JPS6249562B2 - - Google Patents

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JPS6249562B2
JPS6249562B2 JP7719076A JP7719076A JPS6249562B2 JP S6249562 B2 JPS6249562 B2 JP S6249562B2 JP 7719076 A JP7719076 A JP 7719076A JP 7719076 A JP7719076 A JP 7719076A JP S6249562 B2 JPS6249562 B2 JP S6249562B2
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JP
Japan
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light
test film
optical system
signal
film
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JP7719076A
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Minokichi Ban
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Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPS6249562B2 publication Critical patent/JPS6249562B2/ja
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  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は被検膜の厚さ又は屈折率を光学的に非
接触で測定する方法及びその装置に関する。 従来光学的に非接触で膜厚あるいは屈折率を測
定する方法として代表的なものに分光計を使つ
た方法、干渉計を使つた方法、偏光解折法、
光切断法、がある。 分光計を使う方法は、各波長の光での膜の表
面、裏面での干渉強度を検出し膜厚あるいは屈折
率を測定する方法であるが、安定な分光器は高価
であり、イン・プロセスで測定しようとすると波
長を走査する必要がある上に各波長について光学
系が補正されなければならないので、インプロセ
スの測定には不向である。 干渉計を使う方法は、干渉計の一方の光路中に
被検膜を挿入し、その被検膜の厚み変化あるいは
屈折率変化に対応した干渉縞の変化を検出し、膜
厚あるいは屈折率を測定する方法である。干渉計
は干渉計を構成する要素例えばミラー、ビーム・
スプリツタ等の高い製作精度を必要として、また
それら要素の厚み、屈折率あるいは要素間の間隔
屈折率等の測定環境下での変化が直接に測定精度
に影響を与え安定な測定が困難である。 偏光解折法は直交する2つの偏光成分の反射
と、位相差を正確に測定し、計算により膜厚、屈
折率を測定する方法である。測定装置が複雑で高
価となる。 光切断法は平面上の膜のある部分とない部分の
両部分に光を斜めから入射させ、その反射光のず
れを検出する方法である。段差がなければ測定で
きず、従つてフイルムシート等の製造工程中では
シートの膜厚を測定する為にシートの底面(裏
面)の位置と装置とを固定する必要があり安定な
測定は困難である。 本発明は、その主たる目的を上述した従来方法
の欠点を解決できる測定方法及び測定装置を提供
することとし、被検膜の厚さ又は屈折率を簡単な
構成で安定して、そしてイン・プロセスでも測定
可能にする測定方法及び測定装置を提供するもの
である。そして本発明の測定方法について述べれ
ば、それは基本的には、被検膜に所定の入射角範
囲にわたつて可干渉光を照射し、被検膜を反射又
は透過した光により形成される干渉縞の強度を異
なつた入射角の照射光に関して経時的に検出し、
所定の干渉縞強度を検出する複数の時点の内の少
なくとも2つの所望時点間の時間々隔を測定する
ことによつて被検膜の厚さ又は屈折率を測定する
構成となつている。以下本発明について更に詳述
する。 第1図で、1は屈折率n、厚さdの透明な被検
膜であり、互いに平行なかつ散乱を無視できるよ
うな滑らかな表面2、裏面3を有しているものと
する。L1は被検膜に入射角θで入射する波長λ
の可干渉光である。L2,L3,………,LNは被検
膜1による反射光、L2′,L3′,………,LN′は被
検膜1を透過した光である。尚、屈折角をθ′と
し、被検膜の表面2に於ける反射率、透過率を
r,t、裏面3におけるそれらをr′,t′とする。 反射光L2,L3、透過光L2′,L3′等、第1図で反
射、透過の隣合つた光の位相差はδは、 δ=2π/λ2nd cooθ′=2π/λ2d√22
……(1) である。ただし右辺最後の式はsinθ=nsinθ′よ
り導いた。今、被検膜1での光の吸収はないもの
とすると反射光による干渉縞の強度は IR=r+r′+2rr′cosδ/1+2rr
′cosδ+(rr′)……(2) また透過光による干渉縞の強度は IT=(tt′)/1+2rr′cosδ+(rr
′)……(3) となる。(以上、久保田広著「波動光学」、第63
頁、岩波書点、1971年2月2日刊、参照) 尚、r,r′が十分小さいとすればIR、ITは次
のように近似される。 IR〓r2+r′2+2rr′cosδ ……(4) IT=(tt′)2〓〓〓(−rr′)msun(m+1)δ/sinδ=(tt′)2{1−2(rr′)cosδ +(rr′)2sin3δ/sinδ−………}〓1−2rr′cosδ ……(5) 以上からわかるように、r,r′,t,t′がθに
無関係に一定だとすれば、IR、ITはδに関して
周期的に変化する。例えば位相差がδ=(N+
1/4)×2π、δ=(N+1+1/4)×2πのと
き、IR 、ITは夫々同じ強度となる。位相差がδ、α
の時の照射光L1の入射角を夫々θ,θ
すると、 δ=(N+1/4)×2π=2π/λ2d√2
2 …… (6) δ=(N+1+1/4)×2π=2π/λ2d√2
2 ……(7) (6)式、(7)式の差をとれば 2π=2π/λ2d(√22 −√2
2 ) ……(8) 従つて膜厚は ここでθ−θ=Δθ、θ=θ−Δθ/
2、θ=θ+Δθ/2とする(尚、本明細書で
はθを基準入射角と呼ぶことにする)と、 また屈折率は(8)式の( )内を展開して近似式
を得ると、 となる。従つてn、λを既知とすれば被検膜の厚
さdはIR又はITが同じ強度となるθ,θ
知ることにより、又はθを適宜に設定した上でΔ
θを知ることにより測定できる。またd、λを既
知とすれば被検膜の屈折率nも同様にして測定で
きる。 第2図は本発明の一実施例の光学系、第3図は
本発明の一実施例の信号処理系の説明図である。 第2図で1は第1図で示した被検膜である。2
は波長λの可干渉光束を射出する光源である。光
源2には水銀灯、ナトリウムランプ、白熱灯等に
透過波長帯域の狭い干渉フイルターを組合せたも
のも使用できるが、高輝度であるレーザを使用す
るのが好ましい。また可視光ばかりでなく紫外、
赤外の可視光も使用できる。3は1/2波長板であ
り、レーザ2からの光束(直線偏光とする)の偏
光方向を調整できるようにその1/2波長板は光学
系の光軸を軸として回転調整可能に配設されてい
