JPH0515751Y2 - - Google Patents

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JPH0515751Y2
JPH0515751Y2 JP1986090949U JP9094986U JPH0515751Y2 JP H0515751 Y2 JPH0515751 Y2 JP H0515751Y2 JP 1986090949 U JP1986090949 U JP 1986090949U JP 9094986 U JP9094986 U JP 9094986U JP H0515751 Y2 JPH0515751 Y2 JP H0515751Y2
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heater
ceramic heating
ceramic
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Description

【考案の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 本考案は、家庭電化製品であるホツトプレート
やポツト等に使用するセラミツクヒータに関す
る。 「従来の技術」 従来、ホツトプレート等の加熱ヒータとして、
各種のセラミツクを使用したものがあり、それら
の主材料はSiC,ZrO2,LaCrO3などである。 また、劣化しにくく軽量のセラミツクヒータと
して、Ai2O3とSiO2を材料として使用したものが
特開昭58−142778号公報に示されている。 「考案が解決しようとする問題点」 従来のセラミツクヒータは酸化されやすいた
め、酸化雰囲気中で使用した場合に寿命が短く、
また強度、耐熱衝撃性が小さいなどの欠点を有す
るものであつた。さらに使用中、温度が上るとと
もに電気抵抗が減少するので、温度の制御が困難
であつた。 そこで本考案は、耐酸化性に優れ、高温まで高
強度を有するサイアロンに、導電性物質である
Ti(C,N)固溶体を複合することにより、耐酸
化性に優れ、強度が大きくしかも耐熱衝撃性の高
いセラミツクヒータを提供することを目的とす
る。 「問題点を解決するための手段」 本考案者は、耐酸化性に優れるサイアロン焼結
体と導電性物質であるTi(C,N)固溶体粒子を
複合させることにより、これまで使われてきた各
種ヒーターの欠点を改善できることを見出した。 すなわち、本考案のセラミツクヒーターは、そ
のセラミツク発熱体が、Si6-zAlzOzN8-z(z=0
〜4.2)で示されるβ型サイアロンおよび粒界相
とこれらに対して25vol%を越え70vol%未満の
Ti(C,N)固溶体粒子を含むことを特徴とし、
セラミツク発熱体の両端に電極を設けたものであ
る。 ここでサイアロンは、βサイアロン単相ではな
く粒界相を含むものである。これは単相のβサイ
アロンは焼結性が悪く、通常ホツトプレスを用い
なければ緻密な焼結体が得られないからである。
粒界相は焼結時には液相として存在し、液相を介
してβサイアロンが形成される。また、導電性物
質としてT(C,N)を選ぶのは、サイアロン
の焼結を阻害することがなく、耐酸化性について
も他の化合物に比べ優れるためである。さらに
Ti(C,N)固溶体粒子の添加量が25vol%を越
え70vol%未満とするのは、25vol%以下では絶縁
体であり、70vol%以上ではサイアロン本来の性
質である耐酸化性、強度等が著しく低下するから
である。本ヒーターは正の温度係数を持つている
ので、自己温度制御型のヒーターとなる。また室
温時の電気抵抗率を10-2Ω・cm以下としたので、
温度制御を容易にする点で望ましい。 また複合粉末の成形体を焼結するときの焼結温
度を1600〜1900℃とするのは、1600℃未満では焼
結が不十分であつて緻密な焼結体が得られないた
めであり、1900℃を越えるとSi3N4の分解が著し
くなるためである。本ヒーターは耐酸化性、耐熱
性を要求される各種のヒーターとして用いること
ができ、目的とするヒーター形状に応じて、射出
成形、ラバープレス、プレス、押出し等各種の成
形方法を用いることができる。本ヒータは常圧焼
結またはガス圧焼結により焼結出来るため、上記
のような各種の成形方法が可能となり実用範囲が
極めて広い。また焼結後HIP処理を併用すること
により、さらに緻密化を計ることも可能である。 「実施例 1」 セラミツク発熱体を作るため、次の材料を使用
した。 Si3N4粉末(粒度0.7μm、α化率93%)、Y2O3
粉末(粒度1μm,99.99%),AlNポリタイプ粉末
(結晶型21R、粒度2μm,98.8%),Al2O3粉末
