JP3526620B2 - 建材組成物用バインダー - Google Patents

建材組成物用バインダー

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出成形される建材組
成物のバインダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建材組成物はセメント、アスベスト繊維
および骨材の混合物に水を添加して混練したものであ
る。建材組成物は所望の形状のダイスで押出成形されア
スベスト繊維で補強されたセメント板となり、外装材、
屋根材、床材に利用される。
【0003】アスベスト繊維は混練時の分散性がきわめ
てよい。アスベスト繊維を含んだ混練物は押出成形の際
の保形性がよく保水性に優れている。成形品は寸法安定
性および強度の向上のために、水蒸気圧力釜により17
0℃以上で養生される。アスベスト繊維は耐熱性が優れ
ているので、170℃以上の高温で補強繊維として充分
な効果がある。このためアスベスト繊維は押出成形の際
に要求される分散性、保存性、保水性、耐熱性を満足す
る補強材として広く使用されてきた。しかしながらアス
ベスト繊維には発ガン性があるため、成形品に非アスベ
スト系繊維を添加するか、アスベスト繊維の添加量を極
力少なくすることが要求されている。
【0004】非アスベスト系繊維として多くの無機繊維
および有機繊維が検討されている。例えば無機繊維に
は、ワラステナイトガラス繊維、カーボン繊維、セピオ
ライトが挙げられ、有機繊維には、ビニロン繊維、ポリ
プロピレン繊維、パルプ繊維、アラミド繊維が挙げられ
る。しかしながら、いずれの繊維も分散性、保形性、保
水性が悪い。有機系の繊維には耐熱性が悪く、前述した
水蒸気圧力養生ができない繊維もある。さらにコスト的
には、補強性が高いものはアスベスト繊維に較べてかな
り高価であった。
【0005】前記繊維の中でパルプ繊維はコストが比較
的安い。分散性についてもアスベスト繊維には及ばない
が、他の非アスベスト系繊維よりは優れている。さらに
パルプ繊維を一定量含んだ押出成形品は、アスベスト繊
維を含んだ成形品では困難であった釘うち等の加工が可
能になった。
【0006】しかしアスベスト繊維やパルプ繊維を含有
するセメント組成物でも、繊維が持っている保水性能だ
けでは成形体内に水を均一に保持させることはできな
い。押出成形体が凝結して硬化するまでの間、水が分離
して成形物同士を結着させるので、ダイスから吐きだし
た成形体の形状を維持するのは困難であった。
【0007】アスベスト繊維で補強された成形体の形状
を維持する手段として、組成物に有機系のバインダーを
添加する方法がある。特公昭43−7134号公報に
は、アスベスト繊維で補強された押出成形用組成物の有
機バインダーには、メチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ポリエ
チレンオキサイド、ポリアクリル酸ソーダ、カゼインが
挙げられるが、セメント、骨材等に分散しやすく、保水
性および粘着性が優れているヒドロキシアルキルアルキ
ルセルロースが最も有効であると記載されている。
【0008】非アスベスト系繊維を含む組成物に前記の
バインダーを添加したものについても、これまでにいく
つかの提案がなされている。例えば特公昭63−127
6号公報にはパルプ繊維、一次発砲した球形樹脂および
メチルセルロース等のバインダーを添加したセメント組
成物を押出成形すると、鋸びきや釘うちが可能な成形体
が得られることが記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非アス
ベスト系繊維は分散性、潤滑性が悪いので、実際に組成
物が混練されて押し出されるときに大きな熱が発生す
る。バインダーとしてヒドロキシアルキルアルキルセル
ロースを添加していても、ヒドロキシアルキルアルキル
セルロースは高温で溶解しにくく、溶解してもゲル化し
て流動性が悪くなる。このため非アスベスト系繊維を補
強材とする組成物を押出成形する場合、充分冷却しなけ
ればならなかった。
【0010】冷却しないで押出成形するには、非アスベ
スト系繊維を短くして発熱を抑える方法がある。しかし
繊維を短くすると押出成形直後の保形性が悪くなり、バ
