JPH05162034A - 板ばねを有する光学系部品およびその組立方法並びにその組立装置 - Google Patents

板ばねを有する光学系部品およびその組立方法並びにその組立装置

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JPH05162034A
JPH05162034A JP33043591A JP33043591A JPH05162034A JP H05162034 A JPH05162034 A JP H05162034A JP 33043591 A JP33043591 A JP 33043591A JP 33043591 A JP33043591 A JP 33043591A JP H05162034 A JPH05162034 A JP H05162034A
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English (en)
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Hirosane Okayasu
宏眞 岡安
Tatsuya Araya
達弥 新家
Mitsusachi Tsuyuki
光幸 露木
Tetsuya Kamioka
哲也 上岡
Akira Saito
明 斉藤
Hiroaki Ota
宏明 太田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板ばね取付部品と、互いに先端部間の間隔が
異なる第1,第2の板ばねとの取り付けを自動化し、能
率の向上を図ること。 【構成】 板ばねの取付部品1に、コ字型でかつ先端部
間の間隔の広い第1の板ばね2の先端部を突出させてセ
ットしたのち、この第1の板ばね2の先端部間の空間面
に対して、コ字型でかつ先端部間の間隔の狭い第2の板
ばね3の先端部間の空間面を傾斜させて挿入し、ついで
第2の板ばね3を第1の板ばね2の先端部間の空間内で
回転させ、第1の板ばね2に第2の板ばね3をほぼX字
型に交差させ、板ばね取付部品1に第2の板ばね3をセ
ットしたのち、板ばね取付部品1に第1,第2の板ばね
2,3を固定したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板ばねを有する光学系
部品、さらに詳しくは光ディスク装置の光ヘッドに含ま
れるトラッキングミラー駆動用の光学系部品およびその
組立方法並びにその組立装置に係わり、特に、前記光学
系部品の微小な板ばねを永久変形させることなく精度よ
く効率的に自動組立化するとともに、前記光学系部品に
対するリード線の挿入を自動化するのに好適な光学系部
品およびその組立方法並びにその組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明で対象とする板ばね取付部品と板
ばねの組立体は、図4に示すごとく、所定の間隔をおい
て設けられた2個のリード線収納穴4を有する板ばね取
付部品1に、コ字型でかつ先端部2a,2b間の間隔の
広い第1の板ばね2と、コ字型でかつ先端部3a,3b
間の間隔の狭い第2の板ばね3とをほぼX字型に交差さ
せてセットし、前記板ばね取付部品1に、第1の板ばね
2の根元部2cと第2の板ばね3の根元部3cとを止め
ねじ11により各別に固定している。
【0003】また、本発明で対象とする光学系部品は、
図22に示すように、組立体12とミラー取付部品14
とを組み立てて構成されている。前記組立体12は、前
述のごとく、第1,第2の板ばね2,3をほぼX字型に
交差させ、板ばね取付部品1に取り付けて構成されてい
る。前記ミラー取付部品14には、トラッキングミラー
16とミラー駆動用コイル17とが搭載されており、さ
らに穴状空間15が設けられている。前記ミラー駆動用
コイル17からは、リード線17aが出ている。
【0004】そして、ミラー取付部品14に設けられた
穴状空間15に組立体12の第1,第2の板ばね2,3
の先端部が挿通されており、これら第1,第2の板ばね
2,3の先端部は穴状空間15の内壁に、止めねじ18
により固定されている。これにより、組立体12とトラ
ッキングミラー16とが連結されている。前記組立体1
2の板ばね取付部品1に設けられたリード線収納穴4に
は、ミラー駆動用コイル17から引き出されたリード線
17aが挿通されている。
【0005】ところで、前記板ばね取付部品1に第1,
第2の板ばね2,3を取り付けるには、従来殆ど手作業
で行っていた。
【0006】また、板ばね取付部品1と第1,第2の板
ばね2,3の組立体12と、ミラー取付部品14とを組
み立てるには、従来図34〜図41に示すように、簡易
治具45を用いて次のように行っていた。
【0007】すなわち、図34に示すように、簡易治具
45にミラー取付部品14をセットし、また図35に示
すように、同簡易治具45に板ばね取付部品1と第1,
第2の板ばね2,3の組立体12を、第1,第2の板ば
ね2,3の先端部をミラー取付部品14側に向けてセッ
トする。
【0008】ついで、図35,図36および図37に示
すように、ピンセット46を使って、ミラー駆動用コイ
ル17のリード線17aを組立体12の板ばね取付部品
1に設けられたリード線収納穴4に挿通する。
【0009】次に、図38および図39に示すように、
ピンセット46を使って、組立体12の第1,第2の板
ばね2,3の先端部の間隔を収縮させ、ミラー取付部品
14に設けられた穴状空間15内に挿入する。
【0010】前記第1,第2の板ばね2,3の先端部を
ミラー取付部品14の穴状空間15内に挿入後、第1,
第2の板ばね2,3の先端部を解放する。ついで、図4
0に示すように、ミラー取付部品14と組立体12の板
ばね取付部品1とを位置決めし、またミラー取付部品1
4の穴状空間15の内壁に設けられたねじ穴と、組立体
12の第1,第2の板ばね2,3の先端部に設けられた
ねじ通し穴とを位置合わせする。
【0011】次に、図41に示すごとく、ドライバ47
を用い、前記ねじ通し穴とねじ穴に止めねじ18を差し
込み、ねじ込んでミラー取付部品14に組立体12の第
1,第2の板ばね2,3の先端部を取り付け、ミラー取
付部品14と組立体12とを連結する。
【0012】なお、対象物は異なるが、スプリングを弾
性変形させつつ組み込む作業の改善を目的とした従来技
術として特開昭58−84239号公報に記載の技術が
あり、またコイルばねの装着方法とその装置に関する従
来技術として特開昭60−215128号公報に記載の
技術があり、リード線を有する部品の組み付けに関する
従来技術として特開昭58−90428号公報に記載の
技術がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとく、従来技
術では板ばね取付部品1と第1,第2の板ばね2,3の
取り付けを殆ど手作業で行っているため、能率が悪く、
自動化による能率の向上が求められていた。
【0014】また、板ばね取付部品1と第1,第2の板
ばね2,3の組立体12と、ミラー取付部品14との組
み立ても、従来技術では手作業で行っている。その結
果、人間の手で微小な板ばねをハンドリングし、この板
ばねの先端部を押さえたりするため、板ばねに無理な力
を加え、永久変形させてしまうおそれがあった。さら
に、組立体12とミラー取付部品14の組み立てについ
ても手作業で行っているため、これの自動化による能率
の向上が望まれていた。
【0015】本発明の第1の目的は、板ばね取付部品
に、互いに先端部間の間隔が異なる第1,第2の板ばね
をほぼX字型に交差させて取り付ける取付作業を自動化
し、能率の向上を図り得る取付方法、組立用治具および
組立装置を提供することにある。
【0016】さらに、本発明の第2の目的は、板ばね取
付部品と第1,第2の板ばねの組立体と、ミラー取付部
品等の相手方部品とを連結して構成される光学系部品の
組み立てを自動化し、能率の向上を図るとともに、製品
の安定化を図り得る、板ばねを有する光学系部品および
その組立方法並びにその組立装置を提供することにあ
る。
【0017】そして、本発明の第3の目的は、板ばね取
付部品と第1,第2の板ばねの組立体と、相手方部品と
を連結して構成される光学系部品の組み立てをより一層
能率よく行い得る開口溝付板ばね取付部品および組立方
法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明では板ばね取付部品に、コ字型でかつ先
端部間の間隔の広い第1の板ばねと、コ字型でかつ先端
部間の間隔の狭い第2の板ばねとをほぼX字型に交差さ
せて取り付ける組立方法において、前記板ばね取付部品
に先端部を突出させて第1の板ばねをセットしたのち、
この第1の板ばねの先端部間の空間面に対して第2の板
ばねの先端部間の空間面を傾斜させて挿入し、ついで第
2の板ばねを第1の板ばねの先端部間の空間内で回転さ
せ、第1の板ばねに第2の板ばねをほぼX字型に組み合
わせ、板ばね取付部品に第2の板ばねをセットするよう
にしている。
【0019】また、前記第1の目的を達成するため、本
発明では板ばね取付部品に、コ字型でかつ先端部間の間
隔の広い第1の板ばねと、コ字型でかつ先端部間の狭い
第2の板ばねとをほぼX字型に交差させて取り付ける組
立方法において、固定ベースに回転ベースを回転可能に
支持し、この回転ベースに板ばね取付部品用の位置決め
部と、第1の板ばね用の位置決め手段と、第2の板ばね
用の位置決め手段と、板ばね取付部品用のクランプ手段
と、第1の板ばね用のクランプ手段と、第2の板ばね用
のクランプ手段とを設けるとともに、前記第1,第2の
板ばね用の位置決め手段を、板ばね取付部品用の位置決
め部にセットされた板ばね取付部品をはさんで、第1,
第2の板ばねをほぼX字型に交差させた状態に位置決め
可能に構成してなる治具を使用して行う。
【0020】さらに、前記第1の目的を達成するため、
本発明では板ばね取付部品に、コ字型でかつ先端部間の
間隔の広い第1の板ばねと、コ字型でかつ先端部間の間
隔の狭い第2の板ばねとをほぼX字型に交差させて取り
付ける組立装置において、請求項2記載の組立用治具
と、第2の板ばね用のキャリアと、板ばね取付部品に対
して第1,第2の板ばねをねじ止めする自動ねじ締め装
置とを配備し、前記第2の板ばね用のキャリアを、第1
の板ばね用の位置決め手段にセットされた第1の板ばね
の先端部間の空間面に対して第2の板ばねの先端部間の
空間面を傾斜させた状態で挿入し、かつ第2の板ばねを
第1の板ばねの先端部間の空間内で回転させ、第1の板
ばねに対して第2の板ばねをほぼX字型に交差させてセ
ット可能に構成している。
【0021】さらにまた、前記第1の目的を達成するた
め、本発明では前記板ばね取付部品と板ばねの組立用治
具と、この組立用治具に設けられた板ばね取付部品用の
位置決め部に板ばね取付部品を供給しセットする板ばね
取付部品の供給装置と、前記組立用治具に設けられた第
1の板ばね用の位置決め手段の位置に第1の板ばねを供
給しセットする第1の板ばねの供給装置と、前記組立用
治具に設けられた第2の板ばね用の位置決め手段の位置
まで第2の板ばねを供給し、この位置で前記第1の板ば
ねの先端部間の空間面に対して第2の板ばねの先端部間
の空間面を傾斜させた状態で第1の板ばねの先端部間に
第2の板ばねの先端部を挿入し、ついで第2の板ばねを
第1の板ばねの先端部間の空間内で回転させ、第1の板
ばねに対して第2の板ばねをほぼX字型に交差させてセ
ットする第2の板ばねの供給装置と、前記板ばね取付部
品に第1,第2の板ばねをねじ止めする自動ねじ締め装
置と、前記組立用治具から板ばね取付部品と第1,第2
の板ばねの組立体を取り出す組立体の取出装置とを備え
て構成している。
【0022】そして、前記第1の目的を達成するため、
本発明では前記板ばね取付部品の供給装置、第1の板ば
ねの供給装置、第2の板ばねの供給装置、自動ねじ締め
装置および組立体の取出装置の群と、前記組立用治具と
のいずれか一方を、インデックス回転する回転体上に設
置している。
【0023】前記第2の目的を達成するため、本発明で
はリード線収納穴を有する板ばね取付部品に、第1,第
2の板ばねをほぼX字型に交差させて取り付けた組立体
と、この組立体の第1,第2の板ばねを取り付けるため
の穴状空間とリード線とを有する相手方部品とを組み立
てる板ばねを有する光学系部品の組立方法において、前
記相手方部品を位置決めしてセットするとともに、この
相手方部品側に第1,第2の板ばねの先端部を向けて組
立体を位置決めしてセットし、前記組立体の板ばね取付
部品に設けられたリード線収納穴に、前記相手方部品に
設けられたリード線を挿通したのちそのリード線を把持
し、次に第1,第2の板ばねの先端部間の間隔を、相手
方部品に設けられた穴状空間内に挿入可能に収縮させ、
収縮させた状態に拘束しながら相手方部品と組立体とを
相対的に接近させる方向に移動させ、相手方部品の穴状
空間内に第1,第2の板ばねの先端部を挿入し、その後
第1,第2の板ばねの先端部の拘束を解除し、ついで相
手方部品と組立体との相対的位置および姿勢を変えずに
ねじ通し穴およびねじ穴を自動ねじ締め装置の方向に真
っ直ぐに向くように回転させ、相手方部品の穴状空間の
内壁に、第1,第2の板ばねの先端部をねじ止めするよ
うにしている。
【0024】また、前記第2の目的を達成するため、本
発明ではリード線収納穴を有する板ばね取付部品に、第
1,第2の板ばねをほぼX字型に交差させて取り付けた
組立体と、この組立体の第1,第2の板ばねの先端部を
取り付けるための穴状空間とリード線とを有する相手方
部品とを組み立てる板ばねを有する光学系部品の組立方
法において、固定ベースに回転ブロックを回転可能に支
持し、この回転ブロックに、前記組立体用の位置決め台
と、前記相手方部品用の位置決め台と、前記組立体用の
クランプ手段と、前記相手方部品用のクランプ手段と、
前記相手方部品から引き出されかつ組立体の板ばね取付
部品に設けられたリード線収納穴に挿通されたリード線
を把持するリード線把持部とを設けるとともに、前記組
立体用の位置決め台と相手方部品用の位置決め台のいず
れか一方を他方に対して接近,離間する方向に摺動可能
に取り付け、さらに前記摺動する位置決め台を摺動操作
する操作部材と、摺動する方の位置決め台を他方の位置
決め台に対して予め決められた位置関係にクランプする
摺動位置決め台用のクランプ手段を設けてなる治具を使
用して行う。
【0025】さらに、前記第2の目的を達成するため、
本発明ではリード線収納穴を有する板ばね取付部品に、
第1,第2の板ばねをほぼX字型に交差させて取り付け
た組立体と、この組立体の第1,第2の板ばねの先端部
を取り付けるための穴状空間とリード線とを有する相手
方部品とを組み立てる板ばねを有する光学系部品の組立
装置において、前記光学系部品の組立用治具と、前記位
置決め台にセットされた組立体の第1,第2の板ばねの
先端部をその両側から収縮させ、収縮した状態に拘束
し、前記相手方部品の穴状空間内に挿入する板ばね拘束
挿入機構とを備えて構成している。
【0026】さらにまた、前記第2の目的を達成するた
め、本発明では前記光学系部品の組立用治具と、前記組
立用治具に取り付けられた相手方部品用の位置決め台に
相手方部品を供給しセットする相手方部品の供給装置
と、前記組立用治具に取り付けられた組立体用の位置決
め台に板ばね取付部品と第1,第2の板ばねの組立体を
供給しセットする組立体の供給装置と、前記組立用治具
に取り付けられた位置決め台にセットされた組立体の第
1,第2の板ばねの先端部をその両側から収縮させ、収
縮した状態に拘束し、前記相手方部品の穴状空間内に挿
入する板ばね拘束挿入機構と、前記相手方部品の穴状空
間に挿入された組立体の第1,第2の板ばねの先端部を
ねじ止めする自動ねじ締め装置と、前記組立用治具から
完成品である光学系部品を取り出す完成品の取出装置と
を備えて構成している。
【0027】そして、前記第2の目的を達成するため、
本発明では前記相手方部品の供給装置、組立体の供給装
置、板ばね拘束挿入機構、自動ねじ締め装置および完成
品の取出装置の群と、前記組立用治具のいずれか一方
を、インデックス回転する回転体上に設置している。
【0028】前記第3の目的を達成するため、本発明で
はリード線収納穴を設けた板ばねを有する光学系部品に
おいて、前記リード線収納穴に、これと直交する方向の
一側部に開口する開口溝を形成している。
【0029】また、前記第3の目的を達成するため、本
発明では前記開口溝付板ばね取付部品に第1,第2の板
ばねをほぼX字型に交差させて取り付けた組立体と、こ
の組立体の第1,第2の板ばねの先端部を取り付けるた
めの穴状空間とリード線とを有する相手方部品とを組み
立てる板ばねを有する光学系部品の組立方法において、
前記相手方部品を位置決めしてセットし、この相手方部
品に設けられたリード線を引き出して把持したのち、前
記組立体の第1,第2の板ばねの先端部を相手方部品の
