JPH05156669A - 作業車用警報装置 - Google Patents

作業車用警報装置

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JPH05156669A
JPH05156669A JP34808691A JP34808691A JPH05156669A JP H05156669 A JPH05156669 A JP H05156669A JP 34808691 A JP34808691 A JP 34808691A JP 34808691 A JP34808691 A JP 34808691A JP H05156669 A JPH05156669 A JP H05156669A
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signal
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Ryohei Mogi
良平 茂木
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功 滝口
Yoshio Atsumi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業車の稼働時に発生する衝撃音等のエネル
ギーの大きい雑音の検出を有効に排除し、装置全体の信
頼性向上を図った作業車用警報装置を得ること。 【構成】 クレーン車等の作業車1に搭載され高い周波
数の超音波を探索信号として送受信する超音波送受波手
段2と、この超音波送受波手段2の受信信号に基づいて
目標物が危険距離内にあるか否かを判断し必要な場合に
予め装備した警報手段50用の駆動制御信号を出力する
信号処理回路30とを備えている。そして、作業車に
は、低い周波数の超音波に感応する低超音波受波器を搭
載し、信号処理回路30と警報手段50との間に警報用
の常閉スイッチ回路80を設け、更に、低周波超音波受
波器70の出力が所定レベル以上の場合に常閉スイッチ
回路80を導通制御する警報スイッチ制御手段71を装
備し、誤った警報発信を防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業車用警報装置に係
り、とくにロードローラやパワーショベル等の作業車に
搭載され、超音波を利用して作業員の位置を検知すると
共に、必要に応じて警報を発したり、或いは作業車の動
作を停止制御する等の処置を行うようにした作業車用警
報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】作業車用警報装置は、ロードローラやパ
ワーショベル等の作業車に搭載され、道路工事や建設現
場で働く作業員の安全を確保するために、また必要に応
じて必要なときに、適宜、作業車の運転士や作業員に警
報を発し、注意を喚起すると共に、場合によってはその
警報信号を用いて作業車の動作を停止させることを意図
して用いられている。
【0003】図5乃至図6に従来例を示す。この図5乃
至図6に示す従来例のものは、作業車側から目標物探索
用の超音波を出力するとともに、この超音波を受信した
目標物から前述した超音波とは異なった周波数の返信用
超音波を出力せしめ、この返信用超音波を作業車側が検
知するとともに、この検知信号に基づいて超音波の往復
時間を測定して作業車と目標物との距離を求め、この距
離が所定の距離より近い時に警報手段等を作動せしめる
等の手法を採っている。
【0004】これを更に詳述すると、この図5乃至図6
に示す実施例は、作業車1に装備されて目標物探索用超
音波を出力する超音波送受波手段2と、作業員等の目標
物3に装備され前述した超音波送受波手段2からの探索
用の超音波を受信した場合に作動して当該受信信号の周
波数とは異なった周波数の返信用超音波を出力する返信
用超音波送受信手段4とを備えている。目標物3として
は、本実施例では作業員が必ず着用するヘルメットを対
象としている。
【0005】返信用超音波送受信手段4は、広帯域の超
音波を入出力する返信用送受波器5と、この返信用送受
波器5に併設され受信信号の周波数とは異なった周波数
の返信用パルス信号(返信用送受波器5用の励振信号)
を出力する第1の送受信回路10とにより構成されてい
る。
【0006】探索用の超音波送受波手段2は、例えば三
つの超音波送受波器2A,2B,2Cにより構成されて
いる。この三つの超音波送受波器2A,2B,2Cは、
それぞれ図6に示す如く作業車1の一方の面に等間隔に
且つ同一高さに装備されている。この内、外側の超音波
送受波器2A,2Cは、その指向性の広がりの外側の境
界線が図6に示すようにローラ車1の移動方向に略平行
になるように内側に向けて装備されている。この三つの
超音波送受波器2A,2B,2Cは、これに併設された
第2の送受信回路20によって並列駆動されるようにな
っている。
【0007】この第2の送受信回路20は、三つの超音
波送受波器2A,2B,2Cを並列駆動する並列駆動機
