JPH05160237A - Mosパラメータの抽出方法 - Google Patents

Mosパラメータの抽出方法

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JPH05160237A
JPH05160237A JP32073291A JP32073291A JPH05160237A JP H05160237 A JPH05160237 A JP H05160237A JP 32073291 A JP32073291 A JP 32073291A JP 32073291 A JP32073291 A JP 32073291A JP H05160237 A JPH05160237 A JP H05160237A
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voltage
equation
mobility
gate
drain
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JP32073291A
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English (en)
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Takashi Ogiwara
原 隆 荻
Yukito Owaki
脇 幸 人 大
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精度の良いMOSトランジスタのパラメータ
を短時間で得ることを可能にする。 【構成】 静特性を測定することにより寄生抵抗及び実
行チャネル長を求めるステップと、所定のモデル式を用
いてドレイン電圧の変化に対して移動度μeff の逆数が
急激に変化する第1の変曲点を求め、この変曲点から移
動度μs を求めるステップと、ゲート電圧の変化に対し
て移動度μsの逆数が急激に変化する第2の変曲点を求
めるステップと、ゲート電圧の変化に対して第1の変曲
点のドレイン電圧がゲート電圧の変化に対し急激に変化
する第3の変曲点を求めるステップと、を備えているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMOSトランジスタの動
作解析を行うのに必要なMOSパラメータを抽出するM
OSパラメータの抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、MOSトランジスタからなる集
積回路の設計にはSPICE(Simulation Program with
IC Emphasis) と呼ばれるシミュレータが良く用いられ
る。このSPICEは回路素子の特性(静特性)をモデ
ル化した式と、回路素子の接続情報とに基づいて回路の
各部分(回路素子を含む)における動特性をシミュレー
トするものである。回路素子の1つであるMOSトラン
ジスタの静特性モデルは次の(1)及び(2)式によっ
て表わされる。
【0003】(a)線形領域(VDS≦VDSAT(b)飽和領域(VDS>VDSAT
【0004】ここで、IDSはドレイン電流、Wはチャネ
ル幅、Lは実際のゲート長(実効ゲート長)、μeff
電子の移動度、Coxはゲート酸化膜容量、VGSは寄生抵
抗による電圧降下分を取除いたソース・ゲート間電圧、
DSは寄生抵抗による電圧降下分を取除いたソース・ド
レイン間電圧、VTHはトランジスタのしきい値、FB
バルク電荷のテーラー級数展開係数、VDSATはドレイン
飽和電圧、IDSATは飽和領域におけるドレイン電流を表
す。なお、(2)式のIDS(VDSAT)は(1)式のVDS
にVDSATを代入したときのIDSの値を示し、IDSATとも
表現される。
【0005】一方、移動度は次の(3)式によって与え
られる。
【数1】 ここでVmax は電子の飽和速度を示す。又μs はゲート
電圧変調を受けた表面移動度を示し、次の(4)式によ
って与えられる。
【数2】 ここでμO は低ゲート、低ドレイン電圧での移動度を示
し、θはμs のゲート電圧による劣化の度合いを示す。
【0006】又、(1)式中のVTHは次の(5)式によ
って与えられる。 VTH=VTO−γ(2φF 1/2 −σVDS+{γ・FS ・(2φF −VBS 1/2 +FN ・(2φF −VBS)} …(5) ここでVTOは理想的なしきい値、γはボディファクタ、
BSは基板バイアス電圧を示す。又、φF はフェルミポ
