JP3139862B2 - 表面欠陥検査装置 - Google Patents

表面欠陥検査装置

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JP3139862B2
JP3139862B2 JP05004056A JP405693A JP3139862B2 JP 3139862 B2 JP3139862 B2 JP 3139862B2 JP 05004056 A JP05004056 A JP 05004056A JP 405693 A JP405693 A JP 405693A JP 3139862 B2 JP3139862 B2 JP 3139862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば熱間金属板の表
面欠陥を検査する表面欠陥検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属板の表面を光学的に観測して、表面
欠陥を検査する装置として種々のものが案出されてい
る。
【0003】図14は、照明装置10で照明された金属
板2の表面の画像をカメラ11で撮像して、その画像を
欠陥判定器12に入力して、金属板2の表面欠陥を検出
する従来の表面欠陥検査装置を示しているものである。
この装置では、画像の濃淡情報より欠陥検出を行なう。
すなわち、表面欠陥により金属板の反射状態が変化して
いる部分を画像中に見つけて欠陥部分を検出する。従っ
て、画像として現われない表面欠陥については検出でき
ない。
【0004】また、図15は金属板上にレーザ13から
の光線を回転ミラー14を介して走査して、その反射回
折光レンズ3、光検出器5を介して欠陥判定器12に入
力し、欠陥検出を行なう従来装置を示しているものであ
り、回折光の変化により欠陥検出をおこなう。回折光
は、金属板表面の微小な凹凸により変化するが、金属板
のなだらかな起伏によっては変化しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図16に3種類の表面
欠陥を示す。(1)はすりきずなどの表面の地合の欠
陥、(2)はかききずなどの微小な凹凸の欠陥、(3)
はロールマークなどのなだらかな凹凸となる欠陥であ
る。上述した従来の表面欠陥検査装置では、(1)およ
び(2)のような欠陥については検出可能であるが、
(3)のような欠陥については検出できない。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、被検査面の凹凸情報に基づい
て被検査面の表面欠陥、特に従来検出不可能であった被
検査面のなだらかな凹凸欠陥を含む表面欠陥を検出し得
る表面欠陥検査装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の表面欠陥検査装置は、被検査面を走査する
走査光線を発生する光線走査器と、該光線走査器からの
走査光線で走査される被検査面からの反射光を結像する
レンズと、該レンズの結像面に配置され、光を透過また
は反射し、光強度を変調する焦点部材と、該焦点部材を
透過または反射した光を受光する光検出器と、該光検出
器の出力信号の位相を測定する位相測定器と、該位相測
定器から出力される被検査面の凹凸情報に基づいて被検
査面の欠陥を判定する欠陥判定器とを有することを要旨
とする。
【0008】また、本発明の表面欠陥検査装置は、被検
査面を走査する走査光線を発生する光線走査器と、該光
線走査器からの走査光線で走査される被検査面からの反
射光を結像するレンズと、該レンズからの光を分割する
ビームスプリッタと、該ビームスプリッタからの一方の
光路中の前記レンズの結像面に配置され、光を透過また
は反射し、光強度を変調する焦点部材と、前記ビームス
プリッタにより分割され、前記焦点部材により変調され
ない他方の光および前記焦点部材を透過または反射した
光を受光する光検出器と、該光検出器の出力信号の位相
を測定する位相測定器と、該位相測定器から出力される
被検査面の凹凸情報に基づいて被検査面の欠陥を判定す
る欠陥判定器とを有することを要旨とする。
【0009】更に、本発明の表面欠陥検査装置は、被検
査面を走査する走査光線を発生する光線走査器と、該光
線走査器からの走査光線で走査される被検査面からの反
射光を結像するレンズと、該レンズの結像面に配列され
た光検出器と、該光検出器から全ての出力を加算した
出力信号およびひとつおきの出力を加算した出力信号の
位相を測定する位相測定器と、該位相測定器から出力さ
れる被検査面の凹凸情報に基づいて被検査面の欠陥を判
定する欠陥判定器とを有することを要旨とする。
【0010】また更に、本発明の表面欠陥検査装置は、
