JPH05155887A - アゾール誘導体 - Google Patents

アゾール誘導体

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Publication number
JPH05155887A
JPH05155887A JP4132526A JP13252692A JPH05155887A JP H05155887 A JPH05155887 A JP H05155887A JP 4132526 A JP4132526 A JP 4132526A JP 13252692 A JP13252692 A JP 13252692A JP H05155887 A JPH05155887 A JP H05155887A
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JP
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formula
compound
furyl
phenyl
alkyl
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Application number
JP4132526A
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English (en)
Inventor
Peter W R Caulkett
ピーター・ウィリアム・ロッドネイ・コールケット
Geraint Jones
ジェライント・ジョーンズ
Simon Martin Poucher
サイモン・マーチン・ポーチャー
Michael G Collis
マイケル・ジョージ・コリス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Imperial Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Imperial Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05155887A publication Critical patent/JPH05155887A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/08Vasodilators for multiple indications

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 下記式I、 (式中、Rは、水素、(1〜6C)アルキルまたは
(1〜4C)アルカノイル;Rは、フェニル;酸素お
よび硫黄の内の1個および/または1個若しくは2個の
窒素を有するC−結合した芳香族5員または6員複素環
式環;或いは非置換かまたは、フェニル若しくは酸素お
よび硫黄の内の1個および/または1個若しくは2個の
窒素を有するC−結合した芳香族5員または6員複素環
式環で置換した(1〜8C)アルキル、アルケニルまた
はアルキニル;AはNまたはCT、Tは水素または(1
〜4C)アルキルを示す)を有する化合物またはその薬
学的に許容し得る塩、該化合物の製造方法並びにそれら
を含む薬剤組成物。 【効果】 上記化合物は、アデノシンの作用、特に、そ
の血管拡張作用に有効な拮抗薬である。それらは、哺乳
動物の心臓血管系、末梢血管系および/または大脳血管
系に影響を及ぼすある種の疾患を治療するのに有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規のアゾール誘導
体、更に詳しくは、薬理学的に有用な性質を有する(特
に、血管拡張などのアデノシンの作用に拮抗する)ある
種の2−フリル−トリアゾロ[1,5−a][1,3,
5]トリアジンおよびピラゾロ[2,3−a][1,
3,5−]トリアジンに関する。本発明は、更に、哺乳
動物の心臓血管系、末梢血管系および/または大脳血管
系に影響を及ぼすある種の疾患および障害を治療するの
に用いるための新規のアゾール誘導体を含む薬剤組成物
を含む。更に、新規のアゾール誘導体の製造方法および
処方を含む。
【0002】
【従来の技術】テオフィリン化合物(1,3−ジメチル
キサンチン)は、(通常、アミノフィリンとしても知ら
れているそのエチレンジアミン塩として)呼吸性刺激
薬、中枢作用刺激薬、気管支拡張薬、心臓性刺激薬およ
び利尿薬として臨床的に用いられてきた。この臨床的な
使用の多様性は、テオフィリンに起因した薬理学的作用
の範囲を示している。これらには、ホスホジエステラー
ゼ阻害、アデノシン受容体拮抗作用、細胞内カルシウム
の動員およびカテコールアミンの放出がある。最近更
に、テオフィリンは、心筋虚血(メイザリ(Maser
i)ら、The Lancet,1989,683〜6
86)、骨格筋虚血(ピカノ(Picano)ら、An
giology,1989,印刷中)および大脳虚血
(スキンホジ(Skinhoj)ら、Acta.Neu
rol.Scand.,1970,46,129〜14
0)を治療するのに有用であることが報告された。これ
らの虚血障害でのテオフィリンの有益な作用は、代謝に
関連した血管拡張を媒介するアデノシン受容体をプロッ
クすることによってアデノシンの作用に拮抗する化合物
の能力によって、「血管盗血」として知られる現象を低
減させまたは防止するためであると考えられる。
【0003】「盗血」現象は、特定の血管床を与える主
要な動脈が部分的にまたは完全に閉塞されて虚血が引き
起こされる場合に生じることがある。この場合、傷害を
受けた血管床は膨脹し、そして血流は狭くなった血管に
沿って流れが増大するかまたは側副血管を介して流れが
増大することによって保持される。しかしながら、隣接
する血管床での増大した代謝活性よってアデノシンなど
の媒介物質の放出が生じてそれらを膨脹させ、結果とし
て、これらの隣接する部分によって「盗まれる」傷害を
受けた血管床に対する血流が制限されることになる。
「血管盗血」の現象によって傷害を受けた血管床から正
常に灌流された血管床への血液の損失によって、譲歩し
た血管床での血流が更に減少する。
【0004】テオフィリンが有する薬理学的性質の多様
性は、血管系の閉塞性疾患および症状を不変的に治療し
または防止するのに用いることを困難にしている。例え
ば、ホスホジエステラーゼ阻害剤としてのその関係した
作用は、心筋虚血によって患者に有害である心臓性刺激
を引き起こす。更に、テオフィリンの力価が比較的低い
ということは、治療上有用である投薬量が、重大な中枢
の副作用を引き起こすことがある量に近いことを意味し
ている。
【0005】欧州特許出願公開第EP A2 3835
89号明細書に、ある種の2−フリル−ピラゾロ[2,
3−a][1,3,5]トリアジンの処方が開示されて
いるが、それらの製造についての詳細は記載されていな
い。治療上の使用は、これらの化合物のいずれかに帰す
るものではない。
【0006】2−フリル置換基を有していない若干のト
リアゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンおよ
びピラゾロ[2,3−a][1,3,5]トリアジン
は、治療上使用するためのものであった。例えば、ある
種のトリアゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジ
ンは気管支拡張薬として開示された(米国特許第473
4413号明細書を参照されたい)。ある種のピラゾロ
[2,3−a][1,3,5]トリアジンは、多様に、
胃酸分泌の阻害剤として(英国特許出願公開第2134
107号明細書および欧州特許出願公開第EP A2
0172608号明細書を参照されたい);抗炎症薬と
して(欧州特許出願公開第EPA2 0172608号
明細書および同第EP A2 207651号明細書を
参照されたい);気管支拡張薬として(英国特許出願公
開第GB 2016002号明細書、ベルギー国特許第
815405号明細書および米国特許第3995039
号明細書を参照されたい);およびホスホジエステラー
ゼ阻害剤として(米国特許第3846423号明細書お
よびJ.Med.Chem.,1982,25(3),
243〜9を参照されたい)開示された。
【0007】1991年12月4日公開の欧州特許出願
公開第EP A1 459702号明細書に、アデノシ
ン拮抗薬活性を有するある種の2−ヘテロアリール−ト
リアゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンおよ
び2−ヘテロアリール−ピラゾロ[2,3−a][1,
3,5]トリアジンが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、ここで、
式Iを有する新規の2−フリル−トリアゾロ[1,5−
a][1,3,5]トリアジンおよび2−フリル−ピラ
ゾロ[2,3−a][1,3,5]トリアジンの群が、
アデノシンの作用、特に、その血管拡張作用の有効な拮
抗薬であることを発見した(そしてこれが本発明の根拠
である)。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明により、(ローマ
数字で表わされる他の化学式と一緒に)以下に示した式
Iを有し、式中、Rは、水素、(1〜6C)アルキル
または(1〜4C)アルカノイルであり;Rは、フェ
ニル;酸素および硫黄の内の1個および/または1個若
しくは2個の窒素を有するC−結合した芳香族5員また
は6員複素環式環;或いは非置換かまたは、フェニル若
しくは酸素および硫黄の内の1個および/または1個若
しくは2個の窒素を有するC−結合した芳香族5員また
は6員複素環式環で置換した(1〜8C)アルキル、ア
ルケニルまたはアルキニルであり、フェニルはいずれも
非置換であるかまたは1個、2個若しくは3個の(1〜
4C)アルキル、(1〜4C)アルコキシ、ハロゲン、
トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ベンジルオキシおよ
び(1〜5C)アルカノイルオキシで置換され;AはN
またはCTであり、但し、Tは水素または(1〜4C)
アルキルである化合物またはその薬学的に許容し得る塩
を提供する。
【0010】式Iを有するある種の化合物は、1種類以
上の異なる鏡像異性体またはラセミ体(またはそれらの
混合物)で存在し且つ単離することができるということ
は理解される。本発明は、アデノシンの作用に拮抗する
性質を有するこのような形態をいずれも含むということ
は理解されるべきであり、個々の鏡像異性体を、例えば
適当なキラル出発物質からの合成によってまたはラセミ
体の分割によって製造する方法は周知である。同様に、
特定の形態のアデノシン拮抗薬特性は、例えば、下記に
詳述したインビトロまたはインビボでの標準スクリーニ
ング試験の1種類以上を用いることによって容易に評価
することができる。
【0011】Rは、例えば、水素、メチルまたはアセ
チルであることができる。好ましくは、Rは水素であ
る。
【0012】Rが(1〜8C)アルキル、アルケニル
またはアルキニルである場合、これは非分枝状または分
枝状であってよい。好ましくは、それは非分枝状であ
る。置換した(1〜8C)アルキル、アルケニルまたは
アルキニルは末端に置換しているのが好ましい。R
アルケニルまたはアルキニルである場合、それはトリア
ジン環の5位に対して二重結合または三重結合を直接介
して結合しているのが好ましい。アルケニルは(E)ま
たは(Z)配置であることができる。
【0013】(1〜8C)アルキル基、アルケニル基ま
たはアルキニル基の詳細な例は、アルキルに対しては、
メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルおよびヘ
キシル;アルケニルに対しては、エテニル、プロペニ
ル、ブテニル、ペンテニルおよびヘキセニル;並びにア
ルキニルに対しては、エチニル、プロピニル、ブチニ
ル、ペンチニルおよびヘキシニルである。
【0014】好ましくは、Rは、式R(CH
[式中、nは0または1〜6の整数であり;mは0
または1であり;XはHC=CHまたはC三重結合Cで
あり;そしてRは、非置換かまたは1個、2個若しく
は3個の(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルコキ
シ、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ベン
ジルオキシおよび(1〜5C)アルカノイルオキシで置
換したフェニル;酸素および硫黄の内の1個および/ま
たは1個若しくは2個の窒素を有するC−結合した芳香
族5員または6員複素環式環;またはnが0より大きい
場合は水素である]を有する基である。
【0015】フェニルに存在することができる置換基の
詳細な例は、 (1〜4C)アルキルに対しては、メチルまたはエチ
ル; (1〜4C)アルコキシに対しては、メトキシまたはエ
トキシ;ハロゲンに対しては、フッ素および塩素;並び
に(1〜5C)アルカノイルオキシに対しては、ピバロ
イルオキシである。
【0016】非置換フェニル基および置換フェニル基の
例としては、フェニル、2−メチルフェニル、4−メチ
ルフェニル、4−メトキシフェニル、3−フルオロフェ
ニル、4−フルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェ
ニル、3−トリフルオロメチル、4−トリフルオロメチ
ルフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−ベンジルオ
キシフェニルおよび4−ピバロイルオキシフェニルがあ
る。
【0017】酸素および硫黄の内の1個および/または
1個若しくは2個の窒素を有するC−結合した芳香族5
員または6員複素環式環の詳細な例は、チオフェニル、
フリル、ピリジルおよびチアゾリルである。
【0018】nの詳細な例は、0および2である。
【0019】Rの詳細な意味の例は、フェニル、3−
トリフルオロメチルフェニル、4−メトキシフェニル、
4−メチルフェニル、3−フルオロフェニル、3,5−
ジフルオロメチル、チオフェニル、4−ベンジルオキシ
ベンジル、ヘキス−1−イル、ブト−3−エニル、2−
フェニルエチニル、2−フェニルエチルおよび3−フェ
ニルプロピルである。
【0020】Aは、例えば、NまたはCTであってよ
く、但し、Tは水素またはメチルである。好ましくは、
AはNまたはCHである。
【0021】詳細な薬学的に許容し得る塩としては、例
えば、生理学的に許容し得る陰イオンを与える酸との
塩、例えば、強酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、
リン酸、メタンスルホン酸およびトリフルオロ酢酸との
塩がある。更に、十分に塩基性である式Iを有するこれ
らの化合物に対する適当な塩としては、例えば、生理学
的に許容し得る陰イオンを与える有機酸との塩、例え
ば、シュウ酸、クエン酸またはマレイン酸との塩があ
る。式Iを有し、例えば、Rがフェノール基を含むこ
れらのある種の化合物は、生理学的に許容し得る陽イオ
ンを与える塩基との塩基性塩、例えば、アルカリ金属塩
およびアルカリ土類金属塩を生成することができる。
【0022】式Iを有する化合物は、構造的に類似の化
合物を製造するための複素環式化学および有機化学につ
いて当該技術分野で周知のものと同様の方法を用いて製
造することができる。このような方法は、本発明のもう
一つの特徴として含まれ且つR、RおよびAが前記
に定義した任意の意味を有する式Iを有する化合物を製
造するための下記の好ましい方法が挙げられる。
【0023】(a)Zが適当な脱離基、例えば、ヒドロ
カルビルスルホニル、例えば(1〜6C)アルキルスル
ホニル(例えば、メチルスルホニル若しくはエチルスル
ホニル)またはハロゲノ(例えば、クロロ、ブロモ若し
くはヨード)である式IIを有する化合物を、適当な有
機金属試薬(例えば、式RMgYを有し、式中、Yは
ハロゲン原子(例えば、塩素、臭素またはヨウ素)であ
るグリニャール試薬)と反応させる。
【0024】操作は、例えば、10〜120℃の範囲、
便宜上、15〜80℃の範囲の温度で且つ適当な溶媒ま
たは稀釈剤、例えば、エーテル、例えばジエチルエーテ
ルまたはテトラヒドロフラン中で行うのが好都合であ
る。それは、Rが非置換または置換フェニル基である
式Iを有する化合物を製造するのに特に有効である。
【0025】式IIを有する出発物質は、当該技術分野
で周知の標準法によって得ることができる。したがっ
て、例えば、Zがアルキルスルホニルである式IIを有
する化合物は、Rが(1〜6C)アルキルチオである
式IIIの対応するアルキルチオ誘導体を、慣用的なオ
キシダント、例えば、過酸、例えば過酢酸、過安息香酸
またはクロロ過安息香酸を便宜上、例えば、0〜40℃
の範囲の温度で且つ適当な溶媒または稀釈剤、例えばジ
クロロメタンまたはクロロホルム中で用いて酸化するこ
とによって製造することができる。同様に、Zがクロロ
またはブロモである式IIを有する化合物は、例えば、
式IIIを有するアルキルチオ誘導体(特に、Rはメ
チルチオまたはエチルチオである)と塩素または臭素と
を、それぞれ塩化水素または臭化水素存在下、例えば、
−20〜15℃の通常の範囲の温度で且つ一般的な極性
溶媒、例えばエタノールまたは2−プロパノール中で反
応させることによって得ることができる。
【0026】式RMgYを有するグリニャール試薬を
用いる場合、これは、便宜上、式RYを有する化合物
をマグネシウムと反応させることによって現場で製造す
ることができる。
【0027】出発の式IIIを有するアルキルチオ出発
物質それ自体は、例えば、式IVを有する化合物を、R
が前記に定義した任意の意味を有する式Vを有する適
当なN−シアノジチオイミノ炭酸ジアルキルと、例え
ば、60〜200℃の範囲の高温度で、便宜上、溶媒ま
たは稀釈剤不存在の溶融体として反応させて、Rが水
素である式IIIを有する化合物を生じることによって
得ることができる。Rがアルキルである式Iを有する
化合物が必要である場合、Rが水素である式IIIを
有する化合物を慣用的な方法でアルキル化またはアシル
化することができる。
【0028】ある種の状況において、AがNである場
合、ある種の式VIを有する異性体7−アルキルチオ−
5−アミノ化合物は、式IVおよび式Vの化合物の反応
中に得ることもできるということおよびこの物質は慣用
的な方法によって分離することができるということは理
解される。
【0029】AがNである式IVを有する出発化合物そ
れ自体は、例えば、Rが(1〜4C)アルキル、例えば
メチルまたはエチルである式VIIを有する適当なイミ
ノエーテル(2−フロニトリルおよび式R・OHを有す
るアルコールから、塩化水素などの無水酸存在下で生成
される)とアミノグアニジン塩(特に、硝酸塩)とを、
適当な塩基、例えば、反応溶媒として用いることもでき
るピリジンまたは2,6−ルチジン存在下、例えば、6
0〜120℃の範囲の温度で反応させることによって得
ることができる。
【0030】AがCTである式IVを有する出発化合物
それ自体は、例えば、式VIIIを有する適当なエステ
ル(Rは低級アルキル、例えばメチルまたはエチルであ
る)を塩基性条件下で式T・CHM・CN(式中、Mは
アルカリ金属、例えばナトリウムまたはリチウムであ
る)を有するアルカリ金属塩と反応させ、便宜上、式T
・CH・CNを有するニトリルを、液体アンモニア中
のアルカリ金属の溶液に加えることによって現場で製造
して式IXを有する対応するシアノアルキルケトンを生
じることによって得ることができる。
【0031】(b)式IVを有する化合物を、Zaが脱
離基(例えば、(1〜6C)アルキルチオ基、例えばメ
チルチオ)である式Xを有する化合物と高温度で反応さ
せる。 操作は、例えば、60〜200℃の通常の範囲