穴状空間側に向け、かつ組立体の板ばね取付部品に形成
された開口溝を前記リード線に合わせ、前記組立体をリ
ード線に接近する方向に移動させ、前記開口溝を通じて
リード線収納穴にリード線を挿通し、ついで前記第1,
第2の板ばねの先端部間の間隔を、相手方部品の穴状空
間内に挿入可能に収縮させ、収縮させた状態に拘束しな
がら相手方部品に組立体を接近させる方向に移動させ、
相手方部品の穴状空間内に第1,第2の板ばねの先端部
を挿入し、その後第1,第2の板ばね先端部の拘束を解
除し、ついで相手方部品と組立体との相対的位置および
姿勢を変えずにねじ通し穴およびねじ穴を自動ねじ締め
装置の方向に真っ直ぐに向くように回転させ、相手方部
品の穴状空間の内壁に、第1,第2の板ばねの先端部を
ねじ止めするようにしている。
【0030】
【作用】本発明にかかる板ばね取付部品と板ばねの組立
方法では、板ばね取付部品に、コ字型でかつ先端部間の
間隔の広い第1の板ばねをセットする。このとき、板ば
ね取付部品から第1の板ばねの先端部を突出させてセッ
トする。次に、第1の板ばねの先端部間の空間面に対し
て、コ字型でかつ先端部間の間隔の狭い第2の板ばね
の、前記先端部間の空間面を傾斜させて挿入する。つい
で、第2の板ばねを第1の板ばねの先端部間の空間内で
回転させ、第1の板ばねに第2の板ばねをほぼX字型に
組み合わせてセットする。その後、板ばね取付部品に第
1,第2の板ばねを固定する。
【0031】これにより、本発明板ばね取付部品と板ば
ねの組立方法によれば、板ばね取付部品に、互いに先端
部間の間隔が異なる第1,第2の板ばねをほぼX字型に
組み合わせて取り付ける取付作業を自動化し、能率の向
上を図ることが可能となる。
【0032】本発明にかかる板ばね取付部品と板ばねの
組立用治具では、固定ベースに回転可能に支持された回
転ベースと、これに設けられた板ばね取付部品の位置決
め部と、同回転ベースに設けられた第1,第2の板ばね
用の位置決め手段と、同回転ベースに設けられた板ばね
取付部品用のクランプ手段および第1,第2の板ばね用
のクランプ手段とを備えて構成されている。
【0033】そこで、前記板ばね取付部品を当該位置決
め部により位置決めしてセットし、当該クランプ手段に
よりクランプする。次に、コ字型でかつ先端部間の間隔
の広い第1の板ばねを当該位置決め手段により位置決め
してセットする。このとき、第1の板ばねの先端部を板
ばね取付部品より突出させてセットし、固定する。つい
で、コ字型でかつ先端部間の間隔の狭い第2の板ばね
を、第1の板ばねの先端部間の空間面に対して第2の板
ばねの先端部間の空間面を傾斜させて挿入し、第1の板
ばねの先端部間の空間内で第2の板ばねを回転させ、第
1の板ばねに対して第2の板ばねをほぼX字型に交差さ
せ、この状態で第2の板ばねを当該位置決め手段により
位置決めし、当該クランプ手段によりクランプする。そ
して、自動ねじ締め装置を用いて板ばね取付部品に第
1,第2の板ばねをねじ止めするには、例えば最初に板
ばね取付部品に第1の板ばねをねじ止めする場合には、
回転ベースを回転させ、第1の板ばねに設けられたねじ
通し穴と板ばね取付部品に設けられたねじ穴の組を自動
ねじ締め装置に真っ直ぐに向け、自動ねじ締め装置によ
り止めねじをねじ込んで止める。ついで、板ばね取付部
品に第2の板ばねをねじ止めする場合には、回転ベース
を回転させ、第2の板ばねに設けられたねじ通し穴と板
ばね取付部品に設けられたねじ穴の組を自動ねじ締め装
置に真っ直ぐに向け、自動ねじ締め装置により止めねじ
をねじ込んで止める。
【0034】これにより、本発明板ばね取付部品と板ば
ねの組立用治具にによれば、板ばね取付部品をはさん
で、第1,第2の板ばねをほぼX字型に交差させて取り
付ける取付作業を簡単に行うことができ、ひいては板ば
ね取付部品と第1,第2の板ばねとの取付作業の自動化
を図り、能率の向上を図ることが可能となる。
【0035】本発明板ばね取付部品と板ばねの組立装置
では、前記組立用治具と、第2の板ばね用のキャリア
と、自動ねじ締め装置とを配備している。
【0036】そこで、まず板ばね取付部品を組立用治具
に設けられた当該位置決め部により位置決めし、当該ク
ランプ手段によりクランプしたのち、コ字型でかつ先端
部間の間隔の広い第1の板ばねを組立用治具に設けられ
た当該位置決め手段により位置決めし、当該クランプ手
段によりクランプする。次に、コ字型でかつ先端部間の
間隔の狭い第2の板ばねをキャリアにより、組立用治具
に設けられた第2の板ばね用の位置決め手段の部位まで
搬送する。ついで、同キャリアにより第2の板ばねを、
第1の板ばねの先端部間の空間面に対して第2の板ばね
の先端部間の空間面を傾斜させて挿入し、さらに第2の
板ばねを第1の板ばねの先端部間の空間内で回転させ、
第1の板ばねに第2の板ばねをほぼX字型に交差させ、
この状態で第2の板ばねを当該位置決め手段により位置
決めし、当該クランプ手段によりクランプする。前記第
2の板ばねを当該位置決め部により位置決めした段階
で、前記キャリアを原位置に戻す。続いて、板ばね取付
部品に第1,第2の板ばねをねじ止めするときは、例え
ば最初に第1の板ばねをねじ止めする場合には、回転ベ
ースを回転させ、第1の板ばねに設けられたねじ通し穴
と板ばね取付部品に設けられたねじ穴の組を、自動ねじ
締め装置に真っ直ぐに向け、自動ねじ締め装置により止
めねじをねじ込んで止める。ついで、板ばね取付部品に
第2の板ばねをねじ止めする場合には、第2の板ばねに
設けられたねじ通し穴と板ばね取付部品に設けられたね
じ穴の組を、自動ねじ締め装置に真っ直ぐに向け、自動
ねじ締め装置により止めねじをねじ込んで止める。
【0037】以上のように、本発明板ばね取付部品と板
ばねの組立装置によれば、組立用治具と、第2の板ばね
のキャリアと、自動ねじ締め装置とを利用して、板ばね
取付部品に、互いに先端部間の間隔が異なる第1,第2
の板ばねをほぼX字型に交差させて取り付ける取付作業
の自動化を図り、能率の向上を図ることができる。
【0038】本発明にかかる板ばね取付部品と板ばねの
組立装置では、前記組立用治具と、板ばね取付部品の供
給装置と、第1の板ばねの供給装置と、第2の板ばねの
供給装置と、自動ねじ締め装置と、板ばね取付部品と第
1,第2の板ばねの組立体の取出装置とを備えて構成さ
れている。
【0039】前記板ばね取付部品の供給装置は、板ばね
取付部品を、組立用治具に設けられた板ばね取付部品用
の位置決め部に供給し、セットする。前記組立用治具に
設けられた板ばね取付部品用のクランプ手段は、当該位
置決め部により位置決めされた板ばね取付部品をクラン
プする。また、前記第1の板ばねの供給装置は、コ字型
でかつ先端部間の間隔の広い第1の板ばねを、組立用治
具に設けられた第1の板ばね用の位置決め手段の位置に
供給し、板ばね取付部品より先端部を突出させた状態に
セットする。前記組立用治具に設けられた第1の板ばね
用のクランプ手段は、当該位置決め手段により位置決め
された第1の板ばねをクランプする。さらに、前記第2
の板ばねの供給装置は、コ字型でかつ先端部間の間隔の
狭い第2の板ばねを、組立用治具に設けられた第2の板
ばねの位置決め手段の位置まで供給し、この位置で第1
の板ばねの先端部間の空間面に対して、第2の板ばねの
先端部間の空間面を傾斜させた状態で第1の板ばねの先
端部間に第2の板ばねの先端部を挿入する。ついで、第
2の板ばねの供給装置は、第2の板ばねを第1の板ばね
の先端部間の空間内で回転させ、第1の板ばねに対して
第2の板ばねをほぼX字型に交差させ、この状態で当該
位置決め手段により位置決めしてセットする。
【0040】そして、第2の板ばねを前記組立用治具に
設けられた当該クランプ手段によりクランプする。前記
板ばね取付部品および第1,第2の板ばねをそれぞれク
ランプしたのち、自動ねじ締め装置により板ばね取付部
品に第1,第2の板ばねをねじ止めする。その際、例え
ば最初に板ばね取付部品に第1の板ばねをねじ止めする
場合には、回転ベースを回転させ、第1の板ばねに設け
られたねじ通し穴と板ばね取付部品に設けられたねじ穴
の組を自動ねじ締め装置に真っ直ぐに向け、自動ねじ締
め装置により止めねじをねじ込んで止める。ついで、板
ばね取付部品に第2の板ばねをねじ止めする場合には、
回転ベースを回転させ、第2の板ばねに設けられたねじ
通し穴と板ばね取付部品に設けられたねじ穴の組を自動
ねじ締め装置に真っ直ぐに向け、自動ねじ締め装置によ
り止めねじをねじ込んで止める。前記板ばね取付部品に
第1,第2の板ばねをねじ止めしたのち、板ばね取付部
品および第1,第2の板ばねのクランプを解除する。つ
いで、組立体の取出装置により、板ばね取付部品に第
1,第2の板ばねをほぼX字型に取り付けた組立体を、
組立用治具から取り出す。
【0041】以上のように、本発明板ばね取付部品と板
ばねの組立装置によれば、板ばね取付部品および第1,
第2の板ばねの供給、組立用治具へのセット、ねじ止め
から組立体の取り出しに至る全作業の自動化を図り、能
率の向上を図ることができる。
【0042】本発明にかかる板ばね取付部品と板ばねの
組立装置では、前記板ばね取付部品の供給装置、第1の
板ばねの供給装置、第2の板ばねの供給装置、自動ねじ
締め装置および組立体の取出装置の群と、前記組立用治
具とのいずれか一方を、インデックス回転する回転体上
に設置している。
【0043】これにより、板ばね取付部品および第1,
第2の板ばねの供給、組立用治具へのセット、ねじ止め
から組立体の取り出しに至る全作業を連続的に行うこと
ができるので、より一層能率の向上を図ることができ
る。
【0044】本発明にかかる光学系部品の組立方法で
は、板ばね取付部品と第1,第2の板ばねの組立体に対
する相手方部品を位置決めしてセットするとともに、こ
の相手方部品側に第1,第2の板ばねの先端部を向けて
組立体を位置決めしてセットする。ついで、組立体の板
ばね取付部品に設けられたリード線収納穴に、相手方部
品に設けられたリード線を挿通したのち、そのリード線
を把持する。次に、組立体の第1,第2の板ばねの先端
部間の間隔を、相手方部品に設けられた穴状空間に挿入
可能に収縮させる。そして、収縮させた状態に拘束しな
がら相手方部品と組立体とを相対的に接近させ、相手方
部品の穴状空間内に第1,第2の板ばねの先端部を挿入
する。その後、第1,第2の板ばねの先端部の拘束を解
除する。ついで、相手方部品と組立体との相対的位置を
変えないで、第1,第2の板ばねの先端部に設けられた
ねじ通し穴と相手方部品に設けられたねじ穴の組が自動
ねじ締め装置の方向に真っ直ぐに向くように回転させ
る。このようにセットしたうえで、相手方部品の穴状空
間の内壁に、第1,第2の板ばねの先端部をねじ止めす
る。
【0045】これにより、本発明光学系部品の組立方法
によれば、組立体の相手方部品の穴状空間内に、組立体
の第1,第2の板ばねの先端部を挿入し、ねじ止めして
連結する組立作業を自動化し、能率の向上を図ることが
でき、しかも第1,第2の板ばねを永久変形させること
なく、製品である光学系部品の安定化を図ることも可能
となる。
【0046】本発明にかかる光学系部品の組立用治具で
は、固定ベースに回転可能に支持された回転ブロック
と、これに設けられた組立体用の位置決め台およびクラ
ンプ手段と、同回転ブロックに設けられた相手方部品用
の位置決め台およびクランプ手段と、同回転ブロックに
設けられたリード線把持部と、前記組立体用の位置決め
台と相手方部品用の位置決め台のうちの摺動可能に設け
られた位置決め台用の操作部材およびクランプ手段とを
備えて構成されている。
【0047】そこで、相手方部品を当該位置決め台に位
置決めしてセットし、当該クランプ手段によりクランプ
する。また、組立体の第1,第2の板ばねの先端部を相
手方部品側に向けて、組立体を当該位置決め台に位置決
めしてセットし、当該クランプ手段によりクランプす
る。次に、相手方部品に設けられたリード線を、組立体
の板ばね取付部品に設けられたリード線収納穴に挿通
し、リード線把持部で把持する。ついで、組立体の第
1,第2の板ばねの先端部間の間隔を、相手方部品に設
けられた穴状空間内に挿入可能に収縮させ、この収縮さ
せた状態に拘束する。そして、操作部材により、組立体
用の位置決め台と相手方部品用の位置決め台のうちの摺
動可能な位置決め台を摺動させ、組立体と相手方部品と
を相対的に接近させ、相手方部品に設けられた穴状空間
内に、組立体の第1,第2の板ばねの先端部を挿入す
る。相手方部品の穴状空間内に組立体の第1,第2の板
ばねの先端部を挿入後、当該クランプ手段により摺動位
置決め台をクランプし、前記相手方部品と組立体との相
対的位置が変わらないようにし、組立体の第1,第2の
板ばねの先端部の拘束を解除する。ついで、自動ねじ締
め装置を用いて相手方部品の穴状空間の内壁に組立体の
第1,第2の板ばねの先端部をねじ止めするには、例え
ば最初に相手方部品の穴状空間の内壁の一方に第1の板
ばねの先端部をねじ止めする場合には、回転ブロックを
回転させ、相手方部品と組立体との相対的位置および姿
勢を変えずに、組立体の第1の板ばねに設けられたねじ
通し穴と相手方部品の穴状空間の内壁の一方の側に設け
られたねじ穴の組が自動ねじ締め装置に真っ直ぐに向く
ようにセットし、自動ねじ締め装置により止めねじをね
じ込んで止める。次に、相手方部品の穴状空間の内壁の
他方に組立体の第2の板ばねの先端部をねじ止めする場
合には、回転ブロックを回転させ、組立体の第2の板ば
ねの先端部に設けられたねじ通し穴と相手方部品の穴状
空間の内壁の他方に設けられたねじ穴の組を自動ねじ締
め装置に真っ直ぐに向くようにセットし、自動ねじ締め
装置により止めねじをねじ込んで止める。ついで、回転
ブロックを回転させ、これに付属の部材を原位置に戻
す。
【0048】以上のように、本発明光学系部品の組立用
治具によれば、第1,第2の板ばねを取り付けるための
穴状空間とリード線とを有する相手方部品と、板ばね取
付部品にほぼX字型に第1,第2の板ばねを取り付けた
組立体とを、前記穴状空間内に第1,第2の板ばねの先
端部を挿入し、ねじ止めした連結構造を介して連結する
組立作業を自動化し、能率化を図ることができ、しかも
製品の安定化を図ることができる。
【0049】本発明にかかる光学系部品の組立装置で
は、前記組立体と相手方部品の組立用治具と、板ばね拘
束挿入機構とを備えて構成されている。
【0050】しかして、組立用治具に設けられた当該位
置決め台に相手方部品および組立体をセットし、当該ク
ランプ手段により相手方部品および組立体をクランプし
たのち、板ばね拘束挿入機構を組立体の第1,第2の板
ばねの先端部の位置にセットする。次に、この板ばね拘
束挿入機構により、組立体の第1,第2の板ばねの先端
部間の間隔を、相手方部品に設けられた穴状空間内に挿
入可能に収縮させ、この収縮させた状態に拘束する。そ
して、操作部材により、組立体用の位置決め台と相手方
部品用の位置決め台のうちの摺動可能な位置決め台を摺
動させ、組立体と相手方部品とを相対的に接近させ、相
手方部品に設けられた穴状空間内に、組立体の第1,第
2の板ばねの先端部を挿入する。相手方部品の穴状空間
内に組立体の第1,第2の板ばねの先端部を挿入後、当
該クランプ手段により摺動位置決め台をクランプし、前
記相手方部品と組立体との相対的位置が変わらないよう
にし、組立体の第1,第2の板ばねの先端部の拘束を解
除し、板ばね拘束挿入機構を原位置に戻す。
【0051】これにより、相手方部品と組立体とを組み
立てるに当たって、最も注意を要する組立体の第1,第
2の板ばねの先端部の収縮,拘束および相手方部品の穴
状空間内への挿入作業を、完全に自動化できる外、第
1,第2の板ばねを永久変形させるような無理な力を与
えることなく、安全に収縮させ、挿入することが可能と
なる。
【0052】本発明にかかる光学系部品の組立装置で
は、前記組立用治具と、相手方部品の供給装置と、組立
体の供給装置と、前記板ばね拘束挿入機構と、自動ねじ
締め装置と、完成品の取出装置とを備えて構成されてい
る。
【0053】そして、相手方部品の供給装置により、相
手方部品を組立用治具に設けられた当該位置決め台の位
置に供給し、位置決めしてセットする。ついで、前記相
手方部品を組立用治具に設けられた当該クランプ手段に
よりクランプする。また、組立体の供給装置により、組
立体を組立用治具に設けられた当該位置決め台の位置に
供給し、組立体の第1,第2の板ばねの先端部を相手方
部品側に向けて、当該位置決め台に位置決めしてセット
する。ついで、前記組立体を当該クランプ手段によりク
ランプする。次に、相手方部品に設けられたリード線
を、組立体の板ばね取付部品に設けられたリード線収納
穴に挿通し、組立用治具に設けられたリード線把持部で
把持する。ついで、板ばね拘束挿入機構を組立体の第
1,第2の板ばねの先端部の位置にセットする。次に、
この板ばね拘束挿入機構により、組立体の第1,第2の
板ばねの先端部間の間隔を、相手方部品に設けられた穴
状空間内に挿入可能に収縮させ、この収縮させた状態に
