JP3186410B2 - 真空式下水道の伏越 - Google Patents
真空式下水道の伏越Info
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Description
り、特に、通気管内からドレンを容易に排出できるよう
にした真空式下水道の伏越に関する。
を真空(完全な真空ではなく、減圧状態を指称する。)
にし、大気との圧力差を利用して汚水を収集するシステ
ムである。この真空式下水道システムにおいては、家庭
や工場等の衛生設備から排出される排水は、真空弁ユニ
ット(中継ユニット)から真空下水管を経て真空ステー
ションへ送られ、その後、下水処理施設へ送られる。
て、真空下水管路に登り勾配がある場合、その勾配にお
ける揚程は、真空ステーションで発生した真空度を消費
し、真空度の低下要因となり、搬送可能範囲を狭める原
因となる。
までの真空下水管路に障害物が形成される場合におい
て、該障害物の揚程による真空度の低下を防止し、汚水
搬送可能範囲の拡大を図る伏越として、第3図に示す如
く、障害物(図では河川)1の一側に設けられた上流側
真空下水管2と、障害物(河川)1の他側に設けられた
下流側真空下水管3とを接続する真空式下水道の伏越で
あって、前記障害物1の下側をくぐり前記上流側真空下
水管2と下流側真空下水管3とを接続する通水管4と、
前記障害物1の上側を跨ぎ前記上流側真空下水管2と下
流側真空下水管3とを接続する通気管5とを備えてなる
真空式下水道の伏越が提案された(例えば、特開平4−
258424号、特開平5−156692〜15669
5号公報)。
けられた弁であり、10は上流側真空下水管2から立ち
上げられた大気連通管であり、この大気連通管10には
弁9が設けられている。また、11は気液分離器であ
り、上流側真空下水管2から通気管5に水が流入するこ
とを防いでいる。通気管5はこの気液分離器11の上部
に接続されている。
道の伏越において、通常時にあっては弁6は開弁され、
弁9は閉弁されている。そして上流側真空下水管2内を
流れてきた汚水は、通水管4を水頭HA に従って自然流
下する如くしてくぐり抜けて下流側真空下水管3に達
し、該下流側真空下水管3内をさらに下流に向って流れ
る。一方、下流側真空下水管3内の真空は通気管5を経
て上流側真空下水管2に伝達され、これによって上流側
真空下水管2に設けられている揚程(図示略)において
エアリフト作用が行なわれる。
下流側真空下水管3と上流側真空下水管2とを連通する
通気管5により、真空ステーションで発生した負圧を常
時、真空下水管内に伝えているので、真空ステーション
で発生した負圧が、この障害物をくぐる際の真空下水管
における揚水のためには消費されず、この負圧が他箇所
での揚程に有効に利用される。
がたまった場合には、この堆積物を次のようにして排出
する。即ち、流下水量の少ない夜間や休業日などにまず
弁6を閉じ、次いで上流側真空下水管2側の弁9を開け
る等して上流側真空下水管2内にエアを吸入させると共
に、下流側真空下水管3内を真空ステーションにより減
圧する。そうすると、通水管4内がエアブローされ、堆
積物が下流側真空下水管3へ排出されるが、その際、エ
アリフト効果により、通水管4内の堆積物が効率的に下
流側真空下水管3側へ押し流されて排出される。
道の伏越においては、通水管のブローアウトを行なうに
は、2個の弁6,9を操作しなければならず、操作が面
倒であった。
いては、気液分離器11を設けていても、下水の飛沫が
通気管5内に入ったり、通気管5内で水が凝縮したりす
ることにより、通気管5内にドレンが溜まり、通気管5
の通気断面積を小さくするおそれがあった。
真空がブレークされたときには、下流側真空下水管3内
において逆流現象が生じる。この逆流の勢いが強いと、
逆流水が通気管5内に入り込んでしまう。
管内のドレンを容易に排出できる真空式下水道の伏越を
提供することを目的とする。
の伏越は、障害物の一側に設けられた上流側真空下水管
と、障害物の他側に設けられた下流側真空下水管とを接
続する真空式下水道の伏越であって、前記障害物の下側
をくぐり前記上流側真空下水管と下流側真空下水管とを
接続する通水管と、前記下流側真空下水管と上流側真空
下水管とを連通しており、該下流側真空下水管の負圧を
上流側真空下水管に伝達するための通気管と、を備えて
なる真空式下水道の伏越において、該通気管と前記下流
側真空下水管との接続部又はその近傍の通気管に大気連
通部を設けると共に、該大気連通部よりも上流側の通気
管内を大気連通部と下流側真空下水管とのうちのいずれ
かに択一的に連通させるための弁を設けたことを特徴と
する。
1において、前記通気管と下流側真空下水管との合流部
に気液分離器を設け、この気液分離器と前記弁とを同一
のマンホール内に配置したことを特徴とする。
通部を大気に連通させると、通気管内に大気が導入され
る。(この際、大気連通部と下流側真空下水管とは遮断
されている。)上流側真空下水管は十分な負圧状態とな
っているので、通気管内には下流側から上流側へ向う強
い気流が形成され、この気流に伴って通気管内のドレン
が上流側真空下水管側へ排出される。
水管の負圧がすべて通水管にかかることになり、通水管
内の水は下流側真空下水管へ吸い出される。これによ
り、通水管のブローアウトも行なわれる。
は、通気管と下流側真空下水管との接続部に気液分離器
を設けているので、下流側真空下水管内の逆流水が通気
管内に流入することが防止される。
大気連通部を設置することにより、大気連通部が悪戯を
受けたりすることが防止される。
てより具体的に説明する。第1図は本発明の真空式下水
道の伏越の一実施例を示す断面図、第2図は第1図の伏
越のブロー作動状態を示す断面図である。
川)1を横切るようにして真空式下水道が設けられてい
る。2は上流側真空下水管であり、3は下流側真空下水
管である。河川1の下側をくぐるように流下方向に向っ
て若干下り勾配の通水管4が設けられ、この通水管4に
よって真空下水管2、3が通水可能に接続されている。
下流側真空下水管3の下流側は真空ステーション(図示
略)に接続され、その管内を減圧可能としている。
水管3には、それぞれ気液分離器11,12が設けられ
ている。これらの気液分離器11,12が通気管5で接
