JPH05155698A - 石英管付着炭素の除去方法 - Google Patents
石英管付着炭素の除去方法Info
- Publication number
- JPH05155698A JPH05155698A JP34939491A JP34939491A JPH05155698A JP H05155698 A JPH05155698 A JP H05155698A JP 34939491 A JP34939491 A JP 34939491A JP 34939491 A JP34939491 A JP 34939491A JP H05155698 A JPH05155698 A JP H05155698A
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- JP
- Japan
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- tube
- quartz
- quartz tube
- hydrofluoric acid
- carbon
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- Pending
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- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 GaP多結晶合成用の石英管の付着炭素を除
去する方法を提供する。 【構成】 石英管を700〜900℃で空気を流しなが
ら電気炉内で加熱し、その後フッ酸で処理する。
去する方法を提供する。 【構成】 石英管を700〜900℃で空気を流しなが
ら電気炉内で加熱し、その後フッ酸で処理する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横型高圧炉を用いたG
aP多結晶の合成後に生じる石英管に付着した炭素を除
去するための石英管付着炭素の除去方法に関するもので
ある。
aP多結晶の合成後に生じる石英管に付着した炭素を除
去するための石英管付着炭素の除去方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】横型高圧炉を用いたGaP多結晶の製造
は、赤燐と石英内管内にGaを入れた黒鉛ボートを設置
した石英外管を真空にして封じた封管を用いる。真空封
じされた封管を横型高圧炉内に設置し、石英内管内に設
置された黒鉛ボート部分を高周波加熱しながら移動さ
せ、Gaと赤燐とを合成してGaP多結晶を製造する。
GaP多結晶の合成中には、黒鉛ボートが高周波加熱に
よって高温に成るため、炭素が飛散し石英内管の内壁全
体に焼付けされる。この石英内管は高価な為再使用を行
う。それには、石英内管の内壁に焼き付いた炭素を除去
しなければならない。もし、除去しないで再使用すれば
高周波加熱中に炭素がGaP多結晶内に混入して品質低
下の原因となる。この為、従来はドラフト内の処理槽で
濃度25%のフッ酸液に常温で6時間浸して炭素を除去
する方法を行っていた。しかしながら、このように濃度
25%のフッ酸液に長時間浸し続けると石英内管の侵食
が増大して肉厚が薄くなる。そして取り扱う場合、石英
内管が破損しやすく再使用回数も4〜5回が限度となっ
ている。
は、赤燐と石英内管内にGaを入れた黒鉛ボートを設置
した石英外管を真空にして封じた封管を用いる。真空封
じされた封管を横型高圧炉内に設置し、石英内管内に設
置された黒鉛ボート部分を高周波加熱しながら移動さ
せ、Gaと赤燐とを合成してGaP多結晶を製造する。
GaP多結晶の合成中には、黒鉛ボートが高周波加熱に
よって高温に成るため、炭素が飛散し石英内管の内壁全
体に焼付けされる。この石英内管は高価な為再使用を行
う。それには、石英内管の内壁に焼き付いた炭素を除去
しなければならない。もし、除去しないで再使用すれば
高周波加熱中に炭素がGaP多結晶内に混入して品質低
下の原因となる。この為、従来はドラフト内の処理槽で
濃度25%のフッ酸液に常温で6時間浸して炭素を除去
する方法を行っていた。しかしながら、このように濃度
25%のフッ酸液に長時間浸し続けると石英内管の侵食
が増大して肉厚が薄くなる。そして取り扱う場合、石英
内管が破損しやすく再使用回数も4〜5回が限度となっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の石英管付着炭素の除去方法の欠点を解消し、石
英内管の侵食量を最少限に防ぎ再使用回数を従来以上に
延ばす事が出来る石英管付着炭素の除去方法を提供する
ことを目的とする。
な従来の石英管付着炭素の除去方法の欠点を解消し、石
英内管の侵食量を最少限に防ぎ再使用回数を従来以上に
延ばす事が出来る石英管付着炭素の除去方法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、GaP多結晶合成後の石英管を電気炉で
700〜900℃で空気を吹き込みながら加熱した後冷
却し、常温でフッ酸処理することを特徴とするものであ
る。
めに本発明は、GaP多結晶合成後の石英管を電気炉で
700〜900℃で空気を吹き込みながら加熱した後冷
却し、常温でフッ酸処理することを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】石英管付着炭素の除去に用いる電気炉は縦型、
横型管状炉いずれでもよいが取扱上、横型が好ましい。
大きさは石英管の形状及び処理量によって決定する。処
理温度は700〜900℃で行うのが好ましい。700
℃未満では炭素の除去が不十分であり、900℃を越え
る温度では石英管の劣化、変質が生じて破損、品質低下
につながり易い。処理時間は3〜6時間が好ましい。3
時間未満では炭素の除去不良が生じ、6時間を越えると
炭素の除去が終了し時間の無駄となる。電気炉に吹き込
む空気量は10リットル/分以上であるのが好ましく、