能と、この三つの超音波送受波器2A,2B,2Cの何
れかで検知される超音波および前述した超音波送受波器
2A,2B,2Cに対する駆動時のタイミング信号を目
標物判定用の信号として信号処理回路30に送り込む受
信情報検出機能とを備えている。
【0008】信号処理回路30は、時間差検出回路31
と、この時間差検出回路31で時間内に位置する作業員
等の目標物が危険距離S内に存在するか否かを判断する
危険判定回路32とにより構成されている。この危険判
定回路32は、比較回路32Aと基準信号出力回路32
Bとにより構成されている。そして、予め基準信号出力
回路32Bにて設定した危険距離Sに対応した時間より
も時間差検出回路31の出力に係る探知距離に対応した
時間が小さい場合、当該危険判定回路32は直ちに危険
信号を出力し、インタフェース40を介して警報手段5
0及び作業車1のブレーキ制御手段60を作動させるよ
うになっている。
【0009】そして、かかる従来例にあっては、使用す
る超音波の周波数が雑音の少ない高い周波数,例えば数
10[KHz]に設定され、これによって作業環境が発
する雑音の影響を極力抑えるという手法が採られてい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来例にあっては、例えばパワーショベルが岩石や土を
打撃する際の衝撃音により、更には砂利やコンクリート
床を車が進む際にキャタピラが発する音等の雑音によっ
て誤警報が出力されるという不都合がしばしば生じてい
た。
【0011】これは、上記従来例の信号処理回路30に
おける信号検出の判断基準が、例えば図4に示す点線の
位置に設定されていることに起因する。即ち、工事現場
における雑音は、その主成分が一般に数[KHz]とい
う低いが、その裾ひきに当たる高い周波数領域において
も大きなエネルギーを合わせ持ち、信号処理回路30で
設定したしきい値レベルを越えることから、雑音である
にもかかわらず目標物からの反射波として検出されてい
たことに起因する。
【0012】従って、作業車の近くに、作業員等の目標
物がいない場合でも上述した雑音を受信して誤警報を発
する、という事態が生じる。このため、従来の警報シス
テムにあっては、装置の信頼性が悪いという不都合があ
った。
【0013】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、とくに、作業車の稼働時に発生する衝撃音等の
エネルギーの大きい雑音の検出を有効に排除すると共
に、これによって装置全体の信頼性向上を図った作業車
用警報装置を提供することを、その目的する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、クレーン車
等の作業車に搭載され数10[KHz]の高い周波数の
超音波を目標物探索信号として使用し送受信する探索用
の超音波送受波手段と、この超音波送受波手段で受信し
た信号に基づいて目標物までの距離を演算すると共に、
当該目標物を作業車の近くに捕捉した場合に警報手段用
の駆動制御信号を出力する信号処理回路とを備えてい
る。そして、作業車に、数[KHz]以下の低い周波数
の超音波に感応する低周波超音波受波器を搭載するとと
もに、信号処理回路と警報手段との間に警報用の常閉ス
イッチ回路を設け、低周波超音波受波器の出力が所定レ
ベル以上の場合に常閉スイッチ回路を導通制御する警報
スイッチ制御手段を装備する、という構成を採ってい
る。これによって前述した目的を達成しようとするもの
である。
【0015】
【作用】信号処理回路30では、受信信号に基づいて超
音波の到達時間が演算され、目標物3が危険距離S以内
にあるか否かが判断される。目標物3が危険距離S内に
ある場合、信号処理回路30は、直ちに所定の信号を出
力して警報手段50等を作動させる。一方、障害となる
雑音は、その多くは低周波数領域に主成分を有する極め
て大きなものである。低周波超音波受波器70は、この
周波低周波数領域専用のセンサである。この低周波超音
波受波器70で検知された低周波数の超音波は、障害と
なる雑音として警報スイッチ制御手段71へ送り込まれ
る。この警報スイッチ制御手段71では、入力信号に対
して前述した如く一定のしきい値に基づき障害となる雑
音か否かが判断される。そして障害となる雑音であると
判断された場合、警報用の常閉スイッチ回路80を開
(オープン)とするためのオープン制御信号が出力され
警報手段50等の稼働が禁止される。このため、超音波
送受波手段2が作業車1の走行音等を作業員等の目標物
からの反射音として誤認検出しても、それが最終的な信
号として取り扱われることは無く、従って、誤警報が警
報手段50から発せられることも無い。
【0016】
【発明の実施例】以下、本発明の一実施例を、図1乃至
図3に基づいて説明する。ここで、前述した従来例と同
一の構成部材については同一の符号を用いることとす
る。
【0017】図1に示す実施例は、クレーン車等の作業
