JPH076922B2 - パタ−ン欠陥検出方法 - Google Patents

パタ−ン欠陥検出方法

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JPH076922B2
JPH076922B2 JP61106447A JP10644786A JPH076922B2 JP H076922 B2 JPH076922 B2 JP H076922B2 JP 61106447 A JP61106447 A JP 61106447A JP 10644786 A JP10644786 A JP 10644786A JP H076922 B2 JPH076922 B2 JP H076922B2
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acousto
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宏夫 藤田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光学式の非接触なパターン欠陥検出方法に関す
る。
〔発明の背景〕
近年マイクロエレクトロニクス技術が急速に進歩し実装
技術においても微細な電極配線を欠陥なく高精度で実装
することが要求されている。
液晶テレビにおいても液晶層をはさんだ上下2枚のガラ
ス板の各々に微小な多数の画素電極、駆動信号を印加す
るための引き出し電極が設けられているが、この電極が
正常に形成されていなければ映像不良が発生する。液晶
テレビの生産工程においては上記の微小な電極の欠陥検
査、特に電極部の断線、欠け、ショートの検査が必要と
なっている。上記の電極パターンの欠陥検査には電気的
特性の検査と外観形状検査があるが、断線しかかり、シ
ョートしかかり等の電気的な判別が困難な場合や、欠陥
の存在場所を特定する場合には外観形状検査が有効であ
り、高精度で非接触の全自動外観形状測定システムの実
現が望まれている。
〔従来技術〕
電極パターンの形状検査にパターン認識法が多く用いら
れている。これは電極部を照射して光学的に拡大された
電極部の像をTVカメラでとらえてビデオ信号を発し、適
当な値に設定されたスライスレベルの値で2値化処理し
て白黒パターンを作成する。検出された白黒パターンの
データと、予め与えている基準となる正常な白黒パター
ンのデータを比較してパターンの欠陥を検出する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
TVカメラを用いるパターン認識法では、電極が透明電極
の場合にはIn2O3等で形成される電極部とガラス基材部
との間の反射光量あるいは透過光量の差が少ないために
ビデオ信号を2値化するときのスライスレベルの設定範
囲が狭いため安定した2値化処理が困難である。また不
透明電極の場合、検出されたビデオ信号を2値化処理し
て白黒パターンを作成しても画素の全体を各々の画素毎
に正常なパターンと比較する必要があるため、多量のメ
モリー素子が必要で高価なデータ処理系が必要となる事
等の欠点を有している。
本発明は、上述した従来の計測法の問題点を解消させ
て、特に高速な検出時間、簡易なデータ処理方法で安定
したパターン欠陥検出が可能なパターン欠陥検出方法を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本発明は次のような方法か
ら成る。
レーザ光源から放射されるレーザ光を音響光学素子に入
射し、直流電圧及び交流電圧を入力させることによって
動作する音響光学素子ドライバーで音響光学素子の光学
動作を制御せしめて音響光学素子から互いに異なる方向
に進行する2つに分離されて変調された2ビーム光を発
生せしめ、音響光学素子を含む光学系により前記2ビー
ム光の進行方向を2つの方向に分離せしめ、分離せられ
た一方の2ビーム光は前記光学系にふくまれる対物レン
ズにより集光して検出用2ビーム光としてパターンの欠
