JPH09291583A - 汚水用配管及び真空式汚水収集システム - Google Patents

汚水用配管及び真空式汚水収集システム

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JPH09291583A
JPH09291583A JP10770396A JP10770396A JPH09291583A JP H09291583 A JPH09291583 A JP H09291583A JP 10770396 A JP10770396 A JP 10770396A JP 10770396 A JP10770396 A JP 10770396A JP H09291583 A JPH09291583 A JP H09291583A
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JP
Japan
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pipe
vacuum
sewage
antibacterial
piping
Prior art date
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Pending
Application number
JP10770396A
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English (en)
Inventor
Ken Takamata
憲 鷹股
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雑菌の繁殖による配管の閉塞を防止する汚水
用配管及び真空式汚水収集システムを提供することを目
的とする。 【解決手段】 ゆるい下り勾配の横引きされた直管11
に対し曲管12の一端が接続され、上方に湾曲しながら
立ち上がっている。この曲管12の他端(上端)に直管
13が接続されている。直管11,13は通常の(抗菌
剤を含まない)合成樹脂製とされているが、曲管12は
抗菌剤を含んだ合成樹脂製とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汚水用配管及び真空
式汚水収集システムに係り、特に、雑菌の繁殖による閉
塞を防止する汚水用配管及び真空式汚水収集システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】真空式汚水収集システムは、下水管内を
真空(完全な真空ではなく、減圧状態を指称する。)に
し、大気との圧力差を利用して汚水を収集するシステム
である。第3図にこの真空式汚水収集システムの構成例
を示す。家庭や工場等の衛生設備から排出される排水は
流入管31により真空弁ユニット(中継ユニット)32
に流入する。排水は、更に、この真空弁ユニット32か
ら真空下水管33を経て真空ステーション34へ送ら
れ、その後、圧送ポンプ35から圧送管36を経て下水
処理施設へ送られる。
【0003】この真空ステーション34では汚水循環ポ
ンプ37により受槽38内の汚水をエジェクタ39に供
給し、これにより真空下水管33を真空引きし、汚水を
真空ステーション34に集めている。真空弁ユニット3
2は、汚水源と真空ステーション34とを中継するため
のものであり、流入管31から汚水が流入する槽体40
と、該槽体40内の汚水を吸入して真空下水管33に送
るための吸入管41と、該吸入管41に設けられた真空
弁42と、該真空弁42を作動させるコントローラ43
等を備えている。この真空弁42は、真空下水管33内
の負圧を駆動動力源とするものである。図中、44はエ
アパイプ、45は点検口、46は通気管、50はリフト
である。真空下水管は通常複数個の真空弁ユニットが接
続されている。
【0004】このような真空式汚水収集システムは、管
路の施工において自然流下式下水道のような連続した勾
配を必要としないものであり、次のような特徴を有す
る。
【0005】 管路の敷設深度が浅いことから、管き
ょ工事費が大幅に削減できる。 地下水位が高い、岩盤があり掘削が困難である、等
の理由により下水道の敷設が困難であった地域での下水
道施工を可能にする。 曲がりくねった路地等への施工も容易である。 また、真空による気液混相の強制的な間欠高速収集
であることにより、管路の閉塞の心配がなく、小口径で
の配管が可能である。
【0006】ところで、真空式汚水収集システムにおい
て、その搬送可能範囲(下水収集流域)は、真空下水管
の末端での真空度が1000〜2500mmAqの負圧
に保たれる範囲である。従って、搬送可能範囲は、真空
下水管路内に、真空度を低下させる要因がない系であれ
ば、真空ステーションで発生された真空度H0 から、上
記末端の必要な負圧1000〜2500mmAqを差し
引いた値に比例する数値として求められる。
【0007】このような真空式汚水収集システムにおい
て、真空下水管路に登り勾配がある場合、その勾配にお
ける揚程は、真空ステーションで発生した真空度を消費
し、真空度の低下要因となり、搬送可能範囲を狭める原
因となる。
【0008】そこで、障害物の揚程による真空度の低下
を防止することができる真空式下水道の伏越として、第
2図に示す如く、障害物(図では河川)1の一側に設け
られた上流側真空下水管2と、障害物(河川)1の他側
に設けられた下流側真空下水管3とを接続する真空式下
水道の伏越であって、前記障害物1の下側をくぐり前記
上流側真空下水管2と下流側真空下水管3とを接続する
通水管4と、前記障害物1の上側を跨ぎ前記上流側真空
下水管2と下流側真空下水管3とを接続する通気管5と
を備えてなる真空式下水道の伏越が提案されている(特
開平4−258424号公報)。
【0009】なお、第2図において、6は通気管5に設
けられた弁であり、10は上流側真空下水管2から立ち
上げられた大気連通管であり、この大気連通管10には
弁9が設けられている。
【0010】第2図の真空式下水道の伏越であれば、障
害物1をくぐるに際し、上流側真空下水管2内の下水を
それよりも低位の下流側真空下水管3にサイホンの如く
して送水すると共に、下流側真空下水管3と上流側真空
下水管2とを連通する通気管5により、真空ステーショ
ンで発生した負圧を常時、真空下水管内に伝えている。
このため、真空ステーションで発生した負圧が、この障
害物をくぐる際の真空下水管における揚水のためには消
費されず、この負圧が他箇所での揚程に有効に利用され
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の真空式下水
道の伏越において、リフト部の入口部分には、その構造
上、汚水が滞溜する。
【0012】例えば、第1図のリフト50の流入側50