る。このうように被検膜1に照射する光の偏光方
向を調整する理由は後に詳述する。4は収斂レン
ズであり、後述の正レンズ6の多面鏡5寄りの焦
点面上又はこの近傍にレーザ2からの平行光束を
収斂せしめる。5は多面鏡であり電動モーター等
で軸を中心に矢印5′方向(逆方向でもよい)に
回せしめられ、レーザ2からの光束を反射点を中
心に回転移動させる。多面鏡のかわりに振動鏡、
超音波光偏向器等他の光偏向器であつて、光束の
指向方向を変化させるものを使用してもよい。レ
ンズ6は多面鏡5の光束反射点、即ち、光偏向器
に於ける光束の回転中心を被検膜1の表面上又は
この近傍に結像するように配置されている。従つ
て被検膜1の測定点には矢印6′方向に連続的に
入射角を増大させながら(又は減少させながら)
平行光束が入射する。この際レンズ6は光偏向器
5に於ける光束の偏向角と被検膜1への光束の入
射角を1対1に対応づける作用をする。7は集光
レンズで被検膜1を反射した光を光電素子8上に
集光する。素子8は受光量に対応した電圧又は電
流信号を発生する。9は光電素子であり、光を受
光して電圧又は電流信号を形成する。これはレン
ズ6の外縁近傍に配置され、光偏向器5からの光
束を受けて1測定サイクルの開始時を検出するよ
うになつている。 第3図は第2図々示光学系に組合せて使用され
る信号処理系の概略を示すブロツク図である。こ
の系は第2図々示の光電変換素子9に光偏向器5
からの光束が入射した時にリセツトされ1測定サ
イクルの処理が始まるようになつているものとす
る。 また第4図A乃至Jは第3図々示の信号処理系
の途中過程で得られる信号波形の模式図である。
横軸には時間T、縦軸には信号レベルVをとつ
た。 第3図で、8は第2図々示の光電変換素子であ
り、被検膜を反射した光による干渉縞の強度変化
に対応した電圧信号を発生する。この干渉縞の強
度は前述した如く、反射光に含まれる光の位相差
状態の変化とともに、従つて照射光の入射角の変
化とともに変化する。 素子8で形成された信号は交流成分(即ち(4)式
右辺第3項に対応する成分)だけを通過させかつ
増幅する交流増幅器10に印加される。増幅器1
0で形成された信号は第4図Aに模式的に示し
た。縦軸の0のレベルになるところで前述のδが
ほぼπ宛ずれ、干渉縞強度の変化率が最大になる
ようになつている。尚、前述のθが等速度で変化
する場合(1)式と(2)又は(3)式からわかるように、I
Rは時間をパラメータとする正弦あるいは余弦函
数とならないが、簡便の為第4図A乃至D及びG
では正弦函数的信号のような波形が描れている。 回路10で得られた信号は波形成形回路11に
印加され、第4図Bに示したように第4図Aの信
号の0レベルの上下の信号が矩形波に整整され
る。回路11で得られた信号は微分回路12に印
加される。この回路によつて第4図Cに示すよう
に第4図Bの信号の立上り、立下りに対応して発
生するパルス信号が得られる。この信号はダイオ
ードのような素子を使用し設定レベル以上の信号
しか通過させない半波整流回路13に印加され、
第4図Dの様に第4図Cの信号の正レベルに対応
するパルスから成る信号が形成される。この信号
のパルスは前述の如く位相差δが(n+1/4)×2π (ただしnは整数)になるごとに形成される。回
路13からの信号はANDゲート14に印加され
る。 一方、第2図々示の光電変換素子9で得られた
信号は既述の通り処理系のリセツトに使用される
ようになつているとともに、この素子9に発生し
た信号は不図示の増幅器を通過後遅延回路に伝達
される。この回路には素子9からのパルス信号の
立下り時に立上る矩形波を発生させ、その矩形波
の長さを調整可能な単安定マルチバイブレータの
如きものが使用される。16は矩形波発生回路
で、第4図D信号のパルスが少なくとも2つ以上
発生するに要する時間持続する矩形波を発生する
のであるが、この回路にも遅延回路からの矩形波
の立下り時に立上る矩形波を発生しその長さも調
整可能な単安定マルチバイブレータのような回路
が使用される。回路16からの信号は前記AND
ゲート14に印加される。尚、回路15は回路1
6の矩形波信号を第2図の照射光束が被検膜1に
基準入射角で入射する時刻を中心に発生させるよ
うに調整されるものとする。回路15,16の信
号波形は夫々第4図E,Fに模式的に示されてい
る。 以上によりANDゲート14を通過する信号は
第4図Gに示したように、第4図Dのパルス信号
の内第4図Fの矩形波信号と重なるものだけとな
る。ここで第4図Gで左側のパルスから順に第
1、第2、第3のパルスと呼ぶことにする前に述
べたことからわかるように第1と第2のパルスは
夫々照射光の入射角が前述のθ,θとなつた
時にほぼ対応して発生しているとみることができ
る。そして、この第1と第2のパルスの発生する
時間々隔をΔT、被検膜を照射する光束の入射角
の変化速度を一定としてそれをωとすれば、 前述したΔθ(=θ−θ)=ω・ΔTとな
る。従つて回路15を適宜に調整して前述の基準
入射角θを予め求めておき、上記ΔTを測定して
Δθを算出すれば、(10)式から被検膜の厚さdを、
(11)式から屈折率nを算出することが可能になる。
ここでF(θ)=√22、θ=θ+
Δθ/2、θ=θ−Δθ/2とするとd= λ/2(F(θ)−F(θ)となるが、F(θ)は
θの関数 となつており、一般には絶対角度θ,θを測
定しなければdが測定できないところ、F(θ)
がθに関して線形であれば或いは線形である範囲
を使用すれば絶対角度を必要とせず、 相対角度θ−θ=Δθのみで測定可能とな
る。この線形性を有する角度が最適入射角θcに
近傍であり、第9図、第10図につき後に詳述す
る。尚、第2図で回転多面鏡の角速度をω、レ
ンズ6の角倍率をγとすればω=2ω・γ(た
だしレンズ6への入射、出射光の光軸となる角が
夫々1より小とする) 上記のΔθは回路14からの信号をオシロスコ
ープに導いてその陰極線管表示面上に表示された
第1と第2のパルスの波形間隔をスケールで測定
することによつても測定できるが、第3図々示の
系ではクロツクパルスを用いて測定するようにな
つている。即ち、第4図Gの信号はANDゲート
15に印加され、そしてこのゲートからの信号は
下位レジスター16′、上位レジスター16″とよ
り成るシフトレジスターに印加される。まず前述
した素子9からのリセツト信号が既に上位レジス
ター16″に印加されており、第4図Gの第1の
パルスが発生した時には0となり、インバーター
17を介してゲート15を開いている。従つて第
1のパルスはゲート15を通つて下位レジスター
16′に印加される。この時下位レジスター1
6′は1となり、その信号が、入力信号の立上り
で立上り及び次の入力信号の立上りで立下る矩形
波を発生するフリツプ・フロツプ回路18に印加
される。第2のパルスがゲート15を通過してシ
フトレジスター16に入ると下位レジスター1
6′は0、上位レジスター16″は1となり、この
上位レジスター16″の信号がフリツプ・フロツ
プ回路18に伝わり、この回路の矩形波信号を立
下がらせる。一方、上位レジスター16″の信号
はインバーター17に印加されるが、これによつ
てゲート15は閉じられ、第3のパルス、そして
第4、第5、………のパルスがゲート14から来
たとしても、次に測定サイクル開始時のリセツト
信号が素子9側から上位レジスター16″に印加
されるまでこれらのパルスはゲート15を通過す