陥が測定される被測定物の面上に照射せしめて被測定物
からの該2ビーム光の反射光を受光して物体反射光信号
を作成すると共に、分離せられた他方の2ビーム光は前
記の被測定物を照射しないで参照用2ビーム光として直
接に受光して参照光信号を作成し、物体反射光信号と参
照光信号からパターンの欠陥を検出する方法であり、前
記の音響光学素子ドライバーに入力する前記の交流電圧
信号の周波数を制御して前記の音響光学素子から発生さ
れる2ビーム光の間のなす角度を制御すると共に、音響
光学素子ドライバーに入力する前記の直流電圧信号の電
圧値を制御して前記の2ビーム光の進行方向を制御せし
めて、前記の被測定物の予め定められた位置に前記の検
出用2ビーム光を照射せしめ、前記の物体反射光信号と
参照光信号の間の位相の変化Δφを検出すると共に、前
記の物体反射光信号の電圧値の基準値と測定値との差Δ
Aを検出することによりパターン欠陥を検出するもので
ある。
〔作用〕
以上の方法によってパターン欠陥検出を行なうとき時間
的にも空間的にも安定した発振出力、ビーム形状を持つ
レーザ光を用いて、音響光学素子により相異なる周波数
を有し空間的に分離されて進行する2ビーム光を発生さ
せていわゆる光ヘテロダイン干渉を行なわせて光波の持
つ位相情報、振幅情報からパターンの欠陥を容易に検出
すると共に、電気信号の制御により被測定物の面上に照
射する2ビーム光の位置を容易に制御させて被測定物の
面上でレーザ光をスキャンしないで、あるいは少ない回
数のスキャンでパターン欠陥検出を行なわせる。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図は本発明のパターン欠陥検出方法を示すブロック図で
ある。
10はレーザ光源で例えばHe−Neレーザ発振を行ないレー
ザ光100を放射する。11は音響光学素子(以下A・Oと
呼ぶ)、12はA・O11の光学動作を制御するための音響
光学素子ドライバー(以下A・Oドライバーと呼ぶ)で
A・O11に高周波電気信号を入力する。13はA・Oドラ
イバー12に入力させる直流電圧発生器で直流電圧信号Vd
を発生する。14はA・Oドライバー12に入力させる交流
電圧発生器で周波数faの交流電圧信号Vfを発生する。
A・Oドライバー12は直流電圧信号Vdと交流電圧信号Vf
が入力されて振幅変調(AM変調)された高周波信号を作
成してA・O11に入力するとA・O11から相異なる方向に
進行する2つに分離されて変調された2ビーム光101及
び102が発生させられる。このときA・O11から発せられ
る2ビーム光101と102の進行方向を直流電圧発生器13か
ら発せられる直流電圧Vdを制御することによって変化さ
せ、2ビーム光101と102の間のなす角度θmを交流電圧
発生器14から発せられる交流電圧信号Vfの周波数faを制
御して変化させる。15はA・O11をふくむ光学系でA・O
11により発せられた2ビーム光101及び102の進行方向を
ビームスプリッター151により互いに異なる2つの方向
に分離する。分離されたビーム光のうちビームスプリッ
ター151を通過した方の2ビーム光は103及び104として
対物レンズ152により集光され被測定物16の面上に検出
用2ビーム光として照射され、被測定物16からの反射光
を再びビームスプリッター151で進路を変えて反射光107
及び108として取り出し第1の光電変換部17で受光す
る。ビームスプリッター151で分離された他方の2ビー
ム光105及び106は参照用2ビーム光として第2の光電変
換部18で受光される。また検出用2ビーム光のビーム間
距離、照射位置をレンズ系により設定する。光学系15で
は第1の光電変換部17及び第2の光電変換部18は各々レ
ーザ光を受光するPINフォトダイオード及び電流電圧変
換部から成り受光した光を電気信号に変換する。第1の
光電変換部17で作成される電気信号は直流成分が重畳さ
れた交流信号で被測定物16の表面情報をふくむ物体反射
光信号である。物体反射光信号をVMとして VM=A1+B1cos(ωt+φ) とする。但しA1は直流電圧、B1は交流電圧のピークの電
