JP2639272B2 - 真空式下水道の伏越 - Google Patents

真空式下水道の伏越

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JP2639272B2
JP2639272B2 JP1389592A JP1389592A JP2639272B2 JP 2639272 B2 JP2639272 B2 JP 2639272B2 JP 1389592 A JP1389592 A JP 1389592A JP 1389592 A JP1389592 A JP 1389592A JP 2639272 B2 JP2639272 B2 JP 2639272B2
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vacuum sewer
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空式下水道に係り、特
に、汚水発生源から真空ステーションまでの真空下水管
路に障害物がある場合において、該障害物の揚程による
真空度の低下を防止し、汚水搬送可能範囲の拡大を図る
真空式下水道に関する。
【0002】
【従来の技術】真空式汚水収集システムは、下水管内を
真空(完全な真空ではなく、減圧状態を指称する。)に
し、大気との圧力差を利用して汚水を収集するシステム
である。第3図にこの真空式下水道システムの構成例を
示す。家庭や工場等の衛生設備から排出される排水は流
入管31により真空弁ユニット(中継ユニット)32に
流入する。排水は、更に、この真空弁ユニット32から
真空下水管33を経て真空ステーション34へ送られ、
その後、圧送ポンプ35から圧送管36を経て下水処理
施設へ送られる。
【0003】この真空ステーション34では汚水循環ポ
ンプ37により受槽38内の汚水をエジェクタ39に供
給し、これにより真空下水管33を真空引きし、汚水を
真空ステーション34に集めている。真空弁ユニット3
2は、汚水源と真空ステーション34とを中継するため
のものであり、流入管31から汚水が流入する槽体40
と、該槽体40内の汚水を吸入して真空下水管33に送
るための吸入管41と、該吸入管41に設けられた真空
弁42と、該真空弁42を作動させるコントローラ43
等を備えている。この真空弁42は、真空下水管33内
の負圧を駆動動力源とするものである。図中、44はエ
アパイプ、45は点検口、46は通気管、50はリフト
である。真空下水管は通常複数個の真空弁ユニットが接
続されている。
【0004】このような真空式汚水収集システムは、管
路の施工において自然流下式下水道のような連続した勾
配を必要としないものであり、次のような特徴を有す
る。 管路の敷設深度が浅いことから、管きょ工事費が大
幅に削減できる。 地下水位が高い、岩盤があり掘削が困難である、等
の理由により下水道の敷設が困難であった地域での下水
道施工を可能にする。 曲がりくねった路地等への施工も容易である。 また、真空による気液混相の強制的な間欠高速収集
であることにより、管路の閉塞の心配がなく、小口径で
の配管が可能である。
【0005】ところで、真空式汚水収集システムにおい
て、その搬送可能範囲(下水収集流域)は、真空下水管
の末端での真空度が1000〜2500mmAqの負圧
に保たれる範囲である。従って、搬送可能範囲は、真空
下水管路内に、真空度を低下させる要因がない系であれ
ば、真空ステーションで発生された真空度H0 から、上
記末端の必要な負圧1000〜2500mmAqを差し
引いた値に比例する数値として求められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような真空式汚水
収集システムにおいて、真空下水管路に登り勾配がある
場合、その勾配における揚程は、真空ステーションで発
生した真空度を消費し、真空度の低下要因となり、搬送
可能範囲を狭める原因となる。例えば、第4、5図に示
す如く、障害物(例えば河川)のある地形において、こ
の河川などの障害物をくぐるように、又は跨ぐように真
空下水管33を埋設した場合、AB間の揚程はH1 又は
2 である。この揚程H1 又はH2 により、真空ステー
ションの真空度H0 はその分低減され(H0 −(H1
はH2 ))、この場合の搬送可能範囲は、H0 −(H1
又はH2 )から、前記末端に必要な負圧1000〜25
00mmAqを差し引いた値に比例する値となる。この
ため、この場合の搬送可能範囲は平坦な地形の場合の搬
送可能範囲よりも大幅に狭くなる。
【0007】このようなことから、汚水発生源から真空
ステーションまでの真空下水管路に障害物が形成される
場合において、該障害物の揚程による真空度の低下を防
止し、汚水搬送可能範囲の拡大を図る技術の開発が望ま
れている。