車1に搭載され数10[KHz]の高い周波数の超音波
を目標物探索信号として使用し送受信する超音波送受波
手段2と、この超音波送受波手段2で受信した信号と当
該超音波送受波手段2からの出力信号とに基づいて目標
物までの距離を演算すると共に、当該目標物を作業車の
近くに捕捉した場合に予め装備した警報手段50用の駆
動制御信号を出力する信号処理回路30とを備えてい
る。更に、作業車1には、数[KHz]以下の低い周波
数の超音波に感応する低周波超音波受波器70が搭載さ
れ、信号処理回路30と警報手段50との間には外部制
御によってオープン動作する警報用の常閉スイッチ回路
80が設けられている。そして、低超音波受波器70の
出力が所定レベル以上の場合に常閉スイッチ回路80を
導通制御する警報スイッチ制御手段71が、常閉スイッ
チ回路80に併設されている。
【0018】これを更に詳述すると、図1乃至図3にお
いて、符号4は返信用超音波送受信手段4を示す。この
返信用超音波送受信手段4は、作業員等の目標物3に装
備され前述した探索用の超音波送受波手段2からの超音
波を受信した場合に作動して当該受信信号の周波数とは
異なった周波数の返信用超音波を出力する機能を備えて
いる。目標物3としては、本実施例では作業員が必ず着
用するヘルメットを対象としている。
【0019】返信用超音波送受信手段4は、広帯域の返
信用送受波器5と、この返信用送受波器5に併設された
第1の送受信回路10とにより構成されている。この第
1の送受信回路10は、第1のスイッチ回路11と、こ
の第1のスイッチ回路11の一方の接続端子11aに接
続された第1の出力駆動回路12と、第1のスイッチ回
路11の他方の接続端子11bに直列接続された第1の
増幅回路13及び第1の受信判別回路14とを備え、さ
らに、この第1の受信判別回路14に付勢されて第1の
スイッチ回路11を第1の出力駆動回路12側から第1
の増幅回路13側へ切換えると同時に第1の駆動回路1
2にトリガ信号を送って動作させこれを制御する第1の
制御回路15を併設した構成となっている。
【0020】また、第1の受信判別回路14は、返信用
の超音波送受波器5が前述した探索用超音波送受信手段
2からの超音波を受信した場合に直ちに作動し、第1の
制御回路15に所定の動作指令信号を出力する機能を有
している。また、第1の駆動回路12は、前述した探索
用の超音波送受波手段2から出力される探索用超音波と
は異なった周波数の超音波を返信用送受波器5から出力
させるため、当該返信用送受波器5励振用の異なった周
波数の励振信号を出力するように構成されている。
【0021】探索用の超音波送受波手段2は、本実施例
においては三つの超音波送受波器2A,2B,2Cによ
り構成されている。この三つの超音波送受波器2A,2
B,2Cは、それぞれ図6に示す如く作業車1の一方の
面に等間隔に且つ同一高さに装備されている。この内、
外側の超音波送受波器2A,2Cは、その指向性の広が
りの外側の境界線が図2に示すようにローラ車1の移動
方向に略平行になるように内側に向けて装備ざれてい
る。この三つの超音波送受波器2A,2B,2Cは、こ
れに併設された第2の送受信回路20によって並列駆動
されるようになっている。
【0022】この第2の送受信回路20は、第2のスイ
ッチ回路21と、この第2のスイッチ回路21の一方の
接続端子21aに接続された第2の駆動回路22と、第
2のスイッチ回路21の他方の接続端子21bに直列接
続された第2の増幅回路23及び第2の受信判別回路2
4と、予め定められた一定のタイミングで第2のスイッ
チ回路21を切換えると同時に第2の駆動回路22にト
リガ信号を送って動作させこれを制御する第2の制御回
路25とにより構成され、その出力側には信号処理回路
30が装備されている。
【0023】ここで、第2の駆動回路22は、三つの超
音波送受波器2A,2B,2Cを同時に駆動するための
所定周波数の励振信号を出力するように構成されてい
る。また、第2の受信判別回路24は、返信超音波の最
初の到達信号によって作動し所定の演算用パルス信号を
信号処理回路30へ出力するようになっている。一方、
第2のスイッチ回路21の切換えは、第2の制御回路2
5によって行われる。第2のスイッチ回路21の切換え
動作は、例えば予め定めた危険距離S(図6参照)の2
倍程度の範囲を充分にカバーし得る程度にその送信時間
と受信時間との切換えタイミングが設定されている。
【0024】この場合、第2の制御回路25から出力さ
れる送信開始の信号は、前述した信号処理回路30へも
送られる。
【0025】この信号処理回路30は、時間差検出回路
31と、危険判定回路32とにより構成されている。時
間差検出回路31は、探索超音波が出力されてから返信
超音波が受信されるまでの時間を計時する機能を備えて
いる。この時間差検出回路31は、具体的には、第2の
制御回路25の出力信号の立上がり又は立下がり端をリ
セット信号として、又前記第2の受信判別回路24の出
力信号の立上がり又は立下がり端をエンド(END)信
号として、クロックパルスを適宜計数する計数回路を主