インダーの添加量が増えて成形品の耐衝撃強度が悪くな
ることがあった。
【0011】他の押出成形法として、高温下で溶解可能
であり溶解後もゲル化せず、比較的保水性が高いヒドロ
キシエチルセルロースをバインダーとして添加する方法
があるが、バインダーの添加量が増えたりして組成物の
可塑性が悪くなる。可塑性を改善するために添加する水
の量を増やすと、成形品の強度が低下したり成形後の保
形性が悪くなってしまう。
【0012】本発明は前記の課題を解決するためなされ
たもので、非アスベスト系繊維の建材組成物に添加さ
れ、押出成形された成形体の機械的強度および保形性を
低下させないバインダーを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明の建材組成物用バインダーは、セル
ロースをヒドロキシエチル基で置換した水溶性ヒドロキ
シエチルセルロースの単位グルコースあたり、連鎖して
ないヒドロキシエチル基が2置換体になっている割合
、連鎖したヒドロキシエチル基が2置換体になってい
る割合との比率が0.8以下であり、1重量%水溶液の
粘度が20℃で3000cP以上の水溶性ヒドロキシエ
チルセルロースからなるものである。非アスベスト系繊
維の建材組成物に添加される。
【0014】水溶性ヒドロキシエチルセルロースは高温
下でも粘性を維持でき、少量添加するだけで押出成形を
可能にする。ヒドロキシエチルセルロースの1重量%水
溶液の粘度は20℃で3000cP以上であることが望
ましい。3000cP以下の場合、高温下で粘性を維持
できなくなる。粘度はB型粘度計で測定される。
【0015】単位グルコースあたり、連鎖してないヒド
ロキシエチル基が2置換体になっている割合と、連鎖し
たヒドロキシエチル基が2置換体になっている割合との
比率は0.8以下が好ましい。0.8以上の場合、単位
グルコースあたりにヒドロキシエチルが均一に置換し、
水溶性ヒドロキシエチルセルロースの界面活性能力が低
くなる。
【0016】ヒドロキシエチル基の平均モル置換度は
1.4〜3.1であることが好ましい。1.4以下の場
合、ヒドロキシエチルセルロースが水に溶けないことが
ある。3.1以上の場合、水溶液の粘性が維持しにくく
なる。このようなヒドロキシエチルセルロースは、重合
度の高いリンターパルプ等を使用した触媒である水酸化
ナトリウムの量、エチレンオキサイドの添加量および反
応温度の制御によって製造される。
【0017】建材用組成物は前記バインダーの他に非ア
スベスト系繊維、セメント材料、骨材、水を成分に含ん
でいる。
【0018】非アスベスト系繊維は極力分散性に優れる
ものが好ましい。具体的にはパルプ、ポリプロピレン、
ビニロン繊維が挙げられる。添加量は組成物全体に対し
て0.5〜5重量%程度が好ましい。0.5重量%以下
の場合、成形体は十分な強度が得られない。5重量%以
上の場合、成形体の形状が保持されない。
【0019】セメント材料には、普通ポルトランドセメ
ント、高炉セメント、フライアッシュセメントが挙げら
れる。アルミナセメナント等の早強セメントは押出成形
途中に硬化して成形不能になることがあり好ましくな
い。
【0020】骨材には、セメント粒子径に近いケイ石や
パーライトが挙げられる。これらは単独で使用しても、
混合して使用してもよい。
【0021】
【作用】ヒドロキシエチルセルロースの単位グルコース
あたり、連鎖してないヒドロキシエチル基が2置換体に
なっている割合と、連鎖したヒドロキシエチル基が2置
換体になっている割合との比率が少ないということは、
ヒドロキシエチル置換が不均一であることを意味する。
ヒドロキシエチル置換が不均一なセルロースは界面活性
能力が高く、組成物の分散性を向上させる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0023】実施例1 オートクレーブ式反応容器にコットンリンターパルプを
仕込み、オートクレーブ内を真空にした後、コットンリ
ンターパルプ100重量部に対して30重量%の水酸化
ナトリウム水溶液を15重量部添加し、オートクレーブ
に入れて撹拌した。その後、エチレンオキサイドをコッ
トンリンターパルプ100重量部に対して50重量部添
加し、オートクレーブ内を撹拌しながら液温を80℃ま
で昇温させてヒドロキシエチル基置換度が1.4であ
