JPH0515498U - 電子部品搭載装置 - Google Patents

電子部品搭載装置

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JPH0515498U
JPH0515498U JP6122291U JP6122291U JPH0515498U JP H0515498 U JPH0515498 U JP H0515498U JP 6122291 U JP6122291 U JP 6122291U JP 6122291 U JP6122291 U JP 6122291U JP H0515498 U JPH0515498 U JP H0515498U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搭載作業ヘッドが必要最小限の経路を移動し
て電子部品を搭載できる様に吸着ノズル等の電子部品保
持部材の交換収納器を最適位置に移動させ、多種類の電
子部品を短時間且つ高精度で搭載可能な電子部品搭載装
置を提供する。 【構成】 画像認識用カメラ27A ,27B を夫々吸着
ノズル交換器28A ,28B と一体移動可能に合体し、
それら合体移動体を、搭載作業ヘッド13を直接移動さ
せるX軸ボールネジ9に平行に敷設してあるカメラ移動
ボールネジ31A,31B に夫々結合する。搭載作業ヘ
ッド13、13は、夫々、Y軸ボールネジ17a,17
bの延在方向に移動台HA,HB ごと移動される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】
この考案は、チップ状電子部品を基板に搭載する電子部品搭載装置に関するも のである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
従来、プリント基板上にIC、抵抗、コンデンサ等の多数のチップ部品を高速 且つ高精度で自動搭載することを企図した電子部品搭載装置として、次の様なX −Y移動方式の搭載装置がよく知られている。
【0003】 部品搭載を行なう作業ステーションを挟んで、一対のガイドレールを敷設し、 このガイドレール間に搭載作業ヘッドを支持する支持体を摺動自在に架設してあ る。搭載作業ヘッドは、例えばエア吸引法等により電子部品を吸着保持する吸着 ノズルを備えている。各支持体は、搭載作業ヘッドをガイドレールと直角方向に 摺動自在に支持している。即ち、搭載作業ヘッドは、支持体に沿った方向(X方 向とする)とガイドレールに沿った方向(Y方向とする)の2次元に亘り自在に 移動可能に支持されている。
【0004】 部品搭載を行なう場合は、搭載作業ヘッドが部品供給部から搭載すべき部品を 吸着ノズルでピックアップした後、X−Y2次元方向に迅速に移動して作業ステ ーションに位置決めされたプリント基板上の部品搭載位置へ進出し、ピックアッ プした電子部品を載置(プレース)する。電子部品の載置が終ったら、再度部品 供給位置に戻り、次に搭載すべき電子部品のピックアップに移る。この様な一連 の動作を繰り返し、多種類の電子部品をプリント基板上に搭載する。
【0005】 上述の一連の動作において、形状やサイズが異なる種々の電子部品を的確に吸 着する為、吸着ノズルを必要に応じて最適なものに取り換える必要がある。この 場合、搭載作業ヘッドが、ピックアップ位置とプレース位置を往復する際に、吸 着ノズルを交換する為に、その都度交換用吸着ノズルの収納位置を迂回する必要 がある。従って、搭載作業ヘッドが吸着ノズルの収納位置を迂回する分だけ、搭 載時間が長くなる。吸着位置のズレを補正する方法として、チャック爪による機 械的方法が採用されていた。この方法は、吸着ノズル周囲四方にチャック爪を配 設し、この4個のチャック爪により電子部品を均等に把持して吸着位置を補正す るものであり、補正精度に難点がある。近年は、電子部品を高精度で搭載できる 様に、画像認識による光学的方法を採用する場合が多い。この方法は、吸着ノズ ルで部品を吸着した状態をカメラで撮像し、その画像をコンピュータで演算処理 して吸着位置のズレを検出し、これに基づき搭載位置を補正するものである。こ の画像認識による搭載位置補正方法は、極めて高い精度で部品を搭載できる反面 、画像処理に比較的長い時間を要するという欠点がある。加えて、搭載作業ヘッ ドがピックアップ位置からプレース位置へ移動する際に画像認識用カメラの配設 位置へ立ち寄る為、その分、搭載時間が更に長くなる。