要部とした構成となっている。この時間差検出回路31
の時間差出力は危険判定回路32へ送られ、ここで目標
物3が危険距離S内に存在するか否かが判断される。
【0026】この危険判定回路32は、比較回路32A
と基準信号出力回路32Bとにより構成されている。そ
して、予め基準信号出力回路32Bにて設定した危険距
離Sに対応した時間よりも時間差検出回路31の出力に
係る探知距離に対応した時間が小さい場合、当該危険判
定回路32は直ちに危険信号を出力し、インタフェース
40を介して警報手段50及び作業車1のブレーキ制御
手段60を作動させるようになっている。
【0027】警報スイッチ制御手段71は、低超音波受
波器70から出力させる雑音信号を入力し増幅する雑音
増幅回路71Aと、この雑音増幅回路71Aから出力さ
れる雑音信号を所定のしきい値に基づいてその有害度を
判断する有害度判別回路71Bと、この有害度判別回路
71Bの出力に基づいて作動し前述した警報用スイッチ
回路を導通制御するパルス出力回路71Cとにより構成
されている。
【0028】次に、上記実施例の全体的な作用等につい
て説明する。まず、図1の状態で装置全体が稼働状態に
入った場合、第2の駆動回路22から出力される所定周
波数の励振信号は、第2のスイッチ回路21を介して探
索用の超音波送受波手段2へ送られ、三つの超音波送受
波器2A,2B,2Cが同時に作動して図6に示すよう
に探索用超音波が同時に出力される。この探索用の超音
波送受波器2A,2B,2Cは、第2の制御回路の作用
によって一定時間経過後、その超音波出力状態が超音波
受信状態に切換えられる。
【0029】この切換え動作に相前後して、返信用超音
波送受信手段4が探索用超音波を受信すると、直ちに第
1の受信判別回路が第1の制御回路を作動させるための
稼働信号を出力する。この稼働信号の出力により第1の
制御回路15が作動して第1のスイッチ回路11を切換
作動させ、第1の駆動回路を返信用の超音波送受波器1
0に接続する。これにより超音波送受波器10からは前
述した探索用超音波とは周波数の異なる返信用超音波が
出力される。この返信用超音波は、受信状態にある探索
用の超音波送受波手段2のいづれかの超音波送受波器2
A,2B,2Cに検知され、第2の受信判別回路24に
て返信用超音波であることが確認される。同時に第2の
受信判別回路24は、受信信号を波形整形して信号処理
回路30へ送る。
【0030】この信号処理回路30では、前述した如く
到達時間が演算され、目標物3が危険距離S以内にある
か否かが判断される。そして、目標物3が危険距離S内
にある場合、信号処理回路30は、インタフェース40
を介して直ちに所定の信号を出力して警報手段50を作
動させ、同時にローラ車1のブレーキ制御手段60をし
て停止制御せしめる。
【0031】一方、前述した如く、障害となる雑音は、
低周波数領域に主成分を有する極めて大きなものであ
る。低周波超音波受波器70は、この低周波数領域専用
のセンサである。この低周波超音波受波器70で検知さ
れた低周波数の超音波は、障害となる雑音として警報ス
イッチ制御手段71へ送り込まれる。この警報スイッチ
制御手段71では、入力信号に対し前述した如く一定の
しきい値によって障害となる雑音か否かが判断される。
そして障害となる雑音であると判断された場合、警報手
段用の常閉スイッチ回路80を開(オープン)とするた
めのオープン制御信号を出力し警報手段50の稼働を禁
止する。同時にローラ車1のブレーキ制御手段60につ
いても何ら制御しない。
【0032】このため、超音波送受波手段2がローラ車
1の走行音等を作業員等の目標物からの反射音として誤
認検出しても、それが最終的な信号としてインタフェー
ス40に届くことは無く、従って誤警報が警報手段50
から発せられることも無いし、ブレーキ制御手段60か
ら作業車停止信号が出力されることもない。
【0033】この場合、数[KHz]以下の低周波数領
域では、作業車の走行音や衝撃音以外にも幾多の雑音源
が存在することが想定される。このため、場合によって
は、警報スイッチ制御手段71より、度々、常閉スイッ
チ回路80を開(オープン)とするためのオープン制御
信号が出力され、常閉スイッチ回路80が連続してオー
プン制御されるという事態が生じる。かかる事態の発生
を防止するため、警報スイッチ制御手段71では、前述
した作業車の走行音や衝撃音等のエネルギーレベルが大
きいことに着目し、雑音増幅回路71Aの増幅度を低く
抑えると共に有害度判別回路71Bのしきい値レベルを
極度に高く設定し、これによって作業車の走行音や衝撃
音等に限定した雑音検出機能を、当該有害度判別回路7
1Bが有するように設定した。これにより、作業車の走
行音や衝撃音等のエネルギーレベルが大きい雑音が発生
した場合に生じ易い誤警報の出力を確実に阻止すること
ができる。
【0034】即ち、前述した超音波送受波手段2が、ロ
ーラ車1の走行音等の雑音を反射超音波と誤認して検出
しても、同時に作動する低周波超音波受波器70と警報