【0008】本発明は上記従来の実情に鑑みてなされた
ものであって、障害物の揚程による真空度の低下を防止
することができる真空式下水道を提供することを目的と
する。
【0009】また、本発明は、通水管内における固形物
の堆積が防止される真空式下水道の伏越を提供すること
を目的とする。さらに、本発明は、下流側真空下水管が
若干だけならば上流側真空下水管よりも上方レベルに配
置されている場合にも適用できる真空式下水道の伏越を
提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、通水管内の異物をエアブ
ローにより容易かつ効率的に排出し得る真空式下水道の
伏越を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の真空式下水道
の伏越は、障害物の一側に設けられた上流側真空下水管
と、障害物の他側に設けられた下流側真空下水管と、を
接続する真空式下水道の伏越であって、前記障害物の下
側をくぐり前記上流側真空下水管と下流側真空下水管と
を接続する通水管と、前記障害物の下側をくぐり前記上
流側真空下水管と下流側真空下水管とを接続する通気管
と、を備えてなり、該上流側真空下水管と通水管との接
続部は該下流側真空下水管と通水管との接続部よりも高
位に位置していることを特徴とする。
【0012】請求項2の真空式下水道の伏越は、請求項
1の真空式下水道の伏越において、さらに、上流側真空
下水管に気液分離手段が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0013】請求項3の真空式下水道の伏越は、請求項
1の真空式下水道の伏越において、前記通水管のうち少
なくとも流下方向に向って上り勾配となる部分の下部を
前記上流側真空下水管よりも通路断面積の小なるものと
したことを特徴とするものである。
【0014】請求項4の真空式下水道の伏越は、障害物
の一側に設けられた上流側真空下水管と、障害物の他側
に設けられた下流側真空下水管と、を接続する真空式下
水道の伏越であって、前記障害物の下側をくぐり前記上
流側真空下水管と下流側真空下水管とを接続する通水管
と、前記障害物の下側をくぐり前記上流側真空下水管と
下流側真空下水管とを接続する通気管と、を備えてな
り、前記通気管の下流側の端部は、前記通水管のうち前
記下流側真空下水管の近傍部分に接続されていることを
特徴とするものである。
【0015】請求項5の真空式下水道の伏越は、請求項
1の真空式下水道の伏越において、さらに、前記通水管
のうち、最低レベル部又はその近傍の部分を大気に連通
させるための管路と、該管路を大気に開放すると共に前
記通気管からの前記下流側真空下水管への直接の空気流
入を阻止した第1の状態と、該管路を閉鎖すると共に該
通気管からの該下流側真空下水管への直接の空気流入を
許容した第2の状態とを選択的にとらせる流路選択手段
と、を備えてなることを特徴とする。
【0016】請求項6の真空式下水道の伏越は、請求項
1の真空式下水道の伏越において、さらに、前記通水管
のうち、最低レベル部又はその近傍の部分を大気に連通
させるための第1の管路と、前記通水管のうち、流下方
向に向って上り勾配となる部分の途中部分を大気に連通
させるための第2の管路と、前記第1の管路を大気に開
放し、前記第2の管路を閉鎖すると共に、前記通気管か
らの前記下流側真空下水管への直接の空気流入を阻止し
た第1の状態と、該第1の管路及び第2の管路を閉鎖す
ると共に該通気管からの該下流側真空下水管への直接の
空気流入を許容した第2の状態と、該第1の管路を閉鎖
し、該第2の管路を大気に開放すると共に該通気管から
の前記下流側真空下水管への直接の空気流入を阻止した
第3の状態とを選択的にとらせる流路選択手段と、を備
えてなることを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1の真空式下水道の伏越では、障害物を
くぐるに際し、上流側真空下水管内の下水をそれよりも
低位の下流側真空下水管に通水管でレベル差による自然
流下によって送水すると共に、下流側真空下水管と上流
側真空下水管とを連通する通気管により、真空ステーシ
ョンで発生した負圧を常時、真空下水管内に伝えてい
る。このため、真空ステーションで発生した負圧がこの
障害物をくぐる際の真空下水管における揚水のためには
全く消費されず、この負圧が他箇所での揚程に有効に利
用される。
【0018】請求項2の真空式下水道の伏越において
は、上流側真空下水管に気液分離手段が設けられている
ため、上流側真空下水管を流れてきた流体は、この気液
分離手段により確実に気液分離される。
【0019】従って、通水管には水のみが流通されるよ
うになり、円滑な下水の搬送を行なうことが可能とされ
る。
【0020】請求項3の真空式下水道の伏越では、通水