続されている。この気液分離器12の上部のポートに三
方弁13が連設されている。この三方弁13の第1のポ
ートは気液分離器12に連通し、第2のポートは通気管
5に連通している。第3のポートはマンホール14内に
開放している。マンホール14内は通気口15を介して
大気に通じている。気液分離器12及び三方弁13はマ
ンホール14内に設置されている。本実施例では、大気
連通管10及び弁9は設けられていない。
において、第1図の通り、通常時にあっては、三方弁1
3は気液分離器12と通気管5とを連通し、通気管5と
大気との連通は阻止している。上流側真空下水管2内を
流れてきた汚水Wは、通水管4を自然流下する如くして
くぐり抜け下流側真空下水管3に達し、該下流側真空下
水管3内をさらに下流に向って流れる。下流側真空下水
管3内の真空は通気管5を経て上流側真空下水管2に伝
達され、これによって上流側真空下水管2に設けられて
いる揚程(図示略)においてエアリフト作用が行なわれ
る。
気管5内を大気(マンホール14内)に連通させ、通気
管5と気液分離器12との連通を遮断すると、通気管5
内に大気が吸引され、通気管5内には気液分離器11へ
向う強い気流が形成され、この気流に伴って通気管5内
のドレンが気液分離器11へ排出される。
内の負圧がすべて通水管4にかかっているため、通水管
4内の水は下流側真空下水管3へ吸い出され、これによ
り通水管4のブローアウトが行なわれる。
けで通水管4のブローアウトを行なうことができ、操作
が容易である。
内のドレンも容易に排出される。
ので、下流側真空下水管3内で汚水の逆流が生じても、
この水が通気管5内に入り込むことが防止される。
ホール14内に配置しているため、気液分離器12や三
方弁13が悪戯を受けることが防止される。また、同一
のマンホール内に納めることにより、気液分離器12及
び三方弁13の設置作業やメンテナンスが容易になる。
が、第4図の如く、2個の二方弁16,17を用いても
良いことは明らかである。18は通気管5から分岐した
大気連通管を示す。
1)の下側に配設されているが、第3図と同じように障
害物の上側に配設しても良い。ただし、通気管5を障害
物の下側に配設した場合には、通気管5内にドレンがた
まり易いので、本発明の構造とした場合の効果が大き
い。
道の伏越は、通水管のブローアウトや、通気管のドレン
排出を容易に行なうことができる。
ると、下流側真空下水管の逆流水が通気管に入ることが
防止されると共に、気液分離器や弁が悪戯を受けること
が防止される。なお、気液分離器や弁の設置及びメンテ
ナンス作業も容易となる。
断面図である。
を説明する断面図である。
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 障害物の一側に設けられた上流側真空下
水管と、障害物の他側に設けられた下流側真空下水管と
を接続する真空式下水道の伏越であって、 前記障害物の下側をくぐり前記上流側真空下水管と下流
側真空下水管とを接続する通水管と、 前記下流側真空下水管と上流側真空下水管とを連通して
おり、該下流側真空下水管の負圧を上流側真空下水管に
伝達するための通気管と、を備えてなる真空式下水道の
伏越において、 該通気管と前記下流側真空下水管との接続部又はその近
傍の通気管に大気連通部を設けると共に、該大気連通部
よりも上流側の通気管内を大気連通部と下流側真空下水
管とのうちのいずれかに択一的に連通させるための弁を
設けたことを特徴とする真空式下水道の伏越。 - 【請求項2】 請求項1において、前記通気管と下流側
真空下水管との合流部に気液分離器を設け、この気液分
離器と前記弁とを同一のマンホール内に配置したことを
特徴とする真空式下水道の伏越。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05906694A JP3186410B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 真空式下水道の伏越 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05906694A JP3186410B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 真空式下水道の伏越 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07268934A JPH07268934A (ja) | 1995-10-17 |
JP3186410B2 true JP3186410B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=13102611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05906694A Expired - Lifetime JP3186410B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 真空式下水道の伏越 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3186410B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102900142A (zh) * | 2012-09-13 | 2013-01-30 | 河南百川畅银实业有限公司 | 填埋气收集管道中的u形排水装置 |
-
1994
- 1994-03-29 JP JP05906694A patent/JP3186410B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102900142A (zh) * | 2012-09-13 | 2013-01-30 | 河南百川畅银实业有限公司 | 填埋气收集管道中的u形排水装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07268934A (ja) | 1995-10-17 |
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