【0006】
【考案の目的】
この考案は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、搭載作業ヘ ッドが必要最小限の経路を移動して電子部品を搭載できる様に保持部材収納器を 最適位置に移動させ、多種類の電子部品を可及的に短時間で高精度に搭載する電 子部品搭載装置を提供することを目的とする。
【0007】
【考案の要点】
この考案は、上記目的を達成する為、先端に電子部品を着脱自在に保持する保 持部材を備えた搭載作業ヘッドと、前記搭載作業ヘッドを摺動自在に支持し所定 方向に往復移動させるヘッド駆動手段と、前記搭載作業ヘッドと前記ヘッド駆動 手段を一体移動可能に支持するヘッド支持体と、前記ヘッド支持体を部品搭載作 業領域に対して進退自在に移動させる支持体駆動手段と、前記保持部材を自在に 出納可能に収納する保持部材収納器とを有する電子部品搭載装置において、 前記保持部材収納器を前記搭載作業ヘッドの往復摺動方向に平行に往復移動さ せる保持部材収納器駆動手段と、前記搭載作業ヘッドの移動経路が最短距離とな る前記保持部材収納器の最適位置を算出して該最適位置に移動させる駆動制御手 段とを有することを要点とするものである。
【0008】
【考案の実施例】
以下、本考案の実施例について、図1乃至図3に基づき詳細に説明する。 第1図は本考案の一実施例としての電子部品搭載装置を示す平面図で、第2図 はその立面図である。第1図で、装置基台1上の中央を図中横方向(以下、X方 向と言う)に延在させて、プリント基板を搬送する基板搬送コンベア2を、水平 に敷設してある。基板搬送コンベア2は、両側に一対のレール2a,2aを平行 に敷設し、一対の搬送ベルト2b,2bを夫々各レール2a上を走行可能に張設 して成る。これら搬送ベルト2b,2bは、適所に配置した基板搬送モータ3に より駆動される。部品を搭載すべきプリント基板Pb は、両側部を夫々搬送ベル ト2b,2bに支持され、その回動と共にレール2a,2aにガイドされつつ図 中右側から矢印T方向に沿って搬送されてくる。
【0009】 基板搬送コンベア2の走行経路で装置基台1上の略中央には、電子部品の搭載 を行なう作業ステーションWs を設定してある。この作業ステーションWs は、 両サイドをレール2a,2aで、基板搬送方向Tに対して前端と後端を位置決め ピン4a,4bで、夫々規定されている。両位置決めピン4a,4bは、夫々回 動自在に支承してあり、例えばエアシリンダ(不図示)等の駆動手段により回動 されて先端を基板搬送経路中に進出させ、搬送ベルト2b,2bにより搬送され てきたプリント基板Pb を停止させる。
【0010】 作業ステーションWs を挟んでその前方と後方の各装置端部には、夫々、基板 搬送コンベア2を跨がせて固定台5a,5bを設置してある。各固定台5a,5 bは、基板搬送方向(X方向)と直角の方向(以下、Y方向と言う)に延在させ て固設してある。これら固定台5a,5b上には、一対のガイドレール6a,6 bを敷設してある。これらガイドレール6a,6bは、Y方向に延在する様に、 固定台5a,5bの各内側(作業ステーションWs 側)側面に沿わせて敷設して ある。