ることはできない。従つて回路18で得られる信
号は第4図Hで示したように、第1と第2のパル
スの発生時点間の時間長に対応する長さをもつ矩
形波となる。回路18からの信号はANDゲート
19に印加されるが、一方このゲート19にはク
ロツクパルス(第4図I参照)を発生するパルス
ジエネレーター20からの信号が印加される。従
つてこのゲート19は第4図Hの矩形波の存在す
る時間の間、即ち前記ΔTの時間の間クロツクパ
ルスを通過させる。(第4図J参照)このパルス
はパルスカウンター21に印加されその数を計数
されるが、計数されたパルス数は上記時間ΔT
に、従つてまた前述のΔθ(=θ−θ)に伝
応している。カウンター21からの信号は適宜の
表示手段、又は記録手段にそのまま伝達されても
よいが、前もつて前記の基準入射角θ、使用する
光の波長λ、及び被検膜の屈折率n又は厚さdの
情報を記憶させられている演算手段22に印加さ
れてもよい。演算手段22は、nが既知の時(10)式
に従つて被検膜の厚さを、dが既知の時(11)式に従
つて被検膜の屈折率を算出するものとする。演算
手段22の出力は適宜の表示手段、記録手段等に
伝達され、また膜形成手段の膜厚又は屈折率の制
御手段に伝達して制御作動の用に供することも可
能である。 尚、第3図の処理系では回路13によつて第4
図Cの横軸より下のパルスを除去したが、回路1
3を第4図Cの横軸より下のパルスを上に反転さ
せる回路とすることもできる。その際のパルス間
隔はΔθ/2にほぼ対応している。この信号を利
用して前述と同様の処理をすれば被検膜の厚さ又
は屈折率を知ることができる。また素子8からの
信号で第4図Aの信号の極大値、極小値等に対応
するパルスを第4図Dのように形成する回路を使
用し、この回路の出力を第3図のゲート14に印
加するようにしても前述と同様の処理によつて被
検膜の厚さ又は屈折率を知ることができる。 尚また、第2図の光学系では反射光による干渉
縞の強度を検出する光学系となつているが、第5
図の光学系の如く被検膜を透過した光による干渉
縞の強度を検出するようにしてもよい。(第5図
の各部材の符号は第2図と同様の構成で同様の作
用をなす部材と同一にした。) 第6図は第2図又は第5図のように被検膜1へ
の照射光の入射角度を時間的に変化させないで異
なつた入射角の照射光に関する干渉縞の強度を経
時的に検出するようにした光学系の概略図であ
る。即ち、波長λの可干渉光源2からの平行光束
は光軸を軸として回転調整可能に配設された1/2
波長板3を通過後レンズ23によつて一担収斂さ
れ、この収斂点を被検膜1の表面又はこの近傍に
結像するように配置されたレンズ24によつて基
準入射角を中心として適当な幅をもつ角度範囲に
連続的に入射角が分布するように上記結像位置に
収斂される。即ち、被検膜1には角度幅のある可
干渉光束が照射される。上記角度範囲は最小限前
述の△θの半分に対応するように設定される。被
検膜1を反射した光を正レンズ25を介して固体
半導体アレイ26上に入射せしめる。(第5図と
同様に被検膜1を透過した光を正レンズを介して
光電導体アレイに入射せしめる構成としてもよ
い。)ここでレンズ25は、干渉縞を形成する被
検膜よりの光を出射角に1対1に対応した光軸か
らの高さに導くものであるが、レンズ25の前側
焦点位置に被測定点をおけば後側焦点位置にアレ
イ26を配置することが望ましい。そして上記ア
レイ26は極細長い直線上の領域に多数の微小な
光電変換素子、光導電素子等を配列して成るもの
(例えばCCD、即ち電荷結合素子)で公知の駆動
回路によつて順次隣接する素子からの出力が取り
出されるようになつている。このアレイ26は上
記素子の配列方向が被検膜への入射及び被検膜か
らの出射光軸を含む面(図では紙面)内にあるよ
うに配置されている。上記駆動回路の作動により
異なつた入射角の照射光に対応する干渉縞強度が
順次検出される。 第6図光学系で得られた信号の処理系も大部分
を第3図の系と同様な構成とすることができる。
即ち、20はクロツクパルス発振器であり、27
は固体半導体アレイの駆動回動である。この回路
27はパルス発振器20からのクロツクパルスを
受け、この基準周波数に対応してアレイ26を駆
動し、ほぼ等速で矢印26′の方向に(又は逆方
向に)被検膜からの光速を走査する。そして回路
27は操作者のスイツチ操作で所望サイクルだけ
繰返し上記走査を行うものとする。アレイ26で
得られた信号は、アレイ26が光に感応する部分
とそうでない部分を交互にもつている為に、各微
小素子の受光々量に応じたレベルを各々もつ一種
のクロツクパルス様の信号であり、各パルスのレ
ベル変化を滑かな信号に変換する為に、アレイ2
6からの信号はまずCR復調回路28に印加され
る。この回路28は第3図の交流増幅器10に印
加され以下第3図と同じ構成の系で処理を受け
る。処理系の途中で得られる信号波形も模式的に
第4図の如く描くことができる。又、駆動回路2
7はアレイ26の走査開始時にスタートパルスを
発するように構成され、このスタートパルスによ
つて電気処理系をリセツトさせるとともに、また
このパルスは第3図の素子9のように遅延回路1
5に印加され、回路15,16によつて、前述と
同様基準入射角を含むこの近傍の入射角をもつ照
射光に対応した干渉縞強度を検出している時期に
ANDゲート14の一方の入力端子に印加すると
ころの矩形波を形成するの用に供されるようにな
つている。そしてパルス発振器20からのクロツ
クパルスは回路27とは別に更に第3図に19で
示したANDゲートの一方の入力端子にも印加さ
れるようになつている。 第8図の光学系は第6図の光学系と同様被検膜
1へ角度幅のある可干渉光を照射し、被検膜を出
射した光を出射角(反射角又は被検膜裏面での屈
折角)の変わる方向に対応した方向、即ち上記入
射角の大になる方向か又は小になる方向に対応し
た方向に走査することにより、出射光によつて形
成された干渉縞の強度変化を経時的に検出できる
ものである。即ち、30は電動モーター等で矢印
30′方向(逆向きでもよい)に定速で回転せし
められる多面鏡である。この多面鏡30の反射面
上には被検膜1を反射(透過でもよい)した光が
レンズ29によつて集められる。レンズ29は被
検膜1の測定点を多面鏡30の反射面上又はその
近傍に結像するように配置されている。31は光
電変換素子であり、多面鏡30を反射して矢印3
0″向きに回転移動する干渉縞情報を含んだ光
の、移動する反射光軸を含む面内での光量を始端
から終端まで受光可能な位置に配置されている。
この素子31は上記面に垂直な方向への幅が小な
るものを良とする。以上によつて素子31は連続
的に異なつた入射角の照射光に対応する干渉縞強
度を経時的に検出できる。この素子31の出力は
第3図々示の信号処理系で処理される。即ち第3
図の8を31におきかえればよい。また第8図の
光学系では処理系をリセツトし、一方第3図の9
の如く基準入射角近傍に対応する信号を抽出する
に供する信号は、多面鏡30の各反射面の交叉す
るところに固定された光電変換素子32から得ら
れるようになつている。各素子32はレンズ29
からの光を横切る時パルス状信号を形成する。こ
の素子32を第3図の9におきかえればよい。 ここで被検膜の厚さを測定する際に於ける照射
光の最適入射角について一言しておく。 前述の通りθ=θ−Δθ/2、θ=θ+Δ
θ/2とし、Δθが小さいとすると(10)式は とかける。ただし、 F=√22 ……(12) ここでFは位相差関数、nは被検膜の予測屈折