拘束する。そして、操作部材により、組立体用の位置決
め台と相手方部品用の位置決め台のうちの摺動可能な位
置決め台を摺動させ、組立体と相手方部品とを相対的に
接近させ、相手方部品に設けられた穴状空間内に、組立
体の第1,第2の板ばねの先端部を挿入する。相手方部
品の穴状空間内に組立体の第1,第2の板ばねの先端部
を挿入後、当該クランプ手段により摺動位置決め台をク
ランプし、前記相手方部品と組立体との相対的位置が変
わらないようにし、組立体の第1,第2の板ばねの先端
部の拘束を解除し、板ばね拘束挿入機構を原位置に戻
す。次に、自動ねじ締め装置により、相手方部品の穴状
空間の内壁に組立体の第1,第2の板ばねの先端部をね
じ止めする。このとき、例えば最初に相手方部品の穴状
空間の内壁の一方に第1の板ばねの先端部をねじ止めす
る場合には、回転ブロックを回転させ、相手方部品と組
立体との相対的位置および姿勢を変えずに、組立体の第
1の板ばねに設けられたねじ通し穴と相手方部品の穴状
空間の内壁の一方の側に設けられたねじ穴の組が自動ね
じ締め装置に真っ直ぐに向くようにセットし、自動ねじ
締め装置により止めねじをねじ込んで止める。次に、相
手方部品の穴状空間の内壁の他方に組立体の第2の板ば
ねの先端部をねじ止めする場合には、回転ブロックを回
転させ、組立体の第2の板ばねの先端部に設けられたね
じ通し穴と相手方部品の穴状空間の内壁の他方に設けら
れたねじ穴の組を自動ねじ締め装置に真っ直ぐに向くよ
うにセットし、自動ねじ締め装置により止めねじをねじ
込んで止める。ついで、回転ブロックを回転させ、これ
に付属の部材を原位置に戻す。前記相手方部品の穴状空
間の内壁に組立体の第1,第2の板ばねの先端部をねじ
止めしたのち、組立用治具に設けられた各クランプ手段
によるクランプを解除させる。ついで、完成品の取出装
置により、組立用治具から完成品である光学系部品を取
り出す。
【0054】以上のように、本発明にかかる光学系部品
の組立装置によれば、相手方部品や組立体の供給、組立
体の第1,第2の板ばねの先端部の収縮、相手方部品の
穴状空間内への組立体の第1,第2の板ばねの先端部の
挿入、相手方部品の穴状空間の内壁への組立体の第1,
第2の板ばねの先端部のねじ止めから完成品の取り出し
に至る作業を自動化でき、能率の向上を図ることがで
き、しかも製品の安全化を図ることが可能となる。
【0055】本発明にかかる光学系部品の組立装置で
は、前記相手方部品の供給装置、組立体の供給装置、板
ばね拘束挿入機構、自動ねじ締め装置および完成品の取
出装置の群と、前記組立用治具のいずれか一方を、イン
デックス回転する回転体上に設置している。
【0056】これにより、前記相手方部品や組立体の供
給、組立体の第1,第2の板ばねの先端部の収縮、相手
方部品の穴状空間内への組立体の第1,第2の板ばねの
先端部の挿入、相手方部品の穴状空間の内壁への組立体
の第1,第2の板ばねの先端部のねじ止めから完成品の
取り出しに至る作業を連続的に行うことができるので、
より一層能率の向上を図ることができる。
【0057】本発明にかかる開口溝付板ばね取付部品で
は、リード線収納穴に、これと直交する方向の一側部に
開口する開口溝を形成している。
【0058】その結果、相手方部品に設けられたリード
線を、板ばね取付部品に設けられたリード線収納穴に挿
通する際、前記リード線を引き出して把持したのち、こ
のリード線に開口溝を位置合わせし、板ばね取付部品を
リード線に接近する方向に移動させるだけで、開口溝を
通じてリード線収納穴にリード線を簡単に挿通すること
ができ、リード線の挿通作業を自動化でき、能率化を図
ることができる。
【0059】本発明にかかる光学系部品の組立方法は、
前記開口溝付板ばね取付部品と第1,第2の板ばねの組
立体と、相手方部品との組立方法である。そして、この
組立方法では、穴状空間とリード線とを有する相手方部
品を位置決めしてセットし、前記リード線を引き出して
把持する。次に、組立体の第1,第2の先端部を相手方
部品の穴状空間側に向け、かつ前記開口溝付板ばね取付
部品の開口溝を前記リード線に合わせる。続いて、組立
体をリード線に接近する方向に移動させ、開口溝付板ば
ね取付部品に設けられたリード線収納穴に、開口溝を通
じてリード線を挿通する。ついで、組立体の第1,第2
の板ばねの先端部間の間隔を相手方部品に設けられた穴
状空間に挿入可能に収縮させる。そして、収縮させた状
態に拘束しながら相手方部品と組立体とを相対的に接近
させ、相手方部品の穴状空間内に第1,第2の板ばねの
先端部を挿入する。その後、第1,第2の板ばねの先端
部の拘束を解除する。ついで、相手方部品と組立体との
相対的位置を変えないで、第1,第2の板ばねの先端部
に設けられたねじ通し穴と相手方部品に設けられたねじ
穴の組が自動ねじ締め装置の方向に真っ直ぐに向くよう
に回転させる。このようにセットしたうえで、相手方部
品の穴状空間の内壁に、第1,第2の板ばねの先端部を
ねじ止めする。
【0060】これにより、本発明の光学系部品の組立方
法によれば、組立体の開口溝付板ばね取付部品に設けら
れたリード線収納穴に、開口溝を通じてリード線を簡単
に挿通でき、このリード線の挿通作業をも自動化できる
ので、より一層能率の向上を図ることが可能となる。
【0061】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0062】<板ばね取付部品と板ばねの組立方法>図
1〜図4は本発明にかかる板ばね取付部品と板ばねの組
立方法の一実施例を示す説明図である。
【0063】この組立方法では、板ばね取付部品1に、
互いに幅の異なる2枚の板ばねである第1,第2の板ば
ね2,3を取り付けるようにしている。
【0064】前記板ばね取付部品1は、図1に示すよう
に、軸方向と直交する方向の断面が五角形に形成されて
いる。また、板ばね取付部品1の頂面には軸方向に所定
の間隔をおいて、リード線収納穴4が2個設けられてい
る。さらに、前記頂面をはさんで、その両側の斜面に
は、板ばね取付用のねじ穴5がそれぞれ2個ずつ設けら
れている。
【0065】一方、第1の板ばね2は平面から見てほぼ
コ字型に形成され、かつ先端部2a,2b間の間隔が広
く形成されている。他方、第2の板ばね3は平面から見
てほぼコ字型に形成され、かつ先端部3a,3b間の間
隔が狭く形成されていて、前記第1の板ばね2の先端部
2a,2b間に入り込むようになっている。また、第
1,第2の板ばね2,3の根元部分2c,3cには、前
記板ばね取付用のねじ穴5に重なるねじ通し穴6がそれ
ぞれ2個ずつ設けられている。さらに、第1,第2の板
ばね2,3の根元部分2c,3cには、位置決め部分8
が付設されている。各位置決め部分8には、所定の間隔
をおいて位置決め穴9が2個ずつ設けられている。そし
て、第1,第2の板ばね2,3の根元部分2c,3cと
位置決め部分8間には、切除用長穴10が設けられてい
る。また、第1の板ばね2の先端部2a,2bおよび第
2の板ばね3の先端部3a,3bには、それぞれねじ通
し穴7が1個ずつ設けられている。
【0066】ところで、前記板ばね取付部品1に第1,
第2の板ばね2,3を取り付けるには、この実施例では
図2に示すように、組立用治具32と、第2の板ばね用
のキャリア28とを使用して行うようにしている。
【0067】前記組立用治具32は、回転ベース21を
有している。この回転ベース21には、板ばね取付部品
位置決め用のV溝部23と、板ばね取付部品クランプ用
の2個のトグルクランプ24と、前記V溝部23をはさ
んでその一方の側に設けられた第1の板ばねセット用の
斜面と、他方の側に設けられた第2の板ばねセット用の
斜面と、前記一方の斜面に設けられた第1の板ばね用の
2本の位置決めピン25と、前記他方の斜面に設けられ
た第2の板ばね用の2本の位置決めピン25と、位置決
めピン用の2本の解放レバー26と、前記一方の斜面側
に設けられた第1の板ばねクランプ用のトグルクランプ
27と、前記他方の斜面側に設けられた第2の板ばねク
ランプ用のトグルクランプ27とを備えている。
【0068】前記キャリア28は、真空チャック等によ
り第2の板ばね3を把持し、組立用治具32の回転ベー
ス21に設けられた前記他方の斜面の上方に移送し、こ
の位置で第2の板ばね3をその中心軸の回りに回転させ
得るように構成されている。
【0069】そこで、図2に示すように、板ばね取付部
品1を組立用治具32の回転ベース21に設けられたV
溝部23の上方まで運び、この位置で板ばね取付部品1
の底部を入れ、組立用治具32に位置決めしてセット
し、当該トグルクランプ24によりクランプする。
【0070】次に、図2に示すように、第1の板ばね2
を組立用治具32の回転ベース21に設けられた一方の
斜面の上方まで運び、この位置で第1の板ばね2の先端
部を板ばね取付部品1側に突出させ、第1の板ばね2の
位置決め部分8に設けられた2個の位置決め穴9を、前
記一方の斜面に設けられた2本の位置決めピン25に嵌
め、第1の板ばね2を位置決めしてセットし、当該トグ
ルクランプ27によりクランプする。
【0071】ついで、第2の板ばね3をキャリア28に
より組立用治具32の回転ベース21に設けられた他方
の斜面の上方まで運ぶ。なお、この時点では前記他方の
斜面に設けられた2本の位置決めピン25は当該解放レ
バー26により操作され、回転ベース21内に没入して
いる。ここで、組立用治具32の回転ベース21に設け
られた一方の斜面側にセットされている第1の板ばね2
の先端部間の空間面に対して、第2の板ばね3の先端部
間の空間面を、図2に示すように傾斜させる。この状態
で、第1の板ばね2の先端部間に第2の板ばね3の先端
部を挿入する。次に、第1の板ばね2の先端部間の空間
内で第2の板ばね3をキャリア28を介して回転させ、
第1の板ばね2に対して第2の板ばね3を、板ばね取付
部品1の軸方向から見て、ほぼX字型に交差させる。こ
こで、組立用治具32の回転ベース21の他方の斜面に
設けられた2本の位置決めピン25を突出させる。つい
で、前記2本の位置決めピン25に、第2の板ばね3の
位置決め部分8に設けられた2個の位置決め穴9を嵌
め、前記回転ベース21の他方の斜面に第2の板ばね3
を位置決めしてセットしたのち、第2の板ばね3を当該
トグルクランプ27によりクランプする。ついで、第2
の板ばね3のキャリア28を原位置に戻す。
【0072】前記第1の板ばね2と第2の板ばね3とを
板ばね取付部品1の両側で、ほぼX字型に組み合わせて
セットしたのち、板ばね取付部品1に第1,第2の板ば
ね2,3を止めねじ11で固定する。このねじ止め時
に、自動ねじ締め装置(図1〜図4中では省略)を用い
て、例えば最初に板ばね取付部品1に第1の板ばね2を
ねじ止めする場合には、組立用治具32の回転ベース2
1を回転させ、第1の板ばね2の根元部分2cに設けら
れた2個のねじ通し穴6と板ばね取付部品1の一側部に
設けられた2個のねじ穴5の組を、自動ねじ締め装置に
真っ直ぐに向け、自動ねじ締め装置により2本の止めね
じ11をねじ込んで止める。ついで、板ばね取付部品1
に第2の板ばね3をねじ止めする場合には、組立用治具
32の回転ベース21を回転させ、第2の板ばね3の根
元部分3cに設けられた2個のねじ通し穴6と板ばね取
付部品1の他側部に設けられた2個のねじ穴5の組を、
自動ねじ締め装置に真っ直ぐに向け、自動ねじ締め装置
により2本の止めねじ11をねじ込んでとめる。
【0073】ねじ止め終了後、組立用治具32の回転ベ
ース21を原位置に戻す。
【0074】ついで、第1,第2の板ばね2,3に設け
られた位置決め部分8を、それぞれ切除用長穴10のと
ころから切除し、図4に示す完成品である組立体12を
得る。前記位置決め部分8の切除は、手作業で行っても
よく、工具を使って機械作業で行ってもよい。
【0075】以上のように、この実施例によれば、組立
用治具32を利用して、板ばね取付部品1に第1,第2
の板ばね2,3をほぼX字型に組み合わせ、その第1,
第2の板ばね2,3を板ばね取付部品1に止めねじ11
で固定する取付作業を自動化し、能率の向上を図ること
ができる。
【0076】<取付部品と板ばねの組立用治具>図5は
本発明にかかる板ばね取付部品と板ばねの組立用治具の
一実施例を示す斜視図である。
【0077】この図5に示す組立用治具32は、固定ベ
ース20と、これに回転可能に支持された回転ベース2
1と、この回転ベース21の軸に取り付けられた円板2
2と、これの両側に形成された斜面と、前記回転ベース
21の頂部に設けられた板ばね取付部品位置決め用のV
溝部23と、前記回転ベース21の上部に設けられた板
ばね取付部品クランプ用の2個のトグルクランプ24
と、前記回転ベース21の一方の斜面に設けられた第1
の板ばね位置決め用の2本の位置決めピン25と、他方
の斜面に設けられた第2の板ばね位置決め用の2本の位
置決めピン25と、前記回転ベース21の一端部に設け
られた位置決めピン用の2本の解放レバー26と、第1
の板ばねクランプ用のトグルクランプ27と、第2の板
ばねクランプ用のトグルクランプ27とを備えて構成さ
れている。
【0078】前記円板22は、回転駆動源(図示せず)
に連結されている。そして、この円板22は回転ベース
21に固定された板ばね取付部品1に第1の板ばね2を
ねじ止めするときは、第1の板ばね2に設けられたねじ
通し穴6と、板ばね取付部品1に設けられたねじ穴5の
組が自動ねじ締め装置真っ直ぐに向くように回転操作さ
れ、前記板ばね取付部品1に第2の板ばね3をねじ止め
するときは、第2の板ばね3に設けられたねじ通し穴6
と、板ばね取付部品1に設けられたねじ穴5の組が自動
ねじ締め装置に真っ直ぐに向くように回転操作されるよ
うになっている(図1,図2参照)。
【0079】前記板ばね取付部品位置決め用のV溝部2
3には、板ばね取付部品のほぼV字型の底部を入れ、板
ばね取付部品1を位置決めしてセットするようになって
いる。
【0080】前記板ばね取付部品クランプ用のトグルク
ランプ24は、回転ベース21における前記V溝部23
の両端部側に取り付けられている。各トグルクランプ2
4は、流体圧シリンダ等の操作手段(図示せず)により
レバー端部が押されると、V溝部23にセットされた板
ばね取付部品1の端部をクランプするようになってい
る。
【0081】前記第1の板ばね用の位置決めピン25
は、回転ベース21の一方の斜面に2本設けられてい
る。この2本の位置決めピン25は、第1の板ばね2に
付設された位置決め部分8に設けられた2個の位置決め
穴9と嵌合して第1の板ばね2を位置決めするようにな
っている。前記第2の板ばね用の位置決めピン25は、
回転ベース21の他方の斜面に2本設けられている。こ
の2本の位置決めピン25は、第2の板ばね3に付設さ
れた位置決め部分8に設けられた2個の位置決め穴9と
嵌合して第2の板ばね3を位置決めするようになってい
る(図2参照)。
【0082】前記位置決めピン用の解放レバー26は、
回転ベース21の一方の斜面に設けられた2本の位置決
めピン用と、他方の斜面に設けられた2本の位置決めピ
ン用とにそれぞれ1本宛設けられている。各解放レバー
26は、流体圧シリンダ等の操作手段により端部が押さ
れると、当該2本の位置決めピン25を回転ベース21
内に没入させ、当該第1,第2の板ばね2,3を解放す
るようになっている。
【0083】前記第1の板ばねクランプ用のトグルクラ
ンプ27は、回転ベース21の一側部に設けられてい
る。前記第2の板ばねクランプ用のトグルクランプ27
は、回転ベース21の他側部に設けられている。そし
て、各トグルクランプ27は、流体圧シリンダ等の操作
手段(図示せず)によりレバー端部が押されると、当該
第1,第2の板ばね2,3の位置決め部分8を押さえ、
回転ベース21の斜面上にクランプするようになってい
る。
【0084】次に、この実施例の組立用治具の動作につ
いて、図1〜図5により説明する。
【0085】初期状態では、板ばね取付部品位置決め用
のV溝部23は上方に向いている。板ばね取付部品クラ
ンプ用のトグルクランプ24および第1,第2の板ばね
クランプ用のトグルクランプ27はともに開いている。
回転ベース21の一方の斜面に設けられた第1の板ばね
用の2本の位置決めピン25は突出し、他方の斜面に設
けられた第2の板ばね用の2本の位置決めピン25は没
入している。
【0086】この状態から、図1に示す板ばね取付部品
1を回転ベース21の上部に設けられたV溝部23の上
方に運び、この板ばね取付部品1の底部を、板ばね取付
部品位置決め用のV溝部23に入れ、回転ベース21の
頂部に板ばね取付部品1を位置決めしてセットする。つ
いで、板ばね取付部品クランプ用のトグルクランプ24
を閉じ、2個のトグルクランプ24により板ばね取付部
品1をクランプする。
【0087】次に、第1の板ばね2を回転ベース21の
上部に設けられた一方の斜面の上方に運び、図3に示す
ように、回転ベース21の一方の斜面に設けられた2本
の位置決めピン25に、第1の板ばね2に付設された位