の温度で行うのが一般的であり且つ任意の溶媒または稀
釈剤不存在で行うことができる。或いは、概して不活性
で且つ適当な沸点を有する任意の慣用的な溶媒または稀
釈剤を便宜上用いることができる。ある種の状況下でA
がNである場合、例えば、反応が室温を僅かだけ上回る
温度で行われる場合、有意の量の熱力学的安定性に劣る
式XIを有する異性体[1,2,4]トリアゾロ[4,
3−a][1,3,5]トリアジン誘導体を生じること
が可能であり且つこの異性体物質はクロマトグラフィー
などの慣用的な方法によって分離することができること
は理解される。
【0032】式Xを有する化合物は、Arch.Pha
rm.(ワインハイム(Weinheim)),303
(8),625〜33に記載された方法にしたがって製
造することができる。
【0033】(c)本発明は、したがって、AがNであ
る式Iを有する化合物を製造するためのもう一つの方法
であって、式XIを有する[1,2,4]トリアゾロ
[4,3−a][1,3,5]トリアジン誘導体を転位
させる前記の方法を提供する。転位は、式XIを有する
化合物を適当な溶媒または稀釈剤、例えば、(1〜6
C)アルカノール、例えばエタノール、2−プロパノー
ルまたはブタノール中、例えば、60〜140℃の通常
の範囲の温度で加熱することによって行われる。転位
は、場合により、酸または塩基触媒、例えば、アルカリ
金属アルコキシドまたは水酸化物、例えば水酸化ナトリ
ウム存在下で行ってもよい。
【0034】式XIを有する出発物質は、例えば、前記
の(b)に関して記載したように得てもよい。
【0035】(d)Rがヒドロキシフェニル残基を含
む式Iを有する化合物のために、ヒドロキシ基が、例え
ば、ベンジル基で保護されている式Iを有する対応する
誘導体を脱保護する。
【0036】Rがヒドロキシフェニル残基を含む式I
を有する化合物として、Rがヒドロキシフェニルであ
るものおよび、例えば、ヒドロキシフェニルアルキル基
のようにRの一部分がヒドロキシフェニルであるもの
があることは理解される。
【0037】保護基および脱保護条件は、ヒドロキシ基
を用いることに対しては当該技術分野で周知であり、そ
れらは式Iの化合物中に他の反応性基が存在することと
両立する。したがって、例えば、ベンジル基は、適当な
触媒、例えば、炭素上パラジウム存在下の適当な不活性
稀釈剤または溶媒、例えば、メタノール、エタノールま
たはt−ブチルメチルエーテル中、水素の大気圧または
その付近で且つ周囲温度またはその付近で水素化するこ
とによって除去することができる。
【0038】式Iの保護された誘導体は、概して、本明
細書中の操作(a)〜(c)および(e)と同様の方法
を用いるが、適当に保護された出発物質から出発して製
造することができる。
【0039】(e)Rが非置換かまたは置換したアル
キニル基(例えば、式R(CHC三重結合Cを
有する基)である式Iを有する化合物の製造のために、
Zがヨウ素である式IIを有する化合物を、適当なアル
キン(例えば、式R(CHC三重結合CHを有
する化合物)とパラジウム触媒存在下で反応させる。
【0040】適当なパラジウム触媒としては、パラジウ
ム(II)塩、例えば、酢酸パラジウム(II)または
塩化パラジウム(II);ホスフィン、例えば、トリフ
ェニルホスフィン;場合により、第三アミン、例えば、
トリエチルアミンおよび/またはヨウ化第一銅を含むも
のがある。
【0041】反応は、0〜100℃、好ましくは、10
〜40℃の範囲の温度で行うのが好都合である。反応に
適した溶媒としては、ジメチルホルムアミドなどのアミ
ドがある。
【0042】(f)AがNであり且つRが水素または
(1〜6C)アルキルである式Iを有するこれらの化合
物のために、Zbが適当な脱離基、例えば、アリールオ
キシ(例えば、フェノキシ)、アルキルチオ(例えば、
メチルチオ)またはハロゲノ(例えば、クロロ若しくは
ブロモ)である式XIIを有する化合物を、式RNH
を有する化合物と反応させる。
【0043】操作は、例えば、0〜100℃の範囲の温
度で行うのが好都合である。操作に適した溶媒として
は、アルコール、例えばエタノールおよびエーテル、例
えばテトラヒドロフランがある。Rが水素である場
合、エタノールなどのアルコール中のアンモニア溶液を
周囲温度で用いるのが特に好都合である。
【0044】Rが非置換かまたは置換した(1〜8
C)アルキニルである式XIIを有する化合物は、式X
IIIを有する化合物とアルキンとを、前記の操作
(e)の方法にしたがってパラジウム触媒存在下で反応
させることによって得ることができる。
【0045】Rが非置換かまたは置換した(1〜8
C)アルキルまたはアルケニルである式XIIを有する
化合物は、Rが非置換かまたは置換した(1〜8C)
アルキニル基である式XIIを有する対応する化合物
を、慣用的な方法を用いて、例えば、炭上パラジウムを
用いて水素化することによって製造することができる。
【0046】AがNである式XIIIを有する化合物
は、式VIを有する化合物(前記に記載したように製造
してもよい)を、ジヨードメタンおよび亜硝酸アミルと
反応させることによって製造することができる。反応
は、適当な溶媒、例えばジクロロメタン中、50〜15
0℃の温度で行うのが好都合である。
【0047】式XIIを有する化合物は、或いは、式X
IVを有する化合物を脱水することによって製造しても
よい。適当な脱水剤としては、例えば、五酸化リンまた
は塩化スルホニル、例えば塩化p−トルエンスルホニル
がある。脱水は、60〜180℃の範囲の温度で行うの
が好都合である。五酸化リンを用いる場合、好都合な溶
媒として、芳香族炭化水素、例えば、キシレンまたはト
ルエンがある。塩化スルホニルを用いる場合、好都合な
溶媒として、第三アミン、例えばピリジンがある。
【0048】式XIVを有する化合物は、式XVを有す
る化合物を2−ハロカルボニルフラン、例えば、2−ク
ロロカルボニルフランと反応させることによって得るこ
とができる。便宜上、反応は−10〜40℃の範囲の温
度で行うことができる。反応に適した溶媒としては、ハ
ロゲン化炭化水素、例えば、ジクロロメタンがある。式
XVを有する化合物は、Zcが脱離基である式XVIを
有する化合物をヒドラジンと反応させることによって得
ることができる。
【0049】或いは、式XIIを有する化合物は、式X
VIを有する化合物と、式XVIIを有する化合物とを
反応させることによって得ることができる。
【0050】式XVIを有する化合物は、Synthe
sis,(11),907〜8,1981およびSyn
thesis,(1),40〜2,1978に記載され
た方法にしたがって製造することができる。
【0051】Rが水素以外である化合物は、前記の操
作(a)〜(f)の内の一つによって得られたRが水
素である対応する式Iの化合物の慣用的なアルキル化ま
たはアシル化を行うことによっても得ることができるこ
とは理解される。
【0052】更に、Rが(1〜5C)アルカノイルオ
キシフェニルまたは(1〜5C)アルカノイルオキシフ
ェニル(1〜8C)アルキルである場合などの、R
アシルオキシ基を含む式Iを有する化合物は、Rがヒ
ドロキシフェニルまたはヒドロキシフェニル(1〜8
C)アルキルである場合などの、Rがヒドロキシ基を
含む式Iを有する対応する化合物をアシル化することに
よって製造することができることは理解される。アシル
化は、任意の慣用的なアシル化剤、例えば、(1〜5
C)アルカノイルハロゲン化物または(1〜5C)アル
カン酸無水物と反応させることによって行うことができ
る。
【0053】Rが非置換かまたは置換アルキル基また
はアルケニル基である式Iを有する化合物は、便宜上、
がアルケニルまたはアルキニルである対応する化合
物を慣用的な方法で、例えば、触媒として炭素上パラジ
ウムを用いて水素化することによって製造することがで
きる。
【0054】次に、薬学的に許容し得る塩が必要である
場合、それは、例えば、式Iを有する化合物を、生理学
的に許容し得るイオンを与える適当な酸若しくは塩基と
反応させるかまたは別の慣用的な方法によって得ること
ができる。
【0055】同様に、式Iを有するキラル化合物の光学
活性体が必要である場合、前記の操作(a)〜(f)の
いずれか一つを、適当な光学活性出発物質を用いて行う
か、さもなければラセミ体を慣用的な方法、例えば、適
当な酸の光学活性体を用いることによって分割すること
ができる。
【0056】本発明による操作で用いた若干の出発物質
は新規であり、これらを本発明のもう一つの特徴として
提供する。例えば、本発明は、RおよびRが前記に
定義した通りである式XIを有する化合物を提供する。
更に、本発明は、RおよびZbが前記に定義した通り
である式XIIを有する化合物を提供する。
【0057】前述したように、本発明の化合物は、アデ
ノシンの1種類以上の生理学的作用に拮抗する性質を有
し且つ哺乳動物の心臓血管系、末梢血管系および/また
は大脳血管系に影響を及ぼす疾患および医学的症状、例
えば、虚血性心臓疾患、末梢血管疾患(跛行)および大
脳虚血を治療するのに有効である。更に、化合物は片頭
痛の治療にも有用であることができる。
【0058】アデノシン受容体拮抗薬としての式Iを有
する化合物の効果は、下記のインビトロおよび/または
インビボでの標準試験の1種類以上で実証することがで
きる 。 (a)Aアデノシン受容体親和性試験 この試験は、[ビーストン・インスティテュート(Be
aston Institute)、グラゴーから入手
可能な]ラットのクロム親和性細胞腫細胞系PC12由
来の膜標本上の結合部位から既知のアデノシン模倣剤で
ある[H]−N−エチルカルボキサミドアデノシン
(NECA)を置き換える、試験用アデノシン拮抗薬の
能力に関する。基本的な方法は、ウィリアムズ(Wil
liams)らによって記載された(J.Neuroc
hemistry,1987,48(2),498〜5
02)。
【0059】膜標本は下記のように得られる。
【0060】PC12細胞の冷凍ペレットを、氷冷緩衝