管のうち、少なくとも流下方向に向って上り勾配となる
部分の下部、即ち、固形物が最も堆積し易い部分の通路
断面積が、上流側真空下水管の通路断面積よりも小さく
設定されている。
【0021】このため、当該部分において、通水管を流
通する下水の流速が他の箇所よりも高められることとな
る。従って、上り勾配の部分において、異物の持ち上げ
力の大きい流速の大きな上昇流が得られる。このように
して、高速化された下水流により、固形物が効率良く下
流側真空下水管側へ排出される。
【0022】請求項4の真空式下水道の伏越では、通気
管の下流側の端部は、通水管のうち下流側真空下水管の
近傍部分に接続されている。このため、通気管を介して
伝達される負圧は、通水管の上記通気管接続位置から下
流側真空下水管に到る間の部分において、下水のエアリ
フト効果を発揮する。このエアリフト効果により、下水
は下流側真空下水管側へ揚水される。
【0023】従って、下流側真空下水管を上流側真空下
水管よりも常にHA なる高さだけ低位に配設する必要が
なくなり、設計の自由度が高められる。
【0024】なお、このエアリフト効果のために、真空
ステーションによる真空度は若干消費されるが、通水に
支障をきたすほどの消費量ではない。
【0025】請求項5の真空式下水道の伏越において
は、通水管の最低レベル部又はその近傍の部分を大気に
連通させる管路を閉鎖し、また、通気管から下流側真空
下水管へ直接空気を流入させることにより、前記先願の
真空式下水道の伏越と同様、上流側真空下水管内の汚水
を、通水管を介して下流側真空下水管に送り込むことが
でき、真空ステーションから下流側真空下水管へ伝達さ
れた真空度を殆ど低下させることなく、上流側真空下水
管へ伝達させることができる。
【0026】一方、該管路を大気に開放すると共に、通
気管からの下流側真空下水管への直接の空気流入を阻止
することにより、真空ステーションからの減圧で該管路
から、通水管のうち、最も異物が堆積し易い、最低レベ
ル部又はその近傍に空気が送り込まれる。この空気によ
り、当該部分に沈着、堆積した堆積物が直接的にエアブ
ローされ、効果的にほぐされて、下流側真空下水管側へ
容易に排出される。
【0027】請求項6の真空式下水道の伏越において
は、通水管の最低レベル部又はその近傍の部分を大気に
連通させる第1の管路と、通水管の流下方向に向って上
り勾配となる部分の途中部分を大気に連通させる第2の
管路とを閉鎖し、また、通気管から下流側真空下水管へ
直接空気を流入させることにより、前記先願の真空式下
水道の伏越と同様、上流側真空下水管内の汚水を通水管
によって下流側真空下水管に送り込むことができ、真空
ステーションから下流側真空下水管へ伝達された真空度
を殆ど低下させることなく、上流側真空下水管へ伝達さ
せることができる。
【0028】この請求項6の伏越においても、第1の管
路を大気に開放し、第2の管路を閉鎖すると共に、通気
管からの下流側真空下水管への直接の空気流入を阻止す
ることにより、前記請求項1の真空式下水道の伏越と同
様、通水管内の堆積物を効果的にほぐし、下流側真空下
水管側へ容易に排出することが可能とされるが、このエ
アブローに先立って、第1の管路を閉鎖し、該第2の管
路を大気に開放すると共に通気管からの下流側真空下水
管への直接の空気流入を阻止した状態をとることによ
り、エアブロー時の立ち上りに必要な減圧度を小さくす
ることができる。
【0029】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例につい
てより具体的に説明する。第1図は本発明の真空式下水
道の伏越の一実施例を示す断面図である。
【0030】第1図において、障害物(本実施例では河
川)1を横切るようにして真空式下水道が設けられてい
る。2は上流側真空下水管であり、3は下流側真空下水
管である。河川1の下側をくぐるように通水管4が設け
られ、この通水管4によって真空下水管2、3が通水可
能に接続されている。なお、上流側真空下水管2は下流
側真空下水管3よりもHA なる高さだけ高位に配設され
ているが、このHA は通水管4内を下水が上流側真空下
水管2から下流側真空下水管3に向って流れるのに必要
な小さな水頭に相当する。下流側真空下水管3の下流側
は真空ステーション(図示略)に接続され、その管内を
減圧可能としている。下流側真空下水管3と上流側真空
下水管2とは、河川1をくぐる通気管5によって連通さ
れ、これによって上流側真空下水管2内をも減圧しうる
ようになっている。本実施例ではこの通気管5に弁6が
設けられており、また、上流側真空下水管2から立ち上
げられた大気連通管10に弁9が設けられている。
【0031】通気管5内に水が入り込まないように、通
気管5のうち上流側真空下水管2から分岐する部分2A