率、θは照射光の被検膜に対する入射角である。
また入射角の一定角速度をωとし、入射角θ
θに対応する時刻をT1,T2とし、その時間間
隔をΔTとすると、Δθ=ω・ΔTである。 (10′)式からdF/dθが安定した領域ではΔθの
測 定だけで十分安定した膜厚測定が可能になること
がわかる。換言すればdF/dθの変化率が小さくなる θを基準入射角とすれば前述した諸方法で十分安
定した膜厚測定が可能になる。 屈折率nを一定とした時のF、dF/dθを横軸を入 射角θとして第9図、第10図に夫々示した。図
からdF/dθが極値となる時、即ちdF/dθ
0となる時 の入射角θc、又はこのθc又は近傍(例えばθ
cを中心にして両側に15度内外)の入射角を基準
入射角に設定すれば安定した測定が可能になるこ
とがわかる。第1表に5つの屈折率nに対するθ
c、dF/dθ、Fの値を、また第2表に入射角θcで 干渉縞強度の1周期ずれるに要する入射角変化量
を3つの屈折率及び4つの膜厚について計算した
結果を示した。ただしここで波長λはHe−Neレ
ーザの0.6328μとした。
【表】
【表】 ところで第2,5,6,8図々示のような光学
系では基準入射角θの設定を必要信号の抽出時機
の設定で、即ち第3図の遅延回路15の調整で行
つている。しかしこの為には測定に際して光学系
(特に被検膜照射用の光学系)と被検膜とを予め
定められた角度関係に調整しておく必要がある。
しかし、多量の被検膜を測定する場合この調整は
煩雑であり測定能率を低下せしめる。また装置の
構成上θc近傍の角を基準入射角として使用でき
ない場合には測定誤差が発生しやすい。このよう
な場合には被検膜の傾きを検出してそれを加味す
れば安定した測定が可能になる。次にその実施例
を説明する。 第11図の光学系は第2図々示の光学系に被検
膜の光学系、特に被検膜照射用光学系に対する所
定の傾き状態からの傾き偏倚検出する為の光学系
を付加したものである。即ち、スタート信号パル
ス形成用の光電変換素子9′に導く光束をビーム
スプリツター33を反射した光束とし、そしてこ
のビームスプリツター33を透過してレンズ6、
被検膜1、レンズ7を順に通過した光束を小全反
射鏡34により反射し、位置検出光電素子35に
入射せしめる如くなつている。また素子35はレ
ンズ7による光束の収斂位置か又はその近傍に配
置されるのを良とする。上記位置検出素子35は
入射光束スポツトの受光面上での位置と、その強
度に対応した信号を形成するもので、第11図の
光学系では素子35として少なくとも1次元方向
のスポツト位置を検出できるものを使用する。斯
様な素子35は受光面上での光スポツトの位置の
座標に対応して夫々正方向、負方向に関する第1
と第2の出力を形成し、例えば等強度の光スポツ
トが正座標方向に動いて行くにつれ第1の出力は
増大し、第2の出力は減少していくもので、光ス
ポツトが原点位置にある時は第1、第2の信号出
力は等しくなる。従つて第1と第2の出力の差を
とれば、これは光スポツトの座標に、それ故また
入射光束の方向に、それ故また被検膜の光学系に
対する傾き角度に1対1に対応する信号となる。
尚、位置検出光電素子35は、被検膜1が光学系
に関して基準の傾き状態にある時に鏡34を反射
した光束が受光面の原点位置に入射するように配
置されるのを良とする。 第12図は第11図々示光学系によつて得られ
た電気信号を処理する為の系である。第3図々示
系と共通する作用をもつ要素には同一符号を付け
た。 第12図で35は位置検出素子でそれの第1と
第2の出力は増幅器36,37に夫々印加され
る。増幅器36,37の出力は夫々減算回路3
8、加算回路39に印加され、次に回路38,3
9からの信号は除算回路40に印加される。回路
40は上記第1と第2の信号の差の和に対する比
信号を形成するもので、これによつて光源出力や
被検膜反射率の変動に起因する素子35の出力変
動を補正するようになつている。そして回路40
の出力は前述の通り被検膜の光学系に対する傾き
角度に1対1に対応しているものである。 素子9′からの信号は増幅器41に印加され
る。増幅器41からの信号はレジスター16やカ
ウンター19,46、演算回路47等所要の回路
をリセツトして系をスタート体勢にもたらすとと
もに、遅延回路15とゲート43に夫々印加され
る。ゲート43は素子9′が光束を受光した時の
極短時間開き、除算回路40からの信号を遅延回
路42に伝達する。既述の如く遅延回路42に印
加される除算回路からの信号は被検膜の傾き角度
情報を含んでいる。回路42は回路41の信号に
より信号の長さが制御されるもので、回路41の
信号の立下り時から上記回路43からの信号に対
応する適宜の時間持続する矩形波信号を形成す
る。回路42の信号は第3図のように矩形波形成
16と、回路42の信号の立下り時に開くゲート
44に伝達されるようになつている。上記矩形波
の持続時間は素子9′が光束を受光してから、照
射光の被検膜への入射角が前もつて適宜に定めら
れた大きさ(例えば前述のθc近傍の角度)とな
る時刻までの時間に等しくされる。即ち、ゲート
44は照射光の被検膜が上記の設定値になつた時
開くようになつている。 前記ゲート44には回路42からの信号ととも
に回路13からの信号(第4図D)も印加されて
おり、第4図Dのパルス信号の立下りでリセツト
されるようになつている。そしてゲート44には
パルス発振器20からのクロツクパルスが印加さ
れており、従つてこのクロツクパルスはゲート4
4が開いている間カウンター46に通ずる。カウ
ンター46でのクロツクパルス計数値は被検膜へ
の照射光入射角が上記の設定値からその後最初の
所定強度の干渉縞を形成する入射角まで変化する
のに要した時間に対応する。これは既述の入射角
θに対応するものと見ることができる。 一方、ゲート45は遅延回路45からの信号で
開くものであるがこのゲート45には第4図Dの
信号が印加されており、従つて照射光が前記の設
定入射角をとつた時以降の第4図Dのパルスがレ
ジスター16の方へ通ずるようになる。この信号
処理については第3図で説明したのと同じことが
なされ、カウンター21で得られる信号は前述の
θとθとの差即ちΔθに対応するものとな
る。 カウンター21,46の出力を適宜な表示手段
で表示すれば、操作者は表示されたθ,θ
報をもとに(9)式に従つて厚みを、また次の式 に従つて屈折率を算出することができる。または
カウンター21,46の出力を(9)式又は(13)式
に従つて演算する演算手段47に印加して屈折率
が既知の場合は被検膜の厚みを、また厚みが既知
ならば被検膜の屈折率を自動的に算出することが
できる。演算手段47の出力は適当な表示手段、
記録手段等へ伝達され、及び、または膜製造工程
の膜厚又は屈折率制御手段に印加される。 尚、θ=θ−Δθ/2、θ=θ+Δθ/2
と見なし、θ自身を実測しない為に多少精度は落
るが、遅延回路42による遅延時間を前述のよう
にθc近傍の角に対応させておけば、回路44,
46の回路をなくし、演算回路47を第3図の演
算回路22に置換してそれでも十分安定した正確
な測定ができる。 第13図Aは第6図の光学系を被検膜の傾き状
態を検出できるように改造を加えたものである。
即ち光源2から被検膜1までの間の光路中、図で
はレンズ24に近接して小マスク65が配置され
ている。このマスク65は小開口65′と不透明
部65″より成り、不透明部65″は基準入射角近