生理的食塩水で2回洗浄し、3℃での遠心分離(150
0G)によって細胞を回収する。次に、分離した細胞を
低張溶液(蒸留水)中に懸濁させ、氷上に30分間放置
した後、標準高速ホモジナイザーを用いて周期的に氷冷
しながら注意深く均質化して微細懸濁液を得る。ホモジ
ネートを遠心分離し(48000G)、そしてペレット
を、アデノシンデアミナーゼ[シグマ・ケミカル・コー
ポレーション(Sigma ChemicalCorp
oration)から商品番号A1280として入手可
能な、子ウシ腸粘膜からのIV型、5単位/ml]を含
む50ミリモルのトリス−HCl緩衝液、pH7.4に
再懸濁させる。次に、混合物を37℃でインキュベート
する。20分後、氷冷緩衝液で稀釈することによって反
応を終了させ且つ氷上に移す。細胞膜を含む得られた材
料を遠心分離によって回収し、緩衝液中に再懸濁させ且
つ再遠心分離することによって洗浄する。次に、生じた
ペレットを、手動ホモジナイザーを用いて氷冷緩衝液中
に再懸濁させる。得られた膜懸濁液は、必要とされるま
で液体窒素下で凍結し且つ貯蔵される。
【0061】結合性の研究は微量滴定プレートで行わ
れ、検定用混合物は、50ミリモルのトリスHCl、p
H7.4に室温で緩衝化される。試験化合物をジメチル
スルホキシド(DMSO)中に溶解した後、検定用緩衝
液で稀釈して試験溶液を与える。[DMSOの最終濃度
は、膜受容体に結合する放射リガンドに影響を与えない
濃度である1容量%を越えないようにする]。インキュ
ベーションは、試験溶液または緩衝液(50μl)、ト
リチウムを入れたNECA(50μl)および膜懸濁液
(50μl)を含む全容量150μl中、30℃で90
分間行う。インキュベーション後、試料をガラス繊維マ
ットによって速やかに瀘過し、フィルターマットを洗浄
して非受容体結合放射リガンドを除去する。次に、フィ
ルターマット上に閉じ込められた受容体結合放射リガン
ドを、液体シンチレーション計数計によって決定する。
瀘過および洗浄は、慣用的な真空瀘過細胞採取装置を用
いて行う。特定の試験化合物存在下での(全結合および
非特異的結合間の差として定義される)特異的結合を決
定し且つ対照値と比較する。結果は、便宜上、対照の特
異的結合を50%置換させるのに必要な濃度の負対数と
して表わされる(pIC50)。
【0062】概して、この検定において拮抗薬活性を示
す式Iを有する化合物は、典型的に、前記の試験(a)
において6以上のpIC50を示す。したがって、例え
ば、本明細書中の実施例1の化合物は、約7.6のpC
I50を示す。同一の試験方法を用いると、既知の化合
物である1,3−ジメチルキサンチンは、典型的に、約
5のpCI50を示す。
【0063】(b)モルモットの大動脈狭窄試験 この試験は、コリス(Collis)らによって記載さ
れたものであり(British J. Pharma
cology,1989,97,1274〜127
8)、モルモットの大動脈リング標本のフェニレフリン
で誘発された狭窄に対するアデノシンの稀薄化作用であ
る、Aとして知られるアデノシン受容体によって媒介
される作用に拮抗する試験化合物の能力の評価を行う。
【0064】大動脈リング標本は、下記のように得られ
る。
【0065】モルモット(ダンキン・ハートリー(Du
nkin Hartley)系統からの雄250〜40
0g)の胸大動脈断片(3〜5mm)を、酸素化したク
レブス溶液(95%O:5%CO)が入っている器
官浴中に37℃で固定する。[クレブス溶液中には、ヌ
クレオシド輸送阻害剤であるジピリダモール(10マイ
クロモル)が存在している]。等尺性緊張の展開を記録
し、1gの静止緊張下に組織を置き、そして1時間平衡
させる。次に、大動脈リング標本を10−5モルのフェ
ニレフリンに対して感作する。エリスロ−9−(2−ヒ
ドロキシ−3−ノニル)アデニン(EHNA)(10マ
イクロモル)を標本に加え、10分後に3×10−6
ルのフェニレフリンを加えることによって組織を約50
%の最大値まで狭窄する。次に、アデニンを累積的に加
え(10−7モル〜10−3モル)、生じた弛緩を測定
する。20分間のウォッシュアウト(washout)
の後、クレブス溶液で稀釈したDMSO(最大1容量
%)中の試験化合物の10−5モル溶液を加え且つ30
分間平衡させた状態にする。平衡時間中の20分間に、
追加のEHNA(10マイクロモル)を標本に加え、後
の10分間に、フェニレフリン(3×10−6モル)を
導入して、再度狭窄による緊張状態を生じる。アデノシ
ンに対する反復投与量反応曲線はウォッシュアウトを追
跡して作成される。 試験化合物は、アデノシン濃度の
対数に対して観察された弛緩%をプロットすることによ
って評価され、競合的アデノシン拮抗作用は標準アデノ
シン濃度/弛緩(投与量反応)曲線において平行移動を
生じる。投与量比率(DR)は、各大動脈リングについ
て、試験拮抗薬存在下で50%の弛緩を生じるアデノシ
ンの濃度(ED50)を試験拮抗薬不存在でのアデノシ
ンのED50濃度で割った比率から計算される。この検
定における有意の拮抗薬活性は、DR>2で示される。
投与比率2を生じる拮抗薬の濃度の尺度であるpA2値
は、標準計算法を用いて計算することもできる。この試
験方法を用いると、既知の化合物である1,3−ジメチ
ルキサンチンのpA2は約5である。
【0066】(c)モルモットの心房性徐脈試験 この試験も、コリスらによって記載されたものであり
British J.Pharmacology,1
989,97,1274〜1278)、収縮しているモ
ルモットの心房標本において、アデノシンの模倣の2−
クロロアデノシンの徐脈作用である、Aとして知られ
るアデノシン受容体によって媒介される作用に拮抗する
試験化合物の能力に関する。
【0067】心房対標本は、下記のように得ることがで
きる。
【0068】心房対はモルモット(ダンキン・ハートリ
ー系統、雄250〜400g)から得られ、そして酸素
化したクレブス緩衝溶液(95%O:5%CO)が
入っている器官浴中に37℃で固定される。次に、自発
的に収縮している心房を、1gの静止緊張下に置き、そ
して連続的にオーバーフローさせながら50分間平衡さ
せる。次に、オーバーフローを停止し、アデノシンデア
ミナーゼ(1単位/ml)を加えて、内部で生じたアデ
ノシンの蓄積を防止する。15分間の平衡の後、アデノ
シンの模倣の2−クロロアデノシン(10−8モル〜1
−4モル)に対する累積投与量反応曲線が与えられ
て、心房の速度が最大に減速される。30分間のウォッ
シュアウトの後、アデノシンデアミナーゼを浴に再投与
し、それを15分間平衡させる。次に、試験化合物のD
MSO中、10−5モル溶液を浴に加え、それを30分
間インキュベートさせる。試験化合物による収縮速度に
対する作用はいずれも、2−クロロアデノシンに対する
投与量反応曲線が繰り返される前に観察される。アデノ
シン拮抗薬である化合物は、2−クロロアデノシンの反
応を稀薄化する。
【0069】試験化合物は、2−クロロアデノシンのみ
に対する投与量反応曲線を、化合物存在下で得られたも
のと比較することによって評価される。競合的アデノシ
ン拮抗薬は、2−クロロアデノシン投与量反応曲線にお
いて平衡移動を生じる。投与量比率(DR)は、各心房
対について、試験化合物存在下の心房速度の50%低下
を生じる2−クロロアデノシンの濃度(ED50)を試
験化合物不存在での2−クロロアデノシンのED50
度で割った比率から計算される。次に、pA2を、前記
の(b)で論及したのと同様の方法で得る。この試験に
おいて、本明細書中の実施例1の化合物のpA2は7.
4である。同様に、既知の化合物である1,3−ジメチ
ルキサンチンは、典型的に、約5のpA2を示す。
【0070】(d)麻酔されたネコの血圧試験 この試験では、アデノシンの模倣の2−クロロアデノシ
ンの投与によって生じた拡張期血圧の降下に拮抗する試
験化合物の能力を評価する。
【0071】雄ネコ(2〜3kg)を、ナトリウムペン
トバルビトン(45mg/kg、腹腔内)で麻酔する。
下記の血管、すなわち、右頸静脈(等張食塩水中3mg
/ml溶液として約7mg/kg/時での麻酔薬注入
用)、左頸静脈(試験物質投与用)および総頸動脈(血
圧および脈拍数の監視用)にカテーテルを挿入する。血
液ガス状態およびpHを決定し、2−クロロアデノシン
の投与前に生理学的限界内で保持する。拡張期の血圧の
降下に対して、2−クロロアデノシン(0.3〜30μ
g/kg)に対する対照投与量反応曲線(DRC)を決
定する。次に、試験化合物の50%v/vポリエチレン
グリコール(PEG)400および0.1モル水酸化ナ
トリウムの混合物中溶液を静脈内に投与し、15分後に
2−クロロアデノシンに対するDRCを決定する。この
方法を、監視され且つ各DRC間の生理学的限界内で保
持される血液ガスおよびpHについて繰り返す。次に、
拡張期の血圧を30mmHg降下させるのに必要な2−
クロロアデノシンの濃度を、試験化合物の各投与量につ
いて計算し、シルド(Schild)プロットは、投与
量比率(DR)を2より大きくする濃度に対して作成さ
れる。このプロットから、K値を決定する。
【0072】前記の試験(d)は、便宜上、動脈および
静脈内にカテーテルを挿入されている意識のあるネコに
対して試験化合物を投与し且つアデノシンに誘発される
血圧の低下を防止する場合の効果を測定することによっ
て、経口投与した試験化合物の評価を可能にするように
変更することができる。
【0073】(e)麻酔されたイヌの試験 この試験では、心拍数を減少させ且つ(後肢灌流圧力の
降下によって測定される)血管拡張を増大させるアデノ
シンの作用に拮抗することに対する試験化合物の効果を
評価することを行う。
【0074】ビーグル犬(12〜18kg)を、ナトリ
ウムペントバルビトン(50mg/kg、静脈内)で麻
酔する。下記の血管、すなわち、右頸静脈(等張食塩水
中3mg/ml溶液として約112mg/時での麻酔薬
注入用)、右上腕静脈(薬剤および試験物質投与用)、
