JPH05157533A - パターン欠陥測定装置 - Google Patents

パターン欠陥測定装置

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JPH05157533A
JPH05157533A JP34769391A JP34769391A JPH05157533A JP H05157533 A JPH05157533 A JP H05157533A JP 34769391 A JP34769391 A JP 34769391A JP 34769391 A JP34769391 A JP 34769391A JP H05157533 A JPH05157533 A JP H05157533A
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light
pattern
signal
light beams
beam light
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JP34769391A
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Hiroo Fujita
宏夫 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】液晶表示装置等の電極パターンの断線、ショー
ト等のパターン欠陥を非接触で高精度に検出する測定装
置を提供すること。 【構成】音響光学素子から周波数の異なる2ビーム光を
発生させ、2ビーム光の間の光路差の変化を電気信号の
位相差として検出する光ヘテロダイン干渉の構成とす
る。このとき、パターンの形成された方向に2ビーム光
の方向を変換して、2ビーム光をパターンを縦断する方
向、横断する方向に走査する。パターンの欠陥は2ビー
ム光の光路差の変化から検出できる。 【効果】2ビーム光の間の光路差が高精度で検出でき
る。パターンがどの方向を向いていても自由に2ビーム
光が走査でき、走査機構が簡素化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置等に用いら
れる電極パターンの如き、微小なパターンの断線、ショ
ート等を非接触で測定するパターン欠陥測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】大きい画面を持つ液晶表示装置が広く用
いられてきたが、画素駆動用ICと画素を接続する電極
も10μm程度の幅に微細化すると共に、電極本数も増
加してきた。画像品質を高めるために微細電極パターン
が正常に形成されていることが必要で、生産工程では電
極の欠陥、特に断線、欠け、ショートの検査が重要にな
っている。従来のパターン欠陥検出法として、(1)T
Vカメラでパターンを拡大し、画像処理により欠陥検出
する方法、(2)接触端子を用いて電気的導通を検出す
る方法が多く用いられている。(1)の方法は、電極部
を照明して反射光あるいは透過光をTVカメラで検出
し、得られたビデオ信号を2値化して白黒の2値化パタ
ーンを作成する。検出された2値化パターンのデータ
と、本来形成されているべきパターンデータを比較して
パターン欠陥を検出する。(2)の方法は、接触端子を
パターン上に置いてパターン面を機械ステージで移動さ
せ、電気的な導通を測定してパターン欠陥を検出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】(1)のTVカメラに
よる画像処理法は、電極が透明電極の場合には、電極部
とガラスで出来た基材部との間に反射光強度、透過光強
度の差が少なくなり、ビデオ信号を2値化するときのス
ライスレベル強度の設定が困難で、安定した2値化パタ
ーンが得られにくいという問題点がある。また、不透明
電極の場合でも、検出した2値化パターンと基準となる
2値化パターンを比較するとき、画像処理部のハードウ
エア、ソフトウエアの構成が複雑になり、生産現場で簡
易的に使用することができない。(2)の接触端子を用
いる方法は、端子をパターン面上で機械的に走査させる
ことにより、パターンに傷が付く、走査時間が長くなる
という問題点がある。また、色々な方向に形成されたパ
ターンを測定するとき、パターン面を機械的ステージで
回転させるか、端子の移動方向を変化させることが必要
になり、機械的走査系が複雑になるという問題点があ
る。本発明は上記問題点を解消し、簡素な構成で信頼性
の高いパターン欠陥検出装置を実現することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、レーザ光源から放射されるレーザ光を、少