り、1重量%水溶液の粘度が20度で12000cPの
ヒドロキシエチルセルロースを調製した。
【0024】ヒドロキシエチルセルロースを箱守法で完
全にメチル化し、生成物を加水分解してグルコース誘導
体とした後、アルジトールアセテートに変換した。この
ヒドロキシエチルセルロースの単位グルコースあたり、
連鎖してないヒドロキシエチル基が2置換体になってい
る割合と、連鎖したヒドロキシエチル基が2置換体にな
っている割合との比率をGC−MS(ガスクロマトグラ
フ−質量スペクトル)で測定した。表1に示されるよう
に比率は0.78であった。
【0025】40重量部のセメント、20重量部のケイ
石、30重量部のパーライト、5.0重量部のパルプを
混合し、この混合物4kgを川田製作所製スーパーミキ
サーで500rpm回して3分間混合した。次いで混合
物に対して、ヒドロキシエチルセルロースを0.9重量
部添加して500rpmで1分間回転した。500rp
mで回転させながら、混合物に対して水を36重量部添
加した。混合物をミキサーから排出して三上工業(株)
製10リッターニーダーで3分間混練し、石川時(株)
75mmスクリュー径押出成形機により幅75mm、厚
み6mmで押出成形した。成形中の組成物の温度は40
℃〜50℃であった。亀裂なく押出された成形シートを
25cmの幅で支持し、支持したシートの内側がたわむ
量を測定する。たわみ量は30mm以下となった。さら
に押出成形されたシートを長さ30cmにカットし、中
心から曲げて可塑性を判定した。表1に示されるように
可塑性は良好であり、シートが折れて破断することはな
かった。
【0026】押出成形したシートを65℃、湿度100
%で養生した後、オートクレーブによって170℃、8
時間養生した。成形シートの曲げ強度、圧縮強度および
シャルピー衝撃強度を測定し、表1に示した。曲げ強
度、圧縮強度はJISR 5201に準拠した方法で測
定し、シャルピー衝撃強度はJISK 6901に準拠
した方法で測定した。
【0027】実施例2 ウッドパルプ100重量部に対して30重量%の水酸化
ナトリウム水溶液を15重量部添加し、オートクレーブ
内で撹拌した後、50重量部のエチレンオキサイドを添
加したことを除いて、実施例1と同様の方法でヒドロキ
シエチルセルロースを調製した。ヒドロキシエチルセル
ロースのヒドロキシエチル基置換度は1.4であり、1
重量%水溶液の粘度は20度で3500cPであった。
単位グルコースあたり、連鎖してないヒドロキシエチル
基が2置換体になっている割合と、連鎖したヒドロキシ
エチル基が2置換体になっている割合との比率は0.7
8であった。
【0028】セメント、ケイ石、パーライトおよびパル
プの混合物に添加するヒドロキシエチルセルロースが異
なることを除いて、実施例1と同様の方法で押出成形お
よびシートの性能評価を行ない、その結果を表1に示し
た。 実施例3 コットンリンターパルプ100重量部に対して添加する
30重量%の水酸化ナトリウム水溶液は36重量部であ
り、エチレンオキサイドは67重量部である。実施例1
と同様の方法でヒドロキシエチルセルロースを調製し
た。ヒドロキシエチルセルロースのヒドロキシエチル基
置換度、粘度、比率は表1に示される通りである。
【0029】ヒドロキシエチルセルロースが異なること
を除いて、実施例1と同様の方法で押出成形およびシー
トの性能評価を行ない、その結果を表1に示した。
【0030】実施例4 ウッドパルプ100重量部に対して添加する30重量%
の水酸化ナトリウム水溶液は36重量部であり、エチレ
ンオキサイドは67重量部である。実施例1と同様の方
法でヒドロキシエチルセルロースを調製した。ヒドロキ
シエチルセルロースのヒドロキシエチル基置換度、粘
度、比率は表1に示される通りである。
【0031】ヒドロキシエチルセルロースが異なること
を除いて、実施例1と同様の方法で押出成形およびシー
トの性能評価を行ない、その結果を表1に示した。
【0032】実施例5 コットンリンターパルプ100重量部に対して添加する
30重量%の水酸化ナトリウム水溶液は50重量部であ
り、エチレンオキサイドは85重量部である。実施例1
と同様の方法でヒドロキシエチルセルロースを調製し
た。ヒドロキシエチルセルロースのヒドロキシエチル基
置換度、粘度、比率は表1に示される通りである。