右上腕動脈(全身性血圧および脈拍数の測定用)および
左頸動脈(左心室中へのアデノシン投与用)にカテーテ
ルを挿入する。両迷走神経、右大腿神経および坐骨神経
を結紮し且つ切断する。1250Uヘパリンのボーラス
(bolus)注射を投与した後に、右後肢を、腸骨動
脈からの血液によって一定の血流で灌流する。右脚の足
首の真下を縛る。次に、キサモテロール(1mg/k
g)を被験動物に投与して、心拍数を高水準で安定化さ
せ且つニトロベンジルチオイノシン(NBTI、0.5
mg/kg)を投与してアデノシンの取り込みを阻害す
る。被験動物は、投与量反応曲線(DRC)を作成する
ことによって、NBTIの結果生じる平衡時間中にアデ
ノシンに対して感作される。この時間中に、血液ガスお
よびpHの不均衡を補正する。対照DRCは、(前記の
(d)に記載の)試験化合物を累積投与した後の最大3
種類までのDRCを追跡して作成される。各DRCは、
試験化合物投与後並びに、心拍数の測定パラメーターお
よび後肢灌流圧力が安定状態に戻った後の15分間で作
成される。同様に、血液ガスおよびpHは、評価を行う
間中、生理学的限界内で保持される。
【0075】測定パラメーター、すなわち、心拍数およ
び後肢灌流圧力を50%降下させるのに必要なアデノシ
ンの量(ED50)を、試験化合物の各投与量について
計算し、シルドプロットを作成する。このプロットか
ら、アデノシンに対する心拍数反応および血管拡張反応
の拮抗作用についてK値を決定する。
【0076】(f)麻酔されたネコの運動充血試験 この試験では、骨格筋の単収縮中に生じる血管拡張反応
に拮抗する試験化合物の効果についての評価を行う。血
管拡張は、収縮している骨格筋からの内因性アデノシン
の放出によって部分的に媒介される。
【0077】ネコ(2.4〜3.6kg)を、ナトリウ
ムペントバルビトン(50mg/kg、腹腔内)で麻酔
する。下記の血管、すなわち、左頸静脈(等張食塩水中
6mg/ml溶液として約0.12mg/分での麻酔薬
注入用)、右外頸静脈(薬剤および試験化合物投与
用)、右総頸動脈(全身性動脈血圧および脈拍数の測定
用)および右上腕動脈(血液回収用)にカテーテルを挿
入する。
【0078】左後肢への血流は、左外腸骨動脈周辺の電
磁流プローブによって測定する。左後肢全体は、坐骨神
経および大腿神経を刺激することによって3Hzで20
分間の間収縮させる。長指伸筋および長腓骨筋で生じた
活発な緊張を、力変換器を用いて等尺性によって測定す
る。運動試験は、試験化合物不存在または存在下におい
て同一被験動物で2回繰り返す。試験化合物は、骨格筋
が収縮する際に血管拡張を低減させるそれらの能力につ
いて評価される。
【0079】この試験において、既知の化合物である
1,3−ジメチルキサンチンは、10mg/kgで有意
の阻害を生じる。
【0080】本発明の化合物は、概して、温血動物に対
して、心臓血管疾患および不利益な症状を治療または予
防する場合に治療または予防の目的で、前記の式Iを有
する化合物またはそれらの薬学的に許容しうる塩を薬学
的に許容し得る稀釈剤または担体との混合物でまたは一
緒に含む薬剤組成物の形態で最もよく投与される。この
ような組成物を、本発明のもう一つの特徴として提供す
る。
【0081】概して、式Iを有する化合物は、経口によ
って、静脈内にまたは他の医学的に許容し得る経路によ
って(例えば、吸入、通気、舌下または経皮性手段によ
って)投与される結果、例えば、0.001mg〜10
mg/kg(体重)の通常の範囲(更に詳しくは、例え
ば、0.05〜5mg/kgの範囲)の投与量が与えら
れると予想される。しかしながら、投与される正確な用
量は、治療される疾患または症状の性質および苛酷さに
よって並びに患者の年齢および性によって必然的に変化
することは理解される。
【0082】本発明による組成物は、種々の剤形である
ことができる。例えば、経口投与用の錠剤、カプセル
剤、液剤または懸濁剤の形態;直腸投与用の坐剤の形
態;静脈内または筋肉内注射による投与用の滅菌液剤ま
たは懸濁剤の形態;吸入による投与用のエアゾル剤また
は噴霧用液剤または懸濁剤の形態;ラクトースなどの薬
学的に許容し得る不活性固体稀釈剤と一緒に、通気によ
って投与するための粉末の形態;または経皮性投与用の
スキンパッチの形態であることができる。組成物は、便
宜上、式Iを有する化合物を、例えば5〜200mgま
たは薬学的に許容し得るそれらの塩の相当量を含む単位
剤形であることができる。
【0083】組成物は、当該技術分野で周知の薬学的に
許容し得る稀釈剤または担体を用いる慣用的な方法によ
って得ることができる。経口投与用の錠剤またはカプセ
ル剤は、便宜上、腸溶コーティング(例えば、セルロー
スアセテートフタレートを基剤とするもの)を用いて成
形されて、式Iを有する活性成分と胃酸との接触を最小
限にすることができる。
【0084】本発明の組成物は、更に、治療される心臓
血管系の疾患または症状に有効であることが知られてい
る1種類以上の薬剤を含むことができる。したがって、
それらは、式Iの化合物に加えて、例えば、既知の血小
板凝集阻害剤、プロスタノイド収縮因子拮抗薬または同
シンターゼ阻害剤(トロンボキサンA拮抗薬またはト
ロンボキサンAシンターゼ阻害剤)、シクロオキシゲ
ナーゼ阻害剤、抗脂血薬、抗高血圧薬、変力薬、β−ア
ドレナリン作動性遮断薬、血栓溶解薬または血管拡張薬
を含むことができる。
【0085】治療医学でのそれらの使用に加えて、式I
を有する化合物は、新規の心臓血管用薬剤を、ネコ、イ
ヌ、ウサギ、サル、ラットおよびマウスなどの実験動物
で評価するための試験システムの開発および規格化にお
ける薬理学的手段としても有用である。
【0086】ここで、本発明を下記の非制限実施例によ
って例証するが、特に断らない限り、(i) 蒸発は
ロータリーエバポレーターによって真空中で行われたも
のであり; (ii) 操作は室温で、すなわち18〜26℃の範囲
で行われたものであり; (iii)フラッシュカラムクロマトグラフィーまたは
中速液体クロマトグラフィー(MPLC)は、シリカゲ
ル上[フルカ・エイジー(Fluka AG)、スイ
ス、ブクスから入手されたフルカ・キーゼルゲル(Fl
uka Kieselgel)60(カタログ番号60
738)かまたはイー・メルック(E Merck)、
ドイツ、ダルムシュタットから入手されたメルック・キ
ーゼルゲル(Merck Kieselgel)製品9
385]で行ったものであり; (iv) 収率は、単に例示のために与えられ、高度な
方法を開発することによって得ることが可能な最大値を
必要としているのではないし; (v) NMRスペクトルは、通常、内部標準として
テトラメチルシラン(TMS)を用い、溶媒としての重
水素化ジメチルスルホキシド中、200MHzで決定さ
れたものであり、TMSに関するppmでの化学シフト
(デルタ値)として、主要なピークを表示するための慣
用的な略語、すなわち、sは一重線;mは多重線;tは
三重線;brは幅広;dは二重線;qは四重線を用いて
表わされ;そして (vi) 最終生成物はいずれも、微量分析、NMRお
よび/または質量スペクトルによって特徴が示されたも
のである。
【0087】
【実施例1】マグネシウム(0.63g)のエーテル
(10ml)中撹拌懸濁液に、臭化フェニル(2.7m
l)のエーテル(20ml)中溶液を加え、その混合物
を1時間撹拌した。次に、7−アミノ−2−(2−フリ
ル)−5−メチルスルホニル−[1,2,4]−トリア
ゾロ[1,3,5]−トリアジン(1.2g)の乾燥テ
トラヒドロフラン(50ml)中溶液を室温で加え、混
合物を2時間撹拌した。次に、反応混合物を塩化アンモ
ニウムの飽和水溶液で急冷し、生成物を酢酸エチル(3
×100ml)で抽出した。有機溶液を乾燥させ(硫酸
マグネシウム)、瀘過し、そして蒸発させた。残留物
を、トルエン:酢酸エチル(20%v/v)で溶離する
シリカゲル上でのクロマトグラフィーを行って固体を生
じ、それをイソプロパノールから結晶化することによ
り、7−アミノ−2−(2−フリル)−5−フェニル−
[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a][1,3,
5]トリアジン、m.p.>300℃が得られた;微量
分析、実測値:C,60.6;H,3.7;N,29.
6%;C1410Oの計算値:C,60.4;
H,3.7;N,29.9%;NMR:6.73(d
d,1H,フリル−4),7.22(d,1H,フリ
ル−3),7.55(複雑,3H,フェニル−3
フェニル−4およびフェニル−5),7.94
(d,1H,フリル−5);8.40(dd,2H,
フェニル−2およびフェニル−6)および8.93
(d,2H,N );m/e279(M+H)
【0088】必要な出発物質は、下記のように得られ
た。
【0089】(1)塩化水素ガス(20.0g)を、2
−フロニトリル(46.5g)および無水エタノール
(23.0g)の氷冷混合物中に通気した。ガスを加え
た後、固体を混合物から晶出させた。結晶性固体を瀘過
によって集め且つ硝酸アミノグアニジン(56.0g)
を含むピリジン(300ml)中で還流しながら4時間
加熱した。混合物を冷却し、固体物質を瀘過によって除
去し、そして瀘液を蒸発させて、粗3−アミノ−5−
(2−フリル)−1,2,4−トリアゾールを生じた。
この物質を硝酸(50%v/vを400ml)で処理す
ることによって精製した。生成した結晶性塩を瀘過によ
って集め、逐次的に、水(100ml)およびエタノー
ル(50ml)で洗浄し、そして自然乾燥させて、3−
アミノ−5−(2−フリル)−1,2,4−トリアゾー
ル硝酸塩(45.0g)、m.p.130〜133℃
(分解)を生じた。この塩の数回のバッチ(184.0
g)を熱水(400ml)中に懸濁させ、炭酸ナトリウ
ム(46.0g)を少しずつ加えた。得られた塩基性溶
液を冷却して、3−アミノ−5−(2−フリル)−1,
2,4−トリアゾール(82.0g)を無色プリズム、
m.p.204〜206℃として生じた;NMR 6.