これよりも少ないと炭素の除去不良を生じる事がある。
一方、あまり多く吹き込んでも炭素の除去効果に変わり
はない。このようにして処理した石英管は、冷却後汚れ
を取り除くためドラフト内の処理槽で濃度10〜25%
のフッ酸液に常温で10〜15分間浸す。なお、本発明
で処理する石英管は透明、不透明のいずれでもよい。ま
た、長さや形状も電気炉内に設置できればどの様な物で
もよい。
横型管状炉いずれでもよいが取扱上、横型が好ましい。
大きさは石英管の形状及び処理量によって決定する。処
理温度は700〜900℃で行うのが好ましい。700
℃未満では炭素の除去が不十分であり、900℃を越え
る温度では石英管の劣化、変質が生じて破損、品質低下
につながり易い。処理時間は3〜6時間が好ましい。3
時間未満では炭素の除去不良が生じ、6時間を越えると
炭素の除去が終了し時間の無駄となる。電気炉に吹き込
む空気量は10リットル/分以上であるのが好ましく、
これよりも少ないと炭素の除去不良を生じる事がある。
一方、あまり多く吹き込んでも炭素の除去効果に変わり
はない。このようにして処理した石英管は、冷却後汚れ
を取り除くためドラフト内の処理槽で濃度10〜25%
のフッ酸液に常温で10〜15分間浸す。なお、本発明
で処理する石英管は透明、不透明のいずれでもよい。ま
た、長さや形状も電気炉内に設置できればどの様な物で
もよい。
【0006】
【実施例】GaP多結晶の合成によって内壁全体に炭素
が焼き付いた長さ780mm、内径52mmφ、外径5
6mmφの石英内管の炭素除去処理を10リットル/分
の空気を吹き込んだ横型の電気管状炉で800℃に加熱
し5時間保持、冷却後ドラフト内の処理槽で濃度25%
のフッ酸液に常温で10分間浸した。一方ドラフト内処
理槽で濃度25%のフッ酸液に常温で6時間浸す従来法
の除去方法を比較して行った。石英内管の侵食量、再使
用回数を比較した結果を表1に示す。
が焼き付いた長さ780mm、内径52mmφ、外径5
6mmφの石英内管の炭素除去処理を10リットル/分
の空気を吹き込んだ横型の電気管状炉で800℃に加熱
し5時間保持、冷却後ドラフト内の処理槽で濃度25%
のフッ酸液に常温で10分間浸した。一方ドラフト内処
理槽で濃度25%のフッ酸液に常温で6時間浸す従来法
の除去方法を比較して行った。石英内管の侵食量、再使
用回数を比較した結果を表1に示す。
【0007】
【表1】 なお、表1において侵食量は1回の処理における石英内
管1本の侵食量であり、再使用回数はこれらの方法によ
って除去され繰り返し使用された回数である。表1に示
す結果から本発明は、従来の濃度25%のフッ酸液に浸
して石英管付着炭素の除去をする方法のように石英内管
の侵食量を増大させる事なく再使用回数を大幅に向上さ
れることが判る。
管1本の侵食量であり、再使用回数はこれらの方法によ
って除去され繰り返し使用された回数である。表1に示
す結果から本発明は、従来の濃度25%のフッ酸液に浸
して石英管付着炭素の除去をする方法のように石英内管
の侵食量を増大させる事なく再使用回数を大幅に向上さ
れることが判る。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、石
英内管の侵食量が最少限に押さえられ再使用回数も大幅
に向上させることが出来る。
英内管の侵食量が最少限に押さえられ再使用回数も大幅
に向上させることが出来る。
Claims (1)
- 【請求項1】 GaP多結晶合成後の石英管を電気炉で
700〜900℃で空気を吹き込みながら加熱した後、
フッ酸で処理することを特徴とする石英管付着炭素の除
去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34939491A JPH05155698A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 石英管付着炭素の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34939491A JPH05155698A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 石英管付着炭素の除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05155698A true JPH05155698A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18403458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34939491A Pending JPH05155698A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 石英管付着炭素の除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05155698A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114543527A (zh) * | 2022-01-19 | 2022-05-27 | 无锡德润堂贸易有限责任公司 | 一种石英管式炉及去除管壁内反应物的方法 |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP34939491A patent/JPH05155698A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114543527A (zh) * | 2022-01-19 | 2022-05-27 | 无锡德润堂贸易有限责任公司 | 一种石英管式炉及去除管壁内反应物的方法 |
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