【0011】 一対のガイドレール6a,6b間には、ヘッド支持体として2個の移動台7A ,7B を、夫々、摺動自在に架設してある。これら各移動台7A ,7B は、後述 する様に、装置奥側(図中上側)と手前側(同下側)の各所定領域を往復移動す る。各移動台7A ,7B は、その両端部を各ガイドレール6a,6bに夫々一対 の滑り軸受け8,8を介して摺動自在に外挿してある。この場合、各移動台7A ,7B の端部に介装した各1対の滑り軸受け8,8間の間隔については、一方の 間隔D1 を他方の間隔D2 より大きく設定してある。その理由については、移動 台7A ,7B の各駆動手段との関係で後程説明する。各移動台7A ,7B 上には 、その長手方向(X方向)に沿ってヘッド駆動手段を構成するX軸ボールネジ9 A ,9B を夫々設置してある。各X軸ボールネジ9の一端には、カップリング1 0を介し、X軸ボールネジ9とでヘッド駆動手段を構成するサーボモータ11を 連結してある。又、各X軸ボールネジ9に平行に、ガイドロッド12を敷設して ある。このガイドロッド12は、本例では2個の搭載作業ヘッド13,13を備 えたヘッドユニットUh を、摺動自在に支持している。各搭載作業ヘッド13に は、第2図に示す様に、電子部品をエア吸着する吸着ノズル13aを垂直方向に 向けて装着してある。各ヘッドユニットUh は2個の搭載作業ヘッド13,13 を取付け板14で一体移動可能に結合して成り、この取付け板14をガイドロッ ド12に摺動自在に外挿してある。取付け板14は、各X軸ボールネジ9に往復 直進移動可能に設置した送り台15に結合してある。送り台15と各X軸ボール ネジ9は、各X軸ボールネジ9に螺合させたナット部材16を介して連結してあ る。
【0012】 サーボモータ11を作動させて各X軸ボールネジ9を正逆両方向に回転させれ ば、送り台15とヘッドユニットUh を一体にガイドロッド12に沿って往復直 進移動させることができる。この場合、ボールネジは、ネジとナットの間の摩擦 抵抗が小さく、且つバックラッシュを容易に除去できる特性を備えているから、 搭載作業ヘッド13の高速移動及び高精度位置決めが可能となる。
【0013】 前述した一対の前後固定台5a,5b上には、夫々、ガイドレール6a,6b に平行に支持体駆動手段を構成するY軸駆動ボールネジ17a,17bを設置し てある。一対のY軸駆動ボールネジ17a,17bは、夫々、前後固定台5a, 5b上の各基板搬送コンベア2上方領域(中央領域)から一方の端部迄の約3/ 5に当たる領域に亘り敷設してある。この場合、一対のY軸駆動ボールネジ17 a,17bは、夫々、前後固定台5a,5b上の各中央領域から互いに反対側の 各端部へ延在させてある。本例では、基板搬送方向Tに対して前方側に設置する Y軸駆動ボールネジ17aを前固定台5a上の奥側領域に、後方側に設置するY 軸駆動ボールネジ17bを後固定台5b上の手前側領域に、夫々延在させてある 。そして、これらY軸駆動ボールネジ17a,17bの各中央側端部には、夫々 、カップリング18a,18bを介し支持体駆動手段の構成要素であるY軸駆動 サーボモータ19a,19bを連結してある。
【0014】 一方、前後固定台5a,5bの各内側面には、夫々、Y軸駆動ボールネジ17 a,17bとY軸駆動サーボモータ19a,19bとで一対の支持体駆動手段を 構成するY軸従動ボールネジ20a,20bを設置してある。この場合、前方側 に設置するY軸従動ボールネジ20aを後方側のY軸駆動ボールネジ17bに、 後方側に設置するY軸従動ボールネジ20bを前方側のY軸駆動ボールネジ17 aに、夫々平行に対向させて延在敷設してある。そして、装置手前側で対向する Y軸従動ボールネジ20aとY軸駆動ボールネジ17bの各装置手前側端部には 、夫々、歯付きプーリ21a,21bを固着してある。各歯付きプーリ21a, 21bの下方には、第2図に示す様に、2個の歯付きプーリを同軸並設してなる 中継プーリ21c,21dを回転自在に設置してある。そしてこれら2個の歯付 きプーリ21a,21bと2個の中継プーリ21c,21d間に歯付きベルト2 2a,22b,22cを巻架して、両ボールネジ20a,17bを同期回転可能 に連結してある。この様に両ボールネジ20a,17b間の駆動伝達経路を下方 に迂回させることにより、装置手前側から後述する部品供給カセット26等の部 材の着脱を容易に実施することができる。装置奥側で対向するY軸駆動ボールネ ジ17aとY軸従動ボールネジ20b間も、同様に歯付きプーリ23a,23b 等を介して歯付きベルト24c等により同期回転可能に連結してある。
