JPH05156692A - 真空式下水道の伏越 - Google Patents
真空式下水道の伏越Info
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- JPH05156692A JPH05156692A JP3327567A JP32756791A JPH05156692A JP H05156692 A JPH05156692 A JP H05156692A JP 3327567 A JP3327567 A JP 3327567A JP 32756791 A JP32756791 A JP 32756791A JP H05156692 A JPH05156692 A JP H05156692A
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- pipe
- sewer pipe
- vacuum sewer
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E03—WATER SUPPLY; SEWERAGE
- E03F—SEWERS; CESSPOOLS
- E03F3/00—Sewer pipe-line systems
- E03F3/02—Arrangement of sewer pipe-lines or pipe-line systems
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E03—WATER SUPPLY; SEWERAGE
- E03F—SEWERS; CESSPOOLS
- E03F3/00—Sewer pipe-line systems
- E03F3/04—Pipes or fittings specially adapted to sewers
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E03—WATER SUPPLY; SEWERAGE
- E03F—SEWERS; CESSPOOLS
- E03F5/00—Sewerage structures
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Hydrology & Water Resources (AREA)
- Public Health (AREA)
- Water Supply & Treatment (AREA)
- Sewage (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 河川等の障害物をくぐり抜ける際の揚程によ
る真空度の低下を防止する真空式下水道の伏越におい
て、異物の堆積を効率的に排除する。 【構成】 河川1の一側に設けられた上流側真空下水管
2と他側に設けられた下流側真空下水管3とを、河川1
の下側をくぐる通水管14で接続すると共に、河川1の
上側を跨ぐ通気管5で接続する。通水管14の管径dを
上流側真空下水管2の管径Dよりも小さくする。 【効果】 上流側真空下水管2内の汚水は、サイホンの
原理で下流側真空下水管3に流れ込むので、真空ステー
ションから下流側真空下水管3へ伝達された真空度は殆
ど低下することなく、上流側真空下水管2へ伝達され
る。通水管14の管径が小さいため、大きな流速が得ら
れ、通水管14内の固形物が効率的に下流側真空下水管
3側へ排出される。真空式汚水収集システムによる汚水
収集流域の拡大が図れる。
る真空度の低下を防止する真空式下水道の伏越におい
て、異物の堆積を効率的に排除する。 【構成】 河川1の一側に設けられた上流側真空下水管
2と他側に設けられた下流側真空下水管3とを、河川1
の下側をくぐる通水管14で接続すると共に、河川1の
上側を跨ぐ通気管5で接続する。通水管14の管径dを
上流側真空下水管2の管径Dよりも小さくする。 【効果】 上流側真空下水管2内の汚水は、サイホンの
原理で下流側真空下水管3に流れ込むので、真空ステー
ションから下流側真空下水管3へ伝達された真空度は殆
ど低下することなく、上流側真空下水管2へ伝達され
る。通水管14の管径が小さいため、大きな流速が得ら
れ、通水管14内の固形物が効率的に下流側真空下水管
3側へ排出される。真空式汚水収集システムによる汚水
収集流域の拡大が図れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空式下水道の伏越に係