i付近には汚水が長時間滞溜する。また、第2図にあっ
ては、通水管4は、上流側真空下水管2から流下方向に
向って下り勾配となる第1の管路4Aと、第1の管路4
Aから、下流に向ってゆるい下り勾配で延設された第2
の管路4Bと、第2の管路4Bから下流側真空下水管3
に向って立ち上げられた第3の管路4Cとで構成される
ため、管路4Bとりわけ管路4Cとの境界付近4Dに汚
水が長時間滞溜し易い。
【0013】このように汚水が長時間滞溜すると、雑菌
が繁殖し、繁殖生成物等によって配管が閉塞し易い。
【0014】本発明は、このような雑菌の繁殖による配
管の閉塞を防止する汚水用配管及び真空式汚水収集シス
テムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の汚水用配管は、
合成樹脂製の汚水用配管において、少なくとも内周面部
分が抗菌作用を有していることを特徴とするものであ
る。
【0016】本発明の真空式汚水収集システムは、この
汚水用配管を汚水の滞溜部に用いたものである。
【0017】かかる本発明の汚水用配管及び真空式汚水
収集システムにあっては、液が滞溜する部分の配管の内
面が抗菌性を有しており、液が長時間滞溜しても雑菌の
繁殖が抑制され、配管の閉塞が防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】第1図は実施の形態に係る真空式
下水道の要部の縦断面図であり、第2図の符号4D部分
あるいは第3図のリフト50の下端付近の構成を示して
いる。
【0019】ゆるい下り勾配の横引きされた直管11に
対し曲管12の一端が接続され、上方に湾曲しながら立
ち上がっている。この曲管12の他端(上端)に直管1
3が接続されている。
【0020】直管11,13は通常の(抗菌剤を含まな
い)合成樹脂製とされているが、曲管12は抗菌剤を含
んだ合成樹脂製とされている。
【0021】この曲管12の内面は、滞溜した汚水と長
時間接触するが、抗菌性を有しているため雑菌が付着繁
殖せず、閉塞することがない。
【0022】この抗菌剤としては、各種のものを用いう
るが、好適なものの一例としては、銀粉、銅粉あるいは
特開平2−225402号、特開平7−196424号
のように微粒子に銀及び/又は銅を担持させたものが挙
げられる。
【0023】このような抗菌剤を含有させた樹脂組成物
を管状に成形することにより、抗菌性を有した配管が得
られる。
【0024】また、通常の抗菌性を有しない配管の内面
に抗菌性塗料を塗ったり、抗菌性フィルムを貼ったりし
ても良い。
【0025】このような抗菌性フィルムの一例として、
特開平4−352964号のように、樹脂フィルム基材
上に銀又は銅の皮膜を形成し、その上に多孔性皮膜を形
成したものが挙げられる。
【0026】なお、上記実施の形態はリフト部分の下部
に本発明を適用したものに係るが、本発明は汚水ピット
中に下端が長時間浸漬される吸上配管下端部など、その
他の箇所にも適用できる。
【0027】なお、汚水と接する配管の全体を抗菌性配
管とすれば雑菌繁殖防止には良いが、抗菌剤が高価であ
るため、汚水と長時間接する部分の配管だけ抗菌性配管
とするのが好ましい。
【0028】本発明は、飛行機、船、列車等の真空式汚
水収集システムにも適用できる。
【0029】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、雑菌の繁
殖による配管の閉塞を防止することができる。本発明の
真空式汚水収集システムは、汚水の滞溜部の閉塞が防止
されるため、長期にわたりメンテナンスを行うことなく
稼動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態を示す断面図である。
【図2】真空式下水道の伏越を示す断面図である。
【図3】真空式汚水収集システムを示す断面図である。
【符号の説明】
1 河川 2 上流側真空下水管 3 下流側真空下水管 4 通水管 5 通気管 11,13 直管 12 抗菌性の合成樹脂製の曲管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の汚水用配管において、少な
    くとも内周面部分が抗菌作用を有していることを特徴と
    する汚水用配管。
  2. 【請求項2】 汚水の滞溜部の配管が請求項1の汚水用
    配管で構成されていることを特徴とする真空式汚水収集
    システム。
JP10770396A 1996-04-26 1996-04-26 汚水用配管及び真空式汚水収集システム Pending JPH09291583A (ja)

Priority Applications (1)

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JP10770396A JPH09291583A (ja) 1996-04-26 1996-04-26 汚水用配管及び真空式汚水収集システム

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JP10770396A JPH09291583A (ja) 1996-04-26 1996-04-26 汚水用配管及び真空式汚水収集システム

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JP10770396A Pending JPH09291583A (ja) 1996-04-26 1996-04-26 汚水用配管及び真空式汚水収集システム

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JP (1) JPH09291583A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007013831A1 (fr) * 2005-07-22 2007-02-01 Dmitriy Ivanovich Yurenkov Conduite d'eau adjacente a une habitation
JP2014052015A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Mitsui Kagaku Sanshi Kk 排水管

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007013831A1 (fr) * 2005-07-22 2007-02-01 Dmitriy Ivanovich Yurenkov Conduite d'eau adjacente a une habitation
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