テンシャル、σはスタティック・フィードバック係数、
S は短チャネル効果補正係数、FN は狭チャネル効果
を示す係数であって次の(6)式〜(9)式によって表
現される。
【数3】 ここで、kはボルツマン定数、Tは温度、Qはキャリア
電荷量、NA は基板不純物濃度、ni は真性キャリア濃
度、LD は横方向拡散層の長さ、Wc は円筒接合での空
乏層幅、Wp は平面接合での空乏層幅、η及びδはフィ
ッティングパラメータ、Xj はソース・ドレイン領域の
曲率半径(図10参照)、εsiは基板(シリコン)の誘
導率である。なお、Fs は図10に示す、ゲート下の四
角ABC′D′と四角形ABCDの面積の比を表わして
いる。
【0007】又、(1)式中のFB は次の(10)式に
よって与えられる。
【数4】 一方、(2)式中のLeff はチャネル長変調効果を表わ
すもので、次の(11)式によって与えられる。 Leff =L−ΔL … (11)
【0008】ここでΔLはピンチオフによるチャネル減
少長さを示すもので次の(12)式によって与えられ
る。
【数5】 ここでEp はピンチオフ点の横方向電界、XD はEp
対する比例係数、κはチャネル長変調補正係数を示す。
又、Ep は次の(13)式によって与えられる。
【数6】 ここでIDSATは飽和電流を示し、(2)式の右辺のIDS
(VDSAT)に等しい。又、GDSATは飽和時のドレインコ
ンダクタンスを表わす。
【0009】一方、(2)式における飽和電圧VDSAT
電流の飽和が、1)電子の速度飽和によって起こる場合
は、
【数7】 2)ピンチオフによって起こる場合は、
【数8】 によって各々与えられる。
【0010】従来は、上述の(1)式〜(15)式のう
ち、μo 、θ、VTO、η、NA 、ni 、Xj 、S、κ等
のMOSパラメータの値を試行錯誤によって上下させ、
ドレイン電流の実測値と(1)及び(2)式によって表
わされるドレイン電流の計算値が一致するまで繰返すこ
とによってMOSパラメータを抽出していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のパラ
メータ抽出方法においては、試行錯誤によって実測値と
計算値が一致するまで繰返すことによってMOSパラメ
ータを抽出しているため、非常に多くの時間を要すると
いう問題があった。
【0012】又、移動度μeff の逆数μeff -1とドレイ
ン電圧VDSの間の特性を実測すると図3に示すような折
れ線特性となる。一方、(3)式のモデル式はμeff -1
がVDSの一次関数であることを示しており、(3)式の
モデル式が実際の特性を良く表現していない。したがっ
て全体として電流一電圧特性を、(3)式のモデル式を
用いて合わせようとすると、図9に示すように線形領域
の一部で実際の電流値よりも低い値となり精度の良いM
OSパラメータを抽出できない。更にゲート電圧変調を
受けた表面移動度μs は(4)式のモデル式によって与
えられ、このモデル式から分かるようにμs -1はゲート
電圧VGSの一次関数となる。しかし、μs -1とVGSの実
際の特性を求めると図4に示すような折れ線となってお
り、(4)式のモデル式は実際の特性を表現していな
い。したがって(4)式のモデル式を用いると、ゲート
電圧VGSの小さい所で実際の移動度μsを大きく見積る
ことになってしまい、精度の良いMOSパラメータを抽
出できない。又、図7に示すMOSトランジスタの等価
回路から分かるように、MOSトランジスタには寄生抵
抗RS 、RD が存在する。しかし従来の抽出方法におい
ては、モデル式のゲート電圧VGS及びドレイン電圧VDS
は寄生抵抗の電圧降下分を含んでいないのに、これらの
電圧VGS、VDSの代わりに寄生抵抗による電圧降下分を
含んだゲート電圧Vgs、ドレイン電圧Vdsを用いて抽出
を行っているため、精度の良いパラメータ抽出ができな
かった。
【0013】又、(3)及び(4)式のモデル式によれ
ばμeff 及びμs はドレイン電圧及びゲート電圧VGS
各々依存しているが、理論的には電界に依存すべきもの
である。したがって実効ゲート長Lやゲート酸化膜厚t
oxが変わった場合は最初から全部のパラメータを合わせ
込む必要があり、非常に能率の悪いものとなっていた。
本発明は上記事情を考慮してなされたものであって、で
きるだけ短時間で精度良くMOSパラメータを抽出する
ことのできるMOSパラメータの抽出方法を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によるMOSパラ