り、特に、汚水発生源から真空ステーションまでの真空
下水管路に障害物がある場合において、該障害物の揚程
による真空度の低下を防止し、汚水搬送可能範囲の拡大
を図ると共に、管路内の異物の堆積を防止する真空式下
水道の伏越に関する。
り、特に、汚水発生源から真空ステーションまでの真空
下水管路に障害物がある場合において、該障害物の揚程
による真空度の低下を防止し、汚水搬送可能範囲の拡大
を図ると共に、管路内の異物の堆積を防止する真空式下
水道の伏越に関する。
【0002】
【従来の技術及び先行技術】真空式汚水収集システム
は、下水管内を真空(完全な真空ではなく、減圧状態を
指称する。)にし、大気との圧力差を利用して汚水を収
集するシステムである。第3図にこの真空式下水道シス
テムの構成例を示す。家庭や工場等の衛生設備から排出
される排水は流入管31により真空弁ユニット(中継ユ
ニット)32に流入する。排水は、更に、この真空弁ユ
ニット32から真空下水管33を経て真空ステーション
34へ送られ、その後、圧送ポンプ35から圧送管36
を経て下水処理施設へ送られる。
は、下水管内を真空(完全な真空ではなく、減圧状態を
指称する。)にし、大気との圧力差を利用して汚水を収
集するシステムである。第3図にこの真空式下水道シス
テムの構成例を示す。家庭や工場等の衛生設備から排出
される排水は流入管31により真空弁ユニット(中継ユ
ニット)32に流入する。排水は、更に、この真空弁ユ
ニット32から真空下水管33を経て真空ステーション
34へ送られ、その後、圧送ポンプ35から圧送管36
を経て下水処理施設へ送られる。
【0003】この真空ステーション34では汚水循環ポ
ンプ37により受槽38内の汚水をエジェクタ39に供
給し、これにより真空下水管33を真空引きし、汚水を
真空ステーション34に集めている。真空弁ユニット3
2は、汚水源と真空ステーション34とを中継するため
のものであり、流入管31から汚水が流入する槽体40
と、該槽体40内の汚水を吸入して真空下水管33に送
るための吸入管41と、該吸入管41に設けられた真空
弁42と、該真空弁42を作動させるコントローラ43
等を備えている。この真空弁42は、真空下水管33内
の負圧を駆動動力源とするものである。図中、44はエ
アパイプ、45は点検口、46は通気管、50はリフト
である。真空下水管は通常複数個の真空弁ユニットが接
続されている。
ンプ37により受槽38内の汚水をエジェクタ39に供
給し、これにより真空下水管33を真空引きし、汚水を
真空ステーション34に集めている。真空弁ユニット3
2は、汚水源と真空ステーション34とを中継するため
のものであり、流入管31から汚水が流入する槽体40
と、該槽体40内の汚水を吸入して真空下水管33に送
るための吸入管41と、該吸入管41に設けられた真空
弁42と、該真空弁42を作動させるコントローラ43
等を備えている。この真空弁42は、真空下水管33内
の負圧を駆動動力源とするものである。図中、44はエ
アパイプ、45は点検口、46は通気管、50はリフト
である。真空下水管は通常複数個の真空弁ユニットが接
続されている。
【0004】このような真空式汚水収集システムは、管
路の施工において自然流下式下水道のような連続した勾
配を必要としないものであり、次のような特徴を有す
る。 管路の敷設深度が浅いことから、管きょ工事費が大
幅に削減できる。 地下水位が高い、岩盤があり掘削が困難である、等
の理由により下水道の敷設が困難であった地域での下水
道施工を可能にする。 曲がりくねった路地等への施工も容易である。 また、真空による気液混相の強制的な間欠高速収集
であることにより、管路の閉塞の心配がなく、小口径で
の配管が可能である。
路の施工において自然流下式下水道のような連続した勾
配を必要としないものであり、次のような特徴を有す
る。 管路の敷設深度が浅いことから、管きょ工事費が大
幅に削減できる。 地下水位が高い、岩盤があり掘削が困難である、等
の理由により下水道の敷設が困難であった地域での下水
道施工を可能にする。 曲がりくねった路地等への施工も容易である。 また、真空による気液混相の強制的な間欠高速収集
であることにより、管路の閉塞の心配がなく、小口径で
の配管が可能である。
【0005】ところで、真空式汚水収集システムにおい
て、その搬送可能範囲(下水収集流域)は、真空下水管