05(s,2H,N ),6.6(s,1H,フリル
−4),6.7(s,1H,フリル−3),7.7
(s,1H,フリル−5),12.05(br s,
1H,N)。
【0090】(2)3−アミノ−5−(2−フリル)−
1,2,4−トリアゾール(33.0g)およびN−シ
アノジチオイミノ炭酸ジメチル(33.0g)の密な混
合物を、緩慢なアルゴン流下、170℃で1時間加熱し
た。冷却後、得られた固体を、ジクロロメタン中で増加
する量の酢酸エチル(5〜10%v/v)で溶離するシ
リカ(600g)上のカラムクロマトグラフィーによっ
て精製して、7−アミノ−2−(2−フリル)−5−メ
チルチオ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]
[1,3,5]−トリアジンを、薄層クロマトグラフィ
ーによって本質的に純粋な無色固体(11.1g)とし
て生じ、それを更に精製することなく用いた。[前記の
固体の少量をエタノールから再結晶させて、結晶、m.
p.238〜240℃が得られた;微量分析、実測値:
C,44.0;H,3.3;N,33.7;C
OS・0.05COHの計算値:C,43.
6;H,3.3;N,33.6;NMR 1.05およ
び3.4(t+q,結晶化用のエタノール),2.5
(s,3H,CHS−),6.7(dd,1H,フェ
ニル−4),7.2(d,1H,フリル−3),
7.7(d,1H,フリル−5)8.7〜9.0(b
rd,2H,N );m/e248(M)。
【0091】(3)3−クロロペルオキシ安息香酸(5
0%濃度、45.0g)のジクロロメタン(300m
l)中溶液を、7−アミノ−2−(2−フリル)−5−
メチルチオ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]
[1,3,5]トリアジン(8.0g)のジクロロメタ
ン(300ml)中撹拌氷冷懸濁液に加えた。残留する
水性層を捨てた。得られた懸濁液を周囲温度まで加温し
且つ16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、エタノール
(150ml)を残留物に加えた。得られた懸濁液を、
時々かき回しながら30分間放置した。次に、固体を瀘
過によって集め、エタノールで洗浄し、そして乾燥させ
て、7−アミノ−2−(2−フリル)−5−メチルスル
ホニル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]
[1,3,5]トリアジン(6.6g)を無色固体とし
て生じ、NMR:3.3(s,3H,C ・S
),6.7(q,1H,フリル−4),7.3
(q,1H,フリル−3),7.9(q,1H,フリ
ル−5),9.4〜9.8(d,2H,N )、こ
れを更に精製することなく用いた。
【0092】
【実施例2】2−(2−フリル)−7−メチルチオ−5
−フェニルエチニル[1,2,4]−トリアゾロ[1,
5−a][1,3,5]トリアジン(0.8g)のエタ
ノール性アンモニア(40ml)中溶液を周囲温度で2
時間放置した。次に、溶媒を蒸発させ、残留物を、逐次
的に、ジクロロメタン−酢酸エチル(2%v/v)およ
びジクロロメタン−メタノール(1%v/v)で溶離す
るシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製して
固体(0.25g)を生じた。これをイソプロパノール
(50ml)から結晶化し、7−アミノ−2−(2−フ
リル)−5−フェニルエチニル−[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンを無色結
晶、m.p.>280℃として生じた;微量分析、実測
値:C,62.9;H,4.2;N,24.9%;C
1610O(0.5)COHの計算値:
C,63.2;H,4.2;N,25.3%;NMR
6.74(dd,1H,フリル−4),7.24(d
d,1H,フリル−3),7.53(複雑,3H,フ
ェニル−3,フェニル−4およびフェニル−5
),7.68(複雑,2H,フェニル−2およびフ
ェニル−6),7.95(m,1H,フリル−5
および9.07(br s,2H,N );m/e3
81(M+H)
【0093】出発物質は下記のように得られた。
【0094】(a)2−(2−フリル)−5−ヨード−
7−メチルチオ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a][1,3,5]トリアジン(2.5g)およびフェ
ニルアセチレン(1.5ml)のジメチルホルムアミド
(40ml)中溶液に対して、トリエチルアミン(1.
1ml)、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)−パラ
ジウム(II)(0.2g)およびヨウ化第一銅(0.
1g)を加え、その混合物を室温で3時間撹拌した。反
応混合物を水(350ml)で稀釈し且つ酢酸エチル
(3×50ml)で抽出した。有機抽出物を水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして蒸発させた。
粗生成物を、酢酸エチルジクロロメタン(1%v/v)
で溶離するシリカゲル(150g)上のクロマトグラフ
ィーによって精製した。生成物を含む画分からの残留物
をエーテルで摩砕し且つ瀘過して、2−(2−フリル)
−7−メチルチオ−5−フェニルエチニル−[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジ
ン(1.0g)を生じた。一部分をイソプロパノールか
ら結晶させて、黄色結晶性生成物、m.p.188〜1
90℃を生じた;微量分析、実測値:C,60.8;
H,3.1;N,20.9%;C1711OSの
計算値:C,61.2;H,3.3;N,21.0%;
NMR 2.8(s,3H,C S),6.75(d
d,1H,フリル−4),7.35(d,1H,フリ
ル−3),7.55(複雑,3H,フェニル−3
フェニル−4およびフェニル−5),7.74(複
雑,2H,フェニル−2およびフェニル−6)およ
び8.0(d,1H,フリル−5);m/e353
(M+H)
【0095】(b)5−アミノ−2−(2−フリル)−
7−メチルチオ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a][1,3,5]トリアジン(5g)、ジヨードメタ
ン(40ml)および亜硝酸アミル(8ml)の混合物
を120℃で75分間撹拌した。反応混合物を、シリカ
ゲル(250g)を介し、溶媒としてジクロロメタンを
用いて瀘過し、残留する2−(2−フリル)−5−ヨー
ド−7−メチルチオ−[1,2,4]トリアゾロ[1,
5−a][1,3,5]トリアジンを直接用いた。一部
分をトルエンから結晶化し、淡黄色固体、m.p.21
1〜213℃を生じた;NMR 2.73(s,3H,
S),6.74(dd,1H,フリル−4),
7.33(d,1H,フリル−3)および7.98
(d,1H,フリル−5),m/e360(M+H)
【0096】(c)3−アミノ−5−(2−フリル)−
[1,2,4]トリアゾール(15g)およびN−シア
ノジチオイミノ炭酸ジメチル(16g)の密な混合物
を、緩慢なアルゴン流下、170℃で50分間加熱し
た。冷却後、得られた固体をメタノールで摩砕し且つ瀘
過して、7−アミノ−2−(2−フリル)−5−メチル
チオ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a][1,
3,5]トリアジンが黄緑色固体として得られた。瀘液
からの残留物を、ジクロロメタン−メタノール97.5
/2.5v/vで溶離するシリカゲル上でのクロマトグ
ラフィーを行って、更に、7−アミノ−2−(2−フリ
ル)−5−メチルチオ−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a][1,3,5]トリアジン(4.4
g)、続いて5−アミノ−2−(2−フリル)−7−メ
チルチオ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]
[1,3,5]トリアジン(2.2g)を黄色固体とし
て生じた。前記の固体の少量をメタノールから結晶化さ
せ、淡黄色針状結晶、m.p.254〜7℃を生じた;
微量分析、実測値:C,43.0;H,3.5;N,3
3.4;S,12.4%;COS(0.12
5)CHOHの計算値:C,43.4;H,3.6;
N,33.3;S,12.7%;NMR:2.67
(s,3H,C S),6.68(dd,1H,フリ
ル−4),7.15(d,1H,フリル−3);
7.68(br s,2H,N )および7.89
(d,1H,フリル−5);m/e248(M)。
【0097】5−ヨード−7−メチルチオ−2−(2−
フリル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]
[1,3,5]トリアジンは、下記のように製造するこ
ともできる。
【0098】5−アミノ−2−(2−フリル)−7−メ
チルチオ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]
[1,3,5]トリアジン(5.95g)、ヨウ素
(6.07g)、ヨウ化第一銅(4.85g)、ジヨー
ドメタン(15ml)、亜硝酸イソペンチル(10m
l)のテトラヒドロフラン(120ml)中混合物を、
アルゴン雰囲気下で還流しながら2時間撹拌した。混合
物を冷却し、珪藻土を介して瀘過し、そして蒸発させ
た。残留する油をジクロロメタン(200ml)中に溶
解させ、チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄して未反応ヨウ
素を除去し、相分離紙を介して瀘過し、そして蒸発させ
て褐色油(5.5g)を生じ、それを、ジクロロメタン
中1%メタノールを溶離剤として用いるシリカゲル(2
00g)上でのクロマトグラフィーによって精製して、
固体(3.5g)が得られた。この固体をエタノールか
ら再結晶させて、5−ヨード−7−メチルチオ−2−
(2−フリル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a][1,3,5]トリアジン(1.6g)を生じた。
【0099】
【実施例3】実施例2の生成物(0.17g)のエタノ
ール(150ml)中溶液を、室温および室圧で炭上1
0%パラジウム(0.19g)触媒を用いて水素化し
た。水素の取り込みが完了した後、触媒を瀘去し、溶媒
を蒸発させた。残留物をイソプロパノールから結晶化さ
せて、7−アミノ−2−(2−フリル)−5−[(2−
フェニル)エチル]−[1,2,4]−トリアゾロ
[1,5−a][1,3,5]トリアジン、m.p.2
35〜237℃を生じた;微量分析、実測値:C,6
2.2;H,4.6;N,27.3%;C1614
Oの計算値:C,62.7;H,4.6;N,27.
