JPH05162158A - 新規なポリプロピレンのシート - Google Patents

新規なポリプロピレンのシート

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Publication number
JPH05162158A
JPH05162158A JP32754491A JP32754491A JPH05162158A JP H05162158 A JPH05162158 A JP H05162158A JP 32754491 A JP32754491 A JP 32754491A JP 32754491 A JP32754491 A JP 32754491A JP H05162158 A JPH05162158 A JP H05162158A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypropylene
syndiotactic
sheet
whose
pentad fraction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32754491A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsunosuke Shiomura
哲之助 潮村
Norihide Inoue
則英 井上
Masahiro Jinno
政弘 神野
Shinobu Moriya
忍 森谷
Yoshiharu Kobayashi
義春 小林
Masahiro Washino
正浩 鷲野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP32754491A priority Critical patent/JPH05162158A/ja
Publication of JPH05162158A publication Critical patent/JPH05162158A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】13C−NMRで測定したシンジオタクチックペ
ンタッド分率が0.5以上のポリプロピレンをカレンダ
ー成形してなる厚さが0.005〜5mmの透明性の良
好なシート。 【効果】このポリプロピレンのシートは、カレンダー成
形機を用いて作製でき、その上物性にも優れているため
種々の用途に利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なポリプロピレンの
シートに関する。詳しくはカレンダー成形してなるシン
ジオタクチックポリプロピレンのシートに関する。
【0002】
【従来技術】シンジオタクチックポリプロピレンの存在
は古くより知られていたが、従来のバナジウム触媒を用
いて得られるシンジオタクチックポリプロピレンはシン
ジオタクティシティーが低く、本来のシンジオタクチッ
クポリプロピレンの性質を表しているとは言い難かっ
た。
【0003】一方、特開平2−41303号公報、特開
平2−41305号公報、特開平2−274703号公
報、特開平2−274704号公報、特開平3−179
005号公報、特開平3−179006号公報には、互
いに非対称な配位子を有する架橋型遷移金属化合物およ
び助触媒からなる触媒を用いてシンジオタクティシティ
ーの良好なポリプロピレンが得られることが記載されて
いる。上記公報に記載されているような方法で得られる
シンジオタクチックポリプロピレンは比較的良好な物性
を有し、その用途開発が期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アイソタクチックポリ
プロピレンの大きな用途の一つにシートがある。しかし
ながら、アイソタクチックポリプロピレンにおいては、
主に押出成形によるシート成形が行われているため、生
産速度が遅く、その上品質の劣化が起こると言う問題点
があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決し、生産速度が速く、品質の劣化が起こりにくいカ
レンダー成形に適用できるようなポリプロピレンについ
て鋭意検討した結果、シンジオタクティシティーの良好
なポリプロピレンがカレンダー成形に適し、良好な物性
を有するシートが得られることを見出し本発明を完成す
るに到った。
【0006】すなわち本発明は、13C−NMRで測定し
たシンジオタクチックペンタッド分率が0.5以上のポ
リプロピレンをカレンダー成形してなる厚さが0.00
5〜5mmの透明性の良好でしかも引き裂き強度の強い
シートを提供することである。しかも、従来のアイソタ
クチックポリプロピレンシートを製造する方法として通
常行われている押出し成形の方法と比べると装置が簡単
で、厚さや幅が自由に設定できるので単一の設備で種々
の形状のシートが製造できるので、工業的価値は極めて
大きい。
【0007】本発明において用いられるシンジオタクチ
ックポリプロピレンは13C−NMRで測定したシンジオ
タクチックペンタッド分率が0.5以上、好ましくは
0.6以上のシンジオタクティシティーの良好なポリプ
ロピレンである。13C−NMRによるシンジオタクチッ
クペンタッド分率の測定方法は、例えば特開平2−41
303号公報に記載されているような公知の方法を採用
することができる。
【0008】このようなシンジオタクティシティーの良
好なポリプロピレンを製造する方法については、特に制
限はないが、シンジオタクティシティーの良好なポリ−
α−オレフィンを与える公知の触媒の存在下にプロピレ
ンを重合する方法が好ましく利用される。そのような触
媒は、例えば前記特開平2−41303号公報、特開平
2−41305号公報、特開平2−274703号公
報、特開平2−274704号公報、特開平3−179
005号公報、特開平3−179006号公報等に記載
されているような互いに非対称な配位子を有する架橋型
遷移金属化合物および助触媒からなる触媒を挙げること
ができる。このようにして得られるシンジオタクチック
ポリプロピレンは、通常、135℃のテトラリン溶液で
測定した極限粘度が0.01〜10.0dl/g、好ま
しくは0.1〜5.0dl/gの値を有する。