の末端での真空度が1000〜2500mmAqの負圧
に保たれる範囲である。従って、搬送可能範囲は、真空
下水管路内に、真空度を低下させる要因がない系であれ
ば、真空ステーションで発生された真空度H0 から、上
記末端の必要な負圧1000〜2500mmAqを差し
引いた値に比例する数値として求められる。
て、その搬送可能範囲(下水収集流域)は、真空下水管
の末端での真空度が1000〜2500mmAqの負圧
に保たれる範囲である。従って、搬送可能範囲は、真空
下水管路内に、真空度を低下させる要因がない系であれ
ば、真空ステーションで発生された真空度H0 から、上
記末端の必要な負圧1000〜2500mmAqを差し
引いた値に比例する数値として求められる。
【0006】このような真空式汚水収集システムにおい
て、真空下水管路に登り勾配がある場合、その勾配にお
ける揚程は、真空ステーションで発生した真空度を消費
し、真空度の低下要因となり、搬送可能範囲を狭める原
因となる。例えば、第4、5図に示す如く、障害物(例
えば河川)のある地形において、この河川などの障害物
をくぐるように、又は跨ぐように真空下水管33を埋設
した場合、AB間の揚程はH1 又はH2 である。この揚
程H1又はH2 により、真空ステーションの真空度H0
はその分低減され(H0 −(H1 又はH2 ))、この場
合の搬送可能範囲は、H0 −(H1 又はH2 )から、前
記末端に必要な負圧1000〜2500mmAqを差し
引いた値に比例する値となる。このため、この場合の搬
送可能範囲は平坦な地形の場合の搬送可能範囲よりも大
幅に狭くなる。
て、真空下水管路に登り勾配がある場合、その勾配にお
ける揚程は、真空ステーションで発生した真空度を消費
し、真空度の低下要因となり、搬送可能範囲を狭める原
因となる。例えば、第4、5図に示す如く、障害物(例
えば河川)のある地形において、この河川などの障害物
をくぐるように、又は跨ぐように真空下水管33を埋設
した場合、AB間の揚程はH1 又はH2 である。この揚
程H1又はH2 により、真空ステーションの真空度H0
はその分低減され(H0 −(H1 又はH2 ))、この場
合の搬送可能範囲は、H0 −(H1 又はH2 )から、前
記末端に必要な負圧1000〜2500mmAqを差し
引いた値に比例する値となる。このため、この場合の搬
送可能範囲は平坦な地形の場合の搬送可能範囲よりも大
幅に狭くなる。
【0007】このようなことから、汚水発生源から真空
ステーションまでの真空下水管路に障害物が形成される
場合において、該障害物の揚程による真空度の低下を防
止し、汚水搬送可能範囲の拡大を図る技術の開発が望ま
れている。
ステーションまでの真空下水管路に障害物が形成される
場合において、該障害物の揚程による真空度の低下を防
止し、汚水搬送可能範囲の拡大を図る技術の開発が望ま
れている。
【0008】本出願人は、障害物の揚程による真空度の
低下を防止することができる真空式下水道の伏越とし
て、第2図に示す如く、障害物(図では河川)1の一側
に設けられた上流側真空下水管2と、障害物(河川)1
の他側に設けられた下流側真空下水管3とを接続する真
空式下水道の伏越であって、前記障害物1の下側をくぐ
り前記上流側真空下水管2と下流側真空下水管3とを接
続する通水管4と、前記障害物1の上側を跨ぎ前記上流
側真空下水管2と下流側真空下水管3とを接続する通気
管5とを備えてなる真空式下水道の伏越を提案した(特
願平3−20951号。以下「先願」という。)。
低下を防止することができる真空式下水道の伏越とし
て、第2図に示す如く、障害物(図では河川)1の一側
に設けられた上流側真空下水管2と、障害物(河川)1
の他側に設けられた下流側真空下水管3とを接続する真
空式下水道の伏越であって、前記障害物1の下側をくぐ
り前記上流側真空下水管2と下流側真空下水管3とを接
続する通水管4と、前記障害物1の上側を跨ぎ前記上流
側真空下水管2と下流側真空下水管3とを接続する通気
管5とを備えてなる真空式下水道の伏越を提案した(特
願平3−20951号。以下「先願」という。)。
【0009】なお、第2図において、6は通気管5に設
けられた弁であり、10は上流側真空下水管2から立ち
上げられた大気連通管であり、この大気連通管10には
弁9が設けられている。
けられた弁であり、10は上流側真空下水管2から立ち
上げられた大気連通管であり、この大気連通管10には
弁9が設けられている。