【0015】 装置奥側で対向するY軸駆動ボールネジ17aとY軸従動ボールネジ20bは 奥側移動台7A の両端部に、装置手前で対向するY軸従動ボールネジ20aとY 軸駆動ボールネジ17bは手前側移動台7B の両端部に、夫々、ナット部材25 を介して螺合連結してある。この場合、各Y軸駆動ボールネジ17a,17bは 、夫々、移動台7A ,7B の各端部の内、前述した滑り軸受け8,8の間隔を大 間隔D1 に設定した方の端部に連結してある。
【0016】 従って、Y軸駆動ボールネジ17bに連結したY軸駆動モータ19bを作動さ せれば、歯付きベルト22a〜22cで連結したY軸駆動ボールネジ17bとY 軸従動ボールネジ20aが同期回転し、手前側の移動台7B とこれに支持された 一対の搭載作業ヘッド13,13等から成る長尺状のヘッド移動体HB がガイド レール6a,6bに沿ったY方向に移動する。この場合、ヘッド移動体HB は、 Y軸駆動ボールネジ17bとY軸従動ボールネジ20aが対向延在する領域、即 ち、基体1上方の前述した作業ステーションWs を含む手前側約3/5領域を自 在に往復移動する。一方、装置奥側ヘッド移動体HA も、同様に、Y軸駆動モー タ19aの作動と共にY軸駆動ボールネジ17aとY軸従動ボールネジ20bが 同期回転し、作業ステーションWs を含む奥側の約3/5領域を自在に往復移動 する。従って、両ヘッド移動体HA ,HB の各移動領域は、装置中央部の作業ス テーションWs を含む端部領域(基板搬送経路上方領域)で重なり合っている。
【0017】 ところで、ヘッド移動体HA ,HB を片側のみから駆動力を作用させて往復直 進移動させことも可能であるが、本考案においては、上述の様に両側から駆動力 を作用させる構成となっている。その理由は、次の通りである。
【0018】 各ヘッド移動体HA ,HB は、一対の搭載作業ヘッド13,13を所定方向( X方向)に移動自在に支持し、且つ駆動手段等の種々の部材を移動台7A ,7B 上に支持させて成る為、全体的に自ずと長尺状で大重量となる。その様なヘッド 移動体HA ,HB を片側端部のみから駆動力を加えて移動させれば、慣性モーメ ントが大きい為に、特に始動時や停止時における各ヘッド移動体HA ,HB の反 駆動側端部の振動が激しくなる。その為、一方の例えばヘッド移動体HA 自体の 位置決め精度が低下するだけでなく、その振動がガイドレール6a,6bを介し て他方にも伝わり、他方のヘッド移動体HB の位置決め精度も低下させる。
【0019】 そこで,本考案においては、上述した様に、ヘッド移動体HA ,HB の各両端 に夫々駆動手段としてのボールネジ17a,20b及びボールネジ17b,20 aを連結し、各両端部から略均等に直進駆動力を作用させる。これにより、長尺 且つ大重量のヘッド移動体HA ,HB をも、振動させず円滑にY方向に移動させ 正確に位置決めすることができる。
【0020】 又、各ヘッド移動体HA ,HB の振動の発生を更に安定的に抑制する為、本例 では、駆動側の滑り軸受け8,8間隔D1 を、従動側の滑り軸受け間隔D2 より 大きく設定してある。これにより、ヘッド移動体HA ,HB を駆動する両側のボ ールネジ17a,20b及び17b,20aの各動作タイミングがずれた場合等 においても、ヘッド移動体HA ,HB の振動を効果的に抑制することができる。 その結果、ヘッド移動体HA ,HB の高精度な位置決めを安定して実施できる。
【0021】 更に、例えば手前側のヘッド移動体HB で説明すると、各ボールネジ20a, 17bを、ヘッド移動体HB の両端を支持する一対のガイドレール6a,6bに 対し、共に同じ後側(基板搬送方向Tに対して)に近接させて敷設してあるから 、ヘッド移動体HB に直進駆動力が作用することにより加わる曲げモーメントが 小さくなる。これにより、ヘッド移動体HB における移動台7B 等に要求される 剛性が軽減され、装置の小型軽量化を促進できる。
