JPH0515518Y2 - - Google Patents

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JPH0515518Y2
JPH0515518Y2 JP1990401794U JP40179490U JPH0515518Y2 JP H0515518 Y2 JPH0515518 Y2 JP H0515518Y2 JP 1990401794 U JP1990401794 U JP 1990401794U JP 40179490 U JP40179490 U JP 40179490U JP H0515518 Y2 JPH0515518 Y2 JP H0515518Y2
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JP
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wire
hoisting
cylinder
sheave
support shaft
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JP1990401794U
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この考案は、農、林、水
産業とか土木、建設業等の各方面で荷物を吊り上
げたり、移動させたりする場合に広く使われてい
るワイヤ巻上用のウインチ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 一般に、ワイヤを巻き上げる巻
上胴は、巻上胴の前方に位置して巻き上げ途中の
ワイヤを最終的に支承するシーブとの間に、フリ
ートアングルを形成するように設置される必要が
ある。 フリートアングルは、ワイヤの巻取面が巻上胴の
外周面長さ方向に沿つて平均に形成されるための
もので、通常は図2に示すように、巻上胴Aとシ
ーブBとの設置間隔Lを巻上胴Aの胴長1の20倍
にとることによつて、フリートアングルaを形成
する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 しかしなが
ら、前記のように、シーブとの距離を大きくとつ
て巻上胴を設置するためには広い場所を要するの
で、ウインチの設置場所が十分にある場合は問題
ないが、例えば集材用策道上を走行する走行機に
付設する荷の吊上用ウインチのように、小さく限
られた機体内に設ける場合には、フリートアング
ルを得るために機長を長くとらなければならず、
走行機の自重増加を余儀なくされたり、策道の屈
曲角を鈍角に大きくとらなければならない等の不
都合を生じていた。
【0004】 この考案は、上記のような課題に鑑
み、その課題を解決すべく創案されたものであつ
て、その目的とするところは、フリートアングル
をとることを不要にして、シーブと巻上胴との設
置間隔をきわめて短くして機体の短縮と軽量化を
図り、しかも、ワイヤの巻き過ぎを防ぐこともで
きるウインチ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 以上の課題を解
決するために、この考案は図1に示すように、フ
レームFに回転自在に支持された巻上胴1と、該
巻上胴1に近接して配置されるとともに巻上胴1
に巻収されるワイヤ6を支承するためのシーブ4
aと、基端が前記フレームFに支持されるととも
に先端に前記シーブ4aが回転自在に支持された
アーム4と、ワイヤ6の巻き過ぎを防止する巻き
過ぎ防止装置11とを具え、前記アーム4は、前
記フレームFに支持軸3を介して巻上胴1の胴長
方向に往復回動自在とされ、該支持軸3は前記巻
上胴1の胴長の中心に配置されるとともに巻上胴
1の回転軸2に直角に配置され、かつ巻上胴1の
反対側にその下端が巻上胴に接近するように傾斜
して設置され、前記ワイヤ6が通過するための導
通路3aが支持軸3の内部で軸心方向に形成さ
れ、前記巻き過ぎ防止装置11は、ワイヤ6のフ
ツク7が先端に当たることによつて揺動する検出
レバー11aと、同レバー11aの作動により巻
上胴1の回転軸2の駆動を停止するリミツト・ス
イツチ11bからなるものである。
【0006】
【作用】 以上のような構成を有するこの考案
は、次のように作用する。 すなわち、巻上胴1の外周面上でワイヤ6の巻き
付け位置が横に移動するのに従つてシーブ4aの
ワイヤ支承位置が左右に移動して巻上胴1に対す
るワイヤ配りを行う。このとき、支持軸3に導通
路3aが形成されているので、ワイヤ6が円滑に
案内されて巻上胴1に巻収され、上記ワイヤ支承
位置の移動は、巻上胴1の回転軸線とは平行せ
ず、胴1の中央部前方で最も高く、左右の両端部
に近付くに従つて低くなるので、ワイヤ6の巻き
付け位置が先に巻かれたワイヤ6の側面に沿つて
滑り落ちるように誘導する。しかも、アーム4を
往復回動自在に支持する支持軸3は、前記巻上胴
1の胴長の中心に配置されるとともに巻上胴1の
回転軸2に直角に配置され、かつ巻上胴1の反対
側にその下端が巻上胴に接近するように傾斜して
設置されているので、偏心モーメントが作用し易
くなり、例えばアーム4が左側に僅かに回動する
とその自重による偏心モーメントが作用して左側
への回動が加速され、同様に、アーム4が右側に
僅かに回動するとその自重による偏心モーメント
が作用して右側への回動が加速され、シーブ4a
を回転自在に支持するアーム4は偏心モーメント
により左右へ回動し易くなる。他方、巻上胴1に
巻収されるワイヤ6には胴1の中央部に向つて戻