【0010】先願の真空式下水道の伏越であれば、障害
物1をくぐるに際し、上流側真空下水管2内の下水をそ
れよりも低位の下流側真空下水管3にサイホンの如くし
て送水すると共に、下流側真空下水管3と上流側真空下
水管2とを連通する通気管5により、真空ステーション
で発生した負圧を常時、真空下水管内に伝えている。こ
のため、真空ステーションで発生した負圧が、この障害
物をくぐる際の真空下水管における揚水のためには消費
されず、この負圧が他箇所での揚程に有効に利用され
る。
物1をくぐるに際し、上流側真空下水管2内の下水をそ
れよりも低位の下流側真空下水管3にサイホンの如くし
て送水すると共に、下流側真空下水管3と上流側真空下
水管2とを連通する通気管5により、真空ステーション
で発生した負圧を常時、真空下水管内に伝えている。こ
のため、真空ステーションで発生した負圧が、この障害
物をくぐる際の真空下水管における揚水のためには消費
されず、この負圧が他箇所での揚程に有効に利用され
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記先願の真空式下水
道の伏越において、通水管4には、その構造上、土砂、
汚物等の固形物が堆積し易い。
道の伏越において、通水管4には、その構造上、土砂、
汚物等の固形物が堆積し易い。
【0012】特に、通水管4は、上流側真空下水管2か
ら流下方向に向って下り勾配となる第1の管路4Aと、
第1の管路4Aから、下流に向ってゆるい下り勾配で延
設された第2の管路4Bと、第2の管路4Bから下流側
真空下水管3に向って立ち上げられた第3の管路4Cと
で構成される。このため、通水管4のうち管路4B及び
4C、とりわけ、流下方向に向って上り勾配となる第3
の管路4Cの下部となる第2の管路4Bと第3の管路4
Cとの境界付近4Dにおいて固形物が堆積し易い。
ら流下方向に向って下り勾配となる第1の管路4Aと、
第1の管路4Aから、下流に向ってゆるい下り勾配で延
設された第2の管路4Bと、第2の管路4Bから下流側
真空下水管3に向って立ち上げられた第3の管路4Cと
で構成される。このため、通水管4のうち管路4B及び
4C、とりわけ、流下方向に向って上り勾配となる第3
の管路4Cの下部となる第2の管路4Bと第3の管路4
Cとの境界付近4Dにおいて固形物が堆積し易い。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の真空式下水道の
伏越は、障害物の一側に設けられた上流側真空下水管
と、障害物の他側に設けられた下流側真空下水管とを接
続する真空式下水道の伏越であって、前記障害物の下側
をくぐり前記上流側真空下水管と下流側真空下水管とを
接続する通水管と、前記障害物の上側を跨ぎ前記上流側
真空下水管と下流側真空下水管とを接続する通気管と、
を備えてなり、前記通水管のうち少なくとも流下方向に
向って上り勾配となる部分の下部を前記上流側真空式下
水管よりも通路断面積の小なるものとしたことを特徴と
する。
伏越は、障害物の一側に設けられた上流側真空下水管
と、障害物の他側に設けられた下流側真空下水管とを接
続する真空式下水道の伏越であって、前記障害物の下側
をくぐり前記上流側真空下水管と下流側真空下水管とを
接続する通水管と、前記障害物の上側を跨ぎ前記上流側
真空下水管と下流側真空下水管とを接続する通気管と、
を備えてなり、前記通水管のうち少なくとも流下方向に
向って上り勾配となる部分の下部を前記上流側真空式下
水管よりも通路断面積の小なるものとしたことを特徴と
する。
【0014】
【作用】本発明の真空式下水道の伏越では、通水管のう
ち、少なくとも流下方向に向って上り勾配となる部分の
下部、即ち、固形物が最も堆積し易い部分の通路断面積
が、上流側真空下水管の通路断面積よりも小さく設定さ
れている。
ち、少なくとも流下方向に向って上り勾配となる部分の
下部、即ち、固形物が最も堆積し易い部分の通路断面積
が、上流側真空下水管の通路断面積よりも小さく設定さ
れている。
【0015】このため、当該部分において、通水管を流
通する下水の流速が他の箇所よりも高められることとな
る。従って、上り勾配の部分において、異物の持ち上げ
力の大きい流速の大きな上昇流が得られる。このように
して、高速化された下水流により、固形物が効率良く下
流側真空下水管側へ排出される。
通する下水の流速が他の箇所よりも高められることとな
る。従って、上り勾配の部分において、異物の持ち上げ