置決め部分8に設けられた2個の位置決め穴9を嵌合
し、回転ベース21の一方の斜面に第1の板ばね2を位
置決めしてセットする。ついで、回転ベース21の一側
部に設けられた第1の板ばねクランプ用のトグルクラン
プ27により第1の板ばね2をクランプする。
【0088】続いて、第2の板ばね用のキャリア28に
より、第2の板ばね3を回転ベース21の上部に設けら
れた他方の斜面の上方に運ぶ。なお、この時点では回転
ベース21の他方の斜面に設けられた第2の板ばね用の
2本の位置決めピン25は、回転ベース21内に没入し
ている。また、前記第2の板ばね3を運ぶときに、第1
の板ばね2の先端部間の空間面に対して、第2の板ばね
3の先端部間の空間面を傾斜させた状態で運んでもよい
が、少なくとも第1の板ばね2に第2の板ばね3を挿入
する段階では、第1の板ばね2の先端部間の空間面に対
して、第2の板ばね3の先端部間の空間面を傾斜させ、
この状態で図2に示すように、第1の板ばね2の先端部
間の空間内に第2の板ばね3の先端部を挿入する。次
に、前記キャリア28により第2の板ばね3をこれの中
心軸の回りに回転させ、第1の板ばね2に対して、第2
の板ばね3を板ばね取付部品1の軸方向から見てほぼX
字型に交差する状態にセットする。ついで、回転ベース
21の他方の斜面に設けられている2本の位置決めピン
25を突出させ、この2本の位置決めピン25に、第2
の板ばね3に付設された位置決め部分8に設けられた2
個の位置決め穴9を嵌合し、回転ベース21の他方の斜
面に第2の板ばね3を位置決めしてセットする。その
後、回転ベース21の他方の斜面側に設けられた第2の
板ばねクランプ用のトグルクランプ27により第2の板
ばね3を押さえてクランプする。ついで、前記キャリア
28を原位置に戻す。
【0089】前述のごとく、第1の板ばね2の先端部間
に第2の板ばね3の先端部を挿入し、第1,第2の板ば
ね2,3を板ばね取付部品1の両側でほぼX字型に組み
合わせたのち、板ばね取付部品1に第1,第2の板ばね
2,3をねじ止めする。その際、自動ねじ締め装置を用
いて、例えば最初に板ばね取付部品1に第1の板ばね2
をねじ止めする場合には、円板22を介して回転ベース
21を回転させ、第1の板ばね2の根元部分2cに設け
られた2個のねじ通し穴6と、板ばね取付部品1の一側
部に設けられた2個のねじ穴5の組を自動ねじ締め装置
に真っ直ぐに向け、自動ねじ締め装置により2本の止め
ねじ11をねじ通し穴6に挿通し、ねじ穴5にねじ込ん
で止める。ついで、板ばね取付部品1に第2の板ばね3
をねじ止めする場合には、円板22を介して回転ベース
21を回転させ、第2の板ばね3の根元部分3cに設け
られた2個のねじ通し穴6と、板ばね取付部品1の他側
部に設けられた2個のねじ穴5の組を自動ねじ締め装置
に真っ直ぐに向け、自動ねじ締め装置により2本の止め
ねじ11をねじ通し穴6に挿通し、ねじ穴5にねじ込ん
で止める。なお、前記止めねじ11による板ばね取付部
品1に対する第1,第2の板ばね2,3のねじ止め順序
を、最初に第2の板ばね3をねじ止めし、その後第1の
板ばね2をねじ止めするようにしてもよい。
【0090】前記板ばね取付部品1に第1,第2の板ば
ね2,3をねじ止めしたのち、回転ベース21を原位置
に戻す。ついで、2個の板ばね取付部品クランプ用のト
グルクランプ24と、第1,第2の板ばねクランプ用の
トグルクランプ27とを開き、回転ベース21の上部の
一方の斜面に設けられた2本の位置決めピン25と、他
方の斜面に設けられた2本の位置決めピン25とを当該
解放レバー26を介して回転ベース21内に没入させ、
組立体の取出装置(図示せず)により回転ベース21の
V溝部23から、板ばね取付部品1と第1,第2の板ば
ね2,3の組立体を図3に示すように取り出す。つい
で、第1の板ばね用の位置決めピン25を突出させる。
第2の板ばね用の位置決めピン25は、第1の板ばね2
の先端部間に第2の板ばね3の先端部を挿入し、第1の
板ばね2に対してほぼX字型に組み合わせる工程が終了
するまで、回転ベース21内に没入させておく。
【0091】前記板ばね取付部品1と第1,第2の板ば
ね2,3の組立体を回転ベース21から取り出したの
ち、第1,第2の板ばね2,3に付設されている位置決
め部分8を切除用長穴10の部位で切除し、完成品であ
る組立体12を得る。
【0092】以上の説明から分かるように、図5に示す
組立用治具32を用いることにより、板ばね取付部品1
および第1,第2の板ばね2,3の位置決め、第1の板
ばね2の先端部間への第2の板ばね3の先端部の挿入、
同第1,第2の板ばね2,3をほぼX字型に交差させる
組み合わせ、板ばね取付部品1への第1,第2の板ばね
2,3のねじ止めに至る作業を自動化し、能率の向上を
図ることが可能となる。したがって、この組立用治具3
2によれば、前記本発明にかかる板ばね取付部品と板ば
ねの取付方法を的確に実施することができる。
【0093】<板ばね取付部品と板ばねの組立装置>図
6は本発明にかかる板ばね取付部品と板ばねの組立装置
の一実施例を示す平面図である。
【0094】この図6に示す組立装置は、ベース30
と、ターンテーブル31と、組立用治具32と、板ばね
取付部品用のマガジン33と、板ばね取付部品の供給装
置34と、第1の板ばね用のマガジン35と、第1の板
ばねの供給装置36と、第2の板ばね用のマガジン37
と、第2の板ばねの供給装置38と、ねじ自動供給機構
39aおよび自動ねじ締め装置40aの組と、ねじ自動
供給機構39bおよび自動ねじ締め装置40bの組と、
組立体の取出装置41と、組立体搬送用のコンベア42
とを備えて構成されている。
【0095】前記ターンテーブル31は、この実施例で
は図6の矢印a方向に、60°ずつインデックス回転す
るように設けられている。
【0096】前記組立用治具32は、前記図5に示すよ
うに構成されている。また、組立用治具32はこの実施
例ではターンテーブル31上に、円周方向に60°の間
隔をおいて6台設置されている。
【0097】前記板ばね取付部品用のマガジン33と板
ばね取付部品の供給装置34の組、第1の板ばね用のマ
ガジン35と第2の板ばねの供給装置36の組、第2の
板ばね用のマガジン37と第2の板ばねの供給装置38
の組、ねじ自動供給機構39aと自動ねじ締め装置40
aの組、ねじ自動供給機構39bと自動ねじ締め装置4
0bの組、組立体の取出装置41の群はターンテーブル
31の回りに60°の間隔をおいて配置され、かつベー
ス30上に設置されている。
【0098】前記板ばね取付部品用のマガジン33に
は、図1に示す板ばね取付部品1が所定個数収容されて
いる。
【0099】前記板ばね取付部品の供給装置34は、板
ばね取付部品用のマガジン33から板ばね取付部品1を
1個ずつ取り出し、その板ばね取付部品1を、図5に示
す組立用治具32の回転ベース21に設けられた板ばね
取付部品位置決め用のV溝部23に入れ、回転ベース2
1の頂部に位置決めしてセットするように構成されてい
る。
【0100】前記第1の板ばね用のマガジン35には、
図2および図3に示す板ばね2が所定枚数収容されてい
る。
【0101】前記第1の板ばねの供給装置36は、第1
の板ばね用のマガジン35から第1の板ばね2を1枚ず
つ取り出し、その第1の板ばね2を図2および図5に示
す組立用治具32の回転ベース21の上部に設けられた
一方の斜面の上方に運び、この斜面に設けられた2本の
位置決めピン25に、第1の板ばね2に付設された位置
決め部分8に設けられ2個の位置決め穴9を嵌め、前記
一方の斜面に第1の板ばね2を位置決めしてセットする
ように構成されている。
【0102】前記第2の板ばね用のマガジン37には、
図2および図3に示す第2の板ばね2が所定枚数収容さ
れている。
【0103】前記第2の板ばねの供給装置38は、第2
の板ばね用のマガジン37から第2の板ばね3を1枚ず
つ取り出し、その第2の板ばね3をキャリア28を介し
て図2および図5に示す組立用治具32の回転ベース2
1の上部に設けられた他方の斜面の上方まで運ぶ。そし
て、前記キャリア28により、第1の板ばね2の先端部
間の空間面に対して第2の板ばね3の先端部間の空間面
を傾斜させた状態で、第1の板ばね2の先端部間に第2
の板ばね3の先端部を挿入し、続いて第2の板ばね3を
その中心軸の回りに回転させ、第1の板ばね2に対して
第2の板ばね3を板ばね取付部品1の軸方向から見てほ
ぼX字型に交差させ、ついで第2の板ばね3に付設され
た位置決め部分8に設けられた2個の位置決め穴9を、
前記回転ベース21の上部における他方の斜面側に設け
られた2本の位置決めピン25に嵌め、前記他方の斜面
に第2の板ばね3を位置決めしてセットするように構成
されている。
【0104】前記ねじ自動供給機構39a,39bに
は、それぞれ所定本数の止めねじ11が収容されてい
る。
【0105】一方の自動ねじ締め装置40aは、ねじ自
動供給機構39aから止めねじ11を2本ずつ取り出
し、その止めねじ11を図2に示す第1の板ばね2に設
けられた2個のねじ通し穴6に挿通し、図1に示す板ば
ね取付部品1に設けられた2個のねじ穴5にねじ込むよ
うになっている。
【0106】他方の自動ねじ締め装置40bは、ねじ自
動供給機構39bから止めねじ11を2本ずつ取り出
し、その止めねじ11を図2に示す第2の板ばね3に設
けられた2個のねじ通し穴6に挿通し、板ばね取付部品
1に設けられた2個のねじ穴5にねじ込むようになって
いる。
【0107】前記組立体の取出装置41は、板ばね取付
部品1に第1,第2の板ばね2,3を取り付けた組立体
を、組立用治具32の回転ベース21の頂部から取り出
し、その組立体を図6に矢印b方向に移送し、組立体搬
送用のコンベア42に引き渡すように構成されている。
【0108】前記組立体搬送用のコンベア42は、組立
体の取出装置41から組立体を受け取り、図6の矢印c
方向に搬送し、次工程等に送付するようになっている。
【0109】次に、図1〜図6によりこの実施例の組立
装置の動作を説明する。
【0110】まず、ターンテーブル31により組立用治
具32を、板ばね取付部品用のマガジン33と板ばね取
付部品の供給装置34の組の位置に送る。この位置で、
板ばね取付部品の供給装置34により、板ばね取付部品
用のマガジン33から図1に示す板ばね取付部品1を1
個取り出し、その板ばね取付部品1を図5に示す組立用
治具32の回転ベース21の頂部に設けられた板ばね取
付部品位置決め用のV溝部23の上方まで運び、板ばね
取付部品1の底部をV溝部23に入れ、回転ベース21
の頂部に板ばね取付部品1を位置決めしてセットする。
ついで、図5に示す2個の板ばね取付部品クランプ用の
トグルクランプ24により、板ばね取付部品1を組立用
治具32の回転ベース21にクランプする。
【0111】前述のごとく、組立用治具32の回転ベー
ス21の頂部に板ばね取付部品1をクランプしたのち、
ターンテーブル31により組立用治具32を第1の板ば
ね用のマガジン35と第1の板ばねの供給装置36の組
の位置に送る。この位置で、第1の板ばねの供給装置3
6により、第1の板ばね用のマガジン35から図2に示
す第1の板ばね2を1枚取り出し、その第1の板ばね2
を図5に示す組立用治具32の回転ベース21の上部に
設けられた一方の斜面の上方に運び、この斜面側に設け
られた2本の位置決めピン25に、図2,図3に示すご
とく、第1の板ばね2に付設された位置決め部分8に設
けられた2個の位置決め穴9を嵌め、先端部を図1に示
す板ばね取付部品1の上方に配して第1の板ばね2を組
立用治具32の回転ベース21の一方の斜面に位置決め
してセットする。前記回転ベース21の一方の斜面に第
1の板ばね2を位置決めしてセットしたのち、この第1
の板ばね2を図5に示す板ばねクランプ用のトグルクラ
ンプ27により前記斜面にクランプする。
【0112】前記組立用治具32の回転ベース21の一
方の斜面に第1の板ばね2をクランプしたのち、ターン
テーブル31により組立用治具32を第2の板ばね用の
マガジン37と第2の板ばねの供給装置38の組の位置
に送る。この位置で、第2の板ばねの供給装置38によ
り第2の板ばね用のマガジン37から第2の板ばね3を
1枚取り出し、その第2の板ばね3をキャリア28によ
り把持し、図5に示す組立用治具32の回転ベース21
の上部に設けられた他方の斜面の上方に運ぶ。なお、こ
の段階では組立用治具32の回転ベース21の他方の斜
面に設けられた2本の位置決めピン25は、当該解放レ
バー26により回転ベース21内に没入されている。そ
して、前記回転ベース21の上部に設けられた一方の斜
面にクランプされている第1の板ばね2の先端部間の空
間面に対して第2の板ばね3の先端部間の空間面を傾斜
させた状態で、第1の板ばね2の先端部間に第2の板ば
ね3の先端部を挿入する。ついで、前記キャリア28に
より第2の板ばね3をその中心軸の回りに回転させ、第
1の板ばね2に対して第2の板ばね3を板ばね取付部品
1の軸方向から見てほぼX字型に交差させる。この段階
で、組立用治具32の回転ベース21の他方の斜面に設
けられた2本の位置決めピン25を突出させる。つい
で、第2の板ばね3に付設された位置決め部分8に設け
られた2個の位置決め穴9を2本の位置決めピン25に
位置合わせして嵌め、組立用治具32の回転ベース21
の他方の斜面に第2の板ばね3を第1の板ばね2にほぼ
X字型に交差させた状態でセットする。前記回転ベース
21の他方の斜面に第2の板ばね3を位置決めしてセッ
トしたのち、この第2の板ばね3を図5に示す当該トグ
ルクランプ27により前記斜面にクランプする。
【0113】前述のごとく、組立用治具32の回転ベー
ス21の上部の両側に設けられた斜面を利用して、第
1,第2の板ばね2,3をほぼX字型に交差させてクラ
ンプしたのち、ターンテーブル31により組立用治具3
2をねじ自動供給機構39aと自動ねじ締め装置40a
の組の位置に送る。この位置に組立用治具32を送った
のち、組立用治具32の円板22を介して回転ベース2
1を図5において最初に例えば時計方向に回転させ、第
1の板ばね2に設けられた2個のねじ通し穴6と、板ば
ね取付部品1に設けられた2個のねじ穴5の組を、自動
ねじ締め装置40aに真っ直ぐに向ける。そして、ねじ
自動供給機構39aにより自動ねじ締め装置40aに止
めねじ11を2本供給する。前記自動ねじ締め装置40
aは、2本の止めねじ11を前記第1の板ばね2の2個
のねじ通し穴6に挿通し、板ばね取付部品1の2個のね
じ穴5にねじ込み、板ばね取付部品1に第1の板ばね2
をねじ止めする。
【0114】前記板ばね取付部品1に第1の板ばね2を
ねじ止めしたのち、ターンテーブル31により組立用治
具32を自動ねじ供給機構39bと自動ねじ締め装置4
0bの組の位置に送る。この位置に組立用治具32を送
ったのち、組立用治具32の円板22を介して回転ベー
ス21を図5において反時計方向に回転させ、第2の板
ばね3に設けられた2個のねじ通し穴6と、板ばね取付
部品1に設けられた2個のねじ穴5の組を自動ねじ締め
装置40bに真っ直ぐに向ける。また、ねじ自動供給機
構39bにより自動ねじ締め装置40bに止めねじ11
を2本供給する。前記自動ねじ締め装置40bは、2本
の止めねじ11を前記第2の板ばね3の2個のねじ通し
穴6に挿通し、板ばね取付部品1の2個のねじ穴5にね
じ込み、板ばね取付部品1に第2の板ばね3をねじ止め
する。
【0115】なお、この実施例では最初に第2の板ばね
3を止めねじ11により止めたのち、第1の板ばね2を
止めねじ11により止めるようにしてもよい。
【0116】前記板ばね取付部品1に第1,第2の板ば
ね2,3をねじ止めしたのち、ターンテーブル31によ
り組立用治具32を組立体の取出装置41の位置に送
る。この位置で、組立体の取出装置41により組立用治
具32の回転ベース21から、図3に示すように板ばね
取付部品1に第1,第2の板ばね2,3をねじ止めした
組立体を取り出し、その組立体を組立体搬送用のコンベ
ア42に引き渡す。
【0117】前記組立体搬送用のコンベア42は、組立
体の取出装置41から組立体を受け取り、次工程等に搬
送する。
【0118】ついで、組立体の第1,第2の板ばね2,
3にそれぞれ付設されている位置決め部分8を切除用長
穴10の部位で手作業、または工具を使って機械的に切
除する。
【0119】前記実施例の組立装置によれば、組立用治
具32への板ばね取付部品1の供給およびセット、板ば
ね取付部品1の両側で第1,第2の板ばね2,3をほぼ
X字型に組み合わせ、位置決めする第1,第2の板ばね
2,3の供給およびセット、止めねじ11の供給および
板ばね取付部品1への第1,第2の板ばね2,3のねじ
止め、板ばね取付部品1と第1,第2の板ばね2,3を
組み立てた組立体の組立用治具32の回転ベース21か
らの取り出し、次工程への組立体の搬送に至る作業を自
動化することができ、能率の向上を図ることができる。
したがって、前記板ばね取付部品1への第1,第2の板
ばね2,3の取付方法を的確に実施することが可能とな