圧、ωは角周波数、φは位相である。109は物体反射
光信号VMの交流的に変化する成分のB1cos(ωt+
φ)信号である。110は反射光強度に比例した直流電
圧成分A1あるいはA1+B1で振幅情報を表わす信号であ
る。第2の光電変換部18で作成される電気信号も直流成
分が重畳された交流信号で被測定物16の表面情報を含ま
ない参照光信号である。
参照光信号をVRとして VR=A2+B2cos(ωt+φ) とする。但しA2は直流電圧、B2は交流電圧のピーク電
圧、φは位相である。参照光信号では直流成分A2は必
要なく交流成分B2cos(ωt+φ)の信号111を用い
る。
前述した電気信号VM及びVRは2ビーム光の光ヘテロダイ
ン干渉の結果として得られるものであるが、光ヘテロダ
イン干渉と得られる電気信号の関係については後で詳述
する。19は位相比較器でB1cos(ωt+φ)で表わさ
れる交流信号109とB2cos(ωt+φ)で表わされる交
流信号111の位相差Δφ=φ−φを検出する。
ここで信号109は被測定物16の表面状態に応じて位相φ
が変化するが、信号111の位相は一定である。20はパ
ターン欠陥判定部で位相比較器19で検出されたΔφの位
相データ112と第1の光電変換部17で作成された反射光
強度の振幅の大きさに比例する直流電圧成分110のA1
値ありいはA1+B1の値と基準電圧値との差ΔAからパタ
ーンの欠陥を判定するものである。被測定物16の面上に
照射する検出用2ビーム光103、104の光路差によって光
ヘテロダイン干渉された電気信号の位相差Δφが決まる
が、被測定物16に断線、ショート等の欠陥が存在すれば
正常な場合に比べて位相が変化する。
また反射光強度に対応する電圧110は被測定物16の表面
反射率によって定まるため被測定物16の表面材質、状態
に対応した反射光強度に比例する直流電圧A1あるいは
(A1+B1)の判定レベルの設定が必要である。従って測
定開始前に正常なパターンを有する被測定物について反
射光強度を測定しておいて基準となる直流電圧A0あるい
はA0+B0を決定する。パターンに欠陥が存在すれば反射
光強度が変化するから例えばパターン欠陥の判定レベル
を前述のA0の値の70%の電圧値AKに設定する。従って例
えば測定時に検出された電圧値A1とAKの差の値のΔAを
比較してパターンの欠陥を判定する。例えば の場合は正常、A1<AKの場合は欠陥と判定するが、前述
の電圧値A0の何%の点を判定レベルとするかは被測定物
16のパターン部の機能、許される欠陥の程度、表面状態
のバラツキ等に応じて決定する。
なおパターン欠陥判定部20では位相データ、直流電圧デ
ータの両方の値を用いて互いのデータを比較しながら欠
陥判定を行なう。
第2図にA・O11による2ビーム光の発生の動作を説明
する説明図を示す。
一般にA・O11はA・Oドライバー12から入力される電
気信号を超音波進行波に変換して光と超音波の相互作用
により光の回折、強度変調、周波数シフトを行なうもの
であるが、A・Oドライバー12からの電気信号に応じた
動作を行なう。
第2図において121は電圧制御発振器(VCO)、122はダ
ブルバランスミキサー、123はRF電力増幅器で全体でA
・Oドライバー12を構成する。直流電圧発生器13から直
流電圧信号VdをVCO121に印加すると、VCO121からは周波
数fdの高周波信号が出力される。例えば直流電圧を0〜
1ボルトの範囲で可変させて周波数fdが30〜50MHzの範
囲の交流電圧信号を出力するようにVCO121の時定数を設
定する。ダブルバランスミキサー122はVCO121からの高
周波信号fdと交流電圧発生器14から発せられる周波数fd
の交流信号をAM変調して、キャリアー周波数fd、サイド
バンド周波信号fd±faに対してキャリアー周波数成分fd
を抑圧してサイドバンド周波数成分fd±faを大きくして
2周波数成分fd+fa及びfd−faを持つAM変調信号を出力
してRF電力増幅器123で4ワット程度まで電力増幅を行