力の大きい流速の大きな上昇流が得られる。このように
して、高速化された下水流により、固形物が効率良く下
流側真空下水管側へ排出される。
【0016】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例につい
てより具体的に説明する。第1図は本発明の真空式下水
道の伏越の一実施例を示す断面図である。
てより具体的に説明する。第1図は本発明の真空式下水
道の伏越の一実施例を示す断面図である。
【0017】第1図において、障害物(本実施例では河
川)1を横切るようにして真空式下水道が設けられてい
る。2は上流側真空下水管であり、3は下流側真空下水
管である。河川1の下側をくぐるように流下方向に向っ
て若干下り勾配の通水管14が設けられ、この通水管1
4によって真空下水管2、3が通水可能に接続されてい
る。
川)1を横切るようにして真空式下水道が設けられてい
る。2は上流側真空下水管であり、3は下流側真空下水
管である。河川1の下側をくぐるように流下方向に向っ
て若干下り勾配の通水管14が設けられ、この通水管1
4によって真空下水管2、3が通水可能に接続されてい
る。
【0018】なお、上流側真空下水管2は下流側真空下
水管3よりもHAなる高さだけ高位に配設されている
が、このHA は通水管14内を下水が上流側真空下水管
2から下流側真空下水管3に向って流れるのに必要な小
さな水頭に相当する。
水管3よりもHAなる高さだけ高位に配設されている
が、このHA は通水管14内を下水が上流側真空下水管
2から下流側真空下水管3に向って流れるのに必要な小
さな水頭に相当する。
【0019】下流側真空下水管3の下流側は真空ステー
ション(図示略)に接続され、その管内を減圧可能とし
ている。下流側真空下水管3と上流側真空下水管2と
は、河川1を跨ぐ通気管5によって連通され、これによ
って上流側真空下水管2内をも減圧しうるようになって
いる。本実施例ではこの通気管5に弁6が設けられてお
り、また、上流側真空下水管2からは大気連通管10が
立ち上げられ、この大気連通管10には弁9が設けられ
ている。
ション(図示略)に接続され、その管内を減圧可能とし
ている。下流側真空下水管3と上流側真空下水管2と
は、河川1を跨ぐ通気管5によって連通され、これによ
って上流側真空下水管2内をも減圧しうるようになって
いる。本実施例ではこの通気管5に弁6が設けられてお
り、また、上流側真空下水管2からは大気連通管10が
立ち上げられ、この大気連通管10には弁9が設けられ
ている。
【0020】本実施例において、通水管14はその全体
が、即ち、管路14A,14B及び14Cの通路断面積
が、上流側真空下水管2の通路断面積よりも小さくなる
ように、その管径dが、上流側真空下水管2の管径Dよ
りも小さく(d<D)設定されている。なお、本実施例
においては、下流側真空下水管3の管径と上流側真空下
水管2の管径とは等しく設定されている。
が、即ち、管路14A,14B及び14Cの通路断面積
が、上流側真空下水管2の通路断面積よりも小さくなる
ように、その管径dが、上流側真空下水管2の管径Dよ
りも小さく(d<D)設定されている。なお、本実施例
においては、下流側真空下水管3の管径と上流側真空下
水管2の管径とは等しく設定されている。
【0021】このように構成された真空式下水道の伏越
において、通常時にあっては弁6は開弁され、弁9は閉
弁されている。そして上流側真空下水管2内を流れてき
た汚水は、通水管14をサイホンの如くしてくぐり抜け
下流側真空下水管3に達し、該下流側真空下水管3内を
さらに下流に向って流れる。一方、下流側真空下水管3
内の真空は通気管5を経て上流側真空下水管2に伝達さ
れ、これによって上流側真空下水管2に設けられている
揚程(図示略)においてエアリフト作用が行なわれる。
において、通常時にあっては弁6は開弁され、弁9は閉
弁されている。そして上流側真空下水管2内を流れてき
た汚水は、通水管14をサイホンの如くしてくぐり抜け
下流側真空下水管3に達し、該下流側真空下水管3内を
さらに下流に向って流れる。一方、下流側真空下水管3
内の真空は通気管5を経て上流側真空下水管2に伝達さ
れ、これによって上流側真空下水管2に設けられている
揚程(図示略)においてエアリフト作用が行なわれる。
【0022】このように、この真空式下水道の伏越にお
いては、河川1などの障害物があっても、汚水はこれを