る。
【0120】なお、この組立装置において、回転体を図
示のターンテーブル31に代えて、リング状のコンベア
等を用いてもよい。また、回転体上に、板ばね取付部品
用のマガジン33と板ばね取付部品の供給装置34の
組、第1の板ばね用のマガジン35と第1の板ばねの供
給装置36の組、第2の板ばね用のマガジン37と第2
の板ばねの供給装置38の組、ねじ自動供給機構39a
と自動ねじ締め装置40aの組、ねじ自動供給機構39
bと自動ねじ締め装置40bの組、および組立体の取出
装置41の群を設置し、固定ベース30上に組立用治具
32を設置してもよい。
【0121】<光学系部品の組立方法>図7〜図21は
本発明にかかる板ばね取付部品と第1,第2の板ばねの
組立体とミラー取付部品の組立方法の一実施例を工程順
に示した説明図、図22は製品である光学系部品の斜視
図である。
【0122】この図7〜図21に示す組立方法により得
られる完成品である光学系部品は、図22に示すよう
に、組立体12と、相手方部品であるミラー取付部品1
4とを連結して構成されている。前記組立体12は、板
ばね取付部品1に第1,第2の板ばね2,3をほぼX字
型に取り付けて構成されている。前記ミラー取付部品1
4には、組立体12の第1,第2の板ばね2,3の先端
部を取り付けるための穴状空間15が設けられている。
また、ミラー取付部品14には、トラッキングミラー1
6とミラー駆動用コイル17とが搭載されている。前記
ミラー駆動用コイル17からはリード線17aが2本出
ている。前記組立体12とミラー取付部品14とは、ミ
ラー取付部品14に設けられた穴状空間15内に組立体
12の第1,第2の板ばね2,3の先端部を挿入し、そ
の先端部を穴状空間15の一方の内壁と他方の内壁とに
ねじ止めして組み立てられている。また、ミラー駆動用
コイル17から出ている2本のリード線17aは、組立
体12の板ばね取付部品1に設けられた2個のリード線
収納穴4に挿通されている。
【0123】ところで、この実施例の組立方法では、組
立用治具50と、板ばね拘束挿入機構70と、自動ねじ
締め装置87とを使用して行うようにしている。
【0124】前記組立用治具50は、図7に示すよう
に、回転ブロック52と、組立体用の位置決め台54
と、ミラー取付部品用の位置決め台63とを有してい
る。前記組立体用の位置決め台54は、回転ブロック5
2に昇降可能に取り付けられており、しかもミラー取付
部品用の位置決め台63に接近する方向に、所定位置ま
で下降したときクランプされ、回転ブロック52に固定
されるようになっている。また、組立体用の位置決め台
54には、組立体位置決め用のV字溝55と、2本のリ
ード線把持部56とが設けられている。前記ミラー取付
部品用の位置決め台63は、回転ブロック52に固定さ
れている。
【0125】前記板ばね拘束挿入機構70は、図12〜
図18に示すように、操作部材である昇降板71と互い
に対向させて配置されかつ前記昇降板71の下部に固定
された流体圧シリンダ等の拘束駆動部72と、互いに対
向させて配置されかつ当該拘束駆動部72に嵌挿された
2個の拘束片73とを有して構成されている。
【0126】前記自動ねじ締め装置87は、第1,第2
の板ばね2,3の先端部にそれぞれ2個ずつ設けられた
ねじ通し穴に、それぞれ1本ずつ、つまり同時に2本の
止めねじ18を挿通し、ミラー取付部品14の穴状空間
15の内壁の両側にそれぞれ2個ずつ設けられたねじ穴
にねじ込んで止めるようになっている。
【0127】そこで、まず図7に示すように、ミラー取
付部品用の位置決め台63にミラー取付部品14を、ミ
ラー駆動用コイル17を上部側に配してセットする。ま
た、図8に示すごとく、組立体用の位置決め台54に設
けられたV字溝55に、ほぼX字型に組み合わされた第
1,第2の板ばね2,3を下向きに配して、組立体12
の板ばね取付部品1を嵌め、組立体12を位置決めして
セットする。
【0128】次に、図8および図9に示すように、この
実施例ではピンセット46を使って、手作業によりミラ
ー駆動用コイル17の2本のリード線17aを、板ばね
取付部品1に設けられた2個のリード線収納穴4に挿通
する。ついで、図10に示すように、リード線17aを
リード線収納穴4から引き出し、図11に示すように、
リード線17aの先端部をリード線把持部56により把
持する。
【0129】前記ミラー駆動用コイル17のリード線1
7aをリード線把持部56で把持したのち、図12に示
すように、板ばね拘束挿入機構70における2個の拘束
片73を開いた状態で、拘束駆動部72および拘束片7
3を、昇降板71を介して下降させる。前記2個の拘束
片73を図13に示すように、組立体12の第1,第2
の板ばね2,3のレベルまで下降させたのち、図14か
ら分かるように、拘束駆動部72により拘束片73を進
出させ、当該拘束片73により第1,第2の板ばね2,
3の先端部よりもやや上方の部分を絞り、第1,第2の
板ばね2,3の先端部をその両側から収縮させ、ミラー
取付部品14に設けられた穴状空間15内に挿入可能に
収縮した状態に拘束する。
【0130】続いて、昇降板71を下降させ、図15に
示すように、昇降板71により組立体用の位置決め台5
4を押し下げ、ミラー取付部品14に設けられた穴状空
間15内に第1,第2の板ばね2,3の先端部を挿入す
る。ついで、図16に示すように、拘束駆動部72によ
り拘束片73を後退させ、さらに昇降板71を所定位置
まで下降させ、図17に示すように、ミラー取付部品1
4に設けられた穴状空間15内に第1,第2の板ばね
2,3の先端部をフィットするように納める。前記ミラ
ー取付部品14の穴状空間15内に、組立体12の第
1,第2の板ばね2,3の先端部を完全に納めたのち、
組立体用の位置決め台54を、組立用治具50の回転ブ
ロック52にクランプし、固定する。ついで、図18に
示すように、昇降板71とこれに取り付けられた板ばね
拘束挿入機構70とを上昇させる。
【0131】次に、この実施例では自動ねじ締め装置8
7を用いて、組立体12の第1,第2の板ばね2,3の
先端部を、ミラー取付部品14の穴状空間15の当該内
壁にねじ止めする。その際、例えば最初に第1の板ばね
2の先端部をねじ止めする場合には、組立用治具50の
回転ブロック52を介して、位置決め台63にセットさ
れたミラー取付部品14と位置決め台54にセットされ
た組立体12の相対的位置および姿勢を変えずに回転さ
せ、第1の板ばね2の先端部に設けられた2個のねじ通
し穴と、ミラー取付部品14の穴状空間15の内壁の一
方の側に設けられた2個のねじ穴の組を自動ねじ締め装
置87に真っ直ぐに向くようにセットする。ついで、図
19に示すように、自動ねじ締め装置87により、第1
の板ばね2の先端部に設けられた2個のねじ通し穴に止
めねじ18を1本ずつ挿通し、各止めねじ18をミラー
取付部品14の穴状空間15の内壁の一方の側に設けら
れた2個のねじ穴にねじ込んで止める。さらに、組立用
治具50の回転ブロック52を回転させ、第2の板ばね
3の先端部に設けられた2個のねじ通し穴と、ミラー取
付部品14の穴状空間15の内壁の他方の側に設けられ
た2個のねじ穴の組を自動ねじ締め装置87に真っ直ぐ
に向くようにセットする。ついで、図20に示すよう
に、自動ねじ締め装置87により、第2の板ばね3の先
端部に設けられた2個のねじ通し穴に止めねじ18を1
本ずつ挿通し、各止めねじ18をミラー取付部品14の
穴状空間15の内壁の他方の側に設けられた2個のねじ
穴にねじ込んで止める。
【0132】前記ミラー取付部品14に組立体12の第
1,第2の板ばね2,3をねじ止めし、組立体12とミ
ラー取付部品14とを連結したのち、組立用治具50の
回転ブロック52を介してミラー取付部品用の位置決め
台63と組立体用の位置決め台54とを一緒に、図20
において例えば反時計方向に回転させ、前記ミラー取付
部品用の位置決め台63と組立体用の位置決め台54と
を初期状態に戻す。
【0133】なお、この実施例において、初めにミラー
取付部品14の穴状空間15内に第2の板ばね3をねじ
止めしたのち、第1の板ばね2をねじ止めするようにし
てもよい。
【0134】次に、ミラー取付部品14と組立体12と
を組み立てた図22に示す完成品である光学系部品19
を組立用治具50から取り出す。ついで、組立用治具5
0における組立体用の位置決め台54のクランプを解除
し、原位置に上昇させる。
【0135】以上の工程により、組立体12におけるほ
ぼX字型に組み合わされた第1,第2の板ばね2,3の
先端部の収縮、ミラー取付部品14の穴状空間15への
第1,第2の板ばね2,3の前記先端部の挿入、止めね
じ11によるミラー取付部品14と第1,第2の板ばね
2,3の先端部とのねじ止めに至る作業を自動化し、能
率の向上を図ることが可能となる。
【0136】また、この実施例において、ミラー駆動用
コイル17のリード線17aを真空チャック等を利用し
て、組立体12における板ばね取付部品1に設けられた
リード線収納穴4に挿通するようにしてもよい。
【0137】<光学系部品の組立用治具>図23は本発
明にかかる板ばね取付部品と第1,第2の板ばねの組立
体と、ミラー取付部品とを組み立てる光学系部品の組立
用治具の一実施例を示す斜視図である。
【0138】この図23に示す実施例の組立用治具50
は、固定ベース51と、回転ブロック72と、組立体用
の位置決め台54と、この位置決め台54の押上用ばね
59およびクランプ部60ならびにトグルクランプ61
と、組立体クランプ用のトグルクランプ57と、ミラー
取付部品用の位置決め台63と、ミラー取付部品クラン
プ用のトグルクランプ65とを備えて構成されている。
また、この組立用治具50の周りには、組立体12の第
1,第2の板ばね用の板ばね拘束挿入機構(図15〜図
18の符号70参照)と、操作部材である昇降板(図1
5〜図18の符号71参照)と、自動ねじ締め装置87
とが配備されている。
【0139】前記回転ブロック52は、固定ベース51
に回転可能に支持されている。この回転ブロック52
は、円板53を介して回転駆動源(図示せず)に連結さ
れている。
【0140】前記組立体用の位置決め台54は、直線運
動用案内58を介して、前記回転ブロック52に上下方
向に摺動可能に取り付けられている。また、組立体用の
位置決め台54の上部側には、組立体位置決め用のV字
溝55と、リード線把持部56とが設けられている。前
記V字溝55には、板ばね取付部品1を嵌め、組立体1
2をセットするようになっている。前記リード線把持部
56は、所定の間隔をおいて2個設けられており、ミラ
ー駆動用コイル17から出ている2本のリード線17a
の端部を着脱可能に把持し得るようになっている。前記
組立体クランプ用のトグルクランプ57は、所定の間隔
をおいて2個設けられている。そして、このトグルクラ
ンプ57は前記V字溝55に嵌めてセットされた組立体
12の板ばね取付部品1の両端部をクランプし、組立体
12をその位置決め台54に固定するように構成されて
いる。
【0141】前記組立体用の位置決め台54のクランプ
部60は、この位置決め台54の下部側に所定の間隔を
おいて2個設けられている。前記クランプ用のトグルク
ランプ61は、ブラケット62を介して回転ブロック5
2の下部側に、クランプ部60と同じ間隔をおいて2個
設けられている。前記組立体用の位置決め台54の押上
用ばね59は、各クランプ部60とブラケット62間に
縮設されている。そして、前記押上用ばね59は組立体
用の位置決め台54を所定の位置に押し上げるようにな
っている。前記組立体用の位置決め台54のトグルクラ
ンプ61は、昇降板71により位置決め台54が所定の
下降位置まで押し下げられたとき、この位置決め台54
をクランプするように構成されている。
【0142】前記ミラー取付部品用の位置決め台63
は、回転ブロック52に固定されている。この位置決め
台63上には、ミラー取付部品用の位置決めピン64が
2本設けられている。この位置決め台63には、2本の
位置決めピン64にミラー取付部品14の一つのコーナ
部を当てて位置決めし、ミラー取付部品14をセットす
るようになっている。
【0143】前記ミラー取付部品クランプ用のトグルク
ランプ65は、クランプ爪66を有している。このトグ
ルクランプ65は、回転ブロック52の上部に取り付け
られている。そして、このトグルクランプ65は位置決
め台63上に位置決めしてセットされたミラー取付部品
14を、クランプ爪66の先端部により押さえてクラン
プするように構成されている。
【0144】前記板ばね拘束挿入機構(図23では省
略、図12〜図18の符号70参照)は、水平面上に2
個対向させて配置された流体圧シリンダ等の拘束駆動部
72と、各拘束駆動部72に嵌挿された2本の拘束片7
3とを有している。また、板ばね拘束挿入機構70は、
昇降板71に取り付けられている。そして、板ばね拘束
挿入機構70は昇降板71を介して、組立体12の第
1,第2の板ばね2,3の先端部に対応する位置に下降
操作されたとき、2本の拘束片73により前記第1,第
2の板ばね2,3の先端部のやや上方の位置を押し、ミ
ラー取付部品14の穴状空間15に挿入可能に収縮さ
せ、この収縮した状態に拘束し得るようになっている。
【0145】前記昇降板(図23では省略、図12〜図
18の符号71参照)は、流体圧シリンダ等の昇降駆動
源に連結されている。
【0146】次に、前記実施例の組立用治具50の動作
を図7〜図23により説明する。
【0147】この組立用治具50は、初期状態では組立
体用の位置決め台54とミラー取付部品用の位置決め台
63の組は鉛直方向に向いている。また、各トグルクラ
ンプ57,61,65は開いている。さらに、組立体用
の位置決め台54と昇降板71は所定の位置に上昇して
いる。
【0148】この状態で、ミラー取付部品用の位置決め
台63上に、図7に示すごとく、ミラー駆動用コイル1
7を上部に配してミラー取付部品14を載置し、このミ
ラー取付部品14を2本の位置決めピン65を介して位
置決めしてセットする。ついで、ミラー取付部品クラン
プ用のトグルクランプ65を介して、前記位置決め台6
3上に、ミラー取付部品14をクランプする。
【0149】一方、組立体用の位置決め台54のV字溝
53に、図8に示すごとく、組立体12の第1,第2の
板ばね2,3を下向きにして板ばね取付部品1を嵌め、
位置決め台54に組立体12をセットする。次に、組立
体クランプ用の2個のトグルクランプ57により、組立
体12の板ばね取付部品1の両端部をクランプし、位置
決め台54に組立体12を固定する。
【0150】次に、図8,図9および図10に示すよう
に、ピンセット46によりミラー駆動用コイル17の2
本のリード線17aをつかみ、それぞれ別々に板ばね取
付部品1に設けられたリード線収納穴4に差し込み、各
リード線収納穴4から引き出し、図11に示すように、
リード線17aの先端部をリード線把持部56により把
持する。
【0151】ついで、図12および図13に示すよう
に、昇降板71を介して板ばね拘束挿入機構70を下降
させ、2個の拘束片73を組立体12の第1,第2の板
ばね2,3の先端部のやや上方に当たるレベルにセット
する。次に、2個の拘束駆動部72により拘束片73を
進出させ、図14に示すように、第1,第2の板ばね
2,3の先端部のやや上方の部分を絞り、第1,第2の
板ばね2,3の先端部がミラー取付部品14に設けられ
た穴状空間15内に挿入可能に収縮させ、収縮した状態
に拘束する。この状態から、昇降板71をさらに下降さ
せ、この昇降板71により組立体用の位置決め台54を
押し下げ、図15に示すように、ミラー取付部品14の
穴状空間15内に第1,第2の板ばね2,3の先端部を
挿入する。
【0152】前記ミラー取付部品14の穴状空間15内
に第1,第2の板ばね2,3の先端部を挿入後、図16
に示すように、拘束片73を後退させ、昇降板71をさ
らに下降させ、組立体用の位置決め台54を、ミラー取
付部品14の穴状空間15に第1,第2の板ばね2,3
の先端部が納まる位置まで押し下げる。これにより、図
17に示すように、ミラー取付部品14の穴状空間15
内に第1,第2の板ばね2,3の先端部がフィットした
状態で納まる。
【0153】前記ミラー取付部品14の穴状空間15内
に第1,第2の板ばね2,3の先端部を納めたのち、組
立体用の位置決め台54の下部側に設けられたクランプ
部60を、回転ブロック52の下部側に設けられたトグ
ルクランプ61によりクランプし、回転ブロック52に
組立体用の位置決め台54を固定する。
【0154】ついで、図18に示すように、昇降板71
とこれに取り付けられた板ばね拘束挿入機構70を原位
置に上昇させる。
【0155】次に、自動ねじ締め装置87を用いて、ミ
ラー取付部品14に組立体12の第1,第2の板ばね
2,3をねじ止めする。その際、例えば最初にミラー取
付部品14に組立体12の第1の板ばね2をねじ止めす
る場合には、ミラー取付部品14と組立体12の位置お