メータの抽出方法は、静特性を測定することにより寄生
抵抗及び実効チャネル長を求めるステップと、所定のモ
デル式を用いてドレイン電圧の変化に対して移動度μ
eff の逆数が急激に変化する第1の変曲点を求め、この
変曲点から移動度μs を求めるステップと、ゲート電圧
の変化に対して移動度μs の逆数が急激に変化する第2
の変曲点を求めるステップと、第1の変曲点のドレイン
電圧がゲート電圧の変化に対して急激に変化する第3の
変曲点を求めるステップと、を備えていることを特徴と
する。
【0015】
【作用】このように構成された本発明の抽出方法によれ
ば、パラメータの抽出が系統的に行われるので従来に比
べて時間を短縮できる。又、μeff -1の変曲点とμs -1
の変曲点が求められることにより、μeff 及びμs は実
際に近い特性を有したものとなり、更に寄生抵抗も求め
られることにより寄生抵抗の影響も除去でき、精度の良
いMOSパラメータを得ることができる。
【0016】
【実施例】本発明によるMOSパラメータの抽出方法の
一実施例を図面を参照して説明する。この実施例の抽出
方法は、(1)及び(2)のモデル式に基づいて動特性
をシミュレートする回路シミュレータ例えばSPICE
に用いられるが、(1)式中の移動度μeff は従来と異
なり下記の(16)式によって与えるものとする。
【数9】
【0017】この(16)のモデル式はμeff -1が図3
に示すような折れ線特性を有するものである。ここでV
TRD は電子のドリフトが飽和状態へ遷移する時のドレイ
ン電圧である。このVTRD 及び(16)式中の低ドレイ
ン電圧における移動度μs 並びに電子の飽和速度Vmax
は、次の(17)、(18)、(19)式によって各々
与えられる。
【数10】
【0018】ここで、 μo :低ゲート、低ドレイン電圧での移動度、 θ1 :μs のゲート電圧による劣化の度合い、 ETRG :ゲート電圧の増加に対しμs が劣化を始める縦
方向電場の強さ、 L :実効ゲート長、 Vmaxo:低ゲート電圧での飽和速度、 θ2 :Vmax のゲート電圧VGSによる劣化の度合い、 tox :ゲート酸化膜の厚さ、 EINC :ゲート電圧VGSの増加に対しVTRD が増加を始
める縦方向電場の強さ、 Eo :低ゲート電圧における横方向電場の強さ(=V
TRD /L)、 θ3 :ゲート電圧VGSの増加に対するVTRD の増加の
割合、 を示す。
【0019】なお、(17)式に示す移動度μs の逆数
μs -1は図4に示す折れ線特性を有する。図4におい
て、VTRG は折れ線の変曲点におけるゲート・ソース間
電圧を示しており、VTRG =tox・ETRG で与えられ
る。又、(18)式に示す飽和速度Vmax の逆数Vmax
-1は図5に示すような特性となり、(19)式に示す遷
移電圧VTRD は図6に示すような折れ線特性となる。こ
の図6に示すVINC は折れ線の変曲点におけるゲート・
ソース間電圧VGSであり、VINC =tox・EINC で与え
られる。
【0020】上述の(1)〜(2)及び(5)〜(1
9)のモデル式の中のMOSパメータの抽出は図1に示
す処理手順(ステップ)によって行われる。まずMOS
トランジスタにおいて、ゲート・ソース間電圧Vgs(寄
生抵抗に電圧降下を含む)及びゲート長Lmaskを変化さ
せた場合の静特性(Vds−IDS特性)を測定し、Vds
所定値、例えばVds=0.05Vの時のドレイン・ソー
ス間電流IDSからドレイン・ソース間電流の総抵抗R
total を、Rtotal =0.05/IDSを用いて求め、図
2に示すように横軸にゲート長Lmask縦軸にRtotal
プロットする。この時ρs を抵抗率寄生抵抗をR
para(=RS +RD (図7参照))とするとR
total は、 Rtotal =ρs (Lmask−△L)+Rpara と表わされる。これを利用してゲート・ソース間電圧V
gsを変えた場合、例えばVgsをVgs1 ,Vgs2 ,Vgs3
の3種類の場合のLmaskとRtotal の関係をプロットす
ると、これらの3種類の特性直線は図2に示すように1
点Pで交わる。この点Pの横座標が△Lであり、縦軸が
paraとなる。そして、実効チャネル長LをL=Lmask
−△Lを用いて求める。これにより寄生抵抗Rparaと実
効チャネル長Lが抽出される(図1のステップF1参
照)。
【0021】次に、しきい値VTHの基板バイアス降下を
測定することにより基板不純物濃度NA を求め、このN
A を用いてボディファクタγを求める(図1のステップ