サイホンのようにくぐり抜けるので、この障害物をくぐ
るのに揚程は不要となり、損失水頭はきわめて小さくな
る。従って、真空ステーションで発生された負圧が障害
物以外の箇所での揚程に有効に利用される。従って、ひ
とつの真空ステーションで収集しうる流域面積を著しく
拡張できる。また、設計の自由度も大幅に高まる。
いては、河川1などの障害物があっても、汚水はこれを
サイホンのようにくぐり抜けるので、この障害物をくぐ
るのに揚程は不要となり、損失水頭はきわめて小さくな
る。従って、真空ステーションで発生された負圧が障害
物以外の箇所での揚程に有効に利用される。従って、ひ
とつの真空ステーションで収集しうる流域面積を著しく
拡張できる。また、設計の自由度も大幅に高まる。
【0023】また、通水管14の管径が小さいため、該
通水管14の通水速度が大きい。従って、通水管14内
の固形物の堆積が防止されるようになる。
通水管14の通水速度が大きい。従って、通水管14内
の固形物の堆積が防止されるようになる。
【0024】なお、汚水の通水と共に通水管14に堆積
物がたまった場合には、この堆積物を次のようにして排
出する。即ち、流下水量の少ない夜間や休業日などにま
ず弁6を閉じ、次いで上流側真空下水管2側の弁9を開
ける等して上流側真空下水管2内にエアを吸入させると
共に、下流側真空下水管3内を真空ステーションにより
減圧する。そうすると、通水管14内がエアブローさ
れ、堆積物が下流側真空下水管3へ排出されるが、その
際、通水管14はその管径dが上流側真空下水管2の管
径Dよりも小さく、通路断面積が小さく設定されている
ため、通水管14を通過する下水の流速が高められるこ
とにより、堆積物が効率的に下流側真空下水管3側へ押
し流されて排出される。なお、エアの吸入は、エアポン
プなどによる圧入でもよい。
物がたまった場合には、この堆積物を次のようにして排
出する。即ち、流下水量の少ない夜間や休業日などにま
ず弁6を閉じ、次いで上流側真空下水管2側の弁9を開
ける等して上流側真空下水管2内にエアを吸入させると
共に、下流側真空下水管3内を真空ステーションにより
減圧する。そうすると、通水管14内がエアブローさ
れ、堆積物が下流側真空下水管3へ排出されるが、その
際、通水管14はその管径dが上流側真空下水管2の管
径Dよりも小さく、通路断面積が小さく設定されている
ため、通水管14を通過する下水の流速が高められるこ
とにより、堆積物が効率的に下流側真空下水管3側へ押
し流されて排出される。なお、エアの吸入は、エアポン
プなどによる圧入でもよい。
【0025】上記実施例においては、通水管14の全体
にわたって、その管径を上流側真空下水管の管径よりも
小さく設定しているが、本発明においては、異物が最も
堆積し易い、通水管14の上り勾配となる部分の下部の
通路断面積が、上流側真空下水管のそれよりも小さく設
定されていれば良く、例えば、管路14Aの管径は上流
側真空下水管の管径と等しくし、管路14B及び14C
の管径のみ上流側真空下水管の管径より小さくしても良
い。
にわたって、その管径を上流側真空下水管の管径よりも
小さく設定しているが、本発明においては、異物が最も
堆積し易い、通水管14の上り勾配となる部分の下部の
通路断面積が、上流側真空下水管のそれよりも小さく設
定されていれば良く、例えば、管路14Aの管径は上流
側真空下水管の管径と等しくし、管路14B及び14C
の管径のみ上流側真空下水管の管径より小さくしても良
い。
【0026】なお、上流側真空下水管の通路断面積に対
して、通水管の通路断面積を小さくする割合は、その設
置箇所の形状や規模、下水性状等に応じて適宜決定され
るが、通常の場合、通路断面積を小さくすることによ
り、該当部分に0.6〜0.8m/sec以上の流速が
得られるように設計するのが好ましい。
して、通水管の通路断面積を小さくする割合は、その設
置箇所の形状や規模、下水性状等に応じて適宜決定され
るが、通常の場合、通路断面積を小さくすることによ
り、該当部分に0.6〜0.8m/sec以上の流速が
得られるように設計するのが好ましい。
【0027】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の真空式下水
道の伏越は、河川などの障害物を横断するように真空式
下水道を設ける場合であっても、この障害物の横断部に
おける、真空ステーションで発生した真空度が消費され
ることによる真空度の低下を効果的に防止することがで