よび姿勢を変えないように、円板53および回転ブロッ
ク52を介してミラー取付部品用の位置決め台63と組
立体用の位置決め台54とを回転させ、第1の板ばね2
に設けられた2個のねじ通し穴と、ミラー取付部品14
の穴状空間15の一方の内壁に設けられた2個のねじ穴
の組が自動ねじ締め装置87に真っ直ぐに向くようにセ
ットし、図19に示すように、自動ねじ締め装置87に
より2本の止めねじ18を前記ねじ通し穴に挿通し、前
記ねじ穴にねじ込み、ミラー取付部品14の穴状空間1
5の一方の内壁に、組立体12の第1の板ばね2の先端
部をねじ止めする。
【0156】ついで、ミラー取付部品14に組立体12
の第2の板ばね3をねじ止めする場合には、ミラー取付
部品14と組立体12の位置および姿勢を変えないよう
に、再び円板53および回転ブロック52を介してミラ
ー取付部品用の位置決め台63と組立体用の位置決め台
54とを回転させ、第2の板ばね3に設けられた2個の
ねじ通し穴と、ミラー取付部品14の穴状空間15の他
方の内壁に設けられた2個のねじ穴の組が自動ねじ締め
装置87に真っ直ぐに向くようにセットし、図20に示
すように、自動ねじ締め装置87により2本の止めねじ
18を前記ねじ通し穴に挿通し、前記ねじ穴にねじ込
み、ミラー取付部品14の穴状空間15の他方の内壁
に、組立体12の第2の板ばね3の先端部をねじ止めす
る。
【0157】前記ミラー取付部品14の穴状空間15の
両方の内壁に組立体12の第1,第2の板ばね2,3の
先端部をねじ止めしたのち、円板53を介して回転ブロ
ック52をさらに回転させ、図21に示すように、組立
体用の位置決め台54とミラー取付部品用の位置決め台
63を鉛直方向に戻す。ついで、組立体クランプ用のト
グルクランプ57およびミラー取付部品クランプ用のト
グルクランプ65を外し、両位置決め台54,63か
ら、図22に示す完成品である光学系部品19を取り出
す。
【0158】前述のごとく、光学系部品19を取り出し
たのち、組立体用の位置決め台54のトグルクランプ6
1を外し、この位置決め台54を押上用ばね59のばね
力により原位置に上昇させ、光学系部品19を組み立て
るための1ストロークを完了する。
【0159】以上の説明から分かるように、図23に示
す組立用治具50を用いることにより、板ばね取付部品
1と第1,第2の板ばね2,3の組立体12と、ミラー
駆動用コイル17を有するミラー取付部品14との組立
作業を自動化でき、かつ能率化を図ることができる。し
かも、この実施例によれば、組立体12の第1,第2の
板ばね2,3の先端部を、板ばね拘束挿入機構70に設
けられた2個の拘束片73により両側より収縮させ、収
縮した状態に拘束し、ミラー取付部品14に設けられた
穴状空間15内に挿入するようにしているので、第1,
第2の板ばね2,3の先端部に無理な力を加えて永久変
形させてしまう不具合を解消することが可能となる。こ
れにより、製品の安定化を図ることができる。したがっ
て、この組立用治具50によれば、前記本発明にかかる
光学系部品の組立方法を的確に実施することができる。
【0160】<光学系部品の組立装置>図24は本発明
にかかる光学系部品の組立装置の一実施例を示す平面図
である。
【0161】この図24に示す実施例の組立装置は、固
定ベース80と、回転体であるターンテーブル81と、
これに搭載された組立用治具50と、ミラー取付部品用
のマガジン82と、ミラー取付部品の供給装置83と、
組立体用のマガジン84と、組立体の供給装置85と、
板ばね拘束挿入機構70と、ねじ自動供給機構86aお
よび自動ねじ締め装置87aの組と、ねじ自動供給機構
86bおよび自動ねじ締め装置87bの組と、完成品の
取出装置88と、完成品搬送用のコンベア89とを備え
て構成されている。
【0162】前記ターンテーブル81は、この実施例で
は図24の矢印d方向に、60°ずつインデックス回転
するように設けられている。
【0163】前記組立用治具50は、前記図23に示す
ように構成されている。また、組立用治具50はこの実
施例ではターンテーブル81上に、円周方向に60°の
間隔をおいて6台設置されている。
【0164】前記ミラー取付部品用のマガジン82とミ
ラー取付部品の供給装置83の組、組立体用のマガジン
84と組立体の供給装置85の組、板ばね拘束挿入機構
70、ねじ自動供給機構86aと自動ねじ締め装置87
aの組、ねじ自動供給機構86bと自動ねじ締め装置8
7bの組、完成品の取出装置88の群は、ターンテーブ
ル81の回りに60°の間隔をおいて配置され、かつ固
定ベース80上に設置されている。
【0165】前記ミラー取付部品用のマガジン82に
は、ミラー駆動用コイル17を有する相手方部品である
ミラー取付部品14が所定個数収容されている。なお、
ミラー取付部品14には内部に穴状空間15が設けられ
ている。また、ミラー駆動用コイル17からはリード線
17aが2本出ている。
【0166】前記ミラー取付部品の供給装置83は、前
記ミラー取付部品用のマガジン82からミラー取付部品
14を1個ずつ取り出し、そのミラー取付部品14を図
23に示す組立用治具50の回転ブロック52に設けら
れた位置決め台63上に運び、位置決めピン64を介し
て位置決めしてセットするように構成されている。
【0167】前記組立体用のマガジン84には、図4に
示すように、板ばね取付部品1に第1,第2の板ばね
2,3を取り付けた組立体12を所定個数収容してい
る。
【0168】前記組立体の供給装置85は、前記組立体
用のマガジン84から組立体12を1個ずつ取り出し、
その組立体12を図23に示す組立用治具50の回転ブ
ロック52に設けられた位置決め台54上に運び、この
位置決め台54の上部に設けられたV字溝55に嵌め、
位置決めしてセットするようになっている。
【0169】前記板ばね拘束挿入機構70は、図12〜
図18に示すように、操作部材である昇降板71と、2
個の拘束駆動部72と、各拘束駆動部72に嵌挿された
2個の拘束片73とを有している。そして、この板ばね
拘束挿入機構70は、拘束片73により組立体12の第
1,第2の板ばね2,3の先端部よりもやや上方の部分
を押し、ミラー取付部品14の穴状空間15内に挿入可
能に収縮させ、この収縮した状態に拘束するように構成
されている。
【0170】前記ねじ自動供給機構86aは、止めねじ
18を2本ずつ自動ねじ締め装置87aに供給するよう
になっている。
【0171】前記自動ねじ締め装置87aは、ねじ自動
供給機構86aから止めねじ18を2本受け取り、その
止めねじ18を組立体12の第1の板ばね2の先端部に
設けられた2個のねじ通し穴に挿通し、ついでミラー取
付部品14の穴状空間15の一方の内壁に設けられた2
個のねじ穴にねじ込むようになっている。
【0172】前記ねじ自動供給機構86bは、止めねじ
18を2本ずつ自動ねじ締め装置87bに供給するよう
になっている。
【0173】前記自動ねじ締め装置87bは、ねじ自動
供給機構86bから止めねじ18を2本受け取り、その
止めねじ18を組立体12の第2の板ばね3の先端部に
設けられた2個のねじ通し穴に挿通し、ついでミラー取
付部品14の穴状空間15の他方の内壁に設けられた2
個のねじ穴にねじ込むように構成されている。
【0174】前記完成品の取出装置88は、組立用治具
50の回転ブロック52上から完成品である光学系部品
19を取り出し、その完成品を図24の矢印e方向に搬
送し、完成品搬送用のコンベア89に引き渡すように構
成されている。
【0175】前記完成品搬送用のコンベア89は、完成
品の取出装置88から完成品を受け取り、図24の矢印
f方向に搬送し、次工程等に送付するようになってい
る。
【0176】次に、図7〜図24によりこの実施例の組
立装置の動作を説明する。
【0177】最初に、ターンテーブル81により組立用
治具50をミラー取付部品用のマガジン82とミラー取
付部品の供給装置83の組の位置に送る。この位置で、
ミラー取付部品の供給装置83により、ミラー取付部品
用のマガジン82からミラー取付部品14を1個取り出
し、そのミラー取付部品14を組立用治具50の回転ブ
ロック52に設けられた位置決め台63上に運び、ミラ
ー駆動用コイル17を上方に配して、ミラー取付部品1
4を2本の位置決めピン64に押し当て、位置決めして
セットする。次に、図23に示すミラー取付部品クラン
プ用のトグルクランプ65を閉じ、図7に示すように、
位置決め台63上にミラー取付部品14をクランプす
る。
【0178】ついで、ターンテーブル81により、組立
用治具50を組立体用のマガジン84と組立体の供給装
置85の組の位置に送る。この位置で、組立体の供給装
置85により、組立体用のマガジン84から、板ばね取
付部品1に第1,第2の板ばね2,3を取り付けた組立
体12を1個取り出し、その組立体12を組立用治具5
0の回転ブロック52に設けられた位置決め台54上に
運び、組立体12の第1,第2の板ばね2,3の先端部
を下向きに配し、組立体12の板ばね取付部品1を組立
体用の位置決め台54上に設けられたV字溝55に嵌
め、位置決めしてセットする。ついで、組立用治具50
の回転ブロック52の上部に設けられた組立体クランプ
用の2個のトグルクランプ57を閉め、図8に示すよう
に、位置決め台54上に組立体12をクランプする。
【0179】次に、この実施例では図8〜図10に示す
ように、ミラー取付部品14に設けられたミラー駆動用
コイル17の2本のリード線17aを、ピンセット46
を使って組立体12の板ばね取付部品1に設けられた2
個のリード線収納穴4に挿入し、ついでリード線17a
をリード線収納穴4から引き出し、組立用治具50の位
置決め台54に設けられた2本のリード線把持部56で
リード線17aの端部をつかみ、図11に示すようにセ
ットする。
【0180】ついで、ターンテーブル81により、組立
用治具50を板ばね拘束挿入機構70の位置に送る。こ
の位置で、板ばね拘束挿入機構70を図12に示す上昇
位置から、昇降板71を介して図13に示すように、2
個の拘束片73が組立体12の第1,第2の板ばね2,
3の先端部のやや上方に対応するレベルまで下降させ
る。次に、2個の拘束駆動部72により各拘束片73を
進出させ、図14に示すように、第1,第2の板ばね
2,3の先端部のやや上方を押し、第1,第2の板ばね
2,3の先端部がミラー取付部品14の穴状空間15内
に挿入可能に収縮させ、この収縮した状態に拘束する。
ついで、昇降板71を介して板ばね拘束挿入機構70を
下降させ、図15に示すように、ミラー取付部品14の
穴状空間15内に第1,第2の板ばね2,3の先端部を
挿入する。前記ミラー取付部品14の穴状空間15内に
第1,第2の板ばね2,3の先端部を挿入後、拘束片7
3を後退させ、図16に示すように、第1,第2の板ば
ね2,3の先端部の拘束を解除する。ついで、図17に
示すように、昇降板71をさらに下降させ、この昇降板
71により位置決め台54を押し下げ、組立体12を下
降させる。これにより、ミラー取付部品14の穴状空間
15内に、第1,第2の板ばね2,3の先端部がその弾
発力によりフィットした状態に納まる。
【0181】前記昇降板71により組立体用の位置決め
台54を下降させたのち、組立用治具50の回転ブロッ
ク52の下部側に設けられたトグルクランプ61によ
り、組立体用の位置決め台54の下部側に設けられたク
ランプ部60をクランプし、組立用治具50の回転ブロ
ック52に組立体用の位置決め台54を固定する。
【0182】前記ミラー取付部品14の穴状空間15内
に第1,第2の板ばね2,3の先端部を完全に納め、組
立体用の位置決め台54を組立用治具50の回転ブロッ
ク52にクランプしたのち、図18に示すように、昇降
板71を介して板ばね拘束挿入機構70を上昇させ、原
位置に戻す。
【0183】ついで、ターンテーブル81により、組立
用治具50をねじ自動供給機構86aと自動ねじ締め装
置87aの組の位置に送る。この位置で、組立用治具5
0の回転ブロック52を例えば反時計方向に回転させ、
組立体12の第1の板ばね2の先端部に設けられた2個
のねじ通し穴と、ミラー取付部品14の穴状空間15の
一方の内壁に設けられた2個のねじ穴の組が自動ねじ締
め装置87aに真っ直ぐに向くようにセットする。ま
た、ねじ自動供給機構86aにより自動ねじ締め装置8
7aに止めねじ18を2本送る。前記自動ねじ締め装置
87aは、2本の止めねじ18を前記第1の板ばね2の
先端部に設けられた2個のねじ通し穴に挿通し、ついで
ミラー取付部品14の穴状空間15の一方の内壁に設け
られた2個のねじ穴にねじ込み、図19に示すように、
第1の板ばね2の先端部をミラー取付部品14の穴状空
間15内にねじ止めする。
【0184】続いて、ターンテーブル81により、組立
用治具50をねじ自動供給機構86bと自動ねじ締め装
置87bの組の位置に送る。この位置で、組立用治具5
0の回転ブロック52を反時計方向にさらに回転させ、
組立体12の第2の板ばね3に設けられた2個のねじ通
し穴と、ミラー取付部品14の穴状空間15の他方の内
壁に設けられた2個のねじ穴の組が自動ねじ締め装置8
7bに真っ直ぐに向くようにセットする。そして、ねじ
自動供給機構86bにより自動ねじ締め装置87bに止
めねじ18を2本送る。前記自動ねじ締め装置87b
は、2本の止めねじ18を前記第2の板ばね3に設けら
れた2個のねじ通し穴に挿通し、ついでミラー取付部品
14の穴状空間15の他方の内壁に設けられた2個のね
じ穴にねじ込み、図20に示すように、第2の板ばね3
の先端部をミラー取付部品14の穴状空間15内にねじ
止めする。
【0185】これにより、ミラー取付部品14に組立体
12を取り付けた完成品である光学系部品19が出来上
がる。
【0186】前記ミラー取付部品14と組立体12とを
止めねじ18により連結したのち、ターンテーブル81
により、組立用治具50を完成品の取出装置88の位置
に送る。この位置で、組立用治具50の回転ブロック5
2をさらに反時計方向に回転させ、図21に示すよう
に、組立体用の位置決め台54と、ミラー取付部品用の
位置決め台63とを鉛直方向に戻す。ついで、組立用治
具50の回転ブロック52の下部側に設けられたトグル
クランプ61を、組立体用の位置決め台54の下部側に
設けられたクランプ部60から外す。前記トグルクラン
プ61を外すと、押上用ばね59の弾発力により組立体
用の位置決め台54が上昇操作され、原位置に戻され
る。次に、完成品の取出装置88に組立用治具50の両
位置決め台54,63から完成品を取り出し、その完成
品を完成品搬送用のコンベア89に引き渡す。
【0187】前記完成品搬送用のコンベア89は、完成
品の取出装置88から完成品を受け取り、次工程等へ送
付する。
【0188】なお、組立体12とミラー取付部品14の
組立装置において、回転体をターンテーブル81に代え
て、リング状のコンベア等を用いてもよい。また、回転
体上に、ミラー取付部品用のマガジン82とミラー取付
部品の供給装置83の組、組立体用のマガジン84と組
立体の供給装置85の組、板ばね拘束挿入機構70、ね
じ自動供給機構86aと自動ねじ締め装置87aの組、
ねじ自動供給機構86bと自動ねじ締め装置87bの
組、完成品の取出装置88の群を設置し、組立用治具5
0を固定ベース80上に設置してもよい。
【0189】以上説明した実施例の組立装置によれば、
組立用治具50に設けられた位置決め台63へのミラー
取付部品14の供給およびセット、同組立用治具50に
設けられた位置決め台54への組立体12の供給および
セット、ミラー取付部品14の穴状空間15内への組立
体12の第1,第2の板ばね2,3の先端部の挿入、ミ
ラー取付部品14に第1,第2の板ばね2,3の先端部
を固定するための止めねじ18の供給、この止めねじ1
8によるミラー取付部品14の穴状空間15の両側の内
壁への第1,第2の板ばね2,3の先端部の固定、ミラ
ー取付部品14に組立体12を取り付けた完成品である
光学系部品19の両位置決め台54,63からの取り出
し、次工程等への完成品の搬送に至る工程を自動化し、
かつ能率の向上を図り、しかも製品の安定化を図ること
が可能となる。
【0190】<溝付板ばね部品と、これを用いた光学系
部品の組立方法>図25は開口溝付板ばね取付部品の斜
視図、図26〜図28は図25に示す開口溝付板ばね取
付部品と第1,第2の板ばねの取付方法の説明図、図2
9〜図32は図28に示す開口溝付板ばね取付部品に第
1,第2の板ばねを取り付けた組立体と、ミラー取付部
品の取付方法の説明図、図33は図28に示す組立体
と、ミラー取付部品とを組み立てた完成品である光学系
部品の斜視図である。
【0191】その図25に示す開口溝付板ばね取付部品
13には、2個のリード線収納穴4と、2個のねじ穴5
の他に、2個の開口溝4aが設けられている。
【0192】前記各開口溝4aは、リード線収納穴4に
対して、板ばね取付部品13の軸方向と直交する方向、
つまり横方向から切り込まれていて、当該リード線収納