【0033】ヒドロキシエチルセルロースが異なること
を除いて、実施例1と同様の方法で押出成形およびシー
トの性能評価を行ない、その結果を表1に示した。
【0034】実施例6 コットンリンターパルプ100重量部に対して添加する
28重量%の水酸化ナトリウム水溶液は50重量部であ
り、エチレンオキサイドは88重量部である。実施例1
と同様の方法でヒドロキシエチルセルロースを調製し
た。ヒドロキシエチルセルロースのヒドロキシエチル基
置換度、粘度、比率は表1に示される通りである。
【0035】ヒドロキシエチルセルロースが異なること
を除いて、実施例1と同様の方法で押出成形およびシー
トの性能評価を行ない、その結果を表1に示した。
【0036】実施例7 コットンリンターパルプ100重量部に対して添加する
30重量%の水酸化ナトリウム水溶液は70重量部であ
り、エチレンオキサイドは110重量部である。実施例
1と同様の方法でヒドロキシエチルセルロースを調製し
た。ヒドロキシエチルセルロースのヒドロキシエチル基
置換度、粘度、比率は表1に示される通りである。
【0037】ヒドロキシエチルセルロースが異なること
を除いて、実施例1と同様の方法で押出成形およびシー
トの性能評価を行ない、その結果を表1に示した。
【0038】実施例8 コットンリンターパルプ100重量部に対して添加する
49重量%の水酸化ナトリウム水溶液は40重量部であ
り、エチレンオキサイドは130重量部である。実施例
1と同様の方法でヒドロキシエチルセルロースを調製し
た。ヒドロキシエチルセルロースのヒドロキシエチル基
置換度、粘度、比率は表1に示される通りである。
【0039】ヒドロキシエチルセルロースが異なること
を除いて、実施例1と同様の方法で押出成形およびシー
トの性能評価を行ない、その結果を表1に示した。
【0040】比較例1 コットンリンターパルプ100重量部に対して20重量
%の水酸化ナトリウム水溶液を22.5重量部添加し、
60重量部のエチレンオキサイドを添加したことを除い
て、実施例1と同様の方法でヒドロキシエチルセルロー
スを調製した。ヒドロキシエチルセルロースのヒドロキ
シエチル基置換度は1.3であり、1重量%水溶液の粘
度は20度で5000cPであった。単位グルコースあ
たり、連鎖してないヒドロキシエチル基が2置換体にな
っている割合と、連鎖したヒドロキシエチル基が2置換
体になっている割合との比率は1.01であった。
【0041】40重量部のセメント、20重量部のケイ
石、30重量部のパーライト、5.0重量部のパルプを
ミキサーで混合した後、混合物に1.2重量部のヒドロ
キシエチルセルロースを添加し42重量部の水を添加し
たことを除いて、実施例1と同様の方法で、押出成形お
よびシートの性能評価を行ない、その結果を表1に示し
た。表1に示されるように可塑性は不良であり、シート
が折れて破断してしまった。
【0042】比較例2 コットンリンターパルプ100重量部に対して添加する
24重量%の水酸化ナトリウム水溶液は20重量部であ
り、エチレンオキサイドは62重量部である。実施例1
と同様の方法でヒドロキシエチルセルロースを調製し
た。ヒドロキシエチルセルロースのヒドロキシエチル基
置換度は1.4、粘度は6500cp、比率は0.95
であった。
【0043】セメント、ケイ石、パーライトおよびパル
プの混合物に添加するヒドロキシエチルセルロースは
1.2重量部であり、水は42重量部である。実施例1
と同様の方法で押出成形およびシートの性能評価を行な
い、その結果を表1に示した。
【0044】比較例3 コットンリンターパルプ100重量部に対して添加する
20重量%の水酸化ナトリウム水溶液は54重量部であ
り、エチレンオキサイドは80重量部である。実施例1
と同様の方法でヒドロキシエチルセルロースを調製し
た。ヒドロキシエチルセルロースのヒドロキシエチル基
置換度、粘度、比率は表1に示される通りである。
【0045】セメント、ケイ石、パーライトおよびパル
プの混合物に添加するヒドロキシエチルセルロースは
1.1重量部であり、水の量は40重量部である。実施
例1と同様の方法で押出成形およびシートの性能評価を
行ない、その結果を表1に示した。
【0046】比較例4 ウッドパルプ100重量部に対して添加する18重量%
の水酸化ナトリウム水溶液は60重量部であり、エチレ
