JPH0515654B2 - - Google Patents
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- JPH0515654B2 JPH0515654B2 JP9455884A JP9455884A JPH0515654B2 JP H0515654 B2 JPH0515654 B2 JP H0515654B2 JP 9455884 A JP9455884 A JP 9455884A JP 9455884 A JP9455884 A JP 9455884A JP H0515654 B2 JPH0515654 B2 JP H0515654B2
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Landscapes
- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、セメントおよび無機質繊維状物質を
原料として押出成形法により製造されるセメント
押出成形品に用いられる混和剤に関するものであ
る。さらに詳しくは、モル置換度3.6〜10.0の高
置換ヒドロキシエチルセルロースよりなるセメン
ト押出成形品用混和剤に関するものである。 従来の技術 近年、セメントおよび無機質繊維状物質を原料
として押出成形によつて製造されるセメント押出
成形品は、多様な形状および寸法の製品を一つの
ダイによつて押出機で連続的に製造できるので、
従来の注型成形法にかわつて、住宅の外壁材およ
び内壁材として各種の建築物に広く使用されてい
る。 かかるセメント押出成形品の製造においては押
出機の押出圧力が高圧になるため、セメントおよ
び無機質繊維状物質に水を加え、ニーダー等によ
り混合し、均一なセメント混練品とし、次いで押
出機により押出成形するにあたつて脱水現象を起
す。このためセメント押出成形品用混和剤として
脱水防止機能をもちメチルセルロース、メチルヒ
ドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロースなどの水溶性
セルロースエーテルおよびエチレンオキサイド重
合体、アクリルアミド重合体、ポリビニルアルコ
ールなどの水溶性高分子を使用することが特公昭
53−32368号公報などに記載されているように良
く知られている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、セメント押出成形品において
は、近年断熱性、遮音性、耐火性、耐久性などの
性能に対する要求が向上し、複雑な形状の成形品
が増加している。かかる複雑な形状の押出成形品
では押出成形時に非常に高い剪断力が働き、この
ため摩擦熱によりセメント混練品の温度が上昇
し、夏季においては50〜90℃に到達する。このよ
うな高温時におけるセメント押出成形においては
上記したセメント押出成形品用混和剤のうち、ゲ
ル化点を有するメチルセルロース、メチルヒドロ
キシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースな
どの混和剤は50〜90℃の高温ではゲル化を起すた
めに、セメント押出成形品用混和剤としての機能
が著しく低下し、セメント混練品の脱水防止機能
がなくなり、押出圧力が急激に上昇し、押出成形
品の表面平滑性が不良となり、ひび割れなどを起
して正常な成形品が得られないという欠点を有し
ている。一方、ヒドロキシエチルセルロースは、
かかる高温時での押出成形においてもゲル化を起
すことはないが、セメントに対する分散力が欠け
ており、セメント混練品の粘着力が不足して押出
作業性が悪いという欠点を有している。又、エチ
レンオキサイド重合体、アクリルアミド重合体お
よびポリビニルアルコールなどの水溶性高分子は
高温でゲル化を起すことはないが脱水防止機能が
劣つているため、使用量が多く必要であるという
欠点を有しており、高温時におけるセメント押出
成形品用混和剤に最適なものはこれまで見出され
ていないのが現状である。 問題点を解決するための手段 本発明者は、かかる難点を解決すべく鋭意研究
した結果、モル置換度3.6〜10.0の高置換ヒドロ
キシエチルセルロースをセメント押出成形品用混
和剤を用いることにより、高温時における押出成
