JPH05156589A - 製紙機械のドライヤ - Google Patents

製紙機械のドライヤ

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JPH05156589A
JPH05156589A JP34408691A JP34408691A JPH05156589A JP H05156589 A JPH05156589 A JP H05156589A JP 34408691 A JP34408691 A JP 34408691A JP 34408691 A JP34408691 A JP 34408691A JP H05156589 A JPH05156589 A JP H05156589A
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rolls
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Toshihiro Toyofuku
敏宏 豊福
Hiroaki Kuno
広明 久野
Kazuhito Ohira
和仁 大平
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライヤロール近傍で発生する高湿度の空気
を一括して効率よく排出するこにより、排気ファンによ
るエネルギーの損失を低減させる。 【構成】 湿紙9の加熱,乾燥用の蒸気が送り込まれる
多数配置のドライヤロール1と、同ドライヤロール1間
に配置された湿紙吸引のための排気ラインを有する湿紙
搬送ロール2及び湿紙9を保持しつつ走行するカンバス
3等よりなる製紙機械のドライヤにおいて、前記湿紙搬
送ロール2近傍に閉空間を生ぜしめる覆い11,11′
を設け、同閉空間内或いは搬送ロール排気系内に湿度を
検知する手段14と、同湿度検知手段14からの信号に
より搬送ロール2からの吸引管を制御する装置15を有
してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製紙機械のドライヤに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の製紙機械のドライヤについて図7
で概要を説明する。図7において1はドライヤロール、
2は湿紙を吸引しつつ搬送する搬送ロール、3は湿紙を
保持しつつ走行するカンバス、4は搬送ロール2に対し
て乾いた熱風を吹き付けているベンチレーションダク
ト、5はドライヤ全体を覆っているフード、6はフード
5内に湿度の低い乾き空気を供給する給気ファン、7は
フード天井部からフード内の湿った空気を排出する排気
ファン、8は搬送ロール2の内側ロールを通して湿紙を
吸引している排気ファンを示している。搬送ロール2は
2重構造ロールとなっており、内側ロールが吸引系へ接
続している。また図8はドライヤロール1、搬送ロール
2、カンバス3及び湿紙9のロール近傍の拡大図であ
る。
【0003】次に湿紙の乾燥過程について説明すると、
湿紙9はカンバス3に保持されて、まずドライヤロール
1に接触する。ドライヤロール1には、蒸気配管系(図
示せず)とロータリージョイント(図示せず)により蒸
気が供給されており、ロール表面より湿紙9に熱を供給
する。またマシン流れ方向のドライヤロールの位置によ
り絶対量は異なるが、湿紙からは徐々に蒸発が起きる。
ここでベンチレーションダクト4からは、搬送ロール2
上の湿紙面に対して、乾いた熱風が供給され水分蒸発を
促進している。次の過程の搬送ロール2は、カンバス3
を通して湿紙9を吸引により拘束しつつ搬送するもの
で、真空値は最大数百mmAqである。拘束の目的は乾燥に
よる湿紙の幅方向のシュリンケージ(縮み)防止であ
る。搬送ロール2を出た湿紙9は、再度隣接のドライヤ
ロール1へ移動して同様な過程を繰り返す。なお、図7
では湿紙の同じ側にしかドライヤロール1は接していな
いが、ドライヤロール数本毎に、上下を入れ代えて湿紙
の反対側もドライヤロールに接する構造にしてもよい。
さて図8で蒸発した蒸気は、ベンチレーションダクト4
から供給される乾いた空気により矢印の様に移動する。
即ち、上昇流として天井方向へ流れ、他の一部はロール
の同伴流となり、搬送ロール2の方向に流れてその排気
系より系外へ出て行く。また一部はフード内へ拡散す
る。更に搬送ロール2の上では、蒸発した水分は一部カ
ンバスを通してロール内へ吸引される。また図7におい
てドライヤを覆うフード5には、給気ファン6、天井か
らの排気ファン7、並びに前記搬送ロール2の吸引用排
気ファン8が配設されている。そして各ファンは実際に
は各々数個つづ配設されているが、図7では便宜上各1
個としている。
【0004】給気ファン6の目的は、フード内へ乾いた
空気を送風することにある。また天井排気ファン7はフ
ード内で湿紙より蒸発した水分を含む湿り空気を系外へ
排出することであり、熱交換器10を通して、給気ファ
ン6へ導かれる給気エアへ熱を与える。更に搬送ロール
2用の吸引排気ファン8は、前述の様に湿紙のシュリン