穴4に開口している。
【0193】前記開口溝付板ばね取付部品13に、互い
に幅の異なる2枚の板ばねである第1,第2の板ばね
2,3を取り付けるには、図26に示す組立用治具32
を使用し、同図26,図27および図28に示す工程に
沿って行う。
【0194】前記組立用治具32は、前記図2に示すも
のと同様である。また、前記図26,図27および図2
8に示す工程は、前記板ばね取付部品1に対して第1,
第2の板ばね2,3を取り付ける場合の、図2,図3お
よび図4に示す工程と同じであるため、説明を省略す
る。
【0195】前記開口溝付板ばね取付部品13と第1,
第2の板ばね2,3とを組み立てた組立体に、ミラー駆
動用コイル17を有するミラー取付部品14を取り付け
るには、次の工程により行う。
【0196】まず、図29に示すごとく、組立用治具5
0に設けられたミラー取付部品用の位置決め台63に、
ミラー取付部品14を位置決めしてセットする。次に、
ミラー駆動用コイル17から出ている2本のリード線1
7aの端部を、組立用治具50に設けられた2本のリー
ド線把持部56でつかみ、支持する。
【0197】ついで、図30に示すように、開口溝付板
ばね取付部品13と第1,第2の板ばね2,3の組立体
をその位置決め台54の上方まで運び、リード線把持部
56に支持された2本のリード線17aに、組立体の開
口溝付板ばね取付部品13に設けられた2本の開口溝4
aを合わせる。
【0198】次に、図31に示すように、組立体用の位
置決め台54上で、組立体を横方向に移動させ、各開口
溝4aを通じて2本のリード線収納穴4に2本のリード
線17aを挿通する。
【0199】ついで、図32に示すように、組立体を下
降させ、この組立体を位置決め台54に設けられたV字
溝55に嵌め、位置決めしてセットする。
【0200】前記組立体用の位置決め台54のV字溝5
5に、開口溝付板ばね取付部品13と第1,第2の板ば
ね2,3の組立体をセットしたのちは、前記図12〜図
21に示す工程と同じ工程により、組立体とミラー取付
部品14とを組み立て、図33に示す完成品である光学
系部品を得る。
【0201】以上の説明から分かるように、板ばね取付
部品に、リード線収納穴4にその横方向から連通する開
口溝4aを設けることにより、この開口溝付板ばね取付
部品13と第1,第2の板ばね2,3とを組み立てた組
立体と、ミラー駆動用コイル17を有するミラー取付部
品14とを組み立てる際、ミラー駆動用コイル17のリ
ード線17aをリード線把持部56に支持したのち、こ
のリード線17aに板ばね取付部品に設けられた開口溝
4aを合わせて組立体を横方向に移動させることによ
り、板ばね取付部品に設けられたリード線収納穴4にリ
ード線17aを簡単に挿通することができるし、リード
線17aの挿通作業を自動化することも可能となる。
【0202】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1記載の発
明によれば、板ばね取付部品に、コ字型でかつ先端部間
の間隔の広い第1の板ばねと、コ字型でかつ先端部間の
間隔の狭い第2の板ばねとをほぼX字型に交差させて取
り付ける組立方法において、前記板ばね取付部品に先端
部を突出させて第1の板ばねをセットしたのち、この第
1の板ばねの先端部間の空間面に対して第2の板ばねの
先端部間の空間面を傾斜させて挿入し、ついで第2の板
ばねを第1の板ばねの先端部間の空間内で回転させ、第
1の板ばねに第2の板ばねをほぼX字型に組み合わせ、
板ばね取付部品に第2の板ばねをセットするようにして
いるので、板ばね取付部品に、互いに先端部間の間隔が
異なる第1,第2の板ばねをほぼX字型に組み合わせて
取り付ける取付作業を自動化し、能率の向上を図り得る
効果がある。
【0203】本発明の請求項2記載の発明によれば、板
ばね取付部品に、コ字型でかつ先端部間の間隔の広い第
1の板ばねと、コ字型でかつ先端部間の狭い第2の板ば
ねとをほぼX字型に交差させて取り付ける組立方法にお
いて、固定ベースに回転ベースを回転可能に支持し、こ
の回転ベースに板ばね取付部品用の位置決め部と、第1
の板ばね用の位置決め手段と、第2の板ばね用の位置決
め手段と、板ばね取付部品用のクランプ手段と、第1の
板ばね用のクランプ手段と、第2の板ばね用のクランプ
手段とを設けるとともに、前記第1,第2の板ばね用の
位置決め手段を、板ばね取付部品用の位置決め部にセッ
トされた板ばね取付部品をはさんで、第1,第2の板ば
ねをほぼX字型に交差させた状態に位置決め可能に構成
してなる治具を使用して行うようにしているので、板ば
ね取付部品をはさんで、第1,第2の板ばねをほぼX字
型に交差させて取り付ける取付作業を簡単に行うことが
でき、したがって板ばね取付部品と第1,第2の板ばね
との取付作業の自動化を図り、能率の向上を図り得る効
果を有する外、前記請求項1記載の取付方法を的確に実
施し得る効果がある。
【0204】本発明の請求項3記載の発明によれば、板
ばね取付部品に、コ字型でかつ先端部間の間隔の広い第
1の板ばねと、コ字型でかつ先端部間の間隔の狭い第2
の板ばねとをほぼX字型に交差させて取り付ける組立装
置において、請求項2記載の組立用治具と、第2の板ば
ね用のキャリアと、板ばね取付部品に対して第1,第2
の板ばねをねじ止めする自動ねじ締め装置とを配備し、
前記第2の板ばね用のキャリアを、第1の板ばね用の位
置決め手段にセットされた第1の板ばねの先端部間の空
間面に対して第2の板ばねの先端部間の空間面を傾斜さ
せた状態で挿入し、かつ第2の板ばねを第1の板ばねの
先端部間の空間内で回転させ、第1の板ばねに対して第
2の板ばねをほぼX字型に交差させてセット可能に構成
しているので、板ばね取付部品をはさんで、第1,第2
の板ばねをほぼX字型に交差させて取り付ける取付作業
を簡単に行うことができ、したがって板ばね取付部品と
第1,第2の板ばねとの取付作業の自動化を図り、能率
の向上を図り得る効果を有する外、前記請求項1記載の
取付方法を的確に実施し得る効果がある。
【0205】本発明の請求項4記載の発明によれば、前
記板ばね取付部品と板ばねの組立用治具と、この組立用
治具に設けられた板ばね取付部品用の位置決め部に板ば
ね取付部品を供給しセットする板ばね取付部品の供給装
置と、前記組立用治具に設けられた第1の板ばね用の位
置決め手段の位置に第1の板ばねを供給しセットする第
1の板ばねの供給装置と、前記組立用治具に設けられた
第2の板ばね用の位置決め手段の位置まで第2の板ばね
を供給し、この位置で前記第1の板ばねの先端部間の空
間面に対して第2の板ばねの先端部間の空間面を傾斜さ
せた状態で第1の板ばねの先端部間に第2の板ばねの先
端部を挿入し、ついで第2の板ばねを第1の板ばねの先
端部間の空間内で回転させ、第1の板ばねに対して第2
の板ばねをほぼX字型に交差させてセットする第2の板
ばねの供給装置と、前記板ばね取付部品に第1,第2の
板ばねをねじ止めする自動ねじ締め装置と、前記組立用
治具から板ばね取付部品と第1,第2の板ばねの組立体
を取り出す組立体の取出装置とを備えて構成しているの
で、板ばね取付部品をはさんで、第1,第2の板ばねを
ほぼX字型に交差させて取り付ける取付作業を簡単に行
うことができ、したがって板ばね取付部品と第1,第2
の板ばねとの取付作業の自動化を図り、能率の向上を図
り得る効果を有する外、前記請求項1記載の取付方法を
的確に実施し得る効果がある。
【0206】本発明の請求項5記載の発明によれば、前
記板ばね取付部品の供給装置、第1の板ばねの供給装
置、第2の板ばねの供給装置、自動ねじ締め装置および
組立体の取出装置の群と、前記組立用治具とのいずれか
一方を、インデックス回転する回転体上に設置している
ので、板ばね取付部品および第1,第2の板ばねの供
給、組立用治具へのセット、ねじ止めから組立体の取り
出しに至る全作業を連続的に行うことができ、したがっ
てより一層能率の向上を図り得る効果を有する外、前記
請求項1記載の取付方法を的確に実施し得る効果があ
る。
【0207】本発明の請求項6記載の発明によれば、リ
ード線収納穴を有する板ばね取付部品に、第1,第2の
板ばねをほぼX字型に交差させて取り付けた組立体と、
この組立体の第1,第2の板ばねを取り付けるための穴
状空間とリード線とを有する相手方部品とを組み立てる
板ばねを有する光学系部品の組立方法において、前記相
手方部品を位置決めしてセットするとともに、この相手
方部品側に第1,第2の板ばねの先端部を向けて組立体
を位置決めしてセットし、前記組立体の板ばね取付部品
に設けられたリード線収納穴に、前記相手方部品に設け
られたリード線を挿通したのちそのリード線を把持し、
次に第1,第2の板ばねの先端部間の間隔を、相手方部
品に設けられた穴状空間内に挿入可能に収縮させ、収縮
させた状態に拘束しながら相手方部品と組立体とを相対
的に接近させる方向に移動させ、相手方部品の穴状空間
内に第1,第2の板ばねの先端部を挿入し、その後第
1,第2の板ばねの先端部の拘束を解除し、ついで相手
方部品と組立体との相対的位置および姿勢を変えずにね
じ通し穴およびねじ穴を自動ねじ締め装置の方向に真っ
直ぐに向くように回転させ、相手方部品の穴状空間の内
壁に、第1,第2の板ばねの先端部をねじ止めするよう
にしているので、組立体の相手方部品の穴状空間内に、
組立体の第1,第2の板ばねの先端部を挿入し、ねじ止
めして連結する組立作業を自動化し、能率の向上を図る
ことができ、しかも第1,第2の板ばねを永久変形させ
ることなく、製品である光学系部品の安定化を図り得る
効果がある。
【0208】本発明の請求項7記載の発明によれば、リ
ード線収納穴を有する板ばね取付部品に、第1,第2の
板ばねをほぼX字型に交差させて取り付けた組立体と、
この組立体の第1,第2の板ばねの先端部を取り付ける
ための穴状空間とリード線とを有する相手方部品とを組
み立てる板ばねを有する光学系部品の組立方法におい
て、固定ベースに回転ブロックを回転可能に支持し、こ
の回転ブロックに、前記組立体用の位置決め台と、前記
相手方部品用の位置決め台と、前記組立体用のクランプ
手段と、前記相手方部品用のクランプ手段と、前記相手
方部品から引き出されかつ組立体の板ばね取付部品に設
けられたリード線収納穴に挿通されたリード線を把持す
るリード線把持部とを設けるとともに、前記組立体用の
位置決め台と相手方部品用の位置決め台のいずれか一方
を他方に対して接近,離間する方向に摺動可能に取り付
け、さらに前記摺動する位置決め台を摺動操作する操作
部材と、摺動する方の位置決め台を他方の位置決め台に
対して予め決められた位置関係にクランプする摺動位置
決め台用のクランプ手段を設けてなる治具を使用して行
うようにしているので、第1,第2の板ばねを取り付け
るための穴状空間とリード線とを有する相手方部品と、
板ばね取付部品にほぼX字型に第1,第2の板ばねを取
り付けた組立体とを、前記穴状空間内に第1,第2の板
ばねの先端部を挿入し、ねじ止めした連結構造を介して
連結する組立作業を自動化し、能率化を図ることがで
き、しかも製品の安定化を図り得る効果を有する外、前
記請求項6記載の組立方法を的確に実施し得る効果があ
る。
【0209】本発明の請求項8記載の発明によれば、リ
ード線収納穴を有する板ばね取付部品に、第1,第2の
板ばねをほぼX字型に交差させて取り付けた組立体と、
この組立体の第1,第2の板ばねの先端部を取り付ける
ための穴状空間とリード線とを有する相手方部品とを組
み立てる光学系部品の組立装置において、前記光学系部
品の組立用治具と、前記位置決め台にセットされた組立
体の第1,第2の板ばねの先端部をその両側から収縮さ
せ、収縮した状態に拘束し、前記相手方部品の穴状空間
内に挿入する板ばね拘束挿入機構とを備えて構成してい
るので、相手方部品と組立体とを組み立てるに当たっ
て、最も注意を要する組立体の第1,第2の板ばねの先
端部の収縮、拘束および相手方部品の穴状空間内への挿
入作業を、完全に自動化できる外、第1,第2の板ばね
を永久変形させるような無理な力を与えることなく、安
全に収縮させ、挿入することが可能となり、したがって
製品の安定化を図り得る効果を有する外、前記請求項6
記載の組立方法を的確に実施し得る効果がある。
【0210】本発明の請求項9記載の発明によれば、前
記光学系部品の組立用治具と、前記組立用治具に取り付
けられた相手方部品用の位置決め台に相手方部品を供給
しセットする相手方部品の供給装置と、前記組立用治具
に取り付けられた組立体用の位置決め台に板ばね取付部
品と第1,第2の板ばねの組立体を供給しセットする組
立体の供給装置と、前記組立用治具に取り付けられた位
置決め台にセットされた組立体の第1,第2の板ばねの
先端部をその両側から収縮させ、収縮した状態に拘束
し、前記相手方部品の穴状空間内に挿入する板ばね拘束
挿入機構と、前記相手方部品の穴状空間に挿入された組
立体の第1,第2の板ばねの先端部をねじ止めする自動
ねじ締め装置と、前記組立用治具から完成品である光学
系部品を取り出す完成品の取出装置とを備えて構成して
いるので、相手方部品と組立体とを組み立てるに当たっ
て、最も注意を要する組立体の第1,第2の板ばねの先
端部の収縮、拘束および相手方部品の穴状空間内への挿
入作業を、完全に自動化できる外、第1,第2の板ばね
を永久変形させるような無理な力を与えることなく、安
全に収縮させ、挿入することが可能となり、したがって
製品の安定化を図り得る効果を有し、しかも前記請求項
6記載の組立方法を的確に実施し得る効果がある。
【0211】また、本発明の請求項10記載の発明によ
れば、前記相手方部品の供給装置、組立体の供給装置、
板ばね拘束挿入機構、自動ねじ締め装置および完成品の
取出装置の群と、前記組立用治具のいずれか一方を、イ
ンデックス回転する回転体上に設置しているので、前記
相手方部品や組立体の供給、組立体の第1,第2の板ば
ねの先端部の収縮、相手方部品の穴状空間内への組立体
の第1,第2の板ばねの先端部の挿入、相手方部品の穴
状空間の内壁への組立体の第1,第2の板ばねの先端部
のねじ止めから完成品の取り出しに至る作業を連続的に
行うことができるので、より一層能率の向上を図り得る
効果を有する外、前記請求項6記載の組立方法を的確に
実施し得る効果がある。
【0212】さらに、本発明の請求項11記載の発明に
よれば、リード線収納穴を有する板ばね取付部品におい
て、前記リード線収納穴に、これと直交する方向の一側
部に開口する開口溝を形成しているので、開口溝を通じ
てリード線収納穴にリード線を簡単に挿通することがで
き、リード線の挿通作業を自動化でき、能率化を図り得
る効果がある。
【0213】そして、本発明の請求項12記載の発明に
よれば、前記開口溝付板ばね取付部品に第1,第2の板
ばねをほぼX字型に交差させて取り付けた組立体と、こ
の組立体の第1,第2の板ばねの先端部を取り付けるた
めの穴状空間とリード線とを有する相手方部品とを組み
立てる光学系部品の組立方法において、前記相手方部品
を位置決めしてセットし、この相手方部品に設けられた
リード線を引き出して把持したのち、前記組立体の第
1,第2の板ばねの先端部を相手方部品の穴状空間側に
向け、かつ組立体の板ばね取付部品に形成された開口溝
を前記リード線に合わせ、前記組立体をリード線に接近
する方向に移動させ、前記開口溝を通じてリード線収納
穴にリード線を挿通し、ついで前記第1,第2の板ばね
の先端部間の間隔を、相手方部品の穴状空間内に挿入可
能に収縮させ、収縮させた状態に拘束しながら相手方部
品に組立体を接近させる方向に移動させ、相手方部品の
穴状空間内に第1,第2の板ばねの先端部を挿入し、そ
の後第1,第2の板ばね先端部の拘束を解除し、ついで
相手方部品と組立体との相対的位置および姿勢を変えず
にねじ通し穴およびねじ穴を自動ねじ締め装置の方向に
真っ直ぐに向くように回転させ、相手方部品の穴状空間
の内壁に、第1,第2の板ばねの先端部をねじ止めする
ようにしているので、組立体の板ばね取付部品に設けら
れたリード線収納穴に、開口溝を通じてリード線を簡単
に挿通でき、このリード線の挿通作業をも自動化できる
ので、より一層能率の向上を図り得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる板ばね取付部品と板ばねの組立
方法の一実施例を示すもので、板ばね取付部品の説明図
である。
【図2】同じく組立方法の説明図である。
【図3】同じく組立方法の説明図である。
【図4】完成品である板ばね取付部品と板ばねの組立体
の説明図である。
【図5】本発明にかかる板ばね取付部品と板ばねの組立
用治具の一実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明にかかる板ばね取付部品と板ばねの組立
装置の一実施例を示す平面図である。
【図7】本発明にかかる光学系部品の組立方法の一実施
例を示す工程説明図である。
【図8】同じく組立方法の工程説明図である。
【図9】同じく組立方法の工程説明図である。