形においてもゲル化を起さず、しかも少量の添加
量で良好な押出成形が可能であり、モル置換度
3.5以下のヒドロキシエチルセルロースのものに
較べセメント混練品の粘着力に優れているため、
美麗な表面平滑性を示すセメント押出成形品を得
ることができることを見出し、本発明を完成する
に致つた。 本発明のセメント押出成形品用混和剤としての
ヒドロキシエチルセルロースは前記の如くモル置
換度3.6〜10.0の高置換ヒドロキシエチルセルロ
ースが最適である。ヒドロキシエチルセルロース
のモル置換度3.5以下ではセメント混練品の粘着
力が不足している為押出作業性が悪く、押出圧力
が上昇し、押出成形品の表面平滑性が不良となり
良好なセメント押出成形品が得られない。また、
ヒドロキシエチルセルロースのモル置換度が10以
上のものは合成が困難である。 本発明に用いられるヒドロキシエチルセルロー
スの製法は特に限定されないが公知の方法がその
まま採用される。一般にはセルロースとエチレン
オキサイドをアルカリ存在下に反応させアルカ
リ、エチレンオキサイドの量を変えることにより
所望のモル置換度を有するヒドロキシエチルセル
ロースを得ることができる。具体的には特公昭37
−2199号公報に示された製法等が採用できる。か
かるヒドロキシエチルセルロースとしては、その
1%水溶液粘度が25℃で500〜10000cpsのものが
適当である。その1%水溶液粘度が25℃で500cs
以下のものは、セメント混練品の粘着力が不足
し、一方10000cps以上のものは合成が困難であ
る。 本発明の混和剤を用いてセメント押出成形品を
製造する方法としては、セメントおよび無機質繊
維状物質の一種もしくは二種以上からなる混合物
に本発明に示すセメント押出成形品用混和剤を乾
燥状態で添加し、これをニーダー型ミキサーで均
一にドライブレンドしたのち、水を添加して混合
し、セメント混練品としたのち、この混練品を押
出機に投入して押出成形を行う方法(ドライブレ
ンド法)があり、このような方法により美麗な押
出成形品を得ることができる。また、セメントと
無機質繊維状物質の一種もしくは二種以上からな
る混合物に、本発明に示すセメント押出成形品用
混和剤をあらかじめ水に分散させたスラリーを添
加混合して、セメント混練品としたのち、押出成
形するスラリー法も採用することができる。 ここで使用されるセメントとしては、ポルトラ
ンドセメント、白色セメント、アルミナセメン
ト、スラツグセメントなど、従来公知の種々の水
硬性セメントを使用することができる。また、無
機質繊維状物質としては、アスベスト、ガラス繊
維、岩綿など通常セメント押出成形品に使用され
るものが使用できる。 上記したセメント、無機質繊維状物質および本
発明のセメント押出成形品用混和剤の配合量は、
セメント100部に対して、無機質繊維状物質15〜
30部、本発明の混和剤0.3〜3部とすればよく、
これに押出しに適当な流動性を得るために必要な
量の水を配合すればよい。 なお、本発明においては前記の各成分以外にも
充填剤、湿潤剤、可塑剤、離型剤、凝結促進剤そ
の他の各種セメント混和剤を本発明の目的を損わ
ない限り添加してもよいことは言うまでもない。 次に実施例を示して、本発明をさらに詳細に説
明する。なお、部はすべて重量部を示す。 実施例 1 50℃の乾燥機中に一昼夜放置したセメント100
部とアスベスト6D−4(レイク社)25部およびモ
ル置換度4.0のヒドロキシエチルセルロース(1
%水溶液粘度5000cps at 25℃)1部とを50℃に
加温したミキサー(ニーダー型)に仕込み、5分
間攪拌したのち、50℃の温水40部を添加して更に
5分間混練し、均一なセメント混練品を得た。次
に、このセメント混練品を50℃に加温した圧縮土
練器に充填し、テンシロン(万能試験機)により
圧縮押出し試験を行い、押出作業性として押出エ
ネルギーの測定と押出品の表面平滑性およびセメ
ント混練品の粘着力を評価した結果、表1に示す
通り押出エネルギーが低く、粘着力があり、表面
平滑性が良好な押出品を得た。 実施例 2〜7 表1に示すヒドロキシエチルセルロース(1%
水溶液粘度5000cps at 25℃)のモル置換度およ
び押出温度で実施例1と同様の押出し試験を行つ
た結果、いずれも押出エネルギーが低く、粘着力