F2参照)。なお、この時のしきい値VTHはドレイン電
流IDSが1μA流れるときのゲート電圧VGSとする。な
お、ゲート電圧VGSはVGS=Vgs−0.5RparaDS
して求められる。
【0022】次に、ゲート長Lが長いトランジスタであ
ってゲート幅Wが広いものに低いドレイン電圧を印加し
た場合のしきい値を求め、このしきい値をVTOとする。
そして、ゲート幅Wを変えた場合のしきい値を測定する
ことにより、(5)式からFN 及びFS を求めるととも
に(9)式を用いてδを求める。又、FN 及びFS から
(10)式を用いてFB を求める(図1のステップF3
参照)。次にドレイン電圧VDSを変化させながらしきい
値を測定することにより(5)式を用いてσの値を求め
る(図1のステップF4参照)。そこでVDSはVDS=V
ds−IDSparaとして求められる。
【0023】上述のようにして求められたパラメータの
値及び(1)式を用いてドレイン電圧VDSを変化させた
ときの移動度μeff を求め、横軸(X軸)にVDS、縦軸
(Y軸)にμeff -1をとって図3に示すようにプロット
し、プロットしたグラフ(特性グラフ)から、(16)
式を用いてμs 、Vmax 、VTRDを求める(図1ステッ
プF5参照)。なお、μs -1は特性グラフとY軸の交点
の値、VTRD は特性グラフの変曲点のX座標、Vmax
特性グラフの傾きから求められる。この時、ゲート電圧
GSは一定の値とする。したがって、μs 、Vmax、及
びVTRD の値はVGSの関数となっている。
【0024】次に、ステップF5と同様にしてゲート電
圧VGSを変えたときのμs を求め、横軸にVGSを、縦軸
にμs -1をとって図4に示すようにプロットし、μ0
θ1 、ETRG を求める(図1のステップF6参照)。又
同様にしてゲート電圧を変えた場合のVmax 及びVTRD
を求め、横軸にVGSを、縦軸にVmax -1をとって図5に
示すようにプロットし、このプロットしたグラフからV
max0及びθ2 を抽出するとともに、横軸にVGSを、縦軸
にVTRD -1をとって図6に示すようにプロットし、この
プロットしたグラフからE0 、EINC 、θ5 を抽出する
(図1ステップF7参照)。
【0025】最後に、飽和電圧VDSATを(14)又は
(15)式を用いて計算し、小さい方の値を飽和電圧V
DSATとし、κを次の(20)式を用いて求める(図1の
ステップF8参照)。
【数11】 このようにして求めたパラメータを用いてIDS−VDS
特性を求めた場合のグラフを図8に示す。このグラフか
ら分かるように従来の場合に比べて実際の特性に近い特
性を得ることができる。
【0026】以上述べたように本実施例によればMOS
パラメータの抽出を系統的に行うので従来の方法に比べ
て時間を短縮することができる。又、μeff 及びμs
実際の特性により近い特性を示すモデル式によって与え
られること及び寄生抵抗の影響を取除いたことにより精
度の良いMOSパラメータを抽出できる。又、上記モデ
ル式が物理法則に適合していることにより精度の良いM
OSパラメータを抽出できる。又、上記モデル式が物理
法則に適合していることにより実効ゲート長Lやゲート
酸化膜toxが変わった場合でもそれ以外のパラメータを
そのまま変えずに使用できることにより能率良くMOS
パラメータを抽出することができる。
【0027】なお、上記実施例においては、VTRD 、μ
s 、μ0 、θ1 、θ2 、θ3 、ETRG 、Vmaxo、EINC
等のパラメータはプロットしたグラフから求めたが最小
2乗法等を用いて計算によって求めても良い。又、短チ
ャネル効果の補正係Fs にドレイン電圧VDSの依存性を
持たせるために(1)式及び(5)式の変わりに次の
(22)式及び(23)式を用いても良い。
【0028】
【数12】
【数13】 ここで、
【数14】
【数15】
【数16】 であり、 FLIN :線形領域におけるチャージシェア係数 Wso :ソース空乏層の影響のない場合のソース端での
チャネル下空乏層幅 WDO :ドレイン空乏層の影響のない場合のドレイン橋
でのチャネル下空乏層幅、 WSB :ソースと基板の間の空乏層幅 WDB :ドレインと基板の間の空乏層幅 Wsc :ソース側空乏層橋でのチャネル下空乏層幅 WDC :ドレイン側空乏層橋でのチャネル下空乏層幅 DW :ソース側からドレイン側へ向って太るチャネル
下空乏層の単位長さ当りの太り Ls :ゲート直下でソース端から伸びるソース空乏層
幅 LD :ゲート直下でドレイン端から伸びるドレイン空