ンオキサイドは80重量部である。実施例1と同様の方
法でヒドロキシエチルセルロースを調製した。ヒドロキ
シエチルセルロースのヒドロキシエチル基置換度、粘
度、比率は表1に示される通りである。
【0047】セメント、ケイ石、パーライトおよびパル
プの混合物に添加するヒドロキシエチルセルロースは
1.0重量部であり、水の量は36重量部である。実施
例1と同様の方法で押出成形およびシートの性能評価を
行ない、その結果を表1に示した。
【0048】比較例5 ウッドパルプ100重量部に対して添加す20重量%の
水酸化ナトリウム水溶液は100重量部であり、エチレ
ンオキサイドは150重量部である。実施例1と同様の
方法でヒドロキシエチルセルロースを調製した。ヒドロ
キシエチルセルロースのヒドロキシエチル基置換度、粘
度、比率は表1に示される通りである。
【0049】セメント、ケイ石、パーライトおよびパル
プの混合物に添加するヒドロキシエチルセルロースは
1.2重量部であり、水の量は36重量部である。実施
例1と同様の方法で押出成形およびシートの性能評価を
行ない、その結果を表1に示した。
【0050】比較例6 コットンリンターパルプ100重量部に対して添加する
23重量%の水酸化ナトリウム水溶液は90重量部であ
り、エチレンオキサイドは140重量部である。実施例
1と同様の方法でヒドロキシエチルセルロースを調製し
た。ヒドロキシエチルセルロースのヒドロキシエチル基
置換度、粘度、比率は表1に示される通りである。
【0051】セメント、ケイ石、パーライトおよびパル
プの混合物に添加するヒドロキシエチルセルロースは
1.1重量部であり、水の量は36重量部である。実施
例1と同様の方法で押出成形およびシートの性能評価を
行ない、その結果を表1に示した。
【0052】
【表1】
【0053】表1において、水およびヒドロキシエチル
セルロースの添加量は、押出成形シートを25cmの幅
で支持してたわむ量が、30mm以下となるのに必要な
最低の量を求めたものである。
【0054】実施施例1〜8のヒドロキシエチルセルロ
ースは、非連鎖2置換体と連鎖2置換体との比率が0.
8以下であり、粘度が3000cp以上である。このた
めヒドロキシエチルセルロースおよび水の添加量は少な
くてすみ、成形シートの物性は建材として満足できる値
となった。比較例1〜4および6のヒドロキシエチルセ
ルロースは、非連鎖2置換体と連鎖2置換体との比率が
0.8以上であり、比較例5は非連鎖2置換体と連鎖2
置換体との比率が0.8以下であるが、粘度が3000
cp以下である。ヒドロキシエチルセルロースおよび水
の添加量は実施例と比べて多く、成形シートの物性も建
材として満足できる値にはならなかった。
【0055】比較例7 ヒドロキシエチルセルロースの代わりに1重量%水溶液
の粘度が4800cpのヒドロキシプロピルメチルセル
ロース(信越化学工業(株)製90SH−10000
0)を使用したことを除いて、実施例5と同様に押出成
形を行った。成形温度が40〜50℃で成形体に亀裂が
入った。
【0056】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
バインダーを建材用組成物に添加して押出成形すると可
塑性、強度、保形性に優れた成形品を得ることができ
る。組成物にはアスベスト繊維が含まれていないので、
環境衛生的にも有効である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースをヒドロキシエチル基で置換
    した水溶性ヒドロキシエチルセルロースの単位グルコー
    スあたり、連鎖してないヒドロキシエチル基が2置換体
    になっている割合と、連鎖したヒドロキシエチル基が
    置換体になっている割合との比率が0.8以下であり、
    1重量%水溶液の粘度が20℃で3000cP以上の水
    溶性ヒドロキシエチルセルロースからなる非アスベスト
    系繊維の建材組成物用バインダー。
  2. 【請求項2】 前記ヒドロキシエチル基の平均モル置換
    度が、単位グルコースあたり1.4〜3.1であること
    を特徴とする請求項1に記載の建材組成物用バインダ
    ー。
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