【0022】 基体1上で、基板搬送コンベア2を挟んでその奥側と手前側の各基台端部に近 い位置には、部品供給部FA ,FB を夫々設定してある。各部品供給部FA ,F B には、夫々、多数の部品供給カセット26A ,26B を並列にセットしてある 。部品供給カセット26A ,26B は、共に、例えば直方体形状のチップ部品を 等間隔に埋設した供給テープをリールに巻回して収納したものである。各部品供 給カセット26A ,26B には、夫々同一の電子部品を収納してあり、多数の部 品供給カセット26A ,26B を並設することにより、多種類の電子部品を多量 に準備しておくことができる。この場合、部品供給部FA ,FB に夫々セットす る電子部品の種類(部品供給カセット)の順列や組合せは、可及的に短時間で効 率良く部品供給できる様に最適設定してある。本例では、手前側の部品供給位置 FB に大型電子部品を収納する部品供給カセット26B を、奥側の部品供給位置 FA に小型電子部品を収納した部品供給カセット26A をセットしてある。部品 を供給する場合は、具備する送り機構により間欠的に供給テープをリールから繰 り出し、ピックアップ位置Pp において下降してきた搭載作業ヘッド13の吸着 ノズル13aによりピックアップさせる。
【0023】 装置奥側と手前側の各部品供給位置FA ,FB と基板搬送コンベア2間には、 夫々、画像認識用撮像部材としての画像認識用カメラ27A ,27A と吸着ノズ ル交換器28A 、並びに、同様の画像認識用カメラ27B ,27B と吸着ノズル 交換器28B を、一体移動可能に設置してある。
【0024】 各画像認識用カメラ27A 〜27B は、搭載作業ヘッド13の吸着ノズル13 aに吸着された電子部品を撮像する。撮像された画像データは、図示しない中央 制御部に送られる。中央制御部では、入力された画像データをコンピュータで演 算処理し部品吸着位置のズレを検出する。この検出データはその電子部品をプリ ント基板Pb に搭載する際の位置補正に用いられる。本例では、各ヘッド移動体 HA ,HB に夫々2個の搭載作業ヘッド13,13を並設してあるから、それに 対応して2個づつの画像認識用カメラ27A ,27A 及び27B ,27B を配置 してある。
【0025】 吸着ノズル交換器28A ,28B には、夫々、多数の収納ピット28aを並列 に形成してあり、これら収納ピット28aに多種類の吸着ノズル13aを挿脱自 在に保持して交換に備えるものである。
【0026】 而して、装置奥側で説明すると、画像認識用カメラ27A ,27A と吸着ノズ ル交換器28A を共通の基台29A に固設し、その基台29A にガイドバー30 A を摺動自在に挿通し、画像認識用カメラ27A と吸着ノズル交換器28A が一 体に移動可能に支持されている。ガイドバー30A は、X軸ボールネジ9に平行 に延在設置してある。このガイドバー30A に平行に、撮像部材駆動手段を構成 するカメラ移動ボールネジ31A を延在設置してある。このカメラ移動ボールネ ジ31A は、上述の基台29A に螺合挿通してある。又、カメラ移動ボールネジ 31A の一端には、カメラ移動ボールネジ31A とで撮像部材駆動手段を構成す る駆動モータ32A を連結してある。従って、カメラ移動ボールネジ31A を回 転させれば、画像認識用カメラ27A と吸着ノズル交換器28A をX軸方向に一 体に往復移動させることができる。
【0027】 装置手前側においても同様に、ガイドバー30B とカメラ移動ボールネジ31 B をX軸ボールネジ9に平行に延在設置すると共に、X軸ボールネジ9の一端に 駆動モータ32B を連結し、画像認識用カメラ27B ,27B と吸着ノズル交換 器28B を一体にX軸方向に往復移動させる構成となっている。