乏層幅 ND :ソース・ドレイン部の不純物濃度 VBI :ビルトインポテンシャル である。
【0029】そしてモデル式として(1)及び(5)式
の代わりに(22)及び(23)式を用いた場合は、上
記実施のステップF3においてFs の代わりにFLIN
を求めれば良い。又、上記実施例においては、飽和電圧
DSATを(14)又は(15)式を用いて求めたが、次
のようにして求めても良い。 (i) 電流の飽和が電子の速度飽和によって起こる場合
とし、 (ii) 電流の飽和がピンチオフによって起こる場合は、
(22)式を用いてドレイン電圧VDSを変化させた時の
ドレイン電流IDSが極大IDSAT2 となるドレイン電圧
DSAT2 を求める。次に(37)式にしたがってV
DSAT1 とVDSAT2 のうち小さい方の電圧をVDSAT'
とする。 VDSAT' =min {VDSAT1 ,VDSAT2 } …(37)
【0030】飽和電圧VDSATは以下の(38)式にした
がって求める。 (1) VDSAT' =VDSAT1 の時は VDSAT=VDSAT1 +IDSAT1 ×(RS +RD ) (2) VDSAT' =VDSAT2 の時は VDSAT=VDSAT2 +IDSAT2 ×(RS +RD ) …(38) ここで電流の飽和がピンチオフ、すなわちVDSAT=V
DSAT2 の場合、κは次の(39)式を用いて求める。
【数17】 ここで
【数18】 であり、VDS′はVgs=Vds時の寄生抵抗による電圧降
下分を除いたドレイン電圧である。こうすることによ
り、ゲート長Lが短く、ピンチオフになる前に電子の速
度飽和によって飽和領域に達する場合の飽和電圧を正し
く求めることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、精度の良いMOSトラ
ンジスタのパラメータ抽出を短時間で能率良く行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のパラメータ抽出の処理手順
を示す流れ図。
【図2】ゲート長とMOSトランジスタの総抵抗との関
係を示すグラフ。
【図3】移動度μeff の逆数とドレイン電圧VDSとの関
係を示すグラフ。
【図4】移動度μs の逆数とゲート電圧VGSとの関係を
示すグラフ。
【図5】飽和速度Vmax の逆数とゲート電圧VGSとの関
係を示すグラフ。
【図6】VTRD とゲート電圧VGSとの関係を示すグラ
フ。
【図7】寄生抵抗を含むMOSトランジスタの等価回路
図。
【図8】本発明におけるモデル式によって求めた電流電
圧特性と実際の特性を示すグラフ。
【図9】従来の方法(SPICE)におけるモデル式に
よって求めた電流−電圧特性と実際の特性を示すグラ
フ。
【図10】MOSトランジスタの断面図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静特性を測定することにより寄生抵抗及び
    実効チャネル長を求めるステップと、 所定のモデル式を用いてドレイン電圧の変化に対して移
    動度μeff の逆数が急激に変化する第1の変曲点を求
    め、この変曲点から移動度μs を求めるステップと、 ゲート電圧の変化に対して移動度μs の逆数が急激に変
    化する第2の変曲点を求めるステップと、 第1の変曲点のドレイン電圧がゲート電圧の変化に対し
    て急激に変化する第3の変曲点を求めるステップと、 を備えていることを特徴とするMOSパラメータの抽出
    方法。
JP32073291A 1991-12-04 1991-12-04 Mosパラメータの抽出方法 Pending JPH05160237A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104808126A (zh) * 2014-01-28 2015-07-29 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 Mos晶体管的测试结构及测试方法

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CN104808126A (zh) * 2014-01-28 2015-07-29 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 Mos晶体管的测试结构及测试方法
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