傍の光を遮蔽しないように幅を狭くする。そして
このマスク65はその開口65′を通つた光がア
レイ26にて最初に走査されるような位置に配置
される。 アレイ26から得られる信号は模式的に描くと
第13図Bのようになる。この図は横軸に時間
T、縦軸に信号レベルVをとつたものである。ア
レイ26の走査開始時刻T0から遅れた時刻T1
生じている信号はマスク65の開口65′を通過
した光がアレイ26によつて走査された時得られ
るものである。被検膜1が光学系に対して基準の
傾き状態にある時マスク65の開口65′を通つ
た光が時刻T0でアレイ26に検出されるものと
すれば、(T1−T0)は被検膜の上記基準の傾き状
態からの傾き変化量に対応する。即ち、この傾き
変化角度をαとすると、開口65′を通過した光
は被検膜を反射した時2α傾き、それ故アレイ2
6の受光面上への入射位置が角度2αに対応して
変位するからである。 尚、66は光源2の出力変動を補正する為の信
号を得る光電素子で半透鏡67で分割された光源
2からの光束を受光するようになつている。これ
らは他の光学系にも採用し得るものである。 次に第14図によつて第13図Aの光学系から
の信号処理を説明する。本図に於いても既述の要
素と共通する目的で共通する作用を果すものには
同一符号をつけた。 光電半導体アレイ26は既述の如くクロツクパ
ルス発振器20の出力を受ける駆動回路27で作
動せしめられ、得られた信号はCR復調回路28
により滑らかな信号に変換される。回路28から
の信号は2つに分割され、その一方はANDゲー
ト68に、他方はコンパレーター69に印加され
る。ゲート68には駆動回路27の発する走査開
始パルス(このパルスはカウンター、レジスター
等のリセツトにも使用される)の立上り時に立上
り、被検膜の傾き角度検出に前もつて与えられた
時間だけ、即ち少なくとも第13図BのT1の時
刻を含むが、T2の時刻は含まない時間の間持続
する矩形波を形成する回路77からの信号が印加
されている。従つて回路68を通過するパルス状
信号は前述のマスク開口65′を通過した光に対
応するものだけであり、かつこの信号発生時刻は
被検膜の規準の傾き状態からの角度偏倚に対応し
ている。回路68を通過した信号はスライス回路
70に印加されるが、この回路70は光源出力レ
ベル検出用光電素子66からの信号によつて制御
され、光源の出力レベルの大小に対応してスライ
スレベルを例えば被スライス信号レベルの中央等
になるように、適宜なところに調整するようにな
つているものである。回路70からの信号は波形
整形回路71、微分回路72、半波整流回路73
に順次印加される。従つて回路73の出力である
パルス信号は、回路68からの信号の回路70で
スライスされた点での立上り時刻に対応している
ものである。回路73からのパルス信号は2つに
分割され、一方は遅延回路74に、他方はゲート
75に印加される。ゲート75にはアレイ駆動回
路27からの走査開始パルス信号も印加されてお
り、ゲート75はこのパルス信号の立上りで開
き、上記回路73からのパルス信号の立上りで閉
じるようになつている。従つてこのゲート75の
開いている時間はアレイ26の走査が開始してか
ら前述のマスク開口65′を通つた光が検出され
るまでの時間に対応し、それ故にまたこの時間は
被検膜1の前記の角度偏倚に対応している。ゲー
ト75は開いている間発振器20からのクロツク
パルスを通過せしめ、これをカウンター76に印
加する。カウンター76が計数したパルス数信号
は遅延回路74に印加される。この遅延回路74
は上記カウンター76からの信号に制御され、前
記回路73のパルス信号の立下り時から計数され
たクロツクパルス数に対応した時間持続する矩形
波信号を形成する。この矩形波の持続時間は、駆
動回路27の走査開始パルスが発生してから、ア
レイ26が被検膜に前もつて適宜の入射角(例え
ば前述のθc近傍の角度)で入射した照射光に対
応する光を検出する時刻までの長さと等しくされ
る。遅延回路74の形成した矩形波信号は2つに
分割され、一方は第3図で説明したと同様な矩形
波形成回路16に、他方は開信号として第12図
で説明したゲート44に印加されている。 一方、アレイ66からの信号の一方はコンパレ
ーター69に印加されるが、このコンパレーター
69は素子66からの信号で制御され、光源2の
出力レベルに対応して回路28からの信号の中心
レベルを常に一定のレベル値、例えば0レベルと
するようにする。回路69からの信号は第2図で
説明したと同様波形整形回路11、微分回路1
2、半波整流回路13に順次伝達され、第4図D
のような信号が形成される。回路13からの信号
は2つに分割され、一方はANDゲート14に他
方は前述のゲート44に印加される。 ゲート44は遅延回路74からの矩形波の立下
り時に開き、半波整流回路13からの信号の立下
りでリセツトされるもので、開いている間に通つ
たクロツクパルス数は、第12図処理系と同様、
前に述べた角度θに対応していると見ることが
できる。ゲート44を通つたクロツクパルスはカ
ウンター46に印加され、得られたθに対応す
るパルス数信号は第12図で説明した演算回路4
7に伝達される。 一方、ANDゲート14には矩形波整形回路1
6からの信号が印加されているが、既述の如く、
この矩形波信号は遅延回路74の信号の立下りで
立上り、第4図Dのパルスが少なくとも2つ生ず
るだけの時間以上持続する矩形波を形成する。こ
のゲート14を通過したパルスは、第2図又は第
12図の15,16,17,18の要素から成る
矩形波回路78に印加され、既述のように処理さ
れた後クロツクパルスの印加されているANDゲ
ート19に伝達される。ゲート19を通過したク
ロツクパルスはカウンター21で計数されるが、
この計数されたパルス数はΔθ(=θ−θ
に対応している。カウンター21からの信号は(9)
式、又は(13)式に従つて被検膜の厚さ、又は屈
折率を算出する。 多少精度は落ちるが、遅延回路74による遅延
時間を前述の如くθc近傍の照射光入射角に対応
させ、44,46、の回路を取り去り、回路47
に第3図の演算回路22を置換しても測定値を得
ることができる。 被検膜を透過した光の形成する干渉縞強度を検
出する場合等で被検膜の傾き変位を検出するには
第15図のようにすればよい。即ち79は細い平
行光束を射出する光源である。この光源79から
の光束は、干渉縞形成の為の照射光のとる入射角
範囲外の入射角で、かつその光軸が照射光の入射
及び出射(反射及び透過)光軸を含む面内に含ま
れるように被検膜1に入射せしめられる。被検膜
1を反射したこの光束は、入射点またはその近傍
に前側焦点の配置された正レンズによつて、この
正レンズの後側焦点位置又はその近傍に配置され
た光電的位置検出素子35に導かれる。この素子
は前述したように光束の入射位置に対応した信号
を形成するもので、被検膜1が光学系に対して正
規の傾き状態に配置されている時に、その原点位
置に光束が入射するように、また干渉縞形成用照
射光の反射光が入射しない位置に配置されてい
る。尚、光源79、レンズ80、位置検出素子3
5は、その位置が2、3、24、25、26の各要素の
位置に対して相対的に一定の位置になるように配
置されている。位置検出素子35の第1、第2の
出力は第12図で説明したと同様増幅器36,3
7、減算回路38、加算回路39、除算回路40
からなる手段で処理され、被検膜1の傾き偏倚情