【0028】 上記電子部品交換装置における全ての駆動手段、即ちX軸駆動モータ11,1 1、Y軸駆動モータ19a,19b、各基板コンベア駆動用モータ3、搭載作業 ヘッド13の昇降用及び吸着用エアシリンダ(不図示)、部品供給テープの送り 機構、及びカメラ移動用駆動モータ32A ,32B 等と、画像処理用カメラ27 A 〜27B は、図示しない電子部品交換装置の中央制御部に接続されており、そ の中央制御部から予め設定されているプログラムに基づく最適制御信号が各駆動 手段に出力され、電子部品が効率良く短時間で正確にプリント基板Pb 上に搭載 される。その部品搭載動作の基本的なパターンを、 以下に説明する。
【0029】 先ず、例えば奥側搭載作業ヘッド13により電子部品をピックアップするとす る。一対の搭載作業ヘッド13、13を備えたヘッドユニットUh を、Y軸駆動 モータ19aとX軸駆動モータ11を作動させてX方向に移動させつつY方向に も移動させ、ピックアップすべき部品の部品供給カセット26A におけるピック アップ位置Pp 上方に停止させる。次いで、ヘッドユニットUh を下降させて2 個の目的部品を同時吸着させた後上昇させる。尚、部品供給カセット26A の配 列の関係から2個の目的部品を同時吸着できない場合は、ヘッドユニットUh を X方向に移動させて1個づつ吸着する。
【0030】 次に、吸着位置ズレを検出する為、目的部品を吸着したヘッドユニットUh を 画像処理用カメラ27A ,27A 上方に移動し、部品吸着状態の画像認識を行な う。この際、ヘッドユニットUh が最短の直線コースを移動してピックアップし た部品を基板Pb 上の所定位置にプレースできる様に、画像認識用カメラ27A ,27A を適正位置に移動させておく。即ち、図3に示す様に、搭載すべき電子 部品のピックアップ位置Pp とプレース位置Ps を結ぶ直線aと画像認識用カメ ラ27A ,27A の移動コースbとの交点Qに画像認識用カメラ27A を位置さ せる。この場合、例えば、中央制御部が予め入力されているピックアップ位置P p とプレース位置Ps を示す各位置データから交点Qの位置を算出し、その交点 Qに画像認識用カメラ27A が位置する様に駆動モータ32A (図1参照)を駆 動制御すればよい。
【0031】 交点Qにおいて画像認識用カメラ27A により撮像された部品吸着状態の画像 データは中央制御部に送られる。中央制御部では、この画像データを処理して部 品吸着位置のズレを算出する。この画像処理には比較的長い時間を要するから、 ヘッドユニットは、部品吸着状態の撮像が終了したら画像処理の開始と共に作業 ステーションWs に向けて移動を開始する。
【0032】 図1に戻って、奥側ヘッドユニットUh のプレース位置に向けての移動中に、 中央制御部において部品吸着状態の画像処理が終了し、部品吸着位置のズレが検 出される。中央制御部は、画像処理により得られた吸着位置ズレデータに基づき ヘッドユニットUh の停止位置を補正し、ヘッドユニットUh を補正された適正 位置に正確に停止させる。即ち、部品プレース位置の真上に吸着部品が位置する 様に、吸着位置ズレ量を見込んだ適正補正位置にヘッドユニットUh を停止させ る。
【0033】 奥側のヘッドユニットUh が上述の様にして部品吸着状態の画像認識を行ない つつプレース位置に向って移動する間に、手前側のヘッドユニットUh が、手前 側の部品供給カセット26B から奥側ヘッドユニットUh と同様の動作で搭載す べき電子部品をピックアップする。
【0034】 作業ステーションWs には、基板搬送コンベア2の回動と共にプリント基板P b が搬送され、所定位置に位置決めされている。ヘッドユニットUh は、適正補 正位置に停止したら直ちに下降し、プリント基板Pb 上の所定位置に吸着電子部 品をプレースする。