被検査面を走査する周波数の異なるレーザ光を干渉させ
て発生させた干渉縞による走査縞を投光する縞走査器
と、該縞走査器からの走査縞で走査される被検査面から
の反射光を結像するレンズと、該レンズの結像面に配列
された光検出器と、該光検出器の出力信号の位相を次式
より測定する位相測定器と、該位相測定器から出力され
る被検査面の凹凸情報に基づいて式(3)および(4)
から被検査面の高さ欠陥を判定する欠陥判定器とを有す
ることを要旨とする。
【数2】
【0011】
【作用】本発明の表面欠陥検査装置では、光線走査器は
光点を被検査面に投光して一定速度で走査し、レンズは
被検査面で反射した光を焦点部材に結像し、光検出器は
その透過光を受光する。光線走査器による投光の方向と
レンズによる受光の方向が異なっているので、被検査面
の表面凹凸によって焦点部材の光点の移動速度が変化す
る。焦点部材には格子縞などのパターンが描いてあるの
で、光検出器の出力信号は被検査面の凹凸によって位相
が変化する。光検出器の出力信号の位を測定すること
により被検査面の表面凹凸を求め、表面凹凸情報より欠
陥を判定する。
【0012】また、本発明の表面欠陥検査装置では、光
線走査器は光点を被検査面に投光して一定速度で走査
し、レンズは被検査面で反射した光を焦点部材に結像す
る。焦点部材には格子縞などのパターンが描いてあり、
その変調光を光検出器が受光して変調光信号を出力す
る。また、ビームスプリッタにより焦点部材を透過しな
い光を検出する光検出器は変調を受けていない被検査面
の反射光強度信号を出力する。変調光強度信号と反射光
強度信号の比を求めてから位相を測定することにより被
検査面の反射率の影響を受けずに被検査面の表面凹凸を
求め、表面凹凸情報より欠陥を判定する。
【0013】更に、本発明の表面欠陥検査装置では、光
線走査器は光点を被検査面に投光して一定速度で走査
し、レンズは被検査面で反射した光を配列した光検出器
に結像する。被検査面上を光点は走査しているので、結
像した光点は配列した光検出器上を次々と移動し、光検
出器出力の合成信号は光検出器の配置によって変調され
る。光線走査器による投光の方向とレンズによる受光の
方向が異なっているので、被検査面の表面凹凸によって
配列した光検出器上の光点の移動速度が変化し、光検出
器出力の合成信号の位相が変化する。このため、配列し
た光検出器の全ての出力を加算したものを変調を受けて
いない被検査面の反射光強度信号とし、ひとつおきの出
力を加算したものを変調光強度信号として、この変調光
強度信号と反射光強度信号の比を求めてから位相を測定
することにより被検査面の反射率の影響受けずに被検査
面の表面凹凸を求め、表面凹凸情報より欠陥を判定す
る。
【0014】また更に、本発明の表面欠陥検査装置で
は、縞走査器は縞模様を被検査面に投光して縞を一定速
度で走査し、レンズは、被検査面で反射した光を配列し
た光検出器に結像する。被検査面上を縞は走査している
ので、結像した縞は配列した光検出器上を移動する。光
検出器の出力は縞の走査によって変調される。光線走査
器による投光の方向とレンズによる受光の方向が異なっ
ているので、被検査面の表面凹凸によって配列した光検
出器上の縞の移動速度が変化し、光検出器出力の位相が
変化する。光検出器の出力信号の位相を測定することに
より被検査面の表面凹凸を求め、表面凹凸情報より高さ
欠陥を判定する。具体的には、光検出器の出力信号とし
ては、
【数3】 また、ωtが0,π/2,π,3π/2となるタイミン
グに観測される変調光強度信号S 0 ,S 1 ,S 2 ,S 3
り、
【数4】 φ= tan -1 (s 2 −s 0 )/(s 1 −s 3 (4) によって位相φを測定できる。 そして、式(4)および
式(3)より被検査面の高さzを求める。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0016】図1は、本発明の第1の実施例に係わる表
面欠陥検査装置の構成を示す図である。同図において、
光線走査器1は、レーザによる光源1a、回転ミラー1
bおよびf−θレンズ1cにより、金属板2上を走査す
る光線を発生する。金属板2で反射した光線は、レンズ
3により焦点部材、例えば焦点板4に結像される。焦点
板4は、図2に示すように、帯状の光透過部分および光
非透過部分が等間隔に交互に形成されたものである。光
検出器5は、焦点板4を透過した光を検出し、変調光強
度信号sを発生する。位相測定器6aは、光強度信号s
の位相を検出して、凹凸信号φを出力する。欠陥判定器
6bは、凹凸信号φを用いて凹凸が検査基準より大きい
ものを欠陥として判定する。なお、位相測定器6aと欠
陥判定器6bにより信号処理器6を構成している。
【0017】熱間圧延材のオンライン表面欠陥検査で