なってA・O11に印加する。131はA・O11の超音波トラ
ンスデューサーで電気信号を超音波進行波に変換する。
超音波進行波はA・O11のガラス媒質132内を進行してガ
ラス媒質132内の光弾性効果によって超音波の疎密度が
屈折率の周期的変化をもたらす。この超音波の作る屈折
率の変化は入射した光に対して位相格子133の役目を行
ない入射レーザ光100を回折する。このとき主な回折光
は1次回折光である。このときの1次回折角は超音波の
ガラス媒質132内での波長によって変化するため、超音
波の周波数を変化させて回折角を変える。即ち1次回折
光の出射方向を変えることができる。さらに1次回折光
はドップラーシフトにより周波数の変化を受ける。
RF電力増幅器123から2周波数成分(fd±fa)の信号を
印加すれば超音波も2周波数成分を持つために前述の1
次回折光は2つのビームに分離される。
A・O11に入射する入射レーザ光100の周波数をf0とした
とき第2図のビーム101aはf0+fb+fa、ビーム102aはf0
+fd−faの周波数を持つ。そのときの差の周波数は2fa
である。このとき2つのビーム101aと102aの間のなす角
度θmは、θm=λ・2fa/Vaとなる。但しλはレーザ光
の波長、Vaはガラス媒質132内を伝播する超音波の速度
である。
θmはfaに比例するため交流電圧発生器14の出力信号の
周波数faを変化させて2ビーム光の間のなす角度θmを
直線的に変化さすことができる。
他方1次回折光の回折角度は超音波の周波数によって定
められるため、直流電圧発生器13から発せられる直流電
圧Vdを変化させるとVCO121から発せられる高周波信号の
周波数fdが変化させられて超音波の周波数も変化させら
れる。
直流電圧をΔVd変化させて高周波信号の周波数がΔfd変
化すれば、回折角の変化θdは θd=λ・Δfd/Va で与えられて、直流電圧の変化に比例して回折角を変化
させることができ、2ビーム光101a、102aを101b、102b
の位置に変化させられる。この動作が光偏向である。以
上の結果から電気的な制御で各々の周波数が異なった2
ビーム光の位置を自由に制御できる。
第3図に光ヘテロダイン干渉を説明する図を示す。第2
図の説明でA・O11から発生せられる2ビーム光101及び
102は差の周波数が2faとなる各々異なった周波数を有す
るため周波数の異なる2ビーム光を受光させると光ヘテ
ロダイン干渉を起こし、差の周波数2faのビート信号が
作成され光波の持つ情報を検出することができる。ここ
で周波数f1、f2の光波をE1、E2とすれば E1=P1cos(2πf1t+φi) E2=P2cos(2πf2t+φi) で表わされる。但しP1、P2は振幅、φi、φjは位相で
ある。この2つの光波を干渉させると、その強度Iは I=|E1+E2|2 となり、これを光検出器で受光して電流iを変換すれば i∝P1 2+P2 2+2P1・P2cos(2πΔft+Δφ) となる。ここでΔf=f1−f2、Δφ=φi−φjとな
る。第1図で説明した物体反射光信号との対応をつけれ
ば、A1=P1 2+P2 2、B1=2P1・P2、ω=2πΔfとな
る。参照光信号についても同様である。
第3図において、31は検出用2ビーム光103、104のうち
ビーム103が照射されている点、32はビーム光104が照射
されている点を示し、その凹凸の差がΔhであるとす
る。即ち2ビーム光103、104の間にΔhなる光路差が存
在している。この状態で反射された反射光107及び108を
光電変換したとき物体反射光信号の位相φはΔhに応
じて変化する。Δhとφの関係は Δh=λ・φ1/4πとなる。但しλはレーザ波長であ
る。レーザとしてHe−Neレーザを用いると電気信号の位
相の1゜がΔh=8.8オングストロームに対応する。参
照光信号は位相が変化しないから物体反射光信号と参照
光信号の間の位相差Δφにより前述のΔhの変化が検出
できる。
第4図にパターン欠陥検出を行なう被測定物上への2ビ
ーム光の照射の実施例を示す。