【0035】 奥側ヘッドユニットUh による部品プレースが終了したら、次いで手前側ヘッ ドユニットUh による部品のプレースを実施する。この際、前述した様に、各ヘ ッド移動体HA ,HB の移動範囲が作業ステーションWs を含む中央領域で重な りあっている為、ヘッド移動体HA ,HB 同士が衝突する虞がある。本例では、 各Y軸駆動モータ19a,19bにエンコーダ部を設けておき、このエンコーダ 部からのパルス信号を中央制御部でカウントして各ヘッド移動体HA ,HB の位 置を把握している。そして、その位置データに基づき両ヘッド移動体HA ,HB の相対位置を確認しつつ各Y軸駆動モータ19a,19bを駆動制御し、ヘッド 移動体HA ,HB 同士の作業ステーションWs 上での衝突を防止している。
【0036】 部品のプレースを終え作業ステーションWs から退避した奥側ヘッドユニット Uh は、新たに搭載すべき電子部品をピックアップする為、再度部品供給位置F A に向う。ここで、次に搭載する電子部品が吸着ノズル13aを交換する必要が ある部品の場合は、吸着ノズル13aの交換を行なう。この場合も、図3に示す 様に、部品吸着状態を画像認識する際と同様に、ヘッドユニットUh がプレース 位置Ps から新たな部品のピックアップ位置Pp ′へ最短の直線コースcに沿っ て移動できる様に、吸着ノズル交換器28A を最適位置に移動させておく。即ち 、プレース位置Ps と新たな部品のピックアップ位置Pp を結ぶ直線コースcと 吸着ノズル交換器28A の収納スポット並列線dとの交点Rに、装着中の吸着ノ ズルの収納スポット28a1 (予め設定してある)が位置する様に、中央制御部 が駆動モータ32A (図1参照)を駆動制御する。図3に示す状態では、目的の 収納スポット28a1 が交点(ノズル交換位置)RからΔDだけずれているから 、カメラ移動ボールネジ31A を回転して吸着ノズル交換器28A をΔDだけ図 中向って右側へ移動させる。
【0037】 図1において、ヘッドユニットUh は、交点R上に吸着ノズル13aを位置さ せて停止した後、搭載作業ヘッド13を下降させ、装着している吸着ノズル13 aを収納スポット28a1 (図3参照)に挿入し脱装した後、直ちに上昇する。 尚、吸着ノズル13aの着脱は、ヘッドユニットUh を昇降させることにより自 動的に実施される構成となっている。吸着ノズル13aの脱装が終了したら、ヘ ッドユニットUh を上昇させる。図3において、搭載作業ヘッドの上昇動作に併 行して、吸着ノズル交換器28A を新たに装着すべき吸着ノズルが交点Rに位置 する様に移動させる。次いで、再び搭載作業ヘッドを下降させ、新たな吸着ノズ ルを装着させる。ヘッドユニットは、新たな吸着ノズルの装着を終えたら、直ち に搭載作業ヘッドを上昇させると共に、コースcに沿って次に搭載する部品のピ ックアップ位置Pp ′に向って移動する。
【0038】 図1において、部品供給位置FA の新たな部品ピックアップ位置Pp ′(図3 参照)に戻った奥側ヘッドユニットUh は、新たな電子部品のピックアップを開 始する。この時、手前側ヘッドユニットUh は、プリント基板Pb 上への部品プ レースを実施している。以降、2個のヘッドユニットUh ,Uh が同様の動作を 繰り返し、プリント基板Pb 上に電子部品が整然且つ迅速に搭載されて行く。
【0039】 以上の様に、1個のプリント基板Pb に対し、2個のヘッドユニットUh ,U h により、両側から画像認識方式により搭載位置を補正しつつ交互に電子部品を 搭載するから、1個のヘッドユニットUh で搭載する場合に比べて約半分に搭載 時間が短縮される。従って、画像認識により部品吸着位置ズレの補正を行なうこ とにより1個の電子部品搭載時間は増加するが、総搭載時間ではその増加分が略 キャンセルされ、1個のヘッドユニットUh でチャック爪による機械的吸着位置 補正方法を採用した場合と略同一となる。更に、ヘッドユニットUh が部品ピッ クアップ位置とプレース位置との間を最短の直線コースに沿って移動できる様に 、奥側と手前側の各画像認識用カメラ27A ,27B と各吸着ノズル交換器28 A ,28B を夫々適正位置に移動させるから、総搭載時間がより短縮される。