スイッチ制御手段71の作用によって警報手段50が動
作するのを有効に防止することができる。
【0035】なお、上記実施例においては、探索用の超
音波送受波手段2として3個の超音波送受波器2A,2
B,2Cを装備した場合を例示したが、超音波送受波器
の個数については特に限定するものではない。
【0036】また、上記実施例において、探索用超音波
送受波器2A,2B,2C及び返信用送受波器5として
は、広帯域で送波と受波の両作用を兼ねたものを使用す
る場合を例示したが、それぞれ、送波器専用と受波器専
用の2組を装備してもよい。
【0037】更に、上記実施例においては、目標物とし
て特にヘルメット着用の作業員の場合を例示したが、本
発明は必ずしもこれに限定されるものではない。例え
ば、目標物としてチョッキ着用の作業員,ベルト又はク
ツ着用の作業員等を想定し、チョッキ,ベルト又はクツ
の各々に一又は二以上の超音波送受波器を装備するよう
に構成したものであってもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、作業車の稼働時に発生する衝撃音
等のエネルギーの大きい雑音を近くの作業員として誤認
捕捉するという不都合を、低周波超音波受波器と警報ス
イッチ制御手段と当該警報スイッチ制御手段により制御
される警報手段用の常閉スイッチ回路との作用により有
効に排除することができ、これがため衝撃音等によって
装備の警報手段が作動するという不都合を有効に排除す
ることができ、従って装置全体の信頼性を著しく向上さ
せることができるという従来にない優れた作業車用警報
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1乃至図3】本発明の一実施例を示すブロック図
【図4】障害となる雑音の一例を示す線図
【図5】従来例を示すブロック図
【図6】図5の従来例を装備した作業車の例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1:作業車としてのロードローラ 2:探索用の超音波送受波手段 3:作業員等に目標物 4:返信用超音波送受信手段 30:信号処理回路 50:警報手段 70:低周波超音波受波器 71:警報スイッチ制御手段 71A:雑音増幅回路 71B:有害度判別回路 71C:パルス出力回路 80:警報手段用の常閉スイッチ回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーン車等の作業車に搭載され数10
    [KHz]の高い周波数の超音波を目標物探索信号とし
    て使用し送受信する探索用の超音波送受波手段と、この
    超音波送受波手段で受信した信号に基づいて目標物まで
    の距離を演算すると共に,当該目標物を作業車の近くに
    捕捉した場合に警報手段用の駆動制御信号を出力する信
    号処理回路とを備えて成る作業車用警報装置において、
    前記作業車に、数[KHz]以下の低い周波数の超音波
    に感応する低周波超音波受波器を搭載するとともに、前
    記信号処理回路と警報手段との間に警報用の常閉スイッ
    チ回路を設け、前記低周波超音波受波器の出力が所定レ
    ベル以上の場合に前記常閉スイッチ回路を導通制御する
    警報スイッチ制御手段を装備したことを特徴とする作業
    車用警報装置。
  2. 【請求項2】 前記警報スイッチ制御手段が、前記低周
    波超音波受波器から出力される雑音信号を入力し増幅す
    る雑音増幅回路と、この雑音増幅回路から出力される雑
    音信号を所定のしきい値に基づいてその有害度を判断す
    る有害度判別回路と、この有害度判別回路の出力に基づ
    いて作動し前述した警報用スイッチ回路を導通制御する
    パルス出力回路とを含む構成としたことを特徴とした請
    求項1記載の作業車用警報装置。
  3. 【請求項3】 前記低周波超音波受波器の出力に対して
    前記有害度判別回路71Bに設定されるしきい値が、比
    較的高いレベルに設定されていることを特徴とした請求
    項2記載の作業車用警報装置。
JP34808691A 1991-12-04 1991-12-04 作業車用警報装置 Expired - Lifetime JP2937277B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100541164B1 (ko) * 2000-06-01 2006-01-10 현대중공업 주식회사 굴삭기의 장해물 감지방법 및 그 장치

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KR100541164B1 (ko) * 2000-06-01 2006-01-10 현대중공업 주식회사 굴삭기의 장해물 감지방법 및 그 장치

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