4%;NMR 2.98(m,2H,C ),3.0
7(m,2H,C ),6.71(d,1H,フリル
−4),7.16(m,1H,フリル−3),7.
1〜7.3(複雑,5H,フェニル−);7.93
(s,1H,フリル−5)および8.84(br
d,2H,N )。
【0100】
【実施例4】実施例1に記載したのと同様の方法を用い
るが、3−トリフルオロメチルブロモベンゼンを用い
て、7−アミノ−2−(2−フリル)−5−[3−トリ
フルオロメチルフェニル]−[1,2,4]−トリアゾ
ロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン、m.p.
296〜8℃が得られた;微量分析、実測値:C,5
1.8;H,2.6;N,24.0%;C15
Oの計算値:C,52.0;H,2.6;N,2
4.3%;NMR 6.74(dd,1H,フリル−4
),7.23(d,1H,フリル−3),7.61
(t,1H,フリル−5),7.96(複雑,2H,
フリル−5およびフェニル−4),8.66(sお
よびd,2H,フェニル−6およびフェニル−2
),9.07(d,2H,N );m/e347
(M+H)
【0101】
【実施例5】実施例1に記載したのと同様の方法を用い
るが、4−メトキシブロモベンゼンを用いて、7−アミ
ノ−2−(2−フリル)−5−[4−メトキシフェニ
ル]−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]
[1,3,5]トリアジン、m.p.>275℃が得ら
れた;微量分析、実測値:C,58.3;H,3.9;
N,26.9%;C1512の計算値:C,
58.4;H,3.9;N,27.3%;NMR:3.
86(s,3H,C O),6.73(dd,1H,
フリル−4),7.08および8.35(A
ターン,4H,フェニル−),7.20(d,1H,
フリル−3),7.94(d,1H,フリル−5
および8.85(d,2H,N );m/e309
(M+H)
【0102】
【実施例6】実施例1に記載したのと同様の方法を用い
るが、4−メチル−ブロモベンゼンを用いて、7−アミ
ノ−2−(2−フリル)−5−[4−メチルフェニル]
−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a][1,
3,5]トリアジン、m.p.>275℃が得られた;
微量分析、実測値:C,61.8;H,4.2;N,2
8.6%;C1512Oの計算値:C,61.
6;H,4.1;N,28.8%;NMR:6.73
(dd,1H,フリル−4),7.21(d,1H,
フリル−3),7.35および8.29(A
ターン,4H,フェニル−),7.94(d,1H,
フリル−5)および8.88(d,2H,N );
m/e293(M+H)
【0103】
【実施例7】実施例1に記載したのと同様の方法を用い
るが、3−フルオロブロモベンゼンを用いて、7−アミ
ノ−5−[3−フルオロフェニル]−2−(2−フリ
ル)−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]
[1,3,5]トリアジン、m.p.>300℃が得ら
れた;微量分析、実測値:C,56.8;H,2.9;
N,28.2%;C14FNOの計算値:C,5
6.8;H,3.1;N,28.4%;NMR:6.7
3(dd,1H,フリル−4),7.23(dd,1
H,フリル−3),7.44(複雑t,1H,フェニ
ル−4),7.60(複雑,1H,フェニル−5
),7.95(d,1H,フリル−5),8.09
および8.24(複雑d,フェニル−2およびフェニ
ル−6)および9.00(d,2H,N );m/
e297(M+H)
【0104】
【実施例8】実施例1に記載したのと同様の方法を用い
るが、3,5−ジフルオロブロモベンゼンを用いて、7
−アミノ−5−[3,5−ジフルオロフェニル]−2−
(2−フリル)−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5
−a][1,3,5]トリアジン、m.p.356〜6
0℃が得られた;微量分析、実測値:C,53.6;
H,2.4;N,26.7%;C14Oの
計算値:C,53.5;H,2.6;N,26.7%;
NMR:6.74(dd,1H,フリル−4),7.
23(d,1H,フリル−3),7.48(tt,1
H,フェニル−4),7.95(複雑,3H,フリル
−5,フェニル−2およびフェニル−6)および
9.07(d,2H,N );m/e315(M+
H)
【0105】
【実施例9】実施例1に記載したのと同様の方法を用い
るが、2−ブロモチオフェンを用いて、7−アミノ−2
−(2−フリル)−5−(2−チエニル)−[1,2,
4]−トリアゾロ[1,5−a][1,3,5]トリア
ジン、m.p.324〜8℃(分解)が得られた;微量
分析、実測値:C,50.9;H,2.8;N,29.
3%;C12OSの計算値:C,50.7;
H,2.8;N,29.6%;NMR:6.73(d
d,1H,フリル−4),7.21(d,1H,チエ
ニル−4),7.23(d,1H,フリル−3),
7.64(dd,1H,チエニル−5),7.95
(複雑,2H,フリル−5およびチエニル−3)お
よび8.94(d,2H,N );m/e285(M
+H)
【0106】
【実施例10】実施例1に記載したのと同様の方法を用
いるが、塩化4−ベンジルオキシベンジルを用いて、7
−アミノ−5−[4−ベンジルオキシベンジル]−2−
(2−フリル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−
a][1,3,5]トリアジン、m.p.220〜2℃
が得られた;微量分析、実測値:C,65.7;H,
4.5;N,20.8;HO,0.7%;C22
18(0.15)HOの計算値:C,65.
9;H,4.6;N,20.95;HO,0.7%;
NMR:3.91(s,2H,C ),5.07
(s,2H,C O),6.70(dd,1H,フリ
ル−4),6.93および7.25(Aパター
ン,4H,フェニル−),7.16(d,1H,フリ
ル−3),7.3〜7.5(複雑,5H,フェニル−
),7.92(d,1H,フリル−5)および8.
8(d,2H,N );m/e399(M+H)
【0107】
【実施例11】実施例1に記載したのと同様の方法を用
いるが、3−トリフルオロメチル−ブロモベンゼンを用
いて、7−アミノ−2−(2−フリル)−5−[3−ト
リフルオロメチルフェニル]ピラゾロ[2,3−a]
[1,3,5]トリアジン、m.p.252〜4℃が得
られた;微量分析、実測値:C,55.4;H,2.
9;N,20.3%;C1610Oの計算
値:C,55.7;H,2.9;N,20.3%;NM
R:6.70(dd,1H,フリル−4),6.81
(s,1H,ピラゾール−3),7.09(dd,1
H,フリル−3),7.77(t,1H,フェニル−
),7.88(複雑,2H,フリル−5およびフ
ェニル−4),8.64(複雑,2H,フェニル−6
およびフェニル−2)および8.70(d,2H,
);m/e346(M+H)
【0108】
【実施例12】実施例1に記載したのと同様の方法を用
いるが、1−ブロモ−3−フェニルプロパンを用いて、
7−アミノ−2−(2−フリル)−5−[3−フェニル
プロピル]−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−
a][1,3,5]トリアジン、m.p.164〜7℃
が得られた;微量分析、実測値:C,64.0;H,
5.1;N,26.3%;C1716Oの計算
値:C,63.7;H,5.0;N,26.2%;NM
R:2.05(五重線,2H,CH CH),
2.68(複雑,4H,アリール−C ),6.73
(dd,1H,フリル−4),7.1〜7.4(複
雑,6H,フェニル−およびフリル−3),7.9
4(d,1H,フリル−5)および8.8(d,2
H,N );m/e321(M+H)
【0109】
【実施例13】実施例1に記載したのと同様の方法を用
いるが、ヘキス−1−インおよびエチル−グリニャール
試薬間の金属交換によってヘキシン−グリニャール試薬
を生成して、7−アミノ−2−(2−フリル)−5−
[ヘキス−1−イニル]−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a][1,3,5]トリアジン、m.p.1
88〜91℃が得られた;微量分析、実測値:C,5
9.1;H,5.0;N,29.8;HO,0.4
%;C1414O(0.1)HOの計算値:
C,59.1;H,5.0;N,29.6;HO,
0.6%;NMR:0.93(t,3H,C ),
1.3〜1.65(複雑,4H,−C −),
2.50(複雑,C C三重結合),6.73(d
d,1H,フリル−4),7.23(d,1H,フリ
ル−3),7.95(d,1H,フリル−5)およ
び8.95(d,2H,N );m/e283(M+
H)
【0110】
【実施例14】7−アミノ−2−(2−フリル)−5−
[4−メトキシフェニル]−[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a][1,3,5]トリアジン(0.23
g)の無水酢酸(10ml)中溶液を蒸気浴上で18時
間加熱した。次に、溶媒を真空中で蒸発させ、残留物
は、酢酸エチルを含むジクロロメタン(5%v/v)で
溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精
製した。クロマトグラフィーから得られた固体をエタノ
ールから結晶化し、7−アセチルアミノ−2−(2−フ
リル)−5−[4−メトキシフェニル][1,2,4]
トリアゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン、
m.p.243〜6℃を生じた;微量分析、実測値:
C,58.0;H,4.0;N,23.9%;C17
14の計算値:C,58.3;H,4.0;
N,24.0%;NMR:2.50(s,NHCOC
),3.87(s,3H,C O),6.75(d
d,1H,フリル−4),7.12および8.42
(Aパターン,4H,フェニル−),7.32
(d,1H,フリル−3),7.98(d,1H,フ
リル−5)および11.42(s,H,NCOC
H);m/e351(M+H)
【0111】
【実施例15】実施例1に記載したのと同様の方法を用
いるが、4−ブロモ−1−ブテンを用いて、7−アミノ
−5−(ブト−3−エニル)−2−(2−フリル)−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a][1,3,
5]トリアジン、m.p.194〜6℃が得られた;微
量分析、実測値:C,55.8;H,5.3;N,3
0.6%;C1212O(0.4)COH
の計算値:C,56.0;H,5.3;N,30.6
%;NMR:2.77(t,2H,C CH=),
3.46(t,C ),4.9〜5.15(複雑,2
H,C =),5.9(m,1H,C=),6.7
1(dd,1H,フリル−4),7.17(d,1
H,フリル−3),7.92(d,1H,フリル−5
);および8.8(d,2H,N );m/e25
7(M+H)
【0112】
【実施例16】実施例1に記載したのと同様の方法を用
いるが、ブロモヘキサンを用いて、7−アミノ−2−
(2−フリル)−5−ヘキシル−[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン、m.