ケージ防止の為の拘束用であるが、やはり高い湿分を含
んだ高温空気であり、通常天井排気ファン7と同じ系で
系外へ排出し、熱交換器10で給気エアへ熱を与えて系
外へ出て行く。従って、繰り返すが現状ではドライヤロ
ール表面で蒸発した水分は、ベンチレーションダクト4
からの乾いた熱風で排除される。その内の一部は同伴流
によって、搬送ロール2内の吸引系排気ファン8により
吸引されて系外へ出て行く。更に一部はフード内に拡散
し、最終的には上昇流となって天井排気ファン7より系
外へ排出されて行く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の製紙機械の
ドライヤにおいては、搬送用ロール2の吸引エアはかな
り湿度が高いことが判明している。天井からの排気エア
(排気ファン7による)も高湿度であることに変わりは
ないが、本発明者等の調査によれば、絶対値では搬送部
のエアに比べて天井からの排気エアは低い湿度であっ
た。この様な条件下で系外へ排出する系統と、搬送用と
天井用の2系統有することは、動力使用ということでは
莫大なエネルギーを有し、その改善が必要であった。本
発明は前記従来の課題を解決しようするもので、効率の
良い高湿空気の排除並びに動力低減(省エネルギー)を
図ることができる製紙機械のドライヤを提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、湿紙
の加熱,乾燥用の蒸気が送り込まれる多数配置のドライ
ヤロールと、同ドライヤロール間に配置された湿紙吸引
のための排気ラインを有する湿紙搬送ロール及び湿紙を
保持しつつ走行するカンバス等よりなる製紙機械のドラ
イヤにおいて、前記湿紙搬送ロール近傍に閉空間を生ぜ
しめる覆いを設け、同閉空間内或いは搬送ロール排気系
内に湿度を検知する手段と、同湿度検知手段からの信号
により搬送ロールからの吸引管を制御する装置を有して
なるもので、これを課題解決のための手段とするもので
ある。
【0007】
【作用】湿紙搬送ロール近傍に閉空間を生ぜしめる覆い
を配設することにより、ドライヤロール近傍で発生する
高湿度の空気を天井排気からではなく、一括して搬送ロ
ールの吸引系により効率よく系外へ排出可能とする。ま
た覆いとドライヤロール、搬送ロールで囲まれた閉空間
内の湿度を検出することで、吸引系排気ファンのブロワ
回転数を制御し、ある一定基準の元に、湿度が高い時に
はブロワ回転数を高く、逆の場合には回転数を低くし、
閉空間内の湿度を一定に保ちつつ効率の良い運転を可能
とするものである。
【0008】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1〜図6は本発明の実施例を示す。先ず図1にお
いて1はドライヤロール、2は搬送ロール、11,1
1′は覆いの1例を示し、搬送ロール2とベンチレーシ
ョンダクト4を覆い11′で囲み、ドライヤロール1を
覆い11で囲んでいる。なお、覆いについては形状、材
料等を限定するものではなく、搬送ロール2とベンチレ
ーションダクト4の周囲を取り囲む様に、更にドライヤ
ロール1を覆う様に配設されれば、数量を含めて覆いを
配設する搬送ロールの位置、ドライヤロールの位置等を
指定するものではない。覆いは図3,図4のように各種
考えられる。即ち、図3は搬送ロール2とベンチレーシ
ョンダクト4の周囲には図1と同等の覆い11′を配設
し、ドライヤロール1の側には全体を覆う覆い12を配
置した例を示している。また図4は図3に加えて搬送ロ
ール2の下部の覆いを13の如く連続的に設置した例で
ある。また覆いを配設すると湿り空気の流れは後述する
様になる。即ち、図5に示す様にドライヤロール1上で
蒸発した水分は、同伴流により矢印に示す様に閉空間内
に入り、搬送ロール2の吸引系排気ファンにより系外へ
排出されて行く。このように覆いを配設することによ
り、従来迄はフード内に拡散していた割合を大きく減じ
ることが可能となる。
【0009】一方搬送用ロール2の表面上でも継続して
湿紙中の水が蒸発をしているが、この搬送ロール周上の
高湿度の空気も閉空間外へ出ることなく、搬送ロール内
の吸引系排気ファン8より系外へ排出されて行く。従っ
て繰り返すが、覆いを配設することにより、湿分を多量
に含む空気を集中的に集めて、この吸引系排気ファン8
により系外へ出すことが可能となる。従来の場合の拡大
図を図8に示すが、高湿度の空気が上昇流となって天井
側へ逃げている。図6は図4の拡大図であるが、図5よ
りも更に高湿度の空気を搬送ロール2から系外へ排出す
る構成となる。従って図5,図6共フード内の湿度は相
対的に低くなる為、天井排気ファンを絞ることが出来、
動力の低減が可能となる。なお、天井排気ファンの制御
についてはフード内の湿度或いは、露点を管理して実施
する方法が一般に行なわれているので、ここに付け加え
る。さて本発明では図1において更に前記閉空間内に湿
度を検知或いは湿度を計算可能なセンサ14を置き、吸
引系排気ファン8を制御するものである。図1では搬送
ロール2の下部に設置しているが、閉空間内に置くとい