第4図の実施例はパターン配線部の断線、欠けの検出例
である。第4図(イ)において400はパターン配線部、4
01は基板部で例えばガラスである。配線部400の断線、
欠け欠陥は下部はつながっていても上部がえぐられてい
る場合が多いため配線部400の上面に2ビーム光を照射
する。第4図(ロ)及び(ハ)は直流電圧発生器13から
発せられる直流電圧Vdを一定に保ち、交流電圧発生器14
から発せられる交流信号の周波数faを変化させて2ビー
ム光103、104の間隔を変化させて照射する実施例であ
る。本実施例では直流電圧Vdを予め制御して2ビーム光
103、104の中心が配線部400のほぼ中央近くになるよう
に初期設定しておく。第4図(ロ)は交流周波数がf
a1、第4図(ハ)は交流周波数がfa2(fa1<fa2)の状
態で、各々の状態毎に第1図に述べた反射光強度の変化
ΔA、位相の変化Δφを検出する。このとき配線部400
の全面を検出対象とすればパターン幅と2ビーム光10
3、104の照射スポット径の大きさの関係で2ビーム光の
スキャンの回数(交流周波数faの値を変化させる回数)
が決まるが、2ビーム光103、104の集光された各々のビ
ーム径の和が配線部400の線幅にほぼ等しい場合にはス
キャンを行なわないでも一度の照射で配線部400の欠陥
が検出できる。2ビーム光の照射面でのビーム径の和が
配線部400の線幅よりもかなり小さい場合にはパターン
の電気的特性によってはほぼ中央部近くに重点的に2ビ
ーム光を照射してもよいし、またスキャンして配線部全
体について2ビーム光を照射することもできる。第4図
(ニ)及び(ホ)は交流電圧発生器14からの交流信号周
波数faは一定で、直流電圧発生器13から発せられる直流
電圧Vdを変化させて2ビーム光103、104を光偏向させる
実施例である。本実施例では予め照射する2ビーム光の
ビームスポット径の大きさに依存して交流信号周波数fa
の値を設定し、第4図43の状態を初期状態として照射す
る2ビーム光のビームスポット径の大きさに対応させて
直流電圧Vdをステップ状に変化させて2ビーム光をステ
ップ状に変化させて第4図(ホ)の状態まで光偏向させ
て、各々の光偏向状態毎で位相及び反射光強度を検出す
る。以上の第4図(ロ)〜(ホ)までに示した2ビーム
光の照射において第4図(イ)に示した配線部400のX
方向には2ビーム光のスキャンをA・Oドライバー12に
印加する外部の電気信号を作用で行なわせ、Y方向には
パルスステージ等を用いて被測定物16を移動させればよ
い。第4図(ヘ)は直流電圧発生器13から発せられる直
流電圧Vd及び交流電圧発生器14から発せられる交流信号
周波数faを共に一定の値に初期設定して配線部400のY
方向にパルスステージでスキャンさせる実施例である。
この場合の2ビーム光の照射は配線部400のX方向に対
してほぼ中央部に設定すればよいが、配線部400のX方
向の全体について形状を知る必要がある場合には更にパ
ルスステージを付加してX方向にもスキャンするように
すればよい。以上第4図で述べた配線部400のパターン
の断線、欠けの検出例において配線部400の深さ方向に
断線、欠け等に起因する段差が生じれば照射される検出
用2ビーム光103及び104の間に光路差が発生して第3図
で説明した如く物体反射光信号の交流信号成分109の位
相が変化するために位相比較器19で位相変化Δφが検出
され、Δφがある設定された値よりも大きい場合は断
線、欠け等の欠陥があると判断する。このとき物体反射
光信号の振幅情報信号110についても断線、欠けによっ
て配線部400の断面形状が乱れる場合は乱反射によって
振幅A1あるいは(A1+B1)の値が減少する。しかし場合
によっては振幅成分の変化が少ない断線、欠けの発生も
あり得るため、位相変化Δφ、振幅変化ΔAに対して優
先順位をつけておき、Δφの変化を異常判断の第一優先
としておけば安定した断線、欠けの欠陥判定が可能とな
る。
第4図で述べた実施例は配線部パターンの欠陥検出例で
あったが更にショートによる欠陥も存在する。このショ
