JPH0515819U

JPH0515819U - 耳飾り用のピン

Info

Publication number: JPH0515819U
Application number: JP073791U
Authority: JP
Inventors: 時雄菊島
Original assignee: 株式会社キクシマ
Priority date: 1991-08-20
Filing date: 1991-08-20
Publication date: 1993-03-02

Abstract

(57)【要約】【目的】耳飾り用のピンを新規な構造として、耳たぶに
挿入する際に耳たぶの孔を傷付けたりすることがなく、
かつピンのコストを大幅に低減させることを可能とした
ものである。【構成】先端に球状の膨頭部２を形成したことを特徴と
する。【効果】丸棒の先端がより太い径で丸められており、か
つ丸棒の長さ方向の側面に周溝がないため耳たぶに挿入
する際に耳たぶの孔を傷付けたりすることがない。ま
た、丸棒の長さ方向の適所に周溝を形成する必要がな
い。この周溝を形成する工程の省略によって、従来の耳
飾り用のピンを用いる場合に比べて、装身具全体として
大幅な原価低減が可能となった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、耳飾り用のピンを新規な構造として、耳たぶに挿入する際に耳たぶの孔を傷付けたりすることがなく、かつピンのコストを大幅に低減させることを可能としたものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ピアスイヤリングその他の耳飾り用のピンとしては、図４のように、貴金属の丸棒１１を所定の長さに切断し、その長さ方向の適所に周溝１２を形成したものが知られている。この丸棒１１は欧米では図４（イ）のように０．８〜０．９φの太さとなっており、しかも先端が丸められているので耳たぶの孔に挿入する場合に、耳たぶを傷付けるおそれはない。一方、日本ではこの丸棒１１は欧米の１４金に対して１８金のようなより高級な貴金属を使用しているという意味で、コストの面から図４（ロ）のように０．６〜０．７φの太さとなっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

しかしながら上記我が国における上記従来例においては、丸棒がもともと細いものであるから欧米の丸棒との０．１〜０．２ｍｍの直径の差は大きく、外観的には非常に鋭利な感じがする上、使用の際にも耳たぶの孔を引っかいてしまうようなことが往々にして生じ、非常に大きな問題となっていた。

【０００４】そこでこの考案は、耳飾り用のピンの基本的な形状を工夫することによって、従来例の上記問題点を解消したものである。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

すなわち、この考案の耳飾り用のピンは、先端に球状の膨頭部を形成したことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

この考案の耳飾り用のピンは以上のように構成したので、丸棒の先端がより太い径で丸められており、かつ丸棒の長さ方向の側面に周溝がないため耳たぶに挿入する際に耳たぶの孔を傷付けたりすることがない。

【０００７】また、丸棒の長さ方向の適所に周溝を形成する必要がない。この周溝を形成する工程の省略によって、従来の耳飾り用のピンを用いる場合に比べて、装身具全体として大幅な原価低減が可能となった。

【０００８】

【実施例】

以下この考案の耳飾り用のピンの一実施例を図面に基いて説明する。

【０００９】図１において、１は金やプラチナ等からなる貴金属製の丸棒で、先端を加工して球状の膨頭部２が形成してある。また、３は上記丸棒１の他端に形成した種々の形状からなる装飾体である。

【００１０】上記丸棒１はキャッチと称する止金具４に挿入して抜け止めされる。上記止金具４は、基板５の中央部に貫通孔６を穿設するとともに、貫通孔６の中心線上で互いに弾発状態で接触するように屈曲した屈曲片７を設け、この屈曲片７の長さ方向に沿って補強リブ８を形成したものである。そして貫通孔６に挿入した丸棒１を屈曲片７によって挟持し、上記膨頭部２によって抜け止めするようになっている。

【００１１】図２は丸棒１の拡大断面を示すもので、その主要な部分は０．６〜０．７φの直径を有しており、その先端の膨頭部２は０．８〜０．９φの直径を有するように形成されている。したがって通常丸棒１とほぼ同様ないしやや大きめに形成される耳たぶの孔には、膨頭部２は耳たぶの孔の伸縮性とも相まって無理なく挿入することができる。それゆえ、従来の我が国における耳飾り用のピンとほとんど原価的には変わるところがない。

【００１２】図３は使用状態の断面を示すもので、装飾体３に丸棒１の末端をロー付けし、丸棒１を先端の膨頭部２側から耳たぶの孔９に耳たぶの表側から挿入される。丸棒１が耳たぶの裏側に突き出した後、この丸棒１をさらに止金具４の貫通孔６に突き通し、互いに弾発状態で接触するように屈曲した屈曲片７の間を膨頭部２が顔を覗かせるまで押し込む。膨頭部２が屈曲片７から突き出したところで装着が完了し、膨頭部２は屈曲片７で抜け止めされる。

【００１３】丸棒１を耳たぶから取り外す操作は以上と逆の操作を行なえばよい。

【００１４】

【考案の効果】

【００１５】また、丸棒の長さ方向の適所に周溝を形成する必要がない。この周溝を形成する工程の省略によって、従来の耳飾り用のピンを用いる場合に比べて、装身具全体として大幅な原価低減が可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の耳飾り用のピンの一実施例を示す概
略側面図である。

【図２】図１の要部拡大断面図である。

【図３】使用状態を示す断面図である。

【図４】図４（イ）、（ロ）は従来例の要部を示す側面
図である。

【符号の説明】１丸棒２膨頭部３装飾体４止金具５基板６貫通孔７屈曲片８補強リブ９耳たぶの孔１１丸棒１２周溝

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】先端に球状の膨頭部（２）を形成したこ
とを特徴とする耳飾り用のピン。