うことで、その設置場所を限定するものではない。更に
センサ14は図2にある様に搬送ロールの排気系内に配
置しても良い。また湿度計としては、一般に現在使用さ
れているものが適用出来るが、その種類を限定するもの
ではない。更にこの他に熱電対により乾球、湿球温度を
計測し計算で求めることも出来、湿度計測の方法を限定
するものでもない。
【0010】また15は検知センサからの信号を受けて
吸引系排気ファン8を制御する制御装置である。一般に
抄く紙の紙種により坪量(単位面積当たりの紙の重さ)
が変動すると、フード内での蒸発水分量が違って来る。
従って坪量が小さければ絶対水分蒸発量は相対的に小さ
くなり、例えば閉空間内の湿度を常に一定に保とうとす
れば、排気ファンの吸引量は相対的に小さく出来る。坪
量が大きくなれば、この逆となる。通常製紙会社のドラ
イヤフード領域では、フード内の湿度を一定に制御する
方法がとられているが、本発明ではドライヤロール並び
に搬送ロール回りの閉空間という局所的な領域の湿度を
検知し、排気ファンの吸引量を制限するものであり、通
常のフード内湿度検知による制御とは意を異にするもの
である。即ち、坪量が小さいときは、回転数を下げて動
力を低減することが可能であり、坪量大の時は、それに
相当する分だけ回転数を上げて効率の良い運転を可能と
し、一定の湿度となる様、逆に条件によっては湿度コン
トロールにより、湿紙からの水分の物質移動が制御可能
となる。即ち、水分蒸発をコントロールすることも可能
となる。また湿紙からの水分蒸発も制御可能となり、紙
品質のコントロールも可能となる。
【0011】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、覆いを配設することにより、天井排気ファンの動力
が低減可能となる。また閉空間内に配設した湿度検知手
段と、吸引管の制御装置により排気ファンの効率の良い
運転が可能となる。更に覆いを設けたことにより、高湿
度の空気を集中的に排除出来、速やかにポケットベンチ
レーションが可能となり、紙品質のコントロールも可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るドライヤの系統図で
ある。
【図2】本発明の第2実施例に係るドライヤの系統図で
ある。
【図3】全体を覆う覆いを設けた本発明の第3実施例を
示すドライヤの側断面図である。
【図4】全体を覆う覆いを設けた本発明の第4実施例を
示すドライヤの側断面図である。
【図5】図3における要部の拡大側断面図である。
【図6】図4における要部の拡大側断面図である。
【図7】従来のドライヤを示す系統図である。
【図8】図7における要部の拡大側断面図である。
【符号の説明】
1 ドライヤロール 2 搬送ロール 3 カンバス 4 ベンチレーションダクト 5 フード 6 給気ファン 7 天井排気ファン 8 搬送ロール吸引排気ファン 9 湿紙 10 熱交換器 11,11′,12,13 覆い 14 湿度検知センサ 15 排気ファン制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿紙の加熱,乾燥用の蒸気が送り込まれ
    る多数配置のドライヤロールと、同ドライヤロール間に
    配置された湿紙吸引のための排気ラインを有する湿紙搬
    送ロール及び湿紙を保持しつつ走行するカンバス等より
    なる製紙機械のドライヤにおいて、前記湿紙搬送ロール
    近傍に閉空間を生ぜしめる覆いを設け、同閉空間内或い
    は搬送ロール排気系内に湿度を検知する手段と、同湿度
    検知手段からの信号により搬送ロールからの吸引管を制
    御する装置を有してなることを特徴とする製紙機械のド
    ライヤ。
JP34408691A 1991-12-03 1991-12-03 製紙機械のドライヤ Expired - Lifetime JP2909285B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012127030A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Duplo Seiko Corp 湿紙の乾燥装置及び古紙再生処理装置
CN104294697A (zh) * 2013-07-16 2015-01-21 维美德技术有限公司 纸浆制造过程的干燥机结构以及干燥机的控制系统和方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012127030A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Duplo Seiko Corp 湿紙の乾燥装置及び古紙再生処理装置
CN104294697A (zh) * 2013-07-16 2015-01-21 维美德技术有限公司 纸浆制造过程的干燥机结构以及干燥机的控制系统和方法

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