【図10】同じく組立方法の工程説明図である。
【図11】同じく組立方法の工程説明図である。
【図12】同じく組立方法の工程説明図である。
【図13】同じく組立方法の工程説明図である。
【図14】同じく組立方法の工程説明図である。
【図15】同じく組立方法の工程説明図である。
【図16】同じく組立方法の工程説明図である。
【図17】同じく組立方法の工程説明図である。
【図18】同じく組立方法の工程説明図である。
【図19】同じく組立方法の工程説明図である。
【図20】同じく組立方法の工程説明図である。
【図21】同じく組立方法の工程説明図である。
【図22】板ばね取付部品と第1,第2の板ばねの組立
体と、ミラー取付部品とを組み立てた完成品である光学
系部品の斜視図である。
【図23】本発明にかかる光学系部品の組立用治具の一
実施例を示す斜視図である。
【図24】本発明にかかる光学系部品の組立装置の一実
施例を示す平面図である。
【図25】本発明にかかる開口溝付板ばね取付部品の一
実施例を示す斜視図である。
【図26】図25に示す開口溝付板ばね取付部品と板ば
ねの組立方法の工程説明図である。
【図27】同じく組立方法の工程説明図である。
【図28】開口溝付板ばね取付部品と板ばねの組立体の
斜視図である。
【図29】図28に示す組立体とミラー取付部品とを組
み立てる本発明にかかる光学系部品の組立方法の一実施
例を示す工程説明図である。
【図30】同じく組立方法の工程説明図である。
【図31】同じく組立方法の工程説明図である。
【図32】同じく組立方法の工程説明図である。
【図33】開口溝付板ばね取付部品と板ばねの組立体
と、ミラー取付部品とを組み立てた完成品である光学系
部品の斜視図である。
【図34】板ばね取付部品と板ばねの組立体と、ミラー
取付部品とを組み立てる従来の組立方法の工程説明図で
ある。
【図35】同じく従来の組立方法の工程説明図である。
【図36】同じく従来の組立方法の工程説明図である。
【図37】同じく従来の組立方法の工程説明図である。
【図38】同じく従来の組立方法の工程説明図である。
【図39】同じく従来の組立方法の工程説明図である。
【図40】同じく従来の組立方法の工程説明図である。
【図41】同じく従来の組立方法の工程説明図である。
【符号の説明】
1…板ばね取付部品、2,3…第1,第2の板ばね、2
a,2b…第1の板ばね先端部、3a,3b…第2の板
ばねの先端部、4…リード線収納穴、12…板ばね取付
部品と第1,第2の板ばねの組立体、14…ミラー取付
部品、15…穴状空間、16…トラッキングミラー、1
7…ミラー駆動用コイル、17a…リード線、19…組
立体とミラー取付部品とを組み立てた光学系部品、20
…組立用治具の固定ベース、21…同回転ベース、23
…板ばね取付部品位置決め用V溝部、24…板ばね取付
部品クランプ用のトグルクランプ、25…板ばね用の位
置決めピン、26…位置決めピン用の解放レバー、27
…板ばねクランプ用のトグルクランプ、28…第2の板
ばね用のキャリア、30…板ばね取付部品と板ばねの組
立装置の固定ベース、31…回転体であるターンテーブ
ル、32…板ばね取付部品と板ばねの組立用治具、33
…板ばね取付部品用のマガジン、34…板ばね取付部品
の供給装置、35…第1の板ばね用のマガジン、36…
第1の板ばねの供給装置、37…第2の板ばね用のマガ
ジン、38…第2の板ばねの供給装置、39a,39b
…ねじ自動供給機構、40a,40b…自動ねじ締め装
置、41…組立体の取出装置、42…組立体搬送用のコ
ンベア、50…組立体と相手方部品であるミラー取付部
品の組立用治具、51…組立用治具の固定ベース、52
…同じく回転ブロック、54…組立体用の位置決め台、
55…組立体位置決め用のV字溝、56…リード線把持
部、57…組立体クランプ用のトグルクランプ、59…
組立体用の位置決め台の押上用ばね、60…同じくクラ
ンプ部、61…同じくトグルクランプ、63…ミラー取
付部品用の位置決め台、64…ミラー取付部品用の位置
決めピン、65…ミラー取付部品クランプ用のトグルク
ランプ、70…板ばね拘束挿入機構、71…操作部材で
ある昇降板、72…拘束駆動部、73…拘束片、80…
組立体とミラー取付部品の組立装置の固定ベース、81
…回転体であるターンテーブル、82…ミラー取付部品
用のマガジン、83…ミラー取付部品の供給装置、84
…組立体用のマガジン、85…組立体の供給装置、86
a,86b…ねじ自動供給機構、87,87a,87b
…自動ねじ締め装置、88…完成品である光学系部品の
取出装置、89…完成品搬送用のコンベア、4a…開口
溝、13…開口溝付板ばね取付部品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上岡 哲也 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 斉藤 明 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 太田 宏明 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板ばね取付部品に、コ字型でかつ先端部
    間の間隔の広い第1の板ばねと、コ字型でかつ先端部間
    の間隔の狭い第2の板ばねとをほぼX字型に交差させて
    取り付ける組立方法において、前記板ばね取付部品に先
    端部を突出させて第1の板ばねをセットしたのち、この
    第1の板ばねの先端部間の空間面に対して第2の板ばね
    の先端部間の空間面を傾斜させて挿入し、ついで第2の
    板ばねを第1の板ばねの先端部間の空間内で回転させ、
    第1の板ばねに第2の板ばねをほぼX字型に組み合わ
    せ、板ばね取付部品に第2の板ばねをセットすることを
    特徴とする板ばねを有する光学系部品の組立方法。
  2. 【請求項2】 板ばね取付部品に、コ字型でかつ先端部
    間の間隔の広い第1の板ばねと、コ字型でかつ先端部間
    の間隔の狭い第2の板ばねとをほぼX字型に交差させて
    取り付ける組立方法において、固定ベースに回転ベース
    を回転可能に支持し、この回転ベースに板ばね取付部品
    用の位置決め部と、第1の板ばね用の位置決め手段と、
    第2の板ばね用の位置決め手段と、板ばね取付部品用の
    クランプ手段と、第1の板ばね用のクランプ手段と、第
    2の板ばね用のクランプ手段とを設けるとともに、前記
    第1,第2の板ばね用の位置決め手段を、板ばね取付部
    品用の位置決め部にセットされた板ばね取付部品をはさ
    んで、第1,第2の板ばねをほぼX字型に交差させた状
    態に位置決め可能に構成してなる治具を使用して行うこ
    とを特徴とする板ばねを有する光学系部品の組立方法。
  3. 【請求項3】 板ばね取付部品に、コ字型でかつ先端部
    間の間隔の広い第1の板ばねと、コ字型でかつ先端部間
    の間隔の狭い第2の板ばねとをほぼX字型に交差させて
    取り付ける組立装置において、請求項2記載の組立用治
    具と、第2の板ばね用のキャリアと、板ばね取付部品に
    対して第1,第2の板ばねをねじ止めする自動ねじ締め
    装置とを配備し、前記第2の板ばね用のキャリアを、第
    1の板ばね用の位置決め手段にセットされた第1の板ば
    ねの先端部間の空間面に対して第2の板ばねの先端部間
    の空間面を傾斜させた状態で挿入し、かつ第2の板ばね
    を第1の板ばねの先端部間の空間内で回転させ、第1の
    板ばねに対して第2の板ばねをほぼX字型に交差させて
    セット可能に構成したことを特徴とする板ばねを有する
    光学系部品の組立装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の組立用治具と、この組立
    用治具に設けられた板ばね取付部品用の位置決め部に板
    ばね取付部品を供給しセットする板ばね取付部品の供給
    装置と、前記組立用治具に設けられた第1の板ばね用の
    位置決め手段の位置に第1の板ばねを供給しセットする
    第1の板ばねの供給装置と、前記組立用治具に設けられ
    た第2の板ばね用の位置決め手段の位置まで第2の板ば
    ねを供給し、この位置で前記第1の板ばねの先端部間の
    空間面に対して第2の板ばねの先端部間の空間面を傾斜
    させた状態で第1の板ばねの先端部間に第2の板ばねの
    先端部を挿入し、ついで第2の板ばねを第1の板ばねの
    先端部間の空間内で回転させ、第1の板ばねに対して第
    2の板ばねをほぼX字型に交差させてセットする第2の
    板ばねの供給装置と、前記板ばね取付部品に第1,第2
    の板ばねをねじ止めする自動ねじ締め装置と、前記組立
    用治具から板ばね取付部品と第1,第2の板ばねの組立
    体を取り出す組立体の取出装置とを備えて構成したこと
    を特徴とする板ばねを有する光学系部品の組立装置。
  5. 【請求項5】 前記板ばね取付部品の供給装置、第1の
    板ばねの供給装置、第2の板ばねの供給装置、自動ねじ
    締め装置および組立体の取出装置の群と、前記組立用治
    具とのいずれか一方を、インデックス回転する回転体上
    に設置したことを特徴とする請求項4記載の板ばねを有
    する光学系部品の組立装置。
  6. 【請求項6】 リード線収納穴を有する板ばね取付部品
    に、第1,第2の板ばねをほぼX字型に交差させて取り
    付けた組立体と、この組立体の第1,第2の板ばねを取
    り付けるための穴状空間とリード線とを有する相手方部
    品とを組み立てる板ばねを有する光学系部品の組立方法
    において、前記相手方部品を位置決めしてセットすると
    ともに、この相手方部品側に第1,第2の板ばねの先端
    部を向けて組立体を位置決めしてセットし、前記組立体
    の板ばね取付部品に設けられたリード線収納穴に、前記
    相手方部品に設けられたリード線を挿通したのちそのリ
    ード線を把持し、次に第1,第2の板ばねの先端部間の
    間隔を、相手方部品に設けられた穴状空間内に挿入可能
    に収縮させ、収縮させた状態に拘束しながら相手方部品
    と組立体とを相対的に接近させる方向に移動させ、相手
    方部品の穴状空間内に第1,第2の板ばねの先端部を挿
    入し、その後第1,第2の板ばねの先端部の拘束を解除
    し、ついで相手方部品と組立体との相対的位置および姿
    勢を変えずにねじ通し穴およびねじ穴を自動ねじ締め装
    置の方向に真っ直ぐに向くように回転させ、相手方部品
    の穴状空間の内壁に、第1,第2の板ばねの先端部をね
    じ止めすることを特徴とする板ばねを有する光学系部品
    の組立方法。
  7. 【請求項7】 リード線収納穴を有する板ばね取付部品
    に、第1,第2の板ばねをほぼX字型に交差させて取り
    付けた組立体と、この組立体の第1,第2の板ばねの先
    端部を取り付けるための穴状空間とリード線とを有する
    相手方部品とを組み立てる板ばねを有する光学系部品の
    組立方法において、固定ベースに回転ブロックを回転可
    能に支持し、この回転ブロックに、前記組立体用の位置
    決め台と、前記相手方部品用の位置決め台と、前記組立
    体用のクランプ手段と、前記相手方部品用のクランプ手
    段と、前記相手方部品から引き出されかつ組立体の板ば
    ね取付部品に設けられたリード線収納穴に挿通されたリ
    ード線を把持するリード線把持部とを設けるとともに、
    前記組立体用の位置決め台と相手方部品用の位置決め台
    のいずれか一方を他方に対して接近,離間する方向に摺
    動可能に取り付け、さらに前記摺動する位置決め台を摺
    動操作する操作部材と、摺動する方の位置決め台を他方
    の位置決め台に対して予め決められた位置関係にクラン
    プする摺動位置決め台用のクランプ手段を設ける構成に
    してなる治具を使用して行うことを特徴とする板ばねを
    有する光学系部品の組立方法。
  8. 【請求項8】 リード線収納穴を有する板ばね取付部品
    に、第1,第2の板ばねをほぼX字型に交差させて取り
    付けた組立体と、この組立体の第1,第2の板ばねの先
    端部を取り付けるための穴状空間とリード線とを有する
    相手方部品とを組み立てる板ばねを有する光学系部品の
    組立装置において、請求項7記載の組立用治具と、前記
    位置決め台にセットされた組立体の第1,第2の板ばね
    の先端部をその両側から収縮させ、収縮した状態に拘束
    し、前記相手方部品の穴状空間内に挿入する板ばね拘束
    挿入機構とを備えて構成したことを特徴とする板ばねを
    有する光学系部品の組立装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の組立用治具と、前記組立
    用治具に取り付けられた相手方部品用の位置決め台に相
    手方部品を供給しセットする相手方部品の供給装置と、
    前記組立用治具に取り付けられた組立体用の位置決め台
    に板ばね取付部品と第1,第2の板ばねの組立体を供給
    しセットする組立体の供給装置と、前記組立用治具に取
    り付けられた位置決め台にセットされた組立体の第1,
    第2の板ばねの先端部をその両側から収縮させ、収縮し
    た状態に拘束し、前記相手方部品の穴状空間内に挿入す
    る板ばね拘束挿入機構と、前記相手方部品の穴状空間に
    挿入された組立体の第1,第2の板ばねの先端部をねじ
    止めする自動ねじ締め装置と、前記組立用治具から完成
    品である光学系部品を取り出す完成品の取出装置とを備
    えて構成したことを特徴とする板ばねを有する光学系部
    品の組立装置。
  10. 【請求項10】 前記相手方部品の供給装置、組立体の
    供給装置、板ばね拘束挿入機構、自動ねじ締め装置およ
    び完成品の取出装置の群と、前記組立用治具のいずれか
    一方を、インデックス回転する回転体上に設置したこと
    を特徴とする請求項9記載の板ばねを有する光学系部品
    の組立装置。
  11. 【請求項11】 リード線収納穴を有する板ばねを有す
    る光学系部品において、前記リード線収納穴に、これと
    直交する方向の一側部に開口する開口溝を形成したこと
    を特徴とする板ばねを有する光学系部品。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の開口溝付板ばね取付
    部品に第1,第2の板ばねをほぼX字型に交差させて取
    り付けた組立体と、この組立体の第1,第2の板ばねの
    先端部を取り付けるための穴状空間とリード線とを有す
    る相手方部品とを組み立てる板ばねを有する光学系部品
    の組立方法において、前記相手方部品を位置決めしてセ
    ットし、この相手方部品に設けられたリード線を引き出
    して把持したのち、前記組立体の第1,第2の板ばねの
    先端部を相手方部品の穴状空間側に向け、かつ組立体の
    板ばね取付部品に形成された開口溝を前記リード線に合
    わせ、前記組立体をリード線に接近する方向に移動さ
    せ、前記開口溝を通じてリード線収納穴にリード線を挿
    通し、ついで前記第1,第2の板ばねの先端部間の間隔
    を、相手方部品の穴状空間内に挿入可能に収縮させ、収
    縮させた状態に拘束しながら相手方部品に組立体を接近
    させる方向に移動させ、相手方部品の穴状空間内に第
    1,第2の板ばねの先端部を挿入し、その後第1,第2
    の板ばね先端部の拘束を解除し、ついで相手方部品と組
    立体との相対的位置および姿勢を変えずにねじ通し穴お
    よびねじ穴を自動ねじ締め装置の方向に真っ直ぐに向く
    ように回転させ、相手方部品の穴状空間の内壁に、第
    1,第2の板ばねの先端部をねじ止めすることを特徴と
    する板ばねを有する光学系部品の組立方法。
JP33043591A 1991-12-13 1991-12-13 板ばねを有する光学系部品およびその組立方法並びにその組立装置 Pending JPH05162034A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114535999A (zh) * 2022-01-29 2022-05-27 贵州华烽汽车零部件有限公司 空气压缩双极泵阀片装配装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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