があり、表面平滑性が良好な押出品を得た。 比較例 1 50℃の乾燥機中に一昼夜放置したセメント100
部とアスベスト6D−4(レイク社)25部およびモ
ル置換度2.0のヒドロキシエチルセルロース(1
%水溶液粘度5000cps at 25℃)1部とを50℃に
加温したミキサー(ニーダー型)に仕込み、5分
間撹拌したのち、50℃の温水40部を添加して、更
に5分間混練し均一なセメント混練品を得た。次
に、このセメント混練品を50℃に加温した圧縮土
練器に充填し、テンシロン(万能試験機)により
圧縮押出し試験を行い、実施例1と同じ評価を行
つた結果、表1に示す通り押出エネルギーが高
く、粘着力に欠け、表面平滑性の劣る押出品しか
得られなかつた。 比較例 2 表1に示すヒドロキシエチルセルロース(1%
水溶液粘度5000cps at 25℃)で比較例1と同様
の押出し試験を行つた結果、表1に示す通り押出
エネルギーが高く、粘着力がなく表面平滑性の悪
い押出品しか得られなかつた。 比較例 3 実施例1に於て、混和剤としてメチルヒドロキ
シプロピルセルロース(1%水溶液粘度840cps
at 25℃)を1.0部添加して同様の押出し試験を行
つた結果、表1に示す通り押出エネルギーが高
く、粘着力がなく、表面平滑性の劣る押出品しか
得られなかつた。 【表】
原料として押出成形法により製造されるセメント
押出成形品に用いられる混和剤に関するものであ
る。さらに詳しくは、モル置換度3.6〜10.0の高
置換ヒドロキシエチルセルロースよりなるセメン
ト押出成形品用混和剤に関するものである。 従来の技術 近年、セメントおよび無機質繊維状物質を原料
として押出成形によつて製造されるセメント押出
成形品は、多様な形状および寸法の製品を一つの
ダイによつて押出機で連続的に製造できるので、
従来の注型成形法にかわつて、住宅の外壁材およ
び内壁材として各種の建築物に広く使用されてい
る。 かかるセメント押出成形品の製造においては押
出機の押出圧力が高圧になるため、セメントおよ
び無機質繊維状物質に水を加え、ニーダー等によ
り混合し、均一なセメント混練品とし、次いで押
出機により押出成形するにあたつて脱水現象を起
す。このためセメント押出成形品用混和剤として
脱水防止機能をもちメチルセルロース、メチルヒ
ドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロースなどの水溶性
セルロースエーテルおよびエチレンオキサイド重
合体、アクリルアミド重合体、ポリビニルアルコ
ールなどの水溶性高分子を使用することが特公昭
53−32368号公報などに記載されているように良
く知られている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、セメント押出成形品において
は、近年断熱性、遮音性、耐火性、耐久性などの
性能に対する要求が向上し、複雑な形状の成形品
が増加している。かかる複雑な形状の押出成形品
では押出成形時に非常に高い剪断力が働き、この
ため摩擦熱によりセメント混練品の温度が上昇
し、夏季においては50〜90℃に到達する。このよ
うな高温時におけるセメント押出成形においては
上記したセメント押出成形品用混和剤のうち、ゲ
ル化点を有するメチルセルロース、メチルヒドロ
キシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースな
どの混和剤は50〜90℃の高温ではゲル化を起すた
めに、セメント押出成形品用混和剤としての機能
が著しく低下し、セメント混練品の脱水防止機能
がなくなり、押出圧力が急激に上昇し、押出成形
品の表面平滑性が不良となり、ひび割れなどを起
して正常な成形品が得られないという欠点を有し
ている。一方、ヒドロキシエチルセルロースは、
かかる高温時での押出成形においてもゲル化を起
すことはないが、セメントに対する分散力が欠け
ており、セメント混練品の粘着力が不足して押出
作業性が悪いという欠点を有している。又、エチ
レンオキサイド重合体、アクリルアミド重合体お
よびポリビニルアルコールなどの水溶性高分子は
高温でゲル化を起すことはないが脱水防止機能が
劣つているため、使用量が多く必要であるという
欠点を有しており、高温時におけるセメント押出
成形品用混和剤に最適なものはこれまで見出され