の近傍部分には上り勾配部分5Aが設けられている。同
様に、通気管5のうち下流側真空下水管2との接続部の
近傍部分にも立上部5Bが設けられている。なお、この
立上部5Bを設ける代わりに、通気管5から下流側真空
下水管3への気体の流れを許容し、下流側真空下水管3
から通気管5への水の流入を阻止する逆止弁を設けても
良い。
【0032】本実施例の通水管4は、下流に向って下り
勾配となるように設けるのが好ましい。
【0033】このように構成された真空式下水道の伏越
において、通常時にあっては弁6は開弁され、弁9は閉
弁されている。そして上流側真空下水管2内を流れてき
た汚水は、通水管4を上流側真空下水管2と下流側真空
下水管3とのレベル差による自然流下によってくぐり抜
け下流側真空下水管3に達し、該下流側真空下水管3内
をさらに下流に向って流れる。一方、下流側真空下水管
3内の真空は通気管5を経て上流側真空下水管2に伝達
され、これによって上流側真空下水管2に設けられてい
る揚程(図示略)においてエアリフト作用が行なわれ
る。
【0034】このように、この真空式下水道の伏越にお
いては、河川1などの障害物があっても、汚水はこれを
通水管4を介して上流側真空下水管2と下流側真空下水
管3とのレベル差による自然流下によってくぐり抜ける
ので、この障害物をくぐるのに揚程は不要となり、損失
水頭はきわめて小さくなる。従って、真空ステーション
で発生された負圧が障害物以外の箇所での揚程に有効に
利用される。従って、ひとつの真空ステーションで収集
しうる流域面積を著しく拡張できる。また、設計の自由
度も大幅に高まる。
【0035】なお、汚水の通水と共に通水管4に堆積物
がたまるが、この堆積物は次のようにして排出すること
ができる。即ち、流下水量の少ない夜間や休業日などに
まず弁6を閉じ、次いで上流側真空下水管の弁9を開け
る等して上流側真空下水管2内にエアを吸入させると共
に、下流側真空下水管3内を真空ステーションにより減
圧する。そうすると、通水管4内がエアブローされ、堆
積物が下流側真空下水管3へ排出される。また、エアの
吸入は、エアポンプなどによる圧入でもよい。
【0036】第2図は請求項2の実施例を示すものであ
る。本実施例では、上流側真空下水管2が接続されたマ
ンホールなどのピット7を河川1などの障害物の近傍に
設け、このピット7の下部(底部よりも上方)に通水管
4を接続する。また、ピット7(又は上流側真空下水管
2)に通気管5を接続する。ピット7には気密に蓋8を
被せ、大気がピット7内にリークしないようにする。
【0037】この第2図の真空式下水道の伏越において
も、第1図の実施例と同様に、きわめて小さな損失水頭
により汚水を上流側真空下水管2から下流側真空下水管
3へ送水できると共に、必要に応じ堆積物をブローアウ
トすることもできる。
【0038】本実施例においては、ピット7内におい
て、流れ込んできた下水を気液分離処理することができ
る。従って、通水管4には水のみが流通されるようにな
り、下水が通水管4を円滑にくぐり抜けるようになる。
【0039】即ち、第1図に示した真空式下水道の伏越
において、上流側真空下水管2から通気管5が分岐する
部分2Aにおける気液(空気と下水)の分離が不十分で
あると、通水管4に気液混合流体が流入してしまう。通
水管4に気液混合流体が流入すると、その流入側の管路
4A内の流体の比重が含気のために減少し、管路4A内
の流体と管路4C内の流体との圧力差で構成されるサイ
ホンの作用が十分に発揮されなくなる。
【0040】この結果、上流側真空下水管2の前記通気
管5の分岐部分2Aまで、気液混合流体が満管した状態
となり、遂には通気管5に気液混合流体が流入するよう
になる。
【0041】通気管5側へ流入した気液混合流体は、通
気管5のうち河川1をくぐる最低レベル部から立上部5
Bにかけての揚程が高いことから、この通気管5を昇り
きることはできず、通気管5内に滞留する。そして、こ
の下水を含む流体の滞留により通気管5内が汚染し、遂
には閉塞に到る場合もある。
【0042】このような問題を解決するために、第1図
の伏越では、分岐部分2Aより上流側の上流側真空下水
管2に直線状の区間を十分に長く確保することにより、
当該区画を流通する間に、気液分離を図る方法が採られ
ている。
【0043】しかしながら、直線状の区画を十分にする
ことは、分岐管の接続、揚程の設置等において、設計上
の制限が加えられることとなり、好ましいことではな
い。
【0044】第2図の伏越にあっては、上記の通り、気
液分離器としてのピット7を上流側真空下水管2に設け
ているため、通水管4には気泡を全く又は殆ど含まない
水が流入するようになり、常に円滑に通水されるように
なるのである。
【0045】なお、第2図の実施例では、上流側真空下
水管2から流れてきた汚水中の固形物のうち堆積し易い