きる。
道の伏越は、河川などの障害物を横断するように真空式
下水道を設ける場合であっても、この障害物の横断部に
おける、真空ステーションで発生した真空度が消費され
ることによる真空度の低下を効果的に防止することがで
きる。
【0028】さらに、本発明の真空式下水道の伏越にお
いては、通水管内の固形物の堆積を防止することが可能
とされる。
いては、通水管内の固形物の堆積を防止することが可能
とされる。
【0029】本発明によると、真空式汚水収集システム
の適用地域の拡大、並びに、真空式汚水収集システムに
よる汚水搬送可能範囲、即ち、汚水収集流域の大幅な拡
大が図れると共に、設計の自由度も大きくなり、その工
業的有用性は極めて大きい。
の適用地域の拡大、並びに、真空式汚水収集システムに
よる汚水搬送可能範囲、即ち、汚水収集流域の大幅な拡
大が図れると共に、設計の自由度も大きくなり、その工
業的有用性は極めて大きい。
【0030】
【図1】第1図は本発明の真空式下水道の伏越の一実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図2】第2図は先願に係る真空式下水道の伏越の実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図3】第3図は真空式汚水収集システムを示す断面図
である。
である。
【図4】第4図は従来の真空式下水道の伏越を示す断面
図である。
図である。
【図5】第5図は従来の真空式下水道の伏越を示す断面
図である。
図である。
1 河川 2 上流側真空下水管 3 下流側真空下水管 4,14 通水管 5 通気管
Claims (1)
- 【請求項1】 障害物の一側に設けられた上流側真空下
水管と、障害物の他側に設けられた下流側真空下水管と
を接続する真空式下水道の伏越であって、 前記障害物の下側をくぐり前記上流側真空下水管と下流
側真空下水管とを接続する通水管と、 前記障害物の上側を跨ぎ前記上流側真空下水管と下流側
真空下水管とを接続する通気管と、 を備えてなり、前記通水管のうち少なくとも流下方向に
向って上り勾配となる部分の下部を前記上流側真空式下
水管よりも通路断面積の小なるものとしたことを特徴と
する真空式下水道の伏越。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3327567A JP2639260B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 真空式下水道の伏越 |
PCT/JP1992/000127 WO1992014889A1 (en) | 1991-02-14 | 1992-02-10 | Inverted siphon of vacuum type sewerage |
US07/934,464 US5297577A (en) | 1991-02-14 | 1992-02-10 | Culvert of vacuum sewerage |
DE69204402T DE69204402T2 (de) | 1991-02-14 | 1992-02-10 | Umgekehrter heber eines kanalisationstyps vakuum. |
EP19920904404 EP0529082B1 (en) | 1991-02-14 | 1992-02-10 | Inverted siphon of vacuum type sewerage |
AU12388/92A AU653002B2 (en) | 1991-02-14 | 1992-02-10 | Inverted siphon of vacuum type sewerage |
TW81106335A TW224149B (ja) | 1991-02-14 | 1992-08-11 | |
CN92110297A CN1029703C (zh) | 1991-12-11 | 1992-09-03 | 真空式下水道的虹吸管 |
KR92018539A KR960008707B1 (en) | 1991-12-11 | 1992-10-09 | Under-passing method of vacuum drainage pipe |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3327567A JP2639260B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 真空式下水道の伏越 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05156692A true JPH05156692A (ja) | 1993-06-22 |