そうとする力が作用するため、ワイヤ6が巻上胴
1の左端側又は右端側に向かつて巻収される場合
には胴1の中央部に戻そうとする力ワイヤ6に作
用し、その一方で上記の如く、アーム4に作用す
る偏心モーメントにより巻上胴1に対して左側又
は右側にワイヤ6を移動させようとする力が作用
し、このアーム4に作用する偏心モーメントによ
つて、ワイヤ6を巻上胴1の中央部に戻そうとす
る力を相殺して、巻上胴1の端へ向けての巻き進
みと中央に向けての巻き戻りを円滑に行い、ワイ
ヤ6の巻付面を巻上胴1の外周面長さ方向に平均
して形成し、それによつてフリートアングルをと
ることを省いて、シーブ4aと巻上胴1の設置間
隔を大幅に短縮できる。また、巻上胴1へのワイ
ヤ6の巻収が完了すると、巻き過ぎ防止装置11
が作動して、巻上胴1の回転軸2の駆動を停止さ
せて、ワイヤ6の巻き過ぎを防ぐ。
【0007】
【実施例】 以下、図面に記載の実施例に基づい
てこの考案をより具体的に説明する。 ここで、図1はこの考案の実施例を示す一部切欠
立面図、図3はシーブの動作を説明する図であ
る。
【0008】 この考案の実施例を示す図1、図3に
おいて、Fは巻上機のフレーム、1は回転軸2の
両端をフレームFに軸受けして水平に横架した巻
上胴、3は巻上胴1の中央部前方でフレームFに
上下を軸受けして回転自在に設けた支持軸で、図
3中に虚線で示すように巻上胴1の回転軸線aと
直交する軸線bを有し、かつ、支持軸3は図1に
示すように下端が巻上胴1に接近するように傾い
ている。
【0009】 4は基端をこの支持軸3を介してフレ
ームFに取り付けられて巻上胴1の上方に先端が
延設され後述のシーブ4aを回転自在に支持する
アーム、5はアーム4の先端に回転自在に横架さ
れるとともに前記巻上胴1に近接して配置され、
巻上胴1に巻収されるワイヤ6を最終的に支承す
るシーブである。
【0010】 前記アーム4は、前記フレームFに支
持軸3を介して巻上胴1の胴長方向に往復回動自
在とされ、該支持軸3は前記巻上胴1の胴長の中
心に配置されるとともに巻上胴1の回転軸2に直
角に配置され、かつ巻上胴1の反対側に傾斜して
設置されている。
【0011】 前記ワイヤ6は、フレームFの下面に
臨出する先端にフツク7を取り付け、フレームF
に設けたガイド滑車8と、筒形に形成した前記支
持軸3の下部と、前記アーム4に取り付けたもう
一つのガイド滑車9とを経て前記シーブ4aに達
している。すなわち、前記支持軸3の内部の軸心
方向に前記ワイヤ6が通過するための導通路3a
が形成されている。
【0012】 10はフレームFの一側面に取り付け
られて巻上胴1の回転軸2を駆動するモータ、1
1は、フレームFの下面に取り付けられてワイヤ
6のフツク7が先端に当たることによつて揺動す
る検出レバー11aと、同レバー11aの作動に
より上記モータ10の駆動を停止せしめるように
構成したリミツト・スイツチ11bとからなる巻
き過ぎ防止装置である。
【0013】 上記のように構成したこの実施例のウ
インチ装置は、支持軸3に導通路3aが形成され
ているので、ワイヤ6が円滑に案内されて巻上胴
1に巻収される。このときに、巻上胴1の外周面
上でワイヤ6の巻き付け位置が横に移動するのに
従つてその移動方向にシーブ4aが支持軸3を支
点とするアーム4の揺動と共に移動する。
【0014】 その移動は、仰角に傾いた支持軸3か
ら延長されたアーム4の長さに応じて、図2中に
虚線cで示すように巻上胴1の回転軸線aと平行
しない円弧運動を行いそれによつて、ワイヤ6の
支承点を巻上胴1の中央で最も高い位置を占めさ
せ、左右の両端部で最も低い位置を占めさせるよ
うに移動せしめる。ところで、アーム4は仰角に
傾いた支持軸3を回動中心軸として作用する偏心
モーメントによつて左右両側に回動し易くなり、
アーム4に作用する偏心モーメントにより巻上胴
1に対して左側又は右側にワイヤ6を移動させよ
うとする力が作用する。また、巻上胴1に巻収さ
れるワイヤ6には胴1の中央部に向つて戻そうと
する力が作用するため、ワイヤ6が巻上胴1の左
端側又は右端側に向かつて巻収される場合には胴
1の中央部に戻そうとする力がワイヤ6に作用す
る。このように、逆方向に互いに力が作用し、こ
の相反する力によつて、互いに打ち消し合つて、
巻上胴1の端へ向けての巻き進みと中央に向けて
の巻き戻りが円滑に行われる。
【0015】 そして、ワイヤ6が巻上胴1に巻収さ
れると、ワイヤ6の先端に取り付けられているフ
ツク7が検出レバー11aに当り、検出レバー1
1aは揺動してリミツト・スイツチ11bを作動
させる。リミツト・スイツチ11bの作動によつ
て、巻上胴1の回転軸2を回転するモータ10の
駆動が停止され、これによつて、巻上胴1の回転
は停止し、ワイヤ6の巻き過ぎが防がれる。
【0016】
【考案の効果】 以上の記載より明らかなよう
に、この考案に係るウインチ装置によれば、フレ
ームに回転自在に支持された巻上胴と、該巻上胴
に近接して配置されるとともに巻上胴に巻収され
るワイヤを支承するためのシーブと、基端が前記
フレームに支持されるとともに先端に前記シーブ
が回転自在に支持されたアームと、ワイヤの巻き
過ぎを防止する巻き過ぎ防止装置とを備え、前記
アームは、前記フレームに支持軸を介して巻上胴
の胴長方向に往復回動自在とされ、該支持軸は前
記巻上胴の胴長の中心に配置されるとともに巻上
胴の回転軸に直角に配置され、かつ巻上胴の反対
側にその下端が巻上胴に接近するように傾斜して
設置され、前記ワイヤが通過するための導通路が
支持軸の内部で軸心方向に形成され、前記巻き過
ぎ防止装置は、ワイヤのフツクが先端に当たるこ