ていないのが現状である。 問題点を解決するための手段 本発明者は、かかる難点を解決すべく鋭意研究
した結果、モル置換度3.6〜10.0の高置換ヒドロ
キシエチルセルロースをセメント押出成形品用混
和剤を用いることにより、高温時における押出成
形においてもゲル化を起さず、しかも少量の添加
量で良好な押出成形が可能であり、モル置換度
3.5以下のヒドロキシエチルセルロースのものに
較べセメント混練品の粘着力に優れているため、
美麗な表面平滑性を示すセメント押出成形品を得
ることができることを見出し、本発明を完成する
に致つた。 本発明のセメント押出成形品用混和剤としての
ヒドロキシエチルセルロースは前記の如くモル置
換度3.6〜10.0の高置換ヒドロキシエチルセルロ
ースが最適である。ヒドロキシエチルセルロース
のモル置換度3.5以下ではセメント混練品の粘着
力が不足している為押出作業性が悪く、押出圧力
が上昇し、押出成形品の表面平滑性が不良となり
良好なセメント押出成形品が得られない。また、
ヒドロキシエチルセルロースのモル置換度が10以
上のものは合成が困難である。 本発明に用いられるヒドロキシエチルセルロー
スの製法は特に限定されないが公知の方法がその
まま採用される。一般にはセルロースとエチレン
オキサイドをアルカリ存在下に反応させアルカ
リ、エチレンオキサイドの量を変えることにより
所望のモル置換度を有するヒドロキシエチルセル
ロースを得ることができる。具体的には特公昭37
−2199号公報に示された製法等が採用できる。か
かるヒドロキシエチルセルロースとしては、その
1%水溶液粘度が25℃で500〜10000cpsのものが
適当である。その1%水溶液粘度が25℃で500cs
以下のものは、セメント混練品の粘着力が不足
し、一方10000cps以上のものは合成が困難であ
る。 本発明の混和剤を用いてセメント押出成形品を
製造する方法としては、セメントおよび無機質繊
維状物質の一種もしくは二種以上からなる混合物
に本発明に示すセメント押出成形品用混和剤を乾
燥状態で添加し、これをニーダー型ミキサーで均
一にドライブレンドしたのち、水を添加して混合
し、セメント混練品としたのち、この混練品を押
出機に投入して押出成形を行う方法(ドライブレ
ンド法)があり、このような方法により美麗な押
出成形品を得ることができる。また、セメントと
無機質繊維状物質の一種もしくは二種以上からな
る混合物に、本発明に示すセメント押出成形品用
混和剤をあらかじめ水に分散させたスラリーを添
加混合して、セメント混練品としたのち、押出成
形するスラリー法も採用することができる。 ここで使用されるセメントとしては、ポルトラ
ンドセメント、白色セメント、アルミナセメン
ト、スラツグセメントなど、従来公知の種々の水
硬性セメントを使用することができる。また、無
機質繊維状物質としては、アスベスト、ガラス繊
維、岩綿など通常セメント押出成形品に使用され
るものが使用できる。 上記したセメント、無機質繊維状物質および本
発明のセメント押出成形品用混和剤の配合量は、
セメント100部に対して、無機質繊維状物質15〜
30部、本発明の混和剤0.3〜3部とすればよく、
これに押出しに適当な流動性を得るために必要な
量の水を配合すればよい。 なお、本発明においては前記の各成分以外にも
充填剤、湿潤剤、可塑剤、離型剤、凝結促進剤そ
の他の各種セメント混和剤を本発明の目的を損わ
ない限り添加してもよいことは言うまでもない。 次に実施例を示して、本発明をさらに詳細に説
明する。なお、部はすべて重量部を示す。 実施例 1 50℃の乾燥機中に一昼夜放置したセメント100
部とアスベスト6D−4(レイク社)25部およびモ
ル置換度4.0のヒドロキシエチルセルロース(1
%水溶液粘度5000cps at 25℃)1部とを50℃に
加温したミキサー(ニーダー型)に仕込み、5分
間攪拌したのち、50℃の温水40部を添加して更に
5分間混練し、均一なセメント混練品を得た。次
に、このセメント混練品を50℃に加温した圧縮土
練器に充填し、テンシロン(万能試験機)により
圧縮押出し試験を行い、押出作業性として押出エ
ネルギーの測定と押出品の表面平滑性およびセメ
ント混練品の粘着力を評価した結果、表1に示す
通り押出エネルギーが低く、粘着力があり、表面
