JPH0515563Y2 - - Google Patents

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JPH0515563Y2
JPH0515563Y2 JP1986141613U JP14161386U JPH0515563Y2 JP H0515563 Y2 JPH0515563 Y2 JP H0515563Y2 JP 1986141613 U JP1986141613 U JP 1986141613U JP 14161386 U JP14161386 U JP 14161386U JP H0515563 Y2 JPH0515563 Y2 JP H0515563Y2
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JP
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float
reinforcing wall
synthetic resin
cap
welding
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、上下に分割された一対のフロート部
材を嵌め合わせて中空フロートを構成しその接合
部を溶着金型に載設して熱を加え加熱溶着して成
る気化器用合成樹脂製フロートに関する。
〔従来の技術〕
この種気化器用合成樹脂製フロートは、例えば
特開昭53−104034号等により公知であるが、まず
これを第5図及び第6図により説明すれば、1は
フロート取付用アーム1aと取付ピン軸受部1b
とバルブ支持部1c等を一体成形して成る中空の
フロート本体、2はフロート本体1の開口端1A
を密閉するため該フロート本体に嵌め合わされる
嵌合周縁2aを有するキヤツプであつて、このフ
ロート本体1とキヤツプ2とは中空フロートを形
成する上下に分割された一対のフロート部材を構
成する。
第7図は第5図に示した形状のフロート本体1
とキヤツプ2を加熱溶着接合する場合の工程を説
明するための装置の断面図である。第7図中、3
はヒータが内蔵されている加熱板、4は加熱板3
の上に配置されていてフロート本体1とキヤツプ
2との接合部Aを収容して、これに接触する段付
き凹部4aを有する溶着金型である。接合部Aの
溶着は、フロート本体1とキヤツプ2を嵌め合わ
せて、その接合部Aが段付き凹部4a内に入るよ
うに溶着金型4の上に載せ、上からこれを押圧す
ることにより行われる。この際、接合部Aは凹部
4aの形状に倣つて溶着され、又フロート内部の
膨張空気はフロート本体1に設けられた小孔1B
より排出せしめられてフロート内部の圧力上昇を
回避する。この小孔1Bは加熱溶着が終つた後、
例えば焼きごて状の加熱具を用いて塞がれる。か
くして中空フロートが完成するが、第6図に示さ
れた例の場合も全く同様な方法で溶着され、製品
として完成される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、気化器フロートはその使用目的から
できる限り軽量であることが望まれるので、一対
のフロート部材は、フロートとしての耐熱、耐圧
等の強度が保てる限り、薄肉に作ることを要求さ
れる。又上記フロート部材の成形に際しても、薄
肉であればある程成形時の収縮や成形後の内部応
力の影響は受けにくく、寸法精度の高い部品が得
られるという点でも有利である。従来、このよう
な事情から、第5図に示す馬蹄形フロートの場合
には、キヤツプ2は第5図及び第7図に示される
ような立上り部2cを持つように形成して剛性を
保つようにしていたが、このような従来形状のも
のでは剛性が不充分であり、成形時の変形、ソリ
によるフロート本体1との嵌合不良が発生し、又
溶着時の輻射熱により変形、ソリが発生し易く、
その結果溶着不良を起こすことが多いという欠点
があつた。第6図の例は、かかる欠点を除去する
ため、キヤツプ2に十字形状のリブ2bを設けた
ものであるが、この場合には、リブ2bの影響
(収縮)により成形時に嵌合周縁2aに変形を起
こし、その結果、嵌合不良を発生するばかりか、
溶着時の変形(ソリ)に対しても効果上十分とは
言えないという欠点があつた。
本考案は、かかる欠点を除去し、キヤツプ自身
が高剛性であると共に加熱溶着時のキヤツプの変
形をなくし溶着を確実にできるようにした気化器
用合成樹脂製フロートを提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
本考案の気化器用合成樹脂製フロートは嵌合し
て中空フロートを構成する一対のフロート部材の
何れか一方、例えばキヤツプの嵌合周縁より内側
に若干の距離を置いて実質上嵌合周縁と平行に所
定の高さの補強壁を設けてキヤツプ自身を高剛性
にしている。又、上記補強壁は嵌合周縁のうち、
加熱の影響の少ない箇所に設けられて、溶着時の
キヤツプ自身の変形(ソリ)を抑制し、その結
果、フロート本体との溶着を確実にする。該補強
壁は、周縁に連続して形成したり、不連続に形成
したり、又、複数形成してもよい。更に、この補
強壁は、フロート部材を嵌合する際のガイド用と
して機能するように先細に形成される。
〔実施例〕
以下、第1図乃至第4図に基づき本考案の実施
例を説明する。本説明中、「従来の技術」の項で
説明した部品と同一の部品は同一符号を付して説
明する。
第1図及び第2図に示す実施例によれば、キヤ
ツプ2の嵌合周縁2aに沿つて補強壁2Aが形成
されており、この補強壁2Aは第1図に明示する
ように全周縁に亘つてエンドレスに連続的に設け
られていると共に溶着時に加熱の影響を受けにく
い箇所に形成されている。又フロート本体1はそ
の外壁面1eが第2図に示すように開口側(下
側)にベルト状に厚く形成されている。このた
め、上記キヤツプ2とフロート本体1との接合部
A(第2図参照)の溶融体積が増大でき、両者の
溶着強度を増すことができる。又、その内壁面の
開口側(嵌合周縁1dに対応する部分)には段部
1fが形成されて、この段部1fにキヤツプ2の
嵌合周縁2aが係合するようになつている。更に
この実施例の上記補強壁2Aは、フロート本体1
とキヤツプ2が嵌合した時、フロート本体の内壁
面との間に若干の〓間l(第2図参照)ができる
ように寸法選定されている。
次に、上記実施例の作用について説明する。
上記した補強壁2Aは成形時の変形(ソリ)を
防止し、寸法精度を向上させる。また溶着時のキ
ヤツプの変形(ソリ)は確実に防止されて、均一
且つ確実な溶着が達成される。更に、溶着部の近