とによつて揺動する検出レバーと、同レバーの作
動により巻上胴の回転軸の駆動を停止するリミツ
ト・スイツチからなるものであるので、ワイヤが
導通路で円滑に案内されて巻上胴に巻収され、ワ
イヤの巻き付け位置が巻上胴上に先に巻かれたワ
イヤの側面に沿つて滑り落ちるように誘導し、ま
た、ワイヤが巻上胴の左端側又は右端側に向かつ
て巻収される場合には胴の中央部に戻そうとする
力がワイヤに作用し、その一方でアームに作用す
る偏心モーメントにより巻上胴に対して中央部か
ら左側又は右側にワイヤを移動させようとする力
が作用し、このアーム4に作用する偏心モーメン
トによつて、ワイヤ6を巻上胴1の中央部に戻そ
うとする力を相殺し、巻上胴の端へ向けての巻き
進みと中央へ向けての巻き戻りを円滑に行うこと
ができ、しかも、ワイヤの巻き過ぎを防ぐことが
できる。
【0017】 したがつて、フリートアングルをとる
こと要せずに、ワイヤの巻付面が巻上胴の外周面
長さ方向に平均に形成されるので、シーブと巻上
胴との設置間隔をきわめて短くすることができ機
体の短縮と軽量化ができ、しかも、ワイヤの巻き
過ぎを防ぐこともできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の実施例を示す一部切欠立面
図である。
【図2】 フリートアングルを説明する図であ
る。
【図3】 この考案の実施例を示すシーブの動作
を説明する図である。
【符号の説明】
1……巻上胴 2……回転軸 3……支持軸 3a……導通路 4……アーム 4a……シーブ 6……ワイヤ 7……フツク 8……ガイド滑車 9……ガイド滑車 10……モータ 11……巻き過ぎ防止装置 11a……検出レバー 11b……リミツト・スイツチ F……フレーム a……回転軸線 b……軸線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに回転自在に支持された
    巻上胴と、該巻上胴に近接して配置されるととも
    に巻上胴に巻収されるワイヤを支承するためのシ
    ーブと、基端が前記フレームに支持されるととも
    に先端に前記シーブが回転自在に支持されたアー
    ムと、ワイヤの巻き過ぎを防止する巻き過ぎ防止
    装置とを具え、前記アームは、前記フレームに支
    持軸を介して巻上胴の胴長方向に往復回動自在と
    され、該支持軸は前記巻上胴の胴長の中心に配置
    されるとともに巻上胴の回転軸に直角に配置さ
    れ、かつ巻上胴の反対側にその下端が巻上胴に接
    近するように傾斜して設置され、前記ワイヤが通
    過するための導通路が支持軸の内部で軸心方向に
    形成され、前記巻き過ぎ防止装置は、ワイヤのフ
    ツクが先端に当たることによつて揺動する検出レ
    バーと、同レバーの作動により巻上胴の回転軸の
    駆動を停止するリミツト・スイツチからなること
    を特徴とするウインチ装置。
JP1990401794U 1990-12-05 1990-12-05 Expired - Lifetime JPH0515518Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990401794U JPH0515518Y2 (ja) 1990-12-05 1990-12-05

Applications Claiming Priority (1)

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JP1990401794U JPH0515518Y2 (ja) 1990-12-05 1990-12-05

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Publication Number Publication Date
JPH03130293U JPH03130293U (ja) 1991-12-27
JPH0515518Y2 true JPH0515518Y2 (ja) 1993-04-23

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ID=31699961

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JP1990401794U Expired - Lifetime JPH0515518Y2 (ja) 1990-12-05 1990-12-05

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4675977B2 (ja) * 2008-01-16 2011-04-27 啓翔股▲ふん▼有限公司 ミシンのクラッチ構造
JP7317338B2 (ja) * 2018-12-05 2023-07-31 株式会社ハイボット 巻取装置

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JPS5621754U (ja) * 1979-07-27 1981-02-26
JPS5851190U (ja) * 1981-10-05 1983-04-06 三菱重工業株式会社 回転胴体の支持装置

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JPH03130293U (ja) 1991-12-27

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