ートによる欠陥は上部(配線部)は正常でも下部(基材
部)が異常である。
第5図にショートによる欠陥検出の実施例を示す。照射
する検出用2ビーム光の一方のビーム103を配線部400に
照射し、他方のビーム104から基材部401に照射する。こ
のとき交流電圧発生器14から発せられる交流信号の周波
数faを望ましい値に初期設定すると共に直流電圧発生器
13から発せられる直流電圧Vdも望ましい値に設定してお
く。基材部401に照射するビーム104は基材部401のほぼ
中央近くに照射すればよいが、必要ならば直流電圧Vd及
び交流信号周波数faを変化させて偏向を行なわせてもよ
い。
ここで配線部間にショートがあれば配線部400と基材部4
01の間の段差Sが変化して正常の値に比べて短くなる。
従って照射される2ビーム光103、104の間に光路差が発
生して第1図に示す物体反射光信号の交流信号成分109
の位相が変化するため位相比較器19により位相変化Δφ
が検出され、Δφがある設定された値よりも小さくなれ
ばショートの存在と判断できる。このとき物体反射光信
号の振幅情報信号110についても振幅が変化する。ショ
ートが存在しなければ基材部401のガラスの反射率が低
いために光ビーム104の反射光の強度が低下して2ビー
ム光全体として検出される光強度の振幅成分は小さくな
る。逆にショートが存在すれば基材部401のガラス部に
も配線部電極を構成する物質が付加されるために反射率
が大きくなり光ビーム104の反射光の強度が増大して2
ビーム光全体として検出される光強度の振幅成分が増大
する。
このようにショートの存在により位相差Δφ、振幅ΔA
のいずれもが変化するが、配線部400と基材部401の間の
段差Sがばらついたり、ショートによる基材部401での
高さの変化が小さいような場合には位相差Δφのみによ
るショート判定は信頼性が低下するために位相変化Δ
φ、振幅変化ΔAに対して優先順位を設けておき、ΔA
の変化をショートの異常判断の第一優先としておけば安
定したショート欠陥判定が可能となる。
第6図に2ビーム光を発生させ被測定物16の面上に集光
して照射を行なうときの光学系光路図の構成例を示す。
第6図(a)において61及び64は焦点距離がl1のシリン
ドリカルレンズ、62及び63は焦点距離がl2の凸レンズ、
65は焦点距離がl3の凸レンズ、152は焦点距離がl0の対
物レンズ、151は偏向ビームスプリッター、66は1/4波長
板である。
A・O11は光と超音波の相互作用により光波の各種の変
調を行なうものであるからA・O11に入射される光はビ
ーム径が広いことが望ましい。従ってシルンドリカルレ
ンズ61と凸レンズ62の組み合せにより、レーザ光源10か
発せられる円形のビーム形状をほぼ1次元的に広がった
楕円形状を持つ光ビームに変換する。A・O11からの出
射光のビーム形状を再び円形のビーム形状に変換するた
めに凸レンズ63とシリンドリカルレンズ64を用いる。
このとき入射される光ビームに対してシリンドリカルレ
ンズ64の屈折作用を有する面はシリンドリカルレンズ61
と異なる方向に設定する。即ちシリンドリカルレンズ64
は屈折作用を持たせない面に設定する。次に凸レンズ65
を用いて拡大された径を有する円形の平行光を作成して
対物レンズ152により集光する。また反射された反射光
は偏向ビームスプリッター151により進路を変えられて
受光器67にて検出される。また参照光は偏向ビームスプ
リッター151により進路を変えられて直接に受光器68で
検出される。
この光学系の構成において被測定物16の面上に照射され
るビームスポット径は特に凸レンズ65及び対物レンズ15
2の焦点距離の大きさを選ぶことで容易に変えることが
できる。即ち凸レンズ65の焦点距離が小さい程、あるい
は対物レンズ152の焦点距離が長い程ビームスポット径
は大きくなる。
この第6図(a)の光線幅を示す図においては2ビーム
光の分離の状態は図示していないが実際には分離してい
る。
第6図(b)に光路の変化の図を示しておく。図中の0
