JPH05156688A

JPH05156688A - 局部洗浄装置

Info

Publication number: JPH05156688A
Application number: JP9393891A
Authority: JP
Inventors: Jiro Koshijima; 次郎越島
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1991-04-24
Filing date: 1991-04-24
Publication date: 1993-06-22

Abstract

(57)【要約】【目的】肛門に痔等の疾患を有する場合等において
も、刺激が弱く、かつ充分な洗浄を行うことのできる局
部洗浄装置を提供する。【構成】電気分解によりアルカリ水２または酸性水３
を作るイオン水精製手段４を設けてなるものであり、ア
ルカリ水２または酸性水３を局部の洗浄水として使用す
ることができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、排泄後に洗浄水により
局部を洗浄してなる局部洗浄装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】第４図ａ）、ｂ）に示すように、便座９
に設けられたタンク１に水道水１０を供給し、水道圧ま
たはポンプ圧により便座９の後部下方に設けられたノズ
ル５から洗浄水を噴出し、局部を洗浄してなる局部洗浄
装置が知られている。また、タンク１内にはヒーター６
を設けても良いものであり、温水により洗浄することが
できるものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
ては、排泄後、紙等を用いることなく洗浄水により局部
を洗浄することができるものである。

【０００４】しかしながら、この局部洗浄装置において
は、洗浄水として水道水１０または温水を使用するもの
である。

【０００５】このため、この局部洗浄装置においては、
肛門に痔等の疾患を有する場合等、通常使用する水圧で
は刺激が強く痛みがあり不快なものである。また、水圧
を下げて使用すると洗浄力が低下し、充分な洗浄を行う
ことができず不潔なものである。

【０００６】そこで本発明は、上記従来の技術における
問題を解決するために発明されたものであり、すなわち
その課題は、肛門に痔等の疾患を有する場合等において
も、刺激が弱く、かつ充分な洗浄を行うことのできる局
部洗浄装置を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１）の局
部洗浄装置においては、タンク１内に電気分解によりア
ルカリ水２または酸性水３を作るイオン水精製手段４を
設けてなるものである。

【０００８】また、本発明の請求項２）の局部洗浄装置
においては、電気分解によりアルカリ水２または酸性水
３を作るイオン水精製手段４をタンク１とノズル５との
間に設けてなるものである。

【０００９】また、本発明の請求項３）の局部洗浄装置
は、前記請求項１）および２）記載の局部洗浄装置にお
いて、タンク１内にヒーター６を設けてなるものであ
る。

【００１０】また、本発明の請求項４）の局部洗浄装置
は、前記請求項１）および２）記載の局部洗浄装置にお
いて、イオン水精製手段４とノズル５との間に切替え手
段７を設けてなるものである。

【００１１】また、本発明の請求項５）の局部洗浄装置
は、前記請求項１）および２）記載の局部洗浄装置にお
いて、アルカリ水２または酸性水３を貯水タンク８に供
給することができるものである。

【００１２】また、イオン水精製手段４としては、イオ
ン透過膜１１、素焼の陶器１６等で仕切り、一方に陽極
１２、他方に陰極１３を設け、両極間に直流電流を印加
して電気分解してなるものである。また、切替え手段７
としては、弁方式、バルブ方式等が用いられる。また、
貯水タンク８としては、ロータンク、ハイタンク等が用
いられる。

【００１３】

【作用】本発明の請求項１）の局部洗浄装置において
は、タンク１内に電気分解によりアルカリ水２または酸
性水３を作るイオン水精製手段４を設けてなるものであ
り、アルカリ水２または酸性水３を局部の洗浄水として
使用することができるとともに、イオン水精製手段４を
タンク１内に納めることができるものである。

【００１４】また、本発明の請求項２）の局部洗浄装置
においては、電気分解によりアルカリ水２または酸性水
３を作るイオン水精製手段４をタンク１とノズル５との
間に設けてなるものであり、アルカリ水２または酸性水
３を局部の洗浄水として使用することができるととも
に、イオン水精製手段４とタンク１とを別体とすること
ができるものである。

【００１５】また、本発明の請求項３）の局部洗浄装置
においては、タンク１内にヒーター６を設けてなるもの
であり、局部の洗浄水を暖めることができるものであ
る。

【００１６】また、本発明の請求項４）の局部洗浄装置
においては、イオン水精製手段４とノズル５との間に切
替え手段７を設けてなるものであり、アルカリ水２また
は酸性水３を選択してノズル５に供給することができる
ものである。

【００１７】また、本発明の請求項５）の局部洗浄装置
においては、アルカリ水２または酸性水３を貯水タンク
８に供給することができるものであり、アルカリ水２ま
たは酸性水３を便器洗浄用水として使用することができ
るものである。