なくとも周波数がfmの交流信号で駆動される音響光学
素子により、周波数が異なり且つ異なる方向に進行する
2ビーム光に分離せしめ、該2ビーム光を光アイソレー
タにより2方向に分割し、一方の方向に進行する2ビー
ム光を第一の受光器で検出して参照光信号を作成し、他
方の方向に進行する2ビーム光を走査方向変換素子に入
射し、該走査方向変換素子により2ビーム光の方向を進
行方向に垂直な面内の設定された方向に回転せしめ、対
物レンズにより前記周波数fmに応じた距離だけ離れて
互いに平行に進行する微小スポットに集光してパターン
欠陥が測定される被測定物面上に照射せしめ、パターン
の形成された方向に応じて設定された前記2ビーム光を
走査せしめ、被測定物からの反射光を第二の受光器で検
出せしめて物体反射光信号を作成し、該物体反射光信号
と前記参照光信号との間の位相差を検出する位相差検出
器を設けて、前記被測定物に照射された2ビーム光の間
の光路差に起因する位相の変化を走査の各位置で検出
し、位相変化から前記被測定物上のパターンの欠陥を測
定することを特徴とする。
【0005】
【作用】音響光学素子から周波数が異なり、異なる方向
に進行する2ビーム光を発生させ、2ビーム光をパター
ンが形成された被測定物面上に照射する。2ビーム光を
パターン上で走査させるとき、特殊形状のプリズムから
成る走査方向変換素子により、2ビーム光を構成する各
々のビームを結ぶ直線の方向を進行方向に垂直な面内で
任意の方向に回転させる。パターンが形成されている方
向に応じ、また測定の目的に応じて2ビーム光の方向を
変換する。例えば、パターンの断線とショート検出で
は、2ビームの方向を90度変化させるが、被測定物の
表面を機械的に回転させる必要が無く、光学的な変換が
可能になる。周波数が異なる2ビーム光を用い、反射光
を干渉させることで光ヘテロダイン干渉が行われる。ヘ
テロダイン干渉では干渉信号の周波数は一定に保ち、位
相変化を検出する。パターンに欠陥があれば2ビーム光
が照射された2点間の距離が変化する。従って、2ビー
ム光の間の光路差が変化する。この光路差を電気信号の
位相の変化として検出するが、物体面に照射しない基準
となる参照光信号を用いて、参照光信号との間の位相変
化として検出する。
【0006】
【実施例】以下に図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の全体動作を説明するシステム
ブロック図である。10はレーザ光源で、He−Neレ
ーザ管、あるいは半導体レーザ等から成り、レーザ光1
00を放射する。110はレーザ光100の動作を制御
する光学系で、音響光学素子11(以下にAOと略記す
る)、光アイソレータ12、走査方向変換素子13、対
物レンズ14及び図示していないが他のレンズ、ミラー
などの光学素子から構成される。なお、光学系110の
詳細は後述する。15は周波数fmの信号を発生する交
流信号源、16は直流電圧を発生する直流信号源であ
る。17は交流信号源15と直流信号源16からの信号
を入力とし、AO11の動作を制御する音響光学素子ド
ライバー(以下にAOドライバーと略記する)である。
AOドライバー17は直流電圧信号を高周波信号に変換
する電圧制御発振器(VCO)、高周波パワーアンプ、
平衡変調器等から構成される。直流信号源16から発せ
られる電圧がVaのとき、VCOにより周波数faの交
流信号に変換する。平衡変調器は周波数fmとfaの信
号に対してAM変調を行い、キャリアー周波数fa成分
を抑制して、fa±fmなる2周波数成分を持つ信号を
作成してAO11に印加する。
【0007】2周波数成分の超音波進行波がAO11内
部を進行するとき、光に対する回折格子として作用す
る。従って、AO11に入射するレーザ光100は異な
る方向に回折して進行する2ビーム光101、102に
分離するが、1次回折光がさらに±1次回折光に分離し
たものである。この2ビーム光101、102はドップ
ラーシフトにより周波数が変調される。レーザ光100
の周波数をfoとしたとき、ビーム101、102の周
波数は、fo+fa+fm、fo+fa−fmとなる。
このとき、2ビーム光101、102の間の差周波数は
2fmである。なお、交流信号源15による周波数fm
で2ビーム光の間の角度を制御するが、角度は周波数に
比例する。また、直流信号源16の電圧により回折角度
を変化させることができる。2ビーム光101、102
を光アイソレータ12により2方向に分割する。反射し
て一方の方向に進行する2ビーム光は参照光103、1
04として第一の受光器18で受光する。透過して他方