【0009】本発明において用いられるシンジオタクチ
ックポリプロピレンは実質的にシンジオタクチック構造
を有している限り、例えばエチレン、1−ブテン、1−
ヘキセン、1−デセン、1−ヘキサデセン、シクロペン
テン、ノルボルネンなどのオレフィン類や、ヘキサジエ
ン、オクタジエン、デカジエン、ジシクロペンタジエ
ン、5−エチリデン−2−ノルボルネンなどのジエン類
をを少量含有する共重合体であっても差し支えない。そ
のような共重合体は、前記のシンジオタクティシティー
の良好なポリ−α−オレフィンを与える公知の触媒の存
在下にプロピレンと少量の必要とするコモノマーを共重
合することによって得ることができる。
【0010】本発明においては、上記方法で合成された
シンジオタクチックポリプロピレンに、アイソタクチッ
クポリプロピレンで使用されているような酸化防止剤な
どの公知の添加剤を添加し、必要に応じて造粒した後、
カレンダー成形することによってシートとすることがで
きる。カレンダー成形するための装置や方法については
特に制限はなく、通常の数本のロールからなるカレンダ
ー成形機を用いれば充分である。
【0011】
【実施例】以下に本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1 特開平2−41303号公報記載の方法により合成した
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(9−フル
オレニル)ジルコニウムジクロリド0.2gおよび東ソ
ー・アクゾ社製メチルアルミノキサン(重合度16.
1)30gを用い、内容積200dm3 のオートクレー
ブでプロピレン圧力3kg/cm2 、重合温度20℃で
2時間重合し、メタノール・塩酸で洗浄した後、乾燥す
ることによって5.6kgのシンジオタクチックポリプ
ロピレンを得た。このポリプロピレンの13C−NMRで
測定したシンジオタクチックペンタッド分率は0.93
5、135℃のテトラリン溶液で測定した極限粘度は
1.35dl/g、ゲル・パーミエイション・クロマト
グラフィー(GPC)で測定した分子量分散度(Mw/
Mn)は2.2であった。このポリプロピレンに、公知
の安定剤と10/10000のステアリン酸カルシウム
を加えた後、2本ロールからなるミキシングロールと4
本のロールからなる逆L型カレンダー成形機を用い、ロ
ール温度180℃で厚さ0.2mmのシートを作製し
た。このシートについて以下の物性を測定した。
【0012】 ヘイズ (%) ASTM D−1003 引裂強度 JIS Z−1702 ヘイズ5.6%、引裂強度(MD/TD)340/43
0であった。JIS P8116(紙及び板紙の引裂強
さ試験方法)で測定した厚さ0.2mmのエレメンドルフ引
裂強度は0.66kg f(N) であった。
【0013】比較例113 C−NMRで測定したアイソタクチックペンタッド分
率が0.980であり、極限粘度が2.20、分子量分
散度(Mw/Mn)が5.5である市販のアイソタクチ
ックポリプロピレンを用いてロール温度160℃、17
0℃、180℃で、実施例1に記載したカレンダー成形
機を用いてそれぞれシート作製を試みた。しかしなが
ら、シートに穴があいたり、切れたりして、良好なシー
トを作製することはできなかった。穴のあかなかった部
分の厚さ0.29mmのエレメンドルフ引裂強度は0.09kg f
(N)であった。
【0014】
【発明の効果】本発明のポリプロピレンのシートは物性
に優れ、カレンダー成形機を用いて作製することができ
るため工業的に極めて価値がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森谷 忍 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内 (72)発明者 小林 義春 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内 (72)発明者 鷲野 正浩 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 13C−NMRで測定したシンジオタクチ
    ックペンタッド分率が0.5以上のポリプロピレンをカ
    レンダー成形してなる厚さが0.005〜5mmの透明
    性の良好なシート。
JP32754491A 1991-12-11 1991-12-11 新規なポリプロピレンのシート Pending JPH05162158A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008059895A1 (fr) * 2006-11-17 2008-05-22 Mitsui Chemicals, Inc. Film en résine de polypropylène et son utilisation
JP2013209666A (ja) * 2006-11-17 2013-10-10 Mitsui Chemicals Inc ポリプロピレン系樹脂フィルムおよびその用途
US9382356B2 (en) 2005-05-18 2016-07-05 Mitsui Chemicals, Inc. Catalyst for olefin polymerization, method for producing olefin polymer, method for producing propylene-based copolymer, propylene polymer, propylene-based polymer composition, and use of those

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JP2008143919A (ja) * 2006-11-17 2008-06-26 Mitsui Chemicals Inc ポリプロピレン系樹脂フィルムおよびその用途
JP2013209666A (ja) * 2006-11-17 2013-10-10 Mitsui Chemicals Inc ポリプロピレン系樹脂フィルムおよびその用途

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