【００１８】

【実施例】以下、本発明を、図面に示した実施例に基づ
いて詳細に説明する。

【００１９】第１図ａ）、ｂ）の局部洗浄装置は、本発
明の一実施例で、便座９に取り付けられるものであり、
タンク１内をイオン透過膜１１によって仕切り、一方に
陽極１２、他方に陰極１３を設けて電気分解によりアル
カリ水２または酸性水３を作るイオン水精製手段４を設
け、タンク１内にヒーター６を設け、イオン水精製手段
４とノズル５との間に四方弁１４からなる切替え手段７
を設け、アルカリ水２または酸性水３をノズル５と貯水
タンク８とに供給することができるものである。この局
部洗浄装置においては、四方弁１４からなる切替え手段
７によりノズル５にアルカリ水２が供給される時には貯
水タンク８に酸性水３が供給され、また、ノズル５に酸
性水３が供給される時には貯水タンク８にアルカリ水２
が供給されるものである。

【００２０】なお、本発明の局部洗浄装置においては、
第２図に示す実施例の如きであっても良いものである。
すなわち、この実施例の局部洗浄装置は、携帯用のもの
であり、カップ型の素焼の陶器１６によって仕切り、一
方に陽極１２、他方に陰極１３を設けて電気分解により
アルカリ水２または酸性水３を作るイオン水精製手段４
とノズル５との間に二方弁１５からなる切替え手段７を
設け、アルカリ水２または酸性水３をノズル５に供給す
ることができるものである。

【００２１】なお、本発明の局部洗浄装置においては、
第３図に示す実施例の如きであっても良いものである。
すなわち、この実施例の局部洗浄装置は、便座９に取り
付けられるものであり、イオン透過膜１１によって仕切
り、一方に陽極１２、他方に陰極１３を設けて電気分解
によりアルカリ水２または酸性水３を作るイオン水精製
手段４をタンク１とノズル５との間に設け、タンク１内
にヒーター６を設け、イオン水精製手段４とノズル５と
の間に二方弁１５からなる切替え手段７を設けてなるも
のである。

【００２２】

【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項１）の局部
洗浄装置においては、アルカリ水２または酸性水３を局
部の洗浄水として使用することができるため、アルカリ
水２では汗等による油汚れ、痔等の治療に用いる軟膏ク
リーム等を効果的に除去することができ、酸性水３では
弱い刺激で効果的な洗浄、殺菌等を行うことができるも
のである。また、イオン水精製手段４をタンク１内に納
めることができるため、コンパクトに仕上げることがも
のである。

【００２３】また、本発明の請求項２）の局部洗浄装置
においては、アルカリ水２または酸性水３を局部の洗浄
水として使用することができるため、アルカリ水２では
汗等による油汚れ、痔等の治療に用いる軟膏クリーム等
を効果的に除去することができ、酸性水３では弱い刺激
で効果的な洗浄、殺菌等を行うことができるものであ
る。また、イオン水精製手段４とタンク１とを別体とす
ることができるため、メンテナンスを容易に行うことが
できるとともに、イオン水精製手段４を後付けすること
ができるものである。

【００２４】また、本発明の請求項３）の局部洗浄装置
において、局部の洗浄水を暖めることができるため、刺
激を和らげることができるとともに、洗浄力、殺菌力を
向上させることができるものである。

【００２５】また、本発明の請求項４）の局部洗浄装置
において、アルカリ水２または酸性水３を選択してノズ
ル５に供給することができるため、使用目的に応じて洗
浄水を使用することができるものである。

【００２６】また、本発明の請求項５）の局部洗浄装置
において、アルカリ水２または酸性水３を便器洗浄用水
として使用することができるため、便器の洗浄、殺菌等
を効果的に行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である局部洗浄装置を示す概
略図であり、ａ）は便座に取り付けた状態を示す斜視
図、ｂ）は断面図である。

【図２】本発明の別の実施例である局部洗浄装置を示す
概略断面図である。

【図３】本発明の別の実施例である局部洗浄装置を示す
概略断面図である。

【図４】本発明の従来例である局部洗浄装置を示す概略
図であり、ａ）は便座に取り付けた状態を示す斜視図、
ｂ）は断面図である。

【符号の説明】

１タンク２アルカリ水３酸性水４イオン水精製手段５ノズル６ヒーター７切替え手段８貯水タンク９便座１０水道水１１イオン透過膜１２陽極１３陰極１４四方弁１５二方弁１６素焼の陶器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】タンク１内に電気分解によりアルカリ水
２または酸性水３を作るイオン水精製手段４を設けてな
る局部洗浄装置。
【請求項２】電気分解によりアルカリ水２または酸性
水３を作るイオン水精製手段４をタンク１とノズル５と
の間に設けてなる局部洗浄装置。
【請求項３】タンク１内にヒーター６を設けてなる請
求項１）および２）記載の局部洗浄装置。
【請求項４】イオン水精製手段４とノズル５との間に
切替え手段７を設けてなる請求項１）および２）記載の
局部洗浄装置。
【請求項５】アルカリ水２または酸性水３を貯水タン
ク８に供給することができる請求項１）および２）記載
の局部洗浄装置。