平滑性が良好な押出品を得た。 実施例 2〜7 表1に示すヒドロキシエチルセルロース(1%
水溶液粘度5000cps at 25℃)のモル置換度およ
び押出温度で実施例1と同様の押出し試験を行つ
た結果、いずれも押出エネルギーが低く、粘着力
があり、表面平滑性が良好な押出品を得た。 比較例 1 50℃の乾燥機中に一昼夜放置したセメント100
部とアスベスト6D−4(レイク社)25部およびモ
ル置換度2.0のヒドロキシエチルセルロース(1
%水溶液粘度5000cps at 25℃)1部とを50℃に
加温したミキサー(ニーダー型)に仕込み、5分
間撹拌したのち、50℃の温水40部を添加して、更
に5分間混練し均一なセメント混練品を得た。次
に、このセメント混練品を50℃に加温した圧縮土
練器に充填し、テンシロン(万能試験機)により
圧縮押出し試験を行い、実施例1と同じ評価を行
つた結果、表1に示す通り押出エネルギーが高
く、粘着力に欠け、表面平滑性の劣る押出品しか
得られなかつた。 比較例 2 表1に示すヒドロキシエチルセルロース(1%
水溶液粘度5000cps at 25℃)で比較例1と同様
の押出し試験を行つた結果、表1に示す通り押出
エネルギーが高く、粘着力がなく表面平滑性の悪
い押出品しか得られなかつた。 比較例 3 実施例1に於て、混和剤としてメチルヒドロキ
シプロピルセルロース(1%水溶液粘度840cps
at 25℃)を1.0部添加して同様の押出し試験を行
つた結果、表1に示す通り押出エネルギーが高
く、粘着力がなく、表面平滑性の劣る押出品しか
得られなかつた。 【表】
Claims (1)
- 1 モル置換度3.6〜10.0の高置換ヒドロキシエ
チルセルロースよりなるセメント押出成形品用混
和剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9455884A JPS60239348A (ja) | 1984-05-14 | 1984-05-14 | セメント押出成形品用混和剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9455884A JPS60239348A (ja) | 1984-05-14 | 1984-05-14 | セメント押出成形品用混和剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60239348A JPS60239348A (ja) | 1985-11-28 |
JPH0515654B2 true JPH0515654B2 (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=14113651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9455884A Granted JPS60239348A (ja) | 1984-05-14 | 1984-05-14 | セメント押出成形品用混和剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60239348A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2791054B2 (ja) * | 1988-10-11 | 1998-08-27 | 伯東化学株式会社 | 繊維補強コンクリート用混和剤 |
JP2003261369A (ja) * | 2002-03-11 | 2003-09-16 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 混和剤及び押出成形用水硬性組成物 |
JP4029272B2 (ja) | 2002-03-11 | 2008-01-09 | 信越化学工業株式会社 | 混和剤及びこれを用いた押出成形用水硬性組成物 |
-
1984
- 1984-05-14 JP JP9455884A patent/JPS60239348A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60239348A (ja) | 1985-11-28 |
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