くに設けられた補強壁2Aは溶着後にはフロート
内部の補強材として作用するのでフロート全体の
強度、剛性は向上し、耐久性が増す。又、重量調
整を補強壁2Aの高さを調整することによつて行
うことができる。従つて、従来のようにフロート
の肉厚等を部分的に増減して行う重量調整方法に
較べて、フロート全体の重心位置の変化が少な
い。又、上記した溶着の強度が増すために、溶着
部以外の肉厚を薄くできるため、フロート全体の
軽量化が可能となる等の利点がある。
第3図は本考案の第二実施例を示している。こ
の実施例は、補強壁2Aが先細に形成されてい
て、フロート本体1とキヤツプ2との仮組立(嵌
合)の際、補強壁2Aを嵌合ガイドとすることが
できるようにしたものである。又、この実施例と
共に上記した第一実施例においては、補強壁2A
を目印として、誤組立(裏返しに嵌合すること)
が防止でき、組立がし易い。
第4図は本考案の第三実施例を示している。こ
の実施例は、補強壁2Aを複数設け、より高剛性
にしたものである。又、補強壁2Aの一部が切除
Cされて不連続となつているが、これはフロート
本体1の突起1gとの当接を回避するためのもの
である。
以上実施例では、何れも補強壁2Aがキヤツプ
2に形成した場合について説明したが、これをフ
ロート本体1側に形成しても、同様の効果をもた
らすことができる。尚、第2図乃至第4図におけ
る点線形状は接合部Aが溶着した後の外形形状を
示したものである。
尚、本実施例の合成樹脂製フロートは、汎用、
自動車用、船内機用及び船外機用の総ゆる種類の
内燃機関用気化器に好適に使用される。
〔考案の効果〕
上述のように本考案によれば、第一に一対のフ
ロート部材の何れか一方に設けた補強壁により、
それ自身の剛性を高めることができ、また成形時
の変形、ソリを抑制し寸法精度を高めることがで
きる。第二に上記補強壁は溶着の際のキヤツプの
変形(ソリ)を防止し、フロート部材の溶着を確
実にできる。第三に溶着後のフロート全体の強
度、剛性が向上するため溶着部以外を薄肉にして
全体を軽量化することができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の第一実施例を示
し、第1図は馬蹄形フロートのキヤツプの斜視
図、第2図は第1図の−線に沿つた位置にお
けるキヤツプとフロート本体との嵌合状態を示す
拡大断面図、第3図乃至第4図は本考案の第二及
び第三実施例を夫々示す拡大部分断面図、第5図
はフロート本体とキヤツプとを分離して示す従来
の馬蹄形合成樹脂製フロートの斜視図、第6図は
フロート本体とキヤツプとを分離して示す従来の
直方体状合成樹脂製フロートの斜視図、第7図は
第5図に示したフロートの加熱溶着手段を示す断
面図である。 1……フロート部材(フロート本体)、1d…
…嵌合周縁、1f……段部、2……フロート部材
(キヤツプ)、2a……嵌合周縁、2A……補強
壁、3……加熱板、4……溶着金型、A……接合
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 中空フロートを構成する上下に分割された
    一対のフロート部材を嵌め合わせて、その接合
    部を溶着金型に搭載して外部から熱を加え加熱
    溶着して成る気化器用合成樹脂製フロートにお
    いて、上記フロート部材の何れか一方に、その
    接合部より内側に若干の距離を置いて該接合部
    の接合面と実質上平行に所定の高さの補強壁を
    立設したことを特徴とする気化器用合成樹脂製
    フロート。 (2) 上記フロート部材の接合部は、位置決め用段
    部を有すると共に、上記補強壁は連続又は不連
    続に形成されたことを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲(1)に記載の気化器用合成樹脂製フロ
    ート。 (3) 上記補強壁は、先端が先細に形成されたこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲(2)に記載
    の気化器用合成樹脂製フロート。 (4) 上記補強壁は複数条設けられていることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲(2)に記載の気
    化器用合成樹脂製フロート。
JP1986141613U 1986-09-16 1986-09-16 Expired - Lifetime JPH0515563Y2 (ja)

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JP1986141613U JPH0515563Y2 (ja) 1986-09-16 1986-09-16

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JP1986141613U JPH0515563Y2 (ja) 1986-09-16 1986-09-16

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JPS6348960U JPS6348960U (ja) 1988-04-02
JPH0515563Y2 true JPH0515563Y2 (ja) 1993-04-23

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5734450A (en) * 1980-08-09 1982-02-24 Satake Eng Co Ltd Cracked rice detector for unhulled rice or brancleared rice

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5734450A (en) * 1980-08-09 1982-02-24 Satake Eng Co Ltd Cracked rice detector for unhulled rice or brancleared rice

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Publication number Publication date
JPS6348960U (ja) 1988-04-02

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