報を含んだ信号が形成される。 光電素子アレイ26からの信号は第12図々示
の処理系を多少変形したもので処理できる。即
ち、第12図の交流増幅器10にCR復調回路を
通して滑らかにしたアレイ26からの信号を印加
し、アレイ駆動回路の走査開始パルスを遅延回路
42とゲート43に印加するようにすればよい。
また第6図々示の光学系に、第15図の79,8
0,35の要素から成る被検膜傾き偏倚検出用光
学系を第15図と同様に付加すればその信号処理
には第12図の光電素子9′を光電素子9に置換
した処理系が利用できる。 尚、第15図の被検膜傾き偏倚検出用光学系は
透過光の形成した干渉縞強度を検出する光学系に
ばかりでなく第2図、第6図、第8図等反射光の
形成した干渉縞強度検出用光学系にも併用できる
ものである。 以上説明した各光学系では、光学系と被検膜と
を相対的に動かさない限り測定点は1箇所に限ら
れてしまうが、次に説明する光学系では上記の相
対的な運動がなくても多箇所を測定できる。 第16図で48は各反射面の回転軸に対する傾
角が夫々異なつており、ラスター走査するように
なつている多面鏡であり、電動モーター等で等速
回転させられる。(斯様な多面鏡には米国特許
3529884号明細書に記載のものが使用できる。ま
た他に直交する2つの振動軸をもつ振動鏡や、2
つの回転多面鏡を軸の方向が交差するように配置
した光偏向器等も使用できる。)49は正の球面
レンズであつてその前側焦点を多面鏡48の反射
面上又はその近傍におき、多面鏡48を反射して
回転移動する平行光束と平行移動する収斂光束に
変換する。50は紙面内ではパワーを持つが紙面
に垂直方向にはパワーを持たない正のシリンドリ
カルレンズで、その前側焦線上又は近傍上にレン
ズ49の後側焦点が、その後側焦線が被検膜1の
表面上又は近傍にあるように配置されている。 第17図に示したように、多面鏡48が回転す
るにつれ、シリンドリカルレンズ50は光束によ
つて、夫々多面鏡48の各反射面の前記傾角変化
に対応した間隔をもつた互いに平行な走査線をも
つように走査される。(第16図では走査線の数
は4本であるが、実際には多面鏡の反射面数でき
る。)レンズ50を透過した光束は多面鏡48の
回転につれ被検膜上の上記と等しい間隔をおいた
測定点に順次移つて行き、かつ各々の測定点で入
射角が時間的に変化する。尚、この被検膜1に入
射する光束は平行光束となつている。51は紙面
内に正のパワーを持ち、紙面に垂直な方向にはパ
ワーを持たないシリンドリカルレンズであり、前
側焦線を被検膜1の表面上又はその近傍に配置し
てある。52は集光用球面レンズで、その後側焦
点又はその近傍に光電素子8′が配置されてい
る。尚、第15図では反射光による干渉縞強度を
検出するようになつているが、要素51,52,
8′を被検膜に関し第16図と対称に移せば透過
光による測定ができること、既述と同様である。
信号処理は各測定点について行えばよく、第3
図々示系の8を8′に9を9″におきかえればよ
い。ただし、光電素子9″はラスター走査光束の
各々を受光できるように紙面に垂直方向に長くす
るか、又は各ラスター走査光受光用に複数個紙面
に垂直方向に並べるものとする。後者の場合でも
各素子の出力端子を1つにまとめれば第3図の9
と置換できる。 また第18図に示したように、第11図々示光
学系と同様、多面鏡48とレンズ49の間に小ビ
ームスプリツター33′を配置し、これを反射し
た光を光電素子9に、これを透過し、レンズ4
9,50、被検膜1、レンズ51を順次通過した
光を小鏡34′で第11図の素子35と同様な位
置検出光電素子35′に指向せしめるようにすれ
ば被検膜1の基準状態からの傾きを検出し、これ
を加味した測定が可能となる。この場合、ビーム
スプリツター33′、鏡34′は紙面に垂直方向に
細長くし、素子9,35′は各ラスター光を
夫々個別に受光できるように紙面に垂直方向にラ
スター線本数と同数配列し、素子9の出力端
子、素子35′の第1、第2の出力端子を夫々1
つにまとめておく。このようにして第12図の
8,9′,35に第17図の素子8′,9,3
5′を置換すれば、被検膜の各測定点に於ける光
学系に対する傾きを加味した測定が可能となる。 第19図は被検膜と光学系との相対的な移動な
しに多点を測定できる他の光学系の例である。5
3は紙面内に正のパワーをもつシリンドリカルレ
ンズ、54は、紙面内の軸に関して所定角度宛回
動する鏡である。55は正のパワーをもつ球面レ
ンズであり、その前側焦点がシリンドリカルレン
ズ53の後側焦点線上又はその近傍にあるよう
に、そしてまたその後側焦点が被検膜1上又はそ
の近傍にあるように配置されている。56,57
は紙面内で正のパワーをもつシリンドリカルレン
ズでその後側焦線が被検膜1上又はその近傍にあ
るように配置されている。58は紙面に垂直方向
に正のパワーをもつシリンドリカルレンズで、そ
の後側焦線又はその近傍に第6図で説明したと同
様な半導体アレイ26″が配置されている。アレ
イ26″は矢印26方向に走査されるが、この
走査の1サイクルが終了するごとに前記鏡54は
アレイ走査に同期して所定角度宛回動せしめら
れ、測定点を隣に移すようになつている。この回
動角は被検膜1上に紙面に垂直方向に並んだ測定
点の間隔に対応して設定され、この方向の所定数
の測定点の測定が終了すると、鏡54は最初の傾
き状態に復帰せしめられるようになつている。以
上の構成で、鏡54の回動に従つて被検膜上での
測定点が移り、各測定点にシート状かつ扇形状の
光束が入射するとともに、各測定点での反射光に
よる干渉縞強度を単一のアレイ26″で検出する
ことが可能になる。透過光による干渉縞強度を検
出するには57,58,26″の要素を第18図
に於いて被検膜1に関し対称な位置に配置すれば
よい。ただし、第18図光学系では被検膜1への
照射光束は紙面に垂直な方向についてもわずかな
角度で収斂している為厚さ値の比較的大きい被検
膜の測定にはそれほどの精度が期待できない。
尚、得られた信号の処理は各測定点ごとに行えば
よく、従つて前に説明した第3図と第7図の系の
組合せに於いてアレイ26を26″に置換すれば
所要の信号処理が可能になる。また、第19図で
は単一のアレイ26″を使用したが、測定点と同
数の光電半導体アレイを各測定点からの光を受光
できるようにレンズ57の後側で紙面に垂直な方
向に並べてもよい。この場合も上述と同様に透過
光を受光できるように構成でき、信号処理につい
ても各アレイの走査駆動信号入力端、形成した信
号の出力端を夫々共通の入力端、出力端に連結す
れば、前述の第3,7図の系の組合せに於けるア
レイ26を上記一体化された各アレイに置換する
ことができる。更に第13図Aで説明したと同
様、光源2と被検膜1の間の光路中、例えば鏡5
4とレンズ55の間の光路の端側に、光束の移動
幅をカバーできるだけ紙面に垂直方向に細長いマ
スクを配置すれば、第14図で説明したと同様な
電気信号処理系によつて被検膜の光学系に対する
相対的な傾きを加味した測定が可能になる。 第20図は多点測定が可能な更に別の光学系の
例である。59,60は夫々球面レンズで太い平
行光束を形成するビームエキスパンダー光学系、
61は紙面内で正のパワーをもつシリンドリカル
レンズでその焦線又はこの近傍に被検膜1が配置
される。従つて被検膜1には紙面に垂直方向に幅
の広い楔状光束が入射する。62は紙面内で正の
パワーをもつシリンドリカルレンズで、その前側