ものはピット7内に堆積するので、通水管4内での堆積
物の量は著しく少ない。そのため、上記のブローアウト
の頻度が少なくて足りる。ピット7内に堆積した堆積物
は、適宜、蓋8を外して排出すれば良い。
【0046】第6図は請求項2の真空式下水道の伏越の
別の実施例を示す断面図である。この第6図に示す真空
式下水道の伏越は、上流側真空下水管2の通気管5の分
岐部に気液分離器11を設けたこと以外は、第2図に示
すものと同様に構成され、同一機能を奏する部材には同
一符号を付して示されている。
【0047】本実施例の真空式下水道の伏越において、
気液分離器11は、上流側真空下水管2の該当箇所の管
径を大きくして、通路断面積の大きな部分を形成するこ
とにより構成されている。
【0048】本実施例では、上流側真空下水管2側から
流れてきた流体は、気液分離器11内で効率的に気液分
離され、空気等の気体は通気管5側へ、また、下水は通
水管4側へそれぞれ分流し、水は円滑に通水管4を通り
抜ける。
【0049】第7図は請求項3の実施例に係る真空式下
水道の伏越の断面図である。
【0050】本実施例において、通水管4はその全体
が、即ち、下り勾配の管路4A、ほぼ水平であるが若干
下り勾配の管路14B及び上り勾配の管路4Cの通路断
面積が、上流側真空下水管2の通路断面積よりも小さく
なるように、その管径dが、上流側真空下水管2の管径
Dよりも小さく(d<D)設定されている。なお、本実
施例においては、下流側真空下水管3の管径と上流側真
空下水管2の管径とは等しく設定されている。このよう
に通水管4の管径を小さくしたため、通水管4内の通水
速度が大きい。従って、通水管4内の固形物の堆積が防
止されるようになる。
【0051】第7図の実施例においては、通水管4の全
体にわたって、その管径を上流側真空下水管の管径より
も小さく設定しているが、本発明においては、異物が最
も堆積し易い、通水管4B、4Cの交わる部分の通路断
面積が、上流側真空下水管のそれよりも小さく設定され
ていれば良い。従って、例えば、管路4Aの管径は上流
側真空下水管の管径と等しくし、管路4B及び4Cの管
径のみ上流側真空下水管の管径より小さくしても良い。
【0052】なお、上流側真空下水管の通路断面積に対
して、通水管の通路断面積を小さくする割合は、その設
置箇所の形状や規模、下水性状等に応じて適宜決定され
るが、通常の場合、通路断面積を小さくすることによ
り、通路断面積を小さくした部分に0.6〜0.8m/
sec以上の流速が得られるように設計するのが好まし
い。
【0053】第8図は請求項4の実施例に係る真空式下
水道の伏越を示す断面図である。
【0054】本実施例においては、通気管5の下流側の
端部が、通水管4のうち下流側真空下水管3に向って上
り勾配となる部分4Cの途中部分に接続されている。
【0055】本実施例においても、通常時にあっては弁
6は開弁され、弁9は閉弁されている。そして上流側真
空下水管2内を流れてきた汚水90は、通水管4をくぐ
り抜け下流側真空下水管3に達し、該下流側真空下水管
3内をさらに下流に向って流れ、一方、下流側真空下水
管3内の真空は通気管5を経て上流側真空下水管2に伝
達され、これによって上流側真空下水管2に設けられて
いる揚程(図示略)においてエアリフト作用が行なわれ
る。
【0056】この際、通気管5を経て伝達される負圧に
より、通水管4のうち、通気管5が接続された位置から
下流側真空下水管3に到る区間においては、下流側真空
下水管3側からの吸引によるエアリフト効果で矢印92
方向の揚水作用が発生する。このため、下流側真空下水
管3の位置が従来の設計位置よりも高い位置であって
も、効率的に汚水を流通させることが可能とされる。
【0057】第1、2、6、7図に示した真空式下水道
の伏越においては、前述の如く、通水管4内を下水が上
流側真空下水管2から下流側真空下水管3に向って流れ
るのに必要な水頭を確保するために、上流側真空下水管
2は、下流側真空下水管3よりも常にHA なる高さだけ
高位に配設する必要があった。言い換えれば、下流側真
空下水管3を上流側真空下水管2よりも常にHA なる高
さだけ低位に配設する必要があった。従って、もし下流
側真空下水管の敷設予定域に暗渠等の障害物が存在して
おり、このレベル差HA を確保することができる低位位
置に下流側真空下水管を配設することができない場合に
は、当該部分には第1、2、6、7図の真空式下水道の
伏越を適用することができないこととなる。
【0058】これに対し、第8図の実施例にあっては、
前記の通り、通水管4のうち、通気管5が接続された位
置から下流側真空下水管3に到る区間においては、下流
側真空下水管3側からの吸引によるエアリフト効果で矢
印92方向の揚水作用が発生する。このため、下流側真
空下水管3の位置が従来の設計位置よりも高い位置であ
っても、効率的に汚水を流通させることが可能とされ