は、圧延金属板は非常に高速に走行しているので、それ
に見合った高速な欠陥検査が必要であり、特にセンシン
グ・デバイスに高速性が要求される。ここで、回転ミラ
ー1bについては、走査時間が数十マイクロ秒の高速な
ものが、使用できる。また、光検出器5は、単一素子に
より光の強弱を検出すればよいので、応答時間が数十ナ
ノ秒の非常に高速なものを使用でき、十分高速な凹凸情
報のセンシングが可能である。
【0018】次に、図3を用いて、金属板2に凹凸があ
った場合に、焦点板4上の光点移動速度が変化する様子
を説明する。
【0019】(a)金属板2の表面が平面の場合、走査
によって金属板2上の光点は、図3(a)に示すよう
に、A1 ,B1 ,C1 ,D1 と移動する。これらは、レ
ンズ3によって焦点板4上のA2 ,B2 ,C2 ,D2
結像される。ここでは、金属板2は平面なので、焦点板
上の光点は、等速に移動する。
【0020】(b)金属板2の表面に凹凸のある場合、
走査によって金属板2上の光点は、図3(b)に示すよ
うに、E1 ,F1 ,G1 ,H1 と移動する。これらは、
レンズ3によって焦点板4上のE2 ,F2 ,G2 ,H2
に結像される。ここでは、金属板2はF1 からG1 にか
けて高くなっているので、焦点板上の光点はF2 からG
2 の間で、速度が遅くなる。
【0021】図4は、金属板2の形状、変調光強度信号
s、凹凸信号(位相信号)φを示したものである。
(a)のように金属板2の形状が平面の場合には、光強
度信号sの位相は一定であり、凹凸信号φ、すなわち位
相も一定となる。また、(b)のように金属板2の表面
に凹凸がある場合には、金属板の凸部分で光強度信号の
位相が遅れる。すなわち、位相信号が金属板の凹凸形状
を示すことになる。
【0022】更に、走査速度、格子のピッチ、投受光
角、測定する高さと変調光強度信号の位相の関係を図5
によって説明する。
【0023】図5において、光線Bは、z軸に平行に投
光する走査速度vの走査光線を示す。格子像Gは、レン
ズによって形成できる格子の像である。実際には、格子
像は形成していないが、説明の都合上格子の像位置を示
す。受光角をθ、格子像のピッチをpとする。
【0024】x軸が金属板2の表面であるとすると、走
査光線Bがx軸上で反射する。光検出器5の出力の変調
光強度信号sは、この反射位置が格子像と交わるとき
(例えばA位置)で最小になる周期関数となる。この変
調光強度信号sは s(t)=a(cos (ωt−φ)+1) (1) ただし aは反射率 ω=2π・v/p (2) φ=2π・z/(ptan θ) (3) と表わせられる。
【0025】また、ωtが0,π/2,π,3π/2と
なるタイミングに観測される変調光強度信号s0
1 ,s2 ,s3 より、
【数5】 φ= tan-1(s2 −s0 )/(s1 −s3 ) (4) によって位相φを測定できる。
【0026】すなわち、変調光強度信号sの位相φおよ
び式(3)より被検査面の高さzが求められる。
【0027】次に欠陥判定について説明する。例えば凹
凸信号φは図6(a)のようになる。金属板には傾きや
上下の動きがあるので高さデータの絶対値による判定は
困難である。そこで、図6(b)のように高さ変化の差
分を求め、その値が一定値以上となる部分を欠陥として
判定する。
【0028】次に、図7を参照して、本発明の第2の実
施例を説明する。
【0029】図7に示す第2の実施例は、図1に示す実
施例に対して受光する方向が異なっているものである。
更に詳しくは、金属板2上を走査する光点は、レンズ3
によって焦点板4上に結像する。焦点板4上の光点は、
走査によってx方向に移動し、金属板2の表面凹凸によ
ってy方向に移動する。そこで、焦点板4の格子縞を、
図7(a)に示すように斜めに配置することで、周期的
な光強度変動と、金属板の表面凹凸による位相変調を行
なう。よって、変調光強度信号sの位相を測定すること
で、金属板の表面凹凸情報を得る。その凹凸情報を用い
て欠陥判定を行なう。
【0030】次に、図8を参照して、本発明の第3の実
施例に係わる表面欠陥検査装置を説明する。
【0031】図8において、光線走査器1は、レーザに
よる光源1a、回転ミラー1bおよびf−θレンズ1c
によって、金属板2上に走査光線を投光する。金属板2
で反射された光線は、レンズ3およびビームスプリッタ
7により焦点板4および光検出器5bに結像される。光
検出器5aは焦点板4を透過した光を検出し、変調光強
度信号sを出力する。光検出器5bは変調されない反射
光を検出し、反射光強度信号rを出力する。変調光強度
信号sおよび反射光強度信号rは
【数6】 s(t)=a(t)(cos (ωt−φ)+1) (5) r(t)=a(t) (6) ただし、a(t)は金属板の反射率で表わせられる。