次回折光は計測に用いないためにカットする。以上のレ
ンズの構成を用いた場合の照射面での2ビーム光の分離
距離は分離角度をθmとしたとき また光偏向される距離は偏向角をθdとしたとき で与えられる。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかな如く、周波数の異なる2ビーム光
を同時にパターン欠陥を検出する被測定物上に照射し、
その照射の位置を電気信号により容易に変化させると共
に、光ヘテロダイン干渉を基本とする反射光信号の位相
及び振幅の変化を検出することにより高安定なパターン
欠陥の検出が可能となる。
すなわち、検出される信号の振幅、直流分等の電圧値
や、位相のみでは、検出できる欠陥の種類、欠陥の程度
の検出精度が限定されるが、電圧値と位相の両方のデー
タを用いることにより、検出できる欠陥の種類は大幅に
増え、更に欠陥の程度もより正確に検出できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるパターン欠陥検出方法を説明する
システムブロック図、第2図はA・Oによる2ビーム光
の発生の動作を説明する説明図、第3図は光ヘテロダイ
ン干渉における2ビーム光の照射を説明する説明図、第
4図は本発明による断線及び欠けのパターン欠陥の検出
における2ビーム光の照射の実施例を説明する説明図、
第5図は本発明によるショートのパターン欠陥の検出に
おける2ビーム光の照射の実施例を説明する説明図、第
6図は本発明によるパターン欠陥検出を行なうときの光
学系の構成の実施例を示す光路図である。 10……レーザ光源、 11……音響光学素子(A・O)、 12……音響光学素子ドライバー(A・Oドライバー)、 13……直流電圧発生器、 14……交流電圧発生器、15……光学系、 16……被測定物、 17……第1の光電変換部、 18……第2の光電変換部、 19……位相比較器、 20……パターン欠陥判定部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光源から放射されるレーザ光を音響
    光学素子に入射し、直流電圧と交流電圧を入力すること
    によって動作せられる音響光学素子ドライバーで、前記
    音響光学素子の光学動作を制御せしめて、該音響光学素
    子から互いに異なる方向に進行する2つに分離されて変
    調された2ビーム光を発生せしめ、前記音響光学素子を
    ふくむ光学系により前記2ビーム光の進行方向を互いに
    異なる2つの方向に分離せしめ、分離せられた一方の2
    ビーム光は集光して検出用2ビーム光としてパターンの
    欠陥が測定される被測定物の面上に照射せしめて、該被
    測定物からの該2ビーム光の反射光を受光して物体反射
    光信号を作成すると共に、分離せられた他方の2ビーム
    光は前記被測定物に照射しないで参照用2ビーム光とし
    て受光し参照光信号を作成し、該物体反射信号と、参照
    光信号を用いてパターンの欠陥を検出するパターン欠陥
    検出方法において、前記の音響光学素子ドライバーに入
    力する前記の交流電圧信号の周波数を制御して、前記の
    音響光学素子から発生される2ビーム光の間のなす角度
    を制御すると共に、前記の音響光学素子ドライバーに入
    力する前記の直流電圧信号の電圧値を制御して、前記の
    音響光学素子から発生される2ビーム光の進行方向を制
    御せしめて、前記の被測定物の予め定められた位置に前
    記の検出用2ビーム光を照射せしめ、前記の物体反射光
    信号と前記の参照光信号の間の位相の変化Δφを検出す
    ると共に、前記の物体反射光信号の電圧値の基準値と測
    定値との差ΔAを検出し、前記Δφ及びΔAのデータか
    らパターンの欠陥の検出を行なうことを特徴とするパタ
    ーン欠陥検出方法。
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