の方向に進行する2ビーム光はステップモータ19によ
り光軸の周りに回転する走査方向変換素子13に入射す
る。走査方向変換素子13はプリズムの組合せから成
り、その反射面を光軸の周りに回転することにより、回
転角度の2倍の角度方向に2ビーム光の方向を変換す
る。ここで、2ビーム光の方向変換とは、2ビーム光を
構成する各々のビームの強度最大点を結ぶ線の方向を、
ビームの進行方向に対して垂直な面内で変換すること
で、パターンの形成されている方向に応じ、また欠陥測
定の種類に応じて変換方向を設定する。
【0008】走査方向変換素子13を出射した2ビーム
光を対物レンズで微小なスポット径に集光し、パターン
欠陥が測定される被測定物20に照射する。被測定物2
0はパルスステージ等の機械ステージ21に設置され、
X−Y平面内で移動する。被測定物20の面上では、機
械ステージ21を停止して2ビーム光を光学的に走査し
ても良く、逆に2ビーム光の光学的走査を停止して機械
ステージ21を移動しても良い。さらには、2ビーム光
の光学的走査と機械ステージ21の移動の両方を組み合
わせてもよい。被測定物20に照射する2ビーム光は交
流信号源15の周波数fm及び光学系110を構成する
各種レンズの焦点距離に応じた距離だけ離れて互いに平
行に進行する。被測定物20で反射した2ビーム光は対
物レンズ14、走査方向変換素子13を逆進して光アイ
ソレータ12で反射され、反射光105、106として
第二の受光器22で検出される。
【0009】第一の受光器18、第二の受光器22で受
光される2ビーム光は周波数が異なるため、受光器上で
干渉すると差周波数2fmのビート信号が発生する。こ
のビート信号はA+B・cos(2π・2fmt+φ)
なる形で表されるが、直流成分となる光強度Aはカット
し、交流信号B・cos(2π・2fmt+φ)のみを
検出する。ここでφは位相である。このようなビート周
波数の光信号を検出する技術は光ヘテロダイン干渉法と
して知られており、本願発明者により特許公報平3−4
4243号公報の光ヘテロダイン干渉法による表面形状
測定装置に詳細に述べられており、本願では説明を省略
する。参照光となる2ビーム光103、104は被測定
物20に照射しないため、参照光信号23の位相φrは
一定である。ここで、参照光信号をB1・cos(4π
fmt+φr)で表す。反射光の2ビーム光105、1
06を干渉させて得られる物体反射光信号24の位相φ
sは、被測定物20に照射された2ビーム光の2点間の
光路長の差に応じて変化する。ここで、物体反射光信号
をB2・cos(4πfmt+φs)で表す。25は参
照光信号23と物体反射光信号24の間の位相差φr−
φsを検出する位相差検出器である。位相φrは一定値
であるため、位相差を検出することにより、被測定物2
0に照射される2ビーム光の間の光路長差を検出するこ
とができる。なお、反射光強度B1、B2に変化があっ
ても位相差の測定は影響を受けない。26はデータ処理
部で、検出された位相差の変化から被測定物20のパタ
ーン欠陥を判定する。
【0010】図2に本発明による2ビーム光を発生し、
方向を変換する光学系の構成例を示す。レーザ光源10
から出射したビーム100をシリンドリカルレンズ(焦
点距離f1)201と凸レンズ(焦点距離f2)202
の組合せにより、紙面に平行な面内に広がりを持ち、紙
面に垂直な方向に集束するシート状ビームに変換してA
O11に照射する。図1で説明したごとくAO11から
は周波数が異なる2ビーム光が発生する。但し本図では
2ビーム光を省略している。AO11を出射したビーム
は凸レンズ203(焦点距離f2)とシリンドリカルレ
ンズ204(焦点距離f1)により再び円形状のビーム
に変換する。このとき、シリンドリカルレンズ201と
204の屈折作用面は互いに直交する方向に設定する。
2ビーム光を2方向に分割する光アイソレータ12を凸
レンズ203とシリンドリカルレンズ204の間に配
し、凸レンズ205により集光して参照光として第一の
受光器18で検出する。また物体からの反射光を凸レン
ズ206により集光し、第ニの受光器22で検出する。
ここで、受光器18、22に入射する参照光、反射光は
シート状ビームで、受光面よりも大きな広がりをもたせ
る。受光器18、22を紙面内方向に移動する機構を持
たせて、ビート信号の相互の初期位相差を機械的に調整
できるようにする。
【0011】AO11からは回折1次光による2ビーム
光以外に、非回折光、高次回折光も発生するため、シリ
ンドリカルレンズ204の後方焦点位置207で非回折
光、高次回折光をカットし、回折1次光による2ビーム
光だけを通過させる。この通過した2ビーム光は発散光
として凸レンズ(焦点距離f3)208に入射して平行