【0032】位相測定器6aは、ωtが0,π/2,
π,3π/2となるタイミングに観測される変調光強度
信号s0 ,s1 ,s2 ,s3 および反射光強度信号
0 ,r1,r2 ,r3 より、
【数7】 φ= tan-1(s2 /r2 −s0 /r0 )/(s1 /r1 −s3 /r3 ) (7) によって位相φを測定する。ここで、変調光強度信号s
と反射光強度信号rの比を求めているので、反射率aが
変化しても位相φの測定誤差が生じない。
【0033】欠陥判定器6bは、位相信号、すなわち凹
凸信号φを用いて凹凸が検査基準より大きいものを欠陥
として判定する。また、反射光強度信号rは、金属板の
反射率の情報をもっているので、従来の欠陥検査装置の
判定方法による欠陥検出も行なうことができる。
【0034】次に、図9を参照して、本発明の第4の実
施例を説明する。
【0035】図9に示す第4の実施例は、図8に示した
第3の実施例において受光する方向が異なっているもの
である。更に詳しくは、金属板2上を走査する光点は、
レンズ3によって焦点板4上に結像する。焦点板4上の
光点は、走査によってx方向に移動し、金属板2の表面
凹凸によってy方向に移動する。そこで、焦点板の格子
縞を、図9(a)に示すように斜めに配置することで、
周期的な光強度変動と、金属板の表面凹凸による位相変
調を行なう。よって、変調光強度信号sと反射率光強度
信号rの比信号の位相を測定することで、金属板の表面
凹凸情報を得る。その凹凸情報を用いて欠陥判定を行な
う。
【0036】次に、図10を参照して、本発明の第5の
実施例に係わる表面欠陥検査装置について説明する。
【0037】図10において、光線走査器1は、レーザ
による光源1a、回転ミラー1bおよびf−θレンズ1
cによって、金属板2上に走査光線を投光する。金属板
2で反射した光線は、レンズ3により配列した光検出器
5に結像される。
【0038】光検出器5においては、図11に示すよう
に、配列した光検出器の全ての出力を加算したものを反
射光強度信号rとし、ひとつおきの出力を加算したもの
を変調光強度信号sとする。このようにして得た変調光
信号sと反射光信号rは、図8の実施例と同等の信号と
なるので、以後は同様の信号処理によって、欠陥検出を
行なう。
【0039】次に、図12を参照して、本発明の第6の
実施例に係わる表面欠陥検査装置について説明する。
【0040】図12において、縞走査器8は、光干渉縞
を金属板2に投光して、干渉縞を光ヘテロダインによっ
て移動させることで走査する。金属板2に投光された干
渉縞を、レンズ3を介して配列した光検出器5によって
受光する。光検出器5の出力を信号処理器を供給し、位
相測定して凹凸情報を求め、その凹凸情報より表面欠陥
判定を行なう。
【0041】図13は、図12の実施例の詳細な構成を
示すブロック図である。縞走査器8は、2波長レーザ8
a、ビームエクスパンダ8b、偏光ビームスプリッタ8
c、ミラー8d、偏光板8eより構成される。2波長レ
ーザ8aは、波長および偏光面の異なる2光波を発生す
る。これを偏光ビームスプリッタ8cにより分割して、
その光波B1 ,B2 を微小角で干渉させて干渉縞を発生
させる。光波B1 ,B2 は周波数が異なるので、光ヘテ
ロダインにより、干渉縞が一定速度で移動する。
【0042】金属板2に投影された縞をレンズ3により
配列された光検出器5に結像する。光検出器5の一つ一
つの出力は縞の移動によって変調される。よって、光検
出器5の出力の位相を測定することで、図1に示す実施
例と同様の原理によって、凹凸情報が得られる。また、
配列した光検出器を用いるので、面の凹凸情報を一度に
得られ、この凹凸情報に基づいて表面欠陥判定を行なう
ことができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被検査面の凹凸情報に基づいて被検査面の表面欠陥を判
定することができ、従来検出不可能であったなだらかに
変化する凹凸欠陥や反射率変化のない凹凸欠陥を検出す
ることが可能となる。また、被検査面の反射率を得るた
めに光検出器を設けたので、反射率変化に影響されない
凹凸情報を得ることができるとともに従来と同様の表面
反射率情報に基づいて表面欠陥を検出することもでき
る。更に、光変調のための焦点部材を用いていないもの
では、受光効率を向上することができる。また更に、縞
を広い範囲に投光走査し、配列した光検出器で受光する
ので、広い範囲の凹凸情報を一度に得ることができ、よ
り高速な欠陥検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる表面欠陥検査装
置の構成を示す図である。