【0040】 尚、この考案は、上記の特定の実施例に限定されるべきものでなく、本考案の 技術的範囲において種々の変形が可能であることは勿論である。 例えば、画像認識用カメラと吸着ノズル交換器を一体移動可能に合体せずに両 者を分離し、吸着ノズル交換器のみを搭載作業ヘッドの摺動方向(X軸方向)に 往復移動させる構成としてもよい。又、ヘッドユニットUh を移動させる為の駆 動手段は、モータとボールネジの組合せに限らず、モータの回転力をピニオンと ラックにより直進運動に変換する機構等の種々の駆動変速機構を採用可能である 。更に、この考案は、2組のヘッドユニットを備えた電子部品搭載装置に限らず 、ヘッドユニットが1組のみの電子部品搭載装置にも適用可能である。
【0041】
【考案の効果】
以上、詳細に説明した様に、この考案によれば、互いに略平行に延在する部品 供給領域と部品搭載作業領域が対向する間に、保持部材収納器を各領域の延在方 向と平行な方向へ往復移動可能に設けることにより、必要に応じ保持部材収納器 を搭載作業ヘッドの移動コースへ移動させることができる。これにより、搭載作 業ヘッドが保持部材の交換の為にその都度保持部材収納器の配設位置に迂回する 必要がなくなり、搭載作業ヘッドの移動距離を必要最小限に短縮することができ る。従って、総搭載時間が大幅に短縮され、多種類の電子部品を高速且つ高精度 で搭載可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の1実施例としての電子部品搭載装置
を示す平面図である。
【図2】上記電子部品搭載装置を示す立面図である。
【図3】上記電子部品搭載装置における搭載動作を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 基台 2 基板搬送コンベア 5a,5b 固定台 6a,6b ガイドレール 7A ,7B 移動台 8 滑り軸受け 9 X軸ボールネジ 11 X軸駆動モータ 12 ガイドロッド 13 搭載作業ヘッド 13a 吸着ノズル 17a,17b Y軸駆動ボールネジ 19a,19b Y軸駆動モータ 20a,20b Y軸従動ボールネジ 21a, 21b, 23a, 23b 歯付きプーリ 21c,21d 中継プーリ 22a〜22c,24c 歯付きベルト 25 ナット部材 26A ,26B 部品供給カセット 27A ,27B 画像認識用カメラ 28A ,28B 吸着ノズル交換器 29A ,29B ガイドバー 30A ,30B カメラ移動ボールネジ 31A ,31B 駆動モータ(カメラ) Pb プリント基板 HA ,HB ヘッド移動体 Uh ヘッドユニット Ws 作業ステーション Pp ピックアップ位置 Ps ,Ps ′ プレース位置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に電子部品を着脱自在に保持する保
    持部材を備えた搭載作業ヘッドと、前記搭載作業ヘッド
    を摺動自在に支持し所定方向に往復移動させるヘッド駆
    動手段と、前記搭載作業ヘッドと前記ヘッド駆動手段を
    一体移動可能に支持するヘッド支持体と、前記ヘッド支
    持体を部品搭載作業領域に対して進退自在に移動させる
    支持体駆動手段と、前記保持部材を自在に出納可能に収
    納する保持部材収納器とを有する電子部品搭載装置にお
    いて、 前記保持部材収納器を前記搭載作業ヘッドの往復摺動方
    向に平行に往復移動させる保持部材収納器駆動手段と、
    前記搭載作業ヘッドの移動経路が最短距離となる前記保
    持部材収納器の最適位置を算出して該最適位置に移動さ
    せる駆動制御手段とを有することを特徴とする電子部品
    搭載装置。
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