p.131.5〜3℃が得られた;微量分析、実測値:
C,58.7;H,6.3;N,29.3%;C14
18Oの計算値:C,58.7;H,6.3;N,
29.3%;NMR:0.86(t,3H,C ),
1.29(m,4H,CH ),1.73
(m,2H,βC ),2.65(t,2H,αC
),6.71(dd,1H,フリル−4),7.1
7(d,1H,フリル−3),7.92(d,1H,
フリル−5);および8.77(d,1H,フリル−
5H);m/e287(M+H)
【0113】
【実施例17】水素化ナトリウム(油中50%分散液8
6mg)を、7−アミノ−5−[3,5−ジフルオロフ
ェニル]−2−(2−フリル)−1,2,4−トリアゾ
ロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(0.42
1g)のジメチルホルムアミド(5ml)中撹拌溶液に
加えた。混合物を、発泡が止むまで撹拌し、透明な溶液
が得られた。次に、ヨードメタン(0.256g、0.
11ml)を加え、反応混合物を周囲温度で2時間撹拌
した。次に、水(25ml)および氷酢酸(0.5m
l)を加え、得られた水性懸濁液を酢酸エチル(3×5
0ml)で抽出した。有機抽出物を合わせ、水(2×2
5ml)およびブライン(25ml)で洗浄し、乾燥さ
せ(MgSO)、そして蒸発させて黄色固体を生じ
た。これをシリカ上のクロマトグラフィーによって精製
した。酢酸エチルを含むトルエン(10%v/v)で溶
離して、5−[3,5−ジフルオロフェニル]−2−
(2−フリル)−7−メチルアミノ−[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンを白
色固体、m.p.231〜4℃として生じた;微量分
析、実測値:C,55.0;H,3.1;N,25.5
%;C1510Oの計算値:C,54.9;
H,3.1;N,25.6%;NMR:3.16(s,
3H,C N),6.73(dd,1H,フリル−4
),7.21(d,1H,フリル−3),7.47
(tt,1H,フェニル−4),7.93(d,1
H,フリル−5),7.97〜8.05(複雑,2
H,フェニル−2およびフェニル−6)および9.
31(s,1H,N);m/e329(M+
【0114】H)
【実施例18】下記に、ヒトでの治療または予防に用い
るための、例えば、前記の実施例のいずれかで例示した
ような式Iを有する化合物(以下、「化合物X」と称す
る)を含む代表的な薬剤剤形を例示する。
【0115】 (a)錠剤 mg/錠剤 化合物X 50 ラクトース、欧州薬局方 223.75 クロスカルメロースナトリウム 6.0 トウモロコシデンプン 15.0 ポリビニルピロリドン(5%w/vペースト) 2.25 ステアリン酸マグネシウム 3.0 (b)カプセル剤 mg/カプセル 化合物X 10 ラクトース、欧州薬局方 488.5 ステアリン酸マグネシウム 1.5 前記の配合物は、薬学の技術分野で周知の慣用的な方法
によって得ることができる。錠剤は、慣用的な手段によ
って腸溶性コーティングして、例えば、セルロースアセ
テートフタレートのコーティングを与えることができ
る。
【0116】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
フロントページの続き (72)発明者 ピーター・ウィリアム・ロッドネイ・コー ルケット イギリス国エスケイ10・4ティージー,チ ェシャー,マックレスフィールド,オール ダーレイ・パーク(番地なし) (72)発明者 ジェライント・ジョーンズ イギリス国エスケイ10・4ティージー,チ ェシャー,マックレスフィールド,オール ダーレイ・パーク(番地なし) (72)発明者 サイモン・マーチン・ポーチャー イギリス国エスケイ10・4ティージー,チ ェシャー,マックレスフィールド,オール ダーレイ・パーク(番地なし) (72)発明者 マイケル・ジョージ・コリス イギリス国シーティー4・6エヌユー,ニ ア・カンタベリー,バラム,ヴァレイ・ロ ード,ザ・シュルベリー 1

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I(これらの請求の範囲の最終部分と
    して記載した)を有し、式中、Rは、水素、(1〜6
    C)アルキルまたは(1〜4C)アルカノイルであり;
    は、フェニル;酸素および硫黄の内の1個および/
    または1個若しくは2個の窒素を有するC−結合した芳
    香族5員または6員複素環式環;或いは非置換かまた
    は、フェニル若しくは酸素および硫黄の内の1個および
    /または1個若しくは2個の窒素を有するC−結合した
    芳香族5員または6員複素環式環で置換した(1〜8
    C)アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、フ
    ェニルはいずれも非置換であるかまたは1個、2個若し
    くは3個の(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルコ
    キシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ベ
    ンジルオキシおよび(1〜5C)アルカノイルオキシで
    置換され;AはNまたはCTであり、但し、Tは水素ま
    たは(1〜4C)アルキルである化合物またはその薬学
    的に許容し得る塩。
  2. 【請求項2】 Rが、水素、メチルまたはアセチルで
    ある請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rが、式R(CH[式
    中、nは0または1〜6の整数であり;mは0または1
    であり;XはHC=CHまたはC三重結合Cであり;そ
    してRは、非置換かまたは1個、2個若しくは3個の
    (1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルコキシ、ハロ
    ゲン、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ベンジルオキ
    シおよび(1〜5C)アルカノイルオキシで置換したフ
    ェニル;酸素および硫黄の内の1個および/または1個
    若しくは2個の窒素を有するC−結合した芳香族5員ま
    たは6員複素環式環;或いはnが0より大きい場合は水
    素である]を有する基である請求項1または2に記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】 C−結合した芳香族複素環式環が、チオ
    フェニル、フリル、ピリジルおよびチアゾリルから選択
    される請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 フェニルに対して可能な置換基が、メチ
    ル、エチル、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素、トリ
    フルオロメチル、ヒドロキシ、ベンジルオキシおよびピ
    バロイルオキシから選択される請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 AがNまたはCHである請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 式Iを有する化合物またはその薬学的に
    許容し得る塩の製造方法であって、 (a)Zが適当な脱離基である式IIを有する化合物を
    適当な有機金属試薬と反応させ; (b)式IVを有する化合物を、Zaが脱離基である式
    Xを有する化合物と高温度で反応させ; (c)AがNである式Iを有する化合物の製造のため
    に、式XIを有する[1,2,4]トリアゾロ[4,3
    −a][1,3,5]トリアジン誘導体を転位させ;
    (d)Rがヒドロキシフェニル残基を含む式Iを有す
    る化合物の製造のために、ヒドロキシ基が保護されてい
    る式Iの対応する誘導体を脱保護し; (e)Rが非置換かまたは置換アルキニル基である式
    Iを有する化合物の製造のために、Zがヨウ素である式
    IIを有する化合物と適当なアルキンとをパラジウム触
    媒存在下で反応させ; (f)AがNであり且つRが水素または(1〜6C)
    アルキルである式Iを有するこれらの化合物のために、
    Zbが適当な脱離基である式XIIを有する化合物を式
    NHを有する化合物と反応させることを特徴と
    し;次に、Rが(1〜6C)アルキルまたは(1〜4
    C)アルカノイルである式Iを有する化合物が必要であ
    る場合、Rが水素である式Iを有する対応する化合物
    を慣用的な方法でアルキル化またはアシル化し;R
    アシルオキシ基を含む式Iの化合物が望ましい場合、R
    がヒドロキシ基を含む式Iを有する対応する化合物を
    慣用的な方法でアシル化し;Rが非置換かまたは置換
    アルキル基または同アルケニル基である式Iを有する化
    合物が望ましい場合、Rがアルケニルまたはアルキニ
    ルである対応する化合物を慣用的な方法で水素化し;式
    Iを有するキラル化合物の光学活性体が必要である場
    合、前記の工程(a)〜(f)のいずれか一つを、適当
    な光学活性出発物質を用いて行うか、さもなければラセ
    ミ体を慣用的な方法によって分割し;そして薬学的に許
    容し得る塩が必要である場合、式Iを有する化合物を、
    生理学的に許容し得るイオンを与える適当な酸若しくは
    塩基と、または他の任意の慣用的な塩生成法によって反
    応させることを含み;そしてR、RおよびAは請求
    項1に挙げた任意の意味を有し且つローマ数字で称され
    る化学式はこれらの請求の範囲の最終部分として記載さ
    れている、前記の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の式Iを有する化合物ま
    たはその薬学的に許容し得る塩を、薬学的に許容し得る
    稀釈剤または担体との混合物でまたはそれを一緒に含む
    薬剤組成物。
  9. 【請求項9】 治療において用いるための、請求項1に
    定義の式Iを有する化合物またはその薬学的に許容し得
    る塩。
  10. 【請求項10】 Rが請求項7に定義の通りであり且
    つZbが、アリールオキシ、アルキルチオおよびハロゲ
    ノから選択される脱離基である式XIIを有する化合
    物。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】
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