(粒度0.5μm,99.5%)を用いた。Si3N4−4%
AlNポリタイプ−5%Al2O3−8%Y2O3の組成
に配合し、これに対し、TiC0.5N0.5(粒度1.5μm)
を20vol%〜80vol%添加し原料粉末とした。これ
らを混合した後、第1図を示すセラミツク発熱体
1の形状に成形後、1780℃、4時間、1気圧窒素
中にて焼結を行なつた。 このように焼結したセラミツク発熱体の密度、
強度、電気抵抗率を第1表に示す。
【表】 第1表からわかるとおり、Ti(C,N)の添加
量は20vol%と少ない場合には電気抵抗率が大き
すぎ、また75%と多い場合には高温強度が小さく
て望ましくない。特に好ましいのは30vol%以上
55vol%以下である。 また酸化増量は本実施例の方が比較例より少な
く、耐酸化性を有する。 さらに上記実施例中のTiC0.5N0.5が35vol%の
原料粉末でセラミツク発熱体1を作り、その両端
に電極2,2′を設け、電極を介して100V,50Hz
の交流電圧をかけたときの時間と温度との関係を
第2表に示す。
【表】 「実施例2」 実施例1と同様の粉末、およびTiC0.7N0.3粒度
(1.5μm),TiC0.3N0.7(粒度1.5μm)を用いる。
Si3N4−3%AlNポリタイプ−4%Al2O3−6%
Y2O3の組成に配合し、これに対し30vol%の
TiC0.7N0.3粉末を添加し、この粉末を混合した
後、第2図に示すセラミツク発熱体1の形状に成
形した後、1760℃、5時間、10気圧窒素中にて焼
結を行なつた。 また、TiC0.7N0.3粉末の代りに、TiC0.5N0.5
あるいはTiC0.3N0.7粉末を使用して同様にセラミ
ツク発熱体を焼結した。このように焼結した3つ
のセラミツク発熱体の特性を第3表に示す。
【表】 第3表中、抵抗温度係数は、20〜600℃で測定
し、酸化増量は1100℃×50時間で、測定した。各
セラミツク発熱体の抵抗率は10-2Ω・cmより小さ
いので、温度制御が容易であるが、一般に10-1
Ω・cm以下であれば適切である。また、酸化増量
が1.4〜2.0mg/cm2と小さいので、他系化合物に比
べ極めて酸化しにくく耐酸化性を有する。 次に第2実施例におけるTiC0.5N0.5固溶体を用
いたセラミツク発熱体1の両端に電極2を設け、
電極を介して5Vの直流電圧をかけたときの時間
と温度との関係を第4表に示す。
【表】 「考案の効果」 本考案のセラミツクヒータは、β型サイアロン
にTi(C,N)固溶体を複合した材料を使用して
いるので、耐酸化性にすぐれ、大きな高温強度を
有する、また抵抗の温度係数が正であり、自己温
度制御型のヒータとすることができて温度制御が
極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のセラミツクヒータの斜視図、
第2図は第2実施例のセラミツクヒータの斜視図
である。 1……セラミツク発熱体、2……電極。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) セラミツク発熱体に電極を介して電圧を印加
    することにより発熱させるセラミツクヒータに
    おいて、セラミツク発熱体が、Si6-zAlzOzN8-z
    (z=0〜4.2)で示されるβ型サイアロンおよ
    び粒界相と、これらに対して25vol%〜70vol%
    のTi(C,N)固溶体粒子を含むことを特徴と
    するセラミツクヒータ。 (2) 前記セラミツク発熱体の室温時の電気抵抗率
    が10-1Ω・cm以下で、かつ温度抵抗係数が正で
    あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項に記載のセラミツクヒータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05290954A (ja) * 1992-04-07 1993-11-05 Sekisui Plastics Co Ltd 平板型ヒータおよびその製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6033265A (ja) * 1983-07-27 1985-02-20 株式会社日立製作所 ヒータ用セラミックス導体
JPS6060983A (ja) * 1983-09-08 1985-04-08 株式会社デンソー セラミックヒ−タ及びその製造方法
JPS62140386A (ja) * 1985-12-13 1987-06-23 日立金属株式会社 セラミツクヒ−タ

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