溶剤系の接着剤で接合
され、また遮水シートが熱可塑性樹脂や熱可塑性エラス
トマーの場合には熱融着により接合される。 【0011】しかして、本発明では、前述の遮水シート
の接合部構造の接着部4の欠陥部があり、この部分から
侵入した水は高吸水性樹脂5によって吸収される。また
同時に、高吸水性樹脂5は自らが体積膨張して欠陥部を
シールする。 【0012】 【作用】このように、本発明の遮水シートの接合部構造
においては、高吸水性樹脂を遮水シートの表面に設けら
れた夫々の窪み部内に入れてまんべんなく分散させる
と、小さな欠陥部でも充分にシールすることができる。
また、加硫ゴムの製造時に付けられる帆布のパターンで
ある窪み部に対して300μm以下の粒径の高吸水性樹
脂を使用することによって、高吸水性樹脂が窪み部にま
んべんなく分散し、かつ安定的に位置させることができ
る。 【0013】 【実施例】次に、本発明を具体的な実施例により更に詳
細に説明する。厚さ1.5mmのEPTを主成分とする
2枚の加硫ゴムシート(幅150mm×長さ100m
m)を用意した。この加硫ゴムシートの接合部の両面
は、帆布のパターンが付いたものである。続いて、特殊
ウレタン膨潤性シール材(アクアプレンC−320:三
洋化成工業社製)を一方の加硫ゴムシートの接合部に挟
持してパターンの窪みの中に入れた後、この上に厚さ
1.0〜1.5mm、幅150mm、長さ50mmのム
ーニー粘度5の自然加硫タイプの粘着テープを敷設し、
他方の加硫ゴムシートを重ねた。重ね代は50mmであ
った。その後、上記接合部をローラ転圧(線圧0.5k
g/cm)によって圧着し、また同時に粘着テープと加
硫ゴムシートとの間に幅2mm、長さ10mmの紙を挟
み、未着部分をつくった。上記加硫ゴムシートの接合部
を温度80°Cの恒温室に1週間放置して粘着テープを
加硫させて接合した後、これを水温15°Cの水中に7
日間入れて、接合部の膨張状態と機械的特性を観測し、
測定した。その結果を表1に示す。尚、機械的特性の測
定はJIS K6301によった。 【0014】 【表1】 【0015】この結果、加硫ゴムシートの接合部は約1
日で290%体積膨張して飽和状態となり、これ以上膨
張しないことから接合部の欠陥部分がシールされたと推
定される。しかも、膨張した接合部の伸びは低下する
が、引張強さや引裂強さは膨張する前よりも向上してい
ることが判る。 【0016】 【発明の効果】以上のように本発明の遮水シートの接合
部構造においては、接合部内に高吸水性樹脂が存在して
いるため、たとえ欠陥のある接合部箇所から水が侵入し
ても、高吸水性樹脂が該水を吸水すると同時に膨張し、
その部分を自己シールし、水の侵入を遮断する効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかる遮水シートの接合部構造の一部
断面斜視図である。 【符号の説明】 1 接合部 2 遮水シート 3 ラップ部分 4 接着部 5 高吸水性樹脂 6 接着材(剤) 7 窪み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−70312(JP,A) 特開 平3−147964(JP,A) 実開 昭61−181191(JP,U) 実開 昭62−118820(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 5/00 E04D 11/00 E02B 7/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 加硫ゴム製の遮水シート同士を接合した
    接合部において、上記接合部内に介在した高吸水性樹脂
    が遮水シートの表面に帆布のパターンとして設けられた
    夫々の窪み部に分散しており、前記高吸水性樹脂は粒径
    が300μm以下であることを特徴とする遮水シートの
    接合部構造。
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