る。この結果、下流側真空下水管の設置レベルに若干の
許容幅をもたすことにより、下水管の設計の自由度を高
めることができる。
【0059】なお、第8図の実施例において、通水管に
対する通気管の接続位置は、上流側真空下水管と下流側
真空下水管のレベル差等に応じて適宜決定される。
【0060】第9図は請求項5の実施例に係る真空式下
水道の伏越の断面図である。本実施例が第1図の実施例
と相違するのは、通水管4の最低レベル部近傍と通気管
5とを連通する連通管21が設けられており、この連通
管には弁22が設けられている点である。
【0061】このように構成された真空式下水道の伏越
において、通常時にあっては弁6は開弁され、弁9,弁
22は閉弁されている。そして上流側真空下水管2内を
流れてきた汚水は、通水管4をくぐり抜け下流側真空下
水管3に達し、該下流側真空下水管3内をさらに下流に
向って流れる。一方、下流側真空下水管3内の真空は通
気管5を経て上流側真空下水管2に伝達され、これによ
って上流側真空下水管2に設けられている揚程(図示
略)においてエアリフト作用が行なわれる。
【0062】また、汚水の通水と共に通水管4に堆積物
がたまった場合には、この堆積物を次のようにして排出
する。即ち、流下水量の少ない夜間や休業日などにまず
弁6を閉じ、次いで弁9及び弁22を開けて通水管4の
最低レベル部にエアを吸入させると共に、下流側真空下
水管3内を真空ステーションにより減圧する。そうする
と、通水管4内の最低レベル部に堆積した堆積物が直接
エアブローされてほぐされ、かつ、堆積物は、通水管4
内の大量の下水で押し流されて下流側真空下水管3へ速
やかに排出される。なお、エアの吸入は、エアポンプな
どによる圧入でもよい。
【0063】請求項5の真空式下水道の伏越において、
通水管のうち、最低レベル部又はその近傍の部分を大気
に連通させるための管路は、第9図に示す如く、通気管
を経由するものに限らず、第11図に示す如く、大気に
直接に連通させる連通管23及び弁24であっても良
い。第11図の真空式下水道の伏越においても、通常時
は弁6を開、弁24を閉とし、エアブローに際しては弁
6を閉、弁24を開とすることにより、堆積物を効率良
く排出できる。
【0064】また、第12図に示す如く、連通管23、
大気連通管10及び通気管5を、四方弁25を介して連
結し、通常時(第12図(a))とエアブロー時(第1
2図(b))とを四方弁25の切り換えで操作するよう
にすることもできる。
【0065】更に、第9図に示す真空式下水道の伏越に
おいて、第13図に示す如く、弁6,弁22の代りに、
連通管21と通気管5との連結部に三方弁26を設け、
通常時(第13図(a))とエアブロー時(第13図
(b))とを弁9と三方弁26の切り換えで操作するよ
うにすることもできる。
【0066】請求項6の真空式下水道の伏越は、このよ
うな請求項5の真空式下水道の伏越に、更に、通水管の
うち、流下方向に向って上り勾配となる部分の途中部分
を大気に連通させるための第2の管路を設けて構成され
る。
【0067】第14図に示す真空式下水道の伏越は、第
9図の真空式下水道の伏越に更に、通水管4の上り勾配
部分の中間位置と通気管5とを連通する連通管51を設
け、この連通管51に弁52を設けたものである。
【0068】この真空式下水道の伏越においては、通常
時は弁6を開、弁9,弁22,弁52を閉とし、エアブ
ローに際しては、まず弁9,弁52を開、弁6,弁22
を閉として、一次ブローを行なう。この場合、小さい初
期減圧度にて揚水が可能である。一次ブロー終了後、弁
6は閉、弁9は開のまま、弁52を閉、弁22を開とし
て二次ブローを行なう。二次ブローにおいても、小さい
初期減圧度にて揚水が可能である。これにより、系内の
真空度の低い真空式下水道の伏越であっても、容易にエ
アブローを行なうことが可能とされる。
【0069】以下に、第14図の実施例(請求項6の実
施例)の伏越では、このエアブロー開始時の必要減圧度
が低くなる理由について第1、9、10図を対比参照し
て説明する。なお、説明の便宜上、下水の比重を1、空
気の比重を0とし、エアブローにより、下水と空気とが
1:1の割合で混合され、比重0.5の気液混相流体に
なるものとする。
【0070】第10図は、第14図の伏越の管路構成図
である。
【0071】 請求項1の伏越の場合 第1図の請求項1の真空式下水道の伏越では、弁6を
閉、弁9を開としてエアブローを行なう場合のエアブロ
ー開始時に必要とされる減圧度(以下「初期減圧度」と
称する場合がある。)は通水管4と下流側真空下水管3
とのレベル差は、第10図のH0 に相当する。
【0072】 第9図の請求項5の伏越の場合 第9図の請求項5の真空式下水道の伏越においては、弁
6を閉、弁9,弁22を開としてエアブローを行なう場