光にコリメートされ、ガルバノミラー(以下にGMと略
記する)209に入射する。GM209は紙面に平行な
面内で反射角度を変化させ、AO11による回折方向と
同じ方向に2ビーム光を走査する。GM209で反射し
て走査される2ビーム光は凸レンズ210(焦点距離f
4)で集光され、発散光として走査方向変換素子13に
入射する。走査方向変換素子13は正三角形プリズム2
11と頂角が30度、60度の直角プリズム212から
構成され、直角プリズム212の反射底面213をステ
ップモータ19により光軸の周りに回転させる。なお、
2ビーム光はプリズム内部をV字型の光路で進行する。
正三角形プリズム211の入射面214に入射する2ビ
ーム光の各々のビームの強度最大点を結ぶ線の方向が紙
面に平行なA方向であるとき、反射底面213の回転に
より、回転角度の2倍の角度方向に2ビーム光の方向が
変換される。走査方向が変換された2ビーム光を凸レン
ズ(焦点距離f5)215に入射してコリメートし、対
物レンズ(焦点距離f0)216で微小なスポットに集
光して被測定物20に照射する。
【0012】図2で説明した光学系ではAO11で2ビ
ーム光を発生し、GM209で2ビーム光を1次元的に
走査する例である。GM209の反射角度の変化がθで
あれば、被測定物20の面上での2ビーム光の走査距離
Dgは、Dg=f4・f0・θ/f5となる。被測定物
20のパターン長さが上記の走査距離Dgよりも大きい
場合は、GM209の走査と機械ステージ21を併用し
て走査を行う。さらにAO11も直流信号源16の電圧
を変化させることで、2ビーム光を走査することができ
る。従って、AO11とGM209及び機械ステージ2
1の3つを併用して走査することもできる。2ビーム光
を1次元的に走査するとき、走査方向と直交する方向は
機械ステージ21で行うが、GM209と直交する方向
に走査を行う走査素子を設けて、2次元的に2ビーム光
を走査する構成でもよい。
【0013】図3に2ビーム光の走査方向変換例を示
す。被測定物20の面上で、AO11から発生する2ビ
ーム光の各々のビーム101、102を結ぶ直線の方向
がX方向にあるとする。図3(1)は走査方向変換素子
13の直角プリズム212の反射底面213の光軸との
角度が紙面に平行な面内のθ=0度の状態にある場合の
2ビーム光の方向で、方向変換は無くてX方向に向いて
いる。図3(2)は反射底面213を15度光軸の周り
に回転した場合で、2ビーム光の方向はX方向から30
度の方向に変換される。このようにして、反射底面21
3の回転角度の2倍の角度方向に2ビーム光の方向を変
換できる。パターン上での2ビーム光の走査では、反射
底面213を±45度の角度範囲で回転すれば全方向に
2ビーム光を走査することができる。
【0014】図4に電極パターンの欠陥検出を行うとき
の2ビーム光走査の例を示す。図4(1)は走査の方向
を示す図で、411、412,,,41nは電極パター
ン部である。42は電極パターン411上をY軸方向に
縦断して走査する2ビーム光で、43は電極パターンを
X軸方向に横断して走査する2ビーム光である。42に
示す2ビーム光に対して、直角プリズム212の反射底
面213を45度回転させれば43に示す2ビーム光の
方向が得られる。このように、2ビーム光の走査方向が
光学的手段で容易に変換されるため、機械ステージ21
を用いてパターン面を回転させる必要が無くなる。42
に示す2ビーム光の走査では図4(2)に示した電極パ
ターン411の断線検出を行う。2ビーム光の間に断線
による段差が生じれば、2ビーム光の間に光路差が生じ
て位相が変化する。43に示す2ビーム光の走査では図
4(3)に示した電極パターンのショート検出を行う。
この場合も、基材部のガラスと電極部の間の段差の変化
から2ビーム光の間に光路差が生じて位相が変化する。
【0015】図5で2ビーム光の間の光路差と検出する
位相の関係を断線検出の例を用いて説明する。図5の5
0は電極パターン部、51はガラスの基材部である。点
線で囲んだ位置52でパターンの断線がある。53、5
4はパターンに照射される2ビーム光で、3つの状態
A、B、Cを示している。状態Aは正常なパターン50
に照射されている場合、状態Bは断線した部分52に照
射されている場合、状態Cは基材部51に照射されてい
る場合である。状態A、Cにおいては2ビーム光の間に
光路差が無い。状態Bでは2ビーム光の間に光路差が生
じる。レーザ光の波長をλ、電極パターン50と基材部
51の間の段差をΔhとしたとき、位相φとΔhの関係
は、Δh=λφ/4πである。レーザ光源10にHe−
Neレーザを用いるとき、位相角1度当りのΔhは0.