JP2639260B2 JP2639260B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=18200511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3327567A Expired - Lifetime JP2639260B2 (ja) | 1991-02-14 | 1991-12-11 | 真空式下水道の伏越 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2639260B2 (ja) |
KR (1) | KR960008707B1 (ja) |
CN (1) | CN1029703C (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030065231A (ko) * | 2002-01-31 | 2003-08-06 | 신진욱 | 하수용 복수배관 시공방법 |
CN104358289A (zh) * | 2014-11-05 | 2015-02-18 | 东莞理工学院 | 多个水源之间可任意给、排水的系统 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015099086A1 (ja) | 2013-12-27 | 2015-07-02 | 旭化成建材株式会社 | フェノール樹脂発泡体 |
SG10201400510QA (en) * | 2014-03-10 | 2015-10-29 | Boon Pen Chua | A method of priming a drainage apparatus for siphoning liquid, and a drainage apparatus |
CN108842907A (zh) * | 2018-07-25 | 2018-11-20 | 中国十七冶集团有限公司 | 一种兼顾管廊的雨污水提升装置及实施方法 |
CN112160395A (zh) * | 2020-09-28 | 2021-01-01 | 深圳华净环境科技有限公司 | 真空坐厕装置 |
CN113145579A (zh) * | 2021-04-06 | 2021-07-23 | 清环拓达(苏州)环境科技有限公司 | 一种跨越障碍物用真空污水输送系统 |
-
1991
- 1991-12-11 JP JP3327567A patent/JP2639260B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-09-03 CN CN92110297A patent/CN1029703C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1992-10-09 KR KR92018539A patent/KR960008707B1/ko not_active IP Right Cessation
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030065231A (ko) * | 2002-01-31 | 2003-08-06 | 신진욱 | 하수용 복수배관 시공방법 |
CN104358289A (zh) * | 2014-11-05 | 2015-02-18 | 东莞理工学院 | 多个水源之间可任意给、排水的系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR930013395A (ko) | 1993-07-21 |
KR960008707B1 (en) | 1996-06-29 |
JP2639260B2 (ja) | 1997-08-06 |
CN1029703C (zh) | 1995-09-06 |
CN1073242A (zh) | 1993-06-16 |
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