合の初期減圧度は、連通管21の連結部と下流側真空下
水管3とのレベル差H0 である。その後のエアブローの
継続時においては、下水と空気との1:1の混合流体を
吸引することから、必要とする減圧度(以下「継続減圧
度」と称する場合がある。)は1/2H0 である。
【0073】 第10図の請求項6の伏越の場合 第10図の請求項6の真空式下水道の伏越においては、
エアブロー開始にあたり、まず、弁6を閉、弁9,52
を開、弁22を閉として、大気連通管10、通気管5、
連通管51を経て、通水管4の、連通管14の連結部分
よりも上位レベルの部分4Mをエアブローした場合(以
下、このエアブローを「一次ブロー」と称する場合があ
る。)、この一次ブロー開始に必要とされる初期減圧度
はHM であり、継続減圧度は1/2HM である。
【0074】次に、この一次ブローにより、通水管4の
うち連通管52の連結部分よりも上位レベルの部分4M
が気液混相流体となった状態で、弁6は閉、弁9は開の
まま、弁52を閉、弁22を開として、エアブローを行
なう場合(以下、このエアブローを「二次ブロー」と称
する場合がある。)、この二次ブローに必要とされる初
期減圧度は、この継続減圧度1/2HM と、通水管4の
連通管51の連結部より下位レベルの部分4Nにある下
水分に相当するHN との和(1/2HM +HN)であ
る。その後の継続減圧度は、前述の如く1/2H0 であ
る。
【0075】このように、エアブローにあたり、必要と
される初期減圧度が、第1、9図の真空式下水道の伏越
では初期減圧度H0 であるのに対し、請求項の真空式
下水道の伏越では、1/2HM +HN となり、第1,9
図の伏越に比べて1/2HM分だけ小さな圧で足りる。
【0076】なお、前記4M部分の水を一次ブローです
べて排出した後に二次ブローを行なうようにした場合に
は、二次ブローの初期減圧度はHN だけである。
【0077】このように、請求項6の真空式下水道の伏
越によれば、ブロー開始に必要とされる減圧度が大幅に
低減され、真空下水管内の真空度が十分でない場合で
も、効率的なエアブローを行なうことが可能とされる。
【0078】第15図に示す真空式下水道の伏越は、第
11図に示す真空式下水道の伏越に更に、弁54を有す
る連通管53を設けることにより請求項6の構成とし
ものである。
【0079】この真空式下水道の伏越においても、通常
時は弁6を開、弁9,弁24,弁54を閉とし、エアブ
ローに際しては、まず弁9,弁54を開、弁6,弁24
を閉として、一次ブローを行なう。一次ブロー終了後、
弁6は閉、弁9は開のまま、弁54を閉、弁24を開と
して二次ブローを行なう。
【0080】請求項6の真空式下水道の伏越において
も、第12、13と同様の四方弁や三方弁を用いてエ
アブローの操作を行なうことができる。
【0081】第16図は、第12図に示す真空式下水道
の伏越に、更に、連通管23の途中に三方弁56を設
け、この三方弁56から分岐する連通管55を通水管4
の上り勾配部の途中に接続したものであり、四方弁2
5,三方弁56の切り換えにより、通常時(第16図
(a))、一次ブロー時(第16図(b))及び二次ブ
ロー時(第16図(c))を操作する。
【0082】上記実施例は、いずれも河川を障害物とす
るものであるが、障害物は基礎部分が地中に及んでいる
建築物などであっても良い。
【0083】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の真空式下
水道の伏越によれば、河川などの障害物を横断するよう
に真空式下水道を設ける場合であっても、この障害物の
横断部における、真空ステーションで発生した真空度が
消費されることによる真空度の低下を効果的に防止する
ことができる。このため、真空式汚水収集システムの適
用地域の拡大、並びに、真空式汚水収集システムによる
汚水搬送可能範囲、即ち、汚水収集流域の大幅な拡大が
図れると共に、設計の自由度も大きくなり、その工業的
有用性は極めて大きい。
【0084】請求項2の真空式下水道の伏越によると、
通水管に常に円滑に水を流通させることができる。
【0085】さらに、請求項3の真空式下水道の伏越に
おいては、通水管内の固形物の堆積を防止することが可
能とされる。
【0086】請求項4の真空式下水道の伏越において
は、下流側真空下水管を上流側真空下水管よりも高いレ
ベルに配設することが可能となり、真空式下水道の伏越
の設計の自由度が大幅に拡大される。
【0087】請求項5、6の真空式下水道の伏越による
と、異物の堆積を効率的に排除することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は請求項1の真空式下水道の一実施例を
示す断面図である。
【図2】第2図は請求項2の真空式下水道の他の実施例
を示す断面図である。