焦線が被検膜上又はその近傍にあるものとする。
63は正のパワーをもつ球面レンズで、電動モー
ターで定速回転させられる多面鏡64の反射面上
に被検膜1からの出射光を集光する。 この多面鏡は第16図の48と同様各反射面の
回転軸に対する傾角が異なり、また第8図の30
のように各反射面の交差するところにスタート信
号形成用の光電素子32′が固定されている。多
面鏡64を反射した光束を受光できる位置に1つ
の光電素子31′が固定されている。この反射光
束は多面鏡64の各反射面がレンズ63からの光
束を横断する度に矢印64″向きの回動を繰返
し、かつこの反射光束は反射面が移る度に反射面
の回転軸に対する傾角の変化に対応して紙面に垂
直な方向への傾きを変える。従つて素子31′は
複数の測定点での干渉縞強度変化を順次検出する
ことができる。信号処理は8図に於けると同様第
3図の8,9を夫々31′,32′に置換すればよ
く、各点での測定を個別に行うことができる。透
過光による干渉縞強度を検出するには受光系の各
要素を第20図で被検膜と対称な位置に配置すれ
ばよいこと前述と同様である。 尚、以上の多点測定用の各光学系を被検膜を透
過した光による干渉縞強度を検出する構成とした
場合であつて、かつ被検膜の光学系に対する相対
的な傾きを検出してこれを測定に加味する場合で
も、先に述べたと同様、第15図のような傾き検
出光学系を干渉縞強度検出光学系とは別に設け、
この光学系による信号を既述のように利用するこ
とができる。 さて、以上述べて来た種々の光学系では、光源
2からの光束が前述のように回転調整可能に配置
された1/2波長板を通過後被検膜に入射するよう
になつているが、これは次の理由からである。 即ち、一般に2つの物質の界面での光の反射率
(従つてまた透過率も)は入射光の偏光成分によ
つて、及び入射角によつて変化する。前述の界面
での反射率r,r′、透過率t,t′が変化すれば被
検膜を反射(又は透過)した光によつて形成され
た干渉縞の強度にもそれが影響し、信号処理を困
難にしてしまうことがある。第21図に被検膜へ
のP偏光(入射光、反射光を含む面内で振動する
光)の入射角と反射率(これは被検膜の反射光
の、即ち干渉縞を形成している光の入射光に対す
る比であり、干渉縞強度に1対1に対応してい
る)の関係を、第22図に被検膜へのS偏光(P
偏光と垂直に振動する光)の入射角と反射率の関
係を示した。ただし被検膜の屈折率を1.6、厚さ
を25μ、光の波長を0.6328μ(He−Neレーザ
光)とした。2つの例とも強度変化の極大値が入
射角の変化につれてかなり大きく変化している
が、このような場合測定誤差が生じやすい。しか
しながら、偏光の成分を適当に設定してやれば入
射角変化に対して反射又は透過光による干渉縞強
度はかなり安定した変化を示す。第23図は被検
膜、波長について上の条件の下で、入射光を直線
偏光とし、かつこの偏光をP、S成分に分解した
場合にそのエネルギー比が2.1:1.0となるような
偏光方向をもたせて被検膜に入射させた時の反射
率と入射角の関係を示すものである。このように
安定した干渉縞強度変化を得る為に、即ち干渉縞
の強度変化を検出する照射光の入射角範囲内で被
検膜表面、裏面での反射率r,r′、透過率t,
t′がほぼ一定になるように、既述の各実施例の光
学系では1/2波長板を使用し、照射光束の偏向方
向を適宜に定めるようになつている。 第24図は光の伝播方向と逆向きに1/2波長板
3を見た図である。レーザの直線偏光の方向をx
とし、また位相が1/2波長変化する方向をy′と
し、y′に直交する方向をx′とする。xに対して
x′がαの角度傾いていると1/2波長板3を通過し
た光の偏向方向はxから2αの角度傾いたx″の
方向となる。従つて上記αを調整して、反射又は
透過光による干渉縞の強度の入射角に関する変化
が第23図の如く安定するように照射光の偏光方
向を適当な方向に向ければ精度のよい測定が可能
になる。 また光路中に第1と第2の1/4波長板を2枚順
に並べ、かつ少なくとも光の伝播方向側にある第
2の1/4波長板だけは回転調整可能に配置して成
る偏光調整手段を使用してもよい。光源からの光
束は直線偏光とし、光源側の第1の1/4波長板の
位相の進む方向あるいは遅れる方向をその偏光の
方向と45゜傾けておけば、第1の1/4波長板を通
過した光は円偏光となる。従つて第2の1/4波長
板を通過した光は直線偏光となり、その偏光方向
は第2の1/4波長板の回転角と同角度変化する。
これだと偏光の角度調整が1/2波長板より2倍正
確にできる。或いは直線偏光の光源自体を光軸を
軸として回転調整可能に設けてもよい。 更にまた、光源が円偏光又は偏りのない光を射
出するものとし、そして斯様な偏光状態の光から
或る一つの方向に振動する直線偏光を抽出する偏
光子を使用する方法もある。偏光子を光学系の光
軸に関して回転調整すれば任意の偏光方向の直線
偏光を得ることができるから、その直線偏光のP
成分とS成分の比が第23図のような干渉縞を得
るのに適したものになるようにすればよい。 上述の1/2波長板、2枚の1/4波長板、偏光子等
の偏光調整手段は、被検膜の厚さ又は屈折率の測
定対象値が前もつてほぼ見当のついている時は、
測定前、その見当値から割出した偏光成分を得る
ように調整しておけばよいが、左様な見当値を得
ることができない時には、干渉縞強度検出用光電
素子8,8′,26,26″,31,31′の出力
信号をオシロスコープ等の波形表示手段で観察し
ながら第23図のような波形信号が得られるよう
に調整すればよい。 尚、各光学系の図では偏光調整手段としての1/
2波長板3は光源2からの光がまず最初に通過す
るように配置されているが、1/2波長板、又は前
述の第1と第2の1/4波長板より成る手段は光源
2と被検膜1の間の光路中の任意の箇所に配置で
きるものである。そして前述の偏光子を使用する
場合は、光源からの円偏光又は偏りのない光から
適宜な方向の直線偏光を抽出して被検膜1を照射
するようにしてもよいし、第2図又は第6図に示
したように1/2波長板の代りに鎖線の如く偏光子
3′を配置し、被検膜1を円偏光又は偏りのない
光で照射し、この被検膜を反射又は透過した光か
ら適当な方向の直線偏光を抽出して光電素子に入
射せしめるようにしてもよい。この最後の場合も
出射光の偏光方向の直線偏光でのみ被検膜を照射
したのと同じことである。 以上述べて来た本発明によれば、被検膜の厚さ
又は屈折率を簡単に、また安定して、精度よく測
定可能になる、また被検膜を固定して迅速且つ安
定した自動測定ができるためインプロセスの使用
が容易に可能である等々のすぐれた効果をもち、
本発明の当産業分野に寄与するところ大である。
更に基準入射角を所定値近傍に設定して、誤差の
少ない高精度の測定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理を、第2図は本発明の一
実施例の光学系を、第3図は本発明の実施例の信
号処理系を、第4図は第3図処理系中の各所に於
ける信号波形を、第5図、第6図は本発明の別の
実施例の光学系を、第7図は本発明の別の実施例
の信号処理系を、第8図は本発明の別の実施例の
光学系を、第9図、第10図は最適入射角を、第
11図は本発明の別の実施例の光学系を、第12
図は本発明の別の実施例の信号処理系を、第13
図Aは本発明の別の実施例の光学系を、第13図
Bは第13図A図示光学系により得られる信号波