00088μmであり、1/100波長以下の光路差が
検出できる。位相検出を行うとき、参照光信号23、物
体反射光信号24の個々の位相の絶対値は重要ではな
く、両者の位相差が重要になって来る。従って電極パタ
ーン50が無い基材部51に2ビーム光が照射されてい
る場合に、受光器の位置を調整し、初期位相差を0に調
整する。このとき、状態Aでは位相差は0で断線が無い
と判断でき、状態Bでは位相差が発生するために断線が
あると判断される。
【0016】位相差検出では0〜2πまたは−π〜πの
範囲の角度が測定される。このとき検出される光路差Δ
hは、−λ/4≦Δh≦λ/4の範囲であり、位相差の
符号により凹凸が判断できる。本例のような欠陥測定で
は凹または凸のいずれかの状態を検出するために、Δh
≦λ/2の範囲まで可能である。本例で述べた欠陥検出
では位相検出であったが、断線等の検出では位相差だけ
でなく、物体反射光信号24の振幅成分も変化するた
め、振幅検出も併用しても良い。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明かなごとく、本発明で
は2ビーム光を用いた光ヘテロダイン干渉により、0.
01μmまでの光路差が安定して検出できるため、特に
ショート検出の測定分解能が高い。また、電気信号によ
る位相検出を行うため、反射光強度変化に影響されず、
簡素なデータ処理でリアルタイム的に欠陥検出が可能で
ある。また、2ビーム光の間隔は交流信号の周波数だけ
で容易に可変となり、パターンの大きさに合わせて2ビ
ーム光が設定できる。更に2ビーム光の走査方向を光学
的に任意の方向に自由に変換できるため、パターン面を
機械的に回転させる必要もなく、機械ステージ系の構成
も簡略化できる。以上のことから従来の測定装置に比べ
て高精度、高速度の測定が簡素な構成で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】2ビーム光の方向を変換して走査を行う光学系
の構成を示す図である。
【図3】2ビーム光の方向の変換を示す図である。
【図4】(1)は電極パターン上での2ビーム光の走査
の方向を示す図で、(2)は断線検出例を示す図で、
(3)はショート検出を示す図である。
【図5】パターンの断線の場合に、光路差と位相の関係
を説明する図である。
【符号の説明】
10 レーザ光源 11 音響光学素子 12 光アイソレータ 13 走査方向変換素子 15 交流信号源 18 第一の受光器 22 第二の受光器 23 参照光信号 24 物体反射光信号 25 位相差検出器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源から放射されるレーザ光を、
    音響光学素子を介して周波数と進行方向が異なる2つの
    ビームから成る2ビーム光に分割し、該2ビーム光の各
    ビームを光アイソレータにより2方向に分割し、一方の
    方向に進行する2ビーム光を第一の受光器で検出して参
    照光信号を作成し、他方の方向に進行する2ビーム光を
    走査方向変換素子に入射せしめ、該走査方向変換素子に
    より2ビーム光の方向を進行方向に垂直な面内で回転さ
    せた後、対物レンズにより微小スポットに集光してパタ
    ーン欠陥が測定される被測定物面上に照射せしめ、該被
    測定物からの反射光を第二の受光器で検出して物体反射
    光信号を作成し、該物体反射光信号と前記参照光信号と
    の間の位相差を位相差検出器により検出し、前記被測定
    物に照射された2ビーム光の各ビーム間の光路差に起因
    する位相の変化を走査の各位置毎に求め、前記被測定物
    上のパターンの欠陥を検出することを特徴とするパター
    ン欠陥測定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101136865B1 (ko) * 2007-04-19 2012-04-20 삼성전자주식회사 패턴 균일도 검사장치
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