【図3】第3図は真空式汚水収集システムを示す断面図
である。
【図4】第4図は従来の真空式下水道の伏越を示す断面
図である。
【図5】第5図は従来の真空式下水道の伏越を示す断面
図である。
【図6】第6図は請求項2の真空式下水道の他の実施例
を示す断面図である。
【図7】第7図は請求項3の真空式下水道の一実施例を
示す断面図である。
【図8】第8図は請求項4の真空式下水道の一実施例を
示す断面図である。
【図9】第9図は請求項5の真空式下水道の一実施例を
示す断面図である。
【図10】第10図は請求項6の真空式下水道の一実施
例を示す管路構成図である。
【図11】第11図は請求項5の真空式下水道の一実施
例を示す断面図である。
【図12】第12図は請求項5の真空式下水道の一実施
例を示す断面図である。
【図13】第13図は請求項5の真空式下水道の一実施
例を示す断面図である。
【図14】第14図は請求項6の真空式下水道の一実施
例を示す断面図である。
【図15】第15図は請求項6の真空式下水道の一実施
例を示す断面図である。
【図16】第16図は請求項6の真空式下水道の一実施
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 河川 2 上流側真空下水管 3 下流側真空下水管 4 通水管 5 通気管 21,23,51,53,55 連通管 6,9,22,24,52,54 弁 25 四方弁 26,56 三方弁

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 障害物の一側に設けられた上流側真空下
    水管と、 障害物の他側に設けられた下流側真空下水管と、 を接続する真空式下水道の伏越であって、 前記障害物の下側をくぐり前記上流側真空下水管と下流
    側真空下水管とを接続する通水管と、 前記障害物の下側をくぐり前記上流側真空下水管と下流
    側真空下水管とを接続する通気管と、 を備えてなり、該上流側真空下水管と通水管との接続部
    は該下流側真空下水管と通水管との接続部よりも高位に
    位置している真空式下水道の伏越。
  2. 【請求項2】 請求項1の真空式下水道の伏越におい
    て、さらに、上流側真空下水管に気液分離手段が設けら
    れていることを特徴とする真空式下水道の伏越。
  3. 【請求項3】 請求項1の真空式下水道の伏越におい
    て、前記通水管のうち少なくとも流下方向に向って上り
    勾配となる部分の下部を前記上流側真空下水管よりも通
    路断面積の小なるものとしたことを特徴とする真空式下
    水道の伏越。
  4. 【請求項4】 障害物の一側に設けられた上流側真空下
    水管と、 障害物の他側に設けられた下流側真空下水管と、 を接続する真空式下水道の伏越であって、 前記障害物の下側をくぐり前記上流側真空下水管と下流
    側真空下水管とを接続する通水管と、 前記障害物の下側をくぐり前記上流側真空下水管と下流
    側真空下水管とを接続する通気管と、 を備えてなり、 前記通気管の下流側の端部は、前記通水管のうち前記下
    流側真空下水管の近傍部分に接続されていることを特徴
    とする真空式下水道の伏越。
  5. 【請求項5】 請求項1の真空式下水道の伏越におい
    て、さらに、前記通水管のうち、最低レベル部又はその
    近傍の部分を大気に連通させるための管路と、 該管路を大気に開放すると共に前記通気管からの前記下
    流側真空下水管への直接の空気流入を阻止した第1の状
    態と、該管路を閉鎖すると共に該通気管からの該下流側
    真空下水管への直接の空気流入を許容した第2の状態と
    を選択的にとらせる流路選択手段と、を備えてなる真空
    式下水道の伏越。
  6. 【請求項6】 請求項1の真空式下水道の伏越におい
    て、さらに、前記通水管のうち、最低レベル部又はその
    近傍の部分を大気に連通させるための第1の管路と、 前記通水管のうち、流下方向に向って上り勾配となる部
    分の途中部分を大気に連通させるための第2の管路と、 前記第1の管路を大気に開放し、前記第2の管路を閉鎖
    すると共に、前記通気管からの前記下流側真空下水管へ
    の直接の空気流入を阻止した第1の状態と、該第1の管
    路及び第2の管路を閉鎖すると共に該通気管からの該下
    流側真空下水管への直接の空気流入を許容した第2の状
    態と、該第1の管路を閉鎖し、該第2の管路を大気に開
    放すると共に該通気管からの前記下流側真空下水管への
    直接の空気流入を阻止した第3の状態とを選択的にとら
    せる流路選択手段と、を備えてなる真空式下水道の伏
    越。
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