形を、第14図は本発明の別の実施例の信号処理
系を、第15図、第16図、第17図、第18
図、第19図、第20図は本発明の別の実施例の
光学系を、第21図、第22図、第23図は被検
膜での反射率を、第24図は偏光調整手段を、
夫々説明する為の図である。 1は被検膜、2は可干渉光源、3は1/2波長
板、5は回転多面鏡、8,8′,9,9′,9″,
9は光検出素子、12は微分回路、15は遅延
回路、18はフリツプフロツプ回路、20はクロ
ツクパルス発振器、21はカウンター、24は収
斂レンズ、26,26″は固体半導体アレイ、2
7はアレイ駆動回路、30は回転多面鏡、31,
31′は光検出素子、35,35′は光電位置検出
素子、40は被検膜傾き信号発生回路、42は遅
延回路、46はカウンター、48は2方向偏向用
回転多面鏡、50,53はシリンドリカルレン
ズ、54は振動鏡、56,57,58,61,6
2はシリンドリカルレンズ、64は2方向偏向用
回転多面鏡、65はマスク、68はゲート、72
は微分回路、74は遅延回路、76はカウンター
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被検膜に所定の入射角範囲にわたつて可干渉
    光をほぼ集光照射し、被検膜の表面と裏面を反射
    又は透過する光の相互の干渉により形成される干
    渉縞の強度を一定角速度で変化する入射角の照射
    光に関して経時的に検出し、所定の干渉縞強度を
    検出する複数の時点のうち少なくとも2つの所望
    時点間の時間間隔を測定することによつて被検膜
    の厚さ又は屈折率を測定するようにした測定方法
    であつて、F=√22(ただしnは被検膜
    の予測屈折率、θは照射光の被検膜に対する入射
    角)とした時、dF/dθが極値となるθ近傍の入射角 で被検膜に入射させることを特徴とする測定方
    法。 2 照射光の被検膜への入射角を時間的に変化さ
    せることにより被検膜を出射した光の形成する干
    渉縞の強度を時間的に変化させるようにした特許
    請求の範囲第1項記載の測定方法。 3 被検膜に角度幅のある照射光を入射させ、被
    検膜を出射した光を出射角の変わる方向に対応し
    た方向に相対的に走査することにより、干渉縞の
    強度の変化を経時的に検出するようにした特許請
    求の範囲第1項記載の測定方法。 4 可干渉光束を射出する光源と、この可干渉光
    束を一定角速度で入射角を変化させながら被検膜
    にほぼ集光照射させる被検膜照射光学系と、被検
    膜の表面と裏面を反射又は透過する光の相互の干
    渉により形成される干渉縞の強度信号を形成する
    出射光受光光学系と、この出射光受光光学系から
    の信号を用いて被検膜を反射又は透過した光の形
    成した干渉縞が所定の強度になる時点を検出する
    時点検出手段と、 F=√22(ただしnは被検膜の予測屈折
    率、θは被検膜に対する照射光の入射角)として
    dF/dθが極値となるθc近傍の入射角で被検膜に入 射した照射光に対応する干渉縞の所定強度検出時
    点の内の2つの時点間隔を測定する時間間隔測定
    手段とを備え、この時間間隔測定手段からの信号
    によつて被検膜の厚さ又は屈折率を測定するよう
    にした測定装置。 5 被検膜照射光学系は、光源からの光束の指向
    方向をほぼ定まつた点を中心に反復変化させる光
    偏向器と、この光束の指向方向の偏向中心を被検
    膜上又はこの近傍に結像する結像光学系とを備え
    ている特許請求の範囲第4項記載の測定装置。 6 光偏向器は光源からの光束の指向方向を第1
    の方向について反復変化させるとともに、この第
    1の方向についての反復変化の1サイクルごとに
    第1の方向と交叉する第2の方向について光束の
    指向方向を変化させるものとし、結像光学系は光
    束の偏向中心を第2の方向に対応した線状に結像
    するものとした特許請求の範囲第5項記載の測定
    装置。 7 可干渉光束を射出する光源と、この光源から
    の光束に角度幅をもたせて被検膜にほぼ集光照射
    させる被検膜照射光学系と、被検膜の表面と裏面
    を反射又は透過する光の相互の干渉を形成する光
    束を照射光の入射角が変化する方向に対応する方
    向に相対的に一定角速度で走査し、光量に対応し
    た信号を形成する出射光受光光学系と、この出射
    光受光光学系からの信号を用いて被検膜を反射又
    は透過した光の形成する干渉縞が所定の強度にな
    る時点を検出する時点検出手段と、 F=√22(ただしnは被検膜の予測屈折
    率、θは被検膜に対する照射光の入射角)として
    dF/dθが極値となるθc近傍の入射角で被検膜に入 射した照射光に対応する干渉縞の所定強度検出時
    点の内の2つの時点間隔を測定する時間間隔測定
    手段とを備え、この時間間隔測定手段からの信号
    によつて被検膜の厚さ又は屈折率を測定するよう
    にした測定装置。 8 出射光受光光学系は複数の光検出素子を一方
    向に配列して成る光検出素子アレイと、この光検
    出素子アレイの各素子に夫々異なつた入射角の照
    射光に対応する光を入射させるアレイ照射光学系
    とを備えている特許請求の範囲第7項記載の測定
    装置。 9 被検膜照射光学系は、光源からの光束の指向
    方向を、ほぼ定まつた点を中心に、光検出素子ア
    レイによる出射光走査方向とほぼ直交する方向に
    対応した方向に、走査サイクルごとに偏倚させる
    光偏向器と、この光偏向器による光束偏向の中心
    点を被検膜上又はこの近傍に光検出素子アレイに
    よる走査方向に対応した線状像に結像する結像光
    学系を備えている特許請求の範囲第8項記載の測
    定装置。 10 出射光受光光学系は予め定められた位置に
    固定された光検出素子と、被検膜からの角度幅の
    ある出射光束を時間的に指向方向を変えながらこ
    の光検出素子に入射させる光偏向器とを備えてい
    る特許請求の範囲第7項記載の測定装置。 11 光偏向器は出射光束の指向方向を、第1の
    方向について反復変化させるとともに、この第1
    の方向について反復変化の1サイクルごとに第1
    の方向と交叉する第2の方向についても変化させ
    るものとした特許請求の範囲第10項記載の測定
    装置。 12 時間間隔測定手段は被検膜照射光学系に対
    する被検膜の傾きを検出する被検膜傾き検出手段
    を備え、常時前もつて定められた入射角近傍の角
    度で被検膜に入射する照射光に対応する干渉縞を
    測定強度検出時点の時間間隔測定に使用するよう
    にした特許請求の範囲第7項記載の測定装置。 13 被検膜照射光学系は被検膜に入射する光の
    偏向を調整する偏向調整手段を備えている特許請
    求の範囲第7項記載の測定装置。 14 出射光受光光学系は被検膜を反射又は透過
    して光量検出に使用される光の偏向を調整する偏
    向調整手段を備えている特許請求の範囲第7項記
    載の測定装置。
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