【図2】図1の表面欠陥検査装置に使用されている焦点
板の構成を示す図である。
【図3】図1の表面欠陥検査装置の測定原理を示す説明
図である。
【図4】図1の表面欠陥検査装置の測定原理を示す説明
図である。
【図5】図1の表面欠陥検査装置の測定原理を示す説明
図である。
【図6】図1の表面欠陥検査装置における欠陥判定処理
を示す説明図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係わる表面欠陥検査装
置の構成を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係わる表面欠陥検査装
置の構成を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施例に係わる表面欠陥検査装
置の構成を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施例に係わる表面欠陥検査
装置の構成を示す図である。
【図11】図10に示す第5の実施例の光検出器の構成
を示す図である。
【図12】本発明の第6の実施例に係わる表面欠陥検査
装置の構成を示す斜視図である。
【図13】図12に示す第6の実施例の表面欠陥検査装
置の更に詳細な構成を示す図である。
【図14】従来の表面欠陥検査装置の構成を示す図であ
る。
【図15】従来の他の表面欠陥検査装置の構成を示す図
である。
【図16】従来の表面欠陥検査装置における問題点を説
明するために使用する被検査面上の表面欠陥を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 光線走査器 1a 光源 1b 回転ミラー 1c,3 レンズ 2 金属板 4 焦点板 5 光検出器 6 信号処理器 6a 位相測定器 6b 欠陥判定器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査面を走査する走査光線を発生する
    光線走査器と、該光線走査器からの走査光線で走査され
    る被検査面からの反射光を結像するレンズと、該レンズ
    の結像面に配置され、光を透過または反射し、光強度を
    変調する焦点部材と、該焦点部材を透過または反射した
    光を受光する光検出器と、該光検出器の出力信号の位相
    を測定する位相測定器と、該位相測定器から出力される
    被検査面の凹凸情報に基づいて被検査面の欠陥を判定す
    る欠陥判定器とを有することを特徴とする表面欠陥検査
    装置。
  2. 【請求項2】 被検査面を走査する走査光線を発生する
    光線走査器と、該光線走査器からの走査光線で走査され
    る被検査面からの反射光を結像するレンズと、該レンズ
    からの光を分割するビームスプリッタと、該ビームスプ
    リッタからの一方の光路中の前記レンズの結像面に配置
    され、光を透過または反射し、光強度を変調する焦点部
    材と、前記ビームスプリッタにより分割され、前記焦点
    部材により変調されない他方の光および前記焦点部材を
    透過または反射した光を受光する光検出器と、該光検出
    器の出力信号の位相を測定する位相測定器と、該位相測
    定器から出力される被検査面の凹凸情報に基づいて被検
    査面の欠陥を判定する欠陥判定器とを有することを特徴
    とする表面欠陥検査装置。
  3. 【請求項3】 被検査面を走査する走査光線を発生する
    光線走査器と、該光線走査器からの走査光線で走査され
    る被検査面からの反射光を結像するレンズと、該レンズ
    の結像面に配列された光検出器と、該光検出器から
    ての出力を加算した出力信号およびひとつおきの出力を
    加算した出力信号の位相を測定する位相測定器と、該位
    相測定器から出力される被検査面の凹凸情報に基づいて
    被検査面の欠陥を判定する欠陥判定器とを有することを
    特徴とする表面欠陥検査装置。
  4. 【請求項4】 被検査面を走査する周波数の異なるレー
    ザ光を干渉させて発生させた干渉縞による走査縞を投光
    する縞走査器と、該縞走査器からの走査縞で走査される
    被検査面からの反射光を結像するレンズと、該レンズの
    結像面に配列された光検出器と、該光検出器の出力信号
    の位相を次式により測定する位相測定器と、該位相測定
    器から出力される被検査面の凹凸情報に基づいて
    (3)および(4)から被検査面の高さ欠陥を判定する
    欠陥判定器とを有することを特徴